JP2001322788A - 可変速式動く歩道及びそのハンドレール - Google Patents

可変速式動く歩道及びそのハンドレール

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JP2001322788A
JP2001322788A JP2001064223A JP2001064223A JP2001322788A JP 2001322788 A JP2001322788 A JP 2001322788A JP 2001064223 A JP2001064223 A JP 2001064223A JP 2001064223 A JP2001064223 A JP 2001064223A JP 2001322788 A JP2001322788 A JP 2001322788A
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moving
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handrail
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Ritsu Teramoto
律 寺本
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Tomio Hayano
富夫 早野
Manabu Mitsutomi
学 光富
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変速式動く歩道を構成する部品の点数を削
減し、信頼性を高める。 【解決手段】 パレットを乗場で第1の速度で移動させ
るとともに該パレットを第1の速度より大きい第2の速
度まで加速する伸縮リンク機構4aと、該第2の速度ま
で加速されたパレットを伸縮リンク機構4aから受け取
り、該第2の速度で移動させる高速チェーン3と、第2
の速度で移動するパレットを高速チェーン3から受け取
り降場まで移動させる間に第2の速度より小さい第3の
速度に減速させる伸縮リンク機構4bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動く歩道、特に、乗
場ではパレットが低速で移動し、行程中央部では高速で
移動し、降場で再び低速で移動する可変速式動く歩道に
係わる。
【0002】
【従来の技術】通常の動く歩道では、板状のパレットや
ベルトにより構成される乗載面に乗客を乗せ、チェーン
などにより駆動して乗場から降場まで一定速度で乗客を
運搬する。この構成は安価で信頼性の高いものである
が、乗降時の乗客の安全確保のため、一般にその移動速
度は低く設定され、移動に要する時間が長くなるという
問題がある。
【0003】この問題に対処する構成として、可変速式
の動く歩道が知られている。可変速式動く歩道では、乗
場では乗載面を低速度で移動させるが、その後乗載面を
加速させて比較的高い速度で乗客を運搬する。そして降
場に近づくと乗載面を減速させて低速度に戻す。以上の
動作により、乗客乗降時の安全を確保しつつ、移動に要
する時間を短縮している。
【0004】このような可変速式動く歩道を構成するた
めには、パレットやベルトを可変速駆動するための可変
速駆動手段と、パレットやベルトと同期して同じ速度で
移動する移動手すり手段が必要となる。
【0005】可変速駆動手段を実現する機構として、例
えば、特開昭50−32686号公報には、伸縮可能な
リンク機構を使用することが記載されている。このリン
ク機構は、V字形またはX字形に互いに軸止された部材
からなるリンク機構を動く歩道全長にわたって循環状に
設け、該V字形またはX字形のリンク部材の移動方向長
さを変化させることによって、パレットの移動速度を変
更するものである。該リンク部材の移動方向の長さを変
化させるには、歩道の左右に該リンク部材を案内する一
組のレールを配し、それらのレール間隔を変化させるこ
とによる。
【0006】また、他の機構として、特開昭49−37
380号公報には、低速部と高速部を通常の動く歩道と
同様にチェーンなどによって駆動し、その間の可変速駆
動部分を、回転速度の異なる複数の回転ローラ上をパレ
ットを順次移動させることによりパレットを加速または
減速させることが記載されている。また、特開昭50−
6081号公報には、ピッチが徐々に大きくまたは小さ
くなる不等ピッチねじを用いて加速または減速を実現す
る構成が記載されている。
【0007】一方、移動手すり手段を実現する構成は、
例えば、特開昭57−98481号公報に記載されてい
る。この構成は、乗客が握るグリップ部と、グリップ間
を接続するカバーとを循環状に設け、グリップを伸縮可
能なリンク機構に接続し、リンク機構の幅をレールなど
で調整することによって長さを変化させ、速度を変更す
るものである。また、エレベータワールド(Elevator W
orld)誌1977年6月号には、一定速度で循環回転するベ
ルト状手すりを複数個用意し、各手すりの速度をその近
傍のパレット速度に略一致させ、乗客に手すりを持ち替
えさせることにより、近似的に同期した移動手すりを構
成することが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】動く歩道全長にわたっ
て設けた伸縮リンク機構により可変速駆動手段を構成す
る上記の従来技術では、部品点数が大幅に増加し、それ
に伴ない製造コストの増加および信頼性の低下という問
題を招く。
【0009】また、チェーンと摩擦駆動手段を併用した
上記の別の構成では、摩擦面の滑りのため増速時のパレ
ット間隔を正確に制御することが困難である。このた
め、減速時に至ってパレットの過密または過少が発生
し、パレット同士が衝突したり、パレット間に隙間が生
じるという問題がある。
