JP2001318247A - 3次元フォトニック結晶体及びその製造方法 - Google Patents

3次元フォトニック結晶体及びその製造方法

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直志 坂本
Haruto Noro
治人 野呂
Masaki Sakakibara
正毅 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光導波路を伝播する光に対しTMモード、TE
モードに共通のフォトニックバンドを有する3次元フォ
トニック結晶体を得る。また、その製造方法を容易にす
る。 【解決手段】3次元フォトニック結晶体は誘電率の異な
る2種の誘電体で構成され、少なくとも一方の誘電体を
有機高分子化合物で形成する。3次元フォトニック結晶
体を作成するには、基板1上に有機高分子化合物膜2、
3を積層し、有機高分子化合物膜上に金属膜4を積層す
る。金属膜上に有機レジストを塗布しフォトリソグラフ
ィーにより有機レジストを所望のパターンに形成し、有
機レジストをマスクとして金属膜を所望のパターンに形
成する。その後金属膜をマスクとして有機高分子化合物
膜を所望のパターンに形成する。上記工程を反復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の波長領域の
光波の伝播を抑制する3次元フォトニック結晶体及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特定の周波数領域において電
磁波が固有のモードを持てないフォトニック・バンドギ
ャップを有するフォトニック結晶体が知られている。フ
ォトニック結晶体は、誘電率を波長単位で周期的に大き
く変化させた構造を有するもので、フォトニック・バン
ドギャップに相当する光子エネルギーを持つ光の伝播を
抑制することができるものである。このようなフォトニ
ック結晶体に、人為的に誘電率を変化させた欠陥を導入
すると、フォトニック・バンドギャップ中に許容準位が
形成され、その準位に相当する光子エネルギーをもつ光
のみの伝播が可能となる。フォトニック結晶体は光導波
路の形成に極めて重要な機能を備えたものであり、電磁
波を制御することができる材料として最も有望視されて
いる。即ち、波長フィルターや波長分割、多重のための
光デバイスとして使用され、また、近接した導波路間の
漏洩波の防止材として適用され、導波光の低損失を図る
と共に、高密度光集積回路等の小型化を図ることができ
ることから、その製品化が期待されている。
【0003】このようなフォトニック結晶体として、図
6に示すように、誘電率εaをもつ円形誘電体31を、
誘電率εaと大きく異なる誘電率εbをもつ周囲誘電体
32に正方格子状に周期的に配置し、格子定数K1を伝
播する光の波長に近似させた2次元構造を有するもの、
あるいは、図7に示すように、誘電率εaをもつ格子形
誘電体33を、誘電率εaと大きく異なる誘電率εbを
もつ周囲誘電体34に配置し、格子定数K2を伝播する
光の波長に近似させた2次元構造を有するもの等であ
り、誘電率の高い円形誘電体31、格子形誘電体33を
SiO2等で形成し、周囲誘電体32、34をエアで形
成したものがあった。
【0004】しかしながら、円形誘電体31を正方格子
状に周期的に配置した場合、Z軸方向に磁場成分を持た
ない偏光、所謂TMモードでは、広いフォトニック・バ
ンドギャップが存在するが、Z軸方向に電場成分を持た
ない偏光、所謂TEモードでは、円形誘電体31と周囲
誘電体32との誘電率比や充填率(誘電率の高い誘電体
の面積が全体に占める割合。)等の条件により、フォト
ニック・バンドギャップは僅かに存在するに過ぎないも
のであった。一方、格子形誘電体33を有する場合は、
円形誘電体31の場合とは逆に、TEモードでは、広い
フォトニック・バンドギャップが存在するが、TMモー
ドでは、誘電率比や充填率等の条件により、フォトニッ
ク・バンドギャップは狭いものであった。上記の構造の
