JP2001322564A - 車両の後部車体構造 - Google Patents
車両の後部車体構造Info
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Abstract
の提供。 【解決手段】 リアパッケージトレイ1には、ハイドロ
フォームによって管状部材から成型されたリア中空部材
2とフロント中空部材3とが接合されている。即ち、リ
ア中空部材2は、リアパッケージトレイ1の車両後方側
の縁部外側において車幅方向に延設されると共に、その
両端は、リアピラーインナ4近傍におけるリアパッケー
ジトレイ1の成型形状に沿って、その上部を車両前方方
向に向かって、車両の後輪を支持するサスペンションタ
ワーの頂上部近傍まで延設されている。フロント中空部
材3は、リアパッケージトレイ1の車両前方側の縁部内
側に、車幅方向に接合されている。
Description
造に関し、例えば代表的な車両であるセダンタイプの自
動車に採用して好適な後部車体構造に関する。
部材の成型方法が自動車の分野において各種提案されて
おり、この技術を利用した部材の成型方法としては、例
えば、ハイドロフォームにより形成されたレインフォー
スメントを、車体のピラー内部に接合する技術が特開平
10−218017号に提案されている。また、特開平
11−235963号には、ハイドロフォームにより形
成されたレインフォースメントを、車体のサイドフレー
ム内部に接合する技術が提案されており、この他にも、
ハイドロフォームによって車体各部の金属部材が成型さ
れつつある。
鋼管の内部に液体(油や水等)を満たし、その状態にお
いて液体に加える圧力を高めることにより、高張力鋼管
を所望の形状に成型する(膨らませる)手法であり、係
る手法によれば、鋼板をプレスした複数の部材を溶接す
ることによって所望の部材形状を得る従来の手法よりも
軽量且つ高剛性の部材を得ることができる。
である一般的なセダンタイプの自動車において、車室と
荷室とを仕切るリアパッケージトレイ周辺の一般的な構
造について概説する。
周辺の一般的な構造を示す要部断面図である。
うに、リアウインド15に近接した位置において、車室
と荷室とを仕切るリアパッケージトレイ11が設けられ
ている。このリアパッケージトレイ11は、リアウィン
ドウ15が接合されると共に、後輪のサスペンション及
びリアピラーの近傍でもあり、更にリアシートバックへ
の乗員の荷重も加えられるため、確かな剛性を要求され
る部分である。このため、リアパッケージトレイ11に
は、補強用のフロントメンバ13やリアメンバ12等が
車幅方向に接合される。
は、車体剛性にも寄与すべき部分であるが、周囲にはリ
アウィンドウ、タイヤハウス、リアピラー等が接合され
る狭い空間であるため、例えばハイドロフォームを適用
することにより、支持剛性を低下させることなく、部品
点数の削減や軽量化等が望まれる。
車両の後部車体構造の提供を目的とする。
め、本発明に係る車両の後部車体構造は、以下の構成を
特徴とする。
に近接して設けられ、車室と荷室とを仕切るリアパッケ
ージトレイを備える車両の後部車体構造であって、前記
リアパッケージトレイには、例えばハイドロフォームに
よって管状部材より成型された第1及び第2中空部材が
接合されており、前記第1中空部材は、その中間部が、
前記リアパッケージトレイの車両後方側の縁部外側にお
いて車幅方向に延設されると共に、その両端が、前記車
体後部のリアピラー内側において、前記リアパッケージ
トレイの成型形状に沿って、その成型形状の上部を車両
前方方向に向かって延設され、前記第2中空部材は、前
記リアパッケージトレイの車両前方側の縁部内側に、車
幅方向に接合されていることを特徴とする。
材の両端は、前記車両の後輪を支持するサスペンション
タワーの頂上部近傍まで延設すると良い。
には、前記後輪のタイヤハウス近傍において切り欠き部
を設け、前記第2中空部材の両端を、前記リアパッケー
ジトレイの縁部内側から前記切り欠き部を通って車室側
に露出させると共に、前記第1中空部材の両端近傍にお
いて接合すると良い。
に優れる車両の後部車体構造の提供が実現する。
空部材によって十分な剛性を確保することができるた
め、その剛性に応じて、リアパッケージトレイに採用す
べき鋼板の厚さを薄くすることができ、軽量化を図るこ
とができると共に、車体全体の剛性を向上することがで
きる。
部材がスタビライザーとして機能するため、サスペンシ
ョンの支持剛性を向上することができる。
ケージトレイの縁部に沿って第1及び第2中空部材がロ
の字状の構造をなすことにより、車体全体の剛性の向上
に更に寄与することができる。
体構造の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
体構造を示す斜視図であり、理解を容易にすべく一部を
断面にて示している。
部断面図、そして図5は、図1のC−C断面を示す要部
断面図であり、何れの図も車体前後方向に切断した場合
を示している。また、図4は、図1のA−A断面を示す
要部断面図であり、車幅方向に切断した場合を示してい
る。
タイプの車体後部の開口を塞ぐリアウインド5に近接し
て設けられ、車室と荷室とを仕切るリアパッケージトレ
イである。
形状に成型されたリア中空部材2とフロント中空部材3
とが接合されている。
図1及び図3に示すように、リアパッケージトレイ1の
車両後方側の縁部外側において車幅方向に延設されると
共に、その両端は、図4及び図5に示すように、リアピ
ラー(Cピラー)インナ4近傍におけるリアパッケージ
トレイ1の成型形状に沿って、その上部を車両前方方向
に向かって、車両の後輪を支持するサスペンションタワ
ーの頂上部近傍(トリム8の内側のホイルハウスインナ
6の頂上部分)まで延設されている。また、リア中空部
材2には、図3に示すようにリアウィンドウ5が接着剤
によって直接接合される。
3に示すように、リアパッケージトレイ1の車両前方側
の縁部内側に、車幅方向に接合されている。
とは、後述するハイドロフォームによって管状部材より
成型した部材である。
ロント中空部材3とによって十分な剛性を確保すること
