JP2001322752A - ロック機構及びプリンタ - Google Patents

ロック機構及びプリンタ

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JP2001322752A
JP2001322752A JP2000141229A JP2000141229A JP2001322752A JP 2001322752 A JP2001322752 A JP 2001322752A JP 2000141229 A JP2000141229 A JP 2000141229A JP 2000141229 A JP2000141229 A JP 2000141229A JP 2001322752 A JP2001322752 A JP 2001322752A
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JP
Japan
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guide shaft
roll paper
slide body
lock
lock mechanism
Prior art date
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JP2000141229A
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English (en)
Inventor
Shinji Kuramitsu
慎二 倉光
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド体のロックを確実に行うことができ
るとともにそのスライド体のスライド操作を容易に行う
ことができるロック機構を提供する。 【解決手段】 ロックレバー17を回動操作して受圧部
11に対してカム部19を押し付け、ガイド軸6の外周
面とガイド軸挿通部18の内周面とを圧接させることに
より、ロックレバー17と共にスライド体8をロックで
きる。カム部19の寸法やカム部19と受圧部11との
距離を変えることにより、ガイド軸6の外周面とガイド
軸挿通部18の内周面との圧接力を変えることができ、
その圧接力を必要な値に設定することによりスライド体
8のロックを確実に行える。ロックレバー17を回動操
作して受圧部11に対するカム部19の押し付けを解除
することにより、ロックレバー17と共にスライド体8
をガイド軸6の軸心方向に沿った任意の位置へ容易にス
ライドさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド軸に沿って
スライド自在に取り付けられたスライド体を任意のスラ
イド位置でロックするロック機構、及び、そのロック機
構を用いたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール紙を使用するプリンタにお
いては、そのロール紙への印字位置の精度を高めたり、
搬送されるロール紙の蛇行を防止したりするため、ロー
ル紙の紙幅方向の端部を用紙ガイドでガイドすることが
行われている。このような用紙ガイドは、ロール紙の紙
幅方向へスライド自在に取り付けられ、使用するロール
紙の紙幅に対応した任意の位置でロックされる。
【0003】用紙ガイドを任意のスライド位置でロック
するロック機構としては、プリンタ本体側に形成された
ガイドレールと、用紙ガイドに形成された係合部(係合
凸部又は係合凹部)とを係合させ、ガイドレールと係合
部との接触部分の摩擦力を利用してロックするものが知
られている。
【0004】上述したロック機構において用紙ガイドの
ロックを確実に行うためには、ガイドレールと係合部と
の接触部分の摩擦力を大きくすることが必要である。し
かし、この摩擦力をあまり大きくすると、用紙ガイドを
任意の位置へスライドさせるときのスライド操作が困難
になる。
【0005】また、プリンタを携帯して用いるために
は、小型軽量化が必須となるため、各部も小さくする必
要があり、ロック機構を大きくして摩擦力を高めること
は難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ガイドレ
ールと係合部との接触部分の摩擦力をあまり大きくする
ことができない。このため、搬送されるロール紙が用紙
ガイドに強く押し付けられた場合や、用紙ガイドに外部
から大きな衝撃が作用した場合等には、用紙ガイドがロ
ック位置から位置ずれする。また、上述したロック機構
では、時間の経過とともにガイドレールや係合部が磨耗
し、この磨耗の進行とともにロック性能が低下する。
【0007】ロール紙としてライナレスラベルを使用す
