JP2001318703A - プロセス制御システム - Google Patents

プロセス制御システム

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JP2001318703A
JP2001318703A JP2001098841A JP2001098841A JP2001318703A JP 2001318703 A JP2001318703 A JP 2001318703A JP 2001098841 A JP2001098841 A JP 2001098841A JP 2001098841 A JP2001098841 A JP 2001098841A JP 2001318703 A JP2001318703 A JP 2001318703A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性,メンテナンス性,視認性の高いプロ
セス入出力装置を提供することを目的とする。製造工程
における配線工数、配線ミス、検査工数を減らしたプロ
セス入出力装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 プロセス入出力装置3等を従来のリレー
回路に代わって、マイクロプロセッサ301およびソフ
トウエアで実現する。ソフトウエアは不揮発性書換可能
型メモリ素子302に格納する。ソフトウエアは、保守
監視装置6によって書換可能とする。また、書換回数に
制限値を設け、該制限値以上は書換を行わないようにす
る。また、誤って書き換えてしまうことを防ぐために、
書換許可/不許可スイッチを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロセス操作端の保
護・駆動回路を備えたプロセス制御装置のプロセス入出
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセス制御システムは、プラントの操
作端(プロセス操作端)を作動させることで、プラント
を運用するものである。このプロセス制御システムの一
部を構成するプロセス操作端の保護・端駆動回路は、従
来、リレー回路等で構成していた。また、制御に必要な
ソフトウエアは、不揮発性の固定式メモリ素子に格納し
ていた。これは、プロセス制御装置の停止時もその動作
を継続させる必要があること、プロセス制御装置の停電
からの復旧を短時間で行うこと、さらに、誤回路混入の
可能性をなくすためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来から用い
られている回路はメンテナンス性が悪かった。例えば、
回路の変更が生じた場合、リレー回路では配線の変更が
必要となる。また、不揮発性の固定式メモリ素子では内
容の焼き直しやそのメモリ素子自体の交換を行う必要が
あった。
【0004】また、このような回路は動作状態の視認性
が悪いため、プラント異常時の状態把握,原因調査が困
難であった。例えば、回路内の信号を確認するには、そ
の実際の配線、タイマー、リレーの動作を追わなければ
ならなかった。
【0005】さらに、このような回路の製作工程には配
線工数が多く、誤配線混入の可能性が高い。誤配線を防
ぐには検査工数を多くせざるを得ない。
【0006】不揮発性の固定式メモリ素子に格納されて
いたソフトウエアの改造・動作状態確認の容易化を図る
には、ソフトウエアを不揮発性書き換え可能型メモリ素
子に格納することも考えられる。しかし、このようなメ
モリ素子は、信頼性の面で問題があった。例えば、書き
換え時の電気的ストレスによってデータが消失してしま
う可能性もあった。
【0007】本発明は、動作信頼性及び不揮発性を確保
しつつ、動作状態視認性,回路変更の容易性、メンテナ
ンス性の向上を図ると共に、回路製作の配線工数低減と
検査工数低減を図ったプロセス制御装置のプロセス入出
力装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、従
来、リレー回路で構成していた基本的な回路をソフトウ
エア化するとともに、これらのソフトウエアを不揮発性
書き換え可能型メモリ素子に格納した。このソフトウエ
アは、必要に応じて保守管理ツールによって変更可能に
する一方で、誤操作による消去を防ぐために書き換え許
