JP2001325970A - 有保護膜複合電解質およびその製造方法とそれを備える燃料電池 - Google Patents

有保護膜複合電解質およびその製造方法とそれを備える燃料電池

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JP2001325970A
JP2001325970A JP2000146322A JP2000146322A JP2001325970A JP 2001325970 A JP2001325970 A JP 2001325970A JP 2000146322 A JP2000146322 A JP 2000146322A JP 2000146322 A JP2000146322 A JP 2000146322A JP 2001325970 A JP2001325970 A JP 2001325970A
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Koji Akita
浩司 秋田
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐水性および液状電解質保持能に優れ、燃料電
池用の電解質として好適な有保護膜複合電解質およびそ
の製造方法とそれを備える燃料電池を提供する。 【解決手段】マトリックス26中に液状電解質が含浸さ
れてなる複合電解質28の表面に重合性モノマーを被覆
する。次いで、この重合性モノマーを重合させることに
より高分子保護膜30を形成する。これにより、複合電
解質28の表面が高分子保護膜30で被覆されてなる有
保護膜複合電解質22が得られるに至る。この有保護膜
複合電解質22をアノード側電極2とカソード側電極3
との間に介装して電解質・電極接合体24とし、さらに
アノード側電極2およびカソード側電極3の外側にそれ
ぞれセパレータ8a、8b、集電用電極9a、9b、エ
ンドプレート10a、10bをこの順序で配置して該エ
ンドプレート10a、10b同士を連結することにより
燃料電池の単セル20を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的セル、
特に燃料電池に好適に使用される、マトリックス中に液
体電解質が含浸されてなる複合電解質の表面が高分子膜
で被覆されてなる有保護膜複合電解質およびその製造方
法と該有保護膜複合電解質を備える燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸型燃料電池用の単セルの概略全体
構成を図4に示す。この単セル1は、アノード側電極
2、カソード側電極3および両電極2、3の間に介装さ
れた複合電解質4が互いに接合されてなる電解質・電極
接合体5を備える。
【0003】複合電解質4は、炭化珪素多孔質体の細孔
中に図示しない濃厚リン酸(液状電解質)が含浸されて
なるものが一般的であるが、ポリベンゾイミダゾール等
の塩基性高分子からなる高分子膜にリン酸または硫酸を
含浸させてなるものも知られている(米国特許第552
5436号公報参照)。
【0004】一方、アノード側電極2およびカソード側
電極3は、図5に示すように、カーボン紙からなるガス
拡散層6と、白金が表面に担持された炭素が該ガス拡散
層6の表面に一様に積層されてなる電極触媒層7とで構
成されている。
【0005】このような電解質・電極接合体5は、1対
のセパレータ8a、8bの間に介装され、該1対のセパ
レータ8a、8bの外側には集電用電極9a、9bがそ
れぞれ配置され、さらに該集電用電極9a、9bの外側
にはエンドプレート10a、10bがそれぞれ配置され
る(図4参照)。そして、該エンドプレート10a、1
0b同士が図示しないボルトで互いに連結されることに
より、電解質・電極接合体5、セパレータ8a、8bお
よび集電用電極9a、9bがエンドプレート10a、1
0bで挟持される。なお、セパレータ8a、8bには、
後述する燃料ガスまたは酸素含有ガスをアノード側電極
2またはカソード側電極3に供給するためのガス流路1
1a、11bがそれぞれ形成されている。
【0006】リン酸型燃料電池は、上記した構成の単セ
ル1同士が所定の数積層されるとともに電気的に直列接
続された燃料電池スタック(図示せず)が容器内に収容
されることにより構成される。
【0007】このような構成のリン酸型燃料電池を運転
するに際しては、まず、セパレータ8aのガス流路11
