JP2001320229A - 誘電体漏れ波アンテナ - Google Patents
誘電体漏れ波アンテナInfo
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Abstract
ための伝送路を形成する第2の誘電体基板23の上面に
金属ストリップ24を装荷体とて設けて、電磁波を漏出
させる。地板導体21と第2の誘電体基板23との間
に、第2の誘電体基板23より小さい誘電率を有する誘
電体層をなす第1の誘電体基板22を設けて、地板導体
の導体損を減少させるとともに、第2の誘電体基板23
の下面側の金属ストリップ24に対してλg/4だけず
れた位置に金属ストリップ25を設けて、伝送路内の反
射を抑圧する。
Description
とによって形成される電磁波の伝送路から電磁波を漏出
させる誘電体漏れ波アンテナにおいて、その構造を簡単
化し、能率を高くするための技術に関する。
ーダ等にミリ波帯で使用可能なアンテナの需要が高まっ
ている。
設けたスロットから電磁波を漏出させるものや、基板上
に結合孔を設けてトリプレート線路で給電するいわゆる
トリプレートアンテナ等、各種提案されているが、導波
管を用いたアンテナはその金属壁で仕切られた立体構造
を有しているため製造が難しく、また、トリプレートア
ンテナでは、マイクロストリップ線路程ではないが線路
損失が大きく、素子の反射による不要波がトリプレート
線路内を伝送するため、アンテナの能率が上がらないと
いう問題がある。
ト基板の上下の金属面とその金属面を貫通するように構
成されたスルーホールとによって構成した平行平板スロ
ットアレーアンテナが提案されている(信学技報 TECH
NICAL REPORT OF IEICE.A・P99-114,RCS99-111(1999-1
0)。
ようにプリント基板にスルーホールを用いて導波管と等
価な伝送路を構成する平行平板アンテナでは、誘電体漏
れ波アンテナに比べて構造的に複雑であり、スルーホー
ル加工にともなう製造コストが高くなる。
直な断面内で一様な電磁界モード、即ちTEMモードを
用いるため、上下の金属板に同じ大きさの強い電流が流
れ、導体損が発生し、これが大きな損失の原因となる。
また、グレーティングローブを抑圧するために、実際に
平行平板に誘電体板を挿入されているので、誘電体損も
生じ、低損失化に限界があった。
ナの実現が望まれていた。本発明は、この要求に応える
誘電体漏れ波アンテナを提供することを目的としてい
る。
に、本発明の請求項1の誘電体漏れ波アンテナは、地板
導体と、該地板導体の一面側に設けられ、該地板導体と
の間で電磁波を表面に沿って一端側から他端側へ伝送さ
せる伝送路を形成する誘電体基板と、該誘電体基板に装
荷され、前記電磁波を誘電体基板の表面から漏出させる
装荷体と、前記地板導体と誘電体基板によって形成され
る伝送路の一端側に電磁波を供給する給電部とを有する
誘電体漏れ波アンテナにおいて、前記地板導体と誘電体
基板との間に、該誘電体基板より小さい誘電率を有する
誘電体層を設けたことを特徴としている。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記誘電体層が空気を含む気体層または真空層であるこ
と特徴としている。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方向に直交する
金属ストリップまたはスロットで構成されていることを
特徴としている。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方向に対して4
5度の角度を有する金属ストリップまたはスロットで構
成されていることを特徴としている。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、互いに90度の角度をなす金属ストリッ
プ対またはスロット対からなり、該金属ストリップ対の
各金属ストリップまたはスロット対の各スロットが前記
伝送路の電磁波伝送方向に対して45度の角度をなすよ
うに前記誘電体基板に装荷されていることを特徴として
いる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記伝送路の電磁波伝送方向に沿って前記伝送路内の電
磁波の波長のほぼ1/4の間隔で平行に配置された装荷
体対が前記伝送路の電磁波伝送方向に沿って所定間隔で
装荷されていることを特徴としている。
ンテナは、請求項6の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体対の一方が前記誘電体基板の一面側に形成さ
れ、他方が前記誘電体基板の反対面側に形成されている
ことを特徴としている。
ンテナは、請求項6の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体対が前記誘電体基板の表面側に形成されてい
ることを特徴としている。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記給電部は円筒波を放射するように構成され、前記誘
電体基板の一端側には、前記給電部から放射された円筒
波を平面波に変換して前記伝送路へ導く波面変換部が設
けられていることを特徴としている。
アンテナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部は、前記誘電体基板を前記給電部側
に延長して形成されていることを特徴としている。
アンテナは、請求項10の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部の先端には、前記給電部と前記波面
