JP2001323905A - 交差線状体用のクランプ金具 - Google Patents
交差線状体用のクランプ金具Info
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- JP2001323905A JP2001323905A JP2000141782A JP2000141782A JP2001323905A JP 2001323905 A JP2001323905 A JP 2001323905A JP 2000141782 A JP2000141782 A JP 2000141782A JP 2000141782 A JP2000141782 A JP 2000141782A JP 2001323905 A JP2001323905 A JP 2001323905A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意の角度で交差するワイヤー等の線状体
を、交差部分において固定保持して、線状体のずれ動き
を防ぐクランプ金具において、その構造を簡素化して低
コスト化を図る。 【解決手段】 筒壁の対向2個所に線状体1用の溝6が
形成してある一対のクランプ体2を有する。一対のクラ
ンプ体2は、溝6どうしが対抗する状態で隣接配置す
る。各クランプ体2・2でねじ受体3を相対回転自在に
支持する。対向するねじ受体3・3どうしを連結ねじ4
・4で締結して、クランプ体2・2を連結する。ねじ受
体3にねじ込んだロックねじ5を溝6に通したワイヤー
1に押圧して、ワイヤー1とクランプ体2とを遊動不能
に固定する。
を、交差部分において固定保持して、線状体のずれ動き
を防ぐクランプ金具において、その構造を簡素化して低
コスト化を図る。 【解決手段】 筒壁の対向2個所に線状体1用の溝6が
形成してある一対のクランプ体2を有する。一対のクラ
ンプ体2は、溝6どうしが対抗する状態で隣接配置す
る。各クランプ体2・2でねじ受体3を相対回転自在に
支持する。対向するねじ受体3・3どうしを連結ねじ4
・4で締結して、クランプ体2・2を連結する。ねじ受
体3にねじ込んだロックねじ5を溝6に通したワイヤー
1に押圧して、ワイヤー1とクランプ体2とを遊動不能
に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーあるいは
小径棒材などの線状体の交差部分に装着されて、交差す
る線状体どうしを遊動不能に固定保持するためのクラン
プ金具に関する。
小径棒材などの線状体の交差部分に装着されて、交差す
る線状体どうしを遊動不能に固定保持するためのクラン
プ金具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクランプ金具に関して、本出願
人は図6に示すクランプ金具を先に提案している(特願
平10−267671号)。そこでは、ワイヤー30・
30の交差部分に装着される枠体32と、枠体32の前
後に被さって、各ワイヤー30・30を係合捕捉する一
対のクランプ体33・33とでクランプ金具を構成して
いる。枠体32は、交差部分を前後に挟む前枠35およ
び後枠36と、対頂角部分を通って両枠35・36を接
続する一対の軸体37・37とからなる。この枠体32
でキャップ状のクランプ体33・33を回転変位可能に
支持することにより、各クランプ体33・33をワイヤ
ー30の傾きに応じて回動し係合できる。枠体32とク
ランプ体33・33とは前枠35および後枠36にねじ
込まれるビス34で締結して一体化している。
人は図6に示すクランプ金具を先に提案している(特願
平10−267671号)。そこでは、ワイヤー30・
30の交差部分に装着される枠体32と、枠体32の前
後に被さって、各ワイヤー30・30を係合捕捉する一
対のクランプ体33・33とでクランプ金具を構成して
いる。枠体32は、交差部分を前後に挟む前枠35およ
び後枠36と、対頂角部分を通って両枠35・36を接
続する一対の軸体37・37とからなる。この枠体32
でキャップ状のクランプ体33・33を回転変位可能に
支持することにより、各クランプ体33・33をワイヤ
ー30の傾きに応じて回動し係合できる。枠体32とク
