JP2001318458A - 平版印刷版原版 - Google Patents

平版印刷版原版

Info

Publication number
JP2001318458A
JP2001318458A JP2000135490A JP2000135490A JP2001318458A JP 2001318458 A JP2001318458 A JP 2001318458A JP 2000135490 A JP2000135490 A JP 2000135490A JP 2000135490 A JP2000135490 A JP 2000135490A JP 2001318458 A JP2001318458 A JP 2001318458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
oxide film
aluminum
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000135490A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Hotta
久 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000135490A priority Critical patent/JP2001318458A/ja
Priority to CNB011097523A priority patent/CN1311293C/zh
Priority to EP01107825A priority patent/EP1142708B1/en
Priority to US09/826,888 priority patent/US7078153B2/en
Priority to DE60125450T priority patent/DE60125450T2/de
Priority to CNB2005100709733A priority patent/CN100498523C/zh
Priority to AT01107825T priority patent/ATE349320T1/de
Publication of JP2001318458A publication Critical patent/JP2001318458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線レーザー露光により書き込み可能であ
り、高感度で記録可能であり、印刷汚れ性が良好なサー
マルタイプの平版印刷版原版を提供する。 【解決手段】 粗面化されたアルミニウム基体上に下記
式で定義される空隙率が20〜70%の範囲にあり、表
面に露出したマイクロポアの直径が15nm以下である
陽極酸化皮膜を形成してなる支持体上に、赤外線レーザ
露光により書き込み可能な記録層を設けてなり、且つ、
現像処理後の非画像部の接触角が20度以下であること
を特徴とする。下記式において、酸化皮膜密度(g/c
3)は、[単位面積あたりの酸化皮膜重量/酸化皮膜
膜厚]より求める。 空隙率(%)=〔1−(酸化皮膜密度/3.98)〕×
100

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版原版に
関するものであり、特に、光熱変換によってレーザー光
を熱に変換し、発生した熱により記録を行うヒートモー
ド型の感熱記録層を設けた平版印刷版原版に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成技術の発展に伴い、細く
ビームを絞ったレーザー光をその版面上に走査させ、文
字原稿、画像原稿などを直接版面上に形成させ、フイル
ム原稿を用いず直接製版させる技術が注目されている。
このような画像形成材料としては、感光層中に存在する
赤外線吸収剤がその光熱変換作用を発現し、露光により
発熱し、その熱により感光層の露光部分が可溶化し、ポ
ジ画像を形成する所謂サーマルタイプのポジ型平版印刷
版や、その熱により、ラジカル発生剤や酸発生剤がラジ
カルや酸を発生し、それによりラジカル重合反応や酸架
橋反応が進行して不溶化し、ネガ型画像を形成するサー
マルタイプのネガ型平版印刷版が挙げられる。
【0003】このようなサーマルタイプの画像形成にお
いては、レーザー光照射によって感光層中で光熱変換物
質により熱が発生してその熱が画像形成反応を引き起こ
す。しかしながら、粗面化され陽極酸化皮膜を形成され
たアルミニウム支持体では、支持体の熱伝導率が感光層
に比べ極めて高いため、感光層支持体界面付近で発生し
た熱は画像形成に充分使用されないうちに支持体内部に
拡散してしまい、その結果感光層支持体界面では、ポジ
型感光層は分解反応が不十分となり、本来の非画像部分
に残膜が発生してしまうという低感度の問題を本質的に
抱えている。この問題に対処するため、ポジ型では感光
層支持体界面での感光層現像性を向上させるため下塗り
がいろいろ検討されており、一方ネガ型では後加熱によ
って露光部分を強制的に硬化させたり表面層が特に硬化
しやすいように感光層を調整することが試みられている
が、いずれにおいても十分満足のいくレベルには到達で
きていない。特に最近の市場動向として、生産性の向上
のため露光時間の短縮化や、レーザーの長寿命化のため
になるべく低出力で使用したいなどの要求が強いため、
レーザー光で直接製版可能であり、発生した熱を効率よ
く画像形成反応に生かし、非画像部のアルカリ性現像液
に対する溶解性に優れ、高感度化と非画像部の親水性の
低さに起因する印刷汚れが抑制された平版印刷版原版が
求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、赤外線レーザー露光により書き込み可能であり、高
感度で記録可能であり、印刷汚れ性が良好なサーマルタ
イプの平版印刷版原版を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究の結果、アルミニウム基体上に、断
熱性が高く、且つ、親水性の皮膜を形成することで、上
記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の平版印刷版原版は、粗面化されたアルミ
ニウム基体上に、下記式で定義される空隙率が20〜7
0%の範囲にあり、表面に露出したマイクロポアの直径
が15nm以下である陽極酸化皮膜を形成してなる支持
体上に、赤外線レーザ露光により書き込み可能な記録層
を設けてなり、且つ、現像処理後の非画像部の接触角が
20度以下であることを特徴とする。 空隙率(%)=〔1−(酸化皮膜密度/3.98)〕×
100 ここで、酸化皮膜密度(g/cm3)=単位面積あたり
の酸化皮膜重量/酸化皮膜膜厚この平版印刷版原版に設
けられる赤外線レーザで書き込み可能な記録層として
は、赤外線吸収剤、熱によって酸或いはラジカルを発生
する化合物、及び、酸或いはラジカルによって架橋を形
成したり、重合反応を起こす化合物、を含有するネガ型
の記録層、または、赤外線吸収剤、及び、熱によって結
合構造が解け、アルカリ水溶液等に可溶性となる化合物
を含有するポジ型の記録層が挙げられる。
【0006】本発明の作用は明確ではないが、アルミニ
ウム(合金)基体上に所定の空隙率と所定の開口部を有
するマイクロポアが形成された陽極酸化皮膜を形成する
ことで、この陽極酸化皮膜が、内部に空隙部分を多数有
する断熱層として働くようになり、感光層支持体界面の
