JP2001199662A - 可変速式乗客コンベア - Google Patents
可変速式乗客コンベアInfo
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- JP2001199662A JP2001199662A JP2000010642A JP2000010642A JP2001199662A JP 2001199662 A JP2001199662 A JP 2001199662A JP 2000010642 A JP2000010642 A JP 2000010642A JP 2000010642 A JP2000010642 A JP 2000010642A JP 2001199662 A JP2001199662 A JP 2001199662A
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- tread
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変速式乗客コンベアの増速比を2倍以上に
高めることができるようにする。加えて、安全性の向上
と省スペース化を図る。 【解決手段】 可変速式乗客コンベアは、高速部でパレ
ット10相互の間隔を伸展してメインパレット20とサ
ブパレット30で乗客の搭乗面を形成し、低速部(乗降
部)では、サブパレット30−1を前方のメインパレッ
ト20−2の下部へ収納する。この時、サブパレット3
0−1をサブパレット支持軸35−1で回転可能とし、
メインパレット20−2の脚部に設けた傾斜を有するサ
ブパレット案内レール25−2を用いて収縮時のサブパ
レット30−1の先端を前方のサブパレット30−2の
後端の下部へ干渉することなく重ね合せてさせて収納す
る。これによりサブパレット30の長さを長くすること
ができ、伸展時の長さで決定される可変速式乗客コンベ
アの増速比を2倍以上に高めることができる。
高めることができるようにする。加えて、安全性の向上
と省スペース化を図る。 【解決手段】 可変速式乗客コンベアは、高速部でパレ
ット10相互の間隔を伸展してメインパレット20とサ
ブパレット30で乗客の搭乗面を形成し、低速部(乗降
部)では、サブパレット30−1を前方のメインパレッ
ト20−2の下部へ収納する。この時、サブパレット3
0−1をサブパレット支持軸35−1で回転可能とし、
メインパレット20−2の脚部に設けた傾斜を有するサ
ブパレット案内レール25−2を用いて収縮時のサブパ
レット30−1の先端を前方のサブパレット30−2の
後端の下部へ干渉することなく重ね合せてさせて収納す
る。これによりサブパレット30の長さを長くすること
ができ、伸展時の長さで決定される可変速式乗客コンベ
アの増速比を2倍以上に高めることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変速式乗客コン
ベアに係り、特に、増速比を高めることが可能で、薄型
に形成でき、しかも安全性に優れた伸縮式のパレットに
特徴のある可変速式乗客コンベアに関する。
ベアに係り、特に、増速比を高めることが可能で、薄型
に形成でき、しかも安全性に優れた伸縮式のパレットに
特徴のある可変速式乗客コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】乗客の水平方向の移動を補助する乗客コ
ンベアでは、輸送が長距離となると移動に長時間を要す
るため、中間部の速度を速くし、また安全のため乗降部
の速度を相対的に遅くする可変速式のものが多数考案さ
れている。ここでは、パレットにより乗客を輸送する可
変速式乗客コンベアを対象とする。
ンベアでは、輸送が長距離となると移動に長時間を要す
るため、中間部の速度を速くし、また安全のため乗降部
の速度を相対的に遅くする可変速式のものが多数考案さ
れている。ここでは、パレットにより乗客を輸送する可
変速式乗客コンベアを対象とする。
【0003】この可変速式乗客コンベアのパレットに
は、速度変化に伴い、そのパレット間隔を伸縮させるこ
とが求められる。そのため、特公昭49−31470号
公報、特開平8−268673号公報、特開平9−20
8165号公報等に、パレットを第1の踏板(以下、
「メインパレット」と称する)と第2の踏板(以下、
「サブパレット」と称する)より構成し、低速部ではメ
インパレット内に収納されたサブパレットを高速部で引
き出すことによって、パレット間隔の伸縮を可能とする
技術が開示されている。また、特開昭58−89455
号公報等には、パレットを重ね合せて、高速部でその重
合部を引き出すことでパレット間隔の伸縮を実現する技
術が開示されている。
は、速度変化に伴い、そのパレット間隔を伸縮させるこ
とが求められる。そのため、特公昭49−31470号
公報、特開平8−268673号公報、特開平9−20
8165号公報等に、パレットを第1の踏板(以下、
「メインパレット」と称する)と第2の踏板(以下、
「サブパレット」と称する)より構成し、低速部ではメ
インパレット内に収納されたサブパレットを高速部で引
き出すことによって、パレット間隔の伸縮を可能とする
技術が開示されている。また、特開昭58−89455
号公報等には、パレットを重ね合せて、高速部でその重
合部を引き出すことでパレット間隔の伸縮を実現する技
術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に乗客コンベアで
は、乗客の輸送後にパレットを回転部で垂直方向に方向
反転させて回送するものが多いが、前記特開昭58−8
9455号公報等に開示される重ね合わせ式のパレット
では、この垂直方向の回転による方向反転が困難であ
り、設置スペースのスペース効率が悪いという問題があ
った。
は、乗客の輸送後にパレットを回転部で垂直方向に方向
反転させて回送するものが多いが、前記特開昭58−8
