JP2001324379A - 耐ノイズ性を向上させた電子秤 - Google Patents

耐ノイズ性を向上させた電子秤

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JP2001324379A
JP2001324379A JP2000142806A JP2000142806A JP2001324379A JP 2001324379 A JP2001324379 A JP 2001324379A JP 2000142806 A JP2000142806 A JP 2000142806A JP 2000142806 A JP2000142806 A JP 2000142806A JP 2001324379 A JP2001324379 A JP 2001324379A
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Yoshikazu Nagane
吉一 長根
Yasuhiro Tezuka
康弘 手塚
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子秤において電磁気的ノイズ発生時に必要
なデータをリアルタイムに待避させ、電子秤の機能自動
復帰を可能にし或いは再立上げを容易にする。 【解決手段】 中央処理部3等に対して印加される電源
のロジック電圧LVを常時監視し、電磁気的ノイズの発
生によりこのロジック電圧LVが予め定められた値に低
下したならば各種データをリアルタイムに不揮発性記憶
部8に待避させ、かつこのノイズにより電子秤の誤作動
を防止するため、電子秤の機能を一時的に停止する。ノ
イズが無くなり電子秤の再使用が可能な状態となり、待
避データが十分であれば元のモードに自動復帰をし、か
つ待避データが十分でない場合には失われた設定値等を
再度入力して装置の再立上げを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子秤に係り、特に
電磁気的な外乱(ノイズ)に対する防護機能を高めた電
子秤に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁平衡式の電子秤やロードセルを用い
た電子秤にあっては、秤量物の荷重の演算、各種設定や
データの記憶等が全て電子回路を介して行われる。一方
電子秤は通常各種の電磁気的なノイズに晒された環境下
で使用されている。例えばモータの起動電流、車両の点
火プラグ等を始めとする人工的な電磁気的ノイズ、又は
落雷を始めとする空中放電、電荷を帯びた物体からの静
電気放電等の自然現象等、電子秤は極めて多様な電磁気
的なノイズに影響される環境下で使用されているのが実
情である。
【0003】この様な環境下で電子秤を使用していると
電磁気的ノイズにより、電子秤が誤作動したり、或いは
秤量データの信頼性が低下する等の問題が生じる。この
ため、予め設定された値以上の電磁気的なノイズが生じ
た場合には、電子秤の機能を一時的に停止させる機能
(以下「ノイズ防護機能」と称する)が設けられている
装置が提案されている。ノイズ防護機能を有する電子秤
はこの防護機能が自動的に、かつ電磁気的ノイズの発生
とほぼリアルタイムにこのノイズに対応するため、電磁
気的ノイズに起因する装置の誤作動を良好に防止するこ
とができる。
【0004】なお、電磁気的ノイズに対する対処法とし
ては上述のように電磁気的ノイズが発生した場合に電子
秤の機能を停止させる方法の外に、電磁気的ノイズの影
響を受け易い電子回路等を中心として厳重な電磁気的シ
ールを施したり、或いは特殊なフィルタ回路を構成して
電磁気的ノイズの影響を回路的に除去或いは低減する方
法も考えられる。しかしこれらの方法を実施するには費
用がかかり、しかも電磁気的ノイズに対して100パー
セントの防護は期待できない。このため実際には効果が
確実でしかも比較的安価に実施できる前記ノイズ防護機
能を設置する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ノイズ防護機能を有す
る電子秤は上述のような利点を有するが、反面このノイ
ズ防護機能の作動による問題もあり、電子秤の使用態様
によってはノイズ防護機能の自動的な作動がかなり深刻
な結果をもたらすこともある。
【0006】例えばノイズ防護機能の作動による計量機
能停止後、計量動作が可能な状態に復帰した際には電子
