JP2001324032A - ゲートバルブおよび駆動軸の真空シール機構 - Google Patents

ゲートバルブおよび駆動軸の真空シール機構

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JP2001324032A
JP2001324032A JP2000145028A JP2000145028A JP2001324032A JP 2001324032 A JP2001324032 A JP 2001324032A JP 2000145028 A JP2000145028 A JP 2000145028A JP 2000145028 A JP2000145028 A JP 2000145028A JP 2001324032 A JP2001324032 A JP 2001324032A
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bellows
valve body
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node
guide
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JP2000145028A
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Inventor
Kazuichi Hayashi
和一 林
Masayuki Ito
正行 伊藤
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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  • Details Of Valves (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルの軽減および装置の小型化が可
能なゲートバルブおよびベローズを提供する。 【解決手段】 処理装置100のゲートバルブGV1を
構成する弁アセンブリ102は,弁体116,弁体フレ
ーム118,リンク機構136から成る。弁体116を
支持する弁体フレーム118の座面側面には,所定遊び
空間を有する溝118b内に配されたOリング120が
設けられる。Oリング120が樹脂部材(座面)126
に当接すると,弁アセンブリ102の上昇運動が制限さ
れる。弁体116は,リンク機構136により移動して
開口部PC1aを封止する。駆動軸112を封止するベ
ローズ144は,ベローズ144を固定する上部および
下部取付端部材146,148と,座屈を防止する第1
および第2節部150,152に設けられた第1および
第2ベローズガイド146a,148a,第1および第
2節部スライド部150a,152aの外側に配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ゲートバルブおよ
びベローズに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては,雰囲
気の異なる複数の処理室や搬送室間においてLCD用ガ
ラス基板などの被処理体を搬送する必要がある。これら
の搬送作業は,処理室などの壁部に設けられた開口部
(ゲート)を介して行われる。そして,搬送作業の前後
において,開口部を気密に封止するために,いわゆるゲ
ートバルブが設けられている。
【0003】従来のゲートバルブの構造を,図7を参照
しながら簡単に説明する。図示の如く,ゲートバルブ1
0は,真空処理室PC1の壁部PC1bに形成される開
口部PC1aを気密に封止する弁体12と,弁体12を
支持する弁体フレーム14とを備えている。弁体12と
弁体フレーム14とは,リンク機構16を介して連動可
能に構成されている。弁体12と弁体フレーム14とリ
ンク機構16を含む弁アセンブリ18は,空圧シリンダ
(図示せず)や昇降軸20などの駆動機構(昇降機構)
により昇降運動可能である。
【0004】弁アセンブリ18は,所定距離上昇する
と,壁面22の座面22aに当接して,その方向への運
動が制限される。制限された動力は,リンク機構16を
介して弁体12を開口部PC1a方向に移動させる動力
に変換される。そして,弁体12は,開口部PC1aを