ランプ体33・33とは前枠35および後枠36にねじ
込まれるビス34で締結して一体化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のクランプ金具に
よれば、線状体の交差角度が90度である場合はもちろ
ん、線状体が任意角度で交差する場合にも支障なく固定
できる。問題は、前後枠35・36と、一対づつのクラ
ンプ体33および軸体37と、さらに各部品を締結する
ための6個のビスとでクランプ金具を構成しているの
で、構成部品点数が多く、全体コストが高く付く。組み
立てにも多くの手間を要する。ビスの使用個数が多いの
で、外部振動が恒常的に作用するような状況においてビ
スが緩むおそれがあり、高度の信頼性を得難い。例え
ば、接着剤を併用してねじの緩みを防ぐことは可能であ
るが、その分施工の手間とコストが増加する。
よれば、線状体の交差角度が90度である場合はもちろ
ん、線状体が任意角度で交差する場合にも支障なく固定
できる。問題は、前後枠35・36と、一対づつのクラ
ンプ体33および軸体37と、さらに各部品を締結する
ための6個のビスとでクランプ金具を構成しているの
で、構成部品点数が多く、全体コストが高く付く。組み
立てにも多くの手間を要する。ビスの使用個数が多いの
で、外部振動が恒常的に作用するような状況においてビ
スが緩むおそれがあり、高度の信頼性を得難い。例え
ば、接着剤を併用してねじの緩みを防ぐことは可能であ
るが、その分施工の手間とコストが増加する。
【0004】本発明の目的は、交差配置した線状体を交
差部分において強固に固定保持でき、従って線状体が外
力を受けてずれ動くのを確実に阻止できる交差線状体用
のクランプ金具を提供することにある。本発明の目的
は、任意の角度で交差する線状体を交差部分において強
固に保持できるクランプ金具でありながら、その構成部
品点数を減らし、その分だけ製造に要するコストを削減
できる万能型のクランプ金具を提供することにある。本
発明の目的は、交差配置した線状体を交差部分において
密接固定でき、従って、交差部分において線状体に曲げ
応力が作用するのを解消して、線状体の交差間隔が小さ
い場合にも線状体を支障なくクランプできるうえ、長期
使用時に線状体にストレスが溜まるのを解消できる、交
差線状体用のクランプ金具を提供することにある。
差部分において強固に固定保持でき、従って線状体が外
力を受けてずれ動くのを確実に阻止できる交差線状体用
のクランプ金具を提供することにある。本発明の目的
は、任意の角度で交差する線状体を交差部分において強
固に保持できるクランプ金具でありながら、その構成部
品点数を減らし、その分だけ製造に要するコストを削減
できる万能型のクランプ金具を提供することにある。本
発明の目的は、交差配置した線状体を交差部分において
密接固定でき、従って、交差部分において線状体に曲げ
応力が作用するのを解消して、線状体の交差間隔が小さ
い場合にも線状体を支障なくクランプできるうえ、長期
使用時に線状体にストレスが溜まるのを解消できる、交
差線状体用のクランプ金具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のクランプ金具
は、交差配置した線状体1・1の交差部分に装着され
て、両線状体1・1を遊動不能に固定保持する。クラン
プ金具は、接合端のそれぞれに、線状体1・1を受け入
れる溝6・6が形成してある一対のクランプ体2・2
と、少なくとも一方のクランプ体2で相対回転自在に支
持されるねじ受体3とを有する。両クランプ体2・2
は、ねじ受体3に挿通した複数個の連結ねじ4で締結さ
れて、交差する線状体1・1を固定保持する。クランプ
体2とねじ受体3との相対回転変位によって、両クラン
プ体2・2の溝6・6どうしの交差角を任意角に変更で
きる点に特徴を有する。
は、交差配置した線状体1・1の交差部分に装着され
て、両線状体1・1を遊動不能に固定保持する。クラン
プ金具は、接合端のそれぞれに、線状体1・1を受け入
れる溝6・6が形成してある一対のクランプ体2・2
と、少なくとも一方のクランプ体2で相対回転自在に支
持されるねじ受体3とを有する。両クランプ体2・2
