JP2001323501A - 建設機械のポンプ室 - Google Patents

建設機械のポンプ室

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JP2001323501A
JP2001323501A JP2000146826A JP2000146826A JP2001323501A JP 2001323501 A JP2001323501 A JP 2001323501A JP 2000146826 A JP2000146826 A JP 2000146826A JP 2000146826 A JP2000146826 A JP 2000146826A JP 2001323501 A JP2001323501 A JP 2001323501A
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靖 此村
Kazunori Nakamura
和則 中村
Yoichi Kayama
洋一 香山
Kazuhiko Mizoguchi
和彦 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械に設けた複数のフィルタ類を1箇所
に集中的に配置して、フィルタ交換を含めたメンテナン
ス作業を円滑かつ効率的に行えるようにする。 【解決手段】 フレーム10に設けた建屋13内形成さ
れるエンジン室15にはエンジンが、またポンプ室16
には油圧ポンプユニット17が設置され、油圧ポンプは
エンジンに直結されている。ポンプ室16におけるカウ
ンタウエイト14の手前側の位置に側壁21が設けら
れ、この側壁21にはブラケット22が固定されてお
り、その取付面に22aに、パイロット回路用オイルフ
ィルタ23と、エンジンオイルフィルタ24とが固定的
に支持され、側壁21を設けた位置とは油圧ポンプユニ
ット17を挟んで反対側の梁部材10bに側壁25を設
け、この側壁25にブラケット26を固定して設け、こ
のブラケット26にウォータセジメンタ一体型燃料フィ
ルタ27が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械の建屋の一部を構成するポンプ室の構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として、例えば油圧ショ
ベルは概略図5に示したように構成される。同図におい
て、1は履帯を有する下部走行体、2は上部旋回体であ
る。上部旋回体2は下部走行体1上に旋回装置3を介し
て連結されており、旋回装置3を作動させると、上部旋
回体2は下部走行体1に対して旋回するようになってい
る。上部旋回体2にはオペレータが搭乗してその操作を
行うための運転室4が設けられており、また土砂の掘削
等の作業を行うための作業機5が装備されている。作業
機5は、上部旋回体2のフレームに俯仰動作可能に連結
したブーム6と、このブーム6の先端に上下方向に回動
可能に連結したアーム7と、アーム7の先端に回動可能
に連結したバケット8とから構成される。
【0003】前述した構成を有する油圧ショベルは、そ
の大半の機構部は油圧により駆動される構成となってい
る。即ち、下部走行体1の走行は油圧モータで、また上
部旋回体2の旋回も同様油圧モータで駆動される。ブー
ム6,アーム7及びバケット8からなる作業機5の駆動
は油圧シリンダで行われる。このように、各機構部に設
けた油圧モータや油圧シリンダからなる油圧アクチュエ
ータを作動させるために、油圧ショベルには油圧ポンプ
が装備されており、またこの油圧ポンプを駆動するため
にエンジンを搭載させている。そして、油圧ポンプから
供給される圧油を前述した各油圧アクチュエータに供給
する制御を行うために、コントロールバルブユニットが
設けられ、油圧ポンプと各油圧アクチュエータとの間に
は、このコントロールバルブユニットを構成する所定数
のコントロールバルブが接続されている。これらのコン
トロールバルブは油圧パイロット式のものが一般に用い
られる。
【0004】油圧ポンプ,コントロールバルブ,油圧ア
クチュエータ等には摺動部があり、それらを作動させた
時等には摺動各部で摩耗粉やシール材の破片等の固形異
物が発生し、これらの固形異物は作動油に混入したまま
流れることになる。この種の固形異物が回路内を循環す
ると、前述した摺動各部等を損傷させることになる。こ
のために、油圧アクチュエータからの戻り油を作動油タ
ンクに還流させる前の段階でフィルタを通すことによっ
て、これらの固形異物を作動油から分離して取り除くよ
うにしている。油圧アクチュエータからの戻り油の流量
は大きいことから、固形異物を除去するためのフィルタ