るプリンタにおいては、ライナレスラベルのセンタ位置
を保持するセンタ保持部が用紙ガイドに取り付けられて
いる。このようなライナレスラベルを使用するプリンタ
では、用紙ガイドがロック位置から位置ずれすると、ラ
イナレスラベルがセンタ保持部から外れてしまい、ライ
ナレスラベルがロール紙収納部内でがたつく状態とな
り、ライナレスラベルの糊面が周囲の部材に貼り付くこ
とによるジャムが発生しやすくなる。したがって、ライ
ナレスラベルを使用するプリンタでは、用紙ガイドのロ
ックをより確実に行う必要がある。
【0008】そこで本発明は、スライド体を任意のスラ
イド位置で確実にロックすることができるロック機構を
提供することを目的とする。
【0009】さらに本発明は、ロール紙収納部内に収納
されたロール紙の紙幅方向への位置ずれを確実に防止す
ることができるプリンタを提供することを目的とする。
【0010】さらに本発明は、ロール紙としてライナレ
スラベルを使用する場合において、そのライナレスラベ
ルの保持を確実に行うことができるプリンタを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ガイド軸にその軸心方向に沿ってスライド自在に取り付
けられたスライド体を任意のスライド位置でロックする
ロック機構において、前記ガイド軸の外径寸法より僅か
に大きな内径寸法を有して前記ガイド軸が挿通されるガ
イド軸挿通部とこのガイド軸挿通部の外周部に位置する
カム部とを有し、前記スライド体と一体にスライド自在
及び前記ガイド軸の軸心回りに回動自在に設けられたロ
ックレバーと、前記ロックレバーの回動操作位置に応じ
て前記カム部が押し付けられ又はその押し付けが解除さ
れ、前記ロックレバーの回動操作位置に応じて前記カム
部が押し付けられ又はその押し付けが解除され、前記カ
ム部が押し付けられたときに前記ガイド軸挿通部の内周
面と前記ガイド軸の外周面とが圧接される受圧部と、を
有する。
【0012】したがって、ロックレバーを回動操作して
受圧部に対してカム部を押し付けると、ガイド軸の外周
面とロックレバーのガイド軸挿通部の内周面とが圧接さ
れ、ロックレバーがガイド軸に対してロックされる。そ
して、スライド体がロックレバーと一体にスライドする
ように設けられているので、ロックレバーのロックによ
りスライド体もロックされる。ロックレバーを回動操作
して受圧部に対するカム部の押し付けを解除すると、ガ
イド軸の外周面とロックレバーのガイド軸挿通部の内周
面との圧接が解除され、ロックレバーがガイド軸に対し
てスライド自在となり、スライド体もガイド軸に対して
スライド自在となる。ここで、このロック機構によれ
ば、カム部の寸法を変えたりカム部と受圧部との距離を
変えたりすることにより、ガイド軸の外周面とガイド軸
挿通部の内周面との圧接力を容易に変えることができ、
その圧接力を必要な値に設定することによってスライド
体のロックを確実に行える。また、スライド体をガイド
軸の軸心方向に沿った任意の位置へスライドさせる操作
を容易に行える。さらに、このロック機構によれば、ロ
ック機構を構成する部品の磨耗が発生しにくく、部品の
磨耗によるロック性能の低下が発生せず、ロック性能を
長期間にわたって維持することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、ガイド軸にその軸
心方向に沿ってスライド自在に取り付けられたスライド
体を任意のスライド位置でロックするロック機構におい
て、前記スライド体と一体にスライド自在に前記ガイド
軸の外周部に取り付けられ、前記ガイド軸を締め付ける
縮径状態と前記ガイド軸の締め付けを解除する拡径状態
とに切り替え自在であるトーションスプリングと、前記
スライド体と一体にスライド自在に取り付けられ、前記
トーションスプリングを拡径状態へ切り替え操作するロ
ック解除レバーと、を有する。
【0014】したがって、トーションスプリングが縮径
状態となることによりこのトーションスプリングがガイ
ド軸を締め付け、トーションスプリングがガイド軸に対
してロックされる。そして、スライド体がトーションス
プリングと一体にスライドするように設けられているの
で、トーションスプリングのロックによりスライド体も
ロックされる。ロック解除レバーを操作してトーション
スプリングを拡径状態にすると、トーションスプリング
のガイド軸に対する締め付けが解除され、トーションス
プリングがガイド軸に対してスライド自在となり、スラ
イド体もガイド軸に対してスライド自在となる。ここ
で、このロック機構によれば、トーションスプリングの
内径寸法や巻き数を変えることにより、トーションスプ
リングのガイド軸に対する締め付け力を容易に変えるこ
とができ、その締め付け力を必要な値に設定することに
