JP2001317712A - 廃棄物熔融プラント - Google Patents

廃棄物熔融プラント

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JP2001317712A JP2000133731A JP2000133731A JP2001317712A JP 2001317712 A JP2001317712 A JP 2001317712A JP 2000133731 A JP2000133731 A JP 2000133731A JP 2000133731 A JP2000133731 A JP 2000133731A JP 2001317712 A JP2001317712 A JP 2001317712A
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として生ゴミ等の廃棄物から再利用が容易
で、且つ、無害安定化されたスラグを生成できる廃棄物
熔融プラントを提供すること。 【解決手段】 ゴミピット1から搬送され、投入された
廃棄物を破砕する破砕機2と、破砕された廃棄物を貯溜
する廃棄物ホッパー3と、該ホッパー3からコンベア3
0を介して搬送される廃棄物を乾燥させ、炭化させる廃
棄物乾燥炉4と、該乾燥炉4からホッパー5、炭化廃棄
物貯溜部6、混練機7を介して投入された炭化廃棄物を
テルミット剤貯溜部8から投入されるテルミット剤によ
り熔融させる廃棄物熔融炉9と、該熔融炉9内で発生し
た排ガスを誘引して焼く二次燃焼炉10と、前記廃棄物
熔融炉9から二次燃焼炉10を通過して落下してくる熔
融スラグを蓄積する出滓鍋11と、排ガス中の灰を回収
する灰ダクト12と、排ガスを冷却する熱交換器13,
14と、排ガス中の飛灰等を除去する集塵装置15を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物熔融プラ
ントに関し、特にテルミット反応による発熱を利用して
廃棄物を熔融するプラントに関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物、家庭ゴミ等の一般廃棄物に
対する処理は、埋立処理から、現在ではゴミ減容化を図
るための焼却処理を経た埋立処理が廃棄物処理の中心と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼却減量にも
限度があり、最新型の焼却施設で約7%の灰等の残差が
残り、これを埋立てるにしても現状の最終処分場が満杯
になる恐れがある。また新規な最終処分場の立地も困難
である。また、灰等の残差には、重金属等の有害物質が
残留物として含まれており、最終処理場の周囲の環境を
汚染するおそれがある。さらに、2000年に入り、廃
棄物の有効利用を図る循環型社会が企図され、「容器包
装リサイクル法」を初め、循環型社会関連法案が施行さ
れつつあり、廃棄物処理に関する企業等の責任がますま
す問われることになる。
【0004】そこで、本願発明は、生ゴミ等の廃棄物か
ら再利用が容易で、且つ、無害安定化されたスラグを生
成できる廃棄物熔融プラントを提供し循環型社会の要請
に応えること、小型且つ低コスト、取扱いが簡易な廃棄
物熔融プラントを提供すること、廃棄物の減容率をさら
に高めることできる廃棄物熔融プラントを提供すること
等を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の熔融プラントでは、まず、廃棄物を粉砕
処理する。粉砕処理された廃棄物は、廃棄物乾燥炉に投
入されて炭化される。その後、炭化された廃棄物を一時
的に留める貯溜部、混練機を介して、炭化廃棄物は、廃
棄物熔融炉内に投入される。一方、前記廃棄物熔融炉内
には、テルミット剤貯溜部からテルミット剤が投入され
る。そして前記炭化廃棄物は、前記テルミット剤のテル
ミット反応により発生する熱により、熔融されて熔融ス
ラグとなり、前記廃棄物熔融炉に連接された二次燃焼炉
を介して、出滓鍋に落下して蓄積される(以上、請求項
1の発明)。
【0006】ここで廃棄物とは、家庭ゴミ等の一般廃棄
物、産業廃棄物をいう。テルミット反応は、アルミニウ
ムと酸化鉄等の金属酸化物を高温で着火する場合に生じ
る化学反応をいう。テルミット剤は、アルミニウムと金
属酸化物を粉粒体状に粉砕して用いる。アルミニウムと
金属酸化物の混合物や、これらをテルミット配合になる
ように、消石灰等の固結剤で固結させた物でもよい。ア
ルミニウムは、高純度のもののみならず、アルミニウム
製造工場でアルミニウムの再熔解工程で多量に発生する
アルミニウムスラグや、アルミ缶等のアルミニウムでも
よい。一方、金属酸化物は、高純度の酸化鉄や酸化銅の
みならず、製鉄所や製鋼所において、熔鋼を連続鋳造し
それを引抜き冷却する際や、鋼塊又は鋼片等を圧延又は
鍛造する際に多量に発生する鉄スケールや製銅所の銅
片、銅スケール等でもよい。
【0007】本願発明の廃棄物熔融プラントでは、前記
廃棄物は、粉砕処理等の前処理を経て、廃棄物乾燥炉に
より予め炭化されるため、廃棄物熔融炉においてテルミ
ット反応により発生する熱により、効率的に熔融させる
ことができる。熔融されたスラグは、二次燃焼炉を落下
中又は出滓鍋に落下後に空冷されて凝固し、スラグとな
る。よって水冷の場合よりも冷却速度が遅く、熔融スラ
グが急冷されて、細分化され強度(硬度)が低下すると
いう事態を防止することができ、二次製品として附加価
値の高いスラグを生成することができる。
【0008】よって、生ゴミ等の廃棄物から再利用が容
易で、且つ、無害安定化されたスラグを生成できる廃棄
物熔融プラントを提供できる。また、小型且つ低コスト
であり、取扱いが簡易な廃棄物熔融プラントであるの
で、廃棄物処理の責任を負う企業等が容易に導入するこ