は大型のものとなり、作動油タンクに内蔵させるのが一
般的である。
【0005】コントロールバルブにおける油圧パイロッ
ト室にはパイロット圧を供給する必要がある。このため
に、油圧アクチュエータを直接駆動するための油圧ポン
プに加えて、小容量で、通常は固定容量型の油圧ポンプ
からなるパイロットポンプを備えている。そして、この
パイロットポンプからの吐出油は操作レバー等の操作手
段で切り換わるパイロットバルブを介してコントロール
バルブの油圧パイロット室に供給されることになる。ま
た、コントロールバルブの油圧パイロット室から排出さ
れた作動油は作動油タンクに還流する。
【0006】ここで、油圧ポンプからコントロールバル
ブを介して油圧アクチュエータに圧油を供給し、この油
圧アクチュエータからの戻り油を作動油タンクに還流さ
せる油圧回路と、パイロットポンプ,パイロットバル
ブ,コントロールバルブの油圧パイロット室を含む油圧
回路とはそれぞれ独立の回路として構成される。ただ
し、作動油タンクは両回路に共用される。従って、以下
の説明においては、これらを区別する場合には、前者を
メイン回路、後者をパイロット回路という。
【0007】パイロット回路においても、当然摺動部が
あることから、回路を流れる作動油に固形異物が混入す
る可能性があり、このために油圧パイロット室からの戻
り油にもオイルフィルタを装着して、その戻り油から固
形異物を取り除くようにしなければならない。ただし、
このパイロット回路用のオイルフィルタは、メイン回路
用のオイルフィルタと比較して極めて小型のもので構成
される。
【0008】また、油圧ショベルはエンジンを備えてお
り、このエンジンを潤滑するためにエンジンオイルを循
環させるようにしている。このために、エンジンにはオ
イルパンが付設され、このオイルパンからエンジンオイ
ルをエンジンの摺動各部に供給する。エンジンオイルは
エンジンの作動を円滑にするためのものであり、エンジ
ンの駆動時に、摺動による摩耗粉やシール部材の破片等
の固形異物が発生することから、この固形異物がエンジ
ンオイルに混入することになる。従って、エンジンオイ
ルの循環経路にもオイルフィルタを設けて、常にエンジ
ンオイルから固形異物を分離除去するようにしている。
【0009】さらに、エンジンに燃料を供給するために
燃料タンクが上部旋回体に設置されており、この燃料タ
ンクからエンジンに燃料を供給する管路に燃料フィルタ
が設けられる。また、燃料には水分が含まれることがあ
り、エンジンに供給する前の段階でこのような水分を取
り除かなければならない。このために、燃料から水を分
離して除去する油水分離機能を有する、所謂ウォーター
セジメンタが必要となり、通常はこのウォーターセジメ
ント機能を備えた燃料フィルタ、つまりウォータセジメ
ンタ一体型燃料フィルタとして構成される場合が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これら油圧ショベル等
に設置されるメイン回路用オイルフィルタ,パイロット
回路用オイルフィルタ,エンジンオイルフィルタ,ウォ
ータセジメンタ一体型燃料フィルタ等のフィルタ類は、
それぞれ関連する機器類の内部やその近傍位置に設けら
れ、1箇所に集中している訳ではない。ところで、これ
らのオイルフィルタは定期的にフィルタの交換を行う必
要があり、また必要に応じて他の部品の修理や交換をし
なければならない。さらに、ウォータセジメンタ一体型
燃料フィルタにあっては油水が分離されて、フィルタ内
に溜っている水を排出する水抜き作業も必要になる。つ
まり、これらのフィルタ類は定期的及び随時にメンテナ
ンスを行わなければならない。
【0011】これら各フィルタ類に対するメンテナンス
作業を行うに当っては、できるだけ同じ位置で作業でき
るようになっている方が作業効率等の点で好ましいが、
従来は、これら各フィルタはばらばらの位置に配置され
ているので、同時に複数のフィルタを点検,修理乃至フ
ィルタ交換を行ったり水抜き作業等を行ったりするメン
テナンス作業を行う上で非常に都合が悪いという欠点が
ある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、建設機械に設けた複
数のフィルタ類を1箇所に集中的に配置して、フィルタ
交換を含めたメンテナンス作業を円滑かつ効率的に行え
るようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、下部走行体に連結して設けた上部旋回
体に建屋及びカウンタウエイトを設置して、この建屋内
に少なくともエンジンと、このエンジンにより駆動され
る油圧ポンプとを装着した建設機械であって、開閉可能