熱伝達性を下げ、感度向上につながったものと考えられ
る。また、露光、現像処理を経て露出された非画像部の
接触角は前記陽極酸化皮膜の存在により20度以下に保
持され、親水性、撥インク性に優れるため、非画像部の
汚れを効果的に防止し、高画質の画像形成が達成できる
ものと考えられる。また、陽極酸化皮膜の表層部分のみ
を封孔し、内部に空隙部分を残すように封孔処理を施す
と一層感度を向上できる。本発明の好ましい態様におい
ては、さらに、陽極酸化皮膜表面を酸、或いはアルカリ
で処理することで、所定の形状のマイクロポア直径を達
成することができ、より一層の感度及び親水性の向上が
達成できる。また、所定の形状のマイクロポア直径に調
整するために封孔処理と組み合わせてもよい。このよう
な構造の支持体は、断熱性に極めて優れるため、感度向
上できることに加え、さらに感光層中の染料、バインダ
ー等の親油成分の残膜等も効果的に防ぐことができ、親
水性が向上するため、汚れ性を向上できるという利点も
有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 <支持体>本発明に用いられる支持体は、粗面化された
アルミニウム基体上に所定の空隙率と所定の直径のマイ
クロポアを有する陽極酸化皮膜(以下、適宜、特定陽極
酸化皮膜と称する)を形成してなることを特徴とする。 (アルミニウム基体)支持体の基板となるアルミニウム
基体としては、寸度的に安定なアルミニウムを主成分と
する金属、即ち、アルミニウムまたはアルミニウム合金
からなる。以下、本発明でアルミニウム基体と称する場
合、不可避的不純物を含有する純アルミニウム板の他、
アルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金
板、又はアルミニウム(合金)がラミネートもしくは蒸
着されたプラスチックフィルム又は紙を包含するものと
する。また、本発明のアルミニウム基体として、さら
に、特公昭48−18327号に記載されているような
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にアルミニウム
シートが結合された複合体シート等を用いることもでき
る。
【0008】以下の説明において、上記に挙げたアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金からなる基板をアルミニ
ウム基板と総称して用いる。前記アルミニウム合金に含
まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネ
シウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンな
どがあり、合金中の異元素の含有量は10重量%以下で
ある。本発明では純アルミニウム板が好適であるが、完
全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が困難である
ので、僅かに異元素を含有するものでもよい。このよう
に本発明に基板として適用されるアルミニウム板は、そ
の組成が特定されるものではなく、従来より公知公用の
素材のもの、例えばJIS A 1050、JIS A
1100、JIS A 3103、JIS A 30
05などの材料を適宜利用することが出来る。また、本
発明に用いられるアルミニウム基板の厚みは、およそ
0.1mm〜0.6mm程度である。この厚みは印刷機
の大きさ、印刷版の大きさ及びユーザーの希望により適
宜変更することができる。
【0009】〔基板の粗面化処理〕 (砂目立て処理)アルミニウム板はより好ましい形状に
砂目立て処理させる。砂目立て処理方法は、特開昭56
−28893号に開示されているような機械的砂目立
て、化学的エッチング、電解グレインなどがある。さら
に塩酸または硝酸電解液中で電気化学的に砂目立てする
電気化学的砂目立て方法、及びアルミニウム表面を金属
ワイヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球
と研磨剤でアルミニウム表面を砂目立でするボールグレ
イン法、ナイロンブラシと研磨剤で表面を砂目立てする
ブラシグレイン法のような機械的砂目立て法を用いるこ
とができ、上記砂目立て方法を単独あるいは組み合わせ
て用いることもできる。
【0010】その中でも本発明に有用に使用される砂目
表面を作る方法は、塩酸または硝酸電解液中で化学的に
砂目立てする電気化学的方法であり、適する電流密度は
陽極時電気量50C/dm2〜1000C/dm2の範囲
である。さらに具体的には、0.1〜50%の塩酸また
は硝酸を含む電解液中、温度20〜100℃、時間1秒
〜30分、電流密度5A/dm2〜400A/dm2の条
件で直流又は交流を用いて行われる。電気化学的粗面化
は、表面に微細な凹凸を付与することが容易であるた
め、感光層と基板の密着を向上する上でも不可避であ
る。この粗面化により、平均直径約0.5〜20μmの
クレーターまたはハニカム状のピットをアルミニウム表
面に30〜100%の面積率で生成することが出来る。
ここで設けたピットは印刷版の非画像部の汚れにくさと
耐刷力を向上する作用がある。電気化学的処理では、十
分なピットを表面に設けるために必要なだけの電気量、
即ち電流と電流を流した時間の積が電気化学的粗面化に
おける重要な条件となる。より少ない電気量で十分なピ
ットを形成出来ることは、省エネの観点からも望まし
い。粗面化処理後の表面粗さとしてはRa=0.2〜
0.7μmが好ましい。
【0011】(エッチング処理)このように砂目立て処
理したアルミニウム基板は、酸またはアルカリにより化
学的にエッチングされる。酸をエッチング剤として用い
る場合は、微細構造を破壊するのに時間がかかり、工業
的に本発明を適用するに際しては不利であるが、アルカ
リをエッチング剤として用いることにより改善できる。
本発明において好適に用いられるアルカリ剤は、苛性ソ
ーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、メタケイ酸ソー
ダ、リン酸ソーダ、水酸化カリウム、水酸化リチウム等
を用い、濃度と温度の好ましい範囲はそれぞれ1〜50
%、20〜100℃であり、Alの溶解量が5〜20g
/m3となるような条件が好ましい。エッチングのあと
表面に残留する汚れ(スマット)を除去するために酸洗
いが行われる。用いられる酸は硝酸、硫酸、リン酸、ク
ロム酸、フッ酸、ホウフッ化水素酸等が用いられる。特
に電気化学的粗面化処理後のスマット除去処理方法とし
ては、好ましくは特開昭53−12739号公報に記載
されているような50〜90℃の温度の15〜65重量
%の硫酸と接触させる方法及び特公昭48−28123
号公報に記載されているアルカリエッチングする方法が
挙げられる。
【0012】<空隙を有する陽極酸化皮膜形成処理>以
上のようにして処理されたアルミニウム基板上に陽極酸
化処理を施すことにより、空隙を有する陽極酸化皮膜を
形成する。陽極酸化処理はこの分野で従来より行われて
いる方法で行うことができる。具体的には、硫酸、リン
酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンス
ルフォン酸等の単独あるいはこれらの二種以上を組み合
わせて水溶液または非水溶液中でアルミニウムに直流ま
たは交流を流すとアルミニウム支持体表面に陽極酸化皮
膜を形成することができる。