可スイッチを設け安全性を確保した。
【0009】本発明の構成をより具体的に述べれば以下
の通りである。
【0010】本発明の第1の態様としては、プラントの
操作端を操作することで、プラントを運用するプロセス
制御システムにおいて、上記プラントの状態を示す状態
情報の入力を受け付ける入力処理、および、別途決定さ
れた上記操作端の操作内容を上記操作端に指示する出力
処理を行うプロセス入出力装置と、上記プロセス入出力
装置の受け付けた上記状態情報に基づいて、上記操作内
容を決定するプロセス制御装置とを備え、上記プロセス
入出力装置は、少なくとも上記入力処理および上記出力
処理の内容を定義した入出力プログラムの格納された不
揮発性書換可能型メモリ素子と、上記入出力プログラム
を実行する演算ユニットとを含んで構成されるものであ
ること、を特徴とするプロセス制御システムが提供され
る。
【0011】上記プロセス入出力装置と直接または間接
的に接続され、上記不揮発性書換可能型メモリ素子の記
憶内容の読み出し処理および書き換え処理を行う保守監
視装置をさらに備えることが好ましい。
【0012】上記不揮発性書換可能型メモリ素子には、
さらに、それまでに上記書換処理が行われた回数を示す
書換回数値が記憶されており、上記保守監視装置は、上
記書換を行う際には該書換回数値を確認し、該確認の結
果その時の書換回数値が別途定められた制限回数以下で
あった場合のみ上記書換処理を行うとともに、当該書換
回数値を更新するものであってもよい。
【0013】上記プロセス入出力装置は、上記書換処理
が行われている間、上記操作端に対してあらかじめ定め
られた操作内容を出力するものであってもよい。
【0014】上記プロセス入出力装置は、上記操作端毎
に別途定められた制御許可条件を備え、上記プロセス制
御装置から入力された操作内容が上記制御許可条件を満
たす場合のみ当該操作内容を上記操作端に出力するもの
であることが好ましい。
【0015】上記保守監視装置と上記プロセス入出力装
置との少なくとも一方は、上記書換処理の実行を制限す
る制限機構を備えることが好ましい。
【0016】作用を説明する。
【0017】プロセス入出力装置は、プラントの状態を
示す状態情報の入力を受け付ける。プロセス制御装置
は、プロセス入出力装置の受け付けた状態情報に基づい
て、操作内容を決定する。プロセス入出力装置は、決定
された操作端の操作内容を操作端に指示する。この場
合、プロセス入出力装置は、プロセス制御装置から入力
された操作内容が制御許可条件を満たす場合のみ当該操
作内容を操作端に出力するようにすれば、プロセス制御
装置の異常にも対処できる。
【0018】プロセス入出力装置の行うこのような入出
力処理は、演算ユニットが入出力プログラムを実行する
ことで実現できる。入出力プログラムを不揮発性書換可
能型メモリ素子に格納しておけば、保守監視装置はその
内容を読み出すことで、入出力装置の動作状態を確認で
きる。また、必要に応じて、書き換えることができる。
【0019】入出力プログラムの書換を行う際には、保
守監視装置は、まず、不揮発性書換可能型メモリ素子に
格納されているそれまでの書換回数値を確認する。該確
認の結果、その時の書換回数値が別途定められた制限回
数以下であった場合のみ上記書換処理を行うとともに、
書換回数値を更新する。このようにすることでデータ保
持の信頼性を担保できる。
【0020】書換処理が行われている間、プロセス入出
力装置は、操作端に対してあらかじめ定められた操作内
容を出力することで、プラントの状態が乱れるのを防ぐ
ことができる。
【0021】なお、具体的なプログラムおよび回路の構
成にもよるが、さらにプロセス入出力装置へのプロセス
制御装置からの入出力を停止させるとともに、状態情報
などについても書換を行う直前に操作端から入力された
内容を保持するようにしておけば、信頼性、安全性をよ
り確実なものとできる。
【0022】誤って書換処理が行われてしまうような事
態は、制限機構を設けることで防ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0024】本実施形態のプロセス制御システムは、図
1に示すとおり、プロセス制御装置1と、バス2と、1
または2以上のプロセス入出力装置3と、保守・監視装
置6と、から構成される。プロセス操作端s自体は、制
