JP2001319931A - 半導体基板の製造方法及び固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

半導体基板の製造方法及び固体撮像装置の製造方法

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JP2001319931A
JP2001319931A JP2000134814A JP2000134814A JP2001319931A JP 2001319931 A JP2001319931 A JP 2001319931A JP 2000134814 A JP2000134814 A JP 2000134814A JP 2000134814 A JP2000134814 A JP 2000134814A JP 2001319931 A JP2001319931 A JP 2001319931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル層形成中に混入する金属不純
物を有効にゲッタリングすることができるエピタキシャ
ル半導体基板の製造方法、及び白傷欠陥を低減した固体
撮像装置を製造することができる固体撮像装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】 固体撮像装置用のエピタキシャル半導体
基板3の作製において、半導体基板の略同一の深さに炭
素及びフッ素をそれぞれ注入した領域34を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば固体撮像装
置等の半導体装置を形成するときに用いられるエピタキ
シャル基板等の半導体基板を製造する方法と、この半導
体基板を用いて作製する固体撮像装置の製造方法に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置等の半導体装置を製造する
ために用いる半導体基板では、CZ(Czochralski )法
で成長させたCZ基板、MCZ(Magnetic field Czoch
ralski)法で成長させたMCZ基板や、これらCZ基板
又はMCZ基板の表面にエピタキシャル層を形成したエ
ピタキシャル半導体基板等が一般的に多く用いられてい
る。
【0003】特に、固体撮像装置用基板としては、ドー
パント濃度ムラ(Striation )に起因する、画像コント
ラストのムラを低減するために、エピタキシャル半導体
基板やMCZ基板が主として使用されている。このう
ち、エピタキシャル半導体基板は、埋め込み領域を形成
するか又は低抵抗基板を使用することにより、素子形成
層下に低抵抗領域を形成することができるため、低電圧
で駆動、低消費電力化に有利であり、今後も用途の拡大
が期待されている。
【0004】シリコンエピタキシャル半導体基板では、
実用的な方法として、CVD(化学的気相成長)法が用
いられており、以下の主な4種類のソースガスが使用さ
れている。
【0005】水素還元法としては、SiCl4 〔SiC
4 +2H2 →Si+4HCl〕と、SiHCl3 〔S
iHCl3 +H2 →Si+3HCl〕の2種のソースガ
スが用いられている。熱分解法としては、SiH2 Cl
2 〔SiH2 Cl2 →Si+2HCl〕と、SiH
4 〔SiH4 →Si+2H2 〕の2種のソースガスが用
いられている。
【0006】このうち、固体撮像装置用の基板の製造に
おいては、SiHCl3 が、その安価なこと、成長速度
が大きく厚膜を成長させるのに適していること等から、
主に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
のソースガスを用いて形成したエピタキシャル基板も、
エピタキシャル層形成中に混入する不純物、特に金属不
純物が多く、固体撮像装置において暗電流に起因する白
傷欠陥を充分に低減することができず、特性や製造歩留
まりを悪くする原因となっている。
【0008】重金属不純物の発生源としては、エピタキ
シャル成長装置のベルジャー内のSUS系部材からのも
の、原材料ガス配管からのもの等が考えられる。ソース
ガスに塩素(Cl)系ガスが含まれていると、成長時に
分解してHClが形成され、これがSUS系部材を腐食
して金属の塩化物としてソースガス中に取り込まれ、こ
れがさらにエピタキシャル層中に取り込まれると考えら
れる。
【0009】また、エピタキシャル層を形成する前に、
シリコン基板の表面を軽くエッチオフするためにHCl
ガスを故意に導入する場合もあり、これも腐食の一因と
なっている。
【0010】従って、エピタキシャル半導体基板を用い
て固体撮像装置を形成する場合には、上記金属不純物を
除去するために、何らかのゲッタリング技術が必要とな
る。
【0011】ゲッタリング技術としては、シリコン基板
中の酸素を基板内部のみに析出させ、これをゲッターシ
ンクとするIntrinsic Gettering (IG)法、基板の裏
面に多結晶シリコン層や高濃度リン領域等を形成し、基
板のシリコンとの歪み応力を利用してゲッターシンクを
形成するExtrinsic Gettering (EG)法等がある。し
かしながら、いずれの方法も、エピタキシャル半導体基
板のゲッタリング法としては能力が充分でなく、固体撮
像装置の暗電流である白傷欠陥を充分に低減できていな