【0013】この際、電解液中に少なくともAl合金
板、電極、水道水、地下水等に通常含まれる成分はもち
ろん含まれても構わない。さらには第2、第3成分が添
加されていても構わない。ここでいう第2、3成分と
は、例えばNa、K、Mg、Li、Ca、Ti、Al、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn等の金
属のイオン;アンモニウムイオン等の陽イオン;硝酸イ
オン、炭酸イオン、塩素イオン、リン酸イオン、フッ素
イオン、亜硫酸イオン、チタン酸イオン、ケイ酸イオ
ン、硼酸イオン等の陰イオン;等が挙げられ、その濃度
としては0〜10000ppm程度含まれても良い。
【0014】陽極酸化処理の条件は使用される電解液に
よって種々変化するので一概に決定され得ないが、一般
的には電解液の濃度が1〜80%、液温−5〜70℃、
電流密度0.5〜60A/dm2、電圧1〜100V、
電解時間10〜200秒の範囲が適当である。本発明に
おいては、陽極酸化皮膜は0.5〜20g/m2の範囲
で形成されることが好ましく、0.5g/m2以下であ
ると版に傷が入りやすく、20g/m2以上は製造に多
大な電力が必要となり、経済的に不利である。好ましく
は、1.0〜10g/m2である。更に好ましくは、
1.5〜6g/m2である。
【0015】本発明においては、この皮膜の空隙率を2
0〜70%となるように陽極酸化皮膜を形成することを
要し、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは30
〜50%の空隙率を有するものである。空隙率が20%
未満であると感度向上効果が不充分であり、70%を超
えると汚れ性が悪化する傾向があり、いずれも好ましく
ない。具体的な皮膜の空隙率の制御方法としては、電流
密度を低くして、長時間陽極酸化を行うことで、小さな
空孔が多数形成される傾向にある。また、電解液の温度
を高くしたり、電解液の濃度を高くしたり、溶解性の高
い電解液を用いると、陽極酸化皮膜の表面に形成される
空孔の直径が大きくなる傾向があることが知られてお
り、これらの制御方法については、当業者が適宜選択す
ることができる。
【0016】本発明においては、前述のように陽極酸化
条件を最適化することによって空隙率、マイクロポアの
分布密度を調整した後、さらに空隙率を高める目的で酸
又はアルカリ水溶液により処理することもできる。この
処理は、陽極酸化皮膜が形成されたアルミニウム基板を
酸又はアルカリ水溶液に浸漬し、陽極酸化皮膜を0.0
5〜20g/m2、好ましくは0.1〜5g/m2溶解す
る処理である。上記の皮膜溶解量を得るための処理条件
として以下の条件範囲をとることが好ましい。具体的な
条件としては、酸水溶液で処理する場合には、硫酸、リ
ン酸、又はこれらの混合物の水溶液を用いることが好ま
しく、濃度としては、10〜500g/l、好ましくは
20〜100g/l、温度としては10〜90℃の範
囲、好ましくは40〜70℃の範囲、浸漬処理時間とし
ては10〜300秒、好ましくは30〜120秒であ
る。一方、アルカリ水溶液で処理する場合には、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、又はこ
れらの混合物の水溶液を用いることが好ましく、その水
溶液のpHとしては11〜13の範囲、好ましくは1
1.5〜12.5の範囲、温度としては10〜90℃の
範囲、好ましくは30〜50℃の範囲、浸漬処理時間と
しては5〜300秒、好ましくは10〜30秒である。
この範囲より緩やかな条件では、陽極酸化皮膜が溶解す
るまでの時間が著しく長くなり、作業効率が低下し、よ
り厳しい条件で処理する場合には極端な短時間のうちに
陽極酸化皮膜が溶解してしまうため、実用上好ましい制
御がし難くなるため、いずれも好ましくない。
【0017】(封孔処理)陽極酸化処理して皮膜を作成
後、或いは、陽極酸化後に空隙率を高めるための酸又は
アルカリ水溶液による陽極酸化皮膜の溶解処理を行った
後に、陽極酸化皮膜表面のマイクロポアを所定の直径に
調整するように封孔処理が行われることが好ましい。こ
こでの封孔処理は、陽極酸化皮膜の断面(厚み)方向に
おける最上部以外は空隙を残し、最上部のみを封孔する
条件で行われることが好ましい。例えば、特開平4−1
76690号や、特開平5−202496号公報に記載
の加圧水蒸気や熱水による陽極酸化皮膜の封孔処理のよ
うなポアの上部から封項できる方法が好ましく挙げられ
る。また、上記の水蒸気封孔処理の他にも、珪酸塩処
理、重クロム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理、酢酸アン
モニウム塩処理、トリエタノールアミン処理、炭酸バリ
ウム塩処理、極微量のリン酸塩を含む熱水処理等の公知
の方法を用いて行うこともできる。陽極酸化皮膜のマイ
クロポア径は15nm以下であることを要するが。10
nm以下であることがさらに好ましい。このマイクロポ
アが大きすぎる場合、例えば、20nm以上となるよう
な場合、印刷時の汚れ性が劣化するといった問題が生じ
る。
【0018】その他にも空隙率を範囲内にできれば方法
は特に問わないが、例えば、溶液による浸漬処理、スプ
レー処理、コーティング処理、蒸着処理、スパッタリン
グ、イオンプレーティング、溶射、鍍金等が挙げられる
が、特に限定されるものではない。
【0019】具体的処理方法として、例えば、特開昭6
0−149491号公報に開示されている、少なくとも
1個のアミノ基と、カルボキシル基及びその塩の基並び
にスルホ基及びその塩の基からなる群から選ばれた少な
くとも1個の基とを有する化合物からなる層、特開昭6
0−232998号公報に開示されている、少なくとも
1個のアミノ基と少なくとも1個の水酸基を有する化合
物及びその塩から選ばれた化合物からなる層、特開昭6
2−19494号公報に開示されているリン酸塩を含む
層、特開昭59−101651 号公報に開示されてい
るスルホ基を有するモノマー単位の少なくとも1種を繰
り返し単位として分子中に含む高分子化合物からなる層
等をコーティングによって設ける方法が挙げられる。
【0020】また、カルボキシメチルセルロース、デキ
ストリン、アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸
などのアミノ基を有するホスホン酸類、置換基を有して
もよいフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アル
キルホスホン酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホス
ホン酸およびエチレンジホスホン酸などの有機ホスホン
酸、置換基を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリ
ン酸、アルキルリン酸およびグリセロリン酸などの有機
リン酸エステル、置換基を有してもよいフェニルホスフ
ィン酸、ナフチルホスフィン酸、アルキルホスフィン酸
およびグリセロホスフィン酸などの有機ホスフィン酸、
グリシンやβ−アラニンなどのアミノ酸類、およびトリ
エタノールアミンの塩酸塩などのヒドロキシル基を有す
るアミンの塩酸塩などから選ばれる化合物層を設ける方
法もある。
【0021】封孔処理には、該不飽和基を有するシラン
カップリング剤を塗設処理しても良く、例えばN−3−
(アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、(3−アクリロキシプ
