JP2001317468A - スラリーの連続的定量供給装置及びその操作方法 - Google Patents

スラリーの連続的定量供給装置及びその操作方法

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JP2001317468A
JP2001317468A JP2000138206A JP2000138206A JP2001317468A JP 2001317468 A JP2001317468 A JP 2001317468A JP 2000138206 A JP2000138206 A JP 2000138206A JP 2000138206 A JP2000138206 A JP 2000138206A JP 2001317468 A JP2001317468 A JP 2001317468A
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slurry
pump
continuous
pumps
metering
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Hirobumi Iguchi
博文 井口
Yutaka Tanaka
豊 田中
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリーを連続的に定量供給し得る装置を提
供する。 【解決手段】 内容物の攪拌機構を備えた複数の容積式
定量ポンプを有しており、各ポンプに順次スラリーの吐
出動作を行わせ、かつ1つのポンプがスラリーを吐出し
ている間に、他のポンプにスラリーを吸引させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沈降し易いスラリー
を、定量性よく且つ長時間に亘り連続的に供給する装置
に関するものである。特に本発明は実験室などで少量の
スラリーを反応装置などに連続的に供給するのに好適な
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スラリーは液体と同様に取扱われること
が多いが、静止状態では懸濁している固体が沈降するの
で、常に流動させておかなければその状態を維持するこ
とができない。従ってスラリーの取扱いに際しては、常
に懸濁している固体の沈降防止に留意する必要がある。
特にスラリーを定量的に移送する場合には、沈降が生ず
ると、スラリーの性状が変化したり、流路が堆積物で閉
塞され、移送の定量性を確保するのが困難となる。スラ
リーの定量的移送、特に実験室などで少量のスラリーを
反応装置に連続的に供給する場合などには、図2に示す
ような供給装置を用いることが多い。図2において、1
はスラリー貯槽、2は循環ポンプ、3はボールバルブの
ような開閉弁であり、貯槽1のスラリーが沈降しないよ
うに循環ポンプでたえず循環させておき、その循環流路
から分岐させたスラリー排出管4に設けた開閉弁3の開
閉により、スラリーを反応装置5に供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
方法では、スラリーがスラリー排出管4及び開閉弁3を
通過する際に、スラリー中の懸濁物が沈降し易い。その
結果、流路に沈降物が堆積して、スラリー供給の定量性
が阻害される。従って本発明は、実験室などで用いるの
に好適な、少量のスラリーを連続的に定量性よく供給す
ることのできる装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスラリーの
連続供給装置は、内容物の攪拌機構を備えた複数個の容
積式定量ポンプ、スラリー源から各定量ポンプにスラリ
ーを供給する供給導管、各定量ポンプからスラリーを排
出する排出導管、各供給導管及び排出導管に設けた開閉
弁、及び各定量ポンプに順次スラリーの排出動作を行わ
せ、いずれかの定量ポンプが排出動作を行っている間に
他の定量ポンプにスラリーの吸引動作を行わせるように
各定量ポンプ及び各開閉弁の作動を制御する制御機構を
有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では内部に攪拌機構を備え
た容積式定量ポンプを用いることにより、ポンプ内部で
のスラリーの沈降を防止しつつ定量的にスラリーを吐出
しようとするものである。そしてポンプを複数個用いて
交互に吸引−吐出を行わせることにより、長時間に亘り
連続的にスラリーの定量供給を行うものである。
【0006】本発明を図面に基いて具体的に説明する
と、図1は本発明に係るスラリーの連続的定量供給装置
の1例であり、定量ポンプを2個備えている例である。
図中、11はスラリー貯槽のようなこの供給装置へのス
ラリーの供給源である。スラリー貯槽には攪拌機又は循
環ポンプを設置してスラリーが沈降を起さないようにす