とができ、循環型社会の要請に応えることができる。
【0009】上記課題を解決するため、本願発明の熔融
プラントでは、廃棄物は、廃棄物貯溜装置から廃棄物乾
燥炉に投入され、貯溜部及び混練機を経て、廃棄物熔融
炉内に投入される。一方、テルミット剤を構成するアル
ミニウムが貯溜される第1の貯溜部から所定量のアルミ
ニウムが供給され、テルミット剤を構成する金属酸化物
が貯溜される第2の貯溜部から所定量の金属酸化物が供
給され、攪拌装置により混合されて前記廃棄物熔融炉内
に投入される。、前記廃棄物は、前記テルミット剤のテ
ルミット反応により発生する熱により、熔融されて熔融
スラグとなり、前記廃棄物熔融炉に連接された二次燃焼
炉を介して、出滓鍋に落下して蓄積される(以上、請求
項2に記載の発明)
【0010】ここで廃棄物とは、焼却施設において焼却
後に残る焼却灰等の残差、飛灰、電力灰、下水処理汚泥
を乾燥させたものである。アスベスト、六価クロムを含
む廃棄物であるグリーンテープを粉砕したものでもよ
い。なお、テルミット反応、テルミット剤、アルミニウ
ム及び金属酸化物の意義は、上記発明と同様である。
【0011】本願発明の廃棄物熔融プラントでは、焼却
灰、飛灰、下水処理汚泥等を熔融化することができるの
で、焼却施設等を運用している市町村等の自治体が導入
した場合に、行政サービスを向上させることができる。
また、上記発明と同様の作用効果を奏することに加え、
特にテルミット剤を構成するアルミニウムと金属酸化物
の混合作業が自動化されるので、取扱いが容易な廃棄物
熔融プラントを提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る廃棄物熔融プラント
の第1実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図
1は同プラントの構成例図、図2は同プラントを構成す
る廃棄物乾燥炉の中央縦断面図、図3(イ)、(ロ)は
同プラントを構成する出滓鍋の正面図、側面図である。
これらの各図及び後述する各図において同一の構成は同
一の符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。
【0013】前記プラントは、図1に示したように、ゴ
ミピット1から搬送され、投入された生ゴミ等の一般廃
棄物や産業廃棄物を破砕する破砕機2と、破砕された廃
棄物を貯溜する廃棄物ホッパー3と、該ホッパー3から
コンベア30,30を介して搬送される廃棄物を乾燥さ
せ、炭化させる廃棄物乾燥炉4と、該乾燥炉4からホッ
パー5、貯溜部6、混練機7を介して投入された炭化廃
棄物をテルミット剤貯溜部8から投入されるテルミット
剤により熔融させる廃棄物熔融炉9と、該熔融炉9内で
発生した排ガスを誘引して焼く二次燃焼炉10と、前記
廃棄物熔融炉9から二次燃焼炉10を通過して落下して
くる熔融スラグを蓄積する出滓鍋11と、排ガス中の灰
を回収する灰ダクト12と、排ガスを冷却する熱交換器
13,14と、排ガス中の飛灰等を除去する集塵装置1
5を備えている。
【0014】前記廃棄物乾燥炉4は、図1に示したよう
に、外筒40と内筒41からなり、所定角度(0.8度
〜2.3度)に傾斜されて地上等に据付けられていると
共に、前記内筒41はその中心軸を中心に回転可能に外
筒40の内側に配置されている。
【0015】前記外筒40は、図2に示したように、前
記内筒41との間に形成された熱風路400に外部から
熱風を導入して、前記内筒41内を上流から下流に流れ
る廃棄物を乾燥させると共に、加熱して炭化させるもの
である。そのため、前記外筒40には前記熱風路400
に連続する熱風流入口401、排気口402が設けら
れ、複数のバーナ403…及びこれらのバーナ403に
空気を供給する送風機404が設けられている。
【0016】前記熱風流入口401には、図1に示した
ように送気路130,130を介して前記熱交換器13
により作り出された熱風が導入される。廃棄物の炭化の
ためには、約450℃程度のカロリーが必要なので、前
記バーナ403により、前記内筒41を加熱する。前記
内筒41を熱した空気は、前記排気口402から、排気
路405を介して排出される。
【0017】前記内筒41の上流端には、廃棄物投入口
410が設けられ、前記コンベア30、30を介して、
この投入口410に投入された廃棄物は、内筒41の回
転により攪拌されながら、約450度の熱により乾燥、
着火、燃焼、炭化され、下流端の廃棄物排出口411よ
り排出される。
【0018】前記内筒41の上流端には、内筒41内で
発生した排気ガスのガス排気口412が設けられ、誘引
送風機413により排気路414を介して前記二次燃焼
炉10に誘引され、焼かれて無害化される。なお、図2
の「4K」は架台、「4R」はローラ、「4F」は攪拌
爪、「4W」は攪拌羽根である。
【0019】この廃棄物乾燥炉4によれば、家庭ゴミ等
の一般廃棄物、産業廃棄物を炭化させることができるの
で、家庭ゴミ等の廃棄物から再利用が容易で、且つ、無
害安定化されたスラグを生成する廃棄物熔融プラントの
焼却炉として機能させることができる。また、外部から
の熱風を取入れた「外熱式」を併用しているので、燃費
等のランニングコストを低減化させることができる。
【0020】前記テルミット貯溜部8は、テルミット剤
を貯溜する貯溜部80と、この貯溜部80の下部開口8
1からテルミット剤を押出すテルミット剤プッシャ装置
82と、このプッシャ装置82により押出されたテルミ
ット剤を適量に切出して前記廃棄物熔融炉9のテルミッ
ト剤投入管906に落すロータリフィーダ83からなっ
ている。
【0021】前記テルミット剤は、上述のように粉粒体
状のものを用いるが、その平均粒径は、0.0004〜
5mm、好ましくは0.004〜2mmのものとする。
