JP2001324447A - 濃度測定装置 - Google Patents

濃度測定装置

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JP2001324447A
JP2001324447A JP2000145689A JP2000145689A JP2001324447A JP 2001324447 A JP2001324447 A JP 2001324447A JP 2000145689 A JP2000145689 A JP 2000145689A JP 2000145689 A JP2000145689 A JP 2000145689A JP 2001324447 A JP2001324447 A JP 2001324447A
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light source
roller
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measuring device
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JP2000145689A
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English (en)
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Atsushi Uejima
敦 上島
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要最小限の光量で適正な濃度測定が可能と
なり、省スペース化を図る。 【解決手段】 光源としてのLEDチップ282は、そ
の基準となる光軸と、前記光電変換素子278による濃
度測定光学系の光軸との角度θは、52°とされてい
る。LEDチップ282は、砲弾型の発光部282Aの
内部にRGB各色に発色する発光チップ282R、28
2G、282Bが設けられている。この発光チップ28
2R、282G、282Bは、色パッチチャート202
の搬送方向に沿って直線的に配列されている。この結
果、前記濃度測定光学系の測定軸に対する各発光チップ
282R、282G、282Bの傾斜角度が常に同一に
変更されることになり、色間での傾斜角度の差が生じな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め基準露光量に
基づいて処理された、複数の濃度パターンが記録された
チャートを用い、LEDを光源とする各濃度パターンの
濃度を順次読み取る濃度測定光学系を備えた濃度測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
画像を記録する画像記録装置では、画像記録時の色再現
性を補償するために、使用さえる記録紙の交換時(種類
が変わらなくても、マガジンを交換したときも含む)
に、予め記憶していた各色毎に数段階の濃度の異なるパ
ターンデータに基づいて、画像記録処理を行い、この結
果出力された記録紙を色パッチチャートとして適用す
る。色パッチチャートは、装置に設けられた濃度測定装
置によって数段階の濃度で記録された各色のパッチの濃
度が測定される。このとき、色パッチチャート面はハロ
ゲンランプ等の光源からの光によって照明された状態
で、RGBの各色フィルタを順次入れ替えて濃度測定が
行われるため、確実な濃度値を得ることができる。
【0003】ここで、前記規準となるパターンデータの
濃度値と、測定値とを比較しその結果、差が生じた場合
には、この差を補正するための補正データを作成し、装
置内のメモリ等にインップットしておく。
【0004】その後、通常の画像処理の際に入力される
画像データを前記補正データで補正する。これにより、
画像データに対する色再現性を常に適正状態に維持する
ことができ、色再現性不良等の画質の低下等を防止する
ことができる。
【0005】しかしながら、上記濃度測定装置では、光
源としてハロゲンランプ等の大光量の光源を利用してい
るため、必要以上の光量となっている。また、ハロゲン
ラン等が大型であり、さらに、各色のフィルタが必須と
なり、部位点数が多いため、装置全体を大型にしなくて
はならない。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、必要最小限の
光量で適正な濃度測定が可能となり、省スペース化を図
ることができる濃度測定装置を得ることが目的である。
【0007】また、上記目的に加え、スペースを拡大す
ることなく、単一の光源配置スペースで、光源自体を各
色に発色させることで、色フィルタを省略することがで
きる濃度測定装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め基準露光
量に基づいて処理された、各色毎に複数の濃度パターン
が記録されたチャート紙を用い、このチャート紙をそれ
ぞれの濃度パターンに対応する色に発色する光源によっ
て照明し、当該チャート紙からの反射光を光電変換素子
によって読取り、読取結果から各濃度パターンの濃度を
得る濃度測定光学系を備えた濃度測定装置であって、前
記光源が、単一の樹脂パッケージに封入された3色以上
の発光チップを備えたLED光源であることを特徴とし
ている。
【0009】本発明によれば、光源をLED光源とした
ため、必要最小限の光量を得ることができる。また、こ
の発明に適用されるLED光源は、単一の樹脂パッケー
ジに3色以上の発光チップが封入されているため、単一
の光源のスペースで複数色の発光が可能となり、省スペ
ース化を図ることができる。
【0010】上記発明において、前記光源として単一の
LED光源を用いた場合、当該LED光源の前記チャー
ト紙への照明時の光軸と、前記濃度測定光学系の光軸と
のなす角度θが、47°〜55°の範囲に設定されてい
ることを特徴としている。
【0011】この角度θは、単位のLED光源を所定の
電圧で点灯させた場合に、濃度測定に必要な光量を確保
すると共に、チャート紙の表面で反射して直接LED光
源の光が濃度測定系の読取素子に入射することがない範
囲として設定されており、その許容範囲が、47°〜5
5°である。
【0012】また、前記発光チップが直線上に一列に配
列され、かつこの配列方向が、前記チャート紙面と平行
とされていることを特徴とする。
【0013】これにより、LED光源が所定位置に対し
て傾斜されても、全ての発光チップが同一に傾斜され、
発光チップ間の角度差が生じない。
【0014】さらに、前記LED光源の各発光チップを