9455号公報等に開示される重ね合わせ式のパレット
では、この垂直方向の回転による方向反転が困難であ
り、設置スペースのスペース効率が悪いという問題があ
った。
【0005】一方、特公昭49−31470号公報、特
開平8−268673号公報、特開平9−208165
号公報等に開示されている従来の伸縮式のパレットで
は、メインパレット内にサブパレットを平行に収納する
ため、サブパレットの長さをメインパレットの長さより
必ず短くする必要があり、その結果として低速部と高速
部の伸縮パレットの長さの比として得られる可変速式乗
客コンベアの増速比が、2倍に満たない範囲に制約され
ていた。
開平8−268673号公報、特開平9−208165
号公報等に開示されている従来の伸縮式のパレットで
は、メインパレット内にサブパレットを平行に収納する
ため、サブパレットの長さをメインパレットの長さより
必ず短くする必要があり、その結果として低速部と高速
部の伸縮パレットの長さの比として得られる可変速式乗
客コンベアの増速比が、2倍に満たない範囲に制約され
ていた。
【0006】また、前記特開平9−208165号公報
記載の発明においては、サブパレットの支点が直線状に
並んでいるため、前記公報における図5の回転部を示す
図から分かるように、回転により2つのパレットがなす
角はわずかであり、その結果、前記図5においては、パ
レット3枚が図示されているが、その回転角は90度に
満たず、反転させるために多大スペースが必要となって
いた。そのため、設置には制限が加わり、建築物によっ
ては設置できない場合があった。
記載の発明においては、サブパレットの支点が直線状に
並んでいるため、前記公報における図5の回転部を示す
図から分かるように、回転により2つのパレットがなす
角はわずかであり、その結果、前記図5においては、パ
レット3枚が図示されているが、その回転角は90度に
満たず、反転させるために多大スペースが必要となって
いた。そのため、設置には制限が加わり、建築物によっ
ては設置できない場合があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてそなされたもので、その第1の目的は、可変速式乗
客コンベアの増速比を2倍以上に高めることが可能な伸
縮式のパレットを有する可変速式乗客コンベアを提供す
ることにある。
みてそなされたもので、その第1の目的は、可変速式乗
客コンベアの増速比を2倍以上に高めることが可能な伸
縮式のパレットを有する可変速式乗客コンベアを提供す
ることにある。
【0008】また、第2の目的は、パレットの安全性を
さらに向上させることにある。
さらに向上させることにある。
【0009】さらに、第3の目的は、薄型化が可能で設
置に対する制限を最小限に抑えることができる省スペー
ス型の可変速式乗客コンベアを提供することにある。
置に対する制限を最小限に抑えることができる省スペー
ス型の可変速式乗客コンベアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明は、メインパレットとサブパレットと
から1つのパレットを構成し、低速部ではメインパレッ
トのみで乗客の搭乗面を構成し、高速部ではメインパレ
ットとサブパレットで乗客の搭乗面を構成する可変速式
乗客コンベアにおいて、低速部でサブパレットをメイン
パレットの内側に傾斜させて収納できるようにした。
るために、本発明は、メインパレットとサブパレットと
から1つのパレットを構成し、低速部ではメインパレッ
トのみで乗客の搭乗面を構成し、高速部ではメインパレ
ットとサブパレットで乗客の搭乗面を構成する可変速式
乗客コンベアにおいて、低速部でサブパレットをメイン
パレットの内側に傾斜させて収納できるようにした。
【0011】サブパレットを傾斜させると、サブパレッ
トを傾斜させずにメインパレットに平行に収納する場合
に比べ、メインパレットへの水平方向の重なり量が同じ
場合にも、傾斜角に応じてサブパレットの長さを長くで
き、これにより可変速式乗客コンベアの増速比を高める
ことができる。
トを傾斜させずにメインパレットに平行に収納する場合
に比べ、メインパレットへの水平方向の重なり量が同じ
場合にも、傾斜角に応じてサブパレットの長さを長くで
き、これにより可変速式乗客コンベアの増速比を高める
ことができる。
【0012】サブパレットを傾斜させて収納させるに
は、 (1) 回転軸(支持軸)を設けて回転させる。
は、 (1) 回転軸(支持軸)を設けて回転させる。
【0013】(2) サブパレット移動時の案内レール
を設けて傾斜させる。
を設けて傾斜させる。
【0014】(3) ばね力により押し下げる。
【0015】等、さまざまな手段が考えられるが、本発
明の技術思想は、サブパレットを傾斜させて収納するこ
とにより物理的にサブパレットの長さを長くする余裕空
間を確保することにあるため、このような技術思想を具
体化する構成は全て本発明の技術範囲に含まれる。
明の技術思想は、サブパレットを傾斜させて収納するこ
とにより物理的にサブパレットの長さを長くする余裕空
間を確保することにあるため、このような技術思想を具
体化する構成は全て本発明の技術範囲に含まれる。
【0016】また、前記第1の目的を達成するために、
本発明は、低速部でメインパレットの下部に当該メイン
パレットが含まれるパレットに隣接したパレットのサブ
パレットを収納する際、当該サブパレットの一部を前記
パレットのサブパレットに対して重ね合わせて収納する
ようにした。
本発明は、低速部でメインパレットの下部に当該メイン
パレットが含まれるパレットに隣接したパレットのサブ
パレットを収納する際、当該サブパレットの一部を前記
パレットのサブパレットに対して重ね合わせて収納する
ようにした。
【0017】このように、隣接するサブパレットの一部
を互いに重ね合わせて収納するようにすると、サブパレ
ット同士が干渉しない範囲で、その重ね合せの距離の分