平均粒径が2mmを超えるにつれ、テルミット反応時に
アルミ粒子のみが弾かれて、反応性が悪くなる傾向にな
り、一方、粒径が0.004mmよりも小さくなるにつ
れ、吸湿して着火性や反応性が劣る傾向になるからであ
る。前記テルミット剤のアルミニウムと酸化鉄の混合比
は、約1対6が好ましい。
【0022】前記廃棄物熔融炉9は、炉体90とこれを
支える枠体91(図示せず)からなり、炉体90内に
は、廃棄物投入口900と、この投入口900から投入
された炭化廃棄物を一時的に貯溜する廃棄物貯溜領域9
01及び傾斜した炉床部902を備えた炉室903が形
成され、前記炉床部902の下流端に熔融スラグを流下
させる熔融スラグ流下口904が設けられている。
【0023】前記廃棄物貯溜領域901の側方には廃棄
物プッシャ装置905が設けられ、前記炉床部902の
上方には前記テルミット剤投入管906、加熱バーナ9
07が設けられている。前記炉床部902の下流側、且
つ、斜め上方には燃焼エア送気管908が取付けられて
いる。前記加熱バーナ907は、主にテルミット剤への
着火等に使用し、テルミット剤により化学反応が連続的
に発生している場合には消火するもので、補助的な燃焼
手段である。前記燃焼エア送気管908は、主に前記加
熱バーナ907の燃焼を助長するものである。
【0024】前記炉体はSiC等の耐火キャスタブル等
の耐火材により構成されている。前記投入口900は、
一般的には55〜85度程度に傾斜させて取付けること
が好ましく、このような角度とすることにより、前記炭
化廃棄物がスムーズに前記廃棄物貯溜領域901に落下
する。前記廃棄物貯溜領域901と炉床部902の上流
端の間には、段差909を設け、前記炉床部902の熱
が廃棄物貯溜領域901まで伝達されて廃棄物が類焼さ
れることを防止する。
【0025】前記炉床部902の傾斜は、3〜10度、
好ましくは5〜8度である。これは融液となった廃棄物
の熔融スラグを、速やかに流下させるためであるが、傾
斜角度が5度より小さくなるにつれ、熔融スラグの滞留
時間が長くなるとともに、熔融スラグが塊となって、断
続的に流下、落下して、後工程で支障をきたすおれがあ
ること、傾斜角度が8度を超えるにつれて、粘性の高い
熔融スラグに非熔融物が同伴されて、未熔融で排出され
る傾向が見られるからである。
【0026】前記廃棄物プッシャ装置905は、例えば
油圧シリンダにより駆動するもので、この装置905に
より炭化廃棄物が前記炉床部902に落込まれるため、
炭化廃棄物の投入がスムーズに行われる。
【0027】前記枠体91は、前記プッシャ装置905
を支持するプッシャ支持部910が設けられ(図示せ
ず)、また主として前記炉体90の底部を覆うような熔
融炉冷却部911が設けられいる。
【0028】前記熔融炉冷却部911には、送風機91
2から送気路913を介してフレッシュエアが送気さ
れ、炉体90の底部を冷却する。炉底を冷却し熱交換に
より温められた空気(30〜40度)は、送気路914
を介して、前記燃焼エア送気管908に送られ、炉室9
03の投入された廃棄物及びテルミット剤に向けて噴射
される。よって、温められた空気が前記バーナ907の
燃焼を助長するため、熱効率が向上し、バーナ907の
燃費削減を図ることができる。また、温められた空気
は、送気管914,915を介して前記混練機7にも送
られ、炭化廃棄物を乾燥させるために使用されている。
【0029】前記熔融炉冷却部911を流通するエアに
より炉体90の底部が冷却されるため、熔融スラグの底
流部が炉床部902上で凝固層を作り、この凝固層の上
を熔融スラグが流れ、排出される。なお、炉床部902
と熔融スラグ間には大きな温度勾配があるため、上記凝
固層は、炉床部902に熔着することなく、容易に剥離
させることができる。またこの凝固層により、炉床部9
02を保護することができ、炉床部902の劣化を防ぐ
ことができる。
【0030】なお、前記送風機912からのフレッシュ
エアは、送気路916を介して前記バーナ907にも供
給されている。
【0031】前記二次燃焼炉10は、側壁に二次燃焼用
バーナ100を備え、この二次燃焼用バーナ100に対
向する方向にガス排出口101を設け、下方にはスラグ
排出口102を設けている。前記ガス排出口101には
前記灰ダクト12が連接され、前記スラグ排出口102
の下方には出滓鍋11が配置されるようになっている。
前記熔融炉9内で発生した排ガスは、その炉内で熱分解
され、残ったガスが前記二次燃焼用バーナ100によ
り、燃焼されて無害化される。なお、「103」は、前
記二次燃焼用バーナ100用の送風機である。
【0032】前記灰ダクト12は、灰回収口120を備
え、灰ダクト12内に落ちてくる灰を集めて、回収す
る。
【0033】前記灰ダクト12のダクト開口121に
は、第1の熱交換器13、第2の熱交換器14、集塵装
置15が直列的に接続されている。そして前記集塵装置
15側には、誘引送風機150が設けられ、誘引送気路
151〜154、前記灰ダクト12、前記二次燃焼炉1
0を介して前記熔融炉9の排ガスを誘引している。ま
た、前記第1、第2熱交換器13、14には、それぞれ
送風機131、141が接続されている。よって、前記
第1、第2熱交換器13、14により排ガスが冷却され
ると共に、排ガス中に含まれる低融点物資が除去され
る。例えばダイオキシンは、約300℃乃至約500℃
で生成され易いので、これらの熱交換器13、14で排
気ガスを冷却すればよい。最後に集塵装置15により、
排ガス中の飛灰等が除去され、無害化されたガスは煙突
Cから大気に放出される。なお、これらの飛灰は、再度
熔融すればよい。
【0034】前記熔融炉の熔融スラグ流下口904や前
記二次燃焼炉10は、−3〜−10Pa、好ましくは−
5〜−10Pa程度で吸引排気することが好ましい。前