発光させるための複数の電源用端子が、それぞれ直接リ
ード線と接続されており、このリード線との接続部を絶
縁部材によって被覆する場合に、絶縁部材の外径より
も、前記電源用端子間の隙間が大きくなるように当該電
源用端子を傾斜させたことを特徴としている。
【0015】すなわち、LED光源の電源端子は、基板
に挿入して半田付けするのに適したピッチ間寸法となっ
ており、直接リード線を接続するのには不向きとなって
いる。そこで、電源端子を傾斜させることで、互いの短
絡防止のための絶縁部材を被覆することができる。
【0016】また、前記電源用端子の傾斜方向が、前記
電源用端子の配列方向に沿う方向であることを特徴とし
ている。
【0017】例えば、電源端子を交互に相反する方向に
傾斜させることでも、請求項4の作用効果を得ることが
できるが、さらに、リード線接続ための作業を考慮した
場合、電源端子の配列方向に沿って傾斜させることが好
ましい。
【0018】上記発明において、前記LED光源が、予
め傾斜角度θが設定された保持部材と、前記LED光源
を前記保持部材との間に、前記電源端子突出側から弾性
力をもって挟持する挟持部材と、で固定されており、前
記挟持部材には、前記電源端子との干渉を回避する切欠
部が形成されていることを特徴としている。
【0019】前記LED光源を所定の傾斜角度θに保持
するために、予め保持部材を例えば、濃度測定光学系を
保持する筐体と一体成形、或いは予め組み付けておくこ
とで、LED光源の取付時には確実に角度θを維持する
ことができる。また、このLED光源は、挟持部材の弾
性力により、この挟持部材と保持部材との間に挟持され
るため、組み付け作業が容易となる。この場合、挟持部
材には、前記電源端子を回避するための切欠部が設けら
れているため、LED光源を確実に弾性力で押圧するこ
とができる。
【0020】また、前記LED光源及び濃度測定光学系
を保持する筐体が、導電性部材で形成されていることを
特徴としている。
【0021】これにより、例えば濃度測定光学系の濃度
測定素子等電気ノイズに弱い電子部品へのノイズを軽減
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には本発明に係
る画像記録装置10の概略全体構成図が示されており、
図2には画像記録装置10の外観斜視図が示されてい
る。この画像記録装置10は、熱現像感光材料へ画像を
露光し、かつ受像材料へ熱現像転写して画像を形成する
装置である。
【0023】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉12A、側面扉12
B等が取り付けられている。各扉を開放することにより
機台12内を露出状態とすることができる。
【0024】また、画像記録装置10の機台12の上部
には、外部から画像信号を受取って、その画像信号を本
装置のファイル形式に変換したり、画像サイズ、色味や
濃度を調整するための画像処理部13と画像記録部15
とが設けられている。
【0025】一方、画像記録装置10の機台12内には
感材マガジン20が配置されており、感光材料22がロ
ール状に巻取られて収納されている。この感光材料22
は、引出し時に感光(露光)面が装置の右斜め下方へ向
けられる。
【0026】感材マガジン20の感光材料取出し口20
A近傍には、引出しローラとしてのニップローラ24が
配置されている。このニップローラ24は、回転するこ
とにより感材マガジン20から感光材料22を引き出し
て搬送することができる。なお、ニップローラ24によ
る感光材料22の引出し搬送速度は、例えば50mm/sec
となっている。
【0027】ニップローラ24の上方には、カッタ26
が配置されており、ニップローラ24によって感材マガ
ジン20から所定長さ引き出された感光材料22を切断
することができる。なお、カッタ26の作動後にはニッ
プローラ24が逆転し、このニップローラ24に感光材
料22の先端部が僅かにニツプされる程度まで巻き戻さ
れるようになっている。
【0028】カッタ26の上方には、搬送ローラ28、
搬送ローラ30、及びガイド板32が配置されており、
所定長さに切断された感光材料22を露光部34へ搬送
することができる。
【0029】露光部34は搬送ローラ36と搬送ローラ
38との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料22が通過するとき
に、前記画像処理部13からの光ビームが搬送方向と直
交する方向に走査(主走査)されるようになっている。
【0030】露光部34の側方にはスイッチバック部7
0が設けられており、また、露光部34の下方には水塗
布部72が設けられている。感材マガジン20から上昇
し露光部34にて走査露光された感光材料22は、一旦
スイッチバック部70へ送り込まれた後に、搬送ローラ
36、搬送ローラ38及び搬送ローラ30の逆回転によ
って、再び露光部34を通過し、搬送ローラ30の直下
に設けられた分岐部74を経て水塗布部72へ送り込ま
れる構成である。
【0031】水塗布部72では塗布タンク76が配置さ
れている。塗布タンク76は皿状に形成されており、内
部には画像形成用溶媒としての水が充填される。塗布タ
ンク76の感光材料22搬送方向上流側の端部には供給
ローラ78が配置されており、さらに、感光材料22搬
送方向下流側の端部には一対のスクイズローラ80が配
置されている。
【0032】また、塗布タンク76の上方には、塗布タ
ンク76に対向してガイド板82が取り付けられてい
る。感光材料22は、ガイド板82と塗布タンク76と
の間へ送り込まれて水が塗布され、さらに、スクイズロ
ーラ80により挟持搬送されることによって余分な水が
除去される。
【0033】また、ガイド板82の上部にはセラミック
ヒータが取り付けられており、水を昇温(例えば、40
±3℃)させて塗布タンク76内へ充填することができ
る。
【0034】水塗布部72の側方には熱現像転写部90
が配置されており、水塗布された(スクイズローラ80
を通過した後の)感光材料22が送り込まれるようにな
っている。
【0035】一方、感材マガジン20の側方の機台12
には受材マガジン92が配置されており、受像材料94
がロール状に巻取られて収納されている。受像材料94
の幅方向寸法は感光材料22よりも小さく(例えば、1
27mm)形成されている。また、受像材料94は、引出
し時に画像形成面が装置の右斜め下方へ向けられる。
【0036】受材マガジン92の受像材料取出し口92
A近傍には、ニップローラ96が配置されており、受材
マガジン92から受像材料94を引き出して搬送するこ
とができると共に、そのニップを解除することができ
る。