aを介して各単セル1のアノード側電極2に水素含有ガ
ス等の燃料ガスが供給され、その一方で、セパレータ8
bのガス流路11bを介してカソード側電極3に空気等
の酸素含有ガスが供給される。燃料ガスおよび酸素含有
ガスは両電極2、3を構成するガス拡散層6を通過した
後、電極触媒層7に至る。そして、アノード側電極2の
電極触媒層7において、燃料ガス中の水素が以下の反応
式(1)に示される反応を起こすことにより水素イオン
および電子が生成する。
【0008】H2→2H++2e …(1) 生成した水素イオンは、複合電解質4を介してカソード
側電極3へ移動する。この間、電子は、アノード側電極
2およびカソード側電極3に電気的に接続された外部回
路に取り出され、該外部回路を付勢するための直流の電
気エネルギとして利用された後、カソード側電極3へと
至る。
【0009】そして、カソード側電極3に移動した水素
イオンおよび前記外部回路を介してカソード側電極3に
到達した電子は、該カソード側電極3に供給された酸素
含有ガス中の酸素と以下の反応式(2)に示される反応
を起こす。
【0010】 1/2O2+2H++2e→H2O …(2) なお、未反応の燃料ガスは、セパレータ8aのガス流路
11aを介してリン酸型燃料電池の容器外へと排出され
る。同様に、未反応の酸素含有ガスおよび生成したH2
Oは、セパレータ8bのガス流路11bを介してリン酸
型燃料電池の容器外へと排出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した反
応式(2)におけるH2Oの状態は、リン酸型燃料電池
の運転温度に依存する。通常、リン酸型燃料電池は、各
単セル1が140〜190℃程度の温度に保持された状
態で運転される。この場合、H2Oはガス、すなわち、
いわゆる水蒸気として生成する。
【0012】これに対して、例えば、各単セル1が10
0℃未満に保持された状態で運転された場合、液体
(水)として生成するH2Oの比率が上昇し、この水が
リン酸型燃料電池の容器内に滞留する。このため、複合
電解質4中のリン酸がこの水中に溶出してしまう。この
水はガス流路11a、11bを介して最終的に容器外へ
と排出されるが、この際に溶出したリン酸も排出される
ため、複合電解質4中のリン酸の濃度が低下する。その
結果、リン酸型燃料電池の電池特性が低下してしまうと
いう不具合が惹起される。
【0013】特に、上記した米国特許第5525436
号公報に記載されているように、ポリベンゾイミダゾー
ル等の塩基性高分子からなる高分子膜にリン酸等を含浸
させてなる複合電解質を使用した場合、リン酸が溶出す
ることによって高分子膜が縮小することがある。このよ
うな事態が生じると、高分子膜が損傷したり、燃料ガス
のカソード側電極3への漏れまたは酸素含有ガスのアノ
ード側電極2への漏れが生じたりするという不具合を招
く。
【0014】そこで、複合電解質4の表面を保護膜で被
覆することによりリン酸の溶出を防止することが可能と
なるとも考えられる。
【0015】しかしながら、この場合、代表的な膜形成
法である物理的気相成長(PVD)法や化学的気相成長
(CVD)法を採用することはできない。PVD法を行
う際には、PVD装置のチャンバに膜の形成対象を配置
した後、該チャンバ内を高真空にする必要があるが、膜
の形成対象が炭化珪素多孔質体または高分子膜にリン酸
や硫酸等の液状電解質が含浸されてなる複合電解質4で
ある場合、該チャンバ内を高真空にすることが著しく困
難であるからである。また、CVD法を行うためには複
合電解質4を加熱して高温にする必要があるが、この際
に液状電解質が揮散除去されてしまうからである。
【0016】さらに、電気メッキや無電解メッキ等のメ
ッキ法を採用することもできない。複合電解質4をメッ
キ浴中に浸漬した際に、液状電解質がメッキ浴中に溶出
してしまうからである。
【0017】このように、液状電解質が含浸された炭化
珪素多孔質体や高分子膜の表面に保護膜を形成すること
はきわめて困難であり、未だに達成されていない。一
方、炭化珪素多孔質体や高分子膜を保護膜で被覆した後
に液状電解質を含浸すればよいとも考えられるが、保護
膜を介して炭化珪素多孔質体や高分子膜中に液状電解質
を浸透させることは著しく困難である。
【0018】したがって、リン酸型燃料電池を運転する
場合、ヒータ等で単セル1を加温することにより該単セ
ル1の温度が上記したような範囲内に維持されるように