記熔融炉9、二次燃焼炉10の内部を常に減圧状態に保
つことができ、廃棄物の熔融時に発生する排ガスが外部
に漏れることなく、回収できる。また、前記熔融炉9内
を減圧にしておくことで、炉圧の急激な上昇にも対処す
ることができ、不測の事故を未然に防ぐことができる。
しかし、−5Pa以下の減圧であれば、前記二次燃焼炉
10の排ガス誘引力が弱くなり、廃棄物の急激な燃焼で
炉圧が急激に変化することによって、排ガスが漏れるお
それがある。一方、−10Pa以上の減圧であれぱ、前
記誘引送風機150を大型のものにする必要があり、コ
スト高となり、また前記二次燃焼炉10において排ガス
が十分に燃焼されるずに、そのまま排気されるおそれが
ある。
【0035】前記出滓鍋11は、図3(イ)及び(ロ)
に示したように、外鍋110と内鍋111が形成されて
二重底のようになっており、前記外鍋110と内鍋11
1間に出滓鍋冷却部112が形成されている。この冷却
部112には、図1に示したように、送気路113を介
して、前記送風機103からエアが送気され、前記出滓
鍋11が冷却される。よって、前記出滓鍋11に投入さ
れるスラグと外鍋110間に大きな温度差が出来て、熔
融スラグが内鍋111に溶着することを防ぐことがで
き、出滓鍋11の耐用年数を引き伸ばすことができる。
また出滓鍋11からのスラグの排出作業も容易となる。
【0036】前記出滓鍋11と前記二次燃焼炉10のス
ラグ排出口102間には、このスラグ排出口102を開
閉するシャッタ装置114と、スラグ排出口102と前
記出滓鍋11を接合させる接合装置115が設けられて
いる。
【0037】前記シャッタ装置114は、前記スラグ排
出口102に取付けられた裾カバー材102aの開口を
開閉鎖するもので、シャッタ114aとこのシャッタ1
14aをスライド駆動する駆動手段、例えばエアシリン
ダ114bからなり、このエアシリンダ114bが架台
114cに取付けられている。
【0038】前記接合装置115は、その上端が前記裾
カバー材102aに取付られ、且つ、鉛直方向に伸縮自
在な筒状の蛇腹115aを備えており、その下部に前記
出滓鍋11を着脱自在に連結することができる接合部1
15bが取付けられている。そして、この接合部115
bが駆動手段、例えばエアシリンダ115cにより、昇
降駆動されるようになっている。
【0039】前記接合装置115により、前記二次燃焼
炉10のスラグ排出口102と前記出滓鍋11が連結さ
れた状態では、スラグ排出口102からスラグを排出し
ている最中においても、前記二次燃焼炉10内を減圧状
態に維持することが可能であり、また、前記二次燃焼炉
10から排ガスが漏れることもない。また、前記出滓鍋
11内にスラグが蓄積された時には、前記シャッタ装置
114により、前記スラグ排出口102を閉じるので、
前記接合装置115を上昇させても、前記二次燃焼炉1
0は密閉状態に保たれる。よって、前記二次燃焼炉10
や前記廃棄物熔融炉10の炉圧制御が容易な出滓鍋11
となっている。
【0040】なお、出滓鍋11の開口縁116や前記接
合部115bに気密シールを設けることが望ましい。
【0041】前記粉砕機2は、切断式、回転式或は圧縮
式のいずれの破砕機でもよい。また、前記廃棄物ホッパ
ー3、前記乾燥炉4及び混練機7のコンベア30は、二
軸スクリューフィーダが好ましい。廃棄物によるツマリ
を防ぎ、スムーズに連続的に搬送できるからである。
【0042】以上のように構成されたプラントの運転手
順を説明する。まず、アルミニウム「約1」対酸化鉄
「約6」の割合で混合したアルミニウムと酸化鉄からな
るテルミット剤を準備し、前記テルミット剤貯溜部8の
貯溜部80に投入する。また、前記二次燃焼炉10に取
付けた前記二次燃焼用バーナ100に点火し、また前記
熔融炉9のバーナ907にも点火して、それぞれ炉9,
10内を温める。前記各バーナ用に前記送風機103及
び送気路916に向けて送風機912をオンする。その
他131、150、404、413等の送風機も作動さ
せる。並行して、前記破砕機2により生ゴミ等の廃棄物
を破砕し、前記廃棄物ホッパー3に貯溜する。また前記
出滓鍋11を前記二次燃焼炉10の下に配置し、前記シ
ャッタ装置114のシャッタ114aを開放し、前記接
合装置115の接合部115bを出滓鍋11の開口縁1
16に密着させて、前記出滓鍋11をセットする。ま
た、前記送気路113の送量弁V2を開放して、出滓鍋
冷却部112に冷却エアを供給する。
【0043】上記のような準備作業の後に、前記二次燃
焼炉10の炉内のガスを前記誘引送風機150で誘引し
て、前記灰ダクト12、誘引送気路154、第1熱交換
器13、送気路130を介して、前記乾燥炉4の熱風流
入口401に送込む。前記第1熱交換器13近辺の送気
路130を通過する熱風は、約650℃であるが、熱損
失を受けて前記熱風流入口401近辺に至る熱風は、約
250〜300℃に下がっているので、前記乾燥炉4の
バーナ403…を燃焼させて、前記内筒41内の温度を
廃棄物の炭化に必要な約450℃まで上昇させる。
【0044】同時に前記乾燥炉4の内筒41を回転させ
るモータ等を起動すると共に、前記コンベア30,30
を介して粉砕された前記廃棄物を乾燥炉4の内筒41に
投入する。投入された廃棄物は、前記乾燥炉4により炭
化されるので、その炭化廃棄物を、前記貯溜部6に搬送
して、一旦貯溜した後、前記混練機7に落して、混練、
乾燥させ、前記熔融炉9の投入口900に投入する。
【0045】前記投入口900から炉内に投入された炭
化廃棄物は、廃棄物貯溜領域901に一時的に貯溜され
るので、前記プッシャ装置905を駆動して、炭化廃棄
物を前記炉床部902に落込む。前記炉床部902に落
込まれた炭化廃棄物は、前記炉床部902の上流側が高
く、徐々に傾斜を弱めながら堆積する。
【0046】そして、前記テルミット剤貯溜部8のロー