変換部とを整合させて、前記給電部から供給される電磁
波を前記波面変換部へ導くための整合部が設けられてい
ることを特徴としている。
アンテナは、請求項10の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記給電部は、一端側から入力された電磁波を前記
地板導体に沿って前記誘電体基板の一端側へ伝送し、該
誘電体基板の一端側縁部を囲むように形成された他端側
の開口部から放射するように形成されており、前記給電
部の他端側の開口部には、前記給電部と前記波面変換部
とを整合させるために、前記波面変換部の表面との間の
隙間が該波面変換部側に向かって段階的または連続的に
小さくなるように前記地板導体側へ突出する整合部が設
けられていることを特徴としている。
アンテナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部は、円筒波を平面波に変換して反射
する反射壁を有し、該反射壁の一方の半部が前記誘電体
基板の一端側に向くように配置され、前記給電部は、前
記地板導体を挟んで前記誘電体基板と反対側で、前記波
面変換部の反射壁の他方の半部に電磁波を放射するよう
に放射面を向けた状態で配置されていることを特徴とし
ている。
アンテナは、請求項13の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記誘電体基板の一端側には、前記波面変換部と前
記誘電体基板の伝送路とを整合させるための整合部が設
けられていることを特徴としている。
アンテナは、請求項11または請求項14の誘電体漏れ
波アンテナにおいて、前記整合部は、電磁波の入力側に
向かうほど厚さが減少するようにテーパ状に形成されて
いることを特徴としている。
アンテナは、請求項11または請求項14の誘電体漏れ
波アンテナにおいて、前記整合部を、前記誘電体基板と
異なる誘電率の誘電体によって構成したことを特徴とし
ている。また、本発明の請求項17の誘電体漏れ波アン
テナは、請求項13の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記波面変換部は、前記反射壁によって反射された電磁
波を前記地板導体に沿って前記誘電体基板の一端側へ伝
送し、該誘電体基板の一端側縁部を囲むように形成され
た他端側の開口部から放射するように形成されており、
前記波面変換部の他端側の開口部には、前記波面変換部
と前記誘電体基板の伝送路とを整合させるために、前記
誘電体基板の表面との間の隙間が該誘電体基板側に向か
って段階的または連続的に小さくなるように前記地板導
体側へ突出する整合部が設けられていることを特徴とし
ている。また、本発明の請求項18の誘電体漏れ波アン
テナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおいて、前
記給電部は、放射中心位置が異なる複数の放射体を有
し、前記波面変換部は、前記各放射体から放射された円
筒波を、該放射体の放射中心位置に対応した角度で波面
が傾斜する平面波に変換して前記伝送路に供給すること
を特徴としている。
施の形態を説明する。図1、図2は、本発明の実施の形
態の誘電体漏れ波アンテナ20の構造を示している。
平板からなる地板導体21を有しており、この地板導体
21の上面21aには、この実施形態の誘電体層を構成
する第1の誘電体基板22がその下面側を密着させるよ
うにして固定されている。
電体、例えば比誘電率Er=2.1のPTFE(通称テ
フロン(登録商標))の厚さ0.2mm程度の基板から
なり、一端側が凸状に湾曲した略矩形の外形を有してい
る。
板導体21との間で電磁波を伝送するための伝送路を形
成する第2の誘電体基板23がその下面側を密着させる
ようにして固定されている。
せるために誘電率が高い誘電体、例えば比誘電率Er=
9.7のアルミナの厚さ0.8mm程度の基板からな
り、第1の誘電体基板22と同一の外形を有し、第1の
誘電体基板22と外形を一致させるように重なり合って
いる。
側の空気および下面側の第1の誘電体基板22の誘電率
に比べて非常に大きいので、一端側から給電された電磁
波は、この誘電率の高い第2の誘電体基板23内を集中
的にその他端側へ向かって進行していく。
板23の幅方向に一様に生じるため、第2の誘電体基板
23の一端側へ延長された湾曲部分を除く矩形部は、電
磁波をその一端側から他端側へ伝送するための同一長さ
の微小幅伝送路が幅方向に連続して並んだ幅広の一つの
伝送路を形成していることになる。
送路部)の上面には、この実施形態の装荷体として、こ
の第2の誘電体基板23の幅と等しい長さで所定幅sの
複数(図では6本)の金属ストリップ24が所定間隔d
で平行に設けられている。なお、この金属ストリップ2
4はパターン形成されたもので、その厚さは実際にはμ
mオーダーで第2の誘電体基板23の厚さに比べて無視
できるほど薄いが、図では理解しやすいように厚さを誇
張して示している。
プ24を所定間隔で平行に設けると、基板内を進行する
電磁波に空間高調波が発生し、そのうちのある電磁波が
基板表面から漏出する。
を基準とする角度)は、一般的に次式、 φn=sin−1〔(β/k0)+n(λ0/d)〕 で表される。ここで、βは誘電体線路の伝搬定数、k0
は自由空間中の伝搬定数、nは整数であり、通常はn=
−1のみが放射波となるように間隔dが選ばれている。
また、放射量は金属ストリップの幅sによって決まる。
て、基板の長さ方向(金属ストリップ24に直交する方
向)の一端側から電磁波を供給すれば、金属ストリップ
24の間隔dで決まる方向へ、金属ストリップの幅sで