御対象となるプロセス自体が有するものである。
【0025】プロセス操作端sは、プラントを運用する
のに必要な補機(例えば、一方向回転補機、電動弁、電
磁弁等)の操作端であり、各補機毎に割り付けられてい
る。このプロセス操作端sは、プロセス入出力装置3か
らの動作指令に従ってその補機の状態を変更させること
ができるようになっている。また、それと同時に、その
補機の動作状態をプロセス入出力装置3に出力するよう
になっている。
【0026】[プロセス制御装置1]プロセス制御装置
1は、プロセス操作端sの動作管理を一括して行う装置
である。プロセス制御装置1は、図2に示すとおり、C
PU101、揮発性書換可能型メモリ素子102および
これらをつなぐバス103などを含んで構成されてい
る。CPU101によって実行される動作管理プログラ
ムソフト(プロセス制御用プログラム7)は、揮発性書
換可能型メモリ素子102に格納されている。
【0027】プラント運用時、該プロセス制御装置1
は、プロセス制御用プログラム7を実行することで、各
プロセス入出力装置3に動作指令を出力する。動作指令
の決定の際に必要となる各種情報は、制御対象となるプ
ロセス操作端sが割り付けられているプロセス入出力装
置3から状態情報として入力されるようになっている。
【0028】[プロセス入出力装置3]プロセス入出力
装置3は、プロセス制御装置1とプロセス操作端sとの
間に位置し、各種制御信号の入出力処理を行うものであ
る。該プロセス入出力装置3は、プロセス操作端sごと
に設けられている。該プロセス入出力装置3は、機能的
には、通常駆動条件処理回路30と、保護駆動条件処理
回路31、操作端駆動回路32とを備えている(図4参
照)。
【0029】通常駆動条件処理回路30は、プラントの
通常運転を行う際に必要な当該補機の駆動条件(駆動許
可条件)を生成するとともに、この駆動許可条件が成立
しているか否かを判定するものである。
【0030】保護駆動条件処理回路31は、何らかの異
常発生時にプラントの主要機器を保護するために、プロ
セス操作端sを駆動させるためのものである。異常発生
時、保護駆動条件処理回路31は、上述の駆動許可条件
を無視して強制的に操作端駆動回路32に駆動指示をす
るようになっている。
【0031】操作端駆動回路32は、当該補機のプロセ
ス操作端sに駆動信号を出力する回路である。該操作端
駆動回路32は、通常は、通常駆動条件処理回路30に
よる判定の結果、駆動条件が成立していた場合に駆動信
号を出力する。但し、何らかの異常時には、後述する保
護駆動条件処理回路31からの駆動指示に従って、駆動
信号を出力するようになっている。
【0032】本実施形態のプロセス入出力装置3は、図
2に示すとおり、具体的には、MPU301、不揮発性
書換可能型メモリ素子302、バス303、操作端駆動
回路32からなる。上述の通常駆動条件処理回路30お
よび保護駆動条件処理回路31は、MPU301が不揮
発性書換可能型メモリ素子302に格納されているプロ
セス入出力用プログラム8を実行することで実現されて
いる。このような構成を取った結果、本実施形態では、
主要機器の状態の変化を常時監視し何らかの異常が発生
した時には、主要機器の破損や焼損を防ぎ安全な方向へ
状態を速やかに移行させることができる。
【0033】なお、プロセス入出力用プログラム8は、
保守・監視装置6によって書換、モニタが可能に構成さ
れている。不揮発性書換可能型メモリ素子302へのプ
ロセス入出力用プログラム8の格納形態は、該書換を考
慮したものとなっている。この点については、後ほど図
6などを用いて詳細に説明する。
【0034】以下、プロセス制御装置1およびプロセス
入出力装置3によるプロセス制御の手順を図3、図4を
用いて説明する。
【0035】プロセス入出力装置3には、プロセス操作
端sの状態を示す状態信号11aがプロセス操作端sか
ら入力されている。プロセス入出力装置3は、該状態信
号11aをそのままプロセス制御装置1へ条件信号9と
して出力する(図4参照)。この条件信号9は、プロセ
ス制御装置1がプラントの状態を解析するための判断材
料となる信号であり、全てのプロセス入出力装置3から
プロセス制御装置1へ出力されている。
【0036】プロセス入出力装置3には、このほかにも
操作端駆動許可信号11bがプロセス操作端sから入力