かった。
【0012】そこで、本出願人は、先に、エピタキシャ
ルウエハの製造において、エピタキシャル前のシリコン
基板にシリコンと同族の元素を1×1016cm-3以上の
濃度で導入することにより、優れたゲッター能力が得ら
れ、この基板にエピタキシャル成長させたウエハを用い
ることで、固体撮像装置の暗電流による白傷欠陥を大幅
に低減できる製法を提案した(特願平6−23145号
参照)。
【0013】その中で一例として、炭素原子を1×10
13cm-2以上のドーズ量でイオン注入する、いわゆる炭
素ゲッタリングと呼ばれる方法を提案した。この方法に
よれば、従来のゲッタリング法を用いたエピタキシャル
基板と比較して、固体撮像装置の白傷欠陥を1/5程度
に低減することができた。
【0014】しかしながら、この製法を採用しても、今
後の超高感度な固体撮像装置ではまだ充分なレベルでは
なく、さらなる改善が必要である。
【0015】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、エピタキシャル層形成中に混入する金属不純物
を有効にゲッタリングすることができるエピタキシャル
半導体基板の製造方法、及び白傷欠陥を低減した固体撮
像装置を製造することができる固体撮像装置の製造方法
を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板の略同一深さに炭素とフッ素とを
それぞれ注入する工程と、この半導体基板上にエピタキ
シャル層を成長させる工程とを有して、固体撮像装置用
のエピタキシャル半導体基板を作製するものである。
【0017】本発明の半導体装置の製造方法は、略同一
深さに炭素とフッ素とが注入された半導体基板に対し
て、この半導体基板上にエピタキシャル層を成長させて
固体撮像装置用のエピタキシャル半導体基板を作製する
ものである。
【0018】本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導
体基板の略同一深さに炭素とフッ素とをそれぞれ注入
し、この半導体基板上にエピタキシャル層を成長させて
エピタキシャル半導体基板を作製し、エピタキシャル半
導体基板のエピタキシャル層に固体撮像素子を形成する
ものである。
【0019】本発明の固体撮像装置の製造方法は、略同
一深さに炭素とフッ素とが注入された半導体基板に対し
て、この半導体基板上にエピタキシャル層を成長させて
エピタキシャル半導体基板を作製し、エピタキシャル半
導体基板のエピタキシャル層に固体撮像素子を形成する
ものである。
【0020】上述の本発明によれば、炭素とフッ素とを
半導体基板の略同一深さに注入することにより、これら
炭素とフッ素の相互作用により半導体基板中の酸素析出
が加速され、炭素及びフッ素を注入した領域において強
力なゲッタリング効果が得られる。そして、この半導体
基板上にエピタキシャル層を成長させてエピタキシャル
半導体基板を作製することにより、強力なゲッタリング
効果によりエピタキシャル層から金属不純物が有効に除
去されたエピタキシャル半導体基板を形成することがで
きる。
【0021】また、エピタキシャル層から金属不純物が
有効に除去されたエピタキシャル半導体基板のエピタキ
シャル層に固体撮像素子を作製して固体撮像装置を構成
することにより、白傷欠陥を低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、固体撮像装置用のエピ
タキシャル半導体基板の作製において、半導体基板の略
同一深さに炭素とフッ素とをそれぞれ注入する工程と、
半導体基板上にエピタキシャル層を成長させる工程とを
有する半導体基板の製造方法である。
【0023】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 13cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が該炭素の注入量の1/100
以上である構成とする。
【0024】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 13cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0025】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 14cm-2以上であ
り、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2以上で
ある構成とする。
【0026】本発明は、固体撮像装置用のエピタキシャ
ル半導体基板の作製において、略同一深さに炭素とフッ
素とが注入された半導体基板に対して、半導体基板上に
エピタキシャル層を成長させる半導体基板の製造方法で
ある。
【0027】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 13cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が該炭素の注入量の1/100
以上である構成とする。