ロピル)ジメチルメトキシシラン、(3−アクリロキシ
プロピル)メチルジメトキシシラン、(3−アクリロキ
シプロピル)トリメトキシシラン、3−(N−アリルア
ミノ)プロピルトリメトキシシラン、アリルジメトキシ
シラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリメトキ
シシラン、3−ブテニルトリエトキシシラン、2−(ク
ロロメチル)アリルトリメトキシシラン、メタクリルア
ミドプロピルトリエトキシシラン、N−(3−メタクリ
キシ−2−ヒドロキシプロピル)−3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、(メタクリロキシイメチル)ジメ
チルエトキシシラン、メタクリロキシメチルトリエトキ
シシラン、メタクリロキシメチルトリメトキシシラン、
メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、メタ
クリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、メタクリ
ロキシプロピルメチルジエトキシシラン、メタクリロキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、メタクリロキシプ
ロピルメチルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロ
ピルメチルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピ
ルトリス(メトキシエトキシ)シラン、メトキシジメチ
ルビニルシラン、1−メトキシ−3−(トリメチルシロ
キシ)ブタジエン、スチリルエチルトリメトキシシラ
ン、3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミ
ノ)−プロピルトリメトキシシラン塩酸塩、ビニルジメ
チルエトキシシラン、ビニルジフェニルエトキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジメ
トキシシラン、O−(ビニロキシエチル)−N−(トリ
エトキシシリルプロピル)ウレタン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ−t
−ブトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシシラ
ン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトリス(2−
メトキシエトキシ)シラン、ジアリルアミノプロピルメ
トキシシランを挙げることができる。これらのうち好ま
しくは、不飽和基の反応性が早いメタクリロイル基、ア
クリロイル基を含むカップリング剤が好ましいが、不飽
和基が2官能であればビニル基、アリル基であればかま
わない。
【0022】その他にも特開平5−50779に示すゾ
ルゲルコーティング処理、特開平5−246171に示
すホスホン酸類のコーティング処理、特開平6−234
284、特開平6−191173及び特開平6−230
563に記載のバックコート用素材をコーティングによ
り処理する方法、特開平6−262872に示すホスホ
ン酸類の処理、特開平6−297875に示すコーティ
ング処理、特開平10−109480に記載の方法で陽
極酸化処理する方法、特願平10−252078及び特
願平10−253411に記載の浸漬処理方法等、何れ
の方法によっても良い。
【0023】<画像形成層>以上のように作成された本
発明に係るアルミニウム支持体には必要に応じて以下の
画像形成層が形成される。本発明に用いられる画像形成
層は、赤外線レーザの照射により書き込み可能なもので
あれば、特に制限されない。このような、赤外線レーザ
露光により直接記録可能であり、露光部のアルカリ現像
液に対する溶解性が変化する感光層を以下、適宜、サー
マルタイプ感光層と称する。サーマルタイプのレーザー
直描型平版印刷版用感光層としては、公知のものを適用
することができ、例えば、特開平9−222737号、
特開平9−90610号、特開平9−87245号、特
開平9−43845号、特開平7−306528号の各
公報、或いは本願出願人による特願平10−22909
9号、特願平11−240601号の各明細書に記載の
感光層、記録層などが挙げられる。
【0024】このようなサーマルタイプ感光層は、赤外
線吸収剤、水不溶性且つアルカリ水溶液可溶性高分子化
合物及びその他の任意成分を含有する。ポジ型の記録層
は、光照射や加熱により発生する酸や熱エネルギーその
ものにより、層を形成していた高分子化合物の結合が解
除されるなどの働きにより水やアルカリ水に可溶性とな
り、現像により除去されて非画像部を形成するものであ
る。ネガ型の記録層は、光照射や加熱により発生するラ
ジカル或いは酸が開始剤や触媒となり、記録層を構成す
る化合物が重合反応、架橋反応を生起し、硬化して画像
部を形成するものである。
【0025】なお、本発明の記録層には、水不溶性、且
つ、アルカリ水可溶性の高分子が用いられるが、この高
分子化合物を、以下、適宜、単に「アルカリ水可溶性高
分子」と称する。本発明の記録層に好適な、このような
高分子化合物としては、高分子中の主鎖および/または
側鎖に酸性基を含有する単独重合体、これらの共重合体
またはこれらの混合物を用いることが好ましい。中で
も、下記(1)〜(6)に挙げる酸性基を高分子の主鎖
および/または側鎖中に有するものが、アルカリ性現像
液に対する溶解性の点、溶解抑制能発現の点で好まし
い。
【0026】(1)フェノール基(−Ar−OH) (2)スルホンアミド基(−SO2 NH−R) (3)置換スルホンアミド系酸基(以下、「活性イミド
基」という。) 〔−SO2 NHCOR、−SO2 NHSO2 R、−CO
NHSO2 R〕 (4)カルボン酸基(−CO2 H) (5)スルホン酸基(−SO3 H) (6)リン酸基(−OPO3 2
【0027】上記(1)〜(6)中、Arは置換基を有
していてもよい2価のアリール連結基を表し、Rは、置
換基を有していてもよい炭化水素基を表す。
【0028】上記(1)〜(6)より選ばれる酸性基を
有するアルカリ水可溶性高分子の中でも、(1)フェノ
ール基、(2)スルホンアミド基および(3)活性イミ
ド基を有するアルカリ水可溶性高分子が好ましく、特
に、(1)フェノール基または(2)スルホンアミド基
を有するアルカリ水可溶性高分子が、アルカリ性現像液
に対する溶解性、現像ラチチュード、膜強度を十分に確
保する点から最も好ましい。
【0029】上記(1)〜(3)より選ばれるアルカリ
水可溶性高分子としては、例えば、以下のものを挙げる
ことができる。 (1)フェノール基を有するアルカリ水可溶性高分子と
しては、例えば、フェノールとホルムアルデヒドとの縮
重合体、m−クレゾールとホルムアルデヒドとの縮重合
体、p−クレゾールとホルムアルデヒドとの縮重合体、
m−/p−混合クレゾールとホルムアルデヒドとの縮重
合体、フェノールとクレゾール(m−、p−、またはm
−/p−混合のいずれでもよい)とホルムアルデヒドと
の縮重合体等のノボラック樹脂、およびピロガロールと
アセトンとの縮重合体を挙げることができる。さらに、
フェノール基を側鎖に有する化合物を共重合させた共重
合体を挙げることもできる。或いは、フェノール基を側