制御している。しかしながら、このようにヒータ等を組
み込んでリン酸型燃料電池を構成する場合、リン酸型燃
料電池を小型化することが困難であるという不具合があ
る。また、リン酸型燃料電池を運転する際にはヒータ等
に通電しなければならないため、運転コストが高騰する
という不具合がある。
【0019】本発明は上記した種々の問題を解決するた
めになされたもので、電気化学的セルの容器内に水が存
在する場合であっても、この水に液状電解質が溶出する
ことを回避することが可能な有保護膜複合電解質および
その製造方法と該有保護膜複合電解質を備える燃料電池
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る有保護膜複合電解質は、電気化学的
セルが具備する1対の電極のうち一方の電極から他方の
電極へとイオンを輸送するための有保護膜複合電解質で
あって、マトリックス中に液状電解質が含浸されてなる
複合電解質の表面が高分子膜で被覆されてなることを特
徴とする。
【0021】高分子膜が表面に被覆されているため、液
状電解質がこの高分子膜の外部へと滲出することが著し
く抑制される。これにより、液状電解質が水に溶出する
ことを回避することができる。すなわち、高分子膜は保
護膜として機能する。
【0022】液状電解質がリン酸、硫酸またはメタンス
ルホン酸のいずれかである場合、高分子膜の構成材料を
塩基性高分子とすることが好ましい。この場合、液状電
解質が酸性であるので、塩基性高分子の原材料である塩
基性の重合性モノマーが液状電解質に引き寄せられ、複
合電解質の表面に効率よく付着するからである。すなわ
ち、複合電解質の表面が重合性モノマーにより確実に被
覆されるからである。
【0023】なお、この高分子膜(保護膜)を構成する
塩基性高分子の好適な例としては、アニリンまたはアル
キル基、フッ化アルキル基、アミノ基、カルボキシル
基、アルコキシ基あるいはハロゲン基からなる群から選
択されたいずれかの官能基を有するアニリン誘導体を構
造単位として有する高分子を挙げることができる。
【0024】一方、マトリックスの構成材料としては、
第二級アミンのモノマーを構造単位として有する塩基性
高分子を例示することができる。
【0025】また、本発明に係る燃料電池は、ガス拡散
層と前記ガス拡散層に積層された電極触媒層とをそれぞ
れ具備するアノード側電極およびカソード側電極の間
に、上記した有保護膜複合電解質が介装されてなる電解
質・電極接合体を有する単セルを備えることを特徴とす
る。
【0026】この場合、アノード側電極とカソード側電
極との間に介装された前記有保護膜複合電解質は、アノ
ード側電極からカソード側電極へと水素イオンを輸送す
る役割を果たす。そして、この燃料電池の容器内に水が
滞留した場合であっても、有保護膜複合電解質はその表
面に高分子膜が形成されているので、上記したように液
状電解質が水に溶出することが抑制される。これによ
り、燃料電池の電池特性が低下することを回避すること
ができる。
【0027】しかも、このような構成とすることによっ
て燃料電池を比較的低温で運転することが可能となるの
で、単セルを加温するヒータ等を小型化することができ
るとともに該ヒータ等への通電量を低減することができ
る。その結果、燃料電池を小型化することができ、かつ
該燃料電池の運転コストを低廉化することができる。
【0028】さらに、本発明に係る有保護膜複合電解質
の製造方法は、マトリックス中に液状電解質を含浸させ
ることによりマトリックスと液状電解質とを複合化して
複合電解質とする複合化工程と、前記複合電解質の表面
を重合性モノマーで被覆する被覆工程と、前記重合性モ
ノマーを重合させることにより高分子膜を形成する重合
工程とを備えることを特徴とする。
【0029】要するに、複合電解質の表面を重合性モノ
マーで被覆した後、この重合性モノマーを重合させて高
分子膜とすることにより、液状電解質が揮散除去する程
度の高温にまで複合電解質を昇温することなく、しか
も、容易かつ簡便に高分子膜(保護膜)を形成すること
ができる。また、複合電解質の表面を被覆した重合性モ
ノマーが一時的に保護膜として機能するので、被覆工程
において液状電解質が複合電解質から滲出することを回
避することができる。
【0030】液体電解質としてリン酸、硫酸またはメタ
ンスルホン酸のいずれかを使用する場合、重合性モノマ
ーとしてアニリンまたはアルキル基、フッ化アルキル