決まる強さの漏れ波が放射されることになる。
電磁波を漏出させる誘電体基板と地板導体とを密着させ
たものでは、地板導体に流れる高周波電流による導体損
が大きくなってアンテナとしての能率が低下するが、こ
の誘電体漏れ波アンテナ20では、前記したように、地
板導体21と第2の誘電体基板23との間に誘電率が低
い誘電体層(この場合第1の誘電体基板22)を設けて
いるので、地板導体21に流れる高周波電流が減少し、
その導体損によるアンテナ能率の低下を大幅に抑えるこ
とができる。実際の試作結果でも58パーセント(最新
の試作結果で65パーセントを超える)の高能率を実現
できている。
は、上面側の金属ストリップ24と装荷体対をなし、金
属ストリップ24と同一長さ、同一幅sをもつ金属スト
リップ25が金属ストリップ24と同一間隔dで平行に
設けられている。この金属ストリップ25は、上面側の
金属ストリップ24に対して距離δ=λg/4(λgは
伝送路内波長)だけ電磁波の伝搬方向へずれて設けられ
ている。
の伝送方向にλg/4の間隔で設けることにより、第2
の誘電体基板23内を進行する電磁波の反射を抑制する
ことができる。
ない場合には、図3の(a)に示すように、第2の誘電
体基板23内を進行する電磁波のうち、金属ストリップ
24部分で反射が起こり、この反射波Γによって誘電体
線路内の電界が図4のBに示すように大きく変動する。
g/4だけずらして金属ストリップ25を設けると、図
3の(b)に示すように、上面側の金属ストリップ24
で反射した反射波Γaと下面側の金属ストリップ25で
反射した反射波Γbとの伝搬長の差がλg/2となり、
互いに逆位相となって相殺される。このため、図4のA
のように変動が少ない電界分布を得ることができる。た
だし、図4は、後述するように誘電体層として第1の誘
電体基板22の代わりに0.1mm厚の空気層を用いた
場合の伝搬方向の距離に対する誘電体線路内の電界の変
化特性を示す図である。
けに金属ストリップをパターン形成すると反りが発生
し、この反りによって組み立て時に割れやクラック等が
発生する恐れがあるが、上記のように第2の誘電体基板
23の両面に金属ストリップ24、25を形成すれば基
板自体の反りが非常に少なくなり、割れやクラックの発
生を極めて少なくできる。
曲するように延長された部分は、後述する給電部30か
ら放射される円筒波を平面波に変換して、第2の誘電体
基板23の伝送路部(矩形部分)の一端側に同相で入力
するための波面変換部26であり、この実施形態では、
第2の誘電体基板23を一端側へ誘電体レンズをなすよ
うに延長し、その焦点位置に放射中心をもつ円筒波を、
第2の誘電体基板23の伝送路の幅方向に平行な平面波
に変換している。
る給電部30との間の整合をとるための整合部27が設
けられている。
程高さが低くなるようにテーパ状に形成されたものであ
り、簡単な構成でありながら、給電部30からの電磁波
を効率良く波面変換部26へ導くことができる。給電部
30は、導波管部30aとホーン部30bとからなる電
磁ホーン型のものであり、導波管部30aから入力され
た電磁波を波面変換部26へ放射する。ここで、給電部
30は、放射開口面の高さが小さくて済むH面セクトラ
ルホーン型またはE面セクトラルホーン型のものが使用
されている。
に磁界H成分をもたないTM波を放射し、E面セクラル
ホーン型の場合には、放射方向に電界E成分をもたない
TE波を放射する。
ーンは、そのホーン部30bが格別長くないかぎり放射
される電磁波の波面(等位相面)は円筒面となるが、前
記したように、この給電部30から放射される円筒波
は、波面変換部26によって平面波となり、第2の誘電
体基板23が形成する伝送路の一端側に同位相で入射さ
れる。
らは、その幅方向において位相のあった漏れ波が放射さ
れる。即ち、給電部30が天側または地側となるように
立てて使用した場合、第2の誘電体基板23内における
電磁波の伝搬方向と、基板に直交する方向とで作る面
(鉛直面)内にその成分をもつ垂直偏波の電磁波が放射
されることになる。
テナ20は、地板導体21と、その地板導体21との間
で電磁波を伝送するための伝送路を形成する第2の誘電
体基板23との間に、第2の誘電体基板23より誘電率
が低い誘電体層(第1の誘電体基板22)を設けている
ので、地板導体21を流れる電流による導体損が減少し
て、放射効率が格段に高くなる。
荷体として設けた金属ストリップ24に対し、電磁波の
伝搬方向へδ=λg/4だけずらした下面側に金属スト
リップ25を対に設けているので第2の誘電体基板23
内を進行する電磁波の反射成分を相殺することができ、
設計通りの放射特性を得ることができ、複雑な放射パタ
ーンも容易に実現できる。
では、第2の誘電体基板23の下面側に、誘電体層とし
ての第1の誘電体基板22を密着するように固定してい
るが、厳密には、第2の誘電体基板23の下面側から金
属ストリップ25が突出しているので、この金属ストリ
ップ25が極めて薄いとしても、第1の誘電体基板22
と第2の誘電体基板23とは完全に密着せず、金属スト
リップ25が設けられていない位置において僅かな空気
層が発生する。
側に金属ストリップ25を設けない場合でも、基板同士
の僅かな反り等によって、第1の誘電体基板22と第2
の誘電体基板23との間に空気層が生じる場合もある。
の影響が無視できない場合には、第1の誘電体基板22
の代わりに誘電体層として空気層(あるいは真空層、空
気以外の気体層)を用いればよい。なお、空気以外の気
体層の場合、その誘電率が第2の誘電体基板23より小
さいことが必要である。
には、図5に示すように、地板導体21の上に第2の誘
電体基板23をスペーサ31を介して支持し、地板導体