各フォトニック結晶体においては、TEモードとTMモ
ードでは光の状態密度が周波数領域において拮抗してお
り、フォトニック・バンドギャップが一致する周波数領
域は殆ど認められなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、2次元
フォトニック結晶体においては、TMモード、TEモー
ドの何れであっても、全範囲のフォトニック・バンドギ
ャップを有するものを得るのは困難であるため、3次元
構造のフォトニック結晶体の作成が試みられていた。
【0006】3次元構造のフォトニック結晶体を作成す
るに当たり、光通信波長帯(1.3μmまたは1.55
μm)でフォトニックバンドギャップを有するフォトニ
ック結晶を作成するためには、前述の2次元構造のフォ
トニック結晶体を立体構造を有するものとしたもの、即
ち、高い誘電率を有する円形誘電体31、または格子形
誘電体33と周囲誘電体の誘電率比を所定以上とし、格
子定数を伝播する光の波長に近似させた構造のものを作
成する方法があった。このような3次元構造のフォトニ
ック結晶体を作成するには、主に以下の3方法が知られ
ている。
【0007】第1の方法は、半導体の異方性エッチング
技術を用いた方法であり、半導体層と空気によりフォト
ニック結晶を構成するものである。半導体層上に異なる
材質の3層のエッチングマスクを積層し、半導体を載置
したステージを電子ビームの入射方向に対して所定の傾
きをもって配置し電子ビームリソグラフィによりエッチ
ングを行い、このエッチングをステージを120°回転
して3方向から行うことにより、空気からなる部分を作
成する方法である。
【0008】第2の方法は、空気回折格子を形成した半
導体層を、半周期ずつ位置をシフトして位置合わせを行
い融着により積層して作成する方法である。この位置合
わせは、回折格子が半周期ずれたとき入射したレーザ光
が最弱になることを利用して行うものである。
【0009】第3の方法は、電子ビームリソグラフィと
ドライエッチングにより石英等の基板に円形の孔を形成
し、その上にバイヤススパッタ法でSi/SiO2多層
膜を積層するものである。この多層膜の積層が進むにつ
れ自己クローニングと呼ばれる作用により、ターゲット
から飛来する中性粒子が積層膜に拡散入射されると共
に、中性粒子が拡散された層が垂直入射イオンによりス
パッタエッチングされ、このスパッタエッチングにより
生じた粒子が再付着して周期的に凹凸パターンが複製さ
れることにより、一水平断面において半導体と空気で構
成されるフォトニック結晶体が形成される。
【0010】しかしながら、このような方法により光通
信波長帯でフォトニックバンドギャップを持つフォトニ
ック結晶体を作成するのは、フォトニック結晶体の格子
定数を1μm以下としなければならず、その作成は容易
ではなかった。また、上記作成方法は、半導体の微細加
工技術により1〜2層を積層することはできても、何層
にも亘って位置合わせをして積層することは困難であっ
た。このため、何れの方向に対しても光の伝播を抑制す
るような3次元構造のフォトニック結晶体を作成するこ
とは非常に困難であり、任意な構造を自由に選択して充
分なフォトニックバンドギャップを有する3次元構造の
フォトニック結晶体を作成することは全く不可能であっ
た。
【0011】本発明は上記欠点を解消するためになされ
たものであって、本発明の目的は、任意な3次元構造を
容易に作成することができるフォトニック結晶体及びそ
の製造方法を提供するものである。
【0012】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の3次元フォトニック結晶は、誘電率の異な
る2種以上の誘電体で形成される3次元フォトニック結
晶体であって、少なくとも1種の誘電体が有機高分子化
合物からなるものである。
【0013】本発明の3次元フォトニック結晶製造方法
は、誘電率の異なる2種以上の誘電体で形成される3次
元フォトニック結晶体を作成するに当たり、基板上にフ
ォトリソグラフィ技術を使用して有機高分子化合物から