基、アミノ基、カルボキシル基、アルコキシ基あるいは
ハロゲン基からなる群から選択されたいずれかの官能基
を有するアニリン誘導体を使用することが好ましい。上
記したように、重合性モノマーが液状電解質に引き寄せ
られ、複合電解質の表面が効率よく重合性モノマーで被
覆されるからである。
【0031】被覆工程は、例えば、複合電解質を重合性
モノマー中または重合性モノマーを溶解した疎水性溶媒
中に浸漬することにより行うことができる。疎水性溶媒
を使用する理由は、親水性溶媒を使用した場合、複合電
解質中の液状電解質がこの親水性溶媒に溶出してしまう
からである。
【0032】重合性モノマーに対する溶解能を有する疎
水性溶媒の好適な例としては、液状炭化水素類、エーテ
ル類、テトラヒドロフラン、塩化炭化水素類、四塩化炭
素またはベンゼンを挙げることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有保護膜複合
電解質につきそれを備える燃料電池との関係で好適な実
施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明
する。なお、図4および図5に示される構成要素に対応
する構成要素については同一の参照符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0034】本実施の形態に係る燃料電池における単セ
ル20を図1に示す。この単セル20においては、アノ
ード側電極2とカソード側電極3との間に有保護膜複合
電解質22が介装されており、これらが互いに接合され
ることにより電解質・電極接合体24が構成されてい
る。
【0035】この電解質・電極接合体24は1対のセパ
レータ8a、8bの間に介装されており、かつ該1対の
セパレータ8a、8bの外側には集電用電極9a、9b
がそれぞれ配置されている。さらに、該集電用電極9
a、9bの外側にはエンドプレート10a、10bがそ
れぞれ配置されており、該エンドプレート10a、10
b同士は図示しないボルトで互いに連結されている。
【0036】すなわち、この単セル20の構成は、有保
護膜複合電解質22がアノード側電極2とカソード側電
極3との間に介装されていることを除いて、上記した従
来技術に係る単セル1の構成に準拠している。
【0037】ここで、有保護膜複合電解質22の概略断
面図を図2に示す。この図2に示されるように、有保護
膜複合電解質22は、マトリックス26中に図示しない
液状電解質が含浸されてなる複合電解質28の表面に高
分子保護膜30が被覆されることにより構成されてい
る。
【0038】複合電解質28を構成するマトリックス2
6は、その内部に液状電解質を含浸して保持することが
できるものであれば特に限定されるものではなく、炭化
珪素多孔質体等であってもよいが、塩基性高分子からな
る高分子膜であることが好ましい。この場合、後述する
ように、高分子保護膜30の原材料である重合性モノマ
ーがマトリックス26の表面に容易に付着するからであ
る。
【0039】重合性モノマーが容易に付着する塩基性高
分子の好適な例としては、例えば、以下の化学式(1)
〜化学式(4)に示すように、第二級アミンのモノマー
を構造単位として有するものを挙げることができる。
【0040】
【化1】
【0041】
【化2】
【0042】
【化3】
【0043】
【化4】
【0044】このマトリックス26中に含浸される液状
電解質は、イオン導電性を有する液体であれば特に限定
されるものではないが、この場合、単セル20が燃料電
池用の発電セルであるので、水素イオン導電性を有する
液状電解質であるリン酸、硫酸またはメタンスルホン酸
等が好適である。
【0045】高分子保護膜30は複合電解質28の表面
を被覆しており、これにより、後述するように、液状電
解質がマトリックス26から溶出することが抑制され
る。
【0046】高分子保護膜30は、水素イオンが通過す
ることが可能であり、かつ水に対して不溶であるものが
選定される。このようなもののうち、液状電解質がリン
酸、硫酸またはメタンスルホン酸である場合、塩基性の
重合性モノマーを重合させたものが特に好適である。こ
の場合、液状電解質が酸性であるので、塩基性の重合性
モノマーが複合電解質28の表面に引き寄せられ、その
結果、該表面に容易に付着するからである。また、重合
性モノマーを重合させることによって高分子保護膜30
