JP2009182948A - エンドファイアアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体伝送基板の基板長を短縮した条件下においても高利得特性を実現できる小型のエンドファイアアンテナ装置を提供する。
【解決手段】複数の導体ストリップ素子は、誘電体伝送基板1の上面において、電磁波の基板内伝送成分の一部を誘電体伝送基板1の表面から表面伝送成分として漏出させる多層装荷構造部10Aを構成する。多層装荷構造部10Aは、複数の導体ストリップ素子をそれぞれ含む導体ストリップ群11,12を備え、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子と導体ストリップ群12の導体ストリップ素子とは容量的に結合するように形成される。導体ストリップ群11,12のそれぞれにおいて、少なくとも一部の導体ストリップ素子は、誘電体伝送基板1の表面において伝送方向に沿って電磁波の空間高調波を発生させるための基準配置間隔d0の1/4以下の間隔で配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波帯以上の周波数帯域、主にミリ波帯の周波数帯域においてアナログ又はデジタル高周波信号を送受信するアンテナに関し、特に、アンテナを構成する複数の導体素子が設けられる基板に平行な方向に効率的な放射を行うエンドファイアアンテナ装置に関する。
近年、車載レーダだけでなく、無線LAN(local area network)や無線PAN(personal area network)向けにミリ波無線技術の適用が検討されている。小型端末へのミリ波無線部の搭載を検討する場合、アンテナ部の小型化、すなわち、アンテナ部を設ける回路基板の薄型化と回路面積の削減とが必須となる。一方で、マイクロ波帯と比較してミリ波帯では、高出力送信系を実現することが困難でありながら、伝搬損失が増大するため、必然的にアンテナには高利得特性が望まれることとなる。
車載レーダ用途のミリ波帯アンテナとして、特許文献1乃至3及び非特許文献1のように、誘電体と空気の界面を伝送する誘電体漏れ波を放射成分へ変換する高利得な誘電体漏れ波アンテナが知られている。特許文献1では、地板導体と、該地板導体の一面側に設けられ、該地板導体との間で電磁波を表面に沿って一端側から他端側へ伝送させる伝送路を形成する誘電体基板と、該誘電体基板に装荷され、前記電磁波を誘電体基板の表面から漏出させる装荷体と、前記地板導体と誘電体基板によって形成される伝送路の一端側に電磁波を供給する給電部とを有する誘電体漏れ波アンテナにおいて、前記地板導体と誘電体基板との間に、該誘電体基板より小さい誘電率を有する誘電体層を設けたことを特徴とする誘電体漏れ波アンテナが開示されている。装荷体は、伝送路内の電磁波の伝送方向に直交するように所定間隔dで平行に設けられた複数の金属ストリップであり、誘電体基板において誘電体層の側とは逆の側の表面に形成され、さらに、誘電体基板中を伝搬する電磁波の一部を誘電体漏れ波へ変換する。
特許文献1によれば、誘電体基板と直交する軸を基準とする角度φnの方向に誘電体漏れ波を漏出させるためには、装荷体の配置間隔dは次式を満足する必要がある。
[数1]
sin(φn)
=(β/k0)+n(λ0/d)
=(λ0/λg)+n(λ0/d)
ここで、λ0は自由空間波長であり、λgは誘電体伝送路の伝送路内波長であり、βは誘電体伝送路の伝搬定数であり、k0は自由空間中の伝搬定数であり、nは整数である。本願や特許文献1が目的とする誘電体基板に平行な放射成分について議論する場合、角度φnは90度である。n=−1のみが放射波となるようなエンドファイア放射の条件を仮定して装荷体の配置間隔dを選ぶと、装荷体の配置間隔dは次式を満足する。
[数2]

=λ0/[(λ0/λg)−1]
≒λ0/[√(εr)−1]
ここで、εrは誘電体基板の比誘電率である。
また、非特許文献1には、特許文献1の技術を用いて、30dBi程度の利得を60〜70%程度の効率で実現する誘電体漏れ波アンテナの設計例が開示されている。非特許文献1内の図5及び表3によれば、誘電体基板の寸法(開口部)が60×60mmであり、金属ストリップ(装荷体)が設けられる間隔dが1.7mmであるので、非特許文献1の誘電体漏れ波アンテナでは、金属ストリップが30周期以上にわたって配置されていることがわかる。
また、特許文献1の誘電体漏れ波アンテナでは、装荷体により生じる伝送路内反射を抑圧すべく、前述の装荷体(以下、第1の装荷体という。)の金属ストリップのそれぞれと対をなすように、もう1組の装荷体(以下、第2の装荷体という。)の金属ストリップを設ける。第2の装荷体の金属ストリップは、配置間隔dを有して互いに平行に設けられ、誘電体基板において第1の装荷体とは逆の側(すなわち誘電体層に面した側)に形成される。また、第2の装荷体の金属ストリップは、伝送路内波長λgに対して、伝送路の伝送方向に沿って第1の装荷体の金属ストリップからλg/4だけずれた位置に設けられる。第1の装荷体と第2の装荷体とはそれぞれ、装荷体対として、互いの反射を打ち消すよう回路的に機能する。
一方、特許文献2においては、誘電体基板の表面上に所定間隔で平行に設けられた複数の漏出用金属ストリップを備えた誘電体漏れ波アンテナが開示され、各漏出用金属ストリップは、互いに平行で約λg/4だけ離れた2本の金属ストリップによって構成されている。漏出用金属ストリップの機能は、特許文献1における装荷体の機能と同一である。また、特許文献3においては、特許文献1の第1及び第2の装荷体の金属ストリップに加え、放射される電磁波の偏波を回転させるべく、さらに別の配線層に出射用金属ストリップを構成する例が開示されている。出射用金属ストリップはその目的から、第1及び第2の装荷体の金属ストリップとは異なる角度に配向するものとしている。
特開2001−320229号公報。 特開2003−158420号公報。 特開2002−237716号公報。 T.Teshirogi他,"High−efficiency, dielectric slab leaky−wave antennas",IEICE Trans. Commun.,vol.E84−B,No.9,pp.2387−2394,2001年9月。
特許文献1乃至3より明らかなように、空間高調波を発生し、表面からの誘電体漏れ波を漏出する誘電体基板の基板長(すなわち、装荷体の金属ストリップが並べられる領域の長さ)が、自由空間波長λ0より十分長いと見做せない場合、従来の誘電体漏れ波アンテナの設計原理は破綻し、高利得特性の実現は困難となる。詳しくは、誘電体基板の基板長が短いという条件下において、数2を満たすように装荷体の配置間隔dを決定してしまうと、装荷体の配置本数、もしくは装荷体対の配置対数が極めて小さい値に限定されるからである。