鎖に有する化合物を共重合させた共重合体を用いること
もできる。
【0030】アルカリ水可溶性高分子の重量平均分子量
は、5.0×102〜2.0×104で、数平均分子量が
2.0×102 〜1.0×104 のものが、画像形成性
の点で好ましい。また、これらの高分子を単独で用いる
のみならず、2種類以上を組み合わせて使用してもよ
い。組み合わせる場合には、米国特許第4123279
号明細書に記載されているような、t−ブチルフェノー
ルとホルムアルデヒドとの縮重合体や、オクチルフェノ
ールとホルムアルデヒドとの縮重合体のような、炭素数
3〜8のアルキル基を置換基として有するフェノールと
ホルムアルデヒドとの縮重合体を併用してもよい。
【0031】(2)スルホンアミド基を有するアルカリ
水可溶性高分子としては、例えば、スルホンアミド基を
有する化合物に由来する最小構成単位を主要構成成分と
して構成される重合体を挙げることができる。上記のよ
うな化合物としては、窒素原子に少なくとも一つの水素
原子が結合したスルホンアミド基と、重合可能な不飽和
基と、を分子内にそれぞれ1以上有する化合物が挙げら
れる。中でも、アクリロイル基、アリル基、またはビニ
ロキシ基と、置換あるいはモノ置換アミノスルホニル基
または置換スルホニルイミノ基と、を分子内に有する低
分子化合物が好ましく、例えば、下記一般式1〜一般式
5で表される化合物が挙げられる。
【0032】
【化1】
【0033】〔式中、X1 、X2 は、それぞれ独立に−
O−または−NR27−を表す。R21、R24は、それぞれ
独立に水素原子または−CH3 を表す。R22、R25、R
29、R 32及びR36は、それぞれ独立に置換基を有してい
てもよい炭素数1〜12のアルキレン基、シクロアルキ
レン基、アリーレン基またはアラルキレン基を表す。R
23、R27及びR33は、それぞれ独立に水素原子、置換基
を有していてもよい炭素数1〜12のアルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表す。
また、R26、R37は、それぞれ独立に置換基を有してい
てもよい炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基を表す。R 28、R30及び
34は、それぞれ独立に水素原子または−CH3 を表
す。R31、R 35は、それぞれ独立に単結合、または置換
基を有していてもよい炭素数1〜12のアルキレン基、
シクロアルキレン基、アリーレン基またはアラルキレン
基を表す。Y3 、Y4 は、それぞれ独立に単結合、また
は−CO−を表す。〕
【0034】一般式1〜5で表される化合物のうち、本
発明のポジ型平版印刷用材料では、特に、m−アミノス
ルホニルフェニルメタクリレート、N−(p−アミノス
ルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(p−アミ
ノスルホニルフェニル)アクリルアミド等を好適に使用
することができる。
【0035】(3)活性イミド基を有するアルカリ水可
溶性高分子としては、例えば、活性イミド基を有する化
合物に由来する最小構成単位を主要構成成分として構成
される重合体を挙げることができる。上記のような化合
物としては、下記構造式で表される活性イミド基と、重
合可能な不飽和基と、を分子内にそれぞれ1以上有する
化合物を挙げることができる。
【0036】
【化2】
【0037】具体的には、N−(p−トルエンスルホニ
ル)メタクリルアミド、N−(p−トルエンスルホニ
ル)アクリルアミド等を好適に使用することができる。
【0038】ポジ型記録層に用いるアルカリ水可溶性高
分子を構成する、前記(1)〜(6)より選ばれる酸性
基を有する最小構成単位は、特に1種類のみである必要
はなく、同一の酸性基を有する最小構成単位を2種以
上、または異なる酸性基を有する最小構成単位を2種以
上共重合させたものを用いることもできる。共重合の方
法としては、従来知られている、グラフト共重合法、ブ
ロック共重合法、ランダム共重合法等を用いることがで
きる。
【0039】前記共重合体は、共重合させる(1)〜
(6)より選ばれる酸性基を有する化合物が共重合体中
に10モル%以上含まれているものが好ましく、20モ
ル%以上含まれているものがより好ましい。10モル%
未満であると、現像ラチチュードを十分に向上させるこ
とができない傾向がある。ネガ型の画像形成材料の記録
層に使用できる好ましい高分子としては、ヒドロキシ基
またはアルコキシ基が直接結合した芳香族炭化水素環を
側鎖又は主鎖に有するポリマーが挙げられる。アルコキ
シ基としては、感度の観点から、炭素数20個以下のも
のが好ましい。また、芳香族炭化水素環としては、原料
の入手性から、ベンゼン環、ナフタレン環またはアント
ラセン環が好ましい。これらの芳香族炭化水素環は、ヒ
ドロキシ基またはアルコキシ基以外の置換基、例えば、
ハロゲン基、シアノ基等の置換基を有していても良い
が、感度の観点から、ヒドロキシ基またはアルコキシ基
以外の置換基を有さない方が好ましい。
【0040】本発明において、好適に用いることができ
るバインダーポリマーは、下記一般式(III )で表され
る構成単位を有するポリマー、又はノボラック樹脂等の
フェノール樹脂である。
【0041】
【化3】
【0042】式中、Ar2 は、ベンゼン環、ナフタレン
環またはアントラセン環を示す。R 4 は、水素原子また
はメチル基を示す。R5 は、水素原子または炭素数20
個以下のアルコキシ基を示す。X1 は、単結合または、
C、H、N、O、Sより選ばれた1種以上の原子を含
み、かつ炭素数0〜20個の2価の連結基を示す。k
は、1〜4の整数を示す。
【0043】まず、本発明において、好適に用いられる
一般式(III)で表される構成単位の例([BP−1]
〜[BP−6])を以下に挙げるが、本発明はこれに制
限されるものではない。
【0044】
【化4】
【0045】
【化5】
【0046】これらの構成単位を有するポリマーは、対
応するモノマーを用い、従来公知の方法によりラジカル
重合することにより得られる。
【0047】次に、ノボラック類について述べる。本発
明で好適に用いられるノボラック樹脂は、フェノールノ
ボラック、o−、m−、p−の各種クレゾールノボラッ
ク、及びその共重合体、ハロゲン原子、アルキル基等で
置換されたフェノールを利用したノボラックが挙げられ
る。これらのノボラック樹脂の重量平均分子量は、好ま
しくは1000以上であり、さらに好ましくは2000
〜2万の範囲であり、数平均分子量は好ましくは100
0以上であり、さらに好ましくは2000〜15000
の範囲である。多分散度は1以上が好ましくは、さらに
好ましくは1.1〜10の範囲である。
【0048】本発明に係る記録層に含有される赤外線吸
収剤は、吸収した赤外線を熱に変換する機能を有してお
り、レーザ走査により光化学反応等が起こり、記録層の
現像液に対する溶解性が大きく増加する。本発明におい
て使用される赤外線吸収剤は、波長760nmから12
00nmの赤外線を有効に吸収する染料又は顔料であ
る。好ましくは、波長760nmから1200nmに吸
収極大を有する染料又は顔料である。染料としては、市
販の染料及び例えば「染料便覧」(有機合成化学協会編
集、昭和45年刊)等の文献に記載されている公知のも
のが利用できる。具体的には、アゾ染料、金属錯塩アゾ
染料、ピラゾロンアゾ染料、ナフトキノン染料、アント
ラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染
料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料、ス
クワリリウム色素、ピリリウム塩、金属チオレート錯体
等の染料が挙げられる。
【0049】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。これらの赤外線吸
収剤は、露光波長に対して光熱変換機能を有するもので
あればいずれも適用できるが、具体的には、例えば、本
願出願人による特開平11−985号公報段落番号〔0
038〕〜〔0050〕に記載のものを好適に適用でき
る。これらの染料又は顔料の添加量としては、記録層塗
布液の全固形分に対して、0.01〜30重量%程度で
あることが好ましい。
【0050】さらに、特願平10−237634号に記
載のアニオン性赤外線吸収剤も好適なものとして挙げる
ことができる。
【0051】ネガ型記録層には、露光部におけるアルカ
リ水可溶高分子化合物のアルカリ水溶解性を低下させる
ために、光または熱により分解して酸を発生する酸発生
剤及び発生した酸により架橋反応を生起させ、バインダ
ー高分子を硬化させる酸架橋剤、或いは、光または熱に
よりラジカルを発生させる化合物及び発生したラジカル
により重合し、硬化する化合物等、を含有させる。
【0052】本発明に係る記録層には、さらに必要に応
じてこれら以外に種々の公知の添加剤を併用することが
できる。これらの化合物を好適な溶媒に溶解して感光層
塗布液を調整し、先に述べた特定の空隙率とマイクロポ
アの直径とを有するアルミニウム支持体上に塗布するこ
とで、本発明の平版印刷版原版を得ることができる。本
発明に係る記録層の塗布量(固形分)は用途によって異
なるが、0.01〜3.0g/m2の範囲に調整され
る。塗布する方法としては、種々の方法を用いることが
できるが、例えば、バーコーター塗布、回転塗布、スプ
レー塗布、カーテン塗布、ディップ塗布、エアーナイフ
塗布、ブレード塗布、ロール塗布等を挙げることができ
る。塗布量が少なくなるにつれて、見かけの感度は大に
なるが、感光層の被膜特性は低下する。
【0053】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1) <支持体の作成方法>(a)Alを主とする金属とし
て、Si:0.07%、Fe:0.30%、Cu:0.0
17%、Mn:0.001%、Mg:0.001%、Z
n:0.001%、Ti:0.03%、残部はAlと不
可避不純物の合金を用いて溶湯を調整し、溶湯処理、濾
過を行った上で、厚さ500mm幅1200mmの鋳塊
をDC鋳造法で作成し、表面を平均10mm面削機で削
り取った後、約5時間550℃で均熱保持し、温度40
0℃に下がったところで、熱間圧延機を用いて厚さ2.
7mmの圧延板とし、更に連続焼鈍機を使って熱処理を
500℃で行った後、冷間圧延で、厚さ0.24mmに
仕上げた。このアルミ板を幅1030mmにした後、連
続的に処理を行った。
【0054】(b)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度
2.6wt%、アルミニウムイオン濃度6.5wt%、
温度70℃でスプレーによるエッチング処理を行い、ア
ルミニウム板を7g/m2溶解した。その後スプレーに
よる水洗をおこなった。 (c)温度30℃の硝酸濃度1wt%水溶液(アルミニ
ウムイオン0.5wt%含む)で、スプレーによるデス
マット処理を行い、その後スプレーで水洗した。前記デ
スマットに用いた硝酸水溶液は、硝酸水溶液中で交流を
用いて電気化学的な粗面化を行う工程の廃液を用いた。
【0055】(d)60Hzの交流電圧を用いて連続的
に電気化学的な粗面化処理を行った。この時の電解液
は、硝酸1wt%水溶液(アルミニウムイオン0.5w
t%、アンモニウムイオン0.007wt%含む)、温
度50℃であった。交流電源波形は図1に示した波形で
電流値がゼロからピークに達するまでの時間TPが2m
sec、duty比1:1,台形の短形波交流を用い
て、カーボン電極を対極として電気化学的な粗面化処理
を行った。補助アノードにはフェライトを用いた。使用
した電解槽は図2に示すものを2個使用した。電流密度
は電流のピーク値で30A/dm2,電気量はアルミニ
ウム板が陽極時の電気量の総和で270C/dm2であ
った。補助陽極には電源から流れる電流の5%を分流さ
せた。その後、スプレーによる水洗を行った。
【0056】(e)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度2
6wt%、アルミニウムイオン濃度6.5wt%でスプ
レーによるエッチング処理を70℃でおこない、アルミ
ニウム板を0.2g/m2溶解し、前段の交流を用いて
電気化学的な粗面化をおこなったときに生成した水酸化
アルミニウムを主体とするスマット成分の除去と、生成
したピットのエッジ部分を溶解し、エッジ部分を滑らか
にした。その後スプレーで水洗した。 (f)温度60℃の硫酸濃度25wt%水溶液(アルミ
ニウムイオンを0.5wt%含む)で、スプレーによる
デスマット処理をおこない、その後スプレーによる水洗
をおこないった。ここまでの基板を基板Aとした。
【0057】(g)基板Aを陽極酸化装置を使って硫酸
濃度170g/l(アルミニウムイオンを0.5wt%
含む)、温度40℃、30A/dm2、20秒にて陽極
酸化処理をおこなってから、水洗をおこなった。
【0058】(h)つぎに、特許登録第2791730
号公報記載の封孔処理装置を使用して水蒸気封孔処理を
100℃、1気圧、10秒間にて行った。
【0059】(i)つぎに、3号珪酸ソーダ1%水溶液
にて30℃、10秒間処理を行った。その後、スプレー
による水洗を行った。ここまでの基板を基板B−1とす
る。
【0060】(下塗り層の形成)前記基板B−1に下記
下塗り液を塗布し、塗膜を80℃で15秒間乾燥した。
乾燥後の塗膜の被覆量は15mg/m2であった。
【0061】(下塗り液) ・下記高分子化合物 0.3g ・メタノール 100g ・水 1g
【0062】
【化6】
【0063】次いで、下記の感光層塗布液を調製し、下
塗りした基板に、この感光層塗布液を塗布量が1.0g
/m2になるよう塗布し、実施例1の平版印刷版用原版
を得た。
【0064】 (感光層塗布液) ・カプリン酸 0.03 g ・下記特定の共重合体1 0.75 g ・m,p―クレゾールノボラック 0.25 g (m/p比=6/4、重量平均分子量3,500、未反応 クレゾール0.5重量%含有) ・p―トルエンスルホン酸 0.003g ・テトラヒドロ無水フタル酸 0.03 g ・シアニン染料A(下記構造) 0.017g ・ビクトリアピュアブルーBOHの対イオンを 0.015g 1−ナフタレンスルホン酸アニオンにした染料 ・フッ素系界面活性剤 0.05 g (メガフアックF−177、大日本インキ化学工業(株)製) ・γ−ブチルラクトン 10 g ・メチルエチルケトン 10 g ・1−メトキシ−2−プロパノール 1 g
【0065】
【化7】
【0066】〔特定の共重合体1の合成〕撹拌機、冷却
管及び滴下ロートを備えた500ml三ツロフラスコに
メタクリル酸31.0g(0.36モル)、クロロギ酸
エチル39.lg(0.36モル)及びアセトニトリル
200mlを入れ、氷水浴で冷却しながら混合物を撹拌
した。この混合物にトリエチルアミン36.4g(0.