よってスライド体のロックを確実に行える。また、スラ
イド体をガイド軸の軸心方向に沿った任意の位置へスラ
イドさせる操作を容易に行える。さらに、このロック機
構によれば、ロック機構を構成する部品の磨耗が発生し
にくく、部品の磨耗によるロック性能の低下が発生せ
ず、ロック性能を長期間にわたって維持することができ
る。
【0015】請求項3記載の発明のプリンタは、本体ケ
ースと、前記本体ケース内に形成されたロール紙収納部
と、前記ロール紙収納部に収納されたロール紙に対して
所定事項を印字する印字ヘッドと、前記ロール紙収納部
内に収納された前記ロール紙の紙幅方向の端部に対向さ
せて前記ロール紙の紙幅方向へスライド自在に取り付け
られたスライド体と、前記ロール紙収納部内に収納され
た前記ロール紙と前記印字ヘッドとの間に配置された請
求項1又は2記載のロック機構と、を有する。
【0016】したがって、請求項1又は2記載のロック
機構を用いることにより、ロール紙収納部に収納される
ロール紙の紙幅方向の端部をガイドする位置へスライド
体を用にスライドさせ、そのスライド位置でスライド体
を確実にロックすることができ、スライド体が位置ずれ
することが原因となって発生するロール紙の紙幅方向へ
の位置ずれや搬送時の蛇行を防止できる。さらに、この
ロック機構は、ロール紙収納部内に収納されたロール紙
と印字ヘッドとの間に配置されることにより印字ヘッド
に近接して位置するので、印字時に印字ヘッドの箇所で
発生する振動がロール紙からスライド体に伝わったとき
におけるロック機構によるスライド体のロック性能が高
くなる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のプ
リンタにおいて、前記スライド体に前記ロール紙のセン
タ位置を保持するセンタ保持部が設けられている。
【0018】したがって、このプリンタではロール紙の
センタ位置がセンタ保持部で保持されるものであり、ロ
ール紙としてライナレスラベルを使用することができ
る。そして、ライナレスラベルの紙幅に応じた位置でス
ライド体とセンタ保持部とが確実にロックされるので、
ライナレスラベルがセンタ保持部から外れて落下するこ
とが防止され、センタ保持部から落下したライナレスラ
ベルがロール紙収納部内でがたついてその糊面が周囲の
部材に貼り付くことによるジャムの発生が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態のプリ
ンタを図1ないし図3に基づいて説明する。本実施の形
態のプリンタは、本体ケース1とカバー2とを有し、カ
バー2が支軸3を支点として閉止位置と開放位置とへ回
動自在に本体ケース1に取り付けられている。図1はカ
バー2を開放位置へ回動させた状態を示しており、この
カバー2は閉止位置へ回動させたときに図示しない係止
機構によって本体ケース1に係止される。
【0020】本体ケース1内には、ロール紙4が収納さ
れるロール紙収納部5が形成され、このロール紙収納部
5内には、収納されるロール紙4の紙幅方向に沿って延
出したガイド軸6が固定され、さらに、ガイド軸6と平
行に延出したガイドレール7が形成されている。そし
て、これらのガイド軸6とガイドレール7とによりスラ
イド自在にスライド体8が保持されている。
【0021】スライド体8は、本体部9と用紙ガイド部
10と受圧部11とにより形成されている。本体部9に
は、ガイドレール7が嵌合されるガイド溝12と、ガイ
ド軸6が挿通される2つの挿通穴13a,13bとが形
成されている。用紙ガイド部10には、ロール紙4のセ
ンタ位置を保持するセンタ保持部14が取り付けられて
いる。なお、ロール紙収納部5には、収納されるロール
紙4の紙幅方向の一端であってセンタ保持部14に対向
する位置にこのセンタ保持部14と同じ構造に形成され
たセンタ保持部15が取り付けられている。受圧部11
は、挿通穴13a,13bに挿通されたガイド軸6に対
して所定寸法離間するとともにロール紙収納部5におけ
るロール紙4の紙幅方向に延出する内周壁16に対して
微小隙間をもって配置されている。
【0022】ガイド軸6には、2つの挿通穴13a,1
3bの間に配置されることによりスライド体8と一体に
スライド自在、及び、ガイド軸6の軸心回りに回動自在
にロックレバー17が取り付けられている。このロック
レバー17には、ガイド軸6が挿通されるガイド軸挿通
部である挿通穴18が形成され、この挿通穴18の内径
寸法はガイド軸6の外径寸法より僅かに大きく形成され
ている。さらに、ロックレバー17には、挿通穴18の
外周部に位置するカム部19が形成されており、このカ
ム部19は大径部19aと小径部19bとから形成され
ている。
【0023】ロックレバー17を回動操作して大径部1
9aを受圧部11側に向けた場合には(図2(a)参