21と第2の誘電体基板23との間に空気層32を形成
する。このスペーサ31としては、漏れ波の放射に影響
を与えないように、小さく且つ低誘電率のものを用い
る。
する場合には、その気体を地板導体21と第2の誘電体
基板23との間に封入すればよく、真空層にするには、
地板導体21と第2の誘電体基板23との間の気体を吸
い出す。
真空層を誘電体層とすれば、他の層が地板導体21と第
2の誘電体基板23との間に含まれることを防止するこ
とができ、さらに設計値に近い特性のアンテナを実現で
きる。
の場合には、装荷体として、第2の誘電体基板23の幅
に等しい長さをもつ金属ストリップ24を伝送路の電磁
波伝送方向に直交するように設けていたが、図6に示す
ように、伝送路の電磁波伝送方向に対して45度の角度
をもつ金属ストリップ34を縦横に所定間隔で配列すれ
ば、45度偏波の電磁波を容易に放射することができ
る。
するように選んでダイポールにすると、その長さ方向に
沿って高周波電流が流れるため、伝送路の電磁波伝搬方
向に対して45度の角度をもつ電磁波、即ち、45度直
線偏波の電磁波が漏出される。
するアンテナは、自動車に搭載するレーダのアンテナと
して必須である。即ち、先行車をレーダ装置で探査して
走行の制御を行う場合、対向車線を走行する車からレー
ダ波が妨害波となるが、上記のように45度偏波のアン
テナを用いれば、対向車からの電磁波は、自車のアンテ
ナの偏波方向に直交することになり、その妨害を受けず
に済む。
上面側に45度の角度をもつ金属ストリップ34を設け
た場合、その下面側に同一長さで同一幅の金属ストリッ
プ35をδ=λg/4だけ伝送方向にずらして平行に設
けることで、前記同様に伝送路内の反射波の発生を抑制
することができる。
なすようにハの字状に並んだ金属ストリップ対34a、
34bを、各金属ストリップが伝送路の電磁波伝送方向
に対してそれぞれ45度の角度となる向きで、伝送路の
電磁波伝送方向に前記間隔d、伝送路の幅方向に所定間
隔で配置してもよい。この場合には、金属ストリップ対
34a、34bの間隔Pによって水平偏波または円偏波
のいずれかを容易に放射することができる。
をP=λg/2の間隔で設けたとき、図8のように各金
属ストリップ34a、34bの長さ方向に沿った高周波
電流Ia、Ibが対称に流がれるが、その水平方向成分
(図8では上下方向の成分)Ia(h)、Ib(h)は
互い同相となって加算され、垂直方向成分Ia(v)、
Ib(v)は逆相となって相殺されるため、水平偏波の
電磁波が放射されることになる。
4a、34bをP=λg/4の間隔で設けたときには金
属ストリップ対34a、34bの電流の向きは空間的に
直交し、位相差が90度となるため、偏波面が回転する
円偏波の電磁波が放射されることになる。
に金属ストリップ対34a、34bを設けた場合、その
下面側に同一長さで同一幅の金属ストリップ対35a、
35bをδ=λg/4だけ伝送方向にずらして設けるこ
とで、前記同様に伝送路内の反射波の発生を抑制するこ
とができる。
ストリップ24、25、34、35を用いていたが、こ
れらの金属ストリップの代わりにスロットを用いること
も可能である。
代わりに図9のように金属枠板36の中に形成したスロ
ット37を45度の角度で設ければ、45度直線偏波の
電磁波を放射させることができる。なお、このように第
2の誘電体基板23の上面側にスロット37を設けた場
合、その下面側に同一のスロット39をδ=λg/4だ
け伝送方向にずらして設けることで、前記同様に反射波
の発生を抑制することができる(符号38は金属枠
板)。
24、25の代わりにスロットを用いれば垂直直線偏波
の電磁波を放射することができ、また、前記金属ストリ
ップ対34a、34b、35a、35bの代わりにスロ
ットを用いれば、水平直線偏波または円偏波の電磁波を
放射することができる。
はスロットからなる装荷体対の一方側を第2の誘電体基
板23の一面に設け、装荷体対の他方側を第2の誘電体
基板23の反対面側に設ける場合について説明したが、
装荷体対を第2の誘電体基板23の表面側に設けてもよ
い。
23の幅と等しい長さをもち、伝送路の電磁波伝送方向
と直交し、伝送路内波長λgのほぼ1/4の間隔δをも
って平行に配置された金属ストリップ24、25を装荷
体対として、伝送路の電磁波伝送方向に沿って所定間隔
dで設ける。
波伝送方向に対して45度の角度をなし、伝送路内波長
のほぼ1/4の間隔をもって平行に配置された金属スト
リップ34、35を装荷体対として、伝送路の電磁波伝
送方向に沿って所定間隔dで設けたり、図12に示すよ
うに、伝送路の電磁波伝送方向に対して45度の角度を
なし、伝送路内波長のほぼ1/4の間隔をもって平行に
配置されたスロット37、39(符号38は金属枠板)
を装荷体対として、伝送路の電磁波伝送方向に沿って所
定間隔dで設ける。
説明したように、装荷体対をなす金属ストリップまたは
スロットの一方による電磁波の反射成分と他方による電
磁波の反射成分とを相殺することができ、反射波による
伝送路内の電界の乱れがなくなり、しかも、第2の誘電
体基板23に対して第1の誘電体基板(誘電体層)22
を密着させることができ、設計特性に極めて近い特性を
得ることができる。
の表面に装荷体対を設けた場合、その一方によって漏出
される電磁波と他方によって漏出される電磁波の合成波
が、所望特性となるように各装荷体の長さや幅、あるい
は間隔dを設定する。
は、第2の誘電体基板23の一端側を延長した誘電体レ
ンズによって波面変換部26を構成していたが、図13
〜図15に示す誘電体漏れ波アンテナ40のように、パ
ラボラ反射型の波面変換部46を用いてもよい。
平面波に変換する反射壁46aと、反射した平面波を第