気密に封止する。また,開口部PC1aを開放する場合
には,駆動機構を下降動作させることにより,逆順の動
作が行われる。そして,ばね31の収縮力により,弁体
12は開口部PC1aから離れ,さらに弁アセンブリ1
8全体が下降する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる動作を実現する
ために,従来のゲートバルブ10においては,座面22
aまたは座面22aに当接する弁体12の上部に,ベア
リングなどの摺動部材24を設けていた。このように摺
動部材24を設けることにより,座面20aにより制限
された上昇方向への動力を開口部PC1a方向への動力
に変換していた。しかしながら,上記構造では,摺動面
がパーティクル発生の原因となり問題となっていた。
【0006】また,半導体製造装置においては,上記の
ように弁アセンブリ18を駆動させる駆動機構などのよ
うに,各種部材を昇降動作,伸縮動作させるために,空
圧シリンダや駆動軸20などの駆動機構が採用されてい
る。かかる駆動機構は,パーティクル発生の汚染源とな
るため,清浄度が要求される空間と隔離する必要があ
る。そのために,従来,駆動機構の周囲を覆うために,
駆動機構の動作に応じて,伸縮自在なベローズ26が設
けられている。なお,駆動機構が大型な場合には,ベロ
ーズ26の座屈を防止するために,ベローズ26に適当
な間隔をおいて,リング状の節部28を設け,節部28
を駆動軸20の外周面に沿って案内する構造が一般的に
採用されている。なお,符号30は,駆動軸20を保持
する保持ベアリング部である。
【0007】しかし,従来は,駆動軸20の外周に沿っ
て節部28を案内する構造を採用しているため,ベロー
ズ26と保持ベアリング部30とを直列に配置する必要
があり,装置が小型化できないという問題があった。
【0008】本発明は,従来の技術が有する上記問題点
に鑑みて成されたものであり,本発明の目的は,上記問
題点およびその他の問題点を解決することが可能な,新
規かつ改良されたゲートバルブおよびベローズを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の観点によれば,請求項1に記載の発
明のように,壁体に形成される開口部を気密に封止する
弁体と,前記弁体を支持する弁体フレームと,前記弁体
と弁体フレームとを連動させるリンク機構と,前記弁体
と前記弁体フレームと前記リンク機構を含む弁アセンブ
リを前進後退させる駆動機構と,前記弁アセンブリの前
進運動時に前記弁体フレームの前進運動を制限し前記リ
ンク機構を介して前記弁体を前記開口部方向に移動させ
る座面とを備えたゲートバルブにおいて,前記弁体フレ
ームと前記座面とが接する部分には緩衝部材が設けら
れ,前記緩衝部材は前記弁体が前記開口部方向に移動す
る際に前記緩衝部材の運動を一定範囲内で許容する遊び
空間を有する溝内に設けられることを特徴とする,ゲー
トバルブが提供される。
【0010】本発明にかかるゲートバルブの動作につい
て簡単に説明すると,まず弁アセンブリを前進させると
緩衝部材が座面に当接し,該前進運動が制限される。制
限された動力は,リンク機構により弁体を開口部方向に
移動させる動力に変換される。そして,弁体は,開口部
を気密に塞ぐ。この際,弁アセンブリは,上記変換され
た動力により,開口部方向に若干移動する。ただし,本
発明よれば,緩衝部材が座面に接触する。また,緩衝部
材は,上記溝内に設けられている。このため,弁アセン
ブリは,緩衝部材が溝内を移動あるいは転がるなどして
スムーズに移動する。さらに,緩衝部材が座面を削るこ
とがない。その結果,パーティクルの発生を抑制でき
る。
【0011】さらに,例えば請求項2に記載の発明のよ
うに,緩衝部材としてOリングを採用することが好まし
い。Oリングは,弾性体から構成されている。このた
め,弁アセンブリの移動時に生じる力を,Oリング部材
が変形するなどして吸収することができる。また,Oリ
ングは弁体の長手方向に設けられ,長い接触面を確保す
ることができるので,荷重分散を図ることができる。そ
の結果,弁体に不要な力が加わらず,開口部を確実に封
止することができる。
【0012】さらに,例えば請求項3に記載の発明のよ
うに,座面を樹脂材料から構成することが好ましい。樹
脂材料は,一般的に金属材料よりも摩擦係数が低い。こ
のため,座面との当接時に緩衝部材が滑らかに滑り,弁
