JP2001326195A - 半導体チップおよびその製造方法ならびに実装方法 - Google Patents

半導体チップおよびその製造方法ならびに実装方法

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JP2001326195A JP2000148586A JP2000148586A JP2001326195A JP 2001326195 A JP2001326195 A JP 2001326195A JP 2000148586 A JP2000148586 A JP 2000148586A JP 2000148586 A JP2000148586 A JP 2000148586A JP 2001326195 A JP2001326195 A JP 2001326195A
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隆 田勢
Kenji Samejima
賢二 鮫島
Akira Sato
朗 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】薄型の半導体チップであっても破損することな
く、確実にダイシングテープから剥離でき、効率的に半
導体チップを製造もしくはそれらをカード等に実装する
こと。 【解決手段】半導体チップ190を補強するために接着
剤110を介して補強板260と一体化し、裏面より突
き上げ針で剥離する際に、剛性のある補強板と一体化の
状態で剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICタグやICカー
ドに用いられている薄型の半導体チップの製造または実
装に好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体チップ製造方法の一つとし
て、特開平10−275849号公報記載の技術があ
る。図1は、上記従来方法の工程図である。
【0003】上記従来例では、まず半導体ウェハ100
を裏面にし、そのデバイス面に接着剤110で支持体1
20を貼り付ける(a)。つぎに、真空チャック140
に上記支持体120を吸着して固定した後、ウェハの裏
面を砥石130で研削する(b)。つぎに支持体120
から剥離したウェハ100をウェハリング180に取り
付けられたダイシングテープ170に貼り付ける。これ
を再度、真空チャック140に吸着して固定した後、ダ
イシングブレード150で切り溝160を入れ、個々の
半導体チップ190に分離する(c)。
【0004】半導体チップに分離後、真空チャック14
0をはずす。その後、ダイシングテープ170の裏面か
ら突き上げ駒210を用いて突き上げてダイシングテー
プ170と半導体チップ190が貼り付けられた状態で
持ち上げ、突き上げ駒210の内部に配置された突き上
げ針220によりダイシングテープ170から半導体チ
ップ190を剥がす。そして吸着コレット230でピッ
クアップする(d)。最後に、制御部200でコントロ
ールしながら半導体チップ190をチップトレー240
に搬送し、収納する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
次のような課題がある。半導体チップ100の厚さが薄
くなった場合、突き上げ針220で突き上げたときのチ
ップ190は、テープ170と同様な曲げ変形を生じる
ため、テープ170から剥離することができなくなる。
また、曲げ変形が起きることでチップ190が破損しや
すくなる。
【0006】本発明の目的は、上記課題に着目してなさ
れたものであり、薄型の半導体チップであっても破損す
ることなく、確実にダイシングテープから剥離でき、効
率的に半導体チップを製造もしくはそれらをカード等に
実装方法できる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記で述べた課題を解決
する手段としては、少なくとも補強板付きの半導体チッ
プを用いることにより、裏面より突き上げ針で剥離する
際に、剛性のある補強板と一体化の状態で剥離すること
である。これにより、チップがテープより剥離する際に
チップにストレスがかからず、剥離の際の破損を防止で
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施例1)図2は、本発明によ
る半導体チップの実装方法および製造方法における構造
を示す断面図である。図に示したさまに、半導体チップ
190は接着剤110を介して補強板260と強固に保
持されているため、互いに分離することはない。また、
接着剤110と半導体チップ190の分離方法は、補強
板付き半導体チップ300全体に、熱、光、溶剤等で処
理を行い接着力を低下させ、半導体チップ190単体に
することが可能とすることを特徴とする。
【0009】図3は、本発明の工程図を示す。まず、半
導体ウェハ100のデバイス面に接着剤110を塗布す
る(a)。つぎに、接着剤110側に半導体ウェハ10
0と同一径の補強板260を貼り付け固定する(b)。
つぎに、ウェハリング180に取り付けられたダイシン
グテープ170に貼り付け、真空チャック140に吸着
して固定した後、ダイシングブレード150で個々の補
強板付き半導体チップ300に分離する。上記、補強板
260は、低価格で再利用のできるシリコン、ガラス、
メタル等を使用した。その後、真空チャック140を9
0度回転させ同様に切断して四角いチップにする
(c)。
【0010】半導体チップに分離後、真空チャック14
0をはずし、図3では図示を省略するが、図1(d)と
同様の工程によってダイシングテープ170の裏面から
突き上げ駒210を用いて突き上げてダイシングテープ
170と半導体チップ190が貼り付けられた状態で持
ち上げ、突き上げ駒210の内部に配置された突き上げ
針220によりダイシングテープ170から半導体チッ
プ190を剥がす。そして吸着コレット230でピック
アップする。
【0011】つぎに、補強板260付きで切断された補
強板付き半導体チップ300を制御部200でコントロ
ールさせながら吸着コレット230で補強板260部を
真空吸着し、チップトレー240上に位置合わせ後、補
強板付き半導体チップ300を真空吸着し、熱、光、溶
剤等で処理を行い接着力を低下させて半導体チップ19