【0010】また、チェーンと不等ピッチねじを併用し
た上記の更に別の方式では、上に述べたような部品点数
の増大やパレット間隔制御の不徹底という問題は生じな
い。しかし、乗客に不快感を与えない程度の低い加速度
で加減速を行うためには長い可変速区間を必要とするた
め、不等ピッチねじの長さも必然的に長くなる。このよ
うなねじを作るには大規模な製造設備の導入が必要であ
りまた、製作に長時間を要するのでコスト高になるとい
う問題がある。
【0011】一方、パレットと同期した移動手すりを構
成する場合、伸縮リンク機構によって駆動されるグリッ
プとカバーを動く歩道全長の両脇に設けると、やはり部
品点数の増大とそれに伴なう製造コストの増加および信
頼性の低下を招く。
【0012】また、一定速度で循環回転するベルト状手
すりを複数個設ける構成では、乗客に手すり持ち替えを
頻繁に行わせる煩雑さを防ぐため、一つの手すりの長さ
をある値以上に長くする必要がある。このため、各手す
りの開始部または終端部ではパレットと手すりの速度に
かなりの差異が生じる。この差異は、最も乗客の姿勢が
崩れやすい可変速部で最も大きくなり、乗客が安定した
立位姿勢を保持し難いという問題がある。
【0013】本発明の課題は、可変速式動く歩道を構成
する部品の点数を削減し、信頼性を高めることである。
【0014】本発明の別の課題は、可変速式動く歩道用
の移動手すりを構成する部品の点数を削減し、信頼性を
高め、乗客が安定した立位姿勢を保つのを容易にするこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題は、乗客運搬用
のパレット列を乗場と降場との間で循環させるパレット
駆動手段を備え、該パレット駆動手段は、パレットを前
記乗場で第1の速度で移動させるとともに該パレットを
該第1の速度より大きい第2の速度まで加速する第1の
可変速移動手段と、該第2の速度まで加速されたパレッ
トを前記第1の可変速移動手段から受け取り、該第2の
速度で移動させる少なくとも一つの定速移動手段と、前
記第2の速度で移動するパレットを前記定速移動手段か
ら受け取り前記降場まで移動させる間に前記第2の速度
より小さい第3の速度に減速させる第2の可変速移動手
段とを有し、前記第1及び第2の可変速移動手段のそれ
ぞれは、移動方向に伸縮自在であり、上面にパレットが
それぞれ係合する一連のリンク部材を循環駆動する手段
と、該リンク部材の伸縮を制御する手段とを有すること
を特徴とする可変速式動く歩道により解決される。
【0016】この可変速式動く歩道では、移動方向に伸
縮自在なリンク部材の伸縮のタイミングを制御すること
により、その上面に係合して移動するパレットの加速及
び減速を制御するが、リンク部材はパレットの加速及び
減速の必要な短い区間のみを循環する。パレットが定速
で移動する長い区間ではリンク部材を用いずチェーンな
どを用いることにより、部品点数が削減され、信頼性も
向上する。
【0017】さらに具体的には、前記第1及び第2の可
変速移動手段のそれぞれは、前記定速移動手段側の端部
に配置された第1ターミナルギヤと、前記定速移動手段
側の反対側の端部に配置された第2ターミナルギヤと、
前記第1と第2のターミナルギヤのギヤに係合可能に移
動方向に配列された複数のロッドと、該ロッドのそれぞ
れの両端に設けられたローラと、該ローラを案内する左
右一対の第1レールと、前記ロッドの隣り合うロッド同
士に枢支された両端を有するV字リンクと、該V字リン
クのV字連結部を案内する第2レールとを備え、該第2
レールの位置は高速部においては前記V字リンクを伸張
させるように、低速部においては前記V字リンクを縮小
させるように歩道の進行方向に沿って位置をずらして設
置され、前記パレットは前記ロッドに着脱自在に係合す
る下に向かって開いた係合部材を下面に有してなるもの
とすることができる。
【0018】ここで、V字リンクに変えて、X字リンク
を用いることができる。この場合は、前記ロッドに摺動
自由に連結された一対のスライダーと、前記ロッドの隣
り合うロッド同士の4つのスライダにそれぞれ枢支され
た先端部を有するX字リンクと、隣り合うロッドの一方
のスライダー又はX字リンクの先端部を案内する第2レ
ールとを備え、該第2レールの位置は高速部においては
前記X字リンクを伸張させるように、低速部においては
前記X字リンクを縮小させるように歩道の進行方向に沿
って位置をずらして設置すればよい。
【0019】上記の場合において、前記定速移動手段
は、移動方向の前端と後端の左右にそれぞれ配置された
一対の第3ターミナルギヤと一対の第4ターミナルギヤ
と、第3と第4の一対のターミナルギヤに懸架されたチ
ェーンとを備えてなり、前記第3ターミナルギヤと第4
ターミナルギヤは、それぞれ前記第1及び第2の可変速
移動手段の第2ターミナルギヤと同軸に設けること好ま
しい。これによれば、定速移動手段と可変速移動手段と
の間でのパレットの受渡しを円滑に行わせることができ
る。
【0020】また、前記第1と第2の可変速移動手段の
それぞれは、前記第2ターミナルギヤよりも小径に形成
され前記定速移動手段側に配置された一対の第5ターミ
ナルギヤを備え、該第5ターミナルギヤのギヤに前記ロ
ッドが係合するようにすることが好ましい。これによれ
ば、前記パレットに係合する可変速移動手段のロッドが
第4ターミナルギヤから小径の第5ターミナルギヤに向
かって下方に変位するから、前記パレットと可変速移動
手段のロッドとの係合が離脱し、パレットを定速移動手
段に円滑に移行させることができる。
【0021】また、可変速式動く歩道のハンドレール
は、次のように構成することができる。すなわち、一端
から他端まで移動する間に前記第1の速度から前記第2
の速度まで加速する第1の同期手すり部と、前記第2の
速度で移動する定速手すり部と、一端から他端まで移動
する間に前記第2の速度から前記第3の速度まで減速す