アセンブリがさらにスムーズに移動する。さらに,緩衝
部材と座面との摩擦が抑制されるため,パーティクルの
抑制および緩衝部材の寿命の延長を図ることができる。
また,緩衝部材や弁体アセンブリが直接金属面に接触す
ることを防止できる。このため,金属パーティクルの発
生を防止できる。
【0013】さらに,例えば請求項4に記載の発明のよ
うに,弁体と弁体フレームとの間に,リンク機構の周囲
を気密に囲う伸縮自在なベローズを設けることが好まし
い。かかる構成によれば,リンク機構の露出を防止でき
る。このため,リンク機構周辺からパーティクルが生じ
ても,弁体が配される空間が汚染されることがない。ま
た,ベローズを採用したので,弁体の動作を妨げること
がない。
【0014】また,本発明の第2の観点によれば,請求
項5に記載の発明のように,開口部を開閉する弁体を進
退駆動する駆動軸を封止する真空シール機構を有するゲ
ートバルブであって,駆動軸と,前記駆動軸により駆動
される前記弁体を有する被駆動部と,前記駆動軸が貫通
する軸受けと,前記駆動軸の周囲に設けられ,前記被駆
動軸と一体的に動作する第1ベローズガイドと,前記軸
受けの周囲に設けられた第2ベローズガイドと,前記第
1ベローズガイドの周囲に設けられ,前記第1ベローズ
ガイドに沿って摺動し,ベローズ取付部とスライド部と
を有する第1節部と,前記第2ベローズガイドの周囲に
設けられ,前記第2ベローズガイドに沿って摺動し,ベ
ローズ取付部とスライド部とを有する第2節部と,前記
第1ベローズガイドと前記第1節部との間,前記第1節
部と前記第2節部との間,および前記第2ベローズガイ
ドと前記第2節部との間にそれぞれ設けられて,前記駆
動軸の周囲を覆うベローズと,前記第1節部のスライド
部は,前記第1ベローズガイドの端部と前記第1節部の
ベローズ取付部との間に設けられ,前記第2節部のスラ
イド部は,前記第2ベローズガイドの端部と前記第2節
部のベローズ取付部との間に設けられていることを特徴
とする,ゲートバルブが提供される。
【0015】また,本発明の第3の観点によれば,請求
項6に記載のように,伸縮自在の駆動軸を封止する真空
シール機構であって,駆動軸と,前記駆動軸により駆動
される被駆動部と,前記駆動軸が貫通する軸受けと,前
記駆動軸の周囲に設けられ,前記被駆動軸と一体的に動
作する第1ベローズガイドと,前記軸受けの周囲に設け
られた第2ベローズガイドと,前記第1ベローズガイド
の周囲に設けられ,前記第1ベローズガイドに沿って摺
動し,ベローズ取付部とスライド部とを有する第1節部
と,前記第2ベローズガイドの周囲に設けられ,前記第
2ベローズガイドに沿って摺動し,ベローズ取付部とス
ライド部とを有する第2節部と,前記第1ベローズガイ
ドと前記第1節部との間,前記第1節部と前記第2節部
との間,および前記第2ベローズガイドと前記第2節部
との間にそれぞれ設けられて,前記駆動軸の周囲を覆う
ベローズと,前記第1節部のスライド部は,前記第1ベ
ローズガイドの端部と前記第1節部のベローズ取付部と
の間に設けられ,前記第2節部のスライド部は,前記第
2ベローズガイドの端部と前記第2節部のベローズ取付
部との間に設けられていることを特徴とする,駆動軸の
真空シール機構が提供される。その際に,請求項7に記
載のように,前記第1ベローズガイドと前記第2ベロー
ズガイドとの対向する部分は噛み合い構造に構成すれ
ば,第1及び第2ベローズガイドを短くできる。
【0016】本発明の第2および第3の観点によれば,
駆動軸とは個別独立に構成された第1および第2ベロー
ズガイドがベローズの案内面として機能する。そして,
第2ベローズガイドと軸受け部をオーバーラップさせて
配置することができるため,真空シール機構部の長さを
短くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しながら
本発明にかかるゲートバルブおよびベローズを,ゲート
バルブに適用した好適な実施の一形態について,詳細に
説明する。
【0018】(1)処理装置の全体構成 まず,図1を参照しながら,本発明を適用可能なマルチ
チャンバ型処理装置100について概略的に説明する。
処理装置100は,真空搬送室TCを中心として,その
周囲に複数の真空処理室PC1,PC2,PC3および
ロードロック室LLを備えている。真空搬送室TCと各
