JP2001319857A - 塗布現像処理システム - Google Patents

塗布現像処理システム

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JP2001319857A JP2000135993A JP2000135993A JP2001319857A JP 2001319857 A JP2001319857 A JP 2001319857A JP 2000135993 A JP2000135993 A JP 2000135993A JP 2000135993 A JP2000135993 A JP 2000135993A JP 2001319857 A JP2001319857 A JP 2001319857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハに付着した酸素等の分子レベルの不純
物を除去できる塗布現像処理システムを提供する。 【解決手段】 塗布現像処理システム1のインタフェイ
ス部4と露光処理装置6との間に,気密に閉鎖可能な受
け渡し部5を設ける。受け渡し部5は,インタフェイス
部4から露光処理装置6にウェハWが搬送される際に通
過する第1の経路60と,露光処理装置6からインタフ
ェイス部4にウェハWが搬送される際に通過する第2の
経路61とを有する。第1の経路60には,第1の経路
60内を所定の圧力に減圧可能な減圧装置67が設けら
れる。そして,ウェハWが第1の経路60内を通過する
際に第1の経路60内が減圧され,その吸引力等により
ウェハWに付着した不純物が除去される。また同時にウ
ェハW上のレジスト液中の溶剤を蒸発させることもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の塗布現像処
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレ
ジスト膜を形成するレジスト塗布処理,ウェハにパター
ンを照射して露光する露光処理,露光後のウェハに対し
て現像を行う現像処理,塗布処理前,露光処理前後及び
現像処理後にする加熱処理,冷却処理等が行われる。こ
れらの処理は,個別に設けられた各処理装置において行
われ,これらの各処理装置は,前記一連の処理を連続し
て行えるように一つに集約され,塗布現像処理システム
を構成している。
【0003】通常,前記塗布現像処理システムは,この
塗布現像処理システム内に基板を搬入出するローダ・ア
ンローダ部と,塗布処理装置,現像処理装置,熱処理装
置等を有し,前記ウェハ処理の大半が行われる処理部
と,ウェハの露光処理が行われるシステム外にある露光
処理装置に隣接して設けられ,前記処理部と前記露光処
理装置間でウェハの受け渡しを行うインタフェイス部と
で構成されている。
【0004】そして,この塗布現像処理システムにおい
てウェハの処理が行われる際には,ウェハに微粒子等の
不純物が付着することを防止するために,前記塗布現像
処理システム内には,空気清浄機等で清浄にされた空気
がダウンフローとして供給され,その一方で,塗布現像
処理システム内の雰囲気を排気するようにして,ウェハ
を清浄な状態で処理できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,近年,
より細かく,より精密な回路パターンを形成するため
に,より短い波長の光を用いた露光技術が開発されつつ
あり,その短い波長の光を用いた場合には,今まで問題
とならなかった分子レベルの不純物,例えば,酸素,オ
ゾン,水蒸気,水分,有機物等の不純物が露光処理に悪
影響を与え,精密な回路パターンが形成されないことが
懸念される。
【0006】したがって,少なくともウェハが露光処理
される際には,ウェハ上に酸素等の不純物が付着してな
いようにする必要があるが,従来のような清浄な空気の
供給では,その空気内に酸素等の不純物が含まれている
ため,ウェハ上に不純物が付着することを抑制できない
し,ウェハ上に付着してしまった不純物を除去すること
もできない。
【0007】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,ウェハ等の基板に付着した酸素等の分子レベル
の不純物を除去できる塗布現像処理システムを提供する
ことをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,少なくとも基板に塗布膜を形成する塗布処理装置
と,前記基板の現像を行う現像処理装置と,前記基板の
熱処理を行う熱処理装置と,これらの塗布処理装置,現
像処理装置及び熱処理装置に対して前記基板の搬入出を
行う第1の搬送装置とを有する処理部と,少なくとも前
記処理部と前記基板の露光処理を行う露光処理装置との
間の経路で基板の搬送を行う第2の搬送装置を有するイ
ンタフェイス部とを有する塗布現像処理システムであっ
て,前記インタフェイス部と前記露光処理装置との間に
接続され,気密に閉鎖可能な受け渡し部と,前記受け渡
し部内を所定の設定圧力に減圧する減圧装置とを有する
ことを特徴とする塗布現像処理システムが提供される。
【0009】このように,前記インタフェイス部と露光
処理装置との間に接続され,気密に閉鎖可能な前記受け
渡し部と,その受け渡し部を減圧する前記減圧装置とを
設けることにより,露光処理前に基板は前記受け渡し部