タリフィーダ83を作動させて、前記テルミット投入管
906より前記テルミット剤を前記廃棄物の堆積斜面上
に投下する。前記ロータリフィーダ83の吐出量は、最
大7L/minまで制御できるが、0.5〜1L/mi
nが好適である。この場合、吐出量が増える程、テルミ
ット剤の供給量が増えて、反応熱が上昇することにな
る。
【0047】引続き前記バーナ907で廃棄物を加熱
(約800℃程度)するとともに、テルミット剤を着火
させて、テルミット反応を開始させる。一旦、テルミッ
ト反応が生じると、テルミット剤を連続的に供給すれ
ば、テルミット反応により発生する熱により、連続的に
テルミット反応が継続する。この時、前記送気路913
を開放すると、前記冷却部911を経由して、送気路9
14を介して、温められた空気が燃焼エア送気管908
に至り、炉室903に供給されるので、前記バーナ90
7の燃焼が促進される。
【0048】前記廃棄物は、テルミット反応により発生
する高温の熱により、約1300℃程度で熔融し始め
る。なお、テルミット反応により2500℃乃至265
0℃程度まで昇温する。前記テルミット剤が投下された
領域より熔融し始め、テルミット剤の反応熱或は熔融ス
ラグの熱により、下部の廃棄物が熔融される。即ち、テ
ルミット剤も熔融され、テルミット反応を生じながら下
部の廃棄物を熔融侵食していくので、廃棄物の熔融も効
率的に行われる。熔融スラグは、炉床部902を下流に
向って流れ、前記熔融スラグ流下口904より前記二次
燃焼炉10に落下する。
【0049】前記熔融炉9内の廃棄物の熔融状態は、前
記熔融炉9に設置した監視カメラ等(図示せず)により
監視する。そして、熔融状態を観察して、前記ロータリ
フィーダ83の回転速度(吐出量)を制御し、テルミッ
ト剤の供給量を調整して炉内の温度を制御することがで
きる。また、連鎖的なテルミット反応が安定した場合に
は、前記バーナ907の火を消火する。この場合、前記
送気路914に設けられた流量弁V1を閉じて、前記燃
焼エア送気管908への空気の供給を停止してもよい。
一方、テルミット剤の連鎖的な反応が途切れたときには
前記バーナ907を再び点火し、テルミット反応を生じ
させる。また、非常時には、テルミット剤の供給を停止
させて、熔融炉の熔融を即座に停止させることができ
る。なお、テルミット剤投入管906にテルミット反応
による火炎が飛び散っても、前記ロータリフィーダ83
の運転を停止させることにより、それ以上のテルミット
反応の延焼を防止することができる。
【0050】前記二次燃焼炉10に落下する熔融スラグ
は、その炉内を落下しながら凝固し、前記出滓鍋11に
落下する。
【0051】前記出滓鍋11にスラグが蓄積された段階
で、前記ロータリフィーダ83、前記混練機7の運転を
止め、廃棄物の熔融を停止する。そして、前記シャッタ
114aにより前記スラグ排出口102を閉鎖する。ま
た前記エアシリンダ115cをオンして、前記接合部1
15bを上昇させる。なお、前記シャッタ114aによ
り前記スラグ排出口102が閉鎖されているので、スラ
グが前記熔融スラグ流下口904から落下しても、作業
員の安全は保たれる。
【0052】その後、前記送量弁V2を閉鎖して、前記
送気路113と前記出滓鍋冷却部112を接続するジョ
イント装置を外し、前記出滓鍋11を移動させる。そし
て、空の前記出滓鍋11をセットして、再び上述の熔融
作業を開始する。
【0053】なお、上記プラントにより生成されたスラ
グは、次のような方法により、その再利用を図ることが
できる。まず、前記スラグを100μm〜10mmの範
囲で粉砕し、粉砕スラグを磁力選鉱により脱鉄し、脱鉄
された粉砕スラグをアルミナ質キャスタブル材、粘度質
キャスタブル材、アルミナセメントの内のいずれか一種
類以上を含有させたバインダーと水とで混練させ、混練
させた混合物を型を用いて硬化させ、その後乾燥させれ
ばよい。以上のスラグを用いた再生品では、耐火性や耐
侵食性に優れ、ごみ焼却炉等の炉壁等に使用でき、また
形状や大きさの自由度が高い耐火物を得ることができ
る。
【0054】以上のような廃棄物熔融プラントの前記熔
融炉9によれば、最適な割合で混合されたテルミット剤
を廃棄物上で反応させ、その反応熱又はその反応熱によ
り熔融した熔融物の熱により、その下部にある廃棄物を
熔融させることにより、効率的な熔融処理を行うことが
できる。このような熔融炉9に、焼却炉として機能する
前記乾燥炉4を組み合わせることにより、生ゴミ等の一
般廃棄物及び産業廃棄物から再利用が容易で、且つ、無
害安定化されたスラグに、一貫した工程により生成でき
る廃棄物熔融プラントを提供できる。なお、生ゴミ等の
処理量として、一時間当たり約1.5トンを想定してい
る。
【0055】次に、図4乃至図8に基づいて廃棄物熔融
プラントの第2実施形態を説明する。図4(イ)は同プ
ラントの配置見取図、同図(ロ)は図(イ)のA−A線
矢視部分図である。図5(イ)は同プラントを構成する
テルミット剤貯溜部の正面図、同図(ロ)は同平面図、
同図(ハ)は同側面図である。図6(イ)は同プラント
を構成する熔融炉の中央縦断面図、同図(ロ)は同中央
横断面図、同図(ハ)は図(イ)のA−A線矢視断面図
である。図7(イ)は同熔融炉を構成する枠体の中央縦
断面図、同図(ロ)は図(イ)のA−A線矢視断面図、
同図(ハ)は図(イ)のB−B線及びC−C線矢視断面
図、同図(ニ)は図(イ)のD−D線矢視断面図であ
る。図8は同プラントを構成する二次燃焼炉及び灰ダク
トの側面図である。
【0056】第2実施形態に係る廃棄物熔融プラント
は、第1実施形態の前記テルミット剤貯溜部8、前記熔
融炉9、前記二次燃焼炉10、前記灰ダクト12に代え
て、上記図5乃至図8に示したテルミット剤貯溜部8
A、熔融炉9A、二次燃焼炉10A及び灰ダクト12A
を用いる。