真空処理室PC1〜PC3およびロードロック室LLと
は,各々本実施の形態にかかるゲートバルブGV1〜G
V4を介して接続されている。処理装置100の外部に
設けられた不図示の搬送装置により,被処理体,例えば
LCD用ガラス基板(以下,単に「LCD基板」とい
う。)Lがロードロック室LLに搬入される。真空搬送
室TC内には,搬送アームTAが配置されている。搬送
アームTAは,各真空処理室PC1〜PC3,ロードロ
ック室LLとの間でLCD基板Lの受け渡しを行う。各
真空処理室PC1〜PC3では,エッチング,アッシン
グ,成膜などの各種真空処理が行われる。
【0019】(2)ゲートバルブの構成 次に,本実施の形態の特徴であるゲートバルブGV1〜
GV4について,ゲートバルブGV1を例にあげて説明
する。ゲートバルブGV1は,図2〜図4に示すよう
に,ハウジング104内に配置されている。ハウジング
104は,例えばアルミニウムから成り,ゲートバルブ
GV1が配された空間を気密に囲う。また,ハウジング
104は,図3および図4に示すように,真空処理室P
C1と真空搬送室TCに気密に接続されている。また,
ハウジング104と真空処理室PC1との間,およびハ
ウジング104と真空搬送室TCとの間には,各々封止
部材としてのOリング106,108が配置されてい
る。
【0020】また,ゲートバルブGV1は,以下で詳述
する弁アセンブリ102を備えている。弁アセンブリ1
02には,図2に示すように,例えばエアシリンダや油
圧シリンダから成る駆動機構110が駆動軸108,連
結板109および駆動軸112を介して接続されてい
る。駆動軸112の弁アセンブリ102側には,駆動軸
112周りを気密に封止する後述のベローズ部140お
よび保持ベアリング部142を備えた気密機構部114
が設けられている。また,駆動機構110は,気密機構
部114対して並設されている。かかる構成により,駆
動軸112の長さを短くでき,装置の小型化を図ること
ができる。
【0021】さらに,図3〜図6を参照しながら,弁ア
センブリ102,気密機構部114について詳述する。
図3および図4に示すように,弁アセンブリ102は,
例えばアルミニウム製の弁体116と弁体フレーム11
8とリンク機構136から構成されている。弁体116
は,真空処理室PC1の壁部(壁体)PC1bに設けら
れた開口部PC1aを密閉可能な大きさに形成されてい
る。開口部PC1aは,真空処理室PC1内との間でL
CD基板Lを搬入出可能な大きさを有している。開口部
PC1aの横幅は約1mである。また,開口部PC1a
の弁体116側周囲には,封止部材としてのOリング1
17が設けられている。
【0022】また,弁体フレーム118は,弁体116
を移動自在に支持する如く構成されている。例えば,弁
体116は,弁体116に形成されたガイド溝116a
を弁体フレーム118に形成されたガイド118aに嵌
め合わせることにより,ガイド118aに案内されなが
ら移動する。
【0023】また,弁体フレーム118の座面(上面)
には,溝部118bが形成されている。溝部118b内
には,本実施の形態にかかる緩衝部材としてのOリング
120が設けられている。Oリング120は,弾性およ
び耐熱性を有する材料,例えばフッ素系樹脂から成る。
また,Oリング120は,図5(a)および図5(b)
に示すように,弁体フレーム118の長手方向両端(図
3の紙面手前および奥方)で,ネジ122止めされたス
トッパ124により弁体フレーム118に固定されてい
る。かかる構成により,Oリング120が溝部118b
から外れることがない。また,Oリング120を使用す
ることにより長手方向の広い範囲にわたり接触面積が確
保され,荷重分散の効果を図ることができる。
【0024】また,溝部118bは,図5(a)に示す
ように,Oリング120の移動方向の断面幅L2がOリ
ング120の断面幅L1よりも大きく形成されている。
かかる構成により,Oリング120は,溝部118b内
に形成された空間(遊び空間)を移動あるいは回転する
ことできる。また,溝部118bは,図5(b)に示す
ように,ストッパ124の取り付け部分を除き,Oリン
グ120が弁体フレーム118表面よりも突出する深さ
L3に形成されている。かかる構成により,後述する弁
体フレーム118の上昇(前進)時には,Oリング12
0がハウジング104の座面,例えば後述する樹脂部材