る第2の同期手すり部とから構成される移動手すりをパ
レット列の両側に備えることができる。
【0022】この場合において、同期手すり部と定速手
すり部との境界を、パレットが定速で移動する区間内に
配置することが好ましい。こうすることにより、乗客
は、パレットが一定の速度で移動する区間で手すりを持
ち替えることができるので、安定した立位姿勢を維持す
ることが容易である。
【0023】また、同期手すり部を移動方向に伸縮自在
な一連のリンク部材と該リンク部材の伸縮を制御する手
段とから構成し、該制御手段は、該リンク部材をパレッ
トが第1の速度で移動する側の端部で縮小させ、パレッ
トが第2の速度で移動する側の端部で伸張させ、且つ該
第2の速度で移動する側の端部において伸張状態にある
リンク部材を一旦縮小させてから再度伸張させることが
できる。こうすることにより、グリップの回転半径とグ
リップを支持するロッドの回転半径との相違に起因す
る、手すりの端部における手すりの移動方向の振動を防
止することができる。
【0024】また、該制御手段は、該リンク部材をパレ
ットが第1の速度で移動する側の端部で縮小させ、パレ
ットが第2の速度で移動する側の端部で伸張させ、且つ
該第2の速度で移動する側の端部において伸張状態にあ
るリンク部材を縮小させることができる。こうすること
により、グリップの回転半径とグリップを支持するロッ
ドの回転半径との相違に起因する、手すりの端部におけ
るグリップの移動速度の増加現象を抑えることができ
る。
【0025】具体的には、前記同期手すり部は、前記定
速手すり部側の端部に配置された第6ターミナルギヤ
と、前記定速手すり部の反対側の端部に配置された第7
ターミナルギヤと、前記第6と第7のターミナルギヤの
ギヤに係合可能に移動方向に配列された複数のロッド
と、該ロッドのそれぞれの両端に設けられたローラと、
該ローラを案内する第3レールと、前記ロッドの隣り合
うロッド同士に枢支された両端を有するV字リンクと、
該V字リンクのV字連結部を案内する第4レールと、前
記ロッドに連結されたグリップとを備え、前記第4レー
ルの位置は高速部においては前記V字リンクを伸張させ
るように、低速部においては前記V字リンクを縮小させ
るように歩道の進行方向に沿って位置をずらして設置す
ることにより実現できる。
【0026】この場合、前記V字リンクは、進行方向に
対して左右対称に設けられた一対のV字リンクからな
り、前記第4レールは前記1対のV字リンクのそれぞれ
のV字連結部を案内する左右一対の第4レールからな
り、該一対の第4レールは高速部においてはレールの相
互間隔を狭めて、低速部においてはレールの相互間隔を
広げて設けることができる。
【0027】また、前記一対の第4レールの相互間隔
は、前記ロッドが前記第6ターミナルギヤに係合する位
置近傍から相互間隔が徐々に広げられた後、該第6ター
ミナルギヤの出側に向かうにつれて元の間隔に戻すよう
にするのが好ましい。すなわち、V字リンクを伸張した
まま第6ターミナルギヤで反転させると、直線移動部と
回転部とではロッドの移動が回転部で速くなってロッド
及びロッドに連結されたグリップに変位励振が発生す
る。しかし、第4レールの相互間隔を第6ターミナルギ
ヤ周りで一旦広げて、ロッドの移動速度を下げることに
より、そのような変位励振を抑制できる。
【0028】また、前記一対の第4レールの相互間隔
は、前記ロッドが前記第6ターミナルギヤに係合する位
置近傍から相互間隔が徐々に広げられた後、該第6ター
ミナルギヤの出側に向かうにつれて徐々に狭められてな
るものとすることができる。これによれば、グリップの
回転半径とグリップを支持するロッドの回転半径との相
違に起因する、手すりの端部における手すりの移動方向
の振動を防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
に、本発明に係る可変速式動く歩道の第1の実施形態の
主要部を示す。すなわち、図1及び図2は、本実施形態
のパレット駆動手段の構成を示す摸式図である。この駆
動手段は、パレット1、低速チェーン2a、2b、高速
チェーン3、伸縮リンク機構4a、4b、同期手すり5
a、5b、高速ベルト6から構成される。低速チェーン
2a、2bは、ターミナルギヤ7a〜7dに張架駆動さ
れ、高速チェーン3はターミナルギヤ8a、8bに張架
駆動される。この構成は動く歩道の進行方向軸に対して
左右対称であるので、片側の部品にのみ参照符号を付し
ている。
【0030】一般に、動く歩道は、正逆両方向に利用さ
れることが多く、本実施形態でも正逆両方向に駆動可能
である。図1および図2において、図中左側から右側に
移動するものとしてパレット1の動作を説明する。
【0031】まずパレット1が図中左端にあるとき、パ
レット1は低速チェーン2aと係合し、低速で移動す
る。次にパレット1が右方へ進行すると、ターミナルギ
ヤ7b部に到達する。ここでは、循環駆動される伸縮リ
ンク機構4aが下方より上方に回転移動すると共に、低
速チェーン2aはターミナルギヤ7bに沿ってその曲率
に従って下方に回転移動する。この動作を利用して、パ
レット1は低速チェーン2aとの係合が外れ、伸縮リン
ク機構4aと係合する。
【0032】伸縮リンク機構4aと係合したパレット1
は、係合当初は低速で移動するが、伸縮リンク機構4a
が移動方向に伸張するとともに増速して高速となり、タ
ーミナルギヤ8aに達する。ここでパレット1と伸縮リ
ンク機構4aとの係合は外れ、パレット1は高速チェー
ン3と係合する。一方伸縮リンク機構4aは、再度縮小
して反転し、逆方向へと循環駆動される。
【0033】高速チェーン3と係合したパレット1は、
一定速度のまま右方へ移動し、ターミナルギヤ8bに至
る。ここでパレット1と高速チェーン3との係合は外
れ、パレット1は伸張した状態にある伸縮リンク機構4
bと係合する。そして伸縮リンク機構4bが縮小するに