【0057】前記テルミット剤貯溜部8Aが、前記貯溜
部8と異なる主な点は、テルミット剤の混合作業を自動
化したことである。即ち、前記テルミット貯溜部8A
は、テルミット剤としての酸化鉄等の金属酸化物を貯溜
する第1の貯溜部80Aと、テルミット剤としてのアル
ミニウムを貯溜する第2の貯溜部80Bと、各テルミッ
ト剤の混合比を調整する調整装置84と、該調整装置8
4により調整された各テルミット剤をゲート装置85で
一時的に貯溜しつつ攪拌する攪拌装置86と、前記ゲー
ト装置85が開いた場合に混合されたテルミット剤を一
時的に貯溜しつつ流下させるホッパ87と、前記ロータ
リフィーダ83から構成されている。
【0058】第1貯溜部80Aと第2貯溜部80Bは略
同一構成であるので、第1貯溜部80Aのみを取上げて
説明する。第1貯溜部80Aは、それぞれ広口800と
狭口801を備えホッパー状に形成されており、前記広
口800には蓋802が設けられ、テルミット剤を投入
する以外は、常時閉鎖されている。一方、前記狭口80
1は、前記調整装置84がその開閉装置となっている。
上記のように構成された前記第1貯溜部80Aと前記第
2貯溜部80Bは、前記攪拌装置86が収容された柱状
部860を中心として、略垂直状の側面をそれぞれ対面
させつつ、架台803に取付けられている。
【0059】前記調整装置84は、前記狭口801,8
01の間に連設されたテルミット剤投入ボックス841
と、この投入ボックス841の内部を水平方向にスライ
ドすることにより、前記狭口801,801から投入ボ
ックス841に流入した各テルミット剤を前記柱状部8
60内に流込む一対のプッシャ842,842を備えて
いる。これらプッシャ842,842は、例えばエアシ
リンダにより駆動される。そして、後述するように前記
一対のプッシャ842,842による各テルミット剤の
押込量を制御することにより、金属酸化物とアルミニウ
ムの混合比を調整できるようになっている。
【0060】前記攪拌手段86は、前記プッシャ84
2,842により落とし込まれた各テルミット剤を攪拌
する攪拌羽根861と、この羽根861を取付けた駆動
軸862と、この駆動軸862を固定し、且つ、駆動軸
862の回転速度、即ちミキシング回転数を制御する減
速機863からなっている。
【0061】前記ゲート装置85は、前記柱状部860
の底部に配置され、その柱状部860を開閉するもの
で、例えばナイフゲート自動バルブ等から構成されてい
る。
【0062】この実施形態のように、2本のテルミット
剤投入管906A,906B(後述)を用いる場合に
は、前記テルミット剤貯溜部8Aを2基設置して、スム
ースなテルミット剤の投下を図る(図4(ロ)参照)。
【0063】次に上記構成のテルミット剤貯溜部8Aの
動作例を説明する。予め、適量の酸化鉄を第1貯溜部8
0Aに入れ、適量のアルミニウムを第2貯溜部80Bに
入れるが、以下の動作は、前記テルミット剤貯溜部8A
を制御する制御装置により、自動的に行われる。動作前
には、前記ゲート装置85は閉じられており、前記プッ
シャ842,842が前記狭口801,801を閉鎖し
ている。動作が開始されると、前記狭口801,801
を閉じていたプッシャ842,842がスライドして狭
口801,801を開放すると共に、前記混合比率に対
応した幅だけそれぞれスライドすると、例えばリミット
スイッチが作動して、所定の位置に停止する。その結
果、それぞれプッシャ842,842のスライド幅に応
じて、前記各テルミット剤が柱状部860及びテルミッ
ト剤投入ボックス842に流れ込む。その流入が略止ま
る時点で、狭口801,801を閉じるようにプッシャ
842,842がスライドし、前記テルミット剤投入ボ
ックス842に留まっているテルミット剤を前記柱状部
860に落し込む。その後、前記攪拌装置86がオンし
て、所定時間、テルミット剤を攪拌する。この場合、可
変装置863を制御して、前記攪拌羽根861の回転数
を調整し、混合具合を調製することができる。攪拌が終
了すると同時に、前記ゲート装置85が開き、テルミッ
ト剤が、前記ホッパー87に貯溜される。そして、前記
ロータリバルブ83が作動して、所定量のテルミット剤
を後述のテルミット投入管に投入する。上記のような押
出し、攪拌、開門、投下動作が前記制御装置により、自
動的に行われる。
【0064】上記テルミット剤貯溜部8Aによれば、テ
ルミット剤の混合作業が自動化され、その労力が大幅に
軽減される。なお、この実施形態では第1の貯溜部80
Aに金属酸化物を、第2の貯溜部80Bにアルミニウム
を貯溜しているが、その逆でもよい。
【0065】前記熔融炉9Aが前記熔融炉9と異なる点
は、前記プッシャ装置905に代えてプッシャを複数に
分割した分割プッシャ905Aとしたこと、サイドプッ
シャ905Bを設けたこと、2本のテルミット投入管9
06A,906Bにしたこと、燃焼エア送気部908
A,908Aを炉体90の長手方向に配置したこと、首
振りバーナ907Aとしたことである。さらに、炉体9
0の略全体を覆う空冷部911Aを枠体91に設けてい
る。
【0066】前記分割押出プッシャ905Aは、図6
(ロ)に示したように熔融炉9Aの廃棄物貯溜領域90
1に投下された廃棄物を等分に細分化にして、炉床部9
02に落とし込むもので、4台のプッシャ905a〜9
05dと、各プッシャ905a〜905dを駆動する4
台の油圧シリンダ905e〜905hから構成され、枠
体91のプッシャ支持部91Aに取付けられている。
【0067】前記4台のプッシャ905a〜905dを
一定時間毎に、交互に駆動することにより、炉床部90
2での熔融速度(能力)に応じた量の灰を落とし込むこ
とができる。例えば、約20秒間隔毎に、905a,9
05d,905b,905cの順序でスライドさてもよ