なる誘電体を形成するものであり、好ましくは、基板上
に有機高分子化合物膜を積層する第1の工程と、有機高
分子化合物膜上に金属膜を形成し、金属膜上に有機レジ
ストを塗布する第2の工程と、フォトリソグラフィーに
より有機レジストを所望のパターンに形成する第3の工
程と、パターンの有機レジストをマスクとして金属膜を
所望のパターンに形成する第4の工程と、パターンの金
属膜をマスクとして有機高分子化合物膜を所望のパター
ンに形成する第5の工程と、第1の工程から第5の工程
を反復するものである。
【0014】本願発明のフォトニック結晶体は、異なる
誘電率を有する2種以上の誘電体のうち少なくとも1種
の誘電体を有機高分子化合物とすることにより、全方向
に対して光の伝播を抑制できる構造を容易に作成するこ
とができる。
【0015】また、本願発明のフォトニック結晶体の製
造方法によれば、微細構造であっても加工が容易な有機
高分子化合物をフォトリソグラフィにより容易に作成す
ることができる。このため、全方向に対して光の伝播を
抑制できる構造を自由に選択して作成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の3次元フォトニック結晶
体及びその製造方法を適用した好ましい実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】本発明の3次元フォトニック結晶体は、高
い誘電率εaを有する誘電体と、低い誘電率εbを有す
る周囲誘電体とから構成される。3次元フォトニック結
晶体の構造は、前述の2次元フォトニック結晶体を断面
としてこれを立体構造としたものであってもよい。即
ち、図1に示すような誘電率の高い誘電体を円柱誘電体
11として周囲誘電体12に配置したもの、あるいは、
図2に示すような誘電率の高い誘電体を立体格子形誘電
体21として周囲誘電体22に配置したものであっても
よく、あるいは、円柱誘電体11を楕円柱形状としたも
の、立方格子形誘電体21を長方形格子形状としたもの
等から適宜選択することもできる。更に、3次元構造と
して、結晶構造でいう面心立方構造、体心立方構造、ダ
イヤモンド構造等の格子点に周囲物質と異なる物質を配
置した構造(以下、それぞれ面心立方体、体心立方体、
ダイヤモンド構造体と称す。)、即ちこれらの結晶構造
の格子点に誘電率の低い誘電体を配置し、周囲誘電体を
誘電率の高いものとした構造等から選択することができ
る。尚、何れの構造であっても、誘電率の高い誘電体と
誘電率の低い周囲誘電体とは、通過する光の進行方向に
対して波長単位で交互に配置されるようにな構造を有す
るものである。
【0018】このような構造を有する3次元フォトニッ
ク結晶体は、2種以上の誘電体のうち、少なくとも1種
の誘電体は有機高分子化合物で作成される。有機高分子
化合物としては、フィルム状或いはスピンコートで形成
可能な材料であればよく、エポキシ樹脂、ポリイミド、
ポリメチルメタアクリレート、紫外線防止樹脂等が挙げ
られる。
【0019】他方の誘電体は空気、有機高分子化合物
等、適宜選択することができる。
【0020】一方の誘電体を有機高分子化合物で構成さ
れるフォトニック結晶体の製造方法は、図3に示すよう
に、以下の第1工程から第5工程により各層を形成し、
第1工程から第5工程を反復するものであり、3次元構
造のフォトニック結晶体を製造するものである。
【0021】第1工程:基板上に高分子化合物を積層
する。
【0022】Si、石英等の基板1上に上述の高分子化
合物の何れかで作成されたフィルム2を貼付するか、或
いは上述の高分子化合物で作成された塗布液を基板に塗
布し塗布膜を形成する。基板にフィルムを貼付するに
は、基板上にオリフラを合わせてフィルムを載置した
後、有機高分子化合物の架橋が生じ、且つ、変形が生じ
ない温度に加熱し、水素ガス雰囲気中で融着する。例え
ば、ポリイミドフィルムを用いた場合は、400℃に加
熱して行う。フィルムの厚さとしては使用する光の波長
により適宜選択することができる。光通信波長帯(1.