【0028】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 13cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0029】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、炭素の注入量が5×10 14cm-2以上であ
り、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2以上で
ある構成とする。
【0030】本発明は、半導体基板の略同一深さに炭素
とフッ素とをそれぞれ注入し、半導体基板上にエピタキ
シャル層を成長させてエピタキシャル半導体基板を作製
し、エピタキシャル半導体基板のエピタキシャル層に固
体撮像素子を形成する固体撮像装置の製造方法である。
【0031】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1013cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が炭素の注入量の1/100以
上である構成とする。
【0032】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1013cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0033】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1014cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0034】本発明は、略同一深さに炭素とフッ素とが
注入された半導体基板に対して、半導体基板上にエピタ
キシャル層を成長させてエピタキシャル半導体基板を作
製し、エピタキシャル半導体基板のエピタキシャル層に
固体撮像素子を形成する固体撮像装置の製造方法であ
る。
【0035】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1013cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が炭素の注入量の1/100以
上である構成とする。
【0036】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1013cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0037】また本発明は、上記固体撮像装置の製造方
法において、炭素の注入量が5×1014cm-2以上であ
り、かつフッ素の注入量が1×1013cm-2以上である
構成とする。
【0038】以下本発明の一実施の形態を説明する。図
1はエピタキシャル基板の形成工程を示す工程図であ
る。また、図2は本発明に係るCCD固体撮像装置の構
成図である。
【0039】まず、図1Aに示すように、CZ法で成長
させたシリコン単結晶から切り出して形成されたCZ基
板(リンがドープされたn型基板で比抵抗は8〜12Ω
cm)1の一表面(ミラー表面)30にRCA洗浄を施
した後に、1000℃のドライ酸化による20nmの熱
酸化膜31を形成する。
【0040】そして、酸化膜31を介してミラー表面3
0から、例えば160keVの加速エネルギー及び1×
1015cm-2のドーズ量で炭素32を、また、連続して
例えば160keVの加速エネルギー及び1×1013
-2或いは1×1014cm-2のドーズ量でフッ素33
を、それぞれCZ基板1の略同一深さにイオン注入す
る。尚、この炭素32のイオン注入とフッ素33のイオ
ン注入の順序を逆にしても効果は変わらない。このと
き、炭素とフッ素のイオン注入の投影射程距離は、共に
約0.35μm程度であり、炭素のピーク濃度は約5×
1018cm-3程度である。
【0041】次に、1000℃、10分のアニールを施
す。この結果、図1Bに示すように、CZ基板1のミラ
ー表面30よりも深い位置にピーク濃度を有する炭素及
びフッ素注入領域34が形成される。その後、HF溶液
を含む溶液で酸化膜31を除去する。
【0042】そして、ソースガスとしてSiHCl3
スを用いて、1100℃程度の温度で、比抵抗が40〜
50Ω・cmのn型(リンドープ)のシリコンエピタキ
シャル層2を、ミラー表面30上に例えば8μmの厚さ
に成長させる。これにより、図1Cに示すように、エピ
タキシャル基板3が形成される。
【0043】尚、炭素及びフッ素注入領域34のピーク
濃度を表面よりも深くするのは、エピタキシャル層2の
結晶性劣化を防ぐためである。また、イオン注入後に窒
素雰囲気でアニールするのは、注入で非結晶化されたミ
ラー表面30の表面近傍における結晶性を回復させるた
めであるが、注入条件によっては、必ずしも必要ではな
い。
【0044】エピタキシャル基板3に夫々CCD固体撮
像素子を形成して、図2に示すようなCCD固体撮像装
置23を形成した。
【0045】このCCD固体撮像装置23は、上記エピ
タキシャル半導体基板3のn型エピタキシャル層2にp
型半導体ウエル領域4を形成し、このp型半導体ウエル
領域4内に、n型の不純物拡散領域5と垂直転送レジス
タ6を構成するn型転送チャネル領域7、及びp型チャ
ネルストッパ領域8が形成され、n型不純物拡散領域5
上にp型領域9が、n型転送チャネル領域7の直下に第
2のp型半導体ウエル領域10が夫々形成されている。