連れてパレット1の移動速度も高速から低速へと減速
し、ターミナルギヤ7cに至る。各パレット1には、図
2に示すように、歩道の幅方向に渡して、かつ進行方向
に間隔を置いて2本の支持ロッド1aが設けられ、その
支持ロッド1aの両端にローラ1bが取り付けられてい
る。そして、ローラ1bを歩道の両側に沿って配設され
たガイドレール1cに沿って移動可能に支持することに
より、各パレット1が移動可能に支持されている。
【0034】ターミナルギヤ7cで、パレット1と伸縮
リンク機構4bとの係合が外れ、パレット1は低速チェ
ーン2bと係合する。そしてターミナルギヤ7dに至
り、低速チェーン2bと共に反転して逆方向(左方)へ
の移動を開始する。その後、パレット1は上記と逆の過
程を経て最左端のターミナルギヤ7aに至り、低速チェ
ーン2aと共に反転して初期状態に戻る。
【0035】図1および図2の構成では、同期手すりと
高速ベルトとの持ち替え地点を、パレットが高速で走行
している領域内に設ける。すなわち、図中の点Aはター
ミナルギヤ8aよりも右方に位置し、点Bはターミナル
ギヤ8bよりも左方に位置する。このように配置するこ
とで、移動速度が変化する領域での手すりの持ち替え動
作がなくなり、乗客が立位姿勢を保持しやすくなる。持
ち替え地点Aは、パレットが高速移動領域に1mないし
5m、好ましくは2mないし4m入った地点に設ける。
【0036】図3および図4は、伸縮リンク機構4の俯
瞰図および側面図である。伸縮リンク機構4は、リンク
9、ロッド10、ターミナルギヤ11、12、13、ロ
ーラ14、16、レール15、17から構成される。つ
まり、高速チェーン3の反対側の端部に配置された一対
のターミナルギヤ11と、高速チェーン3側の端部に配
置された一対のターミナルギヤ12と、このターミナル
ギヤ12よりも小径に形成されて高速チェーン3側に配
置された一対のターミナルギヤ13を備えている。ま
た、複数のロッド10は、移動方向に複数配列され、各
ターミナルギヤの周面に形成された凹部(ギヤ)に係合
可能になっている。各ロッド10は、両端に設けられた
ローラ14が歩道の左右に設けられた一対のレール15
に沿って走行することにより、案内されるようになって
いる。ロッド10の隣り合うロッド同士にV字型のリン
ク9の両端が枢支され、このV字リンクのV字連結部に
設けられたローラ16は、歩道の左右に配設された一対
のレール17に沿って走行するようになっている。そし
て、一対のレール17の相互間隔は、低速部においては
広く、高速部においては狭くして配置されている。これ
により、低速部においてはV字リンクを縮小させて、高
速部においてはV字リンクを伸張させることにより、ロ
ッド10に移動速度を可変するようになっている。な
お、ターミナルギヤ12は、高速チェーン3のターミナ
ルギヤ8a(8b)と同軸にされている。図において奥
側のレール15は図示を省略しているが、レール15は
伸縮リンク機構4の進行方向の両側に配設されている。
また、手前側のレール17は図示を省略しているが、伸
縮リンク機構4の進行方向の両側に配設されている。
【0037】これによりロッド10は、レール15によ
り構成される循環路内を動くことになる。相隣接するロ
ッド10は、4本のリンク9により結合され、リンク同
士の連結点にはローラ16が設置され、さらにこのロー
ラ16はレール17により水平位置を規制される。図に
おいて、両側の2本のレール17の間隔を変化させる
と、両側のロール16の間隔が変化するから、これによ
ってリンク9のV字角度が変化する。したがって、進行
方向に沿って両側のレール17の相互間隔が狭くなるよ
うに調整することにより、進行するにつれてロッド10
の相互間隔が広がるので、ロッド10の移動速度を速め
ることができる。ロッド10は、両端部においてターミ
ナルギヤ11、12、13に噛み合う。そして、ターミ
ナルギヤを駆動することにより、伸縮リンク機構4全体
が循環駆動される。
【0038】図3および図4では、図中左側を低速側、
右側を高速側としている。以下に該機構により、循環路
上側のパレット1を左方から右方へ駆動する際の動作を
説明する。
【0039】まず図中の左端において、ターミナルギヤ
11の回転に従ってロッド10およびリンク9が上方へ
移動し、パレット1の下面に設けられた係合手段18と
ロッド10が係合する。そして右方に移動するに従いレ
ール17によりローラ16の位置が内側に移動し、V字
型のリンク9が伸張してロッド10の相互間隔を広げ
る。さらに右方に移動してターミナルギヤ12に到達す
ると、リンク9は伸張したまま下方に移動し、パレット
1とリンク9の係合が外れる。つまり、終端のターミナ
ルギヤ13の径は手前のターミナルギヤ12の径より小
さいので、ロッド10が下方に移動するからである。そ
して完全に係合が外れた時点において、レール17によ
りローラ16の位置が変化し、リンク9が縮小して、反
転の準備を行う。つまり、左右のレール17の間隔が急
に広げられているので、リンク9が縮小してロッド10
の速度を低速状態に戻す準備に入る。また、ターミナル
ギヤ13の径が小さくなっていることでも、ロッド10
の速度が低下する。この際リンク9は、必ずしも低速移
動時の角度まで縮小する必要はない。そしてリンク9が
縮小した状態において、ロッド10はターミナルギヤ1
3と噛み合いながら反転し、逆方向への移動を開始す
る。ここで、ロッド10の移動速度が低速から高速へ変
化すると、ロッド10に係合している係合手段18を介
してパレット1の移動速度が変化することになる。ここ
で、図4の左端に示す低速時、パレット1は隣り合うも
の同士が接した状態で移動する。しかし、右端に進むに
つれて高速になるから、隣り合うパレット1同士の間隔
が開いて隙間が生ずることになる。そこで、その隙間を
埋めるため、図中に点線で示すように、各パレット1は
相互に嵌合する嵌め合い部19が延長して設けられてい