な側部開閉カバーの内側に、前記油圧ポンプを装着する
ことによりポンプ室を形成して、このポンプ室内に複数
のフィルタを装着する構成としたことをその特徴とする
ものである。
【0014】ここで、ポンプ室内に設けられるフィルタ
としては、エンジンオイルフィルタ,パイロット回路用
オイルフィルタ及びウォータセジメンタ乃至ウォータセ
ジメンタ一体型の燃料フィルタ等がある。これら各フィ
ルタはポンプ室に設けた壁部または柱部のいずれかに取
り付けることができる。また、これら各フィルタ類は全
てポンプ室の片側に配置しても良いが、側部開閉カバー
側から見て、油圧ポンプを挟んで、一方の側にエンジン
オイルフィルタとパイロット回路用オイルフィルタとを
取り付け、また他方側に燃料フィルタを取り付けるとい
うように、両側に分けて配置する方がスペースを有効に
利用でき、メンテナンス作業にとって有利である。さら
に、側部開閉カバーの手前側にエンジンオイルフィルタ
を設け、奥側にパイロット回路用オイルフィルタを設け
るのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に建設
機械としての油圧ショベルにおける上部旋回体のフレー
ムの構造を示す。図中において、10は上部旋回体のフ
レームであって、このフレーム10は車両の走行方向に
向けて平行に設けた複数本のビーム10aと、各ビーム
10a間を掛け渡すようにして設けた複数の梁部材10
bとから構成される。中央に位置する2本のビーム10
a,10aには、それぞれブラケット11が設けられて
おり、この一対からなるブラケット11,11には作業
機を構成するブームが連結される。
【0016】12は運転室であり、この運転室12及び
作業機が連結されるブラケット11の後部側の位置には
各種の機器類等を設けた建屋13が形成されている。ま
た、この建屋13の後部位置にカウンタウエイト14が
設置されている。ここで、建屋13は、カウンタウエイ
ト14に対面する側を除いた3方向は側部カバーにより
囲まれ、またこの側部カバーの上部にはルーフが設けら
れる。そして、これら側部カバー及びルーフのうち少な
くとも一部分は開閉可能なものとなっている。また、フ
レーム10を構成するビーム10a及び梁部材10bは
フレーム10の構造部材であり、これらビーム10a,
梁部材10b間の空間部にはアンダーカバーが設けられ
る。これによって、建屋13は実質的に閉鎖された空間
を構成している。さらに、建屋13の内部には、必要に
応じて区画壁等が設けられる。
【0017】建屋13内には種々の機器なり装置なりが
設けられており、これらのうちエンジン及び油圧ポンプ
は後部側、つまりカウンタウエイト14に近接した位置
に配置されている。従って、この建屋13の内部におい
て、15はエンジン室、16はポンプ室であり、エンジ
ン室15にはエンジンが、またポンプ室16には油圧ポ
ンプが設置される。そして、油圧ポンプはエンジンに直
結されている。
【0018】ポンプ室16の内部構成を図2及び図3に
示す。ポンプ室16の内部には油圧ポンプユニット17
が設置されている。ここで、ポンプ室16の側部には建
屋13の一部を構成する側部開閉カバー18が設けられ
ており、またその上部はルーフ19で覆われ、さらに下
部位置にはアンダーカバー20が設けられている。さら
にまた、その後部位置には、カウンタウエイト14の手
前側の位置に側壁21が設けられている。この側壁21
はフレーム10における梁部材10b上に立設した鋼板
等の金属の曲げ板から構成され、この側壁21は側部開
閉カバー18が接合されるものであり、またルーフ19
の支持部材として機能する。
【0019】側壁21におけるポンプ室16の内側面に
はブラケット22が溶接またはねじ止め等の手段で固定
して設けられている。ブラケット22は、側壁21から
内側に所定の寸法だけ突出するように設けた断面がコ字
状のものからなり、その上下の立ち上がり部間に形成さ
れる面が取付面22aとなっている。この取付面に22
aには、パイロット回路用オイルフィルタ23と、エン
ジンオイルフィルタ24とが固定的に支持されている。
これら各オイルフィルタ23,24は、本体部23a,
24aの下部に、内部にフィルタを装着したフィルタケ
ース23b,24bが着脱可能に連結されており、また
本体部23a,24aには流入側配管23c,24c
と、流出側配管23d,24dとが接続されている。こ
れら2個のオイルフィルタ23,24は、それらの本体
部23a,24aがブラケット22の取付面22aにボ
ルト等の手段で固定されており、これら本体部23a,
24aに連結したフィルタケース23b,24bはこれ