を容易に形成することができるからである。
【0047】塩基性の重合性モノマーの好適な例として
は、以下の化学式(5)に示されるアニリンや化学式
(6)に一般式が示されるアニリン誘導体を挙げること
ができる。なお、化学式(6)におけるXは、アルキル
基、フッ化アルキル基、アミノ基、カルボキシル基、ア
ルコキシ基またはハロゲン基からなる群から選択された
いずれかの官能基を示す。また、Xの位置は、アミノ基
(−NH2)に対してオルト位、メタ位またはパラ位の
いずれであってもよい。
【0048】
【化5】
【0049】
【化6】
【0050】具体的なアニリン誘導体としては、例え
ば、以下の化学式(7)〜化学式(13)にそれぞれ示
されるp−トルイジン、p−アニシジン、p−アミノベ
ンゼン酸、2−アミノベンゾトリフルオロライド、3−
アミノベンゾトリフルオロライド、o−フェニレンジア
ミン、p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
【0051】
【化7】
【0052】
【化8】
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】
【化11】
【0056】
【化12】
【0057】
【化13】
【0058】例えば、アニリン誘導体が重合された場
合、高分子保護膜30を構成する高分子の一般式は、次
の化学式(14)のように表される。
【0059】
【化14】
【0060】上記した有保護膜複合電解質22を具備す
る単セル20を積層しかつ電気的に直列接続してスタッ
クとし、容器内に収容することによりリン酸型燃料電池
が構成される。
【0061】このリン酸型燃料電池を100℃未満で運
転した場合、上記反応式(2)に従いカソード側電極3
で水が生成し、容器内に滞留するようになる。そして、
有保護膜複合電解質22の表面とこの水とが接触する。
しかしながら、有保護膜複合電解質22は、上記したよ
うにその表面に高分子保護膜30を有して構成されてい
るものであるので、マトリックス26および液状電解質
が水と直接的に接触することが回避される。しかも、上
記したように高分子保護膜30が水によって溶解するこ
とはない。このため、マトリックス26中に含浸された
液状電解質が水に溶出することが著しく抑制される。
【0062】このように、表面に高分子保護膜30を有
する有保護膜複合電解質22においては、リン酸型燃料
電池の容器内に水が滞留した場合であっても液状電解質
の濃度が低下することを抑制することができる。これに
より、結局、リン酸型燃料電池の電池特性が低下するこ
とを回避することができる。なお、高分子保護膜30が
水素イオンの通過を妨げることはないので、高分子保護
膜30を形成することによって単セル20の電池特性の
低下を招くことはない。
【0063】しかも、この有保護膜複合電解質22を具
備するように単セル20を構成することによって、リン
酸型燃料電池を比較的低温で運転することができるよう
になる。上記したように、この有保護膜複合電解質22
においては、液状電解質が溶出することが抑制されるか
らである。したがって、単セル20を加温するヒータ等
をより小型のものとすることができ、これに伴って該ヒ
ータ等への通電量を低減することができる。その結果、
燃料電池を小型化することができ、かつ該燃料電池の運
転コストを低廉化することができる。
【0064】次に、この有保護膜複合電解質22の製造
方法につき、そのフローチャートである図3を参照して
説明する。
【0065】この製造方法は、マトリックス26中に液
状電解質を含浸させることにより複合電解質28とする
複合化工程S1と、複合電解質28の表面を重合性モノ
マーで被覆する被覆工程S2と、重合性モノマーを重合
させることにより高分子保護膜30を形成する重合工程
S3とを備える。
【0066】まず、複合化工程S1において、マトリッ
クス26中に液状電解質を含浸させて複合電解質28と
する。具体的には、マトリックス26をリン酸、硫酸ま
たはメタンスルホン酸中に浸漬する。マトリックス26
が上記したような塩基性高分子膜からなる場合、該塩基
性高分子膜中の液状電解質の濃度が平衡状態に到達する
まで静置するようにすればよい。
【0067】このようにして得られた複合電解質28
を、液状電解質が揮散除去しない程度に乾燥するように
してもよい。
【0068】次いで、被覆工程S2において、複合電解
質28の表面に重合性モノマーを被覆する。すなわち、