は、ねじ受体3に挿通した複数個の連結ねじ4で締結さ
れて、交差する線状体1・1を固定保持する。クランプ
体2とねじ受体3との相対回転変位によって、両クラン
プ体2・2の溝6・6どうしの交差角を任意角に変更で
きる点に特徴を有する。
【0006】具体的には、ねじ受体3にロックねじ5を
ねじ込み、このロックねじ5で線状体1・1の交差部を
押圧固定する。
ねじ込み、このロックねじ5で線状体1・1の交差部を
押圧固定する。
【0007】両クランプ体2・2のそれぞれは、両端が
開口する筒体で形成する。両クランプ体2・2の一方の
開口周縁壁に一対の溝6・6を切り欠き形成する。他方
の開口周縁壁の内面にねじ受体3を受けとめる段部7を
形成する。以て、両クランプ体2・2を連結ねじ4で締
結した状態において、ねじ受体3がクランプ体2の外郭
線内に収容されるようにする。
開口する筒体で形成する。両クランプ体2・2の一方の
開口周縁壁に一対の溝6・6を切り欠き形成する。他方
の開口周縁壁の内面にねじ受体3を受けとめる段部7を
形成する。以て、両クランプ体2・2を連結ねじ4で締
結した状態において、ねじ受体3がクランプ体2の外郭
線内に収容されるようにする。
【0008】両クランプ体2・2のそれぞれは、ねじ受
体3と、ロックねじ5とを備えている。一方のねじ受体
3に連結ねじ4用の締結座11を凹み形成し、他方のね
じ受体3に連結ねじ4用のねじ穴8を形成する。両クラ
ンプ体2・2のうち、一方のクランプ体2に限ってねじ
受体3を一体に形成することができる。
体3と、ロックねじ5とを備えている。一方のねじ受体
3に連結ねじ4用の締結座11を凹み形成し、他方のね
じ受体3に連結ねじ4用のねじ穴8を形成する。両クラ
ンプ体2・2のうち、一方のクランプ体2に限ってねじ
受体3を一体に形成することができる。
【0009】
【発明の作用効果】クランプ金具を、一対のクランプ体
2と、少なくとも片方のクランプ体2で相対回転自在に
支持されるねじ受体3と、クランプ体2・2どうしを連
結する連結ねじ4とで構成するので、本出願人が先に提
案したクランプ金具に比べて、構成部品点数を減らして
その分だけ製造に要するコストを減らすことができる。
組立時には、各クランプ体2の溝6に線状体1を嵌め込
み、ねじ受体3をクランプ体2に係合した後、両ねじ受
体3のねじ穴13と締結座11とが一致するようにねじ
受体3を回転操作し、ねじ受体3に挿通した連結ねじ4
でクランプ体2・2どうしを締結するだけで線状体1を
固定できるので、組立に要する手間を著しく省くことが
できる。
2と、少なくとも片方のクランプ体2で相対回転自在に
支持されるねじ受体3と、クランプ体2・2どうしを連
結する連結ねじ4とで構成するので、本出願人が先に提
案したクランプ金具に比べて、構成部品点数を減らして
その分だけ製造に要するコストを減らすことができる。
組立時には、各クランプ体2の溝6に線状体1を嵌め込
み、ねじ受体3をクランプ体2に係合した後、両ねじ受
体3のねじ穴13と締結座11とが一致するようにねじ
受体3を回転操作し、ねじ受体3に挿通した連結ねじ4
でクランプ体2・2どうしを締結するだけで線状体1を
固定できるので、組立に要する手間を著しく省くことが
できる。
【0010】連結ねじ4とは別にロックねじ5を設けて
おき、ねじ受体3にねじ込んだロックねじ5で線状体1
・1の交差部を押圧固定するクランプ金具によれば、交
差配置した線状体1・1を、交差部分において強固にし
かも密着した状態で固定保持でき、従って線状体1・1
が外力を受けてずれ動くのをさらに確実に阻止できる。
交差配置した線状体を交差部分において密接固定するの
で、交差部分において線状体に曲げ応力が作用するのを
解消して、線状体の交差間隔が小さい場合にも線状体を
支障なくクランプできる。長期使用時に線状体にストレ
スが溜まるのも解消できる。
おき、ねじ受体3にねじ込んだロックねじ5で線状体1
・1の交差部を押圧固定するクランプ金具によれば、交
差配置した線状体1・1を、交差部分において強固にし
かも密着した状態で固定保持でき、従って線状体1・1
が外力を受けてずれ動くのをさらに確実に阻止できる。
交差配置した線状体を交差部分において密接固定するの