【0037】ニップローラ96の上方にはカッタ98が
配置されている。カッタ98は前述の感光材料用のカッ
タ26と同様に、受材マガジン92から引き出された受
像材料94を感光材料22よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
【0038】カッタ98の上方には、感材マガジン20
の側方に位置して、搬送ローラ100、搬送ローラ10
2、及びガイド板104A、104Bが配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料94を熱現像転写部
90へ搬送できる。
【0039】屈曲案内ローラ132の材料供給方向下流
側の加熱ドラム110の略下方には、剥離爪134が回
動可能に軸支されており、さらに、ピンチローラ136
が配置されている。
【0040】剥離爪134は加熱ドラム110の外周に
対応しており、前述のカム116の作動によって加熱ド
ラム110に接離可能となっている。剥離爪134が加
熱ドラム110に当接した状態では、無端圧接ベルト1
12と加熱ドラム110との間で挟持搬送される感光材
料22と受像材料94のうち、所定長さ先行した状態で
重ね合わされた感光材料22の先端部のみに係合し、こ
の先端部を加熱ドラム110の外周から剥離させること
ができる。一方、ピンチローラ136は、剥離爪134
に連動して作動され、剥離爪134が加熱ドラム110
から離間した状態では前記屈曲案内ローラ132に所定
の圧力(例えば、600g)で圧接される。したがっ
て、剥離爪134によって剥離された感光材料22は、
ピンチローラ136によって押圧されながら屈曲案内ロ
ーラ132に巻き掛けられ、側方へ移動される構成であ
る。
【0041】屈曲案内ローラ132及び剥離爪134の
側方にはガイド板138が配置されており、さらに、ガ
イド板138の先端部には、感材排出ローラ140、バ
ックアップローラ142、及びガイドローラ144が配
置されている。感材排出ローラ140は、互いに噛み合
った一対の所謂コルゲーションローラとされており、さ
らに、バックアップローラ142は一方の感材排出ロー
ラ140に接している。これにより、屈曲案内ローラ1
32に巻き掛けられながら側方へ移動される感光材料2
2を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱146へ集積で
きる。なお、感材排出ローラ140の回転速度は、加熱
ドラム110の回転周速度よりも1〜3%速くなるよう
に設定されており、感光材料22が弛んでガイド板13
8に貼り付くことを防止している。
【0042】剥離爪134の側方の加熱ドラム110直
下には、加熱ドラム110に対応して第2の剥離搬送部
150が配置されている。この第2の剥離搬送部150
においては、加熱ドラム110直下に、剥離ローラ15
2及び剥離爪154が配置されている。剥離ローラ15
2は、シリコンゴム製のゴムローラで表面荒さは12.
5S以下とされており、駆動モータの駆動力を伝達され
て回転するようになっている。また、剥離ローラ152
は加熱ドラム110の外周に所定の圧力(例えば、40
0g)で圧接されている。このため、剥離ローラ152
は、加熱ドラム110と共に移動する受像材料94を、
剥離爪154と共に作用して加熱ドラム110の外周か
ら剥して屈曲案内することができる。
【0043】剥離ローラ152及び剥離爪154の下方
にはガイド板156及び受材排出ローラ158が配置さ
れており、剥離ローラ152および剥離爪154によっ
て加熱ドラム110から剥離された受像材料94を案内
搬送することができる。さらに、受材排出ローラ158
の側方には、受材ガイド160、受材排出ローラ16
2、受材排出ローラ164、及びガイドローラ166が
配置されており、受材排出ローラ158によって搬送さ
れる受像材料94をさらに搬送してトレイ168へ排出
することができる。 (濃度測定機能)上記画像記録装置10には、感光材料
22又は受像材料94の何れかのマガジン20、92を
交換したときに、キャリブレーションを行う機能を有し
ている。図3には、この濃度測定機能ブロック図が示さ
れている。
【0044】画像記録装置10の画像処理部13には、
基準データ記憶部200が設けられ、予め定められた基
準の画像データが記憶されている。この基準画像データ
に基づいて、画像記録処理がなされることになるが、あ
るその結果は、図4に示す色パッチチャート202とし
ての受像材料94に転写され、出力されるようになって
いる。この色パッチチャート202のフォームについて
は後述する。
【0045】基準データ記憶部200に記憶された基準
画像データは、画像記録のための画像データとして画像
データ出力部204へ送られる。これにより、前記画像
記録装置が可動し、感光材料22への走査露、受像材料
への熱現像転写等の各処理が施され、色パッチチャート
202としての受像材料92が出力される。
【0046】装置本体の画像記録処理で作成された色パ
ッチチャート202は、濃度測定部206において各色
のパッチ毎の濃度データを測定し、この測定結果は、比
較部208へ送られる。比較部208には、予め定めら
れた基準濃度データ記憶部200から基準濃度データが
入力されており、測定データと比較される。
【0047】比較部208での比較結果は補正データ演
算部210へ送出され、前記基準画像データに対する補
正データが演算され、補正データ記憶部212に記憶さ
れる。 (色パッチチャート)図4には、色パッチチャート20
2の平面図が示されている。この色パッチチャート20
2は、1列の帯状に各色毎に段階的に濃度調整された画
像が配列されている。その順番は、本実施の形態では、
C(シアン)色の高濃度から低濃度までの6段階画像
(図4に示すC1乃至C6)、続いて、M(マゼンタ)
色の高濃度から低濃度までの6段階画像(図4に示すM
1乃至M6)、さらに続いてY(イエロー)色の高濃度
から低濃度までの6段階画像(図4に示すY1乃至Y
6)が隙間なく緊密に設けられている。
【0048】この帯状の色パッチ部214の先端部と後
端部とには、それぞれ黒色の基準位置指針パッチ21
6、218が設けられている。
【0049】画像記録装置10の上面には、濃度測定装
置220が設けられており、この濃度測定装置220で
は、後述するように、色パッチチャート202が定常速
度で搬送されながら挿入され、まずその先端部を検出す
ることで、低速送りとなり、前記挿入先端側の基準位置
指針パッチ216を検出する(実際には、基準位置指針
パッチ216の搬送方向幅寸法(4.5mm)の中心
部)ことで、パルスモータのパルス値をリセットし、こ