だけサブパレットの長さを長くでき、可変速式乗客コン
ベアの増速比を高めることが可能となる。
を互いに重ね合わせて収納するようにすると、サブパレ
ット同士が干渉しない範囲で、その重ね合せの距離の分
だけサブパレットの長さを長くでき、可変速式乗客コン
ベアの増速比を高めることが可能となる。
【0018】ここで、サブパレットを傾斜させて収納す
る際、傾斜角を十分確保でき、所望のサブパレットの長
さを実現できる場合には、すなわち、厚さ方向にその分
の寸法をとることができれば、サブパレットの一部を重
ね合わせて収納することは、必ずしも必要ではない。し
かし、サブパレットを傾斜させて収納する際、その一部
を重ね合わせて収納するようにすれば、さらに容易にサ
ブパレットの長さを長く、増速比を大きくすることがで
きる。また傾斜角を緩くすることにより設置スペースを
抑制できる。
る際、傾斜角を十分確保でき、所望のサブパレットの長
さを実現できる場合には、すなわち、厚さ方向にその分
の寸法をとることができれば、サブパレットの一部を重
ね合わせて収納することは、必ずしも必要ではない。し
かし、サブパレットを傾斜させて収納する際、その一部
を重ね合わせて収納するようにすれば、さらに容易にサ
ブパレットの長さを長く、増速比を大きくすることがで
きる。また傾斜角を緩くすることにより設置スペースを
抑制できる。
【0019】また、前記第1および第3の目的を達成す
るために、メインパレットとサブパレットを有するパレ
ットと、サブパレットをメインパレットに回転可能に取
り付ける支持軸と、低速部でサブパレットを隣接するパ
レットのメインパレットの下部に収納するためにサブパ
レットの移動を規制する案内手段を設ける。
るために、メインパレットとサブパレットを有するパレ
ットと、サブパレットをメインパレットに回転可能に取
り付ける支持軸と、低速部でサブパレットを隣接するパ
レットのメインパレットの下部に収納するためにサブパ
レットの移動を規制する案内手段を設ける。
【0020】案内手段は、支持軸を支点にサブパレット
をメインパレットに対して傾斜させて収納するように案
内し、完全収納時にサブパレットの一部が隣接するパレ
ットのサブパレットの内側に干渉することなく収納され
るようにする。その際、第2の踏板の先端部が案内手段
に関し回動可能であり、第2の踏板が第1の踏板に設け
られた支持軸に対して回動可能なので、第1の踏板の下
側に収納され、第1の踏板の内側に位置する第2の踏板
の両端が回動支点となることによって回転部の半径を小
さくすることができる。
をメインパレットに対して傾斜させて収納するように案
内し、完全収納時にサブパレットの一部が隣接するパレ
ットのサブパレットの内側に干渉することなく収納され
るようにする。その際、第2の踏板の先端部が案内手段
に関し回動可能であり、第2の踏板が第1の踏板に設け
られた支持軸に対して回動可能なので、第1の踏板の下
側に収納され、第1の踏板の内側に位置する第2の踏板
の両端が回動支点となることによって回転部の半径を小
さくすることができる。
【0021】また、前記第2の目的を達成するために、
高速部において隣接するメインパレットの下部から引き
出され、乗客の搭乗面を構成するとき、支持軸を支点と
した回転によりサブパレットの表面高さがメインパレッ
トの底板よりも上部に位置するようにメインパレットと
サブパレットの相対位置が規定される。これにより、メ
インパレットとサブパレットの搭乗面の段差が小さくな
り、安全性を向上させることができる。
高速部において隣接するメインパレットの下部から引き
出され、乗客の搭乗面を構成するとき、支持軸を支点と
した回転によりサブパレットの表面高さがメインパレッ
トの底板よりも上部に位置するようにメインパレットと
サブパレットの相対位置が規定される。これにより、メ
インパレットとサブパレットの搭乗面の段差が小さくな
り、安全性を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0023】なお、以下の図は、本発明の内容をわかり
やすく説明するために、特に断りなく部分的な拡大、縮
小、省略を行っている。また、省略した部分は、公知技
術が適用できる。
やすく説明するために、特に断りなく部分的な拡大、縮
小、省略を行っている。また、省略した部分は、公知技
術が適用できる。
【0024】図1は、本発明の一実施形態におけるパレ
ットの単体を全体的に示す縦断面図である。同図におい
て、パレット10は、第1の踏板に相当するメインパレ
ット20と、第2の踏板に相当するサブパレット30と
により構成される。
ットの単体を全体的に示す縦断面図である。同図におい
て、パレット10は、第1の踏板に相当するメインパレ
ット20と、第2の踏板に相当するサブパレット30と
により構成される。
【0025】メインパレット20は、表面の波板21
と、その底部の底板22による踏板を脚部23が支え、
車輪24により走行する。サブパレット30も同様に、
表面の波板31と、その底部の底板32による踏板を脚
部33が支える構造となっている。なお、波板31の前
端部および後端部は櫛歯状に形成され、隣接するサブパ
レットとの間で交互に噛み合う噛み合い爪26を構成し
ている。
と、その底部の底板22による踏板を脚部23が支え、
車輪24により走行する。サブパレット30も同様に、
表面の波板31と、その底部の底板32による踏板を脚
部33が支える構造となっている。なお、波板31の前
端部および後端部は櫛歯状に形成され、隣接するサブパ
レットとの間で交互に噛み合う噛み合い爪26を構成し
ている。
【0026】サブパレット30は、サブパレット支持軸
35によりメインパレット20に取り付けられ、サブパ
レット支持軸35を支点に回動可能である。このサブパ
レット支持軸35は、前記請求項の構成要素である支持
軸に対応する。またサブパレット30の先端部には、ロ
ーラ34が備えられ、このローラ34が、隣接するメイ