で、交差部分において線状体に曲げ応力が作用するのを
解消して、線状体の交差間隔が小さい場合にも線状体を
支障なくクランプできる。長期使用時に線状体にストレ
スが溜まるのも解消できる。
【0011】筒体の一方の開口周縁壁に一対の溝6・6
を切り欠き形成した筒状のクランプ体2によれば、一対
の溝6・6で線状体1・1を強固に係合保持できる。他
方の開口周縁壁の内面にねじ受体3を受けとめる段部7
を形成して、両クランプ体2・2を連結ねじ4で締結し
た状態において、ねじ受体3がクランプ体2の外郭線内
に収容されるようにしたクランプ金具によれば、使用状
態におけるクランプ金具の外観を簡素化できるうえ、各
部品の突出がないので衣服などが引っ掛かるのをよく防
止できる。
を切り欠き形成した筒状のクランプ体2によれば、一対
の溝6・6で線状体1・1を強固に係合保持できる。他
方の開口周縁壁の内面にねじ受体3を受けとめる段部7
を形成して、両クランプ体2・2を連結ねじ4で締結し
た状態において、ねじ受体3がクランプ体2の外郭線内
に収容されるようにしたクランプ金具によれば、使用状
態におけるクランプ金具の外観を簡素化できるうえ、各
部品の突出がないので衣服などが引っ掛かるのをよく防
止できる。
【0012】両クランプ体2・2のそれぞれに、ねじ受
体3と、ロックねじ5とを設けたクランプ金具によれ
ば、ねじ受体3のブランク部品とクランプ体2とを共用
部品化できるので、構成部品の種類数を減らして、その
分だけクランプ金具の製造コストを削減できる。この場
合の一方のねじ受体3には連結ねじ4用の締結座11を
凹み形成し、他方のねじ受体3には連結ねじ4用のねじ
穴8を形成するが、締結座11およびねじ穴8を形成す
る前のブランク部品は共用できる。
体3と、ロックねじ5とを設けたクランプ金具によれ
ば、ねじ受体3のブランク部品とクランプ体2とを共用
部品化できるので、構成部品の種類数を減らして、その
分だけクランプ金具の製造コストを削減できる。この場
合の一方のねじ受体3には連結ねじ4用の締結座11を
凹み形成し、他方のねじ受体3には連結ねじ4用のねじ
穴8を形成するが、締結座11およびねじ穴8を形成す
る前のブランク部品は共用できる。
【0013】ねじ受体3を一体に形成したクランプ体2
によれば、部品数を減らせるうえ、クランプ金具を線状
体1に組み付ける際に、クランプ体2とねじ受体3を同
じに支える必要がないので、組立の手間を軽減できる。
によれば、部品数を減らせるうえ、クランプ金具を線状
体1に組み付ける際に、クランプ体2とねじ受体3を同
じに支える必要がないので、組立の手間を軽減できる。
【0014】
【実施例】(第1実施例)図1ないし図4は本発明に係
る万能型のクランプ金具の第1実施例を示す。図1およ
び図2においてクランプ金具は、ワイヤー(線状体)1
・1の交差部分に装着されて、各ワイヤー1・1を係合
捕捉する前後一対のクランプ体2・2と、各クランプ体
2で相対回転自在に支持される一対のねじ受体3・3
と、各ねじ受体3どうしを締結する連結ねじ4・4と、
ねじ受体3にねじ込まれてワイヤー1を押圧固定するロ
ックねじ5とからなる。この実施例におけるワイヤー1
・1の直径値は、大小に異なっている。
る万能型のクランプ金具の第1実施例を示す。図1およ
び図2においてクランプ金具は、ワイヤー(線状体)1
・1の交差部分に装着されて、各ワイヤー1・1を係合
捕捉する前後一対のクランプ体2・2と、各クランプ体
2で相対回転自在に支持される一対のねじ受体3・3
と、各ねじ受体3どうしを締結する連結ねじ4・4と、
ねじ受体3にねじ込まれてワイヤー1を押圧固定するロ
ックねじ5とからなる。この実施例におけるワイヤー1
・1の直径値は、大小に異なっている。
【0015】図4においてクランプ体2は、ステンレス
鋼を素材として両端が開口する円筒状の施削品からな
り、一方の開口周縁壁の対向部にワイヤー1・1を受け
入れる一対の溝6・6を形成し、他方の開口周縁壁の内
面にねじ受体3を受けとめる段部7を形成する。溝6・
6の切欠き幅は、各ワイヤー1・1の直径寸法に一致す
るように形成する。一対のクランプ体2・2は、溝6を
形成した側の開口縁どうしが対向する状態で接合され
て、先の連結ねじ4でねじ受体3・3を介して連結され