こから、所定のパルス数に基づいてコマ送りされるよう
になっている。
【0050】すなわち、上記コマ送りの停止時に、各色
のパッチが濃度測定位置に停止されるように制御され
る。
【0051】一方、搬送方向後端側に位置する基準位置
指針パッチ218は、上記パルス制御によるコマ送り制
御が、搬送系のスベリ等の誤差を認識するためのもので
あり、パルス制御による移動量と、実際にこの後端側の
基準位置指針パッチ218を検出するまでの移動量との
差に所定位置の差が生じた場合には、搬送不良として判
断することができる。なお、この搬送方向後端側の基準
位置指針パッチ218の搬送方向幅寸法は14mmであ
る。
【0052】ところで、本実施の形態における色パッチ
部214の各色パッチの搬送方向長さは、均等ではな
く、意図的に徐々に長くしている。これは、パルス搬送
制御による搬送誤差をある程度補償するものであり、搬
送方向後方に行けば行くほど誤差が累積されるため、こ
れに対応して前記搬送方向長さを変更している。本実施
の形態に適用される搬送方向の寸法は、図4に示される
如く、4種類の寸法A乃至Dとされ、その関係はA<B
<C<Dとなっている。なお、幅方向寸法は全て同一で
ある。また、具体的な搬送方向寸法A乃至Dは、A=1
3mm、B=14mm、C=15mm、D=17mmで
ある。また、色パッチチャート202の搬送方向先端か
ら搬送方向先端側の基準位置指針パッチ216の先端エ
ッジまでは、10.25mmである。 (濃度測定装置の構造)図2に示される如く、濃度測定
装置220は、上面パネルの図2の左サイド設けられた
平面部222に配設されている。濃度測定装置220
は、ベース部224とこのベース部224の上部に取り
付けられ、カバー226によって被覆された本体部22
8とで構成されている。
【0053】図5に示される如く、前記平面部222に
おける濃度測定装置220の取り付け部は、矩形状に凹
陥しており、濃度測定装置220のベース部224が嵌
め込まれている。
【0054】ベース部224と本体部228との境界部
は、前記平面部222と所謂面一状態とされ、色パッチ
チャート202の搬送経路となっている。
【0055】この搬送経路の最上流側には、搬送ローラ
対230が設けられている。この搬送ローラ対230の
内、上側のローラ230Aは本体部228側に取付けら
れ、モータ231(図8参照)の駆動力で、ギヤユニッ
ト235(図8参照)を介して回転する駆動ローラであ
り、下側のローラ230Bはベース部224側に取付け
られた従動ローラである。
【0056】図6に示される如く、下側のローラ230
Bは、ベース部224の上面(搬送支持面)の前記色パ
ッチチャート搬送幅方向中心から均等に振り分けられた
2位置にそれぞれ設けられており、この2位置に対応す
るベース部224の上面には、矩形孔232が設けられ
ている。
【0057】図5乃至図7に示される如く、前記一対の
下側のローラ230Bは、それぞれの回転軸234が、
一端部がベース部224に固定された、板ばねブラケッ
ト236の先端部に形成された断面略コ字型の軸受部2
38に軸支されている。このため、一対の下側のローラ
230Bは、それぞれ板ばねブラケット236の付勢力
により、前記矩形孔232から突出する方向に付勢され
ている。すなわち、一対の下側ローラ230Bは、この
下側のローラ232Bに対応して設けられた、前記一対
の上側のローラ230Aに所定のニップ力で接触する。
これにより、色パッチチャート202は、搬送ローラ対
230の駆動力で定速搬送される。
【0058】この搬送ローラ対230の若干下流側に
は、本体部228からリミットセンサ(図示省略)の接
触子240が突出されている。この接触子240は、前
記色パッチチャート202の先端と接触することで回転
し、リミットセンサの接点を切替えることができる。こ
のため、リミットセンサの接点の切替え信号により色パ
ッチチャート202の先端を検出することができる。
【0059】搬送路における前記一対の下側のローラ2
30Bよりも若干下流側の搬送支持面には、前記色パッ
チチャート202の帯状の色パッチ部214(図4参
照)の搬送経路に対応して、矩形孔233が設けられて
いる。
【0060】図5に示される如く、この矩形孔233内
には、圧着板242の圧着部244が配置されている。
圧着板242は、前記圧着部244から搬送方向下流側
に延設されており、その中央が軸246を介してベース
部224に軸支されている。圧着板242の後端部は、
略L字型の舌片部248とされている。この舌片部24
8は、前記ベース部224の搬送支持面224Aの裏面
側に対して所定の隙間が形成されている。この隙間に
は、圧縮コイルばね250が配設されており、一端は前
記搬送支持面224Aの裏面側に、他端は、前記舌片部
248にそれぞれ当接している。これにより、圧着板2
42は、圧縮コイルばね250の付勢力で軸246を中
心に図5の矢印A方向に回転する。この結果、圧着部2
44は、前記矩形孔233から突出し、前記搬送支持面
224Aよりも押し上げられることになる。
【0061】このため、前記色パッチチャート202が
搬送支持面224A上に存在する場合は、この色パッチ
チャート202を搬送支持面224Aから押し上げ、後
述する濃度測定ユニット252に当接させることができ
るようになっている。すなわち、圧着部244は、濃度
測定ユニット252と色パッチチャート202との隙間
を解消させる機能を有している。
【0062】また、この圧着板242における舌片部2
48には、その下面(前記圧縮コイルばね250との当
接面の裏面側)に、装置本体側に設けられたソレノイド
254のアクチュエータ254Aが対向している。この
ソレノイド254のアクチェータ254Aは、色パッチ
チャート202の搬送時に伸長することで、圧縮コイル
ばね250の付勢力に抗して圧着部244が矩形孔23
3に埋没するように圧着板242を軸246を中心に図
5の矢印Aとは反対方向へ回転させ、非搬送時(濃度測
定時)には引き込むことで(図5の想像線位置参照)、
前記圧縮コイルばね250の付勢力が圧着部244に作
用するようになっている。
【0063】また、図6に示される如く、前記圧着部2
44には、白色のプレート256が貼り付けられてい
る。この白色のプレート256は、後述する濃度測定ユ
ニットにおけるホワイトバランス調整用の基準として適
用されるようになっている。
【0064】さらに、圧着板242には、前記圧着部2
44に対して、略四角錐状の突起部が形成された案内突
起部258が併設されている。この案内突起部258の
機能については後述する。
【0065】図5に示される如く、ベース部224の上
部に配設された本体部228には、濃度測定ユニット2