秤を使用可能な状態にリセット(再起動)する必要があ
る。即ち計量機能停止により既に設定されていた各種設
定データ、例えばパワーオンゼロ値、風袋値等を計量に
先立って再設定する必要がある。特に風袋が大重量の場
合、この風袋を実際に電子秤に負荷し、改めて風袋値を
得なければならず、作業上大きな負担となる。このよう
に再立上げには手間がかかるため、例えば当該電子秤が
工場のラインの一環として使用されている場合には電子
秤の計量機能停止から再立上げまでのあいだラインを停
止させなければならない等の問題が生じ、大きな損失が
生じてしまう。
【0007】また前述のパワーオンゼロ値や風袋値等を
再設定しても、計量機能停止の前後でデータの連続性が
損なわれているため、連続した計量データを得る必要の
ある場合には改めて最初から計量データを取り直さなけ
ればならなくなる。また同様の理由によって、場合によ
っては電子秤の校正も再度行わなければならない等の問
題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成されたものであり、予め設定された値以上の電
磁気的なノイズが生じた場合に電子秤の機能を一時的に
停止させるノイズ防護機能が、安価でしかもその防護機
能が高いことに着目し、電磁気的ノイズに対する防護機
能の基本は秤量装置のプログラムの通常機能の停止によ
り実現し、かつこの機能の問題点であるデータの連続性
を可能な限り確保するよう構成した電子秤であって、電
子秤に対し外乱として働く電磁気的ノイズの有無を検出
する手段と、揮発性メモリと不揮発性メモリとから成る
メモリ機構と、電磁気的ノイズ検出手段からの信号によ
り、計量データ、風袋値等、特に必要なデータを不揮発
性メモリに待避させる機能と、瞬間的外乱ノイズである
か電子秤への供給電源の切断或いは比較的長時間の外乱
ノイズであるかを判断する手段とが設けられ、瞬間的外
乱ノイズと判断されたときは退避したデータを自動復帰
させ、また供給電源の切断等と判断されたときには中央
処理部の再立上げ時に初期化処理を行うよう構成した電
子秤である。
【0009】
【発明の実施の形態】電子秤には電磁気的ノイズの監視
手段として例えば電源電圧検出部が設けられ、かつまた
メモリの一つとして不揮発性メモリが設けられている。
電子秤作動時にあっては電子回路に対しては特定の値
(例えば5V)の電圧(以下「ロジック電圧」とする)
が印加されており、電源電圧検出部はこのロジック電圧
を常時監視している。また電源電圧検出部にはノイズ防
護機能の作動による電子秤の秤量機能停止に先立って、
必要なデータを前記不揮発性メモリに待避させるための
しきい値としての電圧値と、ノイズ防護機能を作動させ
るしきい値としての電圧値が設定されている。
【0010】電子秤において常時は計量データ、風袋値
等の各種データは揮発性メモリに格納されて適宜利用さ
れている。ロジック電圧は常時監視され、このロジック
電圧が低下したときには、この電圧低下が予め定められ
た値となったならば中央処理部の動作を停止するよう割
り込み処理が行われる。さらにこの割り込み処理におい
て、ロジック電圧値がデータの退避を必要とする値にな
ったならばデータを不揮発性メモリに退避させる第2の
割り込み処理が行われる。中央処理部の動作を停止させ
る第1の割り込み処理はデータの退避を行う第2の割り
込み処理に優先し、ロジック電圧が中央処理部の動作を
停止すべき値まで低下した時には例えデータの退避が完
了していなくともプログラムの通常動作を停止させる。
【0011】即ち、中央処理部は、秤量物の荷重を計測
中であればこの秤量機能を、また校正中であればこの校
正機能を停止する。ロジック電圧が中央処理部の再起動
可能な値にまで復帰したならば、瞬間的外乱ノイズか電
子秤への供給電源の切断或いは比較的長時間の外乱ノイ
ズであるかを判断する手段により、このノイズが判定さ
れ、瞬間的外乱ノイズと判断されたときは退避したデー
タを復帰させ、また供給電源の切断等と判断されたとき
には中央処理部の再立上げ時に初期化処理を行う。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参考に詳細に説
明する。図1において、荷重センサ1からの荷重信号は
重量A/D変換部2から重量A/D積算値(重量A/D
を積算して求められるデータ)Dw1として中央処理部
3にデジタル出力され、かつ温度補正等のソフト的処理