36モル)を約1時間かけて滴下ロートにより滴下し
た。滴下終了後、氷水浴をとり去り、室温下で30分間
混合物を撹枠した。
【0067】この反応混合物に、p―アミノベンゼンス
ルホンアミド51.7g(0.30モル)を加え、油浴
にて70℃に温めながら混合物を1時間撹拌した。反応
終了後、この混合物を水1リットルにこの水を撹拌しな
がら投入し、30分間得られた混合物を撹拌した。この
混合物をろ過して析出物を取り出し、これを水500m
lでスラリーにした後、このスラリーをろ過し、得られ
た固体を乾燥することによりN―(p―アミノスルホニ
ルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が得られた
(収量46.9g)。
【0068】次に撹拌機、冷却管及び滴下ロートを備え
た20ml三ツ口フラスコに、N−(p−アミノスルホ
ニルフェニル)メタクリルアミド4.61g(0.01
92モル)、メタクリル酸エチル2.94g(0.02
58モル)、アクリロニトリル0.80g(0.015
モル)及びN,N―ジメチルアセトアミド20gを入
れ、湯水浴により65℃に加熱しながら混合物を撹拌し
た。この混合物に「V−65」(和光純薬(株)製)
0.15gを加え65°Cに保ちながら窒素気流下2時
間混合物を撹拌した。この反応混合物にさらにN―(p
−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド4.6
1g、メタクリル酸エチル2.94g、アクリロニトリ
ル0.80g、N,N―ジメチルアセトアミド及び「V
−65」0.15gの混合物を2時間かけて滴下ロート
により滴下した。滴下終了後さらに65℃で2時間得ら
れた混合物を撹拌した。反応終了後メタノール40gを
混合物に加え、冷却し、得られた混合物を水2リットル
にこの水を撹拌しながら投入し、30分混合物を撹拌し
た後、析出物をろ過により取り出し、乾燥することによ
り15gの白色固体を得た。ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーによりこの特定の共重合体1の重量平均
分子量(ポリスチレン標準)を測定したところ53,0
00であった。
【0069】上記のように得られた平版印刷版用原版を
クレオ社製トレンドセッター(40Wの波長830nm
半導体レーザーを搭載したプレートセッター)にて露光
した後、富士写真フイルム(株)製スタブロン900N
P現像機を使用して、富士写真フイルム(株)製PS版
用現像液LH−DP(1:7.8)水希釈液で現像し
た。
【0070】<空隙率の測定>陽極酸化皮膜の空隙率は
次式により求めた。 空隙率(%)=〔1−(酸化皮膜密度/3.98)〕×
100 ここで、酸化皮膜密度(g/cm3)は[単位面積あた
りの酸化皮膜重量/酸化皮膜膜厚]より求めた。なお、
3.98は化学便覧による酸化アルミニウムの密度(g
/cm3)である。単位面積あたりの酸化皮膜重量は、
現像処理後の非画像部を所定の大きさに切断し、クロム
酸/リン酸からなるメイソン液にて溶解し、減少分より
算出した。また、膜厚は現像処理後の非画像部における
陽極酸化皮膜を日本電子製走査型顕微鏡T20にて観察
し、50箇所を実測して平均膜厚を算出した。結果を表
1に併記する。
【0071】<マイクロポア径の測定>現像処理後の非
画像部の陽極酸化皮膜表面のマイクロポア径を、日立製
作所製走査型電子顕微鏡S−900にて加速電圧12k
V、蒸着なしの条件にて15万倍で観察したSEM写真
から求めた。マイクロポア径は無作為に選んだ50個の
ポア径の平均値とした。結果を表1に併記する。
【0072】<接触角の測定>現像処理後の非画像部を
適切な大きさに切断し、その表面に純水の水滴を滴下
し、滴下30秒後に印刷版(非画像部)表面と水滴との
接触角を測定する。これを5回繰り返してその平均値を
接触角とした。結果を表1に併記する。
【0073】<感度の評価>上記のように画像形成した
後、非画像部の濃度をマクベス濃度計にて測定し、急激
に濃度が増えていく直前の版面エネルギー量を感度とし
た。結果を表1に併記する。
【0074】<汚れ性の評価>現像時に、フィニッシャ
ー液として富士写真フイルム(株)製FP−2Wを仕込
んで処理した以外は、上記と同様にして現像処理した。
現像処理された平版印刷版をハイデルベルグ社製SOR
−M印刷機に取りつけて、版面全面にインキを付着させ
た状態から給水と給紙とを開始し、非画像部に対応する
領域における印刷物上のインキ付着が取れていき、最終
的に非画像部にインキが附着せず、汚れのない非画像部
を形成するまでの損紙の枚数をもって印刷汚れ性の指標
とした。枚数が少ないほど、汚れ性に優れると評価す
る。結果を表1に併記する。
【0075】
【表1】
【0076】(実施例2)実施例1に用いた基板B−1
の製造工程において、水蒸気封孔処理に換えてpH13
の水酸化ナトリウム水溶液、30℃45秒間浸漬した
後、NaF0.1%、NaH2PO410%の混合水溶液
に100℃で1分間浸漬処理を行った以外は同様にして
基板B−2を作成し、実施例1と同様にして平版印刷版
原版を得て、実施例2とした。実施例1と同様の評価を
行い、結果を表1に示した。 (実施例3)実施例2に用いた基板B−2の製造工程に
おいて、陽極酸化処理条件をシュウ酸50%/l溶液、
30℃、2分間とし、pH13の水酸化ナトリウム水溶
液の浸漬処理条件を50℃、2分間に変えた他は、実施
例2と同様にして平版印刷版原版を得て、実施例3とし
た。実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示し
た。
【0077】(比較例1)実施例1に用いた基板B−1
の製造工程において、陽極酸化処理条件を硫酸100g
/l、電流密度20A/dm2、処理時間30秒とした
他は、実施例1と同様にして平版印刷版原版を得て、比
較例1とした。実施例1と同様の評価を行い、結果を表
1に示した。 (比較例2)実施例2に用いた基板B−2の製造工程に
おいて、NaF/NaH2PO4混合水溶液浸漬処理を行
なわなかった以外は、実施例2と同様にして平版印刷版
原版を得て、比較例2とした。実施例1と同様の評価を
行い、結果を表1に示した。
【0078】(比較例3)実施例2に用いた基板B−2
の製造工程において、NaF/NaH2PO4混合水溶液
への浸漬処理に換えて、硫酸バリウム1%水溶液、95
℃、2分間にて浸漬処理を行った以外は、実施例2と同
様にして平版印刷版原版を得て、比較例3とした。実施
例1と同様の評価を行い、結果を表1に示した。 (比較例4)実施例3の製造工程において、水酸化ナト
リウム浸漬処理における処理時間を2分間から3分間に
変えた以外は、実施例3と同様にして平版印刷版原版を
得て、比較例4とした。実施例1と同様の評価を行い、
結果を表1に示した。
【0079】表1の結果より明らかなように、アルミニ
ウム基板の表面に所定の空隙率と所定の物性を有する皮
膜を形成してなる支持体を用いた本発明の平版印刷版原
版はいずれも感度に優れ、印刷汚れ性も良好であること
がわかった。一方、形成された皮膜における空隙率が低
すぎる比較例1では支持体の断熱性が不充分となり、感
度が低下した。また、形成された皮膜の空隙率が高すぎ
る比較例4では、感度は良好であるが印刷汚れ性に問題
があった。また、形成された皮膜の空隙率が本発明の範
囲を満たしていても、マイクロポア径や非画像部の接触
角が本発明の範囲外である比較例2及び3はいずれも印
刷汚れ性に劣っていた。
【0080】
【発明の効果】本発明の平版印刷版原版は、赤外線レー
ザーを用いてコンピュータ等のデジタルデータから直接
記録することができ、高感度で、印刷時の汚れ性に優れ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の平版印刷版原版のアルミニウム支持
体の電気化学的粗面化に用いる交番波形電流波形図の一
例を示すグラフである。
【図2】 本発明の平版印刷版原版のアルミニウム支持
体の電気化学的粗面化に用いるラジアルドラムローラを