ンパレット20に備えられるサブパレット案内レール2
5内をその先端部25Fから後端部25Rまで前後に走
行する。このサブパレット案内レール25は、前記請求
項の構成要素である案内手段に対応し、収納時にサブパ
レット30がメインパレット20の内部(図1において
は下部)に入り込むにつれて下方に下がるように傾斜が
付けられている。
35によりメインパレット20に取り付けられ、サブパ
レット支持軸35を支点に回動可能である。このサブパ
レット支持軸35は、前記請求項の構成要素である支持
軸に対応する。またサブパレット30の先端部には、ロ
ーラ34が備えられ、このローラ34が、隣接するメイ
ンパレット20に備えられるサブパレット案内レール2
5内をその先端部25Fから後端部25Rまで前後に走
行する。このサブパレット案内レール25は、前記請求
項の構成要素である案内手段に対応し、収納時にサブパ
レット30がメインパレット20の内部(図1において
は下部)に入り込むにつれて下方に下がるように傾斜が
付けられている。
【0027】これらのサブパレット案内レール25、ロ
ーラ34、サブパレット支持軸35を備えたメインパレ
ット20、サブパレット30から構成されるパレット1
0の相互連結された場合の動作について、図2を参照し
て説明する。
ーラ34、サブパレット支持軸35を備えたメインパレ
ット20、サブパレット30から構成されるパレット1
0の相互連結された場合の動作について、図2を参照し
て説明する。
【0028】図2は、パレット相互の伸展時・収縮時の
状態を説明する図である。ここでは、第1のパレットに
は記号に「−1」を、第2のパレットには「−2」を付
加し、いずれのパレットに属するものかを明示してい
る。
状態を説明する図である。ここでは、第1のパレットに
は記号に「−1」を、第2のパレットには「−2」を付
加し、いずれのパレットに属するものかを明示してい
る。
【0029】図2(a)は、高速部(可変速式乗客コン
ベアの中間部)における隣接するパレット10−1、1
0−2が相互に最も離間した、言い換えれば、最も伸展
した状態を表す図である。この時には、パレット10−
1のサブパレット30−1のローラ34−1は、隣接す
るパレット10−2のサブパレット案内レール25−2
内を後端部25Rまで走行し、サブパレット30−1を
サブパレット支持軸35−1を支点に回転させて上方に
引き出し、メインパレット20−1と20−2との伸張
によるすき間を埋めて、メインパレット20とともにサ
ブパレット30も乗客の搭乗面を形成する。
ベアの中間部)における隣接するパレット10−1、1
0−2が相互に最も離間した、言い換えれば、最も伸展
した状態を表す図である。この時には、パレット10−
1のサブパレット30−1のローラ34−1は、隣接す
るパレット10−2のサブパレット案内レール25−2
内を後端部25Rまで走行し、サブパレット30−1を
サブパレット支持軸35−1を支点に回転させて上方に
引き出し、メインパレット20−1と20−2との伸張
によるすき間を埋めて、メインパレット20とともにサ
ブパレット30も乗客の搭乗面を形成する。
【0030】また図2(b)は、低速部(可変速式乗客
コンベアの乗降部)における、パレット10−1、10
−2の間隔が相互に最も収縮し、サブパレット30をメ
インパレット20下部に収納した場合の状態を表す図で
ある。この時には、パレット10−1のサブパレット3
0−1のローラ34−1は、隣接するパレット10−2
のサブパレット案内レール25−2内を先端25Fまで
走行してサブパレット30−1をサブパレット支持軸3
5−1を支点に回転させて下方に傾斜させ、メインパレ
ット20−2の下部に収納される。
コンベアの乗降部)における、パレット10−1、10
−2の間隔が相互に最も収縮し、サブパレット30をメ
インパレット20下部に収納した場合の状態を表す図で
ある。この時には、パレット10−1のサブパレット3
0−1のローラ34−1は、隣接するパレット10−2
のサブパレット案内レール25−2内を先端25Fまで
走行してサブパレット30−1をサブパレット支持軸3
5−1を支点に回転させて下方に傾斜させ、メインパレ
ット20−2の下部に収納される。
【0031】ここで、可変速式乗客コンベアの低速時と
高速時の速度の比率である増速比は、低速時である図2
(b)でのメインパレット20のピッチP2に対する高
速時である図2(a)でのメインパレット20のピッチ
P1の比率(P1/P2)となる。そのため、伸縮パレ
ットを用いた可変速式乗客コンベアでは、高速時に搭乗
面として現れるサブパレット30の長さが長いほど増速
比を高められることが容易に理解できる。
高速時の速度の比率である増速比は、低速時である図2
(b)でのメインパレット20のピッチP2に対する高
速時である図2(a)でのメインパレット20のピッチ
P1の比率(P1/P2)となる。そのため、伸縮パレ
ットを用いた可変速式乗客コンベアでは、高速時に搭乗
面として現れるサブパレット30の長さが長いほど増速
比を高められることが容易に理解できる。
【0032】本発明の特徴は、増速比を高めるために、
サブパレット30の長さを長くすることが可能な構成を
提供することにあり、そのためにサブパレット30をメ
インパレット20に対して傾斜させて収納するようにし
たものである。サブパレット30を傾斜させて収納した
場合には、サブパレット30を傾斜させずにメインパレ
ット20に平行に収納する前述の従来例に比べ、メイン
パレット20への水平方向の重なり量が同じ場合にも、
傾斜角に応じてサブパレット30の長さを物理的に長く
できる。そのため、本実施形態では、傾斜の付けられた
サブパレット案内レール25と、ローラ34と、サブパ
レット支持軸35とによってサブパレット30を傾斜さ
せて収納している。
サブパレット30の長さを長くすることが可能な構成を
提供することにあり、そのためにサブパレット30をメ