を行われた、最終的な表示データ(表示値)Dbとして
表示部4に表示される。
【0013】一方温度センサ5で計測された温度データ
は温度A/D変換部6から温度A/D積算値(温度A/
Dを積算して求められるデータ)Dt1として前記中央
処理部3に出力され、前記重量A/D積算値Dw1を補
正して表示データDbを算出するために使用される。こ
れらを含めた各種データは計量動作時には記憶機構Mの
うち、揮発性記憶部7に対してデータDn1として記憶
されかつ利用される。またこれらのデータは、ノイズの
発生時には後述するような工程で不揮発性記憶部8に対
して再起動用データDn2として退避させられる。
【0014】ここで、ノイズ発生時に記憶されるべき前
記データは計量データDaを算出するのに必要なデータ
であるので、先ずこの計量データDaを算出するための
データと、このデータを用いた式を示す。計量データD
aは以下の式で算出される。またこの式に示される各デ
ータは以下に示す一覧のとおりである。 Da=Dw2−Dz1−Dz2−Dz3−Dz4・・・・(1) Dw2:温度補正値(前記Dw1に対して前記Dt1を
もって補正した後のデータ) Dz1:校正ゼロ値(校正時のゼロ点のDw2データ) Dz2:パワーオンゼロ値〔パワーオン時(電源投入
時)の校正ゼロとの差分データ〕 Dz3:ゼロ値(パワーオンゼロとの差分データ) Dz4:風袋値(風袋データ) なお、前述の表示データDbは上記計量データDaに対
して直線性補正、校正、単位変換等のソフト的処理をか
けた後のデータを意味する。
【0015】一方ロジック電圧供給部9を介してロジッ
ク電圧VLが供給されている。このロジック電圧VLの
値の変化に対応して、データ退避信号送出部10、要リ
セット信号送出部11、リセット信号送出部12が設け
られ、ロジック電圧VLの変化に対応して出力される各
信号により中央処理部3は電子秤のデータの退避、機能
停止、リセット等の動作を行う。なおこの動作等は後で
詳述する。また図中符号13は時計手段であり、この時
計手段によりノイズの影響を受けている時間を計測すれ
ば、瞬間的なノイズか或いは電子秤への供給電源の切断
であるかをより正確に判断することができる。
【0016】14は各種設定を行う操作部、15はノイ
ズの発生の警報信号を送出する警報信号発生部であり、
この警報信号により表示部4に警報表示をしたり、或い
は警報音や発光を行う専用の警報手段16に信号を発す
るよう構成されている。
【0017】以上の構成において、一時退避を必要とす
る再起動用データDnは電子秤の通常の動作時には揮発
記憶部7に対して退避対象データDn1として記憶され
ている。この退避対象データDn1として記憶されるの
は例えば以下のデータである。 Dn1=〔Dt1,Dw2,Dz2,Dz3,Dz4,
Dm〕 前述のデータ一覧と一部重複するが、各データの内容を
示すせば以下のとおりである。 Dt1:温度A/D積算値 Dw2:温度補正値 Dz2:パワーオンゼロ値 Dz3:ゼロ値 Dz4:風袋値 またデータDmは電子秤の作動モードを決めるモード情
報データであって、例えば数字コードと対応させて以下
のようないろいろな作動モードを決める情報データであ
る。 Dm=0 グラムモード =1 個数モード =2 パーセントモード =3 カラットモード =4 もんめ(匁)モード : :
【0018】以上の退避対象データDn1を不揮発性記
憶部8に再起動用データDn2として完全に退避できた
ときには記憶完了フラグFを、例えばF=1としてセッ
トする。
【0019】次に本発明装置の作動状態の一例を、図3
及びその作動状態のフローを示す図4乃至図6を用いて
説明する。また図2はロジック電圧VLの変化とプログ
ラムの動作及びデータの退避等を示している。なお図中
正常動作時のロジック電圧Vccは5.0v、データの
一時退避を開始する電圧(以下「一時退避電圧」とす
る)Vaは4.0vとしてある。電圧Vbはノイズが無
くなった後にリセット(再起動)を行わなければならな
い状態にまで中央処理部3の機能が低下したときの電圧
値(以下「要リセット電圧」とする)であって、例えば
3.0vと設定する。またVdは中央処理部3が動作可
能な最小電圧であってこの電圧以下では中央処理部3の
動作が保証されない電圧(以下「非保証電圧」とする)
であって、図示の場合には2.5Vに設定されている。
また電圧Vcは中央処理部3のリセット(再起動)を行
う電圧(以下「リセット電圧」とする)であって、4.