0単体にする(d)。つぎに、チップトレー240上に
単体で吸着固定されている半導体チップ190を吸着コ
レットで再度、吸着し、PET材280の粘着剤290
に固定し、PET材280で半導体チップ190が中央
になるさまに挟み込む(e)。この方法で作製されたも
のを用いてICタグやICカードなどにも利用できる。
【0012】上記工程を行うことにより、チップ厚さが
1〜100μmと薄くても補強板付きで一体化されてい
るため、テープより剥離する際もチップの破損がなく、
任意の場所へ簡単に移動することができる。また、分離
後の補強板は、再資源が可能であるため材料費の削減に
も繋がる。
【0013】(実施例2)図4に本発明の実施の形態2
を示す工程図である。まず、半導体ウェハ100のデバ
イス面側に接着剤110を塗布し、その上面に同一径の
補強板260を貼り付ける。その後、補強板260表面
に磁性体250を塗布後の断面図を示す(a)。つぎ
に、半導体ウェハ100側にダイシングテープ170を
貼り、真空チャック140に吸着固定後、ダイシングブ
レード150で一方方向に所定のピッチで移動させなが
ら半導体ウェハ100まで切断する。上記、補強板26
0は、磁性体250が塗布でき低価格で再利用のできる
シリコン、ガラス、メタル等を使用した。
【0014】つぎに、真空チャック140を90度回転
させ、同様に切断して四角いチップにする(b)。つぎ
に、磁性体250が塗布され側を制御部200でコント
ロールさせながら磁石270をもつ吸着コレット230
で複数個同時に吸着し、テープより剥離する(c)。こ
のとき、図4では図示を省略するが、図1(d)と同様
の工程によってダイシングテープ170の裏面から突き
上げ駒210を用いて突き上げてダイシングテープ17
0と半導体チップ190が貼り付けられた状態で持ち上
げ、突き上げ駒210の内部に配置された突き上げ針2
20によりダイシングテープ170から半導体チップ1
90を剥がす。
【0015】つぎに、PET材280の粘着剤290面
に接着後、一体化されている補強板付き半導体チップ3
00全体に熱、光、溶剤等で処理を行い接着力を低下さ
せて半導体チップ190単体にする(d)。つぎにPE
T材280の粘着剤290面に接着された半導体チップ
190上面に再度、PET材280を貼り合わせる
(e)。この実装方法を行うことにより、チップサイズ
が微小で、チップ厚みが薄い数量のあるチップを複数個
同時に、磁気作用を使って短時間で規則正しく配列する
ことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、補強板付きの半導体チ
ップを用いることでダイシング後にテープ裏面から突き
上げ針を用いて剥離する際に生ずるチップの破損を効果
的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方法を説明するための工程図。
【図2】本発明の一実施例になる半導体チップの断面
図。
【図3】本発明の一実施例の半導体チップ製造および実
装方法を示す工程図。
【図4】本発明の一実施例の半導体チップ製造および実
装方法を示す工程図。
【符号の説明】
100…半導体ウェハ、110…接着剤、120…第1
支持体、130…砥石、140…真空チャック、150
…ダイシングブレード、160…切り溝、170…ダイ
シングテープ、180…ウェハリング、190…半導体
チップ、200…制御部、210…突き上げ駒、220
…突き上げ針、230…吸着コレット、240…チップ
トレー、250…磁性体、260…補強板、270…磁
石、280…PET材、290…粘着剤、300…補強
板付き半導体チップ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェハと補強板を接着し、補強板付
    き半導体ウェハを作る接着工程と、上記補強板付き半導
    体ウェハを所望のチップに分離する分離工程と、分離さ
    れた補強板付き半導体チップから補強板を取り除く工程
    からなることを特徴とする半導体チップの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、熱、光、溶剤等の処理
    により接着力が低下する接着剤を使用し、上記接着力を
    低下させる処理を行った後に上記補強板を取り除くこと
    を特徴とする半導体チップの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、上記補強板と
    してシリコン、ガラス、金属等を主体とする材料を用い
    ることを特徴とする半導体チップ製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかにおいて、半
    導体チップの厚みが1μmから100μmの薄型であるこ
    とを特徴とする半導体チップの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかにおいて、補
    強板、接着剤、半導体チップ本体のいずれかに磁性材料
    を用いることを特徴とする半導体チップの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれかにおいて、補
    強板の少なくとも一部に磁性体層を形成したことを特徴
    とする半導体チップの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項5または6のいずれか記載の方法で
    製造された半導体チップを、磁力を用いることにより1
    個もしくは複数個のチップを一括で吸着および脱着して
    所定部材上に搬送および実装することを特徴とする半導
    体チップの実装方法。
  8. 【請求項8】半導体チップと上記半導体チップを補強す
    るための補強板とを、接着剤を介して一体化してなるこ
    とを特徴とする補強板付き半導体チップ。
  9. 【請求項9】請求項8において、上記接着剤には熱、
    光、溶剤等の処理により接着力が低下する接着剤を使用
    し、上記補強板にはシリコン、ガラス、金属等のいずれ
    かを主体とする再利用可能な材料を用いたことを特徴と
    する補強板付き半導体チップ。
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