インパレット20に対して傾斜させて収納するようにし
たものである。サブパレット30を傾斜させて収納した
場合には、サブパレット30を傾斜させずにメインパレ
ット20に平行に収納する前述の従来例に比べ、メイン
パレット20への水平方向の重なり量が同じ場合にも、
傾斜角に応じてサブパレット30の長さを物理的に長く
できる。そのため、本実施形態では、傾斜の付けられた
サブパレット案内レール25と、ローラ34と、サブパ
レット支持軸35とによってサブパレット30を傾斜さ
せて収納している。
【0033】また、増速比をさらに高めるために、およ
びこれに加え、あるいはこれに代えて設置スペースを小
さくするために、図2(b)に示すように、サブパレッ
ト30−1の先端を隣接するサブパレット30−2の後
端と、干渉せずに重ね合わせられるようにしている。本
実施形態では、重ね合せのためのサブパレット案内レー
ル25の先端部25Fの張り出し部が、前記請求項にお
ける構成要素であるサブパレットの一部を重ね合わせて
収納する構成に対応する。図2(b)から、隣接するサ
ブパレット30同士が干渉しない範囲で、その重ね合せ
の距離の分だけサブパレット30の長さが長くできるこ
とは明白である。
びこれに加え、あるいはこれに代えて設置スペースを小
さくするために、図2(b)に示すように、サブパレッ
ト30−1の先端を隣接するサブパレット30−2の後
端と、干渉せずに重ね合わせられるようにしている。本
実施形態では、重ね合せのためのサブパレット案内レー
ル25の先端部25Fの張り出し部が、前記請求項にお
ける構成要素であるサブパレットの一部を重ね合わせて
収納する構成に対応する。図2(b)から、隣接するサ
ブパレット30同士が干渉しない範囲で、その重ね合せ
の距離の分だけサブパレット30の長さが長くできるこ
とは明白である。
【0034】さらに図2に基づいて、本発明の第2の目
的である安全性の向上について説明する。
的である安全性の向上について説明する。
【0035】本実施形態では、低速部でサブパレット支
持軸35を回転の支点とし、傾斜を付けてサブパレット
30を収納し、高速時にサブパレット支持軸35を支点
に、サブパレット30を引き上げて搭乗面としている。
その際、収納時のサブパレット30の高さより、伸展時
のサブパレット30の高さが高くなり、しかも、サブパ
レット30の波板31の上面(搭乗面)が、隣接するメ
インパレット20の底板22よりも高くなるように設定
している。このことは、伸縮式のパレット10におい
て、メインパレット20とサブパレット30との搭乗面
の段差が、伸展時に縮小したことを意味する。すなわ
ち、高速時にサブパレット30先端部のローラ34をサ
ブパレット案内レール25の先端部25Fから後端部2
5R側に案内しながら、サブパレット支持軸35を支点
に回転させてサブパレット30の上面を少なくともメイ
ンパレット20の底板よりも上方になるように引き上げ
て搭乗面としている。これにより、メインパレット20
の上面とサブパレット30の上面との段差を例えば10
mm程度まで縮小することができ、メインパレット20
とサブパレット30間の段差によって生じる不安定さや
障害の発生を最小限に抑えることが可能となる。このよ
うな構造とすることによって、安全性の向上を図ること
ができる。
持軸35を回転の支点とし、傾斜を付けてサブパレット
30を収納し、高速時にサブパレット支持軸35を支点
に、サブパレット30を引き上げて搭乗面としている。
その際、収納時のサブパレット30の高さより、伸展時
のサブパレット30の高さが高くなり、しかも、サブパ
レット30の波板31の上面(搭乗面)が、隣接するメ
インパレット20の底板22よりも高くなるように設定
している。このことは、伸縮式のパレット10におい
て、メインパレット20とサブパレット30との搭乗面
の段差が、伸展時に縮小したことを意味する。すなわ
ち、高速時にサブパレット30先端部のローラ34をサ
ブパレット案内レール25の先端部25Fから後端部2
5R側に案内しながら、サブパレット支持軸35を支点
に回転させてサブパレット30の上面を少なくともメイ
ンパレット20の底板よりも上方になるように引き上げ
て搭乗面としている。これにより、メインパレット20
の上面とサブパレット30の上面との段差を例えば10
mm程度まで縮小することができ、メインパレット20
とサブパレット30間の段差によって生じる不安定さや
障害の発生を最小限に抑えることが可能となる。このよ
うな構造とすることによって、安全性の向上を図ること
ができる。
【0036】なお、このような段差の縮小は、図1にお
いてパレットが伸展したときに、サブパレット30の上
面(波板31の上面)が、メインパレット20の底板2
2の上面よりも高くなっていることからも明らかであ
る。
いてパレットが伸展したときに、サブパレット30の上
面(波板31の上面)が、メインパレット20の底板2
2の上面よりも高くなっていることからも明らかであ
る。
【0037】また、本発明のように、回転軸を支点にサ
ブパレット30をメインパレット20に対して傾斜させ
て収納することによって、乗客コンベア端部でのパレッ
ト10の方向反転部を従来の方式に比べて薄くするこ
と、言い換えれば、高さ方向の寸法を小さくすることが
できる。以下、詳述する。
ブパレット30をメインパレット20に対して傾斜させ
て収納することによって、乗客コンベア端部でのパレッ
ト10の方向反転部を従来の方式に比べて薄くするこ
と、言い換えれば、高さ方向の寸法を小さくすることが
できる。以下、詳述する。
【0038】図2において、サブパレット30−1は、
サブパレット支持軸35−1と、サブパレット案内レー
ル25−1内を移動するローラ34−1の2点で支持さ
れる。図2(a)に示すように乗客コンベア中間の高速
部においては、ローラ34−1はサブパレット案内レー
ル25−2の後端部25Rにあり、図2(b)に示した