る
鋼を素材として両端が開口する円筒状の施削品からな
り、一方の開口周縁壁の対向部にワイヤー1・1を受け
入れる一対の溝6・6を形成し、他方の開口周縁壁の内
面にねじ受体3を受けとめる段部7を形成する。溝6・
6の切欠き幅は、各ワイヤー1・1の直径寸法に一致す
るように形成する。一対のクランプ体2・2は、溝6を
形成した側の開口縁どうしが対向する状態で接合され
て、先の連結ねじ4でねじ受体3・3を介して連結され
る
【0016】ねじ受体3は、ステンレス板材で形成した
円盤状のブロックからなり、その盤面中央にロックねじ
5用のねじ穴8を貫通形成し、その周面に先の段部7で
受けとめられる鍔部9を設ける。片方のねじ受体3にお
いては、ねじ穴8の左右両側の盤面に、連結ねじ4用の
締結座11を凹み形成し、さらに締結座11の底壁にね
じ挿通穴12を貫通形成する。他方のねじ受体3は、ね
じ穴8の左右両側の盤面に連結ねじ4用のねじ穴13を
貫通形成する。図1に示すように、ねじ受体3をクラン
プ体2に内嵌して、その鍔部9を段部7で支持した状態
においては、ねじ受体3とクランプ体2とは相対回転で
きる。
円盤状のブロックからなり、その盤面中央にロックねじ
5用のねじ穴8を貫通形成し、その周面に先の段部7で
受けとめられる鍔部9を設ける。片方のねじ受体3にお
いては、ねじ穴8の左右両側の盤面に、連結ねじ4用の
締結座11を凹み形成し、さらに締結座11の底壁にね
じ挿通穴12を貫通形成する。他方のねじ受体3は、ね
じ穴8の左右両側の盤面に連結ねじ4用のねじ穴13を
貫通形成する。図1に示すように、ねじ受体3をクラン
プ体2に内嵌して、その鍔部9を段部7で支持した状態
においては、ねじ受体3とクランプ体2とは相対回転で
きる。
【0017】連結ねじ4は市販のビスを利用でき、片方
のねじ受体3の締結座11とねじ挿通穴12に通したね
じ軸部を、他方のねじ受体3のねじ穴13にねじ込むこ
とにより、クランプ体2どうしをねじ受体3を介して締
結する。ロックねじ5は6角穴付きボルトからなり、そ
のねじ込み始端側の軸端面がワイヤー1に外接して、互
いに交差するワイヤー1を押圧固定する。
のねじ受体3の締結座11とねじ挿通穴12に通したね
じ軸部を、他方のねじ受体3のねじ穴13にねじ込むこ
とにより、クランプ体2どうしをねじ受体3を介して締
結する。ロックねじ5は6角穴付きボルトからなり、そ
のねじ込み始端側の軸端面がワイヤー1に外接して、互
いに交差するワイヤー1を押圧固定する。
【0018】クランプ金具の使用に際しては、例えば後
側のクランプ体2の溝6に交差するワイヤー1の一方を
嵌め込む。次に、前側のクランプ体2の溝6を他方のワ
イヤー1に嵌め込む。この状態で、クランプ体2・2に
ねじ受体3を内嵌して、ねじ穴13および締結座11が
ワイヤー1・1で挟まれる空間に臨むように、ねじ受体
3・3を回転操作して、図3に示すように両クランプ体
2・2の溝6・6どうしの交差角を、ワイヤーの交差角
とほぼ一致させる。次に、連結ねじ4を締結座11から
差し込んで、そのねじ軸をねじ穴13にねじ込み操作
し、対向するねじ受体3・3どうしを締結する。この状
態では、鍔部9が段部7に強圧されるので、ねじ受体3
とクランプ体2とは相対回転できない。最後にロックね
じ5をねじ込んで、その先端部でワイヤー1を強圧し
て、ワイヤー1とクランプ体2とを遊動不能に固定す
る。他方のワイヤー1も同様にしてロックねじ5で固定
する。
側のクランプ体2の溝6に交差するワイヤー1の一方を
嵌め込む。次に、前側のクランプ体2の溝6を他方のワ
イヤー1に嵌め込む。この状態で、クランプ体2・2に
ねじ受体3を内嵌して、ねじ穴13および締結座11が
ワイヤー1・1で挟まれる空間に臨むように、ねじ受体
3・3を回転操作して、図3に示すように両クランプ体
2・2の溝6・6どうしの交差角を、ワイヤーの交差角
とほぼ一致させる。次に、連結ねじ4を締結座11から
差し込んで、そのねじ軸をねじ穴13にねじ込み操作
し、対向するねじ受体3・3どうしを締結する。この状
態では、鍔部9が段部7に強圧されるので、ねじ受体3
とクランプ体2とは相対回転できない。最後にロックね
じ5をねじ込んで、その先端部でワイヤー1を強圧し