い。このような分割プッシャ905Aによって、より確
実に未熔融の廃棄物の発生を防ぎ、完全熔融により重金
属の封止を図る。
【0068】前記サイドプッシャ905Bは、炉床部9
02の両サイド上に堆積した灰をテルミット反応剤が投
下される炉床部902の中央に寄せるもので、前記分割
プッシャ905Aのスライド方向に対し、略直交する方
向にスライドする左右のプッシャ905i,905j
と、各プッシャ905i,905jを駆動する油圧シリ
ンダ905k,905lから構成され、枠体91のサイ
ドプッシャ支持部91Bに取付けられている。
【0069】よって、炉床部902の両サイド上に堆積
した灰が中央に寄せることができ、未熔融灰を少なくす
ることができる。
【0070】前記第1テルミット投入管906Aは、前
記投入管906と同様に、炉床部902上の廃棄物貯溜
領域901寄りに位置するが、第2投入管906Bは、
炉床部902の下流寄りに位置している。これは、炉床
部902の下流寄りでは、熔融スラグが冷め易く、流下
速度が遅くなるので、炉床部902の下流側にもテルミ
ット剤を投下して、テルミット反応を起こさせて温度を
上げ、熔融スラグの流れを早くするものである。なお、
前記投入管906Bは、上下方向にスライドできるよう
になっており、この投入管906Bの先端と熔融スラグ
の接触を防ぐことができるようになっいる。
【0071】前記首振りバーナ907Aは、バーナの噴
射口の中心軸の位置を変位できるもので、例えば約30
度の角度範囲で火炎軸を移動させることができる。よっ
て、熔融スラグが固まり易い個所に噴射して温度を上げ
たり、またテルミット反応が弱まった個所に集中的に、
火炎を当てて、テルミット反応を促進し、熔融を早める
ことができる。特に、上記炉床部902の下流側は、上
述のように冷め易いので、下流側のテルミット反応の促
進に有効である。
【0072】前記燃焼エア送気部908Aは、図6
(イ)に示したように、炉床部902の上流から下流に
かけて、所定間隔毎に複数の噴出口が設けられていお
り、炉床部902の長手方向の全域にエアを供給できる
ようになっている。よって、前記首振りバーナ907A
の噴射範囲に応じて、炉床部902の上流から下流にか
けて燃焼酸素を供給することができる。
【0073】前記空冷部911Aは、図7(ロ)〜
(ニ)に示したように、炉室903を略U字状に囲むよ
うに設けられており、冷却範囲を拡大している。よっ
て、炉底を広範囲に冷却できると共に、熱交換される空
気量が増大する。
【0074】前記二次燃焼炉10Aが、前記二次燃焼炉
10と異なる点は、二次燃焼用バーナ100Aを斜め上
方の位置に取付け、その二次燃焼用バーナ100Aの火
炎が、燃焼炉内を斜めにクロスして噴出できるようにし
ていることである。このような構成により、前記熔融炉
10Aから誘引された排ガスは、火炎の圧力により、斜
め下方向に排出方向が規制され、或は渦巻を形成するの
で、排ガスの滞留時間を引き伸ばすことができる。よっ
て、より確実に排ガスを焼切ることができ、ダイオキシ
ンの発生を抑制できる等の効果を得ることができる。
【0075】前記灰ダクト12Aが上記ダクト12と異
なる点は、灰ダクトのダクト開口121に格子を取付け
た点である。この格子は、例えば煉瓦等の耐火材を格子
状に積み上げたもので、格子に当たった排ガスは、一定
時間、ダクト12A内に留まるので、この構造によって
も、排ガスの滞留時間を引き延ばし、排ガス処理の効率
を上げることができる。また、排ガスが格子に衝突した
段階で、ガス中の不燃性の灰が叩き落とされ、灰ダクト
12Aの灰溜まりに効率よく落下する。
【0076】以上の構成に係るプラントの運転において
は、テルミット剤の混合作業を省略することができる。
また、前記テルミット投入管906A,906Bや分割
プッシャ905A及びサイドプッシャ905Bを用い
て、より完全な熔融処理を行うことができる。その他の
構成及びプラントの運転手順は、前記第1実施形態に係
るプラントと同様であるので、同様な作用効果を奏す
る。
【0077】次に、第3実施形態に係る廃棄物熔融ブラ
ントの構成例を説明する。このプラントは、市町村等の
自治体が運用するゴミ焼却施設等で発生する焼却灰、下
水処理場の汚泥、不燃性の廃棄物、アスベスト等の廃棄
物等、六価クロムを含む廃棄物等を、予め炭化せずに熔
融するものある。よって、前記第1、第2実施形態を構
成した前記廃棄物乾燥炉4から燃焼温度を上昇させるた
めのバーナ403及び送風機404を取り外した廃棄物
乾燥炉4A(図示せず)を用いる。
【0078】そして、前記廃棄物乾燥炉4Aに、廃棄物
貯溜装置から廃棄物を投入する。なお、塊状の廃棄物
は、前記熔融炉の投入前に、50mm以下の粒径に粉砕
することが好ましい。その他の構成及びプラントの運転
手順は、第1、第2実施形態に係るプラントと同様であ
るので、詳細な説明は省略する。
【0079】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、テルミ
ット反応による熔融炉と焼却炉として機能する廃棄物乾
燥炉を組合わせることにより、生ゴミ等の一般廃棄物及
び産業廃棄物から再利用が容易で、且つ、無害安定化さ
れたスラグを生成できる廃棄物熔融プラントを提供でき
る。また、小型且つ低コストであり、取扱いが簡易な廃
棄物熔融プラントであるので、循環型社会の要請に適合
した廃棄物処理設備となっている。さらに上記スラグか
らの再生品は、耐火性や耐侵食性に優れ、ごみ焼却炉等
の炉壁等に使用でき、また形状や大きさの自由度が高い
耐火物となっている。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同様な作用効果の他、テルミット剤の混合作業
を自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る廃棄物熔融プラントの構