照)、この大径部19aが受圧部11に押し付けられ、
この押し付けにより、挿通穴18の内周面とガイド軸6
の外周面とが圧接され、ロックレバー17がガイド軸6
に対してロックされる。そして、ロックレバー17がロ
ックされることにより、ロックレバー17と一体にスラ
イド自在であるスライド体8もガイド軸6に対してロッ
クされる。
【0024】また、ロックレバー17を回動操作して小
径部19bを受圧部11側に向けた場合には(図2
(b)参照)、この小径部19bは受圧部11に押し付
けられず、挿通穴18の内周面とガイド軸6の外周面と
が圧接されず、ロックレバー17はガイド軸6に対して
スライド自在となる。そして、ロックレバー17と一体
にスライド自在であるスライド体8もガイド軸6に対し
てスライド自在となる。
【0025】ここで、挿通穴18とカム部19とが形成
されたロックレバー17と、挿通穴18に挿通されたガ
イド軸6と、受圧部11とにより、スライド体8を任意
のスライド位置でロックするロック機構20が構成され
ている。
【0026】本体ケース1におけるロール紙収納部5内
に収納されたロール紙4の引き出し方向の下流側には、
モータ(図示せず)により回転駆動されるプラテン21
が取り付けられている。カバー2には、このカバー2を
閉止位置へ回動させたときにプラテン21に当接されて
プラテン21との間でロール紙4を挟持し、挟持したロ
ール紙4に対して所定事項の印字を行う印字ヘッドであ
るサーマルヘッド22が取り付けられている。
【0027】このような構成において、このプリンタで
は、ロール紙収納部5内に収納されるロール紙4は、ロ
ール紙4のセンタ位置がセンタ保持部14,15で保持
されている。
【0028】ロール紙4をセンタ保持部14,15で保
持する場合には、スライド体8をロール紙4の紙幅に応
じた位置へスライドさせなければならず、そのスライド
操作について説明する。まず、ロックレバー17を図1
において二点鎖線で示す位置(図2(b)に示す位置)
へ回動操作する。この回動操作により、ロックレバー1
7のカム部19の小径部19bが受圧部11と対向し、
カム部19と受圧部11との間に隙間ができて受圧部1
1へのカム部19の押し付けが解除される。このため、
挿通穴18の内周面とガイド軸6の外周面とが圧接され
ることがなく、ロックレバー17がガイド軸6に対して
その軸心方向に沿ってスライド自在となり、ロックレバ
ー17と一体にスライド自在であるスライド体8もスラ
イド自在となる。これにより、スライド体8をロックレ
バー17と共にガイド軸6の軸心方向に沿って任意の位
置へスライドさせることができ、しかも、そのスライド
操作を容易に行える。
【0029】つぎに、スライド体8をロックする場合の
操作について説明する。スライド体8をロックレバー1
7と共にロール紙4の幅に合わせて任意の位置へスライ
ドさせた後、ロックレバー17を図1において実線で示
すロック位置(図2(a)に示す位置)へ回動操作す
る。この回動操作により、ロックレバー17のカム部1
9の大径部19aが受圧部11に当接し、大径部19a
が受圧部11に押し付けられる。この押し付けにより、
ロックレバー17の挿通穴18が受圧部11から離反す
る方向へ移動し、この移動により、挿通穴18の内周面
とガイド軸6の外周面とが圧接され、この圧接により、
ロックレバー17がガイド軸6に対してロックされる。
そして、ロックレバー17がガイド軸6に対してロック
されることにより、ロックレバー17と一体にスライド
自在に設けられているスライド体8もガイド軸6に対し
てロックされる。
【0030】ここで、このロック機構20によれば、カ
ム部19の大径部19aの張り出し寸法を変えたり、カ
ム部19と受圧部11との距離を変えたりすることによ
り、ロックレバー17をロック位置へ回動させた場合に
おけるガイド軸6の外周面と挿通穴18の内周面との圧
接力を容易に変えることができる。そして、その圧接力
を必要な値に設定することにより、スライド体8のロッ
クを確実に行える。このため、スライド体8が位置ずれ
することが原因となって発生するロール紙4の紙幅方向
への位置ずれや搬送時の蛇行を防止できる。
【0031】また、このロック機構20によれば、スラ
イド体8をスライドさせる場合にはロック機構20を構
成する部品に対して摩擦力がほとんど作用しないので、
ロック機構20を構成する部品の磨耗が発生しにくく、
部品の磨耗によるロック性能の低下が発生せず、ロック
性能を長期間にわたって維持することができる。このた
め、このプリンタでロール紙4に印字中にスライド体8
が移動することなく確実にロックされ、印字の品質も良
好に保てる。さらに、このロック機構20は、カバー2
を閉止位置へ回動させた状態において、ロール紙収納部
5内に収納されたロール紙4とサーマルヘッド22との