特許文献1の誘電体漏れ波アンテナにおいては誘電体基板の表面と裏面に、特許文献2の誘電体漏れ波アンテナにおいては誘電体基板の表面に、伝送路内波長λgの1/4倍に相当する間隔で追加の装荷体を配置してはいる。しかし、これらの装荷体の追加は、各特許文献内で明確に述べられているように、利得増大の効果を発現することを目的とするものではない。また、特許文献3においては、新たに第3層目の金属ストリップ構造を導入しているが、これも利得増大を目的としたものではない。
以上のように、誘電体基板の基板長を短縮した条件下において、従来のアンテナ設計技術を適用することはもはや困難であり、高利得を得るには限界があった。本発明の目的は、この課題を克服し、誘電体基板の基板長を短縮した条件下においても高利得特性を実現できる小型のエンドファイアアンテナ装置を提供することにある。
本発明の態様に係るエンドファイアアンテナ装置によれば、
誘電体伝送基板と、上記誘電体伝送基板に平行な所定の伝送方向に直交するように上記誘電体伝送基板に設けられた複数の導体ストリップ素子とを備え、上記誘電体伝送基板の内部において上記伝送方向に沿って電磁波の基板内伝送成分を伝送させるとともに、上記誘電体伝送基板の表面において上記伝送方向に沿って上記電磁波の表面伝送成分を伝送させ、上記誘電体伝送基板の一端において上記電磁波の基板内伝送成分及び表面伝送成分の合成電磁波を放射するエンドファイアアンテナ装置において、
上記複数の導体ストリップ素子は、上記誘電体伝送基板の少なくとも一面において、上記電磁波の基板内伝送成分の一部を上記誘電体伝送基板の表面から上記表面伝送成分として漏出させる多層装荷構造部を構成し、
上記多層装荷構造部は、第1の平面内に設けられた複数の導体ストリップ素子を含む第1の導体ストリップ群と、上記第1の平面から所定距離だけ離隔した第2の平面内に設けられた複数の導体ストリップ素子を含む第2の導体ストリップ群とを備え、上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子と上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子とは容量的に結合するように形成され、
上記第1及び第2の導体ストリップ群のそれぞれにおいて、少なくとも一部の導体ストリップ素子は、上記誘電体伝送基板の表面において上記伝送方向に沿って上記電磁波の空間高調波を発生させるための基準配置間隔の1/4以下の間隔で配置されることを特徴とする。
上記エンドファイアアンテナ装置において、上記基準配置間隔は、上記電磁波の自由空間波長の0.46乃至2.23倍のいずれかに設定されることを特徴とする。
また、上記エンドファイアアンテナ装置において、
上記誘電体伝送基板は、複数の誘電体層及び複数の導体層を含む多層配線基板であり、
上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子は上記誘電体伝送基板の表面の導体層に形成され、
上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子は上記誘電体伝送基板の内部の導体層に形成されたことを特徴とする。
さらに、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子と、上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子とは、一部の領域で対向することを特徴とする。
またさらに、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子のうちの隣接する2つの導体ストリップ素子は、上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子のうちの1つの導体ストリップ素子とそれぞれ一部の領域で対向することを特徴とする。
また、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記多層装荷構造部は、上記伝送方向に沿った上記多層装荷構造部の配置領域の一部において、上記導体ストリップ素子を配置しない連続した領域である除去領域を含み、上記除去領域の領域長は上記配置領域の領域長の50%以下の範囲に設定されることを特徴とする。
さらに、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記除去領域の領域長は、上記配置領域の領域長の10%以上20%以下の範囲に設定されることを特徴とする。
またさらに、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記誘電体伝送基板の上面に設けられた第1の多層装荷構造部と、上記誘電体伝送基板の下面に設けられた第2の多層装荷構造部とを含む2つの多層装荷構造部を備えたことを特徴とする。
また、上記エンドファイアアンテナ装置において、上記誘電体伝送基板の上面及び下面の少なくとも一方において、上記誘電体伝送基板より低い誘電率を有する誘電体基板が面的に接することにより上記誘電体伝送基板が支持されることを特徴とする。
本発明のエンドファイアアンテナ装置により、従来よりも誘電体伝送基板の基板長を短縮した小型なアンテナ構造で、高い利得特性を実現することが可能となる。本発明のエンドファイアアンテナ装置によれば、誘電体伝送基板の回路占有面積を増大させることなく、高利得が得られる。もしくは、本発明のエンドファイアアンテナ装置によれば、従来のアンテナ設計技術では実現できなかったアンテナ部の省面積化を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。同様の構成要素には同一の参照番号を付与し、繰り返しの説明を省略する。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図であり、図2は、図1のエンドファイアアンテナ装置のyz面の中央断面図であり、図3は、図1のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、図1のz軸方向の伝送方向に延在した誘電体伝送基板1と、z軸方向に直交するように誘電体伝送基板1に設けられた複数の導体ストリップ素子とを備え、誘電体伝送基板1の内部及び表面に沿ってz軸方向に電磁波を伝送し、誘電体伝送基板1の+z方向の端面(開放端面)から電磁波を放射するアンテナである。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、誘電体伝送基板1の上面及び下面の表層付近に、従来よりはるかに高密度に設けられた導体ストリップ素子を含む多層装荷構造部10A,10Bを備えたことを特徴とし、これによりエンドファイアアンテナ装置を小型化しながら、同時に高利得化を実現することができる。