52の筐体260を保持する保持するブラケット262
が設けられている。ブラケット262は、前記本体部2
28を被覆するカバー226に収容された状態で固定さ
れている。また、ブラケット262には、前記上側のロ
ーラ230Aの回転軸が回転可能に支持されると共に、
その駆動源であるモータ231やギヤユニット233
(共に図8参照)が取付けられている。
【0066】また、筐体260は、導電性の合成樹脂で
形成されており、この筐体260に取付けられる光電変
換素子278等(後述)へのノイズによる悪影響を軽減
するようにしている。
【0067】図8に示される如く、ブラケット262に
は、前記色パッチチャート202の搬送幅方向を軸線方
向とするシャフト264が取り付けられ、前記濃度測定
ユニット252は、このシャフト264に支持されてい
る。これにより、濃度測定ユニット252は、シャフト
264の軸線方向(図8の左右方向)に移動可能とさ
れ、少なくとも濃度検出位置とその退避位置との2位置
に位置決め可能とされている。
【0068】ここで、濃度測定ユニット252の筐体2
60に設けられた測定開口部266には、前記圧着板2
42の圧着板242が接近しているが、この状態で、濃
度測定ユニット252を前記シャフト264に沿って移
動させる場合、筐体260と、前記圧着部244と併設
された案内突起部258とが干渉するようになってお
り、この結果、濃度測定ユニット252の移動時には、
その筐体260が、圧着部244を押し下げることで
(図8の想像線位置)、圧着部244に無理な力(搬送
幅方向への力)が加わることを防止している。
【0069】前記濃度測定ユニット252の筐体260
を前記シャフト264に沿って移動させ、退避位置とす
ると、カバー226の上面に設けられた開口部268か
ら直接前記圧着部244の白色のプレート256が露見
する。この空間が、白色のプレート256の汚れを払拭
する際の作業スペースとなる。なお、図9に示される如
く、開口部268には、スライド可能な閉じ蓋270が
設けられており、この閉じ蓋270と、前記筐体260
とが内部で連結されており(図示省略)、閉じ状態で筐
体260を濃度検出位置に移動させ、開き状態で退避位
置に移動させることができる。
【0070】図10には、濃度測定ユニット252の筐
体260の内部構成が示されている。
【0071】筐体260はその一部に円筒部272が形
成されている。この円筒部272の前記ベース部224
に対抗する側の端部側は、筐体260と一体とされ、前
記測定開口部266の周縁を構成する突き当て部274
が設けられている。突き当て部274には、前記圧着部
244が圧縮コイルばね250の付勢力で当接するよう
になっている。
【0072】また、図13に示される如く、突き当て部
274の測定開口部266から若干奥まった位置には、
前記円筒部272の一端部が位置している。
【0073】円筒部272の他端開口近傍には、光電変
換素子278が取り付けられている。また、この円筒部
272の内部には、複数のレンズ群280が配設されて
いる。このレンズ群280の光学的作用により、前記突
き当て部274を焦点位置とする前記光電変換素子27
8による濃度測定光学系を構成している。
【0074】前記円筒部272の一端部と、前記突き当
て部274との間には、光源としてのLEDチップ28
2が配設され、その基準となる光軸が前記突き当て部2
74の開口部276に向けられている。
【0075】このLEDチップ282の基準となる光軸
と、前記光電変換素子278による濃度測定光学系の光
軸(円筒体の軸線)との角度θは、本実施の形態では、
52°とされている。この角度θは、単位のLEDチッ
プ282を所定の電圧で点灯させた場合に、光電変換素
子278での濃度測定に必要な光量を確保すると共に、
色パッチチャート202の表面で反射して直接LEDチ
ップ282の光が光電変換素子278に入射することが
ない範囲として設定されており、その許容範囲は、47
°〜55°である。
【0076】この角度θは、LEDチップ282の筐体
260への取付けによって決定されるようになってい
る。すなわち、図11に示される如く、筐体260に
は、LEDチップ282を保持する保持板284が予め
前記円筒部272の軸線に対して52°となるように一
体的形成されている。
【0077】図12に示される如く、LEDチップ28
2は、砲弾型の発光部282Aの内部にRGB各色に発
色する発光チップ282R、282G、282Bが設け
られている。この発光チップ282R、282G、28
2Bは、色パッチチャート202の搬送方向に沿って直
線的に配列されている。この結果、前記濃度測定光学系
の測定軸に対する各発光チップ282R、282G、2
82Bの傾斜角度が常に同一に変更されることになり、
色間での傾斜角度の差が生じないようになっている。
【0078】保持板284には、円孔286が設けられ
ており、LEDチップ282の前記発光部282Aがこ
の円孔286に収容されている。LEDチップ282の
基部には、矩形の基板282Cが取付けられており、こ
の基板282Cがストッパとなって、前記円孔286へ
の挿入量が一定となる.ここで、図11に示される如
く、基板282Cの背面部からは、各色をそれぞれ発光
させるための3本の端子282D、282E、282F
とこれらに共通のアース端子282Hとが設けられてい
る。LEDチップ282は、前記基板282Cの背面部
側から押さえプレート288で押さえることで、押さえ
プレート288自身の板ばね機能によって前記保持板2
84との相対位置が保持されるようになっている。とこ
ろで、基板282Cからは、前記4個の端子282D、
282E、282F、282Hに、リード線290が接
続されている。このため、前記押さえプレート288に
は、この4本の端子282D、282E、282F、2
82Hを回避するように、スリット状の切り欠き部28
8Aが形成されている。
【0079】また、押さえプレート288は、その一端
が筐体260と保持板284とを連結する連結部の一部
に係止され、他端がビス292によって保持板284に
ねじ止めされることで固定されるようになっている。
【0080】前記各端子282D、282E、282
F、282Hとリード線290との接続部には、絶縁の
ための絶縁チューブ294が取付けられている。このた
め、絶縁チューブ294で被覆されたときの外径が、正
規のLEDチップ282の端子間ピッチよりも大きくな
る。従って、端子282D、282E、282F、28
2Hが通常の位置では、絶縁チューブ294が隣接する
同士で干渉し合うことになる。そこで、本実施の形態で
は、前記端子282D、282E、282F、282H