2の誘電体基板23′の一端側に案内する案内部46b
とを有しており、その反射壁46aの上半部を第2の誘
電体基板23′の一端側に向け、下半部で地板導体21
の下面側に設けられた電磁ホーン型の給電部30のホー
ン部30bの開口面を塞ぐように取り付けられている。
筒波が、波面変換部46の反射壁46aで反射されて平
面波に変換されて第2の誘電体基板23′の伝送路に同
一位相で入力される。
電部30を背面側に配置して電磁波を折り返すようにし
ているので、アンテナ全体の長さを短くすることができ
る。また、誘電体レンズが不要なので、第2の誘電体基
板23′の一端側を直線にする(外形を矩形にする)こ
とができ、これにともない整合部27も直線的に設けれ
ばよいので基板加工が一段と容易となる。
合でも、第1の誘電体基板22を前記図5で示したよう
にスペーサ31を用いて空気層32(または他の気体
層)によって構成してもよく、また、装荷体対について
も、金属ストリップ24、25だけでなく、前記した金
属ストリップ34、35、金属ストリップ対34a、3
4b、35a、35b、スロット37、38等を用いる
こともできる。
0、40では整合部27を、電磁波の入力側へ向かうほ
ど表面側の高さが低くなるようにテーパ状に加工して形
成していたが、図16に示す整合部27′のように、電
磁波の入力側へ向かうほど地板導体21側の面の高さが
高くなるようにテーパ状に形成してもよい。
の高さが高くなるように形成すると、より整合状態が良
好になり、伝送損失が減少する。
面変換部46の案内部46bの開口部の地板導体21か
らの高さを1.8mm、アルミナの誘電体基板23、2
3′の厚さを0.64mm、テーパ長8.6mm、テー
パ先端厚0.2mmとして、伝送損失を解析した結果、
前記した整合部27′を用いた場合は、前記整合部27
を用いた場合に比べて、周波数60GHz〜90GHz
の範囲で伝送損失がおおよそ0.8dB少なくなり、し
かも、その変動幅が格段に少ないことが確認されてい
る。
場合、誘電体基板の先端をテーパ状に加工する必要があ
るが、このテーパ加工による割れやクラックが発生する
場合には、テーパ加工をする代わりに、第2の誘電体基
板23、23′と異なる誘電率の整合用誘電体を先端に
付けて整合をとることもできる。
板23′の先端に比誘電率E1で幅Lの整合用誘電体4
1を取り付けて整合をとる。
内波長λgの1/4に等しくなるように設定するととも
に、その比誘電率E1を、第2の誘電体基板23′(ま
たは第2の誘電体基板23)の比誘電率Er、波面変換
部46の案内部46b内(または給電部30のホーン部
30b内)の比誘電率E0(通常は空気で1)とする
と、次の関係が成立するように選ぶことが望ましい。
ナ20、40では、誘電体基板23、23′の一端側に
整合部27、27′を設けていたが、この誘電体基板2
3、23′の一端側に電磁波を供給する給電部30や波
面変換部46側に整合部を設けることもできる。
3′の一端側縁部を囲むように開口された波面変換部4
6の案内部46bの開口部の内側に、誘電体基板23′
の表面との間の隙間が誘電体基板側へ向かって段階的に
小さくなるように地板導体21側へ長さhだけ突出する
整合部46cを所定奥行きeで幅方向に連続するように
設ける。
奥行きeは、案内部46b内のインピーダンスをZ1、
誘電体基板23′の伝送路のインピーダンスをZ2とし
たとき、整合部46cと地板導体21との間で形成され
る伝送路のインピーダンスZが次の式を満足するように
設定する。
整合部46cを設けることで、前記したような誘電体基
板に対するテーパ加工や誘電率が異なる誘電体を別に用
いることなく、波面変換部46と誘電体基板23′の伝
送路との間の整合をとることができる。
置と誘電体基板23′の一端側縁部との位置が一致して
いるが、図19に示すように、整合部46cと誘電体基
板23′の一端側とがオーバラップするように配置して
もよい。
0のホーン部30bと誘電体基板23の一端側に延長形
成された波面変換部26との間の整合にも利用できる。
部を囲むように開口されたホーン部30bの開口部の内
側に、波面変換部26の表面との間の隙間が段階的に小
さくなるように地板導体21側へ向かって突出する整合
部を所定奥行きで幅方向に連続するように設ける。ただ
し、前記したように、波面変換部26の先端側は湾曲し
ているので、整合部もこの波面変換部26の先端縁に合
わせて湾曲するように形成する。
板23′の表面との間の隙間が段階的に小さくなるよう
に地板導体21側へ突出しているが、図20に示すよう
に、、誘電体基板23′の表面との間の隙間が連続的に
小さくなるように整合部46c′を地板導体21側へ突
出させるようにしてもよい。また、この整合方法は、前
記したように、給電部30のホーン部30bと誘電体基
板23の一端側に延長形成された波面変換部26との間
の整合にも利用できる。
0、40では、放射方向(主ビームの方向)が1方向の
場合であったが、波面変換部26、46および給電部3
0を変更することで、マルチビーム化することができ
る。
0をマルチビーム化する場合には、図21に示す誘電体
漏れ波アンテナ20′のように、双焦点型の波面変換部
26′(誘電体レンズ)にするとともに、複数例えば5
個の導波管型の放射体51(1)〜51(5)とカバー
52とによって給電部30′を構成する。ここで、各放
射体の放射中心C1〜C5は、波面変換部26′の焦点
面上またはその近傍に配置させる。
20′では、図22に示すように、例えば、中央の放射
体51(3)から放射された円筒波Wa3は、その放射
中心C3から波面変換部26′の中心を通る線L3(こ
の場合第2の誘電体基板23の伝送路と平行な直線)に