誘電体伝送基板1は、図1乃至図3では、xz面に平行に設けられるように示す。誘電体伝送基板1は、その周辺が接地導体2にて電磁的にシールドされたシールド領域と、シールド領域の開口部(すなわち、接地導体2の+z方向の端部)より誘電体伝送基板1が突出した、領域長L1の非シールド領域とに二分される。図2に示すように、誘電体伝送基板1は、誘電体層1aと、誘電体層1aの上下にそれぞれ設けられた誘電体層1b,1cとを備えた多層配線基板として構成され、誘電体層1aはさらに、誘電体層1aaと誘電体層1abとを備えて構成される。誘電体伝送基板1はさらに、誘電体層1bの上面(すなわち上側の表面)と、誘電体層1aの上面(すなわち、誘電体層1a,1bの間の内層)と、誘電体層1aの下面(すなわち、誘電体層1a,1cの間の内層)と、誘電体層1cの下面(すなわち下側の表面)とにおいて、それぞれ導体層を備えて構成される。誘電体層1bの上面の導体層には、z軸方向に直交するように所定周期又は間隔d1で平行に設けられた複数の導体ストリップ素子11−1,11−2,…,11−nからなる導体ストリップ群11が形成される。誘電体層1aの上面の導体層には、z軸方向に直交するように所定周期又は間隔d2で平行に設けられた複数の導体ストリップ素子12−1,12−2,…,12−mからなる導体ストリップ群12が形成される。誘電体層1aの下面の導体層には、z軸方向に直交するように所定周期又は間隔d3で平行に設けられた複数の導体ストリップ素子13−1,13−2,…,13−mからなる導体ストリップ群13が形成される。さらに、誘電体層1cの下面の導体層には、z軸方向に直交するように所定周期又は間隔d4で平行に設けられた複数の導体ストリップ素子14−1,14−2,…,14−nからなる導体ストリップ群14が形成される。導体ストリップ群11,12,13,14はそれぞれ、誘電体伝送基板1の非シールド領域においてz軸方向の全体にわたって設けられる。以下、誘電体伝送基板1の非シールド領域を、導体ストリップ素子(又は多層装荷構造部10A,10B)の配置領域ともいう。導体ストリップ群11の導体ストリップ素子と導体ストリップ群12の導体ストリップ素子とは、誘電体層1bを介して近接して設けられることにより、互いに容量的に結合するように形成されている。同様に、導体ストリップ群13の導体ストリップ素子と導体ストリップ群14の導体ストリップ素子とは、誘電体層1cを介して近接して設けられることにより、互いに容量的に結合するように形成されている。導体ストリップ群11,12は、誘電体伝送基板1の上面において、誘電体伝送基板1内を伝送する基板内伝送電磁波成分の一部を誘電体伝送基板1の表面から表面伝送電磁波成分として漏出させる多層装荷構造部10Aを構成し、導体ストリップ群13,14もまた同様に、誘電体伝送基板1の下面において、基板内伝送電磁波成分の一部を誘電体伝送基板1の表面から表面伝送電磁波成分として漏出させる多層装荷構造部10Bを構成する。
本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置では、導体ストリップ群11,12,13,14のそれぞれにおいて導体ストリップ素子を配置する間隔を決定するために、前述の数2に基づいて、次式で定義される基準配置間隔d0という指標を新たに導入する。
[数3]
d0
≡λ0/[√(εr)−1]
=k・λ0
ここで、εrは誘電体層1a,1b,1cの比誘電率であり、kは所定の比例係数である。特許文献1等の従来技術の誘電体漏れ波アンテナにおいて特定方向への放射が選択的に増強されるのは、誘電体伝送基板の表面に漏洩した電磁波が、一実効波長毎に足し合わされるためである。よって、数3で定義される基準配置間隔d0は、誘電体伝送基板に沿って伝送しながら強度が増強される空間高調波成分の実効波長に相当するものと理解でき、従来技術では、装荷体を基準配置間隔で配置すれば、誘電体伝送基板の表面において電磁波の空間高調波を伝送方向に沿って発生させることができる。数3によれば、基準配置間隔d0は自由空間波長λ0に比例し、比例係数kは誘電体伝送基板の比誘電率に依存する。高周波回路基板として実用的な基板として知られるテフロン(登録商標)やアルミナなどの比誘電率(2.1〜10程度)を参考にすると、比例係数kの値は0.46〜2.23の範囲に相当する。なお、ここでは、誘電体伝送基板の表面に配置した多層装荷構造部が伝送路の実効波長に与える影響は排している。
本実施形態において、導体ストリップ群11,12,13,14のそれぞれにおける導体ストリップ素子を配置する周期又は間隔d1,d2,d3,d4は、基準配置間隔d0よりも小さな値に設定され、好ましくは基準配置間隔d0の1/4以下に設定される。導体ストリップ群11,12,13,14のそれぞれにおける導体ストリップ素子の配置間隔は一定でなくてもよく、また、配置間隔及び本数は、導体ストリップ群11,12,13,14毎に異なっていてもよい。例えば、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子が複数の異なる間隔で配置され、その間隔の最小値が基準配置間隔d0の1/4以下に設定されてもよく、また、他の導体ストリップ群12,13,14の導体ストリップ素子は、それぞれ所望の間隔で配置されることが可能である。また、導体ストリップ群11,12,13,14の導体ストリップ素子は、図3に示すように、x軸方向において誘電体伝送基板1の幅L11とほぼ等しい長さL12を有する。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、導体ストリップ群11,12,13,14の導体ストリップ素子が誘電体伝送基板1のx軸方向の端部にまで延在しているか否かに関わらず、同様に良好な性能を発揮することができ、従って、図3に示すように誘電体伝送基板1のx軸方向の端部において導体ストリップ素子が除去されていても利得増大の効果は低下しない。
誘電体伝送基板1は、図2に示すように、シールド領域内の給電回路により給電され(図1では、図示の簡単化のために省略した。)、非シールド領域において、z軸正の方向に向かって、すなわちシールド領域の側から+z方向の端面(開放端面)の側に向かうように規定される伝送方向へ、誘電体伝送基板1の内部及び表面に沿って電磁波を伝送させる伝送路を構成する。給電回路は、図2に示すように、誘電体層1aの上面(すなわち、誘電体層1a,1bの間の導体層)に設けられ、外部回路(図示せず。)に接続された給電線路3と、給電線路3の先端部に接続され、誘電体層1aaをy軸方向に貫通するビア導体4とを備えて構成される。ビア導体4を備えた構成は、多層配線基板である誘電体伝送基板1の製造時に通常のプロセスで形成できるので、製造コストの増大を招かない。誘電体伝送基板1へ給電するためには、給電線路3の先端部にビア導体4を備えた構成に限定せず、他の構成を用いてもよい。例えば、給電線路3の先端部を分岐して、先端開放スタブとして誘電体伝送基板1を励振することも可能である。