5vに設定れされている。なお図中Nで示すものは、電
子秤の信号グラウンドでのノイズ発生のタイミングを示
している(時系列表示)。
【0020】ロジック電圧VLは常時監視され、このロ
ジック電圧VLが低下しはじめたならば、所定のモード
で作動している電子秤の動作に対して、割り込み処理1
としてこのロジック電圧VLが要リセット電圧Vbにま
で低下しているか否かを判断し(S1)、要リセット電
圧Vb以下になったときは中央処理部3は要リセット状
態となる(S2)〔図3(A)〕。
【0021】一方この間に割り込み処理2としてロジッ
ク電圧VLが一時退避電圧Vaよりも低下したか否かを
監視し(S3)、VL≦Vaとなったならば、揮発性記
憶部7に記憶している退避対象データDn1を不揮発性
記憶部8に対してリセット用データDn2として一時退
避させる(S4)。この場合、前記割り込み処理1があ
くまでも優先され、従って退避対象データDn1の退避
が不完全のまま前記ステップS2に入る場合も生じる。
また退避対象データDn1がリセット用データDn2と
して完全に退避された場合には記憶完了フラグFをセッ
ト(F=1)する(S5)。
【0022】次に中央処理部3が要リセット状態(S
2)となった状態において、図4に示すようにプログラ
ム回復動作が開始され(S6)、ロジック電圧VLがリ
セット電圧Vcにまで回復したか否かを監視する(S
7)。なおこの間、ロジック電圧VLが非保証電圧Vd
以下にまで低下したときは中央処理部3の動作は大幅に
低下或いは停止してしまい、中央処理部3としての動作
は保証されない。
【0023】ロジック電圧VLがリセット電圧Vc以上
に回復した場合には中央処理部3が自動的にリセットさ
れ、停止していたプログラムがスタートする(S8)。
続いて一時退避されているリセット用データDn2が完
全に退避されているか否かを判断し(S9)、記憶完了
フラグF=1であるならばこの記憶完了フラグFをクリ
アしてF=0とする(S11)。不揮発性記憶部8に記
憶されているリセット用データDn2を揮発性記憶部7
に移してデータ復帰を行う(S12)。
【0024】一方、要退避データの退避が不十分であ
り、記憶完了フラグがセットされずF=0となっている
ときは、エラー表示を行い(S10)、要退避データの
退避が不十分であったことを電子秤使用者に知らせ、後
述する初期化処理ステップS14を実施する。
【0025】一方ステップS12における復帰データD
n1については、データの連続性の有無が判断され(S
13)、この復帰データDn1と再開されたプログラム
における最新のデータDn1´との間に連続性が認めら
れなければ、結局この復帰データDn1の使用は不可能
となり、要退避データの退避が不十分であった場合と同
様、初期化処理ステップ(S14)が必要となる。な
お、データの連続性有無の判断方法は後で詳述する。
【0026】初期化処理(S14)とは、つまりリセッ
ト用のデータDnの初期データを入力することである。
例えば、温度データDt、重量データDw2をクリアす
る。この場合平均化バッファがあればこれもクリアす
る。パワーオンゼロ値Dz2を再入力する。この際ゼロ
値Dz3、風袋値Dz4はクリアされる。このクリアさ
れたゼロ値Dz3、風袋値Dz4を電子秤使用者が再入
力する。以上により初期化処理が行われる。
【0027】データの連続性が認められる場合には電子
秤が実施していたモードの動作を開始する。即ち、温度
のA/D変換を行って温度A/D積算値Dt1を求め
(S15)、重量のA/D変換を行って重量A/D積算
値Dw1を求め(S16)、この重量A/D積算値Dw
1を温度A/D積算値Dt1により温度補正して温度補
正値Dw2を求め(S17)、前記式(1)から計量値
Daを求める(S18)。更にこの計量値Daに対し
て、直線性補正、校正、モード情報Dmの中から所定の
モードを選択して単位変換を行う等のソフト処理を行っ
て表示値Dbを算出し(S19)、この算出された表示
値Dbを表示部4に表示する(S20)。
【0028】次に上記ステップのうちS13のデータの
連続性判断の具体例を示す。電子秤、例えば電磁平行式
電子秤(電子天秤)の場合、電子秤の周囲の温度或いは
電子秤自身が発熱する発熱量の時間的変化は僅かであ
り、このためパラメータが時間である場合、温度センサ
5で計測された温度データが大きな変化をしない特徴が
ある。この特徴を利用してデータの連続性を判断するこ
とが可能となる。
【0029】不揮発性記憶部8に記憶されていた復帰温
度データDt1とプログラム再開後の最新温度データD