をこの端子282D、282E、282F、282Hの
並び方向に沿って傾斜させるようにした。これにより、
少なくとも絶縁チューブ294を設ける位置の端子間ピ
ッチを大きくすることができ、絶縁チューブ294間の
干渉を抑制している。この場合、端子282D、282
E、282F、282Hを交互に互い違いに傾斜させて
もよいが、組み付け性等を考慮すると、端子並び方向に
傾斜させた方が有効である。
【0081】以下に、本実施の形態の作用を説明する。 (画像記録手順)上記構成の画像記録装置10では、画
像処理部13に画像信号が入力されると、所定の画像処
理が施された後、記録する画像の倍率や処理枚数等が指
定され、スタートの指示があると、光ビームを感光材料
22に向けて照射し、主走査を実行する。画像処理が開
始される。
【0082】すなわち、感材マガジン20がセットされ
た状態で、ニップローラ24が作動され、感光材料22
がニップローラ24によって例えば50mm/secの速度で
引き出される。感光材料22が所定長さ引き出される
と、カッタ26が作動して感光材料22が所定長さに切
断され、さらに搬送ローラ28、搬送ローラ30によっ
て例えば50mm/secの速度で搬送される。その後は、搬
送ローラ28、30によって搬送される感光材料22
は、さらに搬送ローラ36、搬送ローラ38によって露
光部34を所定速度(例えば、50mm/sec)で通過す
る。この感光材料22の搬送(露光部34の通過)と同
時に露光装置40が作動する。
【0083】露光部34は搬送ローラ36と搬送ローラ
38との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料22が通過するとき
に、前記画像処理部13からの光ビームが搬送方向と直
交する方向に走査(主走査)される。
【0084】露光装置40によって露光された後の感光
材料22は、一旦スイッチバック部70へ送り込まれた
後に、搬送ローラ36、38、30の逆回転によって再
び露光部34を通過し、分岐部74を経た後に水塗布部
72へ送り込まれる。
【0085】水塗布部72では、搬送された感光材料2
2が、供給ローラ78の駆動によってガイド板82と塗
布タンク76との間へ送り込まれ、さらに、スクイズロ
ーラ80によって挟持搬送される。ここで感光材料22
に水が塗布され、さらにスクイズローラ80によって余
分な水が除去されながら水塗布部72を通過する。水塗
布部72において画像形成用溶媒としての水が塗布され
た感光材料22は、スクイズローラ80によって熱現像
転写部90へ送り込まれる。
【0086】一方、感光材料22への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料94も受材マガジン92からニ
ツプローラ96によって引き出されて搬送される。受像
材料94が所定長さ引き出されると、カッタ98が作動
して受像材料94が所定長さに切断される。カッタ98
の作動後は、切断後の受像材料94がガイド板104
A、104Bによって案内されながら搬送ローラ10
0、搬送ローラ102によって搬送され、熱現像転写部
90の直前で待機状態となる。
【0087】熱現像転写部90では、感光材料22がス
クイズローラ80によって加熱ドラム110外周と貼合
せローラ114との間へ送り込まれたことが検出される
と、受像材料94の搬送が再開されて貼合せローラ11
4へ送り込まれると共に、加熱ドラム110が作動され
る。これにより、貼合せローラ114によって重ね合わ
された感光材料22と受像材料94とは、重ね合わせた
状態のままで加熱ドラム110と無端圧接ベルト112
との間で挟持されて加熱ドラム110のほぼ1/2周
(巻掛けローラ120と巻掛けローラ126の間)に渡
って搬送される。さらに、重ね合わされた感光材料22
と受像材料94は、加熱ドラム110によって加熱され
る。感光材料22はこの挟持搬送時及び停止時において
加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの色素
が受像材料94の色素固定層に転写されて画像が得られ
る。
【0088】その後、感光材料22と受像材料94とが
挟持搬送され加熱ドラム110の側方の屈曲案内ローラ
132に達すると、カム116によって剥離爪134が
移動され、受像材料94よりも所定長さ先行して搬送さ
れる感光材料22の先端部に剥離爪134が係合して感
光材料22の先端部を加熱ドラム110の外周から剥離
させる。さらに、剥離爪134の復帰移動によってピン
チローラ136が感光材料22を押圧し、これにより、
感光材料22はピンチローラ136によって押圧されな
がら屈曲案内ローラ132に巻き掛けられ、側方へ移動
される。屈曲案内ローラ132に巻き掛けられた感光材
料22は、さらにガイド板138、ガイドローラ144
に案内されながら感材排出ローラ140によって搬送さ
れ、廃棄感光材料収容箱146内に集積される。
【0089】一方、感光材料22と分離し加熱ドラム1
10に密着されたままの状態で移動する受像材料94
は、剥離ローラ152へ送られる。受像材料94の先端
部が剥離ローラ152(加熱ドラム110との間)によ
って挟持されると、再びカム116によって剥離爪15
4が移動され、受像材料94の先端部に剥離爪154が
係合して受像材料94が加熱ドラム110の外周から剥
離される。
【0090】剥離爪154によって加熱ドラム110の
外周から剥離された受像材料94は、さらに剥離ローラ
152に巻き掛けられながら下方へ移動され、ガイド板
156に案内されながら受材排出ローラ158によって
搬送され、さらに受材ガイド160に案内されながら受
材排出ローラ162、受材排出ローラ164によって搬
送されて、トレイ168へ排出される。 (濃度測定手順)上記画像記録装置10には、感光材料
22又は受像材料94の何れかのマガジン20、92が
交換されると、自動的にキャリブレーションモードに入
る。以下、図14及び図15のフローチャートに従い、
キャリブレーションモードの手順について説明する。
【0091】図14に示すステップ300では、基準画
像データを読出し、次いでステップ302では、この基
準画像データに基づいて、画像記録処理を開始する。な
お、この画像記録処理は、通常の処理(上述)と同様で
あるので説明は省略する。
【0092】次のステップ304では、濃度測定装置2
20の搬送系の駆動を開始し、次いでステップ306で
は、色パッチチャート202の先端を検出したか否かが
判断される。この色パッチチャート202は、オぺレー
タの手作業により、濃度測定装置220の挿入端へ運ば
れる。
【0093】色パッチチャート202を濃度測定装置2