乗客コンベアの低速・方向反転部では、ローラ34−1
はサブパレット案内レール25−2の先端部25Fに位
置する。この収縮時の状態で、サブパレット30−1を
支持する2つの支点、すなわちサブパレット支持軸35
−1とサブパレット案内レール25−2の先端部25F
を結ぶ直線M2は、サブパレット30−1を傾斜させて
収納することにより、伸展時のローラ34−1が位置す
るサブパレット案内レール25−2の後端部25Rを通
過しない(図2参照)。これは、従来のようにサブパレ
ットを水平に収納するもの、例えば前述の特開平9−2
08165号公報の図3ないし図5に示されているもの
と比較すると、後者のサブパレットの支点が進展、収
縮、方向反転のいずれの状態においても直線状になって
いることからも、両者が大きく異なっていることが分か
る。
サブパレット支持軸35−1と、サブパレット案内レー
ル25−1内を移動するローラ34−1の2点で支持さ
れる。図2(a)に示すように乗客コンベア中間の高速
部においては、ローラ34−1はサブパレット案内レー
ル25−2の後端部25Rにあり、図2(b)に示した
乗客コンベアの低速・方向反転部では、ローラ34−1
はサブパレット案内レール25−2の先端部25Fに位
置する。この収縮時の状態で、サブパレット30−1を
支持する2つの支点、すなわちサブパレット支持軸35
−1とサブパレット案内レール25−2の先端部25F
を結ぶ直線M2は、サブパレット30−1を傾斜させて
収納することにより、伸展時のローラ34−1が位置す
るサブパレット案内レール25−2の後端部25Rを通
過しない(図2参照)。これは、従来のようにサブパレ
ットを水平に収納するもの、例えば前述の特開平9−2
08165号公報の図3ないし図5に示されているもの
と比較すると、後者のサブパレットの支点が進展、収
縮、方向反転のいずれの状態においても直線状になって
いることからも、両者が大きく異なっていることが分か
る。
【0039】図3は、回転部(方向反転部)の状態を説
明するための図である。前記従来技術である特開平9−
208165号公報記載の発明においては、サブパレッ
トの支点が直線状に並んでいるため、前記公報における
図5の回転部を示す図から分かるように、回転により2
つのパレットがなす角はわずかであり、その結果、前記
公報の図5においては、パレット3枚が図示されている
が、その回転角は90度に満たない。これに対し、本実
施形態におけるパレット10は、方向反転部でサブパレ
ット30がサブパレット支持軸35とサブパレット案内
レール25の先端部25Fを支点に支持されているた
め、2つのパレットのなす角を大きくすることができ
る。これは、図3に示したように回転中のサブパレット
支持軸35とサブパレット案内レール25の先端部25
Fとを結ぶ直線M1上にサブパレット案内レール25の
後端部25Rがなく、さらにその直線M1とサブパレッ
ト案内レール25の後端部25Rとの距離L1が、図2
(b)の水平部で伸縮している状態の同様の距離L2よ
りも明らかに大きくできるためである。その結果、図3
から分かるように4枚のパレット10で90度の回転が
可能であり、従来の方式のように3枚で90度に満たな
いものに比べて、大幅に省スペース化が可能である。す
なわち、非常に小さな設置スペースで垂直方向に回転す
ることが可能である。
明するための図である。前記従来技術である特開平9−
208165号公報記載の発明においては、サブパレッ
トの支点が直線状に並んでいるため、前記公報における
図5の回転部を示す図から分かるように、回転により2
つのパレットがなす角はわずかであり、その結果、前記
公報の図5においては、パレット3枚が図示されている
が、その回転角は90度に満たない。これに対し、本実
施形態におけるパレット10は、方向反転部でサブパレ
ット30がサブパレット支持軸35とサブパレット案内
レール25の先端部25Fを支点に支持されているた
め、2つのパレットのなす角を大きくすることができ
る。これは、図3に示したように回転中のサブパレット
支持軸35とサブパレット案内レール25の先端部25
Fとを結ぶ直線M1上にサブパレット案内レール25の
後端部25Rがなく、さらにその直線M1とサブパレッ
ト案内レール25の後端部25Rとの距離L1が、図2
(b)の水平部で伸縮している状態の同様の距離L2よ
りも明らかに大きくできるためである。その結果、図3
から分かるように4枚のパレット10で90度の回転が
可能であり、従来の方式のように3枚で90度に満たな
いものに比べて、大幅に省スペース化が可能である。す
なわち、非常に小さな設置スペースで垂直方向に回転す
ることが可能である。
【0040】また、サブパレット30がメインパレット
20の下部(内側)に収納されるため、回転部でもサブ
パレット30が外側に飛び出すことなく、回転に無駄な
スペースを必要としない。
20の下部(内側)に収納されるため、回転部でもサブ
パレット30が外側に飛び出すことなく、回転に無駄な
スペースを必要としない。
【0041】このように実施形態によれば、乗客コンベ
ア端部におけるパレット10の方向反転部の高さ方向の
寸法を従来方式のものに比べて大幅に縮小することがで
き、大幅な省設置スペース化が可能になる。
ア端部におけるパレット10の方向反転部の高さ方向の
寸法を従来方式のものに比べて大幅に縮小することがで
き、大幅な省設置スペース化が可能になる。
【0042】また、図2の伸展・収縮、図3の回転は、
どちらの方向にも可能であり、本発明の可変速式乗客コ
ンベアは、走行方向を正転・反転に切り替えて使用する
ことができる。
どちらの方向にも可能であり、本発明の可変速式乗客コ
ンベアは、走行方向を正転・反転に切り替えて使用する
ことができる。
【0043】図4は、本実施形態で説明したパレット1
0を用いた可変速式乗客コンベアの全体の構成を示す斜
視図である。
0を用いた可変速式乗客コンベアの全体の構成を示す斜