る。この嵌め合い部19は、言い換えれば、パレット間
隙遮蔽手段を構成する。また、高速チェーン3のターミ
ナルギヤ8a、8bは、伸縮リンク機構4のターミナル
ギヤ12と同一軸上に配置されている。
【0040】図5は、パレット1に設ける係合手段の詳
細例を示したものである。図のように、パレット1には
チェーンとの係合を行う係合手段18aと伸縮リンク機
構4のロッド10に設けた係合部20との係合を行う係
合手段18bの2種類を設ける。安定した駆動を実現す
るためには、係合手段18a、18bは2個づつ設ける
ことが望ましい。図5では、係合手段18aは低速チェ
ーン2a,2bまたは高速チェーン3に設けた係合子2
1と、係合手段18bはロッド10に設けた係合部20
と係合する。 (第2実施形態)図6は、本発明に係る可変速式動く歩
道のパレット駆動手段の第2の実施形態を示したもので
ある。この形態は、図1に示した形態とは異なり、低速
チェーン2a、2bおよびターミナルギヤ7a〜7dを
廃し、これらの機能を伸縮リンク機構4a、4bに担わ
せたものである。これにより低速チェーン2a、2bの
設置に伴なう部品点数の増大を抑制することができる
が、その代わりに伸縮リンク機構4a、4bが長くな
る。両方式のどちらが有利となるかは低速領域の長さに
依存し、低速領域が長い場合には図1の方式が有利とな
り、低速領域が短い場合には図6の方式が優位になる。 (伸縮リンク機構の他の実施形態)第1、2実施形態の
伸縮リンク機構は、図3に示したように、隣り合うロッ
ド10同士に2組のV字リンク9の両端を枢支させ、そ
れら2組のV字連結部を左右一対のレール17によって
案内するようにし、一対のレール17の相互間隔を変化
させることによって、V字リンク9を伸縮させるもので
ある。このように、2組のV字リンク9を用いることに
よって、左右のバランスを良くすることができるから、
歩道の幅が広い場合でも、円滑な伸縮を行わせることが
できる。しかし、本発明の伸縮リンク機構はこれに限ら
れるものではなく、次のような変形を加えて実施するこ
とができる。
【0041】まず、1組のV字リンクによっても、例え
ば、図3において片側を省略することによっても、同様
の伸縮リンク機構を形成できる。この場合は、動きのバ
ランスを考慮して、V字リンクの両端とロッド10との
枢支点を設定する。また、V字リンクは図3のように水
平面内で開閉するように取り付けるほか、垂直面内で開
閉するように取り付けても良い。この場合、V字リンク
の連結部をガイドするレールは、ロッド10の下方に配
設し、その高さ位置を変化させることにより、V字リン
クを伸縮させる。
【0042】さらに、伸縮リンク機構は、V字リンクに
限らず、従来知られているX字リンクを用いて構成する
ことができる。つまり、図3において、隣り合うロッド
10同士に2本のリンクを回転自由にピンで結合してX
字状に形成し、X字の4つのリンクの先端に回転可能に
スライダーを軸支させ、その4つのスライダーの隣り合
うもの同士を同一にロッドにスライド可能に連結して構
成する。一方のロッドに連結したスライダー又はスライ
ダーとリンクの連結点にローラを設けて、このローラを
レールで案内するようにする。そして、一のロッドに連
結された2つのスライダーの相互間隔を狭めたり、広げ
たりすることにより、X字リンクを伸縮するようにすれ
ばよい。 (ハンドレールの実施形態)図7および図8は、本発明
に係るハンドレールである同期手すりの実施形態を示し
たものである。乗客が把持する手すり部はグリップ22
と、プラスチックやゴム製の蛇腹などの伸縮可能なカバ
ー23から構成される。グリップ22は、ロッド24、
リンク25、ローラ26および27、レール28および
29、ターミナルギヤ30からなる伸縮リンク機構31
により駆動される。パレットを駆動する伸縮リンク機構
4と同様に、伸縮リンク機構31は、両側に設けた2本
のレール29によりローラ27の幅方向間隔を調整する
ことによりロッド24の進行方向の間隔を調整する。
【0043】パレット1を駆動する伸縮リンク機構4と
グリップ22を駆動する伸縮リンク機構31が大きく異
なる点は、前者が反転部においてパレット1との係合が
外れるために、その後縮小させても特に問題はない。こ
れに対し、後者はグリップ22と直結しているため、縮
小させるとグリップ22の移動速度が低下して乗客の立
位姿勢を崩す恐れがある。しかし、伸縮リンク機構31
を伸張した状態のまま反転させるとグリップ22に変位
励振が発生し、さらにグリップ22の速度が急増すると
いう問題が発生する。この現象を図9および図10を用
いて説明する。
【0044】図9および図10は、異なった反転角度に
おける伸縮リンク機構31の側面部を示した図である。
図9において循環路の直線部にあるローラ26aと反転
部にあるローラ26bが、図10の位置に移動したとき
の移動距離をD1およびD2とする。リンク25aおよび
25bを側面図に投影した長さが等しいとすると、必然
的に線分D1は円弧D2より短くなる(D1<D2)。この
ため、ターミナルギヤ30aを一定速度で回転させて伸
縮リンク機構31を駆動すると、図9の状態から図10
の状態に遷移する際に直線部のリンク25およびロッド
24は右方へ引き寄せられ、図10の状態から図9の状
態に遷移する際には左方へ押し返されることとなる。こ
の現象は伸縮リンク機構31全体からみると変位励振を
受けているのと等価となり、同期手すり5全体に振動を
発生させる要因となる。
【0045】また図9に示したように、一般にロッド2
4の回転半径R1とグリップ22の回転半径R2は異な
り、通常はR1<R2となる。このため、直線部と反転部
におけるロッド24の移動速度を一致させると、直線部
と反転部におけるグリップ22の移動速度は1:R2/
R1となる。すなわち、反転部に至るとグリップ22の
移動速度が高まる現象が生じる。
【0046】以上の2つの問題を解決するための構成を