接地導体2は、例えば、誘電体伝送基板1の周囲を所定の厚さにわたって包囲する中実な導体にてなる。それに代わって、接地導体2は、互いに近接するように並べられた複数のビア導体によって誘電体伝送基板1を包囲することによって構成されてもよい。シールド領域において誘電体伝送基板1を電磁的にシールドする接地導体2の構造は、本実施形態のエンドファイアアンテナ装置において後方(−z方向)へ放射する不要な電磁波を前方(+z方向)へ反射するキャビティとしての機能を果たしうる。すなわち、接地導体2を利用してアンテナ開口の実質的な拡大と同様の効果を本実施形態のエンドファイアアンテナ装置にもたらすよう設計することが可能である。また、本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、誘電体伝送基板1の内部において、ビア導体4から励振された電磁波を+z方向に反射するための反射導体として作用する接地導体2aをさらに備えてもよい。また、接地導体2と誘電体伝送基板1の間に隙間を設け、空気、もしくは新たに導入する低誘電率の誘電体基板により充填してもよい。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置における表面伝送電磁波成分の反射面を、シールド領域の開口部の面以外の面に設定することも可能となり、より設計の自由度を拡げることができる。
ここで、多層装荷構造部10A,10Bの機能について説明する。本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の多層装荷構造部10A,10Bの機能は、従来技術の誘電体漏れ波アンテナにおける装荷体の機能とは異なるものである。特許文献1乃至3及び非特許文献1等の従来技術における装荷体(又は金属ストリップ)は、電磁波の波の性質を活かし、放射させたい成分の波を規則的に同相で足し合わせて選択的に増強することを目的に配置されていた。そのため、装荷体の配置間隔dはあくまで数2を満たすもの(すなわち、実質的に基準配置間隔d0に等しい間隔)でなければならず、例えば配置間隔dが基準配置間隔d0の半分でも1/4でも利得増大の機能を発現し得ないことになる。一方、本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の多層装荷構造部10A,10Bにおいて、導体ストリップ群11,12,13,14のそれぞれにおける導体ストリップ素子の配置間隔d1,d2,d3,d4は、少なくとも一部の領域ではd0/4以下に設定される。例えば、誘電体伝送基板1の上面の多層装荷構造部10Aにおいて、d1=d2=d0/12に設定し、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子と導体ストリップ群12の導体ストリップ素子とを伝送方向(z軸方向)に沿って距離δ<d0/12だけずらして配置すれば、伝送方向に沿った導体ストリップ素子間の配置間隔は、基準配置間隔d0に対して極めて微小な値に達する。しかし、後述するように、上記条件で作製した本発明の実施例に係るエンドファイアアンテナ装置は、従来技術のアンテナより大幅な利得増強効果を得た。これはもはや、本願の各実施形態において、波の足し合わせを起源とする従来の設計技法においては期待できない効果が新たに発現していることを意味している。
一般に、誘電体漏れ波アンテナでは、誘電体伝送基板中を伝送して誘電体伝送基板の開放端から所望方向へ放射する基板内伝送電磁波成分と、誘電体伝送基板と空気との界面を伝わりながら所望方向へと放射する表面伝送電磁波成分とは、進行速度が異なる。前者は誘電体の内部を伝送するため進行速度が遅く、後者は空気の誘電率が基板の誘電率より低いため進行速度が速い。ところが、従来技術のアンテナでは上記速度差が深刻な悪影響を及ぼさない。誘電体伝送基板の基板長を十分長い値に設定しているので、誘電体伝送基板内に給電される電磁波エネルギーの大部分は表面伝送電磁波成分へ変換され、このため、設計時に表面伝送電磁波成分のみを考慮すればよいからである。非特許文献1の表3にも記述があるように、従来技術のアンテナにおいては、開放端における残留エネルギーを10%と設定して設計している。すなわち、従来技術のアンテナでは、入力エネルギーの90%は表面伝送電磁波成分に変換されていることになる。一方、本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置においては、誘電体伝送基板1の非シールド領域の領域長(実質的に従来技術のアンテナの基板長に相当する。)L1が小さいという条件下で高利得を目指すため、基板内伝送電磁波成分を効率的に所望方向(すなわち+z方向)への放射に結び付けなければならない。そのためには、基板内伝送電磁波成分と表面伝送電磁波成分の進行速度差を低減し、両放射成分の位相を合わせる必要がある。本願の各実施形態では、誘電体伝送基板1の表層に密に配置した導体ストリップ素子間に配線容量を生じさせることにより、表面伝送電磁波成分に対する実効誘電率を選択的に増大せしめる。従って、本願の各実施形態では、基板内伝送電磁波成分と表面伝送電磁波成分間の進行速度差が低下するので、両電磁波成分の合成電磁波が効率的に+z方向への放射へ寄与することになる。
また、シールド領域から非シールド領域への伝送路構造の不連続な転移は、誘電体伝送基板から空気へと無駄なエネルギーの漏洩を生み、高利得特性実現の妨げとなる。本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置においては、導体ストリップ素子を密に配置した多層装荷構造部10A,10Bを導入することにより、このエネルギー損失を抑圧できる。結果として、特に誘電率が低い樹脂基板を採用した場合に、表面伝送電磁波成分に対する基板内伝送電磁波成分の強度比を従来よりも相対的に増大することができ、誘電体伝送基板1の非シールド領域の領域長L1が短いという条件下でも高い利得を得ることが可能となる。
次に、多層装荷構造部10A,10Bの詳細構成について説明する。図4は、図2の断面図における、導体ストリップ群11,12を含む部分の拡大図であり、図5は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図であり、導体ストリップ群11,12を含む部分の拡大図である。図4及び図5に示すように、誘電体伝送基板1の上面の多層装荷構造部10Aにおいて、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子と導体ストリップ群12の導体ストリップ素子との間にて大きな交差容量を得るべく、両者は少なくとも一部の領域で対向する(すなわち、+y方向から見て重なり合う)よう配置することが好ましい。好ましくは、図4に示すように、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子と導体ストリップ群12の導体ストリップ素子とを伝送方向(z軸方向)に沿ってずらして配置し、導体ストリップ素子間の交差容量がz軸方向に沿って連続して得られるように構成する。