直交する平面波Wb3に変換される。
3の伝送路に同一位相で電磁波が入力され、基板表面に
直交し伝送路の伝搬方向を含む平面に沿ったビームが放
射される。
ら放射された円筒波Wa1は、その放射中心C1から波
面変換部26′の中心を通る線L1に直交する平面波W
b1に変換されて、第2の誘電体基板23内の伝送路に
入力される。
には、図22において上部側から下部側に向かうほど位
相が遅れて電磁波が入力され、これにともない漏出され
る電磁波の位相も上部側から下部側(図22において)
に向かうほど位相が遅れるため、ビーム方向はその位相
が遅れている方向(図22において下側)に傾くことに
なる。
れた円筒波Wa5は、その放射中心C5から波面変換部
26′の中心を通る線L5に直交する平面波Wb5に変
換されて、第2の誘電体基板23内の伝送路に入力され
る。
には、図22において下部側から上部側に向かうほど位
相が遅れて電磁波が入力され、これにともない漏出され
る電磁波の位相も下部側から上部側(図22において)
に向かうほど位相が遅れるため、ビーム方向はその位相
が遅れている方向(図22において上側)に傾くことに
なる。
(5)によってビーム方向が変化することになり、放射
体51(1)〜51(5)に対して選択的に電磁波を供
給すれば、その放射体の位置に対応した方向に電磁波を
放射することができ、ビーム方向の切り換えが可能とな
る。
アンテナ40にも適用できる。この場合には、図23に
示す誘電体漏れ波アンテナ40′のように、波面変換部
46の反射壁46aをパラボラ型にするとともに、その
焦点面上またはその近傍に給電部30′の複数の放射体
51(1)〜51(5)の放射中心C1〜C5を配置す
ればよい。
40′では、波面変換部26′の先端や誘電体基板2
3′の先端にテーパ状の整合部27を形成しているが、
この整合部27の代わりに、前記した整合部27′や異
なる誘電率の整合用誘電体41を用いてもよく、誘電体
漏れ波アンテナ20′については前記案内部46bの開
口部に設けた整合部46cと同様の整合部を、カバー5
2の開口部の内側から地板導体21側に突出するように
設けてもよい。また、装荷体対として、金属ストリップ
24、25だけでなく、前記した金属ストリップ34、
35、スロット37、39、金属スリット対34a、3
4bまたはスロット対(図示せず)を用いてもよい。
場合、各放射体51(1)〜51(5)に選択的に電磁
波を供給する必要があるが、この給電回路の例を図2
4、図25に示す。
力されるIF信号をスイッチ回路54によって各放射体
51(1)〜51(5)に対応して設けられた複数のR
F回路(周波数変換回路を含む)55(1)〜55
(5)のいずれかに選択的に入力している。
から出力されるIF信号をRF回路55によってRF信
号に変換し、このRF信号をスイッチ回路56によって
放射体51(1)〜51(5)のいずれかに選択的に入
力している。
切り換えを行う前記図24の給電回路が有利であり、回
路規模の点ではRF回路が一組で済む前記図25の給電
回路が有利であり、目的に応じてどちらの給電回路を使
用するか決めればよい。
は、結合スロットや結合プローブ等を介してRF回路5
5あるいはスイッチ回路56に結合される。
の誘電体漏れ波アンテナは、地板導体と、該地板導体の
一面側に設けられ、該地板導体との間で電磁波を表面に
沿って一端側から他端側へ伝送させる伝送路を形成する
誘電体基板と、該誘電体基板に装荷され、前記電磁波を
誘電体基板の表面から漏出させる装荷体と、前記地板導
体と誘電体基板によって形成される伝送路の一端側に電
磁波を供給する給電部とを有する誘電体漏れ波アンテナ
において、前記地板導体と誘電体基板との間に、該誘電
体基板より小さい誘電率を有する誘電体層を設けてい
る。
させることができ、簡単な構成で放射効率が格段に高い
ミリ波用のアンテナを実現できる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記誘電体層が空気を含む気体層または真空層にしてい
るので、地板導体と誘電体基板との間に誘電体層のみを
介在させることができ、設計値により近い特性を得るこ
とができる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方向に直交する
金属ストリップまたはスロットで構成されているので、
直線偏波の電磁波を容易に放射することができる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方向に対して4
5度の角度を有する金属ストリップまたはスロットで構
成されているので、45度直線偏波の電磁波を容易に放
射することができる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体が、互いに90度の角度をなす金属ストリッ
プ対またはスロット対からなり、該金属ストリップ対の
各金属ストリップまたはスロット対の各スロットが前記
伝送路の電磁波伝送方向に対して45度の角度をなすよ
うに前記誘電体基板に装荷されている。
ロット対の間隔を選ぶことで、直線偏波または円偏波の
電磁波を容易に放射することができる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記伝送路の電磁波伝送方向に沿って前記伝送路内の電
磁波の波長のほぼ1/4の間隔で平行に配置された装荷
体対が前記伝送路の電磁波伝送方向に沿って所定間隔で
装荷されている。
を相殺することができ、この反射による特性の乱れを防
止することができる。
ンテナは、請求項6の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体対の一方が前記誘電体基板の一面側に形成さ