126に接触する。また,溝部118bは,ストッパ1
24の取り付け部分で,ストッパ124が弁体フレーム
118の表面から突出しない深さL4に形成されてい
る。かかる構成により,ストッパ124がハウジング1
04や樹脂部材126に接触せず,パーティクルの発生
を防止できる。
【0025】また,図3および図4に示すように,Oリ
ング120が接触するハウジング104の座面は,樹脂
部材126から構成されている。樹脂部材126は,摩
擦係数が低い樹脂,例えばポリテトラフルオロエチレン
などのフッ素系樹脂から成る。かかる構成により,Oリ
ング120は,樹脂部材126の面上を滑らかに移動で
きる。また,仮に,弁アセンブリ102に過剰な力が加
わり,Oリング120が溝部118b内に押し込まれて
も,弁体フレーム118は,樹脂部材126に接触す
る。このため,弁体フレーム118が樹脂部材126の
面上を移動した場合でも,金属パーティクルの発生を抑
えることができる。
【0026】また,弁体116と駆動軸112とは,弁
体フレーム118内の空間118cでリンク機構136
により接続されている。リンク機構136は,Oリング
120が樹脂部材126に当接し,弁体フレーム118
の上昇が制限された後に,その動力を弁体116を開口
部PC1a方向に移動させる動力に変換する。かかる構
成により,弁体116は開口部PC1aに気密に密着可
能となる。また,弁体フレーム118は,駆動軸112
にバネやゴムなどの弾性体138を介して支持されてい
る。
【0027】また,弁体116と弁体フレーム118と
の間には,リンク機構136が配された空間118c周
囲を伸縮自在に気密に囲うベローズ119が設けられて
いる。かかる構成により,弁体116あるいは駆動軸1
12とリンク機構136とが擦れ合っても,パーティク
ルがハウジング104内に進入することがない。また,
このベローズ119により,真空処理室PC1や搬送室
TCと外気との連通が遮断される。
【0028】次に,弁アセンブリ102の動作について
説明する。まず,開口部PC1aを閉じる場合には,図
2に示す駆動機構110を動作させ,図4に示すよう
に,弁アセンブリ102を駆動軸112を介して上昇
(前進)させる。かかる上昇運動によりOリング120
が樹脂部材126に当接すると,弁アセンブリ102の
上昇運動が制限される。さらに,駆動軸112を上昇さ
せると,駆動軸112の上昇力が弾性体138の反発力
よりも大きくなり,弾性体138が圧縮される。弾性体
138が所定以上に圧縮すると,駆動軸112の上昇力
がリンク機構136に伝達される。リンク機構136
は,駆動軸112の上昇力を弁体116を開口部PC1
a方向に移動させる動力に変換する。このため,弁体1
16は,リンク機構136により開口部PC1a方向に
押し出され,開口部PC1aと密着する。その結果,開
口部PC1aが封止される。
【0029】また,開口部PC1aを開放する場合に
は,駆動軸112を降下(後退)させる。かかる降下運
動により,上記とは逆順の動作が行われる。すなわち,
弾性体138が伸びていき,リンク機構136が駆動軸
112により引き戻されて,弁体116が開口部PC1
aから離脱する。さらに,駆動軸112を降下させる
と,弾性体138が定常状態まで伸び,弁アセンブリ1
02が樹脂部材126から離れる。そして,弁アセンブ
リ102は,図3に示すように,開口部PC1a下方に
退避する。
【0030】次に,本実施の形態にかかる気密機構部1
14について説明する。気密機構部114は,すでに説
明したように,ベローズ部140と駆動軸112を気密
かつ摺動自在に保持する保持ベアリング部142から構
成されている。ベローズ部140を構成するベローズ1
44は,伸縮自在な気密部材,例えばステンレス製の略
蛇腹状部材から構成されている。また,ベローズ144
は,駆動軸112を覆うように,例えばステンレス製の
上部および下部取付端部材(ベローズ端部)146,1
48に取り付けられている。上部および下部取付端部材
146,148は,ネジなどの固定部材130,132
により各々弁体フレーム118またはハウジング104
に固定されている。また,ベローズ144は,収縮時に
座屈しない程度の長さに分割され,例えば第1〜第3ベ
ローズ144a,144b,144cから構成されてい
る。また,第1および第2ベローズ144a,144b