すなわち、導体ストリップ群11の導体ストリップ素子のうち、隣接する2つの導体ストリップ素子が、導体ストリップ群12の導体ストリップ素子のうちの1つとそれぞれ一部の領域で対向することが好ましい。また、本実施形態の多層装荷構造部10Aは、図4に示すように各導体ストリップ群11,12の導体ストリップ素子をずらして配置することに限定せず、導体ストリップ素子間に交差容量が得られるのであれば、図5に示すように構成されていてもよい。なお、本発明者が行ったシミュレーションによれば、本発明の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の性能は、多層装荷構造部10Aにおいて導体ストリップ素子間に形成される容量の値に依存しない。すなわち、本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、多層装荷構造部10Aにおいて導体ストリップ素子間に容量が形成されてさえいれば、従来技術の誘電体漏れ波アンテナに比較して大幅な利得増大効果を実現することができる。誘電体伝送基板1の下面の多層装荷構造部10Bにおいても、導体ストリップ群13,14は、導体ストリップ群11,12と同様に構成される。
誘電体伝送基板1は、例えば、低温同時焼成セラミックス(LTCC)基板として構成される。各導体ストリップ群11,12,13,14は、多層プリント配線基板や低温焼結セラミックプロセスのための通常のパターン形成の製造プロセスによって容易に形成可能であり、その厚さは実際には10μm程度のオーダーである。
本実施形態では、誘電体伝送基板1の上面と下面の両方に多層装荷構造部10A,10Bを設けたが、必要に応じて、一方の面のみに多層装荷構造部を設けてもよい。一般に、薄い誘電体伝送基板の一面側だけに導体ストリップ素子をパターン形成すると基板に反りが発生し、この反りによって組み立て時に割れやクラック等が発生する恐れがあるが、本実施形態のように誘電体伝送基板1の上面と下面の両方に多層装荷構造部10A,10Bをそれぞれ構成すれば、誘電体伝送基板1自体の反りが非常に少なくなり、割れやクラックの発生を極めて少なくできる。また、誘電体伝送基板中を伝送して誘電体伝送基板の開放端から放射する基板内伝送電磁波成分の位相と、誘電体伝送基板と空気との界面を伝送して放射する表面伝送電磁波成分の位相とにずれが生じた場合、合成して得られる放射ビームの配向方向が傾くことがある。このような主ビーム方向のチルト現象を回避するためにも、誘電体伝送基板1の上面と下面の両方に多層装荷構造部10A,10Bをそれぞれ構成することが好ましい。
また、誘電体伝送基板1の上面及び下面の多層装荷構造部10A,10Bのそれぞれは、必ずしも2層構造である必要もない。3層以上の導体ストリップ群を備え、これらの導体ストリップ群の導体ストリップ素子が容量的に結合された多層装荷構造部を採用することも可能である。
以上説明したように、本実施形態のエンドファイアアンテナ装置によれば、エンドファイアアンテナ装置を小型化しながら、同時に高利得化を実現することができる。
第2の実施形態.
図6は、本発明の第2の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図であり、図7は、図6のエンドファイアアンテナ装置のyz面の断面図である。図6及び図7において、誘電体伝送基板1及び給電回路の詳細構成は第1の実施形態と同様であるので省略する。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、多層装荷構造部の配置領域の一部において、導体ストリップ素子を配置しない連続した領域である除去領域22を設けたことを特徴とする。図7に示すように、領域長L1を有する誘電体伝送基板1の非シールド領域(すなわち、多層装荷構造部10A,10Bの配置領域)において、誘電体伝送基板1の上面及び下面の各多層装荷構造部10A,10Bは、接地導体2に近接した領域長L21の第1の領域と、誘電体伝送基板1の+z方向の端面に近接した領域長L23の第2の領域とを含み、さらに、これらの第1及び第2の領域の間に領域長L22の除去領域22を含む。除去領域22の領域長L22は、配置領域の領域長L1に対して50%以下の値に設定され、より好ましくは10%から20%の値に設定されることが好ましい。また、各多層装荷構造部10A,10Bにおいて、第1の領域21の領域長L21は、配置領域の領域長L1に対して50%以上の値に設定されることが好ましい。
除去領域22を設ける目的は、サイドローブの抑圧である。非シールド領域の領域長L1が動作帯域において1自由空間波長を超えるような値に設定された場合、多層装荷構造部10A,10Bを非シールド領域の全体にわたって配置すると、所望方向(+z方向)以外の方向への不要放射を増加させる傾向があり、一部のアプリケーションのためには好ましくない。除去領域22を設けることは、上記不要放射を効果的に抑圧できる。除去領域22の領域長L22を拡大することは、本願の第1の目的である所望方向(+z方向)への効率的な放射の効果を低下させるものではあるが、後述の実施例3によれば、除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1に対して50%以下の範囲に設定されている限りにおいては、利得増大の効果が維持された。また、サイドローブ抑圧効果は、除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1に対して10%以上となると急激に増大し、20%より大きな値を超えると飽和する傾向が見られた。また、除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1に対して20%に設定された場合においては、利得劣化が殆ど起こらなかった。以上の結果に基づき、除去領域22の領域長L22は配置領域の領域長L1に対して50%以下、より好ましくは10%以上20%以下に設定されることが好ましい。
従来技術のアンテナにおいて、装荷体又は金属ストリップは周期的に配置されるべきものである。よって、一部領域で装荷体又は金属ストリップを除去すれば、電磁波の周期的な足し合わせ効果が低下し、顕著な利得特性劣化を招く。本実施形態で、除去領域22の導入が顕著な利得劣化を生まないこと自体が、本願の各実施形態に係る多層装荷構造部10A,10Bの機能が、従来技術の装荷体又は金属ストリップの機能とは異なることの証明でもある。また、以上の理由に基づき、本願の各実施形態に係る多層装荷構造部10A,10Bを構成する導体ストリップ間の配置間隔は、一定である必要はない。
以上説明したように、本実施形態のエンドファイアアンテナ装置によれば、エンドファイアアンテナ装置を小型化しながら、同時に高利得化及びサイドローブ抑圧を実現することができる。
第3の実施形態.