視図である。
【0044】パレット10を駆動するために、低速部に
は低速チェーン41、高速部には高速チェーン43を備
え、その間の加減速部には加減速用リンク42を配す
る。パレット10は、各位置でそれぞれ、低速チェーン
41、加減速用リンク42、高速チェーン43、加減速
用リンク42、低速チェーン41と順次係合し、駆動力
を得ることができる。なお、図4は、本発明のパレット
10を用いた可変速式乗客コンベアの一例として示した
もので、可変速式乗客コンベアの構成はこの他のどのよ
うなものを用いてもよい。
は低速チェーン41、高速部には高速チェーン43を備
え、その間の加減速部には加減速用リンク42を配す
る。パレット10は、各位置でそれぞれ、低速チェーン
41、加減速用リンク42、高速チェーン43、加減速
用リンク42、低速チェーン41と順次係合し、駆動力
を得ることができる。なお、図4は、本発明のパレット
10を用いた可変速式乗客コンベアの一例として示した
もので、可変速式乗客コンベアの構成はこの他のどのよ
うなものを用いてもよい。
【0045】本実施形態によれば、可変速式乗客コンベ
アの増速比を高めることができる。この増速比は、サブ
パレット収納時の傾斜角やサブパレット重なり部の重な
り量を勘案して設計することにより、2倍以上のものも
実現可能である。また本実施形態によれば、前述のよう
に回転部の半径を小さくすることができるので、可変速
式乗客コンベアの設置スペースを従来技術よりも大幅に
縮小することができる。特に、厚さ方向の寸法が小さく
なるので、この種の乗客コンベアを既設の建造物に設置
するときの自由度が大きくなる。さらに、、可変速式乗
客コンベアを正転・逆転の両方向に使用でき、使い勝手
も向上する。
アの増速比を高めることができる。この増速比は、サブ
パレット収納時の傾斜角やサブパレット重なり部の重な
り量を勘案して設計することにより、2倍以上のものも
実現可能である。また本実施形態によれば、前述のよう
に回転部の半径を小さくすることができるので、可変速
式乗客コンベアの設置スペースを従来技術よりも大幅に
縮小することができる。特に、厚さ方向の寸法が小さく
なるので、この種の乗客コンベアを既設の建造物に設置
するときの自由度が大きくなる。さらに、、可変速式乗
客コンベアを正転・逆転の両方向に使用でき、使い勝手
も向上する。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低速部
で第2の踏板が第1の踏板の内側に傾斜して収納される
ので、また、低速部で前記第2の踏板が隣接するパレッ
トの第1の踏板の内側に重ね合わされて収納されたと
き、前記第2の踏板の一部が隣接するパレットの第2の
踏板と重ね合わされて収納されるので、可変速式乗客コ
ンベアの増速比を従来に比べて大幅に高めることがで
き、2倍以上の増速比も可能となる。
で第2の踏板が第1の踏板の内側に傾斜して収納される
ので、また、低速部で前記第2の踏板が隣接するパレッ
トの第1の踏板の内側に重ね合わされて収納されたと
き、前記第2の踏板の一部が隣接するパレットの第2の
踏板と重ね合わされて収納されるので、可変速式乗客コ
ンベアの増速比を従来に比べて大幅に高めることがで
き、2倍以上の増速比も可能となる。
【0047】また、本発明によれば、高速部で第1の踏
板と第2の踏板とによって乗客の搭乗面が構成されたと
き、前記第2の踏板の表面高さが前記第1の踏板の底板
よりも少なくとも上側に位置するので、第1の踏板と第
2の踏板との間の段差が小さくなり、パレットの安全性
をさらに向上させることができる。
板と第2の踏板とによって乗客の搭乗面が構成されたと
き、前記第2の踏板の表面高さが前記第1の踏板の底板
よりも少なくとも上側に位置するので、第1の踏板と第
2の踏板との間の段差が小さくなり、パレットの安全性
をさらに向上させることができる。
【0048】さらに、本発明によれば、反転部の回転半
径を小さくすることができるので、小型化、薄型化が可
能になり、省スペース型の可変速式乗客コンベアを提供
することができる。
径を小さくすることができるので、小型化、薄型化が可
能になり、省スペース型の可変速式乗客コンベアを提供
することができる。
【図1】本発明の一実施形態におけるパレットの単体の
全体図である。
全体図である。
【図2】パレット相互の伸展時・収縮時の状態を示す説
明図である。
明図である。
【図3】回転部(方向反転部)の状態を示す説明図であ
る。
る。
【図4】可変速式乗客コンベアの全体構成を示す一部を
省略した斜視図である。
省略した斜視図である。
10 パレット 20 メインパレット(第1の踏板) 21 波板 22 底板 23 脚部 24 車輪 25 サブパレット案内レール 26 噛み合い爪 30 サブパレット(第2の踏板) 31 波板 32 底板 33 脚部 34 ローラ 35 サブパレット支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 富夫 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所昇降機グループ内 (72)発明者 寺本 律 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 安相 昭男 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング 株式会社内 (72)発明者 小嶋 和平 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸事業所内 Fターム(参考) 3F321 AA05 BA01 BA06 CB02 CB11 CB27 CB35
Claims (6)
- 【請求項1】 乗降部の速度が低速で、中間部の速度が
高速な可変速式乗客コンベアに用いられる第1の踏板と
