JP2001323956A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2001323956A
JP2001323956A JP2000142628A JP2000142628A JP2001323956A JP 2001323956 A JP2001323956 A JP 2001323956A JP 2000142628 A JP2000142628 A JP 2000142628A JP 2000142628 A JP2000142628 A JP 2000142628A JP 2001323956 A JP2001323956 A JP 2001323956A
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JP
Japan
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disk
friction member
disk brake
disc brake
brake pad
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Pending
Application number
JP2000142628A
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Inventor
Akira Ogawa
明 小川
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用寿命の長いディスクブレーキを提供す
る。 【解決手段】 ディスクブレーキパッドの摩擦部材とデ
ィスクロータとを傾斜部で摺動圧接するようにしてなる
ディスクブレーキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
パッドとディスクロータを有するディスクブレーキに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車、鉄道車両、各種産業用機械等に
は、その制動のためディスクブレーキが使用されてい
る。従来のディスクブレーキとしては、特開平1-145437
号公報、特開昭62-49029号公報等に示されるようにディ
スクブレーキパッドの摩擦部材とディスクロータとの摺
動圧接面は垂直並行に配置されている。
【0003】図2に従来のディスクブレーキを示す。図
2において、1はディスクブレーキパッドの摩擦部材及
び2はディスクロータであり、ブレーキペダル(図示せ
ず)を踏むと前記のディスクロータ2が左右のディスク
ブレーキパッドで挟まれ制動される(ブレーキがかか
る)ようになっている。
【0004】ところが、上記に示す従来のディスクブレ
ーキは、ディスクブレーキパッドの摩擦部材1とディス
クロータ2との摺動圧接面は垂直並行に配置されている
ため、摺動圧接面の面積に限界があり、摩擦部材1に用
いられる材料を変えなければ使用寿命は長くならないと
いう問題点がある。しかし、材料を変えると他の性能、
例えばブレーキ鳴きやディスクロータ2の攻撃量が悪化
するという欠点が生じる。なお図2において、3は裏
金、4はピストン及び5はシリンダである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、使用寿命の長いディスクブレーキを提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクブレ
ーキパッドの摩擦部材とディスクロータとを傾斜部で摺
動圧接するようにしてなるディスクブレーキに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、ディスクブレー
キパッドの摩擦部材とディスクロータとの摺動圧接面に
形成する傾斜部の形状ついては特に制限はないが、例え
ばディスクブレーキパッドの摩擦部材とディスクロータ
との摺動圧接面の中心部から外周にかけて半径方向に傾
斜させるか、摺動圧接面が上部から下部にかけて斜めに
なるように傾斜させる形状等が挙げられる。傾斜部の形
成方法についても特に制限はなく、研磨、切削等の方法
により形成することができる。
【0008】なお、ディスクブレーキパッドの摩擦部材
とディスクロータとの摺動圧接面の中心部から外周にか
けて半径方向に傾斜させる場合、ディスクブレーキパッ
ドの摩擦部材の中心部が突起状となっており、それから
外周にかけて半径方向に低くなるように傾斜部を形成
し、一方、ディスクロータの中心部が凹部となってお
り、それから外周にかけて半径方向に高くなるように傾
斜部を形成して両者を摺動圧接させてもよく、また両者
の傾斜部の形状を逆に形成してもよい。
【0009】傾斜部の傾斜角度についても特に制限はな
いが、0.1〜10度の範囲であることが好ましく、2
〜8度の範囲であることがさらに好ましい。ディスクロ
ータに用いられる材料は、従来公知の材料、例えば鋳鉄
(Fc250)、アルミニウム等を用いることが好まし
い。
【0010】本発明における摩擦部材の材質は、セミメ
タリック系、ノンスチール系のいずれにも適用でき特に
制限はない。また、摩擦部材に用いられる材料は、一般
に公知の材料が用いられ、例えばスチール繊維、黄銅繊
維、銅繊維、セラミック繊維、ロックウール、チタン酸
カリウム繊維、カーボン繊維等の繊維状物質、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、カシュー樹脂等
の熱硬化性樹脂やNBR、SBR、IR等のゴム組成物
を含む結合剤、フリクションダストなどの有機質摩擦調
整剤、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機質摩擦調
整剤、黒鉛、二硫化モリブデン等の潤滑剤などが用いら
れ、さらに必要に応じて亜鉛、黄銅、銅等の金属粉が添
加される。
【0011】上記材料の配合割合は、摩擦部材の材質に
より適宜選定され特に制限はないが、例えば繊維状物質
の含有量は全組成物中に35〜65重量%とすることが
好ましく、40〜60重量%とすることがより好まし
い。結合剤の含有量は全組成物中に15〜35重量%と
することが好ましく、20〜30重量%とすることがよ