t1´とを比較してデータの連続性を判断し、これら復
帰温度データDt1と最新温度データDt1´との間に
連続性があれば、復帰データDnを利用可能と判断す
る。即ち、非常に短時間の瞬間的なノイズによりリセッ
トを必要とする状態になったと判断する。また反対に復
帰温度データDt1と最新温度データDt1´との間に
連続性が認められない場合にはノイズの連続時間が長い
か或いは電子秤への供給電圧が切断されたか、何れにし
ても復帰データDnを使用することができない状態と判
断し、初期化処理(S14)に入る。
【0030】図6は温度データDtの変化の状態と、連
続性の有無の判断方法を示す。例えば取り込んだ温度デ
ータDtのうち復帰データDt1が700,000カウ
ントであるとき、復帰データDt1と最新データDt1
´との差がプラス/マイナス10カウント以内であれば
連続であると判断する(図6参照)。なお、この例にお
いて復帰データDt1の差分10カウントは、温度補正
値Dw2への影響度が1/10程度となるよう設定する
のが望ましい。
【0031】次に図1に示す時計手段13を用いて、ノ
イズ発生の時間経過を計測し、この時間データを利用し
てデータの連続性を判断することもできる。例えばデー
タを退避した時刻(電圧Vbとなった時刻)とリセット
した時刻(電圧Vcに戻った時刻)の差が0.1秒以内
である場合はデータは連続と判断する等である。
【0032】次に、本発明は瞬間的なノイズに対しては
自動的にリセット動作が行われるため、電子秤は見た目
にはノイズが無かったように作動することになる。この
場合電子秤が自動復帰した後、ノイズが入ったことを示
す表示を敢えて一定時間表示することにより、電子秤の
使用者に対し、電子秤の使用環境がノイズ的に良好でな
いことを知らせるよう構成してもよい。
【0033】また、ロジック電圧VLの低下をデータの
一時退避動作を開始するトリガーとするのに加えて、操
作部14に於ける操作(多くの場合はキー操作)をトリ
ガーとし、誤ったキー操作に対応することもできる。即
ちキー操作毎に直前のデータを不揮発性記憶部8に退避
させておき、別のキー操作で退避データを復帰させるよ
うにしておけば、もし誤ったキー操作をした場合、別の
キー操作でこの退避していたデータを復帰させることが
可能となり誤った操作によるデータの消失等の事態を回
避することが可能な、所謂アンドゥ(undo)動作を
実行させることも可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上に示したように本発明は、不揮発性
メモリを設けかつ電磁気的ノイズが生じた場合には各種
データや設定値は不揮発性メモリに待避されることによ
りその内容が保持され、かつ保持されたデータの連続性
も判断され、データの連続性がある場合には電子秤は自
動的にリセットされ、見た目にはノイズが無かったかの
ように作動することが可能となり、電子秤使用者の使用
勝手が向上する。
【0035】また記憶部のうち、常時使用する記憶部は
安価な揮発性メモリで構成される揮発性記憶部であるた
め記憶部全体を安価に構成できる。
【0036】さらにデータを一時的に不揮発性メモリに
記憶させることにより設定ミスの回復、特定モードで使
用している途中の電子秤を別のモードで使用する割り込
み使用等も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電子秤のブロック図であ
る。
【図2】ロジック電圧の変化と、プログラムの実行及び
データの一時退避との関係を示す線図である。
【図3】(A)及び(B)は本発明に係る電子秤の作動
状態の一例を示すフロー図の一部である。
【図4】図3(A)に示すフロー図の続きを示すフロー
図である。
【図5】図4に示すフロー図の続きを示すフロー図であ
る。
【図6】温度データのカウント変化と時間との関係を示
す概念図である。
【符号の説明】
1 荷重センサ 2 重量A/D変換部 3 中央処理部 4 表示部 5 温度センサ 6 温度A/D変換部 7 揮発性記憶部 8 不揮発性記憶部 9 ロジック電圧供給部 10 データ退避信号送出部 11 要リセット状態信号送出部 12 リセット状態信号送出部 13 時計手段 14 操作部 15 警報信号発生部 16 警報手段 Dn1 退避データ(揮発性記憶部) Dn2 退避データ(不揮発性記憶部) Dw1 重量A/D積算値 Dt1 温度A/D積算値 M 記憶機構 N 信号グラウンドのノイズ発生タイミング Va 一時退避電圧 Vb 要リセット電圧 Vc リセット電圧 Vcc 正常動作時のロジック電圧 Vd 非保証電圧 VL ロジック電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷重センサから出力されたデジタル信号