る。12及び13はそれぞれ容積式定量ポンプであり、
同じものを用いるのが好ましい。またポンプはスラリー
の排出速度が正確に制御できるように、ステッピングモ
ーターで駆動するのが好ましい。定量ポンプとしては、
ポンプ室で多少の沈降が生じてもポンプの作動に支障を
生じないように、プランジャーが上下方向に移動するも
のを用いるのが好ましい。それぞれのポンプは、内部で
スラリーが沈降しないように、スラリーの攪拌機構を有
している。攪拌機構としては常用の任意のものを用い得
るが、実験室で常用されているような、内部に挿入され
た磁気攪拌子22、23と、外部からこれを磁力により
回転させる回転装置24、25とから成るものを用いる
のが好ましい。特にポンプを高圧で作動させる場合に
は、攪拌軸のシール機構などの不要なこの磁気攪拌子を
用いるものが好ましい。なお、この攪拌機構を用いる場
合には、ポンプ外からの磁力がポンプの底面を透過して
磁気攪拌子に伝達されるようにポンプの材質を選択する
ことが必要である。
【0007】スラリー源と各定量ポンプとは、それぞれ
途中にボールバルブのような開閉弁18、19を備えた
スラリー供給導管14、15で連絡されている。スラリ
ー供給導管14、15はできるだけ短くして、開閉弁よ
り上流側はスラリー源のスラリーの流動、下流側はポン
プ室のスラリーの流動の影響が及んで、導管内でスラリ
ーの沈降が生じないようにする。各定量ポンプからのス
ラリーの排出は、それぞれ途中にボールバルブのような
開閉弁20、21を備えたスラリー排出導管16、17
を経て行われる。開閉弁が閉となったときに排出導管内
でスラリーが滞留して沈降を起さないように、開閉弁の
上流側の導管はできるだけ短くして、ポンプ室のスラリ
ーの流動の影響が導管内に及ぶようにする。また下流側
は導管を下方に曲げて内部のスラリーが重力で流出する
ようにする。また、別法として、排出導管に超音波振動
装置を付設して、導管内のスラリーに超音波振動を与え
るのも好ましい。この方法は沈降し易いスラリーを数m
L/hrというような微少量で定量供給する場合に特に
有効である。26、27は安全弁、28、29は圧力計
である。30は定量ポンプ12、13及び開閉弁18〜
21の作動を制御する制御機構である。
【0008】図1の装置の作動手順を説明すると、先ず
弁18を開とし、弁19〜21を閉としてポンプ12を
作動させ、スラリー源11からポンプ12にスラリーを
吸引する。同時に磁気攪拌子22を回転させてポンプ1
2に吸引したスラリーを攪拌する。所定量のスラリーを
吸引したならば弁18を閉とし、プランジャーを逆転さ
せてポンプ内のスラリーが所定の圧力となるまでスラリ
ーを加圧する。圧力計28が所定の圧力を示したなら
ば、弁20を開いてポンプ内のスラリーを一定速度で排
出する。ポンプ12がスラリーを排出している間に、弁
19を開とし、ポンプ13を作動させてスラリー源から
ポンプ13にスラリーを吸引する。同時に磁気攪拌子2
3を回転させてポンプ13に吸引したスラリーを攪拌す
る。ポンプ13が所定量のスラリーを吸引したならば弁
19を閉とし、プランジャーを逆転させて圧力計29が
所定の圧力を示すまでスラリーを加圧し、この状態でポ
ンプ13を待機させる。
【0009】ポンプ12からのスラリーの排出が完了す
ると弁20を閉とし、弁21を開としてポンプ13から
スラリーを一定速度で排出する。この手順を反復し、一
方のポンプがスラリーの排出動作を行っている間に、他
方のポンプにスラリーの吸引動作を行わせて何時でも排
出動作に移れるように待機させておくことにより、スラ
リーを定量性よく連続供給することができる。なお、各
ポンプの排出動作の切替は、ポンプ室の容量と排出速度
に依存するが、通常は1分間〜5時間、特に5分間〜3
時間である。また、図1の装置は2個のポンプを有して
いるが、所望ならば3個以上のポンプを設置して、これ
らが順次排出動作を行うように装置を構成することもで
きる。
【0010】本発明に係るスラリーの連続的定量供給装
置では、ポンプをステッピングモーターで駆動すること
により定量性を確保するのが好ましいが、別法として排
出導管に流量計を設置して、流量計により開閉弁の開度
を調節する方法により定量性を確保することもできる。
【0011】本発明に係るスラリーの連続的定量供給装
置は、簡単な構造で定量性よくスラリーを連続的に供給
できるのが特徴であり、従来は適当な装置のなかった3
00mL/hr以下、特に100mL/hr以下という
少量のスラリーの連続的供給に好適である。供給量の下
限は、スラリーの物性により異なるが、通常は1mL/
hrまでは安定して供給することができ、場合によって
は0.1mL/hrという極微少量の供給も可能であ
る。本発明ではポンプ室内でスラリーを攪拌するので、
固体と液体との比重差(固体/液体)が1.25以上、
更には1.4以上もあるような沈降し易いスラリーで