り好ましい。摩擦調整剤の含有量は全組成物中に3〜2
0重量%とすることが好ましく、5〜15重量%とする
ことがより好ましい。
【0012】潤滑剤の含有量は、全組成物中に1〜15
重量%とすることが好ましく、3〜10重量%とするこ
とがより好ましい。なお、必要に応じて添加する金属粉
の含有量は、全組成物中に3〜15重量%とすることが
好ましく、5〜12重量%とすることがより好ましい。
これらの成分は、全組成物が100重量%となるように
配合される。
【0013】本発明に用いられるディスクブレーキパッ
ドは、例えば繊維状物質、結合剤、摩擦調整剤、潤滑剤
等に必要に応じて金属粉を含む材料を加えて均一に混合
し、この混合物を予備成形し、次いで金型内に裏金及び
予備成形体を挿設した後、加熱加圧成形法で一体成形
し、その後熱処理を行い、次いで摩擦部材の表面(摺動
圧接面)を研磨するか又は切削して中心部が突起状とな
り、それから外周にかけて半径方向に低くなる傾斜部を
形成することにより得られる。
【0014】なお成形する際の加熱温度は130〜17
0℃が好ましく、140〜160℃がより好ましい。圧
力は30〜60MPaが好ましく、45〜55MPaがより好
ましい。熱処理温度は100〜300℃が好ましく、1
50〜250℃がより好ましい。
【0015】一方、ディスクロータは、摺動圧接面とな
る部分に前記摩擦部材に形成した傾斜部に嵌合して摺動
圧接する中心部が凹部となり、それから外周にかけて半
径方向に高くなる傾斜部を形成することにより得られ
る。
【0016】以下、本発明の実施例の形態を図面により
詳述する。図1は、本発明の実施例になるディスクブレ
ーキの制動時の状態を示す断面図であり、ディスクブレ
ーキパッドの摩擦部材1とディスクロータ2との摺動圧
接面の中心部が突起状となっており、それから外周にか
けて半径方向に低くなるような傾斜部6を形成したもの
である。なお図1において3は裏金、4はピストン及び
5はシリンダである。
【0017】本発明のディスクブレーキは、上記に示す
ような構成にすることにより、ディスクブレーキパッド
の摩擦部材1とディスクロータ2との摺動圧接面の面積
を広くすることができ、使用寿命の長いディスクブレー
キを得ることができるものである。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【0019】実施例1 表1に示す成分を配合し、混合機で均一に混合した後、
予備成形した。次に、金型内に裏金を挿設した後、前記
で得た予備成形体を挿設し、その後152.5±2.5
℃、圧力49MPaの条件で5分間加熱加圧成形した。次
いで熱処理治具に得られた成形体の摩擦部材同士がそれ
ぞれ向かい合うように複数個並べて加圧しながら200
℃で5時間熱処理を行い、冷却後摩擦部材の表面(摺動
圧接する面)を中心部が突起状となり、それから外周に
かけて半径方向に低くなるように研磨し、図2に示すよ
うな傾斜角度が2度の傾斜部6を形成したディスクブレ
ーキパッドを得た。
【0020】一方、鋳鉄(Fc250)製のディスクロ
ータの摺動接触面となる部分にも、前記摩擦部材に形成
した傾斜部に嵌合して摺動圧接するように、中心部が凹
部となり、それから外周にかけて半径方向に高くなるよ
うな傾斜部を形成した。
【0021】比較例1 ディスクブレーキパッドの摩擦部材及びディスクロータ
の摺動圧接面を垂直並行になるように研磨した以外は、
実施例1と同様の工程を経てディスクブレーキパッド及
びディスクロータを得た。
【0022】
【表1】
【0023】次に、実施例1で得られたディスクブレー
キパッドとディスクロータを用いたディスクブレーキ
と、比較例1で得られたディスクブレーキパッドとディ
スクロータを用いたディスクブレーキを制動し、JAS
O C 427に従ってディスクブレーキパッドの摩擦
部材の摩耗量を測定した。その結果を表2に示す。なお
測定は、各々3セットずつ行い、ディスクロータの温度
は100℃で行った。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示されるように、本発明の実施例に
なるディスクブレーキは、比較例のディスクブレーキに
比較して摩擦部材の摩耗量が少ないことが明らかであ
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1におけるディスクブレーキは、
使用寿命が長く、工業的に極めて好適なディスクブレー
キである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になるディスクブレーキの制動
時の状態を示す断面図である。
【図2】従来用いられていたディスクブレーキの制動時
の状態を示す断面図である。 1 摩擦部材 2 ディスクロータ 3 裏金 4 ピストン 5 シリンダ 6 傾斜部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクブレーキパッドの摩擦部材とデ
    ィスクロータとを傾斜部で摺動圧接するようにしてなる
    ディスクブレーキ。
JP2000142628A 2000-05-16 2000-05-16 ディスクブレーキ Pending JP2001323956A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1231399A3 (de) * 2001-02-10 2003-10-08 Dr.Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft Belagvorrichtung für eine Scheibenbremse

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1231399A3 (de) * 2001-02-10 2003-10-08 Dr.Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft Belagvorrichtung für eine Scheibenbremse

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