間と第2および第3ベローズ144b,144c間に
は,ステンレス製の第1および第2節部(ベローズ節
部)150,152が介装されている。
【0031】また,上部および下部取付部材146,1
48と第1および第2節部150,152には,各々本
実施の形態の特徴である第1および第2ベローズガイド
146a,148aおよび第1および第2節部スライド
部150a,152aが設けられている。第1および第
2ベローズガイド146a,148aは,略筒状の形状
を有して,駆動軸112の周囲を囲うように配置されて
いる。そして,第1および第2節部スライド部150
a,152aは,それぞれ第1および第2ベローズガイ
ド146a,148aの外周面を摺動するように配置さ
れている。すなわち,摺動動作時に,第1および第2ベ
ローズガイド146a,148aは,第1および第2節
部スライド部150a,152aのガイドとして機能す
る。
【0032】なお,第1および第2節部150(150
a),152(152a)は,断面が略L字形状を成す
ように構成される。かかる構成により,図4に示したよ
うに,駆動軸112を伸張させた場合であっても,第1
および第2節部150(150a),152(152
a)が,上部および下部取付部材146(146a),
148(148a)から外れることがない。従って,ベ
ローズ119が蛇行することなく,正しい位置で保持す
ることができる。この点,従来装置のように,L字断面
形状を採用しない場合には,図7に示すように,長いガ
イド面が必要となり,装置の小型化を図ることができな
い。なお,伸張時に,第1および第2節部150(15
0a),152(152a)が,上部および下部取付部
材146(146a),148(148a)から常に外
れるないように,適宜ストッパを設けることが好まし
い。
【0033】また,相隣接する第1および第2ベローズ
ガイド146a,148aは,図6(a)および図6
(b)に示すように,互い違いに噛み合うように構成さ
れている。かかる構成によれば,図3および図6(b)
に示すように,駆動軸112を収縮させた場合であって
も,歯状の部分が噛み合うので,上部および下部取付部
材146(146a),148(148a)の全長を短
くすることができる。なお,図3においては,本実施形
態にかかる構造の理解を助けるために,噛みあった部分
の断面を交差線で示している。また,図4および図6
(a)に示すように,駆動軸112を伸張させた場合で
あっても,歯状の部分で,第1および第2節部スライド
部150a,152aが案内されるので,従来装置のよ
うに,長いガイド軸を必要としない。
【0034】また,保持ベアリング部142は,保持ベ
アリング158と軸受け部160から構成されている。
保持ベアリング158は,駆動軸112を摺動および封
止可能な複数のベアリングの集合体から成る。軸受け部
160は,駆動軸112を保持ベアリング158を介し
て支持する。また,軸受け部160は,ネジなどの固定
部材134により下部取付部材148に固定され,結果
的にハウジング104に固定されている。かかる構成に
より,駆動軸112は,ハウジング104に摺動自在に
支持される。
【0035】次に,気密機構部114の動作について説
明する。駆動軸112を上昇させると,図4に示すよう
に,上部取付部材146が弁アセンブリ102とともに
上昇する。同時に,第1〜第3ベローズ144a,14
4b,144cは,節部150,152を介して伸びて
いく。その際に,第1節部スライド部150aは,第1
ベローズガイド146aの外周面に案内されながら移動
する。同様に,第2節部スライド部152aは,第2ベ
ローズガイド148aの外周面に案内されながら移動す
る。そして,本実施の形態によれば,図4に示すよう
に,駆動軸112を伸張させた場合であっても,歯状の
部分で,第1および第2節部スライド部150a,15
2aが案内されるので,従来装置のように,長いガイド
軸を必要としない。
【0036】また,駆動軸112を降下させると,図3
に示すように,上部取付部材146が弁アセンブリ10
2とともに降下し,同時に第1〜第3ベローズ144
a,144b,144cが節部150,152を介して
収縮する。その後,第1および第2ベローズガイド14
6a,148aが噛み合う。従って,上部および下部取
付部材146(146a),148(148a)の全長