されている。この操作端駆動許可信号11bは、後述す
る操作端制御信号10が、プロセス操作端sを正常に作
動させることができるか否かを判定するための基準,条
件となるものである。実際の操作端駆動許可信号11b
は、例えば、関連する他のプロセス操作端sの動作状態
やプラントの状態信号等からなる。プロセス入出力装置
3は、この操作端駆動許可信号11bを取り込んで、不
揮発性書換可能型メモリ素子4に格納する。
【0037】プロセス制御装置1は、条件信号9の内容
等に基づいてプラントの状態を解析する。解析の結果、
なんらかの操作を行わせる必要のあるプロセス操作端s
に対しては、当該プロセス操作端sに対応づけられてい
るプロセス入出力装置3に操作端制御信号10を出力す
る。
【0038】プロセス入出力装置3は、入力された操作
端制御信号10を、一旦、不揮発性書換可能型メモリ素
子302に格納する。そして、通常駆動条件処理部30
は、この時入力された操作端制御信号10の内容が、操
作端駆動許可信号11bが示す基準、条件を満たしてい
るか否かを判定する。該判定の結果、基準を満たしてい
た場合には、その操作端制御信号10を操作端駆動回路
32へ出力する。操作端駆動回路32は、該操作端制御
信号10に基づいてプロセス操作端sを駆動するべく、
操作端駆動信号12をプロセス操作端sへ出力する。
【0039】[保守・監視装置6]保守・監視装置6
は、プロセス入出力装置3の保守・監視を行うためのも
のである。保守・監視装置6は、図2に示すとおり、C
PU601、メモリ602、バス603、モニタ605
を備えている。そして、プロセス制御装置1および/ま
たはプロセス入出力装置3に接続されている。CPU6
01は、メモリ602に格納しているプログラムを実行
することで保守・監視のための各種機能を実現してい
る。例えば、該保守・監視装置6は、直接(あるいは、
プロセス制御装置1を経由して)プロセス入出力装置3
にアクセスすることで、不揮発性書換可能型メモリ素子
302に格納されているプログラム,データの書換を行
う機能を備えている。また、不揮発性書換可能型メモリ
素子302に格納されているプログラム、プロセス入出
力装置3の動作状態に関する情報を獲得してモニタ60
5に表示する機能を備えている。さらに、不揮発性書換
可能型メモリ素子302の書換を行った回数をカウント
する書換回数管理回路26を備えている。該書換回数管
理回路26も実際には、他の機能と同様、CPU601
がメモリ602にあらかじめ格納されているプログラム
を実行することで実現されている。
【0040】以下、該保守・監視装置6の動作を図5〜
図9を用いて説明する。ここでは、動作の内容毎に分け
て説明する。
【0041】(1)プロセス入出力装置3の動作状態の
表示 保守・監視装置6は、プロセス入出力装置3の動作状態
を示す情報を獲得し、これを制御ロジック図として、モ
ニタ605に表示する。該情報は、図5に示すとおり、
プロセス制御装置1を経由して(動作状態信号14)、
あるいは、直接プロセス入出力装置3から(動作状態信
号16)獲得される。
【0042】(2)プロセス入出力用プログラム8の更
新 保守・監視装置6のメモリ602には、新たなプロセス
入出力用プログラムである書換プログラム22をあらか
じめ格納しておく。該書換プログラム22は、図6に示
すとおり、N個のグループ(グループ22ー1〜グルー
プ22ーN)に分けて構成しておく。さらに、保守・監
視装置6は、書換処理を行った回数をカウントする書換
回数管理回路26を備えている。
【0043】一方、不揮発性書換可能型メモリ素子30
2は、図6に示すとおり、プログラムを記憶するメモリ
エリア17と、書換回数を保持するための書換回数カウ
ントエリア21とに分けられている。メモリエリア17
は、さらに、N個の小さなエリア(エリア17ー1〜エ
リア17ーN)に分けられている。そして、各エリアに
は、それぞれ上述の書換プログラム22がグループ単位
で書き込まれている。つまり、エリア17ー1にはグル
ープ22ー1が、また、エリア17ー2にはグループ2
2ー2が格納されている。
【0044】プログラムの書換は、プロセス入出力装置
3を書換モードに移行させた上で、新たなプログラムを
不揮発性書換可能型メモリ302に転送することで行
う。
【0045】つまり、保守・監視装置6は、プロセス入
出力装置3にプログラム書換指令13(あるいは、書換