内を通過し,その際に受け渡し部内を減圧させることが
できる。そして,受け渡し部内が減圧されると,それに
よって,基板表面に付着していた不純物を離脱させ,こ
れを除去することができる。したがって,露光処理前の
基板から酸素等の分子レベルの不純物を除去することが
でき,短い波長,例えば157nm以下の波長の光を用
いて露光処理された場合でも,不純物に邪魔されずその
露光処理が好適に行われる。また,処理液中の溶剤も同
時に蒸発させることができ,従来,加熱によって行われ
ていたこのような処理を同時に実施することができる。
【0010】かかる請求項1の発明において,請求項2
のように前記受け渡し部は,前記インタフェイス部から
前記露光処理装置に基板が搬送されるときに通過する第
1の経路と,前記露光処理装置から前記インタフェイス
部に基板が搬送される際に通過する第2の経路とを有
し,前記第1の経路と前記第2の経路は,各経路毎に所
定の設定圧力に減圧可能に構成されるようにしてもよ
い。
【0011】このように,受け渡し部内の経路を独立し
て2つ設けることにより,露光処理前に基板は第1の経
路を通過し,露光処理後の基板は第2の経路を通過する
ようにして,基板の処理がスムーズに行われる。また,
各経路毎に所定の圧力を設定可能にすることにより,例
えば第1の経路内の圧力を比較的高い減圧度に設定し,
第2の経路内の圧力を比較的低い減圧度に設定できるた
め,露光処理前に通過する第1の経路内では,基板上に
付着した不純物が除去され,露光処理後に通過する第2
の経路内では,新しく基板上に不純物が付着しない程度
に第2の経路内を清浄な状態にすることができる。ま
た,各経路毎に所定の圧力に設定することができるた
め,各経路毎に必要とされる最も減圧度の低い圧力に設
定することができる。例えば,前記第1の経路内の圧力
を基板上に付着した不純物を除去できる最も減圧度の低
い圧力に設定し,前記第2の経路内の圧力をこの第2の
経路内の雰囲気が露光処理装置内に流入しない程度の圧
力に設定できる。一般的に減圧度を高くすると,その分
気密性が要求され,外気との圧力差から装置の強度等も
必要になることから,必要以上に減圧することは設計
上,コスト上好ましくなく,できる限り減圧度を抑える
ことは重要である。また,第1の経路内を所定の圧力ま
で減圧させることにより,処理液中の溶剤も同時に蒸発
させることができ,従来,処理部で加熱によって行われ
ていたこのような処理を同時に実施することができる。
【0012】かかる請求項2の発明において,請求項3
のように前記第1の経路内の圧力が,前記露光処理装置
内の圧力よりも低く設定されるようにしてもよい。この
ように,第1の経路内の圧力を露光処理装置内の圧力よ
りも低く設定することにより,前記第1の経路内の雰囲
気が前記露光処理装置内に流入することが抑制できる。
したがって,露光処理するにあたり厳格な雰囲気が要求
される露光処理装置が,清浄な雰囲気に維持され,露光
処理が好適に行われる。
【0013】また,請求項4のように,前記第2の経路
内の圧力が前記露光処理装置内の圧力よりも低く設定さ
れるようにしてもよい。このように,第2の経路内の圧
力を露光処理装置内の圧力よりも低くすることにより,
請求項3と同様にして,露光処理装置内の雰囲気が清浄
な状態に維持され,基板の露光処理が好適に行われる。
【0014】以上に記載した請求項2〜4の各塗布現像
処理システムにおいて,請求項5のように前記受け渡し
部の第1の経路には,基板を載置する載置部と,前記載
置部と前記露光処理装置に対して基板の搬入出を行う第
3の搬送装置とが設けられており,前記第2の搬送装置
は,少なくとも前記載置部に前記基板を搬送可能に構成
されるようにしてもよい。
【0015】このように,第1の経路内に前記載置部と
第3の搬送装置を設け,更に第2の搬送装置を前記載置
部に対して基板を搬送可能にすることにより,インタフ
ェイス部内の基板を第2の搬送装置によって第1の経路
内の前記載置部に搬送し,その載置部の基板を第3の搬
送装置によって前記露光処理装置まで搬送することがで
きるので,インタフェイス部から露光装置までの基板の
搬送が好適に行われる。また,第3の搬送装置を第1の
経路内に設けることにより,第3の搬送装置に付着した
不純物も除去することができ,搬送装置の汚れによって
基板が汚染されることが防止される。なお,上述した第
1の経路内を減圧し,基板上から不純物を除去する処理
は,基板が前記載置部に載置されているときに行われて
もよいし,第1の経路内の他の位置,例えば第3の搬送
装置に搬送されているときに行われてもよい。
【0016】かかる請求項5の発明において,請求項6
のように前記載置部には,基板を前記載置部に載置し保
持する保持手段が設けられるようにしてもよい。このよ
うに,前記載置部に保持手段を設けることにより,前記
載置部に基板を保持し,基板を動かないようにして第1
の経路内を減圧することができる。したがって,第1の
経路内を減圧して基板から不純物を除去する際に,その
負圧により基板が浮き上がることが防止され,不純物の
除去処理を好適に行うことができる。
【0017】上述した請求項2〜4の発明において,請
求項7のように前記第1の経路内には,この第1の経路
の圧力よりも低い圧力に調節可能な高減圧室が設けられ
るようにしてもよい。このように,第1の経路内に前記
高減圧室を設けることにより,上述した基板上の不純物
の除去処理を前記高減圧室内において,より高いレベル