成例図、
【図2】 同プラントを構成する廃棄物乾燥炉の中央縦
断面図、
【図3】 (イ)同プラントを構成する出滓鍋の正面
図、(ロ)同側面図、
【図4】 (イ)第2実施形態に係る廃棄物熔融プラン
トの見取図、(ロ)同図(イ)のA−A矢視部分図、
【図5】 (イ)同プラントを構成するテルミット剤貯
溜部の正面図、(ロ)同平面図、(ハ)同側面図、
【図6】 (イ)同プラントの構成する熔融炉の中央縦
断面図、(ロ)同横断面図、(ハ)同(イ)のA−A矢
視断面図、
【図7】 (イ)同熔融炉を構成する枠体の中央縦断面
図、(ロ)(ハ)(ニ)同枠体のA−A,B−B,C−
C,D−D矢視断面図、
【図8】 同プラントの構成する二次燃焼炉及び灰ダク
トの側面図。
【符号の説明】
1 ゴミピット 10 二次燃焼炉 100 100A バーナ 101 ガス排出
口 102 スラグ排出口 103 送風機 102a 裾カバー材 11 出滓鍋 110 外鍋 111 内鍋 112 出滓鍋冷却部 113 冷却用送
気路 114 シャッタ装置 115 接合装置 114a シャッタ 114b エアシリンダ 114c 架台 115a 蛇腹 115b 接合部 115c エアシリンダ 12 12A 灰ダクト 120 灰回収口 121 ダクト開
口 13,14 熱交換器 130 送気路 15 集塵装置 150 誘引送風機 151〜154 誘引送気路 131,141 送風機 2 破砕機 3 廃棄物ホッパー 30,40 コン
ベア 4 廃棄物乾燥炉 40 外筒 41 内筒 400 熱風路 401 熱風流入
口 402 排気口 403 バーナ 404 送風機 405 排気路 410 廃棄物投入口 411 廃棄物排
出口 412 ガス排気口 413 誘引送風
機 414 排気路 4K 架台 4R ローラ 4F 攪拌爪 4W 攪拌羽根 5 ホッパー 6 廃棄物貯溜部 7 混練機 8 8A テルミット剤貯溜部 80 貯溜部 80A 第1の貯
溜部 80B 第2の貯溜部 81 下部開口 82 テルミット剤プッシャ装置 83 ロータリフ
ィーダ 84 調整装置 85 ゲート装置 86 攪拌装置 87 ホッパ 800 広口 801 狭口 802 蓋 860 柱状部 803 架台 841 テルミット剤投入ボックス 842 プッシャ 861 攪拌羽根 862 駆動軸 863 減速機 85 ゲート装置 9 9A 廃棄物熔融炉 90 炉体 91 枠体 900 廃棄物投入口 901 廃棄物貯
溜領域 902 炉床部 903 炉室 904 熔融スラグ流下口 905 廃棄物プ
ッシャ装置 906 906A 906B テルミット剤投入管 907 加熱バーナ 908 908A 908A 燃焼エア送気管 909 段差 910 プッシャ支持部 911 911A
熔融炉冷却部 912 送風機 913 送気路 914 送気路 915 送気管 916 送気路 905A 分割押出プッシャ 905B サイド
プッシャ 907A 首振バーナ 905a〜905d プッシャ 905e〜905h 油圧シリンダ 91A プッシャ支持部 905i,905j 左右のプッシャ 905k,905l 油圧シリンダ 91B サイドプッシャ支持部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月25日(2000.5.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図8】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/16 ZAB B09B 3/00 ZAB F23J 1/00 303K Fターム(参考) 3K061 ND01 ND11 3K065 AA23 AB02 AB03 AC01 AC20 CA02 CA11 3K078 BA01 CA02 CA12 CA21 4D004 AA02 AA03 AA31 AA36 AA37 AA46 AB03 AB07 AB10 CA04 CA26 CA29 CA42 CA47 CA48 CB04 CB42 CB43 CB46 CC11 DA02 DA06 DA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕処理等の前処理を経た廃棄物は、廃
    棄物乾燥炉に投入されて炭化された後、貯溜部、混練機
    を介して、廃棄物熔融炉内に投入され、一方、テルミッ
    ト剤貯溜部から、テルミット剤が前記廃棄物熔融炉内に
    投入され、 前記廃棄物は、前記テルミット剤のテルミット反応によ
    り発生する熱により、熔融されて熔融スラグとなり、 この熔融スラグは、前記廃棄物熔融炉に連接された二次
    燃焼炉を介して、出滓鍋に落下して蓄積されることを特
    徴とする廃棄物熔融プラント。
  2. 【請求項2】 廃棄物貯溜装置から廃棄物乾燥炉に投入
    され、貯溜部及び混練機を経た廃棄物は、廃棄物熔融炉
    内に投入され、 一方、テルミット剤を構成するアルミニウムが貯溜され
    る第1の貯溜部から所定量のアルミニウムが攪拌装置に
    供給され、テルミット剤を構成する金属酸化物が貯溜さ
    れる第2の貯溜部から所定量の金属酸化物が前記攪拌装
    置に供給され、前記攪拌装置により混合されて前記廃棄
    物熔融炉内に投入され、 前記廃棄物は、前記テルミット剤のテルミット反応によ
    り発生する熱により、熔融されて熔融スラグとなり、 この熔融スラグは、前記廃棄物熔融炉に連接された二次
    燃焼炉を介して、出滓鍋に落下して蓄積されることを特
    徴とする廃棄物熔融プラント。
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