【0046】n型不純物拡散領域5とp型半導体ウエル
領域4とのpn接合jによるフォトダイオードPDによ
って受光部(光電変換部)11が構成されている。この
受光部11は画素となるもので、複数の受光部11がマ
トリックス状に配列されている。
【0047】垂直転送レジスタ6を構成する転送チャネ
ル領域7、チャネルストッパ領域8及び読み出しゲート
部12上に例えばSiO2 膜15,Si3 4 膜16,
SiO2 膜17(ONO膜)からなるゲート絶縁膜18
を介して第1及び第2の多結晶シリコンからなる複数の
転送電極19が形成されている。ただし、受光部11上
の絶縁膜はSiO2 膜14のみで形成されている。さら
に、層間絶縁膜20を介して各垂直転送レジスタ6上を
覆うようにAl膜等による遮光膜21が形成されてい
る。
【0048】ここで、前述の特願平6−23145号の
方法におけるゲッタリングメカニズムに関して調査した
結果、本出願人が他に提案した方法(特願平8−207
756号参照)において記載されているように、ゲッタ
ーシンクは炭素と酸素の化合物であると推測される。こ
の場合、酸素はCZ基板1中に予め存在する過飽和の格
子間酸素や、故意に注入した酸素イオンである。
【0049】そこで、酸素の析出を加速させる元素とし
て、フッ素に着目した。そして、炭素イオンを注入する
と共に、フッ素イオンを炭素イオンと略同一の深さにイ
オン注入することによりゲッターシンクを形成すること
を見出した。
【0050】また、シリコン基板1に対するフッ素のイ
オン注入量を変化させて、固体撮像装置23における白
傷欠陥の発生を調べた。シリコン基板1に対して、炭素
イオン32を注入量1×1015cm-2でイオン注入し、
さらにフッ素イオン33を注入しないもの、フッ素イオ
ン33を注入量1×1013cm-2でイオン注入したも
の、注入量1×1014cm-2でイオン注入したもの、と
3種類の基板1を作製した。
【0051】そして作製したシリコン基板1に対して、
ソースガスとしてSiHCl3 ガスを用いて、成長温度
1110℃、比抵抗が40〜50Ωcmのn型(リンド
ープ)のシリコンエピタキシャル層2を成長させて、図
1に示したエピタキシャル基板3を作製した。
【0052】その後、エピタキシャル層2内にCCD固
体撮像素子を形成して、図2に示したCCD固体撮像装
置23を形成し、白傷欠陥を評価した。その結果を図3
に示す。尚、対照として炭素イオンもフッ素イオンも注
入しないシリコン基板を使用した場合も同様に示す。
【0053】図3から、フッ素イオンが注入されること
により、炭素イオンの注入のみの場合と比較して、白傷
欠陥が約1/2に低減されることがわかる。
【0054】これは、炭素イオンと共にフッ素イオンを
注入することにより、強力なゲッタリング能力をもっ
た、有効なゲッターシンクを形成することができるから
と考えられる。このようなゲッターシンクを形成するた
めには、炭素イオンとフッ素イオンをそれぞれ異なる領
域にイオン注入するのではなく、前述したように炭素イ
オンとフッ素イオンの投影飛程距離を揃えて、略同一の
深さにイオン注入することが必要になる。
【0055】尚、炭素のイオン注入におけるドーズ量
(注入量)は、先に特願平6−23145号で提案した
と同様に、5×1013cm-2以上とすることが好まし
い。より好ましくは5×1014cm-2以上とする。
【0056】また、フッ素のイオン注入におけるドーズ
量(注入量)は、図3の結果から、炭素のドーズ量(注
入量)の1/100以上、又は1×1013cm-2以上の
ドーズ量が必要であることがわかる。尚、その上限は、
エピタキシャル層の結晶性を損なわないドーズ量とす
る。
【0057】続いて、図4〜図6に従って、本発明の一
実施の形態として、本発明に係る固体撮像装置の製造方
法の一形態を説明する。本実施の形態は、前述した図2
に示したと同様のCCD固体撮像装置に適用した場合で
ある。
【0058】まず、図4Aに示すように、n型のCZシ
リコン基板1を設ける。このシリコン基板1は、主面が
(100)面を有し、抵抗率が10Ω・cmであり、直
径8インチの基板である。また、この基板1の表面付近
の領域34には炭素が1×1015cm-2のドーズ量で、
フッ素が1×1013cm-2のドーズ量でそれぞれ注入さ
れている。
【0059】次に、図4Bに示すように、基板1の一主
面上に、SiHCl3 ソースガスによる水素還元法を用
いて、1110℃のエピタキシャル成長温度で例えば8
μmの厚さにn型シリコンエピタキシャル層2を成長す
る。
【0060】次に、図4Cに示すように、n型シリコン
エピタキシャル層2に第1のp型半導体ウエル領域4を
形成する。
【0061】次に、p型半導体ウエル領域4の表面上に
絶縁膜、例えばSiO2 膜15を形成した後、第1のp
型半導体ウエル領域4内にn型不純物及びp型不純物を
選択的にイオン注入する。これにより、図5Dに示すよ
うに、垂直転送レジスタを構成するn型の転送チャネル
領域7と、p型のチャネルストップ領域8と、第2のp
型半導体ウエル領域10とをそれぞれ形成する。尚、図
5D以降は、CCD固体撮像装置の要部(撮像領域の受
光部付近)の断面図を示す。
【0062】次に、SiO2 膜15上の全面に例えばS
3 4 膜16及びSiO2 膜17を順次積層した後、
受光部11となる部分のSiO2 膜15・Si3 4