間に配置されてサーマルヘッド22に近接して位置する
ので、印字時にサーマルヘッド22の箇所で発生する振
動がロール紙4からスライド体8に伝わったときにおけ
るロック機構20によるスライド体8のロック性能が高
くなる。
【0032】本実施の形態のプリンタでは、ロール紙収
納部5に収納されるロール紙4のセンタ位置をセンタ保
持部14,15で保持しているので、ロール紙4として
ライナレスラベルを使用することもできる。
【0033】なお、本実施の形態では、スライド体8に
一体に形成した受圧部11を例に挙げて説明したが、ロ
ール紙収納部5の内周壁16を受圧部として利用し、ロ
ックレバー17をロック位置へ回動させたときにカム部
19の大径部19aを内周壁16に押し付ける構造とし
てもよい。
【0034】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図4
ないし図6に基づいて説明する。なお、第1の実施の形
態において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、
説明も省略する。本実施の形態では、第1の実施の形態
で説明したロック機構20に代えて、異なる構造のロッ
ク機構23を用いたものである。本実施の形態のロック
機構23は、トーションスプリング24とロック解除レ
バー25とにより構成されている。
【0035】トーションスプリング24は、ガイド軸6
の外周部に取り付けられてスライド体8に形成された2
つの挿通穴13a,13bの間に配置されることによ
り、スライド体8と一体にスライド自在に設けられてい
る。また、このトーションスプリング24は、図6に示
すように、外力が作用しない場合には図6(a)に示す
ように内径寸法がガイド軸6の外径寸法より小さくなる
ように形成されている。このようなトーションスプリン
グ24を拡径させてガイド軸6の外周部に取り付ける
と、図6(b)に示すようにトーションスプリング24
がガイド軸6を締め付け、トーションスプリング24が
ガイド軸6にロックされる。また、ガイド軸6の外周部
に取り付けられたトーションスプリング24に拡径方向
の外力を加えると、図6(c)に示すようにトーション
スプリング24が拡径され、ガイド軸6の締め付けが解
除され、トーションスプリング24はガイド軸6の軸心
方向に沿ってスライド自在となる。
【0036】ロック解除レバー25は、ガイド軸6の軸
心回りに回動自在に取り付けられてスライド体8に形成
された2つの挿通穴13a,13bの間に配置されるこ
とにより、スライド体8と一体にスライド自在に設けら
れている。また、このロック解除レバー25は、トーシ
ョンスプリング24の一方に端部が連結され、トーショ
ンスプリング24に対して拡径する向きの外力を作用さ
せる方向にロック解除レバー25を回動操作することに
より、トーションスプリング24が拡径状態となってガ
イド軸6に対するトーションスプリング24のロックを
解除することができる。
【0037】このような構成において、このような構成
において、このプリンタでは、ロール紙収納部5内に収
納されるロール紙4は、ロール紙4のセンタ位置がセン
タ保持部14,15で保持されている。
【0038】ロール紙4をセンタ保持部14,15で保
持する場合には、スライド体8をロール紙4の紙幅に応
じた位置へスライドさせなければならず、そのスライド
操作について説明する。まず、ロック解除レバー25を
図4において二点鎖線で示す位置へ回動操作する。この
回動操作により、ロック解除レバー25に連結されてい
るトーションスプリング24が拡径状態になり、トーシ
ョンスプリング24によるガイド軸6の締め付けが解除
される(図6(c)参照)。このため、トーションスプ
リング24がガイド軸6の軸心方向に沿ってスライド自
在となり、トーションスプリング24と一体にスライド
自在であるスライド体8もスライド自在となる。これに
より、スライド体8をトーションスプリング24及びロ
ック解除レバー25と共にガイド軸6の軸心方向に沿っ
て任意の位置へスライドさせることができ、しかも、そ
のスライド操作を容易に行える。なお、スライド体8の
スライド操作時には、ロック解除レバー25に対しては
トーションスプリング24を拡径させる向きの外力を継
続して作用させる。
【0039】つぎに、スライド体8をロックする場合の
操作について説明する。スライド体8をトーションスプ
リング24やロック解除レバー25と共に任意の位置へ
スライドさせた後、ロック解除レバー25に作用させて
いた外力を止める。これにより、トーションスプリング
24は自らの弾性により縮径状態に戻ってガイド軸6を
締め付けるとともに(図6(b)参照)、ロック解除レ
バー25は図5において実線で示す位置へ自動的に回動