図8は、本発明の第3の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図である。本願の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置において、多層装荷構造部10A,10Bを構成する導体ストリップ素子は、誘電体伝送基板1の幅方向全面に形成される必要はない。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、第1の実施形態のエンドファイアアンテナ装置における導体ストリップ群11,12,13,14が幅方向(x軸方向)の中央でそれぞれ2分割され、導体ストリップ群11A及び11B、12A及び12B、13A及び13B、14A及び14Bとして構成されたことを特徴とする。このようにエンドファイアアンテナ装置の構造中のすべての導体ストリップ群の導体ストリップ素子が誘電体伝送基板1の幅方向の中央で2分割されても、動作帯域における放射特性及び反射特性に大きな変化は生じず、本願の実施形態に係る有利な効果を得ることができる。
第4の実施形態.
図9は、本発明の第4の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図であり、図10は、図9のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。図9及び図10に示すように、本発明の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置において、多層装荷構造部10A,10Bを構成する導体ストリップ素子の一部(すなわち導体ストリップ群11,14の導体ストリップ素子)が必ずしも誘電体伝送基板1の表層に露出している必要はない。しかし、誘電体伝送基板1の表面に多層装荷構造部10A,10Bを設けたときに、誘電体漏れ波の実効誘電率を増大する本願の効果が最大化でき、実施形態として好ましい。
第5の実施形態.
図11は、本発明の第5の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図であり、図12は、図11のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。本実施形態のエンドファイアアンテナ装置は、誘電体伝送基板1の非シールド領域の少なくとも一部において、誘電体伝送基板1の下面、もしくは上面及び下面の両方が、誘電体基板31,32と面的に接することにより誘電体伝送基板1が支持されるように構成されることを特徴とする。誘電体基板31,32は、多層装荷構造部10A,10Bが配置される誘電体伝送基板1よりも低い誘電率を有する。誘電体基板31,32を追加することにより、エンドファイアアンテナ装置の機械的強度の改善が可能となるだけでなく、低誘電率の誘電体基板31,32を採用することにより、誘電体伝送基板1から漏出する電磁波の比率や、誘電体漏れ波の伝搬定数などの回路設計パラメータの変化を最小限にとどめることが可能となる。
以下、本発明の実施例に係るエンドファイアアンテナ装置と、従来技術に基づく比較例のアンテナとに関するシミュレーション結果について説明する。
まず、本発明の実施例に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を図1乃至図4を参照して示す。誘電体伝送基板1は、厚さL2=0.7mm、幅L11=3.8mm、誘電率4.9を有するセラミック基板である。接地導体2の高さL5は3.7mmであり、誘電体伝送基板1の上面及び下面よりそれぞれL6=L7=1.5mmずつ延長した構造とした。給電回路において、ビア導体4は直径100ミクロンを有し、誘電体伝送基板1の上面を基準として深さL8=400ミクロンの位置まで延在し、60GHzにおいてマイナス10dB以下となる良好な反射特性が得られた。誘電体伝送基板1の上面の多層装荷構造部10Aにおいて、導体ストリップ群11,12の導体ストリップ素子は、厚さL3=85ミクロンの誘電体層1bを介して容量的に結合し、誘電体伝送基板1の下面の多層装荷構造部10Bにおいて、導体ストリップ群13,14の導体ストリップ素子は、厚さL4=85ミクロンの誘電体層1bを介して容量的に結合する。導体ストリップ群11,14の各導体ストリップ素子は、+y方向から見た投射射影が完全に重なるようそれぞれ配置した。同様に、導体ストリップ群12,13の各導体ストリップ素子は、+y方向から見た投射射影が完全に重なるようそれぞれ配置した。ただし、導体ストリップ群11,12の導体ストリップ素子はz軸方向に沿って長さδ=d0/24だけずらして配置され、導体ストリップ群13,14の導体ストリップ素子もまたz軸方向に沿って長さδ=d0/24だけずらして配置される。すべての導体ストリップ素子のx軸方向の長さL12は3.4mmとし、z軸方向の幅はd0/18とした。
一方、比較例1乃至4のアンテナは、上記実施例の構成とは以下のように異なる構成を備えている。比較例1のアンテナは、導体ストリップ素子を一切もたずに構成された。また、比較例2のアンテナでは、本発明の実施例に係る導体ストリップ群11,12,13,14の導体ストリップ素子に代えて、誘電体伝送基板1の上面及び下面の表層にのみ配置間隔d(=d0)で導体ストリップ素子を配置し、誘電体伝送基板1の上面の導体ストリップ素子と下面の導体ストリップ素子とを、伝送路内波長λgに対して、z軸方向に沿ってλg/4だけずらして配置した。従って、比較例2のアンテナは特許文献1の誘電体漏れ波アンテナに対応する構成を有する。また、比較例3のアンテナでは、本発明の実施例に係る導体ストリップ群11,12,13,14の導体ストリップ素子に代えて、誘電体伝送基板1の上面の表層にのみ配置間隔d(=d0)で複数の導体ストリップ素子対を配置し、各対の導体ストリップ素子は互いにz軸方向に沿ってλg/4だけ離隔して配置し、さらに、誘電体伝送基板1の下面全面に接地導体を形成した。従って、比較例3のアンテナは特許文献2の誘電体漏れ波アンテナに対応する構成を有する。しかし、比較例3では、最大利得方向がうまく所望方向(+z方向)へ向かなかったので、比較例4のアンテナでは、比較例3のアンテナから誘電体伝送基板1の下面の接地導体を除去し、上面における複数の導体ストリップ素子対の構造を対称配置するように構成した。以上の説明からわかるように、比較例2乃至4の各アンテナは導体ストリップ素子を備えているが、これらの導体ストリップ素子は多層装荷構造部を構成するものではない。比較例1乃至4のすべてにおいて、導体ストリップ素子は、誘電体伝送基板1の非シールド領域のz軸方向の全体にわたって、配置できる上限の数だけ配置した。また、比較例1乃至4のすべてにおいて、導体ストリップ素子のz軸方向の幅はd0/18とした。