指令15)を出力する(図5参照)。該プログラム書換
指令信号13(15)を入力されたプロセス入出力装置
3は、書換モードに移行する。この後、続いて行う新た
なプログラムの転送は、基本的にはグループ単位で行
う。
【0046】プロセス入出力用プログラム8を部分的に
書き換える場合には、保守・監視装置6は、書換プログ
ラム22のうち書換対象となっている部分が含まれてい
るグループのみを、当該グループを格納すべきエリアに
転送する。以下、図6乃至図7を用いて詳しく説明す
る。
【0047】保守・監視装置6は、書換処理を開始する
と、図7に示すとおり、まず、不揮発性書換可能型メモ
リ302の書換回数カウントエリア21にアクセスし、
それまでの書換回数を確認する。書換回数を確認後は、
プログラムの転送を開始する。この場合、まず、書換の
対象となっているか否かをグループ毎に判定する。該判
定は、書換処理の対象として、使用者によってあらかじ
め指定されているか否かを判定することで行う。書換の
対象となっていなければ、そのまま、次のグループにつ
いての判定に移る。書換の対象となっていた場合には、
当該グループを対応するエリアに転送する。図6、図7
の例では、グループ22ー2のみを書き換えている。
【0048】すべてのグループについての判定等を実行
し終わると、書換回数管理回路26は書換回数を1だけ
カウントアップする。そして、この新たな書換回数を、
書換回数カウントエリア21に格納する。
【0049】プロセス入出力用プログラム8の全体を書
き換える場合も同様の処理を行うことで、書換プログラ
ム22を構成するすべてのグループを順次転送する(図
8、図9参照)。つまり、保守・監視装置6はまず、こ
の書換プログラム22のうちのグループ22ー1を不揮
発性書換可能型メモリ素子302のエリア17ー1に転
送する。グループ22ー1の転送が終了すると、続い
て、グループ22ー2をエリア17ー2に転送する。以
下同様に、残りのグループ22ー3〜22ーNを、メモ
リエリア17ー3〜17ーNへ順次転送する。
【0050】書換回数管理回路26による書換回数のカ
ウントおよび書換回数カウントエリア21の更新も同様
である。
【0051】なお、書換回数を確認した結果、別途定め
られた制限回数(本実施形態では、1000回)を越え
ていた場合には、書換がプロセス入出力用プログラム8
の全体であるか一部であるかに関わらずその旨を保守・
監視装置6のモニタ605に表示させて、書き換えを中
止する。このような書換回数の制限を設けることで、不
揮発性書換可能型メモリ素子302の記憶内容の信頼性
を維持することができる。なお、制限回数は、不揮発性
書換可能型メモリ素子302として使用しているメモリ
の故障率などに応じて定め、これを保守監視装置6のメ
モリ602に格納しておくものとする。
【0052】プログラムの転送中(あるいは、後述する
書換許可スイッチが書き込み許可中)は、書換がプロセ
ス入出力用プログラム8の全体であるか一部であるかに
関わらず、プロセス制御装置1とプロセス入出力装置3
との間でのデータの入出力は一時停止する。また、プロ
セス操作端sからプロセス入出力装置3への入力も停止
する。その一方で、プロセス入出力装置3は、操作端駆
動信号12を書き込み処理開始直前の値(あるいは、あ
らかじめ決められた値)に保持するようにしている。こ
れにより書換によるプラントへの影響を抑制できる。
【0053】ここまでの説明では特に述べなかったが、
本実施形態では、誤操作によってプロセス入出力用プロ
グラム8等を失うことのないように、書換許可スイッチ
を設けている。該書換許可スイッチは、ハードウエアと
ソフトウエアとのいずれでも実現可能である。それぞれ
の一例を図10に示した。
【0054】プロセス入出力装置3の本体に設けた書換
許可スイッチ28は、ハードウエアで構成されている。
通常は、書換許可スイッチ28を“不許可”位置にして
おく。この状態では、保守・監視装置6から書換指令1
3(15)がきても、不揮発性書換可能型メモリ302
内のデータを書換できない。不揮発性書換可能型メモリ
302内のプログラム,データを書き換える際は、書換
指令13(15)を送る前に、あらかじめ書換許可スイ
ッチ28を手動で“許可”位置に切替えておく。
【0055】保守・監視装置6に設けた書換許可スイッ