重合性モノマーを液体状にしたものまたは重合性モノマ
ーを溶解した疎水性溶媒中に複合電解質28を浸漬す
る。重合性モノマーが塩基性のもの、例えば、アニリン
や上記化学式(7)〜化学式(13)に示されるような
アニリン誘導体等である場合、液状電解質が酸性である
ので、該塩基性の重合性モノマーが複合電解質28の表
面に引き寄せられる。したがって、複合電解質28が塩
基性の重合性モノマーにより効率よく被覆される。
【0069】被覆工程S2における浸漬時間は、複合電
解質28の表面が重合性モノマーで被覆される程度で充
分である。長時間浸漬すると、重合性モノマーと液状電
解質との反応物が析出し、その結果、複合電解質28中
の液状電解質の濃度が低下することがある。
【0070】ここで、重合性モノマーを溶解するための
溶媒として疎水性溶媒を使用する理由は、親水性溶媒で
あると複合電解質28から液状電解質が溶出してしまう
ためである。アニリンやアニリン誘導体を溶解する疎水
性溶媒の好適な例としては、n−ヘキサン等の液状炭化
水素類、ジメチルエーテルやジエチルエーテル等のエー
テル類、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン(CH2
Cl2)やクロロホルム(CHCl3)等の塩化炭化水素
類、四塩化炭素またはベンゼンを挙げることができる。
【0071】次いで、重合工程S3において、複合電解
質28の表面を被覆した重合性モノマーを重合させる。
例えば、アニリンやアニリン誘導体を重合させる場合、
塩化鉄(III)、二塩化鉛、過酸化水素、過硫酸カリ
ウム、ヨウ素または過硫酸アンモニウム等の酸化剤を重
合開始剤として使用すればよい。
【0072】すなわち、このような酸化剤が溶解された
溶媒中に、重合性モノマーにより表面が被覆された複合
電解質28を浸漬する。なお、この際に使用される溶媒
としては、上記したような疎水性溶媒であってもよい
し、液状電解質と同程度の濃度のリン酸、硫酸またはメ
タンスルホン酸であってもよい。
【0073】そして、重合性モノマーがアニリンであれ
ば、温度を−20〜40℃とすることにより重合が開始
し、30秒〜12時間程度でポリアニリンからなる高分
子保護膜30の生成が終了する。これにより、複合電解
質28の表面が高分子保護膜30により被覆されてなる
有保護膜複合電解質22が得られるに至る。
【0074】このように、重合性モノマーを重合させる
ことにより簡便に高分子保護膜30を形成することがで
きる。しかも、重合性モノマーは常温付近で容易に重合
するので、液状電解質が揮散除去することはない。
【0075】なお、上記した製造方法においては、酸化
剤(重合開始剤)によって重合性モノマーを重合させる
場合を例として説明したが、電気化学的に重合を行わせ
るようにしてもよいし、重合性モノマーを加熱すること
により重合を行わせるようにしてもよい。後者の場合、
到達温度を液状電解質が揮散除去しない程度とすること
はいうまでもない。
【0076】また、この実施の形態では、有保護膜複合
電解質22を備える電気化学的セルとしてリン酸型燃料
電池の発電セル(単セル20)を例示したが、特にこれ
に限定されるものではなく、別の電気化学的セルであっ
てもよい。また、液状電解質の種類を変更することによ
り有保護膜複合電解質22を移動するイオンの種類を変
更することが可能である。
【0077】
【実施例】(1)有保護膜複合電解質22の製造 縦50mm×横50mm×厚み30μmのポリベンズイ
ミダゾール膜からなるマトリックス26を、重量を測定
した後に濃度85%のリン酸中に24時間以上浸漬し、
マトリックス26中のリン酸の濃度を平衡に到達させ、
マトリックス26中にリン酸が含浸されてなる複合電解
質28とした。この複合電解質28を80℃で真空乾燥
した後に再び重量を測定し、この重量と浸漬前のポリベ
ンズイミダゾール膜の重量とを比較することにより複合
電解質28中のリン酸のモル数を算出した。さらに、こ
のモル数からポリベンズイミダゾール膜の構造単位当た
りのリン酸の分子量を算出したところ、10.2であっ
た。
【0078】その一方で、20gのアニリンを100m
lのジエチルエーテルに溶解した。次いで、この溶液中
に25℃の環境下において複合電解質28を5分間浸漬
することにより、該複合電解質28の表面をアニリンで
被覆した。その後、複合電解質28の表面からジエチル