20の挿入端へ挿入すると、その先端部が搬送ローラ対
230に挟持される。これにより、色パッチチャート2
02は、搬送ローラ対230の駆動力で定速搬送(通常
搬送)される。
【0094】ステップ306において、色パッチチャー
ト202の先端を検出したと判断されると(リミットセ
ンサ240の接触子240Aが色パッチチャート202
の先端と接触し、接触子240Aが回転してリミットセ
ンサ240の接点が切替わることで先端を検出)、ステ
ップ308へ移行して、通常搬送から低速搬送に切替え
る。
【0095】次いでステップ310では、色パッチチャ
ート202の先端側に位置する基準位置指針パッチ21
6の先端エッジを検出したか否かが判断され、肯定判定
されるとステップ312で0リセットされたパルスカウ
ントを開始する。次いでステップ314において、当該
基準位置指針パッチ216の後端エッジを検出したか否
かが判断され、肯定判定されるとステップ316でパル
スカウント値の1/2の値を0リセット位置に修正す
る。
【0096】これにより、色パッチチャート202の搬
送基準位置が決まり、色パッチチャート202は、継続
して所定パルス数搬送して停止する(図15に示すステ
ップ318、320)。この停止位置では、最初の色パ
ッチ部214の色パッチ(C1)のほぼ中央が光電変換
素子278による濃度測定光学系の光軸位置と一致し、
濃度測定が開始される(ステップ322)。
【0097】ここで、色パッチチャート202の搬送中
は、ソレノイド254のアクチュエータ254Aが伸長
状態となっており、圧着板242の軸246を中心に圧
着部244がベース部224の搬送支持面に対して埋没
するように回転した状態としているため、色パッチチャ
ート202の搬送と、圧着部244との摺動はない。こ
のため、色パッチチャート202に傷をつけることがな
く、また、搬送系に抵抗力を与えることもない。
【0098】また、濃度測定時、すなわち色パッチチャ
ート202が停止しているときは、ソレノイド254の
アクチュエータ254Aが引込状態となり、これによ
り、圧縮コイルばね250の付勢力で圧着板242は、
軸246を中心に圧着部244が色パッチチャートを押
し上げる方向に回転させる。これにより、色パッチチャ
ート202は、確実に筐体260の突き当て部274に
突き当てられるため、焦点深度の狂いはない。
【0099】ステップ322で濃度測定が終了すると、
ステップ324で色パッチ部202の色パッチの濃度測
定が全て終了したか否かが判断され、否定判定の場合に
は、ステップ326で搬送を再開し、ステップ318へ
戻り、上記工程を色パッチ数分繰り返す。
【0100】ステップ324で肯定判定、すなわち全て
の色パッチの濃度測定が終了したと判断されると、ステ
ップ328へ移行して基準濃度データが読み出される尾
Y乱される。
【0101】次のステップ330では、測定濃度データ
と基準濃度データとが比較され、次いでステップ332
では、補正データが演算される。演算された補正データ
はステップ334で補正データとして記憶され、このル
ーチンは終了する。
【0102】これにより、以後の通常の画像記録処理時
には、詠みとされた詠み画像信号が、前記補正データに
よって補正されることになり、感光材料22や受像材料
のロット単位での濃度、色味の差を補償することができ
る。 (ホワイトバランス)上記濃度測定を行う毎、或いは定
期的に光電変換素子278のホワイトバランスをとる必
要がある。この場合従来は、濃度測定装置220の搬送
路に白色の用紙を挿入する等の作業が必要であった。し
かし、本実施の形態では、圧着部244の圧着面に白色
のプレート256を設けたため、濃度測定装置220に
何も挿入しない状態でこの白色のプレート256を濃度
測定光学系の光軸上に配置することができ、作業性が向
上する。
【0103】また、白色のプレート256が汚れた場
合、内部にあると汚れととりずらかったが、本実施の形
態では、濃度測定光学系を保持する筐体260ををシャ
フト264に沿って移動可能とし、かつカバー226に
設けられた閉じ蓋270の開閉に連動させるようにした
ため、この閉じ蓋270を開放することで、筐体260
が退避し、白色のプレート256を払拭するための作業
スペースを確保することができる。すなわち、閉じ蓋2
70の開放によって開口したそ開口部276から例えば
綿棒等を挿入して、白色のプレート256を掃除するこ
とができる。 (濃度測定光学系の光軸と照明用光源の光軸との関係)
本実施の形態では、前記突き当て部274に突き当てら
れる色パッチチャート202をRGBの各色のチップが
内臓された砲弾型のLEDチップ282によって各色毎
に発光色を変えて照明している。
【0104】LEDチップ282は、前記各色のチップ
が色パッチチャート202の搬送方向に沿って一列に配
列するように筐体260の保持板284に保持されてお
り、その光軸と、濃度測定光学系の光軸とのなす角度θ
が52°とされている。
【0105】また、このLEDチップ282は、前記保
持板284に設けられた円孔286に砲弾型の発光部が
挿入され、基部側の基板282Cが円孔286の周縁に
当たることで、位置決めがなされている。この状態で、
4本の端子282D、282E、282F、282Hと
の緩衝を回避するスリット状の切欠部288Aが設けら
れた押さえプレート288の自身の板ばね性の付勢によ
って、基板282Cを押させ付けることで、LEDチッ
プ282は、保持板284に保持される。なお、押さえ
プレート288は、一端部が保持板284と筐体260
とを連結する連結部に係止され、他端部がビス292に
よって保持板284にねじ止めされる。
【0106】この角度θは、許容範囲が47°〜55°
となっている。この角度を維持することで、単体のLE
Dチップ282による所定電圧での発光時において、濃
度測定に充分な発光光量とすることができ(下限値47
°の根拠)、かつ色パッチチャート202の表面で反射
する光を直接光電変換素子278へ入射させことを防止
できる(上限値55°の根拠)。
【0107】LEDチップ282における砲弾型の発光
部の基部には、基板282Cを介して4個の端子282
D、282E、282F、282Hが突出しており、通
常は、主となる基板に予め設けられた取付孔に挿入され
半田付けされるが、本実施の形態では、直接リード線2
90を接続している。このとき、リード線290と端子
282D、282E、282F、282Hとを接続する
部材が隣合うもの同士で接触(ショート)するのを防ぐ
ため、各端子282D、282E、282F、282H
のリード線290との接続部は、絶縁チューブ294で
被覆している。
【0108】この絶縁チューブ294による被覆のた