し、トーションスプリング24がガイド軸6に対してロ
ックされる。そして、トーションスプリング24がガイ
ド軸6に対してロックされることにより、トーションス
プリング24と一体にスライド自在に設けられているス
ライド体8もガイド軸6に対してロックされる。
【0040】ここで、このロック機構23によれば、ト
ーションスプリング24の内径寸法や巻き数を変えるこ
とにより、トーションスプリング24のガイド軸6に対
する締め付け力を容易に変えることができる。そして、
その締め付け力を必要な値に設定することにより、スラ
イド体8のロックを確実に行うことができる。このた
め、スライド体8が位置ずれすることが原因となって発
生するロール紙4の紙幅方向への位置ずれや搬送時の蛇
行を防止できる。
【0041】また、このロック機構23によれば、スラ
イド体8をスライドさせる場合にはロック機構23を構
成する部品に対して摩擦力がほとんど作用しないので、
ロック機構23を構成する部品の磨耗が発生しにくく、
部品の磨耗によるロック性能の低下が発生せず、良好な
ロック性能を長期間にわたって維持することができる。
このため、このプリンタでロール紙4に印字中にスライ
ド体8が移動することなく確実にロックされ、印字の品
質も良好に保てる。さらに、このロック機構23は、カ
バー2を閉止位置へ回動させた状態において、ロール紙
収納部5内に収納されたロール紙4とサーマルヘッド2
2との間に配置されてサーマルヘッド22に近接して位
置するので、印字時にサーマルヘッド22の箇所で発生
する振動がロール紙4からスライド体8に伝わったとき
におけるロック機構23によるスライド体8のロック性
能が高くなる。
【0042】また、本実施の形態のプリンタでは、ロー
ル紙収納部5に収納されるロール紙4のセンタ位置をセ
ンタ保持部14,15で保持しているので、ロール紙4
としてライナレスラベルを使用することもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明のロック機構によれ
ば、ロックレバーを回動操作して受圧部に対してカム部
を押し付けることにより、ガイド軸の外周面とロックレ
バーのガイド軸挿通部の内周面とを圧接させ、ロックレ
バーをガイド軸に対してロックすることができ、ロック
レバーと一体にスライド自在であるスライド体をロック
することができる。そして、カム部の寸法を変えたりカ
ム部と受圧部との距離を変えたりすることにより、ガイ
ド軸の外周面とガイド軸挿通部の内周面との圧接力を容
易に変えることができるので、その圧接力を必要な値に
設定することによってスライド体のロックを確実に行う
ことができる。ロックレバーを回動操作して受圧部に対
するカム部の押し付けを解除すると、ガイド軸の外周面
とロックレバーのガイド軸挿通部の内周面との圧接が解
除され、ロックレバーがガイド軸に対してスライド自在
となり、スライド体をロックレバーと共にガイド軸の軸
心方向に沿った任意の位置へ容易にスライドさせること
ができる。
【0044】請求項2記載の発明のロック機構によれ
ば、ロック解除レバーを操作してトーションスプリング
に拡径状態とする外力を作用させることにより、トーシ
ョンスプリングによるガイド軸の締め付けを解除してト
ーションスプリングをガイド軸に対してスライド自在と
することができ、トーションスプリングと一体にスライ
ド自在であるスライド体をスライド軸の軸心方向に沿っ
た任意の位置へ容易にスライドさせることができる。ロ
ック解除レバーに対するトーションスプリングを拡径さ
せる向きの外力の作用を止めると、トーションスプリン
グが自らの弾性で縮径状態に戻ってガイド軸を締め付
け、トーションスプリングと共にスライド体をガイド軸
に対してロックすることができる。そして、トーション
スプリングの内径寸法や巻き数を変えることにより、ト
ーションスプリングのガイド軸に対する締め付け力を容
易に変えることができ、その締め付け力を必要な値に設
定することによってスライド体のロックを確実に行うこ
とができる。
【0045】請求項3記載の発明のプリンタによれば、
ロール紙収納部内に収納されたロール紙の紙幅方向の端
部に対向させてロール紙の紙幅方向へスライド自在に取
り付けられたスライド体を請求項1又は2記載のロック
機構でロックしているので、スライド体のスライド操作
を容易に行うことができるとともに、ロール紙をスライ
ド体で保持する位置でスライド体を確実にロックするこ
とができ、ロール紙収納部内に収納されたロール紙が紙
幅方向へ位置ずれすることや搬送時の蛇行を確実に防止
することができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載のプリンタにおいて、スライド体にロール紙のセンタ