で行うことができる。また,この高減圧室を用いて処理
液中の溶剤を蒸発させる処理も行うことができる。ま
た,基板上の不純物を全て除去するためには比較的高い
減圧度が必要となり,さらに処理液中の溶剤の蒸発処理
にとっては高減圧であることが好ましいが,例えば露光
処理装置内の圧力が常圧に近い場合には,不純物の除去
に必要な圧力と露光処理内の圧力との差が大きくなるた
め,基板を露光処理装置内に搬入する際に,露光処理装
置から第1の経路内に向けて激しい気流が発生すること
が予想される。そこで,例えば露光処理装置と接する第
1の経路内の圧力を比較的低い減圧度に抑え,その第1
の経路内に,別途不純物を強力に除去できる高減圧室を
設けることにより,圧力が段階的に高くなっていくた
め,前記気流の発生を抑制することができる。なお,高
減圧室内には,減圧の際の負圧によって基板が浮き上が
らないように基板を保持する保持手段が設けられること
が好ましい。
【0018】かかる請求項7の発明において,請求項8
のように前記第2の搬送装置が,少なくとも前記高減圧
室に対して前記基板を搬出可能に構成されており,前記
受け渡し部の第1の経路には,前記高減圧室と前記露光
処理装置に対して基板の搬入出を行う第3の搬送装置が
設けられるようにしてもよい。このように,第1の経路
内に第3の搬送装置を設け,前記第2の搬送装置を前記
高減圧室に基板を搬出可能にすることにより,インタフ
ェイス部内の基板を第2の搬送装置によって第1の経路
内の前記高減圧室に搬送し,その高減圧室の基板を第3
の搬送装置によって前記露光処理装置まで搬送すること
ができるので,インタフェイス部から露光装置までの基
板の搬送が好適に行われる。また,第3の搬送装置を第
1の経路内に設けることにより,第3の搬送装置に付着
した不純物も除去することができ,搬送装置の汚れによ
って基板が汚染されることが防止される。
【0019】上述した請求項5,6又は8の発明におい
て,請求項9のように前記受け渡し部の第2の経路に
は,基板を載置する載置台と,前記載置台と前記露光処
理装置に対して基板の搬入出を行う第4の搬送装置とが
設けられており,前記第2の搬送装置は,少なくとも前
記載置台から前記基板を搬出可能に構成されるようにし
てもよい。このように第2の経路内に前記載置台と第4
の搬送装置とを設け,前記第2の搬送装置を前記載置台
から基板を搬出可能にすることにより,露光処理が終了
した基板を前記第4の搬送装置によって前記載置台まで
搬送し,前記載置台の基板を前記第2の搬送装置によっ
てインタフェイス部内に搬送することができるので,第
2の経路における基板の搬送が好適に行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる塗
布現像処理システム1の平面図であり,図2は,塗布現
像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処
理システム1の背面図である。
【0021】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程において枚葉式に所
定の処理をウェハWに施す各種処理装置を多段に配置し
ている処理部としての処理ステーション3と,この処理
ステーション3と隣接して設けられ,前記処理ステーシ
ョン3と塗布現像処理システム1外に設けらている露光
処理装置6との間でウェハWを搬送する際の経路の一部
を担うインタフェイス部4と,このインタフェイス部4
と露光処理装置6との間に設けられ,インタフェイス部
4と露光処理装置6との間のウェハWの受け渡しを行う
受け渡し部5とを一体に接続した構成を有している。
【0022】カセットステーション2では,カセット載
置台7上の所定の位置に,複数のカセットCをX方向
(図1中の上下方向)に一列に載置自在となっている。
そして,このカセット配列方向(X方向)とカセットC
に収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直
方向)に対して移送可能なウェハ搬送体8が搬送路9に
沿って移動自在に設けられており,各カセットCに対し
て選択的にアクセスできるようになっている。
【0023】ウェハ搬送体8は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体8は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32及びア
ドヒージョン装置31に対してもアクセスできるように
構成されている。
【0024】処理ステーション3では,その中心部に第
1の搬送装置としての主搬送装置13が設けられてお
り,この主搬送装置13の周辺には各種処理装置が多段
に配置されて処理装置群を構成している。該塗布現像処
理システム1においては,4つの処理装置群G1,G2,G
3,G4が配置されており,第1及び第2の処理装置群G
1,G2は現像処理システム1の正面側に配置され,第3
の処理装置群G3は,カセットステーション2に隣接して
配置され,第4の処理装置群G4は,インタフェイス部4
に隣接して配置されている。さらにオプションとして破
線で示した第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能
となっている。前記主搬送装置13は,これらの処理装
置群G1,G3,G4,G5に配置されている後述する