ができるため、その剛性に応じて、リアパッケージトレ
イ1に採用すべき鋼板の厚さを薄くすることができ、軽
量化を図ることができると共に、車体全体の剛性を向上
することができる。
ョンタワーの頂上部近傍まで延設されているため、リア
中空部材2をスタビライザーとして機能させることがで
き、サスペンションの支持剛性を向上することができ
る。このため、サスペンションを支持する部材を削減及
び/または軽量化することも可能となる。
形態においては、リアパッケージトレイ1に接合された
リア中空部材2とフロント中空部材3とは別体であった
が、本変形例においては、これらの中空部材を一体に接
合する場合について説明する。
の後部車体構造を示す斜視図であり、図1の場合と同様
に一部を断面にて示している。図7は、本実施形態の変
形例における中空部材の接合構造を示す斜視図である。
そして図8は、図6のD−D断面を示す要部断面図であ
り、車体前後方向に切断した場合を示している。
ージトレイ1A、フロント中空部材3A、並びにリア中
空部材2Aの形状は、断面A−A,断面B−B,断面C
−Cにおいて、上述した実施形態で参照した図3乃至図
5と同じ形状である。
材2Aとは、図7に示すように、ロの字状の構造を含む
形状に一体に接合されている。即ち、本変形例におい
て、リアパッケージトレイ1Aには、図6及び図8に示
すように、後輪のタイヤハウス近傍において切り欠き部
が設けられており、フロント中空部材3Aの両端は、リ
アパッケージトレイ1Aの縁部内側から当該切り欠き部
を通って車室側に露出すると共に、リア中空部材2Aの
両端近傍において接合されている。
様な効果を享受することができると共に、フロント中空
部材3Aとリア中空部材2Aとが一体に接合されて、リ
アパッケージトレイ1Aの縁部に沿ってロの字状の構造
を含むため、車体全体の剛性の向上に更に寄与すること
ができる。
変形例において採用したハイドロフォームによるリア中
空部材2,2Aと、フロント中空部材3,3Aの成型方
法について概説する。
する図である。また、図10及び図11は、ハイドロフ
ォームによる成型方法を説明する図である。
型103及び下型104は、予め所望の形状(上述した
リア中空部材2,2Aと、フロント中空部材3,3Aの
外形形状)に成型する。
図11に示す如く高張力鋼管106をセットし、上方か
ら油圧プレス機102によって押圧すると共に、高張力
鋼管106の内部に、図12に示すように油圧ユニット
101から油圧ライン105を介して油を充填させ、そ
の状態において油圧を高める。この高圧な油圧により、
高張力鋼管106は、上型103及び下型104に沿っ
て所望の形状(上述したリア中空部材2,2Aと、フロ
ント中空部材3,3A)に成型される(膨らまされ
る)。
びぞの変形例によれば、軽量で支持剛性に優れる車両の
後部車体構造の提供が実現する。
斜視図である。
す斜視図である。
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
る。
図である。
図である。
な構造を示す要部断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車体後部の開口を塞ぐリアウインドに近
接して設けられ、車室と荷室とを仕切るリアパッケージ
トレイを備える車両の後部車体構造であって、 前記リアパッケージトレイには、管状部材より成型され
た第1及び第2中空部材が接合されており、 前記第1中空部材は、中間部が、前記リアパッケージト
レイの車両後方側の縁部外側において車幅方向に延設さ
れると共に、両端が、前記車体後部のリアピラー内側に
おいて、前記リアパッケージトレイの成型形状に沿っ
て、その成型形状の上部を車両前方方向に向かって延設
され、 前記第2中空部材は、前記リアパッケージトレイの車両
前方側の縁部内側に、車幅方向に接合されていることを
特徴とする車両の後部車体構造。 - 【請求項2】 前記第1中空部材の両端は、前記車両の
後輪を支持するサスペンションタワーの頂上部近傍まで
延設されていることを特徴とする請求項1記載の車両の
後部車体構造。 - 【請求項3】 前記リアパッケージトレイには、前記後
輪のタイヤハウス近傍において切り欠き部を有し、 前記第2中空部材の両端は、前記リアパッケージトレイ
の縁部内側から前記切り欠き部を通って車室側に露出す
ると共に、前記第1中空部材の両端近傍において接合さ
れていることを特徴とする請求項1記載の車両の後部車
体構造。 - 【請求項4】 前記第1及び第2中空部材は、ハイドロ
フォームによって成型されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項2の何れかに記載の車両の後部車体構
造。
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JP2000143896A JP3773094B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 車両の後部車体構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
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JP2019104285A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-27 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用複合部材、車両、車両製造方法、及び混流生産方法 |
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-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143896A patent/JP3773094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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