第2の踏板を有するパレットを備え、低速部では第1の
踏板によって乗客の搭乗面を構成し、高速部では第1の
踏板と第2の踏板とによって乗客の搭乗面を構成する可
変速式乗客コンベアにおいて、 低速部で第2の踏板が第1の踏板の内側に傾斜して収納
されることを特徴とする可変速式乗客コンベア。 - 【請求項2】 乗降部の速度が低速で、中間部の速度が
高速な可変速式乗客コンベアに用いられる第1の踏板と
第2の踏板を有するパレットを備え、低速部では第1の
踏板のみで乗客の搭乗面を構成し、高速部では第1の踏
板と第2の踏板とによって乗客の搭乗面を構成する可変
速式乗客コンベアにおいて、 前記第1の踏板に設けられ、前記第2の踏板を回転可能
に支持する支持軸と、 低速部で前記第2の踏板を隣接するパレットの第1の踏
板の内側に収納するように案内する案内手段と、を備
え、前記案内手段が前記支持軸を支点に前記第2の踏板
を前記第1の踏板に対して傾斜させて収納するように案
内することを特徴とする可変速式乗客コンベア。 - 【請求項3】 前記第2の踏板が前記隣接するパレット
の前記第1の踏板の内側に完全に収納されたとき、前記
第2の踏板と前記隣接するパレットの第2の踏板とが一
部重ね合わされて収納されることを特徴とする請求項1
または2記載の可変速式乗客コンベア。 - 【請求項4】 乗降部の速度が低速で、中間部の速度が
高速な可変速式乗客コンベアに用いられる第1の踏板と
第2の踏板を有するパレットを備え、低速部では第1の
踏板によって乗客の搭乗面を構成し、高速部では第1の
踏板と第2の踏板とによって乗客の搭乗面を構成する可
変速式乗客コンベアにおいて、 低速部で前記第2の踏板が隣接するパレットの第1の踏
板の内側に重ね合わされて収納されたとき、前記第2の
踏板の一部が隣接するパレットの第2の踏板と重ね合わ
されて収納されることを特徴とする可変速式乗客コンベ
ア。 - 【請求項5】 高速部で第1の踏板と第2の踏板とによ
って乗客の搭乗面が構成されたとき、前記第2の踏板の
表面高さが前記第1の踏板の底板よりも少なくとも上側
に位置することを特徴とする請求項1ないし4記載の可
変速式乗客コンベア。 - 【請求項6】 低速部から高速部に移行する際、前記第
2の踏板の先端側は案内手段の後端側に移動し、その移
動の間に前記第2の踏板は前記支持軸に関して回転しな
がら前記位置まで相対的に上昇することを特徴とする請
求項5記載の可変速式乗客コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010642A JP2001199662A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 可変速式乗客コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000010642A JP2001199662A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 可変速式乗客コンベア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001199662A true JP2001199662A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18538638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000010642A Pending JP2001199662A (ja) | 2000-01-19 | 2000-01-19 | 可変速式乗客コンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001199662A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2281305A1 (es) * | 2006-12-28 | 2007-09-16 | Thyssenkrupp Norte, S.A. | Dispositivo de seguridad para sistemas de transporte. |
JP2008189467A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-08-21 | Thyssenkrupp Norte Sa | 乗客/物品の輸送用搬送システムのためのパレットアセンブリ |
JP2008201584A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-09-04 | Thyssenkrupp Norte Sa | 乗客/物品の移動用の搬送システム |
-
2000
- 2000-01-19 JP JP2000010642A patent/JP2001199662A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2281305A1 (es) * | 2006-12-28 | 2007-09-16 | Thyssenkrupp Norte, S.A. | Dispositivo de seguridad para sistemas de transporte. |
JP2008189467A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-08-21 | Thyssenkrupp Norte Sa | 乗客/物品の輸送用搬送システムのためのパレットアセンブリ |
JP2008201584A (ja) * | 2006-12-29 | 2008-09-04 | Thyssenkrupp Norte Sa | 乗客/物品の移動用の搬送システム |
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