も、定量性よく連続供給することができる。例えば図1
の装置を用いて、真比重1.4で平均粒径100μmの
固体を、比重1.1の溶液中に30重量%となるように
懸濁させたスラリーを、100mL/hrで移送したと
ころ、±2%以内の流動変動幅で500時間にわたり連
続して移送することができた。また、真比重1.4で平
均粒径100μmの固体を、比重1.1の溶液中に45
重量%となるように懸濁させたスラリーを、スラリー排
出導管に超音波振動装置を取付けて60mL/hrで移
送したところ、同じく±2%の流動変動幅で500時間
にわたり連続して移送することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラリーの連続的定量供給装置の
1例である。
【図2】従来のスラリーの連続的定量供給装置の1例で
ある。
【符号の説明】
1 スラリー貯槽 2 循環ポンプ 3 開閉弁 4 スラリー排出管 5 反応装置 11 スラリー源 12 容積式定量ポンプ 13 容積式定量ポンプ 14 スラリー供給導管 15 スラリー供給導管 16 スラリー排出導管 17 スラリー排出導管 18 開閉弁 19 開閉弁 20 開閉弁 21 開閉弁 22 磁気攪拌子 23 磁気攪拌子 24 回転機構 25 回転機構 26 安全弁 27 安全弁 28 流量計 29 流量計 30 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 53/00 F04B 23/06 23/00 21/00 K 23/06 V Fターム(参考) 3H045 AA03 AA09 AA14 AA22 AA39 BA12 BA19 BA28 BA31 CA03 CA06 CA25 DA11 DA31 DA38 DA41 3H071 AA13 BB01 BB11 BB13 CC17 CC47 DD24 DD26 DD35 DD84 DD89 3H075 AA12 BB03 BB19 BB20 CC08 CC11 CC30 CC36 DA07 DA11 DA14 DA25 EE02 EE03 EE16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物の撹拌機構を備えた複数個の容積
    式定量ポンプ、スラリー源から各定量ポンプにスラリー
    を供給する供給導管、各定量ポンプからスラリーを排出
    する排出導管、各供給導管及び排出導管に設けた開閉
    弁、及び各定量ポンプに順次スラリーの排出動作を行わ
    せ、いずれかの定量ポンプが排出動作を行っている間に
    他の定量ポンプにスラリーの吸引動作を行わせるように
    各定量ポンプ及び各開閉弁の作動を制御する制御機構を
    有することを特徴とするスラリーの連続的定量供給装
    置。
  2. 【請求項2】 定量ポンプが、駆動用のステッピングモ
    ーターを備えたプランジャー式ポンプであることを特徴
    とする請求項1記載のスラリーの連続式定量供給装置。
  3. 【請求項3】 プランジャーが上下方向に作動すること
    を特徴とする請求項2記載のスラリーの連続的定量供給
    装置。
  4. 【請求項4】 攪拌機構が、定量ポンプの内部に挿入さ
    れている攪拌子と、これを定量ポンプ外から磁力により
    回転させる手段とから成ることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のスラリーの連続的定量供給装
    置。
  5. 【請求項5】 排出導管に超音波振動装置が付設されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のスラリーの連続的定量供給装置。
  6. 【請求項6】 定量ポンプの排出容量が300mL/h
    r以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載のスラリーの連続式定量供給装置。
  7. 【請求項7】 同一排出容量の2個の定量ポンプを有し
    ていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載のスラリーの連続式定量供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のス
    ラリーの連続式定量供給装置を用いるスラリーの定量供
    給方法であって、各定量ポンプを1分ないし5時間毎に
    順次切替えて排出動作を行わせることを特徴とする方
    法。
  9. 【請求項9】 スラリーが固体と液体との比重差(固体
    /液体)が1.3以上のものであることを特徴とする請
    求項8記載のスラリーの定量供給方法。
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