位置を保持するセンタ保持部が設けられているので、ロ
ール紙としてライナレスラベルを使用することができ、
スライド体が確実にロックされるためにライナレスラベ
ルがセンタ保持部から外れて落下することを防止でき、
センタ保持部から落下したライナレスラベルがロール紙
収納部内でがたついてその糊面が周囲の部材に貼り付く
ことによるジャムの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のプリンタの概略構
造を示す縦断側面図である。
【図2】ロック機構の動作状態を示す縦断側面図であ
り、(a)はロック状態、(b)はロック解除状態であ
る。
【図3】カバーを外した状態の本体ケースを示す平面図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のプリンタの概略構
造を示す縦断側面図である。
【図5】カバーを外した状態の本体ケースを示す平面図
である。
【図6】ロック機構を構成するトーションスプリングの
内径の変化について説明する説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 5 ロール紙収納部 6 ガイド軸 8 スライド体 11 受圧部 14 センタ保持部 17 ロックレバー 18 ガイド軸挿通部 19 カム部 20,23 ロック機構 22 印字ヘッド 24 トーションスプリング 25 ロック解除レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド軸にその軸心方向に沿ってスライ
    ド自在に取り付けられたスライド体を任意のスライド位
    置でロックするロック機構において、 前記ガイド軸の外径寸法より僅かに大きな内径寸法を有
    して前記ガイド軸が挿通されるガイド軸挿通部とこのガ
    イド軸挿通部の外周部に位置するカム部とを有し、前記
    スライド体と一体にスライド自在及び前記ガイド軸の軸
    心回りに回動自在に設けられたロックレバーと、 前記ロックレバーの回動操作位置に応じて前記カム部が
    押し付けられ又はその押し付けが解除され、前記カム部
    が押し付けられたときに前記ガイド軸挿通部の内周面と
    前記ガイド軸の外周面とが圧接される受圧部と、を有す
    ることを特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 ガイド軸にその軸心方向に沿ってスライ
    ド自在に取り付けられたスライド体を任意のスライド位
    置でロックするロック機構において、 前記スライド体と一体にスライド自在に前記ガイド軸の
    外周部に取り付けられ、前記ガイド軸を締め付ける縮径
    状態と前記ガイド軸の締め付けを解除する拡径状態とに
    切り替え自在であるトーションスプリングと、 前記スライド体と一体にスライド自在に取り付けられ、
    前記トーションスプリングを拡径状態へ切り替え操作す
    るロック解除レバーと、を有することを特徴とするロッ
    ク機構。
  3. 【請求項3】 本体ケースと、 前記本体ケース内に形成されたロール紙収納部と、 前記ロール紙収納部に収納されたロール紙に対して所定
    事項を印字する印字ヘッドと、 前記ロール紙収納部内に収納された前記ロール紙の紙幅
    方向の端部に対向させて前記ロール紙の紙幅方向へスラ
    イド自在に取り付けられたスライド体と、 前記ロール紙収納部内に収納された前記ロール紙と前記
    印字ヘッドとの間に配置された請求項1又は2記載のロ
    ック機構と、 を有することを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記スライド体に前記ロール紙のセンタ
    位置を保持するセンタ保持部が設けられていることを特
    徴とする請求項3記載のプリンタ。
JP2000141229A 2000-05-15 2000-05-15 ロック機構及びプリンタ Pending JP2001322752A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102949A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Brother Ind Ltd ラベルプリンタ

Cited By (2)

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JP4561286B2 (ja) * 2004-09-30 2010-10-13 ブラザー工業株式会社 ラベルプリンタ

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