3μmまたは1.55μm)で使用するフォトニック結
晶体を作成する場合は、0.3〜2μm程度でよい。ま
た、塗布膜を形成する場合は、高分子化合物の塗布液を
作成し、塗布膜3が所定の厚さに形成されるよう所定量
の塗布液を滴下してスピンコートを行うことができる。
【0023】第2工程:高分子化合物層上に金属膜を
積層する。
【0024】高分子化合物フィルム2または高分子化合
物塗布膜3上に積層する金属膜4の組成は、フッ素系ガ
スまたは塩素系ガスでエッチングを行えるものであれば
よく、例えば、WSi膜を適用することができる。金属
膜を形成するには、蒸着、スパッタ、CVD等の方法に
よることができる。
【0025】第3工程:金属膜上にレジストパターン
を作成する。
【0026】形成された金属膜上に有機レジストを塗布
する。レジストはスピンコート等により塗布することが
できる。レジストは所定の厚さに均一に塗布する。レジ
スト膜5をフォトリソグラフィにより所定のパターン5
aに作成する。
【0027】レジストパターン5aはフォトニック結晶
体の結晶構造に対応したネガまたポジの形状とする。フ
ォトニック結晶体が、面心立方体、体心立方体、ダイヤ
モンド構造体等であれば、各構造に対応した形状とす
る。光通信波長帯のフォトニックバンドを有するフォト
ニック結晶体の場合は、光通信波長に近似した格子定数
を有する構造を採用できる。
【0028】露光方法としては、投影縮小露光、電子ビ
ーム直接描画等何れの方法であってもよく、レジストパ
ターンに形成されたマスクを介してレジスト膜5を露光
する。露光後、通常の方法により現像を行い、レジスト
パターン5aを得る。
【0029】第4工程:金属膜のエッチングを行う。
【0030】レジストパターン5aをマスクとして金属
膜4のエッチングを行う。エッチングはRIE装置、E
CR装置、ICP装置等微細加工に適した装置を使用
し、フッ素系ガスまたは塩素系ガスにより金属膜4をエ
ッチングすることにより金属膜4にレジストパターン5
aが転写された金属膜パターン4aを得る。その後、レ
ジストパターン5aを除去する。
【0031】第5工程:有機高分子化合物膜のエッチ
ングを行う。
【0032】金属膜パターン4aをマスクとして有機高
分子化合物膜2、3のエッチングを行う。エッチングは
RIE装置、ECR装置、ICP装置等を使用し、酸素
ガス等により有機高分子化合物膜のエッチングを行い、
有機高分子化合物膜2、3が所望のパターンに形成さ
れ、有機高分子化合物膜2、3に所定の形状の孔、即
ち、エアーからなる周囲誘電体2bが形成され、有機高
分子化合物からなる高い誘電率εaを有する誘電体2a
と、周囲誘電体2bとによって構成される1層目2cが
作成される。
【0033】第6工程:有機化合物を所定の厚さに形
成する。
【0034】形成された一層上にオリフラを合わせ有機
化合物のフィルムを貼り付け、あるいは、スピンコート
により塗布し、第2工程から第5工程を反復して2層目
2d、3層目・・以下を作成する。このとき、積層する
層は円柱形状、立方格子形状、面心立方体、体心立方
体、ダイヤモンド構造体等、各フォトニック結晶体の構
造に応じた形状に形成し、有機高分子化合物と空気から
なる3次元フォトニック結晶を得る。
【0035】
【実施例】Si基板上にポリイミドフィルムをオリフラ
を合わせて載置し、H2雰囲気中で400℃の熱処理を
行い、厚さ0.5μmのポリイミドフィルムを変形させ
ずに架橋した。基板に貼り合わせたポリイミドフィルム
上にスパッタによりWSi膜を形成し、レジストを塗布
した。投影縮小露光方法によりレジストを露光し、RI
E装置によりエッチングした。RIE条件として、RF
パワー15W、NF 3ガスによりガス圧100mTor
r、ガス流量25SCCMとした。更に、この金属膜パ
ターンをマスクとして、RFパワー15W、O2ガスに
よりガス圧10mTorr、ガス流量50SCCMとし
てポリイミドフィルムのエッチングを行い、1層を作成
した。更に、所定の形状に形成されたポリイミドの第1
層上に上記方法によりポリイミド第2層を作成し、第1
層、第2層は同一パターンに形成し、これを1周期とし
て10周期を作製し、格子定数0.7μm、エアロッド
の半径0.32μmの面心立方構造の3次元フォトニッ
ク結晶体を得た。
【0036】得られた3次元フォトニック結晶体は、図
4に示すように、格子定数aに近似した波長の光のTE
波に対して、全ての方向に光の伝播を抑制するバンドギ
ャップG1が存在する。尚、図4に示すグラフは、格子
の交点をΓ、Γの横軸方向の隣接する交点をM、Γの横