を短くすることができる。
【0037】以上,本発明の好適な実施の一形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されるものではない。特許請求の範囲に記
載された技術的思想の範疇において,当業者であれば,
各種の変更例および修正例に想到し得るものであり,そ
れら変更例および修正例についても本発明の技術的範囲
に属するものと了解される。
【0038】例えば,上記実施の形態において,Oリン
グを弁体フレームに設ける構成を例にあげて説明した
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,緩
衝部材が座面側,つまり樹脂部材126に設けられてい
ても実施できる。
【0039】また,上記実施の形態において,第1〜第
2ベローズガイドを設ける構成を例に挙げて説明した
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,装
置構成に応じた数のベローズガイドを採用する場合にも
適用できる。
【0040】また,上記実施の形態において,気密機構
部をゲートバルブに適用する構成を例に挙げて説明した
が,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,例
えばエッチング装置,アッシング装置,CVD(Che
mical Vapor Deposition)装置
などのプラズマ処理装置に設けられている電極やウェハ
載置台の昇降機構にも適用できる。
【0041】また,上記実施の形態において,ゲートバ
ルブをLCD基板を処理する装置に適用する構成を例に
あげて説明したが,本発明はかかる構成に限定されな
い。本発明は,例えば半導体ウェハを処理する装置にも
適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば,弁アセンブリの溝内を
移動可能な緩衝部材が座面に接触する。その結果,座面
が削れ難くなり,パーティクルの発生が抑制される。ま
た,本発明によれば,駆動軸とは別体に構成されたベロ
ーズガイドがベローズを案内する。その結果,ベローズ
ガイドと軸受けをオーバーラップして配置できるので,
装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な処理装置を示す概略的な平
面図である。
【図2】ゲートバルブを図1に示すA−A線に沿う平面
で切断した概略的な断面図である。
【図3】降下時のゲートバルブを図2に示すB−B線に
沿う平面で切断した概略的な断面図である。
【図4】上昇時のゲートバルブを図2に示すB−B線に
沿う平面で切断した概略的な断面図である。
【図5】(a)は,弁体フレームを示す概略的な部分平
面図である。(b)は,弁体フレームを図5(a)に示
すC−C線に沿う平面で切断した概略的な断面図であ
る。
【図6】(a)は,上昇時の第1および第2ベローズガ
イドの一部分を示す概略的な斜視図である。(b)は,
降下時の第1および第2ベローズガイドの一部分を示す
概略的な斜視図である。
【図7】従来のゲートバルブを示す概略的な断面図であ
る。
【符号の説明】
100 処理装置 102 弁アセンブリ 104 ハウジング 112 駆動軸 116 弁体 118 弁体フレーム 118b 溝部 119 ベローズ 120 Oリング 124 ストッパ 126 樹脂部材 136 リンク機構 142 保持ベアリング部 144a,144b,144c 第1〜第3ベロー
ズ 146,148 上部および下部取付端部 150,152 第1および第2節部 146a,148a 第1,第2ベローズガイド 150a,152a 第1,第2節部スライド部 GV1〜GV4 ゲートバルブ PC1〜PC3 真空処理室 LL ロードロック室 TC 真空搬送室 L LCD基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H053 AA25 AA31 BB24 BD10 DA12 3H066 AA03 BA17 3J045 AA04 AA05 AA20 BA04 CB14 CB21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体に形成される開口部を気密に封止す
    る弁体と,前記弁体を支持する弁体フレームと,前記弁