16・SiO2 膜17を選択的にエッチング除去する。
図5Eに示すように、ここで除去されずに残った積層
膜、即ちn型転送チャネル領域7、チャネルストップ領
域8、読み出しゲート部12に対応する部分上のSiO
2 膜15・Si3 4 膜16・SiO2 膜17の積層膜
(いわゆるONO膜)がゲート絶縁膜18として構成さ
れる。尚、受光部11となる部分には、SiO2 膜14
を再度形成する。また、このゲート絶縁膜18上に、多
結晶シリコン層による転送電極19を形成する。
【0063】次に、図6Fに示すように、転送電極19
をマスクとしてn型不純物、例えばリン(P)を第1の
p型半導体ウエル領域4内に選択的にイオン注入し、窒
素アニールを施してn型不純物拡散領域5を形成する。
このとき、n型不純物拡散領域5と第1のp型半導体ウ
エル領域4とのpn接合によるフォトダイオードPDに
よって受光部11が構成される。また、図6Fに示すよ
うに、転送電極19をマスクとしてp型不純物、例えば
ボロン(B)を受光部11の表面に選択的にイオン注入
し、窒素中で熱処理してイオン注入されたp型不純物を
拡散、活性化させて受光部の表面にp型の正電荷蓄積領
域9を形成する。
【0064】次に、図6Gに示すように、転送電極19
を含む全面にPSG(リンシリケートガラス)等からな
る層間絶縁層20を介して例えばAl層からなる遮光膜
21を選択的に形成する。このようにして、目的のCC
D固体撮像装置23を得る。
【0065】このように製造したCCD固体撮像装置2
3を構成することによって、白傷欠陥を大幅に低減する
ことができた。
【0066】上述の本実施の形態によれば、半導体基板
の略同一深さに炭素イオン32とフッ素イオン33とを
イオン注入することにより、これら炭素及びフッ素が注
入された領域34即ちゲッターシンクを強力なゲッター
能力を有するように形成することができる。
【0067】特に、シリコン基板1に、炭素イオンに加
えてフッ素イオンを炭素イオンの注入量の1/100以
上、または注入量1×1013cm-2以上で注入した後
に、シリコン基板の表面にシリコンエピタキシャル層を
形成することにより、ゲッタリング能力が極めて強いシ
リコンエピタキシャル基板3を作製することができる。
【0068】そして、ゲッタリング能力が強いエピタキ
シャル基板3を用いて、エピタキシャル層2に固体撮像
素子を形成することにより、白傷欠陥数を大幅に低減し
た固体撮像装置を作製することができる。
【0069】上述の実施の形態では炭素ゲッタリング法
しか用いていないが、本発明においては、他のゲッタリ
ング法(IG、多結晶シリコンゲッタリング、リンゲッ
タリング等)を組み合わせれば、より白傷欠陥が低減す
ることが確認されている。
【0070】また、さらに酸素イオンを故意に注入する
工程を追加すれば、ゲッタリング能力をさらに向上させ
ることも可能になる。
【0071】また、上述の実施の形態では、n型のシリ
コンエピタキシャル基板上に形成されたp型半導体ウエ
ル領域4の表面にn型不純物領域5を形成して、p型半
導体ウエル領域4とn型不純物拡散領域4とのpn接合
によってフォトダイオードPDを形成したが、p型シリ
コンエピタキシャル基板にn型不純物領域を形成してフ
ォトダイオードPDを構成する場合にも同様に本発明を
適用することができる。
【0072】また、層内レンズを有するCCD固体撮像
装置にも同様に本発明を適用することができる。
【0073】さらに、本発明は、上述のCCD固体撮像
装置の他、その他の固体撮像装置、例えば増幅型固体撮
像装置やCMOS型固体撮像装置の製造にも同様に適用
することができる。本発明を適用することにより、その
他の固体撮像装置においても白傷欠陥を大幅に低減する
ことができる。
【0074】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0075】
【発明の効果】上述の本発明によれば、ゲッタリング能
力が強いシリコンエピタキシャル半導体基板を作製する
ことができ、金属不純物をエピタキシャル層から有効に
除去することができる。
【0076】特に、フッ素イオンの注入量を、炭素イオ
ンの注入量の1/100以上、または1×1013cm-2
以上注入することにより、ゲッタリング能力が極めて強
いエピタキシャル半導体基板を作製することができる。
【0077】従って、本発明により、このように形成し
たエピタキシャル半導体基板を用いて固体撮像装置を製
造することにより、固体撮像装置の白傷不良を大幅に低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエピタキシャル半導体基板の一形
態を示す断面図である。
【図2】本発明に係るCCD固体撮像装置を示す構成図
である。
【図3】本発明の説明に供するエピタキシャル半導体基
板における炭素及びフッ素の注入量による白傷発生の数
の変化を示す図である。
【図4】A〜C 本発明に係る固体撮像装置の製造工程
図である。
【図5】D、E 本発明に係る固体撮像装置の製造工程
図である。
【図6】F、G 本発明に係る固体撮像装置の製造工程
図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板(CZ基板)、2 シリコンエピタキ
シャル層、3 エピタキシャル半導体基板、4 第1の
p型半導体ウエル領域、5 n型不純物拡散領域、6