め、端子282D、282E、282F、282Hは直
線並び方向に沿って、開脚するように曲げられている。
これにより、もともと端子間ピッチが絶縁チューブ29
4の外径よりも小さくても、確実に絶縁チューブ294
を適用することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る濃度測定
装置は、必要最小限の光量で適正な濃度測定が可能とな
り、省スペース化を図ることができるという優れた効果
を有する。
【0110】また、上記効果に加え、スペースを拡大す
ることなく、単一の光源配置スペースで、光源自体を各
色に発色させることで、色フィルタを省略することがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像記録装置の概略構成図
である。
【図2】本実施の形態に係る画像記録装置の外観を示す
斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る濃度測定のための機能ブロ
ック図である。
【図4】濃度測定に用いられる色パッチチャートの平面
図である。
【図5】本実施の形態に係る濃度測定装置の側面断面図
である。
【図6】本実施の形態に係る濃度測定装置の内部を示す
斜視図である。
【図7】濃度測定装置をベース部の裏面側から見た斜視
図である。
【図8】濃度測定装置の本体部を搬送方向から見たみっ
た正面図である。
【図9】濃度測定部の上面を示す拡大斜視図である。
【図10】濃度測定ユニットの内部構造を示す断面図で
ある。
【図11】LEDチップの取付状態を示し、(A)は分
解斜視図、(B)は取付後の側面断面図である。
【図12】(A)はLEDチップの斜視図、(B)は発
光部に取付けられた基板の正面図である。
【図13】 ベース部側から濃度測定ユニットの筒体を
見た場合の斜視図である。
【図14】濃度測定モードにおけるに測定手順を示す制
御フローチャートである(前半)。
【図15】濃度測定モードにおけるに測定手順を示す制
御フローチャートである(後半)。
【符号の説明】
10 画像記録装置 20 感材マガジン 22 感光材料 40 露光装置 90 熱現像転写部 92 受材マガジン 94 受像材料 200 基準データ記憶部 200 基準濃度データ記憶部 202 色パッチチャート 204 画像データ出力部 206 濃度測定部 208 比較部 210 補正データ演算部 212 補正データ記憶部 214 色パッチ部 216 基準位置指針パッチ 218 基準位置指針パッチ 220 濃度測定装置 224 ベース部 224A 搬送支持面 226 カバー 228 本体部 230 搬送ローラ対 240 リミットセンサ 242 圧着板 244 圧着部 246 軸 252 濃度測定ユニット 272 円筒部 274 突き当て部 278 光電変換素子 280 レンズ群 282 LEDチップ 284 保持板 288 プレート 290 リード線 292 ビス 294 絶縁チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 DD12 DD13 EE02 EE13 GG02 KK01 MM05 MM10 PP04 5C051 AA02 CA07 DB29 DB31 DE19 EA01 5C072 AA03 CA05 CA07 CA09 HA01 NA01 NA07 QA14 RA15 UA01 UA11 UA17 UA18 XA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め基準露光量に基づいて処理された、
    各色毎に複数の濃度パターンが記録されたチャート紙を
    用い、このチャート紙をそれぞれの濃度パターンに対応
    する色に発色する光源によって照明し、当該チャート紙
    からの反射光を光電変換素子によって読取り、読取結果
    から各濃度パターンの濃度を得る濃度測定光学系を備え
    た濃度測定装置であって、 前記光源が、単一の樹脂パッケージに封入された3色以
    上の発光チップを備えたLED光源であることを特徴と
    する濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光源として単一のLED光源を用い
    た場合、当該LED光源の前記チャート紙への照明時の
    光軸と、前記濃度測定光学系の光軸とのなす角度θが、
    47°〜55°の範囲に設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載の濃度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記発光チップが直線上に一列に配列さ
    れ、かつこの配列方向が、前記チャート紙面と平行とさ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    濃度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記LED光源の各発光チップを発光さ
    せるための複数の電源用端子が、それぞれ直接リード線
    と接続されており、このリード線との接続部を絶縁部材
    によって被覆する場合に、絶縁部材の外径よりも、前記
    電源用端子間の隙間が大きくなるように当該電源用端子
    を傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項記載の濃度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記電源用端子の傾斜方向が、前記電源
    用端子の配列方向に沿う方向であることを特徴とする請
    求項4記載の濃度測定装置。
  6. 【請求項6】 前記LED光源が、予め傾斜角度θが設
    定された保持部材と、前記LED光源を前記保持部材と
    の間に、前記電源端子突出側から弾性力をもって挟持す
    る挟持部材と、で固定されており、前記挟持部材には、
    前記電源端子との干渉を回避する切欠部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の濃度測
    定装置。
  7. 【請求項7】 前記LED光源及び濃度測定光学系を保
    持する筐体が、導電性部材で形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の濃度測
    定装置。
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