れ、他方が前記誘電体基板の反対面側に形成されている
ので、誘電体基板の反りの発生を防止することができ、
この反りによる基板の割れやクラックの発生を防止でき
る。
ンテナは、請求項6の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記装荷体対が前記誘電体基板の表面側に形成されてい
るので、誘電体基板に対して誘電体層を密着させること
ができ、設計特性により近い特性を得ることができる。
ンテナは、請求項1の誘電体漏れ波アンテナにおいて、
前記給電部は円筒波を放射するように構成され、前記誘
電体基板の一端側には、前記給電部から放射された円筒
波を平面波に変換して前記伝送路へ導く波面変換部が設
けられている。
同一位相の電磁波を供給することができる。
アンテナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部は、前記誘電体基板を前記給電部側
に延長して形成されているので、構成が簡単で、波面変
換された電磁波を伝送路に直接導くことができ効率が高
い。
アンテナは、請求項10の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部の先端には、前記給電部と前記波面
変換部とを整合させて、前記給電部から供給される電磁
波を前記波面変換部へ導くための整合部が設けられてい
るので、給電部からの電磁波を効率的に波面変換部へ導
くことができる。
アンテナは、請求項10の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記給電部は、一端側から入力された電磁波を前記
地板導体に沿って前記誘電体基板の一端側へ伝送し、該
誘電体基板の一端側縁部を囲むように形成された他端側
の開口部から放射するように形成されており、前記給電
部の他端側の開口部には、前記給電部と前記波面変換部
とを整合させるために、前記波面変換部の表面との間の
隙間が該波面変換部側に向かって段階的または連続的に
小さくなるように前記地板導体側へ突出する整合部が設
けられている。
なる誘電率の誘電体を用いることなく、容易に給電部と
波面変換部との間の整合をとることができる。
アンテナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部は、円筒波を平面波に変換して反射
する反射壁を有し、該反射壁の一方の半部が前記誘電体
基板の一端側に向くように配置され、前記給電部は、前
記地板導体を挟んで前記誘電体基板と反対側で、前記波
面変換部の反射壁の他方の半部に電磁波を放射するよう
に放射面を向けた状態で配置されているので、アンテナ
全体の長さを短くすることができる。
アンテナは、請求項13の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記誘電体基板の一端側には、前記波面変換部と前
記誘電体基板の伝送路とを整合させるための整合部が設
けられているので、波面変換部からの電磁波を効率的に
誘電体基板に導くことができる。
アンテナは、請求項11または請求項14の誘電体漏れ
波アンテナにおいて、前記整合部は、電磁波の入力側に
向かうほど厚さが減少するようにテーパ状に形成されて
いるので、簡単な構成で電磁波を効率的に導くことがで
きる。
アンテナは、請求項11または請求項14の誘電体漏れ
波アンテナにおいて、前記整合部を、前記誘電体基板と
異なる誘電率の誘電体によって構成しているので、誘電
体基板の割れやクラックの発生を防ぐことができる。
アンテナは、請求項13の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記波面変換部は、前記反射壁によって反射された
電磁波を前記地板導体に沿って前記誘電体基板の一端側
へ伝送し、該誘電体基板の一端側縁部を囲むように形成
された他端側の開口部から放射するように形成されてお
り、前記波面変換部の他端側の開口部には、前記波面変
換部と前記誘電体基板の伝送路とを整合させるために、
前記誘電体基板の表面との間の隙間が該誘電体基板側に
向かって段階的または連続的に小さくなるように前記地
板導体側へ突出する整合部が設けられている。
なる誘電率の誘電体を用いることなく、容易に波面変換
部と誘電体基板の伝送路との間の整合をとることができ
る。
アンテナは、請求項9の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記給電部は、放射中心位置が異なる複数の放射体
を有し、前記波面変換部は、前記各放射体から放射され
た円筒波を、該放射体の放射中心位置に対応した角度で
波面が傾斜する平面波に変換して前記伝送路に供給する
ようにしている。
を供給することで、ビーム方向を変えることができ、マ
ルチビーム化できる。
面図
図
図
した図
るための図
形した図
Claims (18)
- 【請求項1】地板導体と、該地板導体の一面側に設けら
れ、該地板導体との間で電磁波を表面に沿って一端側か
ら他端側へ伝送させる伝送路を形成する誘電体基板と、
該誘電体基板に装荷され、前記電磁波を誘電体基板の表
面から漏出させる装荷体と、前記地板導体と誘電体基板
によって形成される伝送路の一端側に電磁波を供給する
給電部とを有する誘電体漏れ波アンテナにおいて、 前記地板導体と誘電体基板との間に、該誘電体基板より
小さい誘電率を有する誘電体層を設けたことを特徴とす
る誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項2】前記誘電体層が空気を含む気体層または真