図11〜図13に示す。これらの図は、伸縮リンク機構
31を上方から俯瞰した図である。
【0047】まず図11は、反転時の変位励振現象を抑
制するための手段であり、図中L1の区間にてレール2
9の横幅を広げ、L2の区間にてレール29の横幅を元
に戻すものである。区間L1は図9のローラ26aから
図10のローラ26aへの移動区間に相当し、区間L2
は図10のローラ26aから図9のローラ26bへの移
動区間に相当する。このようにレール29の横幅を調整
することにより、ターミナルギヤ30aの回転角に対応
した変位励振現象を吸収し、振動を抑制する効果が得ら
れる。つまり、左右一対のレール29の相互間隔をター
ミナルギヤ30aの上端位置から中心位置に至るまで徐
々に広げ、その後ターミナルギヤ30aの下端部に至る
までに一対のレール29の相互間隔を元に戻すのであ
る。
【0048】次に図12は、反転部のグリップ22の移
動速度が高まる現象を抑制するための手段を示した図で
ある。ロッド24およびローラ26が反転部に移る部位
にて、左右一対のレール29の相互間隔を広げ、ロッド
24の相互間隔を狭めて移動速度を減速させ、それによ
りグリップ22の移動速度を均一化する。
【0049】上記の変位励振現象や速度増大現象は、反
転時のロッド24相互間隔とターミナルギヤ30a直径
の比率やロッド24回転半径R1とグリップ22回転半
径R2の比率により、影響の大きさが異なる。そのた
め、図11および図12の手段は、どちらか一方を適用
すれば良い場合もあれば、両方を必要とする場合もあ
る。図13に、両方の手段を用いてレール29を構成し
た例を示す。この例では、反転部における一対のレール
29の相互間隔を一旦広げた後、再度元の間隔よりは広
い間隔まで縮小する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、可変速式動く歩道を構
成する部品の点数を削減し、信頼性を高めることができ
る。本発明によれば、また、可変速式動く歩道用の移動
手すりを構成する部品の点数を削減し、信頼性を高め、
乗客が安定した立位姿勢を保つのを容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変速式動く歩道のパレット駆動手段
の第1の実施形態の構成を説明する図である。
【図2】本発明の可変速式動く歩道のパレット駆動手段
の第1の実施形態の斜視図である。
【図3】本発明に係るパレット駆動用伸縮リンク機構の
構成を示す図である。
【図4】本発明に係るパレット駆動用伸縮リンク機構側
部を示す図である。
【図5】本発明に係るパレットおよび係合手段の構成を
示す図である。
【図6】本発明に係る可変速式動く歩道のパレット駆動
手段の第2の実施形態を示す図である。
【図7】本発明に係る移動手すりの構成を示す図であ
る。
【図8】本発明に係る移動手すりの構成を示す図であ
る。
【図9】本発明に係る移動手すりの駆動部に生じる変位
励振現象および速度変動現象を説明する図である。
【図10】本発明に係る移動手すりの駆動部に生じる変
位励振現象および速度変動現象を説明する図である。
【図11】本発明に係る移動手すりの駆動部に生じる変
位励振現象を抑制する構成を示す図である。
【図12】本発明に係る移動手すりの駆動部に生じる速
度変動現象を抑制する構成を示す図である。
【図13】本発明に係る移動手すりの駆動部に生じる変
位励振現象および速度変動現象を抑制する構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 パレット 1a 支持ロッド 1b ローラ 1c ガイドレール 2 低速チェーン 3 高速チェーン 4、31 伸縮リンク機構 5 同期手すり 6 高速ベルト 7、8 ターミナルギヤ 9、25 リンク 10、24 ロッド 11、12、13、30 ターミナルギヤ 14、16、26、27 ローラ 15、17、28、29 レール 18 係合手段 19 嵌め合い部 20 係合部 21 係合子 22 グリップ 23 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 富夫 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 光富 学 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 Fターム(参考) 3F321 AA07 BA01 BA06 CA33 CC13 CF07 CF12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客運搬用のパレット列を乗場と降場と
    の間で循環させるパレット駆動手段を備え、該パレット
    駆動手段は、パレットを前記乗場で第1の速度で移動さ
    せるとともに該パレットを該第1の速度より大きい第2
    の速度まで加速する第1の可変速移動手段と、該第2の
    速度まで加速されたパレットを前記第1の可変速移動手
    段から受け取り、該第2の速度で移動させる少なくとも
    一つの定速移動手段と、前記第2の速度で移動するパレ
    ットを前記定速移動手段から受け取り前記降場まで移動
    させる間に前記第2の速度より小さい第3の速度に減速
    させる第2の可変速移動手段とを有し、 前記第1及び第2の可変速移動手段のそれぞれは、移動
    方向に伸縮自在であり、上面にパレットがそれぞれ係合
    する一連のリンク部材を循環駆動する手段と、該リンク
    部材の伸縮を制御する手段とを有することを特徴とする
    可変速式動く歩道。
  2. 【請求項2】 請求項1において、パレット列の両側に
    パレットと共に移動する移動手すりを備え、該移動手す
    りは、一端から他端まで移動する間に前記第1の速度か