チ27は、ソフトウエアで実現されたものである。該書
換許可スイッチ27は、別途定められたキーワードが入
力されない限り、保守・監視装置6の機能を制限するよ
うになっている。ここでは、このキーワードが入力され
ない限り、プロセス入出力装置3への書換プログラム等
を送信できないようになっている。
【0056】なお、図10の例では、より確実を期する
ために、書換許可スイッチ28(ハードスイッチ)と書
換許可スイッチ27(ソフトスイッチ)とを併用してい
る。従って、どちらか一方でもロックが解除されていな
い場合には、不揮発性書換可能型メモリ素子302内の
データの書換ができないようになっている。
【0057】以上説明した実施形態のプロセス制御シス
テムでは、回路をソフトウエア化したことで、リレー回
路等が不要となり、プロセス入出力装置、ひいてはプロ
セス制御システム全体の小型化が可能となった。
【0058】プロセス入出力装置等の動作信号を読み出
すことで、その動作状態を容易に確認できる。このよう
なプラント制御動作の視認性の向上は、プラント監視性
の向上、プラント異常への対応処置の迅速化につなが
る。
【0059】不揮発性の書換可能型メモリ素子を用いて
いるため、回路変更に対応してソフトウエアを書き換え
ることが可能で保守性が高い。さらに、停電時にもソフ
トウエアが失われることがないため、停電後にソフトウ
エアを再書き込みする必要がない。再書き込み回数が少
なければ書き込み時のエラー発生の可能性も小さくなる
ため、信頼性が高くなる。書換回数に制限を設けたこと
で、ソフトウエア保持の信頼性はさらに高まる。
【0060】書き込み許可/不許可スイッチを設けたこ
とで、不用意にソフトウエアを変更してしまうことはな
いため、プロセス制御の安全性が高い。
【0061】ソフトウエアの更新処理中は直前の値など
を出力するようにしているため、更新中もプラントに外
乱を与えることなく安全性が高いなお、上述した実施形
態では、プロセス入出力装置3の備える機能(回路)の
うち、通常駆動条件処理回路30、保護駆動条件処理回
路31のみをソフトウエア化していた。しかし、操作端
駆動回路32についてもソフトウエア化しても構わな
い。
【0062】また、後述する操作端制御信号10が、プ
ロセス操作端sを正常に作動させることができるか否か
を判定するための基準,条件は、プロセス操作端sから
入力される操作端駆動許可信号11bを用いていた。し
かし、これらの基準、条件は、別途、あらかじめプロセ
ス入出力装置に入力しておくようにしても構わない。
【0063】特許請求の範囲において言う“操作端”と
は、上記実施形態においてはプロセス操作端sに相当す
る。“状態情報“とは、状態信号11a(条件信号9)
に含まれている内容に相当する。“操作内容”とは、操
作端制御信号10の内容に相当する。“入出力プログラ
ム”とは、プロセス入出力用迂路グラム8に相当する。
“不揮発性書換可能型メモリ素子”とは、不揮発性書換
可能型メモリ素子302に相当する。“演算ユニット”
とは、MPU301に相当する。“書換回数値”とは、
書換回数カウントエリア21に格納されている値に相当
する。“制御許可条件”とは、操作端駆動許可信号11
bに応じて定められた不揮発性書換可能型メモリ素子3
02に格納されている基準、条件に相当するものであ
る。“制限機構”とは、書換許可スイッチに相当する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、信
頼性,メンテナンス性,視認性の高いプロセス入出力装
置が得られる。また、製造工程における配線工数、配線
ミス、検査工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるプロセス入出力装置3
を含んだプロセス制御システムの全体構成を示す図であ
る。
【図2】プロセス入出力装置3,プロセス制御装置1,
保守・監視装置6の内部構成を示す図である。
【図3】各部間で授受される信号を示す図である。
【図4】プロセス入出力装置3の処理の概要を信号の流
れに基づいて示した図である。
【図5】保護・監視装置6による保護・監視動作におけ
る信号の流れを示す図である。
【図6】メモリエリア17の一部を書き換える場合の様
子を示す図である。
【図7】メモリエリア17の一部を書き換える手順を示
す図である。
【図8】メモリエリア17の全体を書き換える様子を示