    や入力部を介して設定された各種設定値を中央処理部に
    おいて演算することにより秤量物の荷重計測、或いは各
    種設定を行い、かつこれらのデータを記憶部に記憶する
    電子秤において、記憶部は揮発性記憶部と不揮発性記憶
    部とから構成され、中央処理部にはロジック電圧が印加
    され、このロジック電圧を監視しかつロジック電圧値に
    対応して、プログラムの通常動作の停止、不揮発性記憶
    部に対するデータの一時退避、及びプログラムの通常動
    作の再起動をそれぞれ指示する手段と、プログラムの通
    常動作の再起動時に、復帰させたデータの連続性を判断
    する手段とを有し、当該復帰させたデータに連続性を認
    めるときはプログラムの通常動作を自動的に再起動させ
    るよう構成したことを特徴とする耐ノイズ性を向上させ
    た電子秤。
  2. 【請求項2】 プログラムの通常動作の停止は、データ
    の一時退避に優先して実行されるよう構成され、一時退
    避されるべきデータの退避がプログラムの通常動作の停
    止までに完了したか否かを確認する手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の耐ノイズ性を向上さ
    せた電子秤。
  3. 【請求項3】 一時退避の完了が判明しているデータを
    復帰させる手段に後続して当該復帰データの連続性を判
    断する手段が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の耐ノイズ性を向上させた電子秤。
  4. 【請求項4】 前記データの連続性を判断する手段は、
    一時退避された温度データを復帰させた復帰温度データ
    と、プログラムの通常動作に自動復帰したときの最新の
    温度データとの比較により行われるよう構成したことを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の耐ノイズ性
    を向上させた電子秤。
  5. 【請求項5】 中央処理部には時計手段が設けられ、ロ
    ジック電圧の低下から回復までの時間を計測し、前記温
    度データの連続性判断に加えて、或いはこの連続性判断
    に代えて、当該計測時間が予め定められた時間以下であ
    る場合には復帰データと最新のデータとの間には連続性
    があると判断することを特徴とする請求項4記載の耐ノ
    イズ性を向上させた電子秤。
  6. 【請求項6】 電子秤に対する一つの操作毎に、最新の
    データを前記不揮発性記憶部に記憶させ、かつ次の操作
    によりこの記憶させたデータを復帰させる手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の耐ノイズ性を
    向上させた電子秤。
  7. 【請求項7】 プログラムの通常動作に自動復帰したと
    きに、ノイズが入ったことを一定時間表示する手段が設
    けられ、これにより当該電子秤の使用環境がノイズに関
    して良好でないことを知らせるよう構成したことを特徴
    とする請求項1乃至6の何れかに記載の耐ノイズ性を向
    上させた電子秤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139768A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Mettler-Toledo Ag 力測定デバイスの状態を監視および/または決定する方法および力測定デバイス
JP2008122378A (ja) * 2006-11-11 2008-05-29 Mettler-Toledo Ag 力計の状態の監視及び/又は計測を行うための方法及び力計
JP2015099029A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 大和製衡株式会社 重量表示装置及び故障診断方法
CN106768244A (zh) * 2016-12-09 2017-05-31 武汉百络优物联科技有限公司 一种智能体重秤

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