て、ワイヤー1とクランプ体2とを遊動不能に固定す
る。他方のワイヤー1も同様にしてロックねじ5で固定
する。
【0019】(第2実施例)ねじ受体3は、クランプ体
2に対して外嵌状に係止装着できる。具体的には、図5
に示すように、ねじ受体3をキャップ状に形成して、そ
の周壁3aをクランプ体2の筒壁に外嵌装着する。この
実施例では、締結座11を円形の凹みとして形成し、そ
の底壁にねじ挿通穴12を形成した。さらに、連結ねじ
4がねじ込まれる側のねじ受体3をクランプ体2と一体
に形成して、クランプ金具の製造に要するコストを節約
した。他は第1実施例と同じであるので、同じ部材に同
一符号を付してその説明を省略する。
2に対して外嵌状に係止装着できる。具体的には、図5
に示すように、ねじ受体3をキャップ状に形成して、そ
の周壁3aをクランプ体2の筒壁に外嵌装着する。この
実施例では、締結座11を円形の凹みとして形成し、そ
の底壁にねじ挿通穴12を形成した。さらに、連結ねじ
4がねじ込まれる側のねじ受体3をクランプ体2と一体
に形成して、クランプ金具の製造に要するコストを節約
した。他は第1実施例と同じであるので、同じ部材に同
一符号を付してその説明を省略する。
【0020】上記の実施例では、交差するワイヤー1・
1の直径値が異なる場合について説明したが、ワイヤー
1・1の直径値は同じであってもよい。クランプ体2は
円筒状に形成する以外に、多角形断面筒状に形成するこ
とができる。上記の各実施例においては、ワイヤー1・
1を予め交差配置しておいて、その後にクランプ金具を
装着する場合を想定したが、その必要はなく、ワイヤー
等を張設しながらクランプ体2・2を交差部分に装着し
てもよい。線状体1がプラスチック材などで形成してあ
る場合には、クランプ体2やねじ受体3等をプラスチッ
ク成形品で形成してもよい。連結ねじ4の締結動作を利
用して、ワイヤー1・1の交差部分を一対のクランプ体
2・2のみで挟持固定できる。この場合には、ロックね
じ5を省略することができるが、好ましくは、ロックね
じ5でワイヤー1・1を再度押圧こていする。
1の直径値が異なる場合について説明したが、ワイヤー
1・1の直径値は同じであってもよい。クランプ体2は
円筒状に形成する以外に、多角形断面筒状に形成するこ
とができる。上記の各実施例においては、ワイヤー1・
1を予め交差配置しておいて、その後にクランプ金具を
装着する場合を想定したが、その必要はなく、ワイヤー
等を張設しながらクランプ体2・2を交差部分に装着し
てもよい。線状体1がプラスチック材などで形成してあ
る場合には、クランプ体2やねじ受体3等をプラスチッ
ク成形品で形成してもよい。連結ねじ4の締結動作を利
用して、ワイヤー1・1の交差部分を一対のクランプ体
2・2のみで挟持固定できる。この場合には、ロックね
じ5を省略することができるが、好ましくは、ロックね
じ5でワイヤー1・1を再度押圧こていする。
【図1】クランプ金具の使用状態を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図2】クランプ金具を分解した状態の縦断側面図であ
る。
る。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】クランプ体とねじ受体の分解斜視図である。
【図5】クランプ金具の第2実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図6】クランプ金具の比較例を示す分解斜視図であ
る。
る。
1 線状体(ワイヤー) 2 クランプ体 3 ねじ受体 4 連結ねじ 5 ロックねじ 6 溝 8 ロックねじ用のねじ穴 13 連結ねじ用のねじ穴
Claims (5)
- 【請求項1】 交差配置した線状体1・1の交差部分に
装着されて、両線状体1・1を遊動不能に固定保持する
クランプ金具であって、 接合端のそれぞれに、線状体1・1を受け入れる溝6・
6が形成してある一対のクランプ体2・2と、 少なくとも一方のクランプ体2で相対回転自在に支持さ
れるねじ受体3とを有し、 両クランプ体2・2は、ねじ受体3に挿通した複数個の
連結ねじ4で締結されて、交差する線状体1・1を固定