ら本体部23a,24aから下方に向けて延在させてい
る。
【0020】ここで、2個のオイルフィルタ23,24
のうち、エンジンオイルフィルタ24はパイロット回路
用オイルフィルタ23よりサイズが大きく、また重量物
でもある。そして、側部開閉カバー18側から見て、大
型のエンジンオイルフィルタ24は手前側に配置されて
おり、またそれより小型のパイロット回路用オイルフィ
ルタ23は奥側の位置に配置されている。
【0021】一方、パイロット回路用オイルフィルタ2
3及びエンジンオイルフィルタ24を装着した側壁21
とは反対側、つまりカウンタウエイト14よりも遠い側
の梁部材10bにも側壁25が設けられている。そし
て、この側壁25には、ブラケット26を介してウォー
タセジメンタ一体型の燃料フィルタ27が取り付けられ
ている。この燃料フィルタ27は、本体部27aの下部
にフィルタ部27bが連結して設けられており、また本
体部27aには流入側配管27cと流出側配管27dと
が接続されている。さらに、フィルタ部27bには水抜
き管27eが垂設されており、フィルタ部27cの下部
において燃料から分離された水を排出できるようになっ
ている。この水抜きは、水抜き管27eに設けたコック
27fを操作することにより行うことができる。また、
水抜き管27eには排出ホース28が接続されており、
この排出ホース28はアンダーカバー20に穿設した透
孔(図示せず)に挿通されている。従って、アンダーカ
バー20を取り外さずに燃料フィルタ27からの水抜き
作業を行うことができ、排出ホース28の下端部に容器
を配置することによって、燃料フィルタ27から排出さ
れた水に燃料が混入していても、その全量を有効に回収
できる。
【0022】従って、側部開閉カバー18側から見て、
パイロット回路用オイルフィルタ23及びエンジンオイ
ルフィルタ24は油圧ポンプユニット17の一方側に、
また燃料フィルタ27はその反対側に配置されている。
また、エンジンオイルフィルタ24が手前側に、パイロ
ット回路用オイルフィルタ23は奥側の位置となってい
る。ここで、側部開閉カバー18は、車両の前後におけ
るいずれの方向に開くようにすることができるが、燃料
フィルタ27の水抜き作業の方が、オイルフィルタの交
換作業より頻度が高いことから、後方側、つまりカウン
タウエイト14側を中心として後方に開くようにする方
が望ましい。
【0023】以上のように構成することによって、パイ
ロット回路において、コントロールバルブから作動油タ
ンクに作動油を還流させる配管をパイロット回路用オイ
ルフィルタ23の流入側,流出側配管23c,23dに
接続することによって、流入側配管23cから本体部2
3a内に流入する固形異物を含んだ作動油がフィルタケ
ース23b内を通る際に、固形異物等が捕捉されて、固
形異物等を分離した作動油が流出側配管23dから流出
することになる。また、エンジンオイルフィルタ24は
エンジンとオイルパンとの間の配管に流入側,流出側の
各配管24c,24dに接続され、エンジンからオイル
パンに還流するエンジンオイル中に含まれる固形異物等
はフィルタケース24b内で分離されて、固形異物等を
含まないエンジンオイルが流出する。さらに、エンジン
に燃料を供給する燃料供給管の途中に燃料フィルタ27
が介在しており、エンジンには燃料タンクから直接燃料
が供給されるのではなく、この燃料フィルタ27におい
て一時的に燃料が貯留されて、この貯留している間に油
水分離が行われて、燃料中に含まれる水分が除去され
る。
【0024】コントロールバルブは油圧ポンプユニット
17の近傍位置に配置されており、従ってこのコントロ
ールバルブの油圧パイロット室に接続した配管を、油圧
ポンプユニット17の位置より後部側に位置するパイロ
ット回路用オイルフィルタ23を通るように引き回した
としても、あまり配管の長さが長くなることはない。ま
た、エンジンはポンプ室16に隣接したエンジン室15
に配置されており、エンジンと、このエンジンに付設し
たオイルパンとの間の管路を、ポンプ室16内を通して
も、やはりそれ程配管の全長が長くなったり引き回しが
複雑になるようなことはない。さらに、燃料タンクとエ
ンジンとの間を接続する配管は、ポンプ室16内に設け
た燃料フィルタ27を通るが、このための迂回経路もさ
ほど長くなることはない。
【0025】建屋13の内部において、エンジン室15
とポンプ室16とがほぼ平行に設けられており、エンジ
ン室15内に設置されたエンジンと、ポンプ室16内に
配置されている油圧ポンプユニット17とを比較する
と、油圧ポンプユニット17の方がサイズが小さい。従
って、ポンプ室16の内部には、油圧ポンプユニット1
7の左右両側に余分なスペースが形成されている。前述