    体と弁体フレームとを連動させるリンク機構と,前記弁
    体と前記弁体フレームと前記リンク機構を含む弁アセン
    ブリを前進後退させる駆動機構と,前記弁アセンブリの
    前進運動時に前記弁体フレームの前進運動を制限し前記
    リンク機構を介して前記弁体を前記開口部方向に移動さ
    せる座面とを備えたゲートバルブにおいて,前記弁体フ
    レームと前記座面とが接する部分には緩衝部材が設けら
    れ,前記緩衝部材は前記弁体が前記開口部方向に移動す
    る際に前記緩衝部材の運動を一定範囲内で許容する遊び
    空間を有する溝内に設けられることを特徴とする,ゲー
    トバルブ。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材は,Oリングであることを
    特徴とする,請求項1に記載のゲートバルブ。
  3. 【請求項3】 前記座面は,樹脂材料から成ることを特
    徴とする,請求項1または2に記載のゲートバルブ。
  4. 【請求項4】 前記弁体と前記弁体フレームとの間に
    は,前記リンク機構の周囲を気密に囲う伸縮自在なベロ
    ーズが設けられることを特徴とする,請求項1,2また
    は3のいずれかに記載のゲートバルブ。
  5. 【請求項5】 開口部を開閉する弁体を進退駆動する駆
    動軸を封止する真空シール機構を有するゲートバルブで
    あって,駆動軸と,前記駆動軸により駆動され,前記弁
    体を有する被駆動部と,前記駆動軸が貫通する軸受け
    と,前記駆動軸の周囲に設けられ,前記被駆動軸と一体
    的に動作する第1ベローズガイドと,前記軸受けの周囲
    に設けられた第2ベローズガイドと,前記第1ベローズ
    ガイドの周囲に設けられ,前記第1ベローズガイドに沿
    って摺動し,ベローズ取付部とスライド部とを有する第
    1節部と,前記第2ベローズガイドの周囲に設けられ,
    前記第2ベローズガイドに沿って摺動し,ベローズ取付
    部とスライド部とを有する第2節部と,前記第1ベロー
    ズガイドと前記第1節部との間,前記第1節部と前記第
    2節部との間,および前記第2ベローズガイドと前記第
    2節部との間にそれぞれ設けられて,前記駆動軸の周囲
    を覆うベローズと,前記第1節部のスライド部は,前記
    第1ベローズガイドの端部と前記第1節部のベローズ取
    付部との間に設けられ,前記第2節部のスライド部は,
    前記第2ベローズガイドの端部と前記第2節部のベロー
    ズ取付部との間に設けられていることを特徴とする,ゲ
    ートバルブ。
  6. 【請求項6】 伸縮自在の駆動軸を封止する真空シール
    機構であって,駆動軸と,前記駆動軸により駆動される
    被駆動部と,前記駆動軸が貫通する軸受けと,前記駆動
    軸の周囲に設けられ,前記被駆動軸と一体的に動作する
    第1ベローズガイドと,前記軸受けの周囲に設けられた
    第2ベローズガイドと,前記第1ベローズガイドの周囲
    に設けられ,前記第1ベローズガイドに沿って摺動し,
    ベローズ取付部とスライド部とを有する第1節部と,前
    記第2ベローズガイドの周囲に設けられ,前記第2ベロ
    ーズガイドに沿って摺動し,ベローズ取付部とスライド
    部とを有する第2節部と,前記第1ベローズガイドと前
    記第1節部との間,前記第1節部と前記第2節部との
    間,および前記第2ベローズガイドと前記第2節部との
    間にそれぞれ設けられて,前記駆動軸の周囲を覆うベロ
    ーズと,前記第1節部のスライド部は,前記第1ベロー
    ズガイドの端部と前記第1節部のベローズ取付部との間
    に設けられ,前記第2節部のスライド部は,前記第2ベ
    ローズガイドの端部と前記第2節部のベローズ取付部と
    の間に設けられていることを特徴とする,駆動軸の真空
    シール機構。
  7. 【請求項7】 前記第1ベローズガイドと前記第2ベロ
    ーズガイドとの対向する部分は噛み合い構造に構成され
    ていることを特徴とする,請求項6に記載の駆動軸の真
    空シール機構。
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