す図である。
【図9】メモリエリア17の全体を書き換える手順を示
す図である。
【図10】不揮発性書換可能型メモリ素子302の書換
許可スイッチ27,28を示す図である。
【符号の説明】
1…プロセス制御装置、2…バス、3…プロセス入出力
装置、6…保守・監視装置、7…プロセス制御用プログ
ラム、8…プロセス入出力用プログラム、9…条件信
号、10…操作端制御信号、11a…状態信号、11b
…操作端駆動許可信号、12…操作端駆動信号、13…
プログラム書換指令、14…動作状態信号、15…プロ
グラム書換指令、16…動作状態信号、17…メモリエ
リア、21…書換回数カウントエリア、22…書換プロ
グラム、27…書換許可スイッチ、28…書換許可スイ
ッチ、30…通常駆動条件処理回路、31…保護駆動条
件処理回路、32…操作端駆動回路、101…CPU、
102…揮発性書換可能型メモリ素子、103…バス、
301…CPU、302…不揮発性書換可能型メモリ素
子、303…バス、601…CPU、602…メモリ、
603…バス、605…モニタ、s…プロセス操作端
フロントページの続き (72)発明者 小倉 信之 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 天日 康博 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの操作端を操作することで、プラ
    ントを運用するプロセス制御システムにおいて、 上記プラントの状態を示す状態情報の入力を受け付ける
    入力処理、および、別途決定された上記操作端の操作内
    容を上記操作端に指示する出力処理を行うプロセス入出
    力装置と、 上記プロセス入出力装置の受け付けた上記状態情報に基
    づいて、上記操作内容を決定するプロセス制御装置とを
    備え、 上記プロセス入出力装置は、少なくとも上記入力処理お
    よび上記出力処理の内容を定義した入出力プログラムの
    格納された不揮発性書換可能型メモリ素子と、上記入出
    力プログラムを実行する演算ユニットとを含んで構成さ
    れるものであること、 を特徴とするプロセス制御システム。
  2. 【請求項2】上記プロセス入出力装置と直接または間接
    的に接続され、上記不揮発性書換可能型メモリ素子の記
    憶内容の読み出し処理および書き換え処理を行う保守監
    視装置をさらに備えたこと、 を特徴とする請求項1記載のプロセス制御システム。
  3. 【請求項3】上記不揮発性書換可能型メモリ素子には、
    さらに、それまでに上記書換処理が行われた回数を示す
    書換回数値が記憶されており、 上記保守監視装置は、上記書換を行う際には該書換回数
    値を確認し、該確認の結果その時の書換回数値が別途定
    められた制限回数以下であった場合のみ上記書換処理を
    行うとともに、当該書換回数値を更新するものであるこ
    と、 を特徴とする請求項2記載のプロセス制御システム。
  4. 【請求項4】上記プロセス入出力装置は、上記書換処理
    が行われている間、上記操作端に対してあらかじめ定め
    られた操作内容を出力するものであること、 を特徴とする請求項3記載のプロセス制御システム。
  5. 【請求項5】上記プロセス入出力装置は、上記操作端毎
    に別途定められた制御許可条件を備え、上記プロセス制
    御装置から入力された操作内容が上記制御許可条件を満
    たす場合のみ当該操作内容を上記操作端に出力するもの
    であること、 を特徴とする請求項4記載のプロセス制御システム。
  6. 【請求項6】上記保守監視装置と上記プロセス入出力装
    置との少なくとも一方は、上記書換処理の実行を制限す
    る制限機構を備えること、 を特徴とする請求項5記載のプロセス制御システム。
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JP2014145663A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Toshiba Corp 安全保護システムおよび制御装置

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