各種処理装置に対して,ウェハWを搬入出可能である。
【0025】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,ウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗
布装置17と,露光処理後のウェハWを現像処理する現
像処理装置18とが下から順に2段に配置されている。
第2の処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装置
19と,現像処理装置20とが下から順に2段に積み重
ねられている。
【0026】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWを一旦待機させるため
のエクステンション装置32,現像処理後のウェハWを
冷却するクーリング装置33,34及び現像処理後のウ
ェハWに加熱処理を施すポストベーキング装置35,3
6等が下から順に例えば7段に重ねられている。
【0027】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,露光処理前後のウェハWを載置し,一旦待
機させるためのエクステンション装置41,42,露光
処理後のウェハWを加熱し,その後所定温度に冷却する
加熱・冷却処理装置43,44,45(図3中のPEB
/COL),レジスト液中の溶剤を蒸発させるために加
熱し,その後所定の温度に冷却する加熱・冷却処理装置
46,47(図3中のPRE/COL)等が下から順に
例えば8段に積み重ねられている。
【0028】前記加熱・冷却処理装置43は,図4に示
すように,そのケーシング43a内の基台50上に基板
を加熱するための円盤状の熱板51と,その熱板51上
まで移動し,熱板51上からウェハWを受け取って冷却
する冷却板52を有している。そして,同じ装置内でウ
ェハWの加熱・冷却処理を連続して行い,加熱によって
ウェハWに与える熱履歴を常に一定に保つことができる
ようになっている。なお,他の加熱・冷却装置44〜4
7も同じ構成を有している。
【0029】インタフェイス部4には,図1に示すよう
に,その中央部に第2の搬送装置としてのウェハ搬送体
55が設けられている。このウェハ搬送体55はX方向
(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移動とθ
方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在にでき
るように構成されており,第4の処理装置群G4に属する
エクステンション装置41,42,周辺露光装置56及
び受け渡し部5に対してアクセスして,各々に対してウ
ェハWを搬送できるように構成されている。
【0030】受け渡し部5は,トンネル状でその断面が
方形であり,気密に閉鎖可能なケーシング5aによって
囲まれており,受け渡し部5内を減圧し易いように構成
されている。また,受け渡し部5は,インタフェイス部
4から露光処理装置6にウェハWが搬送される際に通過
する第1の経路60と,露光処理装置6からインタフェ
イス部4にウェハWが搬送される際に通過する第2の経
路61とを有している。
【0031】第1の経路60と第2の経路61との間に
は,各経路毎に気密性が保たれるように仕切板62が設
けられている。また,図5,図6に示すように第1の経
路60と第2の経路61の上部には,各経路内の雰囲気
を吸気するための吸気管65,66がそれぞれ設けられ
ており,それらの吸気管65,66は,それぞれ各経路
内の雰囲気を吸引し所定の設定圧力に減圧させる減圧装
置67及び68に連通されている。このように,各経路
は個別に仕切られ,個別に圧力設定できるようになって
おり,特に第1の経路60では,第1の経路60内の圧
力を減圧し,ウェハW上のレジスト膜に付着した酸素等
の不純物を除去することができる。なお,第1の経路6
0には,第1の経路内に不活性気体を供給する気体供給
手段69が設けられており,所定のタイミングで第1の
経路60内に不活性気体を供給し,第1の経路60内の
圧力を回復させることができる。また,この不活性気体
は,不純物とされる酸素,オゾン,水蒸気,有機物等を
含まないものであり,例えば窒素ガス,ネオンガス等が
用いられる。
【0032】第1の経路60内には,この第1の経路6
0内でウェハWを一時載置し,ウェハW上のレジスト膜
に付着した酸素等の不純物を除去する載置部70と,こ
の載置部70から露光処理装置6までウェハWを搬送す
る第3の搬送装置としてのウェハ搬送機構71とが設け
られている。
【0033】ここで,載置部70の構成について詳しく
説明する。載置部70には,図7に示すように,厚みの
ある円盤状の載置盤75が支持台76に支持されて設け
られている。この載置盤75には,ウェハWを吸引して
載置盤75に保持させるための保持手段としての複数の
吸引口77が設けられている。この吸引口77には,少
なくとも第1の経路60内の圧力よりも低い圧力でウェ
ハWを吸着させるための吸引装置78が連通されてお
り,減圧装置67の設定圧力に合わせてその吸引力を調
節し,第1の経路60内を減圧してもウェハWがその吸
引力によって浮き上がることを防止できるように構成さ
れている。
【0034】また,載置盤75には,載置盤75の温度
を調節可能な,例えばペルチェ素子等の温度調節手段8