軸方向から45度方向の隣接する交点をKとしたとき
(図6)、Γからの方向を横軸、伝播する光の波長λに
対する格子定数aの倍率、a/λを縦軸として、フォト
ニック結晶体中を伝播するTE波の存在を表したもので
ある。
【0037】また、図5に示すように、格子定数aに近
似した波長の光のTM波に対して、全ての方向に光の伝
播を抑制するバンドギャップG2が存在する。図5に示
すグラフは、図4に示すグラフと同様の横軸、縦軸とし
て、フォトニック結晶体中を伝播するTM波の存在を表
したものである。
【0038】以上の結果より、バンドギャップG1はバ
ンドギャップG2を包含する範囲であり、TE波とTM
波の伝播が抑制される共通の範囲が広く存在することが
明らかである。
【0039】以上の説明は本願発明の一実施例について
であり、有機高分子化合物はこれに限定されず、フォト
リソグラフィにより所定のパターンに形成できる材質の
ものを好適に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の3次元フォトニック結晶体及びその製造方法によれ
ば、誘電率の異なる2種以上の誘電体で形成される3次
元フォトニック結晶体を作製するに当たり、少なくとも
1種の誘電体をフォトリソグラフィにより所定のパター
ンに形成できる有機高分子化合物により作製したため、
TE波、TM波に共通したフォトニックバンドギャップ
を有する所定の形状のフォトニック結晶体を容易に作製
することができる。このため、光通信波長帯でフォトニ
ックバンドギャップを有する小型のフォトニック結晶を
容易に得ることができ、半導体レーザ、フィルター等に
好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元フォトニック結晶体を示す図。
【図2】本発明の他の3次元フォトニック結晶体を示す
図。
【図3】本発明の3次元フォトニック結晶体の製造方法
を示す工程図。
【図4】本発明の3次元フォトニック結晶体の特性を示
す説明図。
【図5】本発明の3次元フォトニック結晶体の特性を示
す説明図。
【図6】従来例の2次元フォトニック結晶体を示す図。
【図7】従来例の2次元フォトニック結晶体を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・基板 2・・・・・フィルム(有機高分子化合物膜) 2a・・・・・誘電体 3・・・・・塗布膜(有機高分子化合物膜) 4・・・・・金属膜 4a・・・・・金属膜パターン 5・・・・・レジスト膜 5a・・・・・レジストパターン 11・・・・・円柱誘電体 21・・・・・立体格子形誘電体 2b、12、22・・・・・周囲誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 正毅 川崎市川崎区小田栄2丁目1番1号 昭和 電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA03 LA18 PA03 PA04 PA24 QA05 RA08 TA05 TA44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電率の異なる2種以上の誘電体で形成さ
    れる3次元フォトニック結晶体であって、少なくとも1
    種の誘電体が有機高分子化合物からなることを特徴とす
    る3次元フォトニック結晶体。
  2. 【請求項2】誘電率の異なる2種以上の誘電体で形成さ
    れる3次元フォトニック結晶体を作成するに当たり、基
    板上にフォトリソグラフィ技術を使用して有機高分子化
    合物からなる前記誘電体を形成することを特徴とする3
    次元フォトニック結晶体の製造方法。
  3. 【請求項3】基板上に有機高分子化合物膜を積層する第
    1の工程と、前記有機高分子化合物膜上に金属膜を形成
    し、前記金属膜上に有機レジストを塗布する第2の工程
    と、フォトリソグラフィーにより前記有機レジストを所
    望のパターンに形成する第3の工程と、前記パターンの
    有機レジストをマスクとして前記金属膜を所望のパター
    ンに形成する第4の工程と、前記パターンの金属膜をマ
    スクとして前記有機高分子化合物膜を所望のパターンに
    形成する第5の工程と、前記第1の工程から前記第5の
    工程を反復することを特徴とする請求項2記載の3次元
    フォトニック結晶体の製造方法。
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