    ら前記第2の速度まで加速する第1の同期手すり部と、
    前記第2の速度で移動する定速手すり部と、一端から他
    端まで移動する間に前記第2の速度から前記第3の速度
    まで減速する第2の同期手すり部とからなることを特徴
    とする可変速式動く歩道。
  3. 【請求項3】 乗客運搬用のパレット列を乗場と降場と
    の間で循環させるパレット駆動手段を備え、該パレット
    駆動手段は、パレットを乗場から第1の速度で移動させ
    る第1の定速移動手段と、前記第1の速度で移動するパ
    レットを前記第1の定速移動手段から受け取り該第1の
    速度より大きい第2の速度まで加速する第1の可変速移
    動手段と、該第2の速度まで加速されたパレットを前記
    第1の可変速移動手段から受け取り、該第2の速度で移
    動させる第2の定速移動手段と、前記第2の速度で移動
    するパレットを前記第2の定速移動手段から受け取り前
    記第2の速度より小さい第3の速度に減速させる第2の
    可変速移動手段と、該第3の速度に減速されたパレット
    を該第2の可変速移動手段から受け取り該第3の速度で
    前記降場まで移動させる第3の定速移動手段とを有し、 前記第1及び第2の可変速移動手段のそれぞれは、移動
    方向に伸縮自在であり、上面にパレットがそれぞれ係合
    する一連のリンク部材を循環駆動する手段と、該リンク
    部材の伸縮を制御する手段とを有することを特徴とする
    可変速式動く歩道。
  4. 【請求項4】 請求項3において、パレット列の両側に
    パレットと共に移動する移動手すりを備え、該移動手す
    りは、前記第1の速度で移動する第1の定速手すり部
    と、一端から他端まで移動する間に前記第1の速度から
    前記第2の速度まで加速する第1の同期手すり部と、前
    記第2の速度で移動する第2の定速手すり部と、一端か
    ら他端まで移動する間に前記第2の速度から前記第3の
    速度まで減速する第2の同期手すり部と、前記第3の速
    度で移動する第3の定速手すり部とからなることを特徴
    とする可変速式動く歩道。
  5. 【請求項5】 請求項2または4において、同期手すり
    部と定速手すり部との境界が、パレットが定速で移動す
    る区間内にあることを特徴とする可変速式動く歩道。
  6. 【請求項6】 請求項2、4、5のいずれかにおいて、
    同期手すり部が移動方向に伸縮自在な一連のリンク部材
    と該リンク部材の伸縮を制御する手段とを含み、該制御
    手段は、該リンク部材をパレットが第1の速度で移動す
    る側の端部で縮小させ、パレットが第2の速度で移動す
    る側の端部で伸張させ、且つ該第2の速度で移動する側
    の端部において伸張状態にあるリンク部材を一旦縮小さ
    せてから再度伸張させることを特徴とする可変速式動く
    歩道。
  7. 【請求項7】 請求項2、4、5のいずれかにおいて、
    同期手すり部が移動方向に伸縮自在な一連のリンク部材
    と該リンク部材の伸縮を制御する手段とを含み、該制御
    手段は、該リンク部材をパレットが第1の速度で移動す
    る側の端部で縮小させ、パレットが第2の速度で移動す
    る側の端部で伸張させ、且つ該第2の速度で移動する側
    の端部において伸張状態にあるリンク部材を縮小させる
    ことを特徴とする可変速式動く歩道。
  8. 【請求項8】 乗客運搬用のパレット列を乗場と降場と
    の間で循環させるパレット駆動手段を備え、該パレット
    駆動手段は、パレットを前記乗場で第1の速度で移動さ
    せるとともに該パレットを該第1の速度より大きい第2
    の速度まで加速する第1の可変速移動手段と、該第2の
    速度まで加速されたパレットを前記第1の可変速移動手
    段から受け取り、該第2の速度で移動させる少なくとも
    一つの定速移動手段と、前記第2の速度で移動するパレ
    ットを前記定速移動手段から受け取り前記降場まで移動
    させる間に前記第2の速度より小さい第3の速度に減速
    させる第2の可変速移動手段とを有し、 前記第1及び第2の可変速移動手段のそれぞれは、前記
    定速移動手段側の端部に配置された第1ターミナルギヤ
    と、前記定速移動手段側の反対側の端部に配置された第
    2ターミナルギヤと、前記第1と第2のターミナルギヤ
    のギヤに係合可能に移動方向に配列された複数のロッド
    と、該ロッドのそれぞれの両端に設けられたローラと、
    該ローラを案内する左右一対の第1レールと、前記ロッ
    ドの隣り合うロッド同士に枢支された両端を有するV字
    リンクと、該V字リンクのV字連結部を案内する第2レ
    ールとを備え、該第2レールの位置は高速部においては
    前記V字リンクを伸張させるように、低速部においては
    前記V字リンクを縮小させるように歩道の進行方向に沿
    って位置をずらして設置され、前記パレットは前記ロッ
    ドに着脱自在に係合する下に向かって開いた係合部材を
    下面に有してなる可変速式動く歩道。
  9. 【請求項9】 乗客運搬用のパレット列を乗場と降場と
    の間で循環させるパレット駆動手段を備え、該パレット
    駆動手段は、パレットを前記乗場で第1の速度で移動さ
    せるとともに該パレットを該第1の速度より大きい第2
    の速度まで加速する第1の可変速移動手段と、該第2の
    速度まで加速されたパレットを前記第1の可変速移動手
    段から受け取り、該第2の速度で移動させる少なくとも
    一つの定速移動手段と、前記第2の速度で移動するパレ
    ットを前記定速移動手段から受け取り前記降場まで移動
    させる間に前記第2の速度より小さい第3の速度に減速