0が設けられており,載置盤75を所定の温度に制御
し,載置盤75に載置されるウェハWの温度をウェハW
面内において均一に維持できるようになっている。な
お,載置盤75の下方には,載置盤75に設けられた貫
通孔82内を上下方向に移動自在である昇降ピン83が
設けられており,ウェハWを昇降させて,載置盤75上
に載置自在とし,ウェハ搬送体55及びウェハ搬送機構
71との間でウェハWの受け渡しができるように構成さ
れている。
【0035】一方,第2の経路61内には,図1に示す
ように露光処理が終了したウェハWをインタフェイス部
4に搬送する際に一旦載置させておくための載置台90
と,露光処理装置6内のウェハWを前記載置台90まで
搬送するための第4の搬送装置としてのウェハ搬送機構
91とが設けられている。
【0036】載置台90は,円盤状に形成されており,
その中心付近には,載置されるウェハWを昇降させる昇
降機構93が設けられている。そして,この昇降機構9
3によって,載置台90とウェハ搬送機構91又はウェ
ハ搬送体55との間でウェハWの受け渡しができるよう
になっている。
【0037】受け渡し部5のケーシング5aであってイ
ンタフェイス部4側の前記載置部70に対向する位置に
は,通過口95が設けられており,前記ウェハ搬送体5
5によって,インタフェイス部4から載置部70にウェ
ハWを搬送できるようになっている。また,この通過口
95には,通過口95を開閉自在とし,第1の経路60
内の気密性を維持するシャッタ96が設けられており,
ウェハWが通過口95を通過する場合にのみシャッタ9
6が開放され,それ以外の時はシャッタ96が閉じられ
るようになっている。
【0038】また,ケーシング5aのインタフェイス部
4側の前記載置台90に対向する位置には,通過口97
が設けられており,前記ウェハ搬送体55により,載置
台90からインタフェイス部4内にウェハWを搬送でき
るようになっている。また,この通過口97には,通過
口97を開閉自在とし,第2の経路61内の気密性を維
持するシャッタ98が設けられており,ウェハWが通過
口97を通過する場合にのみシャッタ98が開放される
ようになっている。
【0039】また,ウェハWの露光処理を行う露光処理
装置6は,図1に示すように受け渡し部5に隣接して設
けられている。この露光処理装置6は,その露光処理装
置6のケーシング6aにより密閉されており,露光処理
装置6内の雰囲気を厳格に制御できるように構成されて
いる。また,ケーシング6aの受け渡し部5側には,第
1の経路60からウェハWを搬入するための通過口10
0と,第2の経路61にウェハWを搬出するための通過
口101が設けられており,これらの各通過口100,
101には,それぞれ通過口100,101を開閉自在
とし,受け渡し部5内の気密性を維持するためのシャッ
タ102,103が設けられている。
【0040】次に,以上のように構成された塗布現像処
理システム1で行われるフォトリソグラフィー工程のプ
ロセスを説明する。
【0041】先ず,ウェハWの処理が開始される前に,
減圧装置67,68によって受け渡し部5の各経路,す
なわち第1の経路60,第2の経路61内の圧力を露光
処理装置6内の圧力P2よりも低い圧力P1に調節す
る。そして,各経路内の雰囲気が露光処理装置6内に流
入しないようにし,以後,その状態を維持するようにす
る。
【0042】そして,ウェハWの処理が開始されると,
先ず,カセットステーション2において,ウェハ搬送体
7がカセットCから未処理のウェハWを1枚取りだし,
処理ステーション3のアドヒージョン装置31に搬入す
る。
【0043】次いで,アドヒージョン装置31におい
て,レジスト液との密着性を向上させるHMDSなどの密着
強化剤を塗布されたウェハWは,主搬送装置13によっ
て,クーリング装置30搬送され,所定の温度に冷却さ
れる。その後,ウェハWは,レジスト塗布装置17又は
19に搬送され,レジスト塗布処理が施される。そし
て,レジスト膜が形成されたウェハWは,加熱・冷却処
理装置46又47(図3中のPRE/COL)に搬送さ
れ,レジスト液中の溶剤を蒸発させるための加熱・冷却
処理が施される。このとき,加熱処理及び冷却処理を個
別に設けられた各装置で順次行うのではなく,加熱・冷
却処理装置46,47のように単一の装置内で加熱・冷
却処理を行うことにより,ウェハWが加熱処理されてか
ら冷却処理されるまでの時間を常に一定にすることがで
きるため,加熱によってウェハWに与えられる熱履歴を
ウェハW間において同一にすることができる。また,本
実施の形態では,レジスト塗布処理から現像処理までに
行われる全ての加熱,冷却処理を加熱・冷却装置43〜
47を用いて行うようにしたため,レジスト塗布から現
像処理までにかかる所要時間を全てのウェハWにおいて
同一にすることができる。
【0044】その後,ウェハWがエクステンション装置
41に搬送され,ウェハ搬送体55によってエクステン
ション装置41からインタフェイス部4内の周辺露光処
理装置56に搬送される。そして,周辺露光装置56で
その周辺部が露光されたウェハWが再びウェハ搬送体5
5に保持され,通過口95から受け渡し部5の第1の経
路60内の載置部70に搬送される。このとき,シャッ
タ96が一時開放され,ウェハWが載置部70に搬送さ
れると,シャッタ96が再び閉じられ,第1の経路60
内の気密性が維持される。
【0045】そして,ウェハWが載置部70の昇降ピン