したフィルタ類はこのスペースに配置されているので、
これら3種類のフィルタに対するフィルタ交換、水抜き
作業を含むメンテナンス作業を容易に行える。
【0026】パイロット回路用オイルフィルタ23及び
エンジンオイルフィルタ24は、油圧ショベルの運転時
間を目安として、定期的にフィルタ交換が行われる。ま
た、フィルタ交換以外にも、随時点検や修理が必要とな
る。このようなメンテナンス作業を行うに当っては、ポ
ンプ室16の側部開閉カバー18を開くことにより行う
ことができる。また、フィルタの交換時には、本体部2
3a,24aからフィルタケース23b,24bを分離
しなければならない。この時には、内部から油漏れが生
じることになる。従って、漏れた油を回収するために、
側部開閉カバー18を開くと共に、アンダーカバー20
を取り外す。
【0027】以上によりエンジンオイルフィルタ24に
対しても、またパイロット回路用オイルフィルタ23に
対してもフィルタ交換を含むメンテナンス作業を行うこ
とができる。さらに、これら2個のオイルフィルタ2
3,24に対して同時にメンテナンス作業を行うことも
できる。フィルタ交換を行うには、フィルタケースを本
体部から分離するが、大型で重量物のフィルタケース2
4bを設けたエンジンオイルフィルタ24は側部開閉カ
バー18に近い位置にあるので、そのフィルタケース2
4bを本体部24aから分離して取り出すのに便利であ
る。
【0028】一方、パイロット回路用オイルフィルタ2
3は、側部開閉カバー18側から見てエンジンオイルフ
ィルタ24の奥の位置に配置されているので、このエン
ジンオイルフィルタ24が邪魔になってフィルタ交換作
業を行うに当っては、必ずしも便利であるとは言えな
い。しかしながら、パイロット回路用オイルフィルタ2
3のフィルタ交換タイミングは、エンジンオイルフィル
タ24のそれに対してほぼ2倍の時間となるように設定
することができる。そうすれば、エンジンオイルフィル
タ24のフィルタ交換を行うに当って、2回のうち1回
はエンジンオイルフィルタ24のみのフィルタ交換を行
い、他の1回はエンジンオイルフィルタ24とパイロッ
ト回路用オイルフィルタ23とのフィルタを同時に交換
することができ、両フィルタ交換作業は極めて容易に行
うことができ、その作業効率が著しく向上する。
【0029】また、これらパイロット回路用オイルフィ
ルタ23及びエンジンオイルフィルタ24とは、油圧ポ
ンプユニット17を挟んで反対側の位置にウォータセジ
メンタ一体型燃料フィルタ27が設けられている。この
燃料フィルタ27に対しては、フィルタ交換というよ
り、フィルタ部27b内に溜った水を排出する、所謂水
抜き作業の頻度が高い。そこで、側部開閉カバー18を
開くことにより、この燃料フィルタ27を点検して、所
定量の水が分離されて溜っていると、この水を抜き取る
作業を行う。この水抜き作業はフィルタ交換等のオイル
フィルタ23,24に対するメンテナンス作業より頻度
が高いものであり、従って燃料フィルタ27からの水抜
き作業は、通常、単独で行われる。勿論、燃料フィルタ
27はパイロット回路用オイルフィルタ23及びエンジ
ンオイルフィルタ24と共にポンプ室16内に設けられ
ているので、これらのオイルフィルタ23,24に対す
るメンテナンス作業を行う際に、この燃料フィルタ27
の点検も同時に行うことができる。
【0030】ところで、フィルタ交換時には、オイルフ
ィルタ23,24のうち、フィルタケース23b,24
bを本体部23a,24aから分離するが、この時に本
体部23a,24aの内部から油漏れが発生することに
なる。アンダーカバー20を取り外すのは、このように
して漏れ出した油を受ける容器をオイルフィルタ23,
24の下部位置に配置するためである。オイルフィルタ
23,24は側壁21に支持されているが、この側壁2
1はフレーム10を構成する梁部材10bに立設されて
いる。従って、オイルフィルタ23,24の本体部23
a,24aからの漏出油がこの梁部材10b上に垂れ落
ちて、梁部材10bを汚損するおそれがある。しかしな
がら、オイルフィルタ23,24は側壁21に直接固定
されているのではなく、この側壁21に設けたブラケッ
ト22の取付面22aに取り付けられて、側壁21から
十分離間させた位置となっている。従って、オイルフィ
ルタ23,24を梁部材10bから十分離すことがで
き、漏出油は梁部材10bに付着することなく、確実に
容器に回収することができる。その結果、フィルタ交換
を行った後の清掃作業も容易になる。
【0031】また、ウォータセジメンタ一体型の燃料フ
ィルタ27において、その水抜き管27eから水を排出
する際において、排出される水には油分が混入してい