備えた装置の概略構成図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA01 AB03 AC08 AD01 AD03 CC11 DA20 DA36 DA40 FA10 FA28 2H096 AA06 BA20 CA03 EA04 EA23 GA60 2H114 AA04 AA11 AA14 AA23 AA24 BA01 BA10 DA04 EA01 EA04 FA06 FA16 GA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗面化されたアルミニウム基体上に下記
    式で定義される空隙率が20〜70%の範囲にあり、表
    面に露出したマイクロポアの直径が15nm以下である
    陽極酸化皮膜を形成してなる支持体上に、赤外線レーザ
    露光により書き込み可能な記録層を設けてなり、且つ、
    現像処理後の非画像部の接触角が20度以下であること
    を特徴とする平版印刷版原版。 空隙率(%)=〔1−(酸化皮膜密度/3.98)〕×
    100 [酸化皮膜密度(g/cm3)=単位面積あたりの酸化
    皮膜重量/酸化皮膜膜厚]
JP2000135490A 2000-04-07 2000-05-09 平版印刷版原版 Pending JP2001318458A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135490A JP2001318458A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 平版印刷版原版
CNB011097523A CN1311293C (zh) 2000-04-07 2001-04-06 平版印刷版原版
EP01107825A EP1142708B1 (en) 2000-04-07 2001-04-06 Planographic printing plate
US09/826,888 US7078153B2 (en) 2000-04-07 2001-04-06 Planographic printing plate
DE60125450T DE60125450T2 (de) 2000-04-07 2001-04-06 Planographische Druckplatte
CNB2005100709733A CN100498523C (zh) 2000-04-07 2001-04-06 平版印刷版原版
AT01107825T ATE349320T1 (de) 2000-04-07 2001-04-06 Planographische druckplatte

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135490A JP2001318458A (ja) 2000-05-09 2000-05-09 平版印刷版原版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001318458A true JP2001318458A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18643561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135490A Pending JP2001318458A (ja) 2000-04-07 2000-05-09 平版印刷版原版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001318458A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006208529A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Mitsubishi Paper Mills Ltd レーザー露光用ネガ型感光性平版印刷版
US7299749B2 (en) 2003-02-10 2007-11-27 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate support and production method thereof
JP2008265275A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Fujifilm Corp 平版印刷版原版及び平版印刷版の作製方法
US8361700B2 (en) 2007-03-29 2013-01-29 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate precursor and method of preparing lithographic printing plate

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7299749B2 (en) 2003-02-10 2007-11-27 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate support and production method thereof
JP2006208529A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Mitsubishi Paper Mills Ltd レーザー露光用ネガ型感光性平版印刷版
JP4496097B2 (ja) * 2005-01-26 2010-07-07 三菱製紙株式会社 レーザー露光用ネガ型感光性平版印刷版
JP2008265275A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Fujifilm Corp 平版印刷版原版及び平版印刷版の作製方法
US8361700B2 (en) 2007-03-29 2013-01-29 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate precursor and method of preparing lithographic printing plate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1219464B1 (en) Lithographic printing plate precursor
US6238839B1 (en) Lithographic printing plate precursor
EP1157854A2 (en) Support for lithographic printing plate and presensitized plate
US7078153B2 (en) Planographic printing plate
JP2005254638A (ja) 平版印刷版用支持体の製造方法
JP4195781B2 (ja) 平版印刷版用原版
JP5164640B2 (ja) 平版印刷版原版
JP2004249693A (ja) 平版印刷版原版
JP2001318458A (ja) 平版印刷版原版
JP4268345B2 (ja) 平版印刷版用支持体
WO2019150998A1 (ja) ポジ型平版印刷版原版及び平版印刷版の作製方法
JP2005107484A (ja) 画像記録材料及び平版印刷版
JP2001290261A (ja) 平版印刷版原版
JP4105402B2 (ja) 感熱性平版印刷版及び平版印刷版用基板の製造方法
JP2002036743A (ja) 平版印刷版用支持体及び平版印刷版原版
JP2002082427A (ja) 平版印刷版
JP2001260550A (ja) 平版印刷版原版
JP4349736B2 (ja) 平版印刷版用原版
JP5266177B2 (ja) 平版印刷版原版
JP2001315462A (ja) 平版印刷版原版
JP2002036744A (ja) 平版印刷版原版
JP2006078900A (ja) 平版印刷版原版
JP2006276346A (ja) 平版印刷版原版
JP2004271974A (ja) 感光性平版印刷版の現像液疲労度検出方法および現像液管理方法
JP2001324797A (ja) 平版印刷版原版

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050901

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701