83に受け渡され,図7に示すように載置盤75上に載
置されると,吸引装置78が稼働し,ウェハWが載置盤
75上に吸着される。なお,このときの吸引装置78の
吸引力は,第1の経路60内が後述する圧力P3に減圧
されてもウェハWが動かないように設定される。また,
このときの載置盤75は,温度調節手段80により所定
温度,例えば23℃に維持されており,ウェハ面内の温
度の均一性が維持される。
【0046】次いで,減圧装置67の設定圧力がP1よ
りも低い圧力P3に変更され,さらに強力に吸気管65
から第1の経路60内の雰囲気が吸引され始める。そし
て,図6に示すように第1の経路60内に気流が形成さ
れ,ウェハWに付着していた不純物がその気流と共に吸
気管65から排出される。なお,このときの減圧装置6
7の設定圧力P3は,ウェハW上に付着した不純物を除
去するために,800Pa以下であることが好ましい。
【0047】その後,所定時間ウェハW上の不純物が除
去された後,減圧装置67の設定圧力が再びP1に変更
される。そして,気体供給手段69が稼働し,第1の経
路60内に不活性気体が供給され,第1の経路60内の
圧力がP1に回復される。
【0048】次いで,ウェハWの吸引口77による吸着
が解除され,ウェハWが昇降ピン83によって上昇さ
れ,ウェハ搬送機構71に受け渡される。そして,露光
処理装置6のケーシング6aのシャッタ102が開放さ
れると,露光処理装置6内にウェハWが搬入される。
【0049】その後,ウェハWは露光処理装置6におい
て所定のパターンが露光される。そして,露光が終了し
たウェハWは,第2の経路61内のウェハ搬送機構91
によって,露光処理装置6から通過口101を通って第
2の経路61内に搬出される。このとき,シャッタ10
3が一時的に開放され,ウェハWが通過すると再び閉じ
られ,第2の経路61内の気密性が維持される。
【0050】そして,第2の経路61内に搬入されたウ
ェハWは,載置台90上まで移動され,載置台90の昇
降機構93に受け渡され,載置台90に一旦載置され
る。
【0051】その後,ウェハWはウェハ搬送体55によ
って,載置台90からシャッタ98の開放された通過口
97を通過し,インタフェイス部4内を通って,処理ス
テーション3内のエクステンション装置42に搬送され
る。そして,ウェハWは主搬送装置13によって,加熱
・冷却処理装置43,44又は45に搬送され,露光処
理後の加熱,冷却処理が順次施される。
【0052】その後,ウェハWは,現像処理装置18又
は20に搬送され,現像処理される。そして,現像処理
されたウェハWは,ポストベーキング装置35又は36
に搬送されて加熱され,その後クーリング装置33又は
34に搬送され,所定温度に冷却される。そして,第3
の処理装置群のエクステンション装置32に搬送され,
そこからウェハ搬送体7によって,カセットステーショ
ン2のカセットCに戻される。以上の工程により,一連
のフォトリソグラフィー工程が終了する。
【0053】以上の実施の形態によれば,インタフェイ
ス部4と露光処理装置6との間に気密に閉鎖可能な受け
渡し部5を設け,その受け渡し部5の第1の経路60内
の圧力を減圧する減圧装置67を設けたため,ウェハW
が露光処理される前に第1の経路60内を通過し,その
際に第1の経路60内を減圧させることができるため,
ウェハW上のレジスト膜に付着している酸素等の不純物
を除去することができる。
【0054】また,受け渡し部5を分割して第1の経路
60と第2の経路61との2つの経路を設けたため,ウ
ェハWがインタフェイス部4から露光処理装置6に搬送
され,露光処理装置6から再びインタフェイス部4まで
戻されるまでの工程がスムーズに行われる。
【0055】さらに,第1の経路60と第2の経路61
の各経路毎に減圧装置67,68を設けたため,第1の
経路60内の圧力をウェハW上の不純物が除去される圧
力P3にする一方で,第2の経路61内の圧力を露光処
理装置6内に第2の経路61内の雰囲気が流入しない圧
力P1にして,それぞれ異なった圧力に設定することが
できる。
【0056】また,受け渡し部5内の圧力P1を露光処
理装置6内の圧力P2よりも常に低く設定したため,受
け渡し部5内の雰囲気が,雰囲気が厳格に制御されてい
る露光処理装置6内に流入することが防止できる。
【0057】第1に経路60内に載置部70を設け,そ
の載置部70に吸引口77を設けたため,ウェハWから
不純物を除去する際にウェハWを載置し,固定すること
ができる。したがって,第1の経路60内が減圧される
ときに,その負圧によりウェハWが浮き上がることが防
止できる。
【0058】また,前記載置部70と露光処理装置6に
ウェハWを搬送できるウェハ搬送機構71を第1の経路
60内に設けたため,ウェハW上の不純物が除去される
際に,このウェハ搬送機構71に付着した不純物も除去
され,ウェハ搬送機構71を清浄な状態に維持すること
ができる。したがって,ウェハ搬送機構71に付着した
不純物によってウェハWが汚染されることが防止され
る。
【0059】以上の実施の形態では,ウェハWの保持手
段として,載置部70に吸引口77を設けたが,載置部
70に他の保持手段,例えば,静電チャック,いわゆる
メカニカルチャック等を用いるようにしてもよい。ま
た,その保持手段を設ける位置は,第1の経路60内の
載置台70以外の位置,例えばウェハ搬送機構71等に
設けるようにしてもよい。この場合,上述した不純物の