保持しており、 クランプ体2とねじ受体3との相対回転変位によって、
両クランプ体2・2の溝6・6どうしの交差角を任意角
に変更できることを特徴とする交差線状体用のクランプ
金具。 - 【請求項2】 線状体1・1の交差部が、ねじ受体3に
ねじ込んだロックねじ5で押圧固定してある請求項1記
載の交差線状体用のクランプ金具。 - 【請求項3】 両クランプ体2・2のそれぞれが、両端
が開口する筒体で形成されており、 両クランプ体2・2の一方の開口周縁壁に一対の溝6が
切り欠き形成され、他方の開口周縁壁の内面にねじ受体
3を受けとめる段部7が形成されており、 両クランプ体2・2を連結ねじ4で締結した状態におい
て、ねじ受体3がクランプ体2の外郭線内に収容されて
いる請求項1または2記載の交差線状体用のクランプ金
具。 - 【請求項4】 両クランプ体2・2のそれぞれが、ねじ
受体3と、ロックねじ5とを備えており、 一方のねじ受体3に連結ねじ4用の締結座11が凹み形
成され、他方のねじ受体3に連結ねじ4用のねじ穴8が
形成してある請求項2または3記載の交差線状体用のク
ランプ金具。 - 【請求項5】 一方のクランプ体2にねじ受体3が一体
に形成してある請求項2、3または4記載の交差線状体
用のクランプ金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141782A JP2001323905A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 交差線状体用のクランプ金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141782A JP2001323905A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 交差線状体用のクランプ金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323905A true JP2001323905A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18648855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000141782A Pending JP2001323905A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 交差線状体用のクランプ金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001323905A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007748A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Asano Trade:Kk | 線材支持具 |
JP2016089479A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 有限会社吉田構造デザイン | 緩衝装置 |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000141782A patent/JP2001323905A/ja active Pending
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JP2016089479A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 有限会社吉田構造デザイン | 緩衝装置 |
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Legal Events
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061104 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070428 |