    させる第2の可変速移動手段とを有し、 前記第1及び第2の可変速移動手段のそれぞれは、前記
    定速移動手段側の端部に配置された第1ターミナルギヤ
    と、前記定速移動手段側の反対側の端部に配置された第
    2ターミナルギヤと、前記第1と第2のターミナルギヤ
    のギヤに係合可能に移動方向に配列された複数のロッド
    と、該ロッドのそれぞれの両端に設けられたローラと、
    該ローラを案内する左右一対の第1レールと、前記ロッ
    ドに摺動自由に連結された一対のスライダーと、前記ロ
    ッドの隣り合うロッド同士の4つのスライダにそれぞれ
    枢支された先端部を有するX字リンクと、隣り合うロッ
    ドの一方のスライダー又はX字リンクの先端部を案内す
    る第2レールとを備え、該第2レールの位置は高速部に
    おいては前記X字リンクを伸張させるように、低速部に
    おいては前記X字リンクを縮小させるように歩道の進行
    方向に沿って位置をずらして設置され、前記パレットは
    前記ロッドに着脱自在に係合する下に向かって開いた係
    合部材を下面に有してなる可変速式動く歩道。
  10. 【請求項10】 前記定速移動手段は、移動方向の前端
    と後端の左右にそれぞれ配置された一対の第3ターミナ
    ルギヤと一対の第4ターミナルギヤと、第3と第4の一
    対のターミナルギヤに懸架されたチェーンとを備えてな
    り、前記第3ターミナルギヤと第4ターミナルギヤは、
    それぞれ前記第1及び第2の可変速移動手段の第2ター
    ミナルギヤと同軸に設けられてなることを特徴とする請
    求項8又は9に記載の可変速式動く歩道。
  11. 【請求項11】 前記第1と第2の可変速移動手段のそ
    れぞれは、前記第2ターミナルギヤよりも小径に形成さ
    れ前記定速移動手段側に配置された一対の第5ターミナ
    ルギヤを備え、該第5ターミナルギヤのギヤに前記ロッ
    ドが係合されることを特徴とする請求項8乃至10の何
    れかに記載の可変速式動く歩道。
  12. 【請求項12】 一端から他端まで移動する間に第1の
    速度から第2の速度まで加速する第1の同期手すり部
    と、前記第2の速度で移動する定速手すり部と、一端か
    ら他端まで移動する間に前記第2の速度から第3の速度
    まで減速する第2の同期手すり部とを備えてなる可変速
    式動く歩道のハンドレール。
  13. 【請求項13】 前記同期手すり部と前記定速手すり部
    との境界が、パレットが定速で移動する区間内に位置す
    ることを特徴とする請求項1に記載の可変速式動く歩道
    のハンドレール。
  14. 【請求項14】 一端から他端まで移動する間に第1の
    速度から第2の速度まで加速する第1の同期手すり部
    と、前記第2の速度で移動する定速手すり部と、一端か
    ら他端まで移動する間に前記第2の速度から第3の速度
    まで減速する第2の同期手すり部とを備えてなり、前記
    同期手すり部は、前記定速手すり部側の端部に配置され
    た第6ターミナルギヤと、前記定速手すり部の反対側の
    端部に配置された第7ターミナルギヤと、前記第6と第
    7のターミナルギヤのギヤに係合可能に移動方向に配列
    された複数のロッドと、該ロッドのそれぞれの両端に設
    けられたローラと、該ローラを案内する第3レールと、
    前記ロッドの隣り合うロッド同士に枢支された両端を有
    するV字リンクと、該V字リンクのV字連結部を案内す
    る第4レールと、前記ロッドに連結されたグリップとを
    備え、前記第4レールの位置は高速部においては前記V
    字リンクを伸張させるように、低速部においては前記V
    字リンクを縮小させるように歩道の進行方向に沿って位
    置をずらして設置されてなる可変速式動く歩道のハンド
    レール。
  15. 【請求項15】 前記V字リンクは、進行方向に対して
    左右対称に設けられた一対のV字リンクからなり、前記
    第4レールは前記1対のV字リンクのそれぞれのV字連
    結部を案内する左右一対の第4レールからなり、該一対
    の第4レールは高速部においてはレールの相互間隔を狭
    めて、低速部においてはレールの相互間隔を広げて設け
    られてなる請求項14に記載の可変速式動く歩道のハン
    ドレール。
  16. 【請求項16】 前記一対の第4レールの相互間隔は、
    前記ロッドが前記第6ターミナルギヤに係合する位置近
    傍から相互間隔が徐々に広げられた後、該第6ターミナ
    ルギヤの出側に向かうにつれて元の間隔に戻されてなる
    請求項15に記載の可変速式動く歩道のハンドレール。
  17. 【請求項17】 前記一対の第4レールの相互間隔は、
    前記ロッドが前記第6ターミナルギヤに係合する位置近
    傍から相互間隔が徐々に広げられた後、該第6ターミナ
    ルギヤの出側に向かうにつれて徐々に狭められてなる請
    求項15に記載の可変速式動く歩道のハンドレール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083223A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Hiroyuki Inagaki 並進翼の迎角制御手法
US9114957B2 (en) 2012-01-19 2015-08-25 Katsuya Teramoto Acceleration and deceleration handrail driving device

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