除去処理は,ウェハWが保持手段に保持されているとき
に行われるようにする。
【0060】さらに,加熱・冷却装置46,47で行う
レジスト液中の溶剤を蒸発させる処理を受け渡し部5の
第1の経路60内において行うようにしてもよい。この
場合,例えば,図8に示すように処理ステーション3の
第4の処理装置群G4に加熱・冷却装置46,47(P
RE/COL)の代わりに,露光後の加熱,冷却処理を
行う加熱・冷却装置105(PEB/COL),現像処
理後の加熱処理を行う加熱処理装置106を設け,第3
の処理装置群G3に露光後の加熱処理後のウェハWを冷
却処理する冷却処理装置107を加えるようにする。そ
して,ウェハWが第1の経路60内の載置部70に載置
された時に,第1の経路60内の圧力をレジスト液の溶
剤が蒸発する所定の圧力,例えば133Paまで減圧さ
せてレジスト液中の溶剤を蒸発させ,その時に上述した
不純物の除去処理を行うようにする。こうすることによ
り,前記受け渡し部5の圧力を所定の圧力に減圧するだ
けで溶剤蒸発処理と,不純物除去処理の両者を同時に行
うことができる。したがって,従来加熱・冷却装置4
6,47で行っていた処理を受け渡し部5の第1の経路
60で行うことができる。そして,溶剤蒸発処理のため
の装置の代わりに他の熱処理装置を増やすことができる
ため,処理ステーション3内の処理能力が向上する。な
お,他の熱処理装置を増やすことなく加熱・冷却装置4
6,47を省略した場合でも,熱処理装置の数を減少さ
せることができるので,処理ステーション3全体のコン
パクト化も図ることができる。
【0061】また,以上の実施の形態では,第1の経路
60内全体をP3まで減圧して不純物を除去していた
が,第1の経路60内に高減圧室を設けて,その高減圧
室内の圧力をP3まで減圧し,第1の経路60全体の圧
力はP3よりも高い圧力例えばP4にするようにしても
よい。以下,このような場合を第2の実施の形態として
説明する。
【0062】第2の実施の形態における第1の経路11
2内には,例えば図9,図10に示すように,前記実施
の形態で記載した載置部70の代わりに,チャンバ内を
気密に閉鎖可能に構成されている高減圧室110が設け
られる。また,高減圧室110には,その高減圧室11
0内を減圧する減圧手段111が設けられており,高減
圧室100の雰囲気を高減圧室100上方から吸引して
減圧できるようになっている。また,第1の経路112
内には,高減圧室110と露光処理装置6にアクセスし
てウェハWを搬送可能にする第3の搬送装置としてのウ
ェハ搬送機構113が設けられている。なお,インタフ
ェイス部4のウェハ搬送体55は,高減圧室110に対
してウェハWを搬送可能である。
【0063】そして,このように構成された第1の経路
112内の高減圧室110にウェハWが搬送されると,
減圧手段111が作動し,高減圧室110内の圧力がP
3まで減圧される。そして,このとき第1の経路112
内の圧力は,P1から減圧されP3よりも高い圧力P4
に変更される(P3<P4<P1<P2,P2は露光処
理装置6内の圧力)。そして,ウェハWは高減圧室11
0内で不純物が除去され,その後高減圧室110から搬
出され,圧力P4の第1の経路112内を通って,圧力
P2の露光処理装置6内に搬送される。
【0064】このように高減圧室110を設け,ウェハ
Wが高減圧室110から露光処理装置6内に搬送される
までの間の第1の経路112内の圧力をP4(P3<P
4<P2)に設定することにより,圧力がP3〜P2に
段階的に回復されるため,露光処理装置6内にウェハW
が搬送される際に,露光処理装置6内の雰囲気が勢い第
1の経路112内に流れ込むことが抑制される。また,
加熱・冷却装置46,47で行われているレジスト液中
の溶剤を蒸発させる処理を,この高減圧室110で行う
ことができる。
【0065】以上で説明した実施の形態は,半導体ウェ
ハデバイス製造プロセスのフォトリソグラフィー工程に
おけるウェハWの塗布現像処理システムについてであっ
たが,本発明は半導体ウェハ以外の基板例えばLCD基
板の塗布現像処理システムにおいても応用できる。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜9によれば,露光処理前に,
基板の塗布膜に付着した酸素,オゾン,有機物等の分子
レベルの不純物や微粒子等の不純物を除去することがで
きるため,その不純物に影響されることなく好適に露光
処理が行われ,歩留まりの向上が図られる。また,不純
物の除去処理と同時に塗布液中の溶剤を蒸発させること
ができるので,スループットの向上が図られる。
【0067】特に,請求項7のように,受け渡し部の第
1の経路内に不純物をより強力に除去できる高減圧室を
設けることにより,基板を高減圧室から第1の経路内を
通過して露光処理装置内に搬送する際に,圧力を段階的
に回復させることができるため,圧力差による激しい気
流の発生が抑制され,露光処理装置及び第1の経路内の
雰囲気の変動が抑制できる。したがって,露光処理装置
及び第1の経路において所定の雰囲気に調節する時間が
短縮されるため,スループットの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの
外観を示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】図1の塗布現像処理システム1内の加熱・冷却