エーテルを除去する目的で、該複合電解質28を40℃
で30分間真空乾燥した。この条件下では、複合電解質
28の表面からアニリンが揮散除去されることはなかっ
た。
【0079】次いで、塩化鉄(III)が2重量%溶解
された25℃のジエチルエーテル中に複合電解質28を
5分間浸漬し、該複合電解質28の表面を被覆するアニ
リンを重合させることによりポリアニリンからなる高分
子保護膜30を形成し、有保護膜複合電解質22とし
た。
【0080】(2)有保護膜複合電解質22の保護能 上記のようにして製造された有保護膜複合電解質22
と、表面に高分子保護膜30を有していないことを除い
ては有保護膜複合電解質22と同様の構成の複合電解質
4を、相対湿度60%の湿潤空気中に1時間放置した。
放置前後での有保護膜複合電解質22および複合電解質
4の重量変化から、吸水率を算出した。その結果、複合
電解質4の吸水率が15.2%であったのに対し、有保
護膜複合電解質22の吸水率は3.7%と著しく低かっ
た。
【0081】このことから、有保護膜複合電解質22に
おいては、複合電解質28が高分子保護膜30により外
気と遮断されていることが明らかである。換言すれば、
高分子保護膜30を表面に被覆することにより複合電解
質28を保護することができる。
【0082】(3)有保護膜複合電解質22のリン酸保
持能 上記の吸水試験に供した有保護膜複合電解質22および
複合電解質4の各表面を拭き取った後、80℃で120
分間乾燥して吸水された水分を除去した。
【0083】これとは別に、有保護膜複合電解質22お
よび複合電解質4を20℃に保持された100mlの脱
イオン水にそれぞれ1分間浸漬した。その後、各々を脱
イオン水から取り出し、80℃で120分間乾燥して脱
イオン水を除去した。
【0084】なお、これらの試験が、リン酸型燃料電池
の実運転に際して有保護膜複合電解質22が曝される条
件よりも過酷であることはいうまでもない。
【0085】以上の2試験における有保護膜複合電解質
22および複合電解質4の重量変化から、有保護膜複合
電解質22および複合電解質4のそれぞれにおけるリン
酸の残留量(ポリベンズイミダゾール膜の構造単位当た
りにおけるリン酸の分子量)を算出した。結果を表1に
示す。
【0086】
【表1】
【0087】表1から、有保護膜複合電解質22におけ
るリン酸保持能が、高分子保護膜30を有していない複
合電解質4に比して優れていることが明らかである。こ
のことは、複合電解質28の表面を高分子保護膜30で
被覆することにより、リン酸がマトリックス26から溶
出することが抑制されることを示している。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る有保
護膜複合電解質によれば、マトリックス中に液状電解質
が含浸されてなる複合電解質の表面を高分子膜(保護
膜)で被覆するようにしている。このため、液状電解質
がこの高分子膜の外部へと滲出することが著しく抑制さ
れる。したがって、液状電解質が水に溶出することを回
避することができるので、電気化学的セルの性能が低下
することを抑制することができるという効果が達成され
る。
【0089】また、本発明に係る燃料電池によれば、上
記した有保護膜複合電解質を具備するようにして発電セ
ルが構成されている。したがって、該燃料電池の容器内
に水が滞留した場合であっても、この水に液状電解質が
溶出することが著しく抑制されるので、燃料電池の電池
特性が低下することを回避することができる。
【0090】しかも、この燃料電池は、比較的低温で運
転することできるので、単セルを加温するヒータ等を小
型化することができる。これに伴い、該ヒータ等への通
電量が低減する。したがって、燃料電池を小型化するこ
とができるとともに該燃料電池の運転コストを低廉化す
ることができる。
【0091】さらに、本発明に係る有保護膜複合電解質
の製造方法によれば、複合電解質の表面を重合性モノマ
ーで被覆した後、この重合性モノマーを重合させること
により高分子膜(保護膜)を形成するようにしている。
このため、液状電解質が揮散除去する程度の高温にまで
複合電解質を昇温させることなく、しかも、容易かつ簡
便に高分子膜を形成することができるという効果が達成
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る有保護膜複合電解質を具備
する燃料電池の単セルの概略全体構成図である。