図13は、本発明の実施例1に係るエンドファイアアンテナ装置と、比較例1、2及び4のアンテナとにおける、非シールド領域の領域長L1に対するピーク利得特性を示すグラフである。アンテナを動作周波数60GHzで動作させるとき、本発明の実施例1のエンドファイアアンテナ装置と比較例1、2及び4の各アンテナとにおいて誘電体伝送基板1の非シールド領域の領域長L1を5mm(=λ0)付近の範囲で変化させ、最大利得方向でのピーク利得を測定した。なお、本発明の実施例1において、各導体ストリップ群11,12,13,14の導体ストリップ素子はそれぞれ、間隔d1=d2=d3=d4=d0/12で周期的に配置される。本発明の実施例1は、領域長L1を変化させた範囲全体において、比較例1、2及び4のすべてを上回る高い利得を実現した。例えば、比較例4では利得11.4dBiを得るために領域長L1=10mmが必要となるが、本発明の実施例1では、非シールド領域が半分の長さ5mmの小型アンテナ構造であっても、同等以上の利得を得ることができた。また、領域長L1を5mm(=λ0)に固定した場合、本発明の実施例1は、比較例4より1.8dB高く、比較例2より2.1dB高く、比較例1より2.5dB高い利得を実現できた。以下の表1に、領域長L1=5mmであるときの、本発明の実施例の利得と比較例1乃至4の利得とをまとめた。
[表1]
―――――――――――――――――――――――――
利得(dBi) 利得差(dB)
―――――――――――――――――――――――――
実施例1 11.7
比較例1 9.2 −2.5
比較例2 9.6 −2.1
比較例3 8.2 −3.5
比較例4 9.9 −1.8
―――――――――――――――――――――――――
図14は、本発明の実施例2に係るエンドファイアアンテナ装置における基準配置間隔d0と実際の間隔d1=d2=d3=d4との比に対するピーク利得特性と、比較例1、2及び4のアンテナにおける利得特性とを示すグラフである。本発明の実施例2では、非シールド領域の領域長L1を5mmに固定し、導体ストリップ素子を配置する間隔d1=d2=d3=d4を変化させている。図14の横軸では、導体ストリップ素子を配置する間隔d1=d2=d3=d4を基準配置間隔d0で規格化している。なお、図14には、比較例1、2及び4のアンテナに係るL1=5mmでの利得特性も示した。図14によれば、本発明の実施例2では、間隔d1=d2=d3=d4が基準配置間隔d0の25%以下の値(例えば24.6711%)となる条件で、利得の増大効果が顕著となった。また、間隔d1=d2=d3=d4が基準配置間隔d0の10%未満の値となる条件では、比較例1、2及び4のいずれよりも1dB以上にわたって上回る、特に好ましい利得増大効果が得られた。
図15は、本発明の実施例3に係るエンドファイアアンテナ装置における非シールド領域(すなわち、多層装荷構造部10A,10Bの配置領域)の領域長L1と除去領域22の領域長L22との比に対するピーク利得特性及びサイドローブ抑圧比を示すグラフである。本実施例3は、図6及び図7に示す本発明の第2の実施形態に係る、除去領域22が設けられたエンドファイアアンテナ装置に対応する。ここでは、配置領域の領域長L1を6mmに固定し、誘電体伝送基板1の上面及び下面の各多層装荷構造部10A,10Bにおいて、誘電体伝送基板1の+z方向の端面に近接した第2の領域23の領域長L23を0.5mmを固定する一方、除去領域22の領域長L22(及び第1の領域21の領域長L21)を変化させる。本実施例3において、他の条件は実施例1と同様である。図15において、白いプロットがピーク利得特性を示し、黒いプロットが主ビームに対するサイドローブ抑圧比を示す。実施例3においては、除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1の20%を占めても、除去領域22を持たない場合からの利得低下は、わずか0.2dBにとどまった。一方、除去領域22の領域長L22を配置領域の領域長L1の20%に設定することにより、サイドローブ抑圧比は10dBから16.2dBへと劇的に改善された。図13の比較例4では、配置領域の領域長L1が6mmであるときの利得は10.5dBiであるが、本発明の実施例3において除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1の50%を占めた条件で、実施例3の利得は比較例4と同等となった。この条件での実施例3のサイドローブ抑圧比16.7dBは、比較例4のサイドローブ抑圧比15.6dBより1.1dB改善されていた。また、除去領域22の領域長L22を配置領域の領域長L1の10%に設定したときには、利得劣化がなかったにも関わらず、サイドローブ抑圧比は除去領域22を持たない場合よりも4.3dB改善された。以上の実施例3の特性より、除去領域22の領域長L22が配置領域の領域長L1に対して50%以下、より好ましくは10%以上20%以下に設定されれば、本願の第2の実施形態に係る有利な効果が得られることが実証された。
以上説明したように、本発明の実施例と比較例の特性比較により、本願の各実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の小型化、高利得化、及びサイドローブ抑圧の効果が実証された。
本発明に係るエンドファイアアンテナ装置は、回路占有面積を増大させることなく、高利得特性を得ることができるので、従来技術のアンテナでは実現できなかったアンテナ部の省面積化や、小型携帯端末への搭載などの効果が期待できる。例えば、AV機器等の家庭用電気製品のリモートコントローラに搭載することも可能になる。特に、送信系の高出力化及び受信系の低雑音化が困難なミリ波帯において、低消費電力化、通信エリアの拡大、伝送容量の増大などの大きな効果を発揮しうる。また、小型でありながら高い指向性を実現できることから、データ情報の無線伝送だけでなく、電力の無線伝送にも広く使用されうるなど、産業上の利用可能性が極めて高い。