処理装置の概略を示す横断面図である。
【図5】図1の塗布現像処理システムの平面を模式的に
示した説明図である。
【図6】塗布現像処理システムの受け渡し部の図5に示
すA―A断面の説明図である。
【図7】受け渡し部内の載置部の構成を示す縦断面の説
明図である。
【図8】受け渡し部でレジスト液の溶剤の蒸発処理を行
う場合の塗布現像処理システム1内の加熱・冷却処理装
置の配置例を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態にかかる塗布現像処理システ
ムの外観を示す平面図である。
【図10】図9の塗布現像処理システムの受け渡し部内
を示す露光処理装置から観た縦断面の説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 4 インタフェイス部 5 受け渡し部 6 露光処理装置 60 第1の経路 61 第2の経路 67,68 減圧装置 70 載置部 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 高広 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB16 EA04 EA05 FA14 2H096 AA25 CA12 CA14 GA21 GA29 GB00 5F046 AA28 CD05 DA29

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板に塗布膜を形成する塗布
    処理装置と,前記基板の現像を行う現像処理装置と,前
    記基板の熱処理を行う熱処理装置と,これらの塗布処理
    装置,現像処理装置及び熱処理装置に対して前記基板の
    搬入出を行う第1の搬送装置とを有する処理部と,少な
    くとも前記処理部と前記基板の露光処理を行う露光処理
    装置との間の経路で基板の搬送を行う第2の搬送装置を
    有するインタフェイス部とを有する塗布現像処理システ
    ムであって,前記インタフェイス部と前記露光処理装置
    との間に接続され,気密に閉鎖可能な受け渡し部と,前
    記受け渡し部内を所定の設定圧力に減圧する減圧装置と
    を有することを特徴とする,塗布現像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記受け渡し部は,前記インタフェイス
    部から前記露光処理装置に基板が搬送されるときに通過
    する第1の経路と,前記露光処理装置から前記インタフ
    ェイス部に基板が搬送される際に通過する第2の経路と
    を有し,前記第1の経路と前記第2の経路は,各経路毎
    に所定の設定圧力に減圧可能に構成されていることを特
    徴とする,請求項1に記載の塗布現像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の経路内の圧力は,前記露光処
    理装置内の圧力よりも低く設定されていることを特徴と
    する,請求項2に記載の塗布現像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記第2の経路内の圧力は,前記露光処
    理装置内の圧力よりも低く設定されていることを特徴と
    する,請求項2又は3のいずれかに記載の塗布現像処理
    システム。
  5. 【請求項5】 前記受け渡し部の第1の経路には,基板
    を載置する載置部と,前記載置部と前記露光処理装置に
    対して基板の搬入出を行う第3の搬送装置とが設けられ
    ており,前記第2の搬送装置は,少なくとも前記載置部
    に前記基板を搬送可能に構成されていることを特徴とす
    る,請求項2,3又は4のいずれかに記載の塗布現像処
    理システム。
  6. 【請求項6】 前記載置部には,基板を前記載置部に保
    持する保持手段が設けられていることを特徴とする,請
    求項5に記載の塗布現像処理システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の経路内には,この第1の経路
    の圧力よりも低い圧力に調節可能な高減圧室が設けられ
    ていることを特徴とする,請求項2,3又は4のいずれ
    かに記載の塗布現像処理システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の搬送装置は,少なくとも前記
    高減圧室に対して前記基板を搬出可能に構成されてお
    り,前記受け渡し部の第1の経路には,前記高減圧室と
    前記露光処理装置に対して,基板の搬入出を行う第3の
    搬送装置が設けられていることを特徴とする,請求項7
    に記載の塗布現像処理システム。
  9. 【請求項9】 前記受け渡し部の第2の経路には,基板
    を載置する載置台と,前記載置台と前記露光処理装置に
    対して基板の搬入出を行う第4の搬送装置とが設けられ
    ており,前記第2の搬送装置は,少なくとも前記載置台
    から前記基板を搬出可能に構成されていることを特徴と
    する,請求項5,6又は8のいずれかに記載の塗布現像
    処理システム。
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