垂直転送レジスタ、7 転送チャネル領域、8 チャネ
ルストップ領域、9 正電荷蓄積領域、10 第2のp
型半導体ウエル領域、11 受光部、12読み出しゲー
ト部、18 ゲート絶縁膜、19 転送電極、20 層
間絶縁膜、21 遮光膜、23 CCD固体撮像装置、
34 炭素及びフッ素注入領域(ゲッターシンク)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像装置用のエピタキシャル半導体
    基板の作製において、 半導体基板の略同一深さに炭素とフッ素とをそれぞれ注
    入する工程と、 上記半導体基板上にエピタキシャル層を成長させる工程
    とを有することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が該炭素の注入量の
    1/100以上であることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体基
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記炭素の注入量が5×1014cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 固体撮像装置用のエピタキシャル半導体
    基板の作製において、 略同一深さに炭素とフッ素とが注入された半導体基板に
    対して、該半導体基板上にエピタキシャル層を成長させ
    ることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が該炭素の注入量の
    1/100以上であることを特徴とする請求項5に記載
    の半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2
    以上であることを特徴とする請求項5に記載の半導体基
    板の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記炭素の注入量が5×1014cm-2
    上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm-2
    以上であることを特徴とする請求項5に記載の半導体基
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の略同一深さに炭素とフッ素
    とをそれぞれ注入し、該半導体基板上にエピタキシャル
    層を成長させてエピタキシャル半導体基板を作製し、 上記エピタキシャル半導体基板のエピタキシャル層に固
    体撮像素子を形成することを特徴とする固体撮像装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が該炭素の注入量
    の1/100以上であることを特徴とする請求項9に記
    載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm
    -2以上であることを特徴とする請求項9に記載の固体撮
    像装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記炭素の注入量が5×1014cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm
    -2以上であることを特徴とする請求項9に記載の固体撮
    像装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 略同一深さに炭素とフッ素とが注入さ
    れた半導体基板に対して、該半導体基板上にエピタキシ
    ャル層を成長させてエピタキシャル半導体基板を作製
    し、 上記エピタキシャル半導体基板のエピタキシャル層に固
    体撮像素子を形成することを特徴とする固体撮像装置の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が該炭素の注入量
    の1/100以上であることを特徴とする請求項13に
    記載の固体撮像装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記炭素の注入量が5×1013cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm
    -2以上であることを特徴とする請求項13に記載の固体
    撮像装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記炭素の注入量が5×1014cm-2
    以上であり、かつ上記フッ素の注入量が1×1013cm
    -2以上であることを特徴とする請求項13に記載の固体
    撮像装置の製造方法。
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JP7537356B2 (ja) 2021-05-10 2024-08-21 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの製造方法

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