る。従って、前述したオイルフィルタ23,24のフィ
ルタ交換を行うのと同様、排出された水は容器に回収さ
れる。ここで、この燃料フィルタ27は排出ホース28
が接続されており、この排出ホース28はアンダーカバ
ー20を貫通しているので、水はその全量がポンプ室1
6の外に排出されるから、ポンプ室16内を汚損するこ
とはない。そして、側部開閉カバー18はカウンタウエ
イト14側を中心として開くことから、燃料フィルタ2
7の装着側が大きく開き、また燃料フィルタ27はブラ
ケット26に取り付けられて、側壁25から離間してい
ることから、この燃料フィルタ27のコック27fを操
作して行う水抜き作業は極めて容易になる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、複
数のフィルタ類を1箇所に集中的に配置して、フィルタ
交換を含めたメンテナンス作業を円滑かつ効率的に行え
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの上部旋回体を構成するフレーム
の外観図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示すポンプ室の断面図
である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】フィルタ類と、これらフィルタ類が取り付けら
れるブラケットの構成を示す斜視図である。
【図5】建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構
成図である。
【符号の説明】
10 フレーム 10a ビーム 10b 梁部材 13 建屋 15 エンジン室 16 ポンプ室 17 油圧ポンプユニット 18 側部開閉カバー 19 ルーフ 20 アンダーカバー 21,25 側壁 22,26 ブラケット 22a 取付面 23 パイロット回路用オイ
ルフィルタ 24 エンジンオイルフィルタ 27 ウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ 23a,24a,27a 本体部 23b,24b フィルタケース 23c,24c,27c 流入側配管 23d,24d,27d 流出側配管 27b フィルタ部 27e 水抜き管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香山 洋一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 溝口 和彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 BA04 CA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体に連結して設けた上部旋回体
    に建屋及びカウンタウエイトを設置して、この建屋内に
    少なくともエンジンと、このエンジンにより駆動される
    油圧ポンプとを装着した建設機械において、 開閉可能な側部開閉カバーの内側に、前記油圧ポンプを
    装着することによりポンプ室を形成して、このポンプ室
    内に複数のフィルタを装着する構成としたことを特徴と
    する建設機械のポンプ室。
  2. 【請求項2】 前記ポンプ室内に設けられるフィルタ類
    は、少なくともエンジンオイルフィルタ,パイロット回
    路用オイルフィルタ及びウォータセジメンタであること
    を特徴とする請求項1記載の建設機械のポンプ室。
  3. 【請求項3】 前記各フィルタ類は、前記ポンプ室に設
    けた壁部または柱部のいずれかに取り付ける構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のポンプ室。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ室には、前記側部開閉カバー
    側から見て、前記油圧ポンプを挟んで、一方の側に前記
    エンジンオイルフィルタとパイロット回路用オイルフィ
    ルタとを取り付け、また他方側に前記ウォータセジメン
    タを取り付ける構成としたことを特徴とする請求項2記
    載の建設機械のポンプ室。
  5. 【請求項5】 前記側部開閉カバーの手前側に前記エン
    ジンオイルフィルタを設け、奥側に前記パイロット回路
    用オイルフィルタを設ける構成としたことを特徴とする
    請求項4記載の建設機械のポンプ室。
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