【図2】本実施の形態に係る有保護膜複合電解質の概略
断面図である。
【図3】本実施の形態に係る有保護膜複合電解質の製造
方法のフローチャートである。
【図4】従来技術に係る有保護膜複合電解質を具備する
燃料電池の単セルの概略全体構成図である。
【図5】図4の単セルのうち、複合電解質とこれを介装
するアノード側電極およびカソード側電極を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1、20…単セル 4、28…複合電
解質 5、24…電解質・電極接合体 22…有保護膜複
合電解質 26…マトリックス 30…高分子保護

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気化学的セルが具備する1対の電極のう
    ち一方の電極から他方の電極へとイオンを輸送するため
    の有保護膜複合電解質であって、マトリックス中に液状
    電解質が含浸されてなる複合電解質の表面が高分子膜で
    被覆されてなることを特徴とする有保護膜複合電解質。
  2. 【請求項2】請求項1記載の有保護膜複合電解質におい
    て、前記液状電解質がリン酸、硫酸またはメタンスルホ
    ン酸のいずれかであり、かつ前記高分子膜が塩基性高分
    子からなることを特徴とする有保護膜複合電解質。
  3. 【請求項3】請求項2記載の有保護膜複合電解質におい
    て、前記高分子膜を構成する塩基性高分子がアニリンま
    たはアルキル基、フッ化アルキル基、アミノ基、カルボ
    キシル基、アルコキシ基あるいはハロゲン基からなる群
    から選択されたいずれかの官能基を有するアニリン誘導
    体を構造単位として有する高分子であることを特徴とす
    る有保護膜複合電解質。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の有保
    護膜複合電解質において、前記マトリックスが第二級ア
    ミンのモノマーを構造単位として有する塩基性高分子か
    らなることを特徴とする有保護膜複合電解質。
  5. 【請求項5】ガス拡散層と前記ガス拡散層に積層された
    電極触媒層とをそれぞれ具備するアノード側電極および
    カソード側電極の間に、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載された有保護膜複合電解質が介装されてなる電解質
    ・電極接合体を有する単セルを備えることを特徴とする
    燃料電池。
  6. 【請求項6】マトリックス中に液状電解質を含浸させる
    ことによりマトリックスと液状電解質とを複合化して複
    合電解質とする複合化工程と、 前記複合電解質の表面を重合性モノマーで被覆する被覆
    工程と、 前記重合性モノマーを重合させることにより高分子膜を
    形成する重合工程と、 を備えることを特徴とする有保護膜複合電解質の製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製造方法において、前記液
    体電解質としてリン酸、硫酸またはメタンスルホン酸の
    いずれかを使用し、かつ前記重合性モノマーとしてアニ
    リンまたはアルキル基、フッ化アルキル基、アミノ基、
    カルボキシル基、アルコキシ基あるいはハロゲン基から
    なる群から選択されたいずれかの官能基を有するアニリ
    ン誘導体を使用することを特徴とする有保護膜複合電解
    質の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7または8記載の製造方法におい
    て、前記複合電解質を前記重合性モノマー中または前記
    重合性モノマーを溶解した疎水性溶媒中に浸漬すること
    により前記被覆工程を行うことを特徴とする有保護膜複
    合電解質の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載の製造方法において、前記疎
    水性溶媒として液状炭化水素類、エーテル類、テトラヒ
    ドロフラン、塩化炭化水素類、四塩化炭素またはベンゼ
    ンを使用することを特徴とする有保護膜複合電解質の製
    造方法。
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