本発明の第1の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図である。 図1のエンドファイアアンテナ装置のyz面の断面図である。 図1のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。 図2の断面図における、導体ストリップ群11,12を含む部分の拡大図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図であり、導体ストリップ群11,12を含む部分の拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図である。 図6のエンドファイアアンテナ装置のyz面の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を一部透視で示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図である。 図9のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。 本発明の第5の実施形態に係るエンドファイアアンテナ装置の構成を示すyz面の断面図である。 図11のエンドファイアアンテナ装置の+z方向からの正面図である。 本発明の実施例1に係るエンドファイアアンテナ装置と、比較例1、2及び4のアンテナとにおける、非シールド領域の領域長L1に対するピーク利得特性を示すグラフである。 本発明の実施例2に係るエンドファイアアンテナ装置における基準配置間隔d0と実際の間隔d1=d2=d3=d4との比に対するピーク利得特性と、比較例1、2及び4のアンテナにおける利得特性とを示すグラフである。 本発明の実施例3に係るエンドファイアアンテナ装置における非シールド領域の領域長L1と除去領域22の領域長L22との比に対するピーク利得特性及びサイドローブ抑圧比を示すグラフである。
符号の説明
1…誘電体伝送基板、
1a,1aa,1ab,1b,1c,1d,1e…誘電体層、
31,32…誘電体基板、
2,2a…接地導体、
3…給電線路、
4…ビア導体、
10A,10B…多層装荷構造部、
11,12,13,14,11A,12A,13A,14A,11B,12B,13B,14B…導体ストリップ群、
11−1,11−2,…,11−n,12−1,12−2,…,12−m,13−1,13−2,…,13−m,14−1,14−2,…,14−n…導体ストリップ素子、
21…第1の領域、
22…除去領域、
23…第2の領域。

Claims (9)

  1. 誘電体伝送基板と、上記誘電体伝送基板に平行な所定の伝送方向に直交するように上記誘電体伝送基板に設けられた複数の導体ストリップ素子とを備え、上記誘電体伝送基板の内部において上記伝送方向に沿って電磁波の基板内伝送成分を伝送させるとともに、上記誘電体伝送基板の表面において上記伝送方向に沿って上記電磁波の表面伝送成分を伝送させ、上記誘電体伝送基板の一端において上記電磁波の基板内伝送成分及び表面伝送成分の合成電磁波を放射するエンドファイアアンテナ装置において、
    上記複数の導体ストリップ素子は、上記誘電体伝送基板の少なくとも一面において、上記電磁波の基板内伝送成分の一部を上記誘電体伝送基板の表面から上記表面伝送成分として漏出させる多層装荷構造部を構成し、
    上記多層装荷構造部は、第1の平面内に設けられた複数の導体ストリップ素子を含む第1の導体ストリップ群と、上記第1の平面から所定距離だけ離隔した第2の平面内に設けられた複数の導体ストリップ素子を含む第2の導体ストリップ群とを備え、上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子と上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子とは容量的に結合するように形成され、
    上記第1及び第2の導体ストリップ群のそれぞれにおいて、少なくとも一部の導体ストリップ素子は、上記誘電体伝送基板の表面において上記伝送方向に沿って上記電磁波の空間高調波を発生させるための基準配置間隔の1/4以下の間隔で配置されることを特徴とするエンドファイアアンテナ装置。
  2. 上記基準配置間隔は、上記電磁波の自由空間波長の0.46乃至2.23倍のいずれかに設定されることを特徴とする請求項1記載のエンドファイアアンテナ装置。
  3. 上記誘電体伝送基板は、複数の誘電体層及び複数の導体層を含む多層配線基板であり、
    上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子は上記誘電体伝送基板の表面の導体層に形成され、
    上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子は上記誘電体伝送基板の内部の導体層に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のエンドファイアアンテナ装置。
  4. 上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子と、上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子とは、一部の領域で対向することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のエンドファイアアンテナ装置。
  5. 上記第1の導体ストリップ群の導体ストリップ素子のうちの隣接する2つの導体ストリップ素子は、上記第2の導体ストリップ群の導体ストリップ素子のうちの1つの導体ストリップ素子とそれぞれ一部の領域で対向することを特徴とする請求項4記載のエンドファイアアンテナ装置。
  6. 上記多層装荷構造部は、上記伝送方向に沿った上記多層装荷構造部の配置領域の一部において、上記導体ストリップ素子を配置しない連続した領域である除去領域を含み、上記除去領域の領域長は上記配置領域の領域長の50%以下の範囲に設定されることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載のエンドファイアアンテナ装置。
  7. 上記除去領域の領域長は、上記配置領域の領域長の10%以上20%以下の範囲に設定されることを特徴とする請求項6に記載のエンドファイアアンテナ装置。
  8. 上記誘電体伝送基板の上面に設けられた第1の多層装荷構造部と、上記誘電体伝送基板の下面に設けられた第2の多層装荷構造部とを含む2つの多層装荷構造部を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか1つに記載のエンドファイアアンテナ装置。
  9. 上記誘電体伝送基板の上面及び下面の少なくとも一方において、上記誘電体伝送基板より低い誘電率を有する誘電体基板が面的に接することにより上記誘電体伝送基板が支持されることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1つに記載のエンドファイアアンテナ装置。
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