空層であること特徴とする請求項1記載の誘電体漏れ波
アンテナ。 - 【請求項3】前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方
向に直交する金属ストリップまたはスロットで構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の誘電体漏れ波ア
ンテナ。 - 【請求項4】前記装荷体が、前記伝送路の電磁波伝送方
向に対して45度の角度を有する金属ストリップまたは
スロットで構成されていることを特徴とする請求項1記
載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項5】前記装荷体が、互いに90度の角度をなす
金属ストリップ対またはスロット対からなり、該金属ス
トリップ対の各金属ストリップまたはスロット対の各ス
ロットが前記伝送路の電磁波伝送方向に対して45度の
角度をなすように前記誘電体基板に装荷されていること
を特徴とする請求項1記載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項6】前記伝送路の電磁波伝送方向に沿って前記
伝送路内の電磁波の波長のほぼ1/4の間隔で平行に配
置された装荷体対が前記伝送路の電磁波伝送方向に沿っ
て所定間隔で装荷されていることを特徴とする請求項1
記載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項7】前記装荷体対の一方が前記誘電体基板の一
面側に形成され、他方が前記誘電体基板の反対面側に形
成されていることを特徴とする請求項6記載の誘電体漏
れ波アンテナ。 - 【請求項8】前記装荷体対が前記誘電体基板の表面側に
形成されていることを特徴とする請求項6記載の誘電体
漏れ波アンテナ。 - 【請求項9】前記給電部は円筒波を放射するように構成
され、 前記誘電体基板の一端側には、前記給電部から放射され
た円筒波を平面波に変換して前記伝送路へ導く波面変換
部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の誘
電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項10】前記波面変換部は、前記誘電体基板を前
記給電部側に延長して形成されていることを特徴とする
請求項9記載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項11】前記波面変換部の先端には、前記給電部
と前記波面変換部とを整合させて、前記給電部から供給
される電磁波を前記波面変換部へ導くための整合部が設
けられていることを特徴とする請求項10記載の誘電体
漏れ波アンテナ。 - 【請求項12】前記給電部は、一端側から入力された電
磁波を前記地板導体に沿って前記誘電体基板の一端側へ
伝送し、該誘電体基板の一端側縁部を囲むように形成さ
れた他端側の開口部から放射するように形成されてお
り、 前記給電部の他端側の開口部には、前記給電部と前記波
面変換部とを整合させるために、前記波面変換部の表面
との間の隙間が該波面変換部側に向かって段階的または
連続的に小さくなるように前記地板導体側へ突出する整
合部が設けられていることを特徴とする請求項10記載
の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項13】前記波面変換部は、円筒波を平面波に変
換して反射する反射壁を有し、該反射壁の一方の半部が
前記誘電体基板の一端側に向くように配置され、 前記給電部は、前記地板導体を挟んで前記誘電体基板と
反対側で、前記波面変換部の反射壁の他方の半部に電磁
波を放射するように放射面を向けた状態で配置されてい
ることを特徴とする請求項9記載の誘電体漏れ波アンテ
ナ。 - 【請求項14】前記誘電体基板の一端側には、前記波面
変換部と前記誘電体基板の伝送路とを整合させるための
整合部が設けられていることを特徴とする請求項13記
載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項15】前記整合部は、電磁波の入力側に向かう
ほど厚さが減少するようにテーパ状に形成されているこ
とを特徴とする請求項11または請求項14記載の誘電
体漏れ波アンテナ。 - 【請求項16】前記整合部を、前記誘電体基板と異なる
誘電率の誘電体によって構成したことを特徴とする請求
項11または請求項14記載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項17】前記波面変換部は、前記反射壁によって
反射された電磁波を前記地板導体に沿って前記誘電体基
板の一端側へ伝送し、該誘電体基板の一端側縁部を囲む
ように形成された他端側の開口部から放射するように形
成されており、 前記波面変換部の他端側の開口部には、前記波面変換部
と前記誘電体基板の伝送路とを整合させるために、前記
誘電体基板の表面との間の隙間が該誘電体基板側に向か
って段階的または連続的に小さくなるように前記地板導
体側へ突出する整合部が設けられていることを特徴とす
る請求項13記載の誘電体漏れ波アンテナ。 - 【請求項18】前記給電部は、放射中心位置が異なる複
数の放射体を有し、 前記波面変換部は、前記各放射体から放射された円筒波
を、該放射体の放射中心位置に対応した角度で波面が傾
斜する平面波に変換して前記伝送路に供給することを特
徴とする請求項9記載の誘電体漏れ波アンテナ。
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