JP2001317442A - 可変容量型油圧モータの容量制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧モータの容量制御装置

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JP2001317442A
JP2001317442A JP2000136612A JP2000136612A JP2001317442A JP 2001317442 A JP2001317442 A JP 2001317442A JP 2000136612 A JP2000136612 A JP 2000136612A JP 2000136612 A JP2000136612 A JP 2000136612A JP 2001317442 A JP2001317442 A JP 2001317442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量型油圧モータのシステム馬力を最大
限に有効利用するとともに、ハンチングの発生を防止す
ることができる可変容量型油圧モータの容量制御装置を
提供する。 【解決手段】 可変容量型油圧モータ101の差圧PC
が、基準圧力Pset1になると、スプール130を容
量減少位置と容量増加位置との間で適宜切換えて、差圧
PCを基準圧力Pset1近傍に維持する。これによっ
て、油圧モータ101のシステム馬力が最大限に有効利
用できる。差圧PCが、最大設定圧力Pset2以上に
なると、スプール130を最大容量保持位置に保持し
て、モータ容量を最大容量に保持する。これによって、
差圧PCを安定させることができるので、ハンチングの
発生が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量型油圧モ
ータのモータ容量を制御する容量制御装置に関し、さら
に詳しくは、クレーンの巻き上げ用ウインチに用いられ
る可変容量型油圧モータの容量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、クレーン用ウインチを駆動する
ための可変容量型油圧モータ1のモータ容量を制御する
第1の従来技術の容量制御装置2の油圧回路図であり、
図6は、第2の従来技術の容量制御装置52の油圧回路
図である。なお、図5および図6において、容量制御装
置2,52を除く構成については、基本的に同一である
ため、対応する部材については同一の参照符号を付す。
【0003】まず、図5および図6に共通の構成につい
て説明する。可変容量型油圧モータ1(以下、単に油圧
モータ1と略記する)は、斜板形ピストンモータであ
り、油圧ポンプ(図示せず)から圧油が油圧流路3に供
給されると、油圧モータ1はウインチを巻き上げる方向
に回転する。また、ウインチを巻き下げる方向に油圧モ
ータ1を回転させる場合には、圧油を油圧流路4から油
圧モータ1に給送する。この油圧モータ1は、斜板の傾
転角度を変化させることによってモータ容量を変化させ
ることができ、この斜板の傾転角度は、傾転角度制御手
段5によって制御される。
【0004】傾転角度制御手段5は、斜板に連結された
第1段付ピストン6を備え、この第1段付ピストン6の
大径部9は、第1ピストン室7に配置され、小径部10
は第2ピストン室8に配置される。容量制御装置2また
は容量制御装置52によって、油圧流路3と第1ピスト
ン室7とが接続されると、第1段付ピストン6の大径部
9に、供給圧力PAの圧油が作用し、第1段付ピストン
6は一方側(図5,6の左方)に移動する。すると、油
圧モータ1の斜板の傾転角度が小さくなり、モータ容量
が減少する。また、油圧流路3と第1ピストン室7とが
遮断されると、第1段付ピストン6の小径部10にのみ
供給圧力PAの圧油が作用し、第1段付ピストン6は他
方側(図5,6の右方)に移動する。すると、油圧モー
タ1のモータ容量が増加する。
【0005】次に、図5を参照して、第1の従来技術の
容量制御装置2について説明する。この容量制御装置2
は、シーケンス弁であって、モータ容量を最大容量と最
小容量との2段階に切換えられる。容量制御装置2は、
外部指令でモータ容量を切換えるための第1切換制御弁
16および電磁切換弁15と、モータ容量を最大容量と
最小容量とのいずれか一方に自動で切換えるための第2
切換制御弁17とを含む。
【0006】外部指令で、モータ容量を最大容量に切換
えるためには、まず、電磁切換弁15のソレノイド18
をオフにする。すると、スプール20は、ばね19のば
ね力によって、他方側(図5の右方)に押圧され、第1
位置に配置される。これによって、油圧流路28内のパ
イロット圧P1の圧油が遮断され、油圧流路29内のパ
イロット圧P2の圧油は、タンク21に導かれる。した
がって、第3ピストン室22内のピストン23は、スプ
ール25を一方側(図5の左方)に押圧できず、スプー
ル25は最大容量保持位置に配置される。これによっ
て、第1ピストン室7と圧油タンク21とが接続され、
第1段付ピストン6は他方側(図5の右方)に移動し、
モータ容量が最大容量になる。
【0007】自動でモータ容量を制御するためには、ま
ず、電磁切換弁15のソレノイド18をオンにする。す
ると、スプール20は、ばね19のばね力に抗して、一
方側(図5の左方)に移動し、第2位置に切換えられ
る。これによって、パイロット圧P1の圧油は第3ピス
トン室22に導かれる。すると、ピストン23は、ばね
26のばね力に抗して、スプール25を一方側(図5の
左方)に押圧し、スプール25は、最小容量保持位置ま
で移動する。すると、第1ピストン室7と、油圧流路3
とが接続され、供給圧力PAの圧油が、第1ピストン室
7にまで導かれる。これによって、第1段付ピストン6
は、一方側(図5の左方)に移動し、モータ容量は最小
容量になる。
【0008】図7は、容量制御装置2によって、モータ
容量を自動制御したときのモータの回転数と負荷トルク
との関係を示す図であり、図8は、容量制御装置2によ
ってモータ容量を自動制御したときの供給圧力PAと負
荷トルクとの関係を示す図である。油圧モータ1を回転
させて、荷物を巻き上げると、巻き下げる方向に油圧モ
ータ1を回転させようとする負荷トルクが作用する。こ
の油圧モータ1に作用する負荷トルクが大きくなると、
油圧流路3内の圧油の供給圧力PAは大きくなる。する
と、油圧流路3から第2切換制御弁17の第4ピストン
室31に流れ込む圧油の圧力が大きくなるので、第2段
付ピストン37の小径部38に作用する力が大きくな
る。やがて、供給圧力PAが、最大設定圧力Pset2
に達すると、第2段付ピストン37は、スプール30を
最大容量保持位置まで移動させる。すると、第1ピスト
ン室7と圧油タンク21とが接続される。このとき、第
1段付ピストン6は、他方側(図5の左方)に移動し、
第1ピストン室7と油圧流路3とが接続されるので、モ
ータ容量は最大容量に切換えられる。これと同時に、第
5ピストン室32と油圧流路3とが接続され、第5ピス
トン室32に供給圧力PAの圧油が流れ込む。したがっ
て、第5ピストン室32に流れ込んだ圧油によって、第
2段付ピストン37の中径部39には、第2段付ピスト
ン37を他方側(図5の右方)に移動させる油圧力が作
用するので、スプール30は、この最大容量保持位置の
状態を保持し、モータ容量は最大容量に保持される。
【0009】このように、モータ容量を最大容量に保持
すると、油圧流路3内の圧油の供給圧力PAが、低下す
る。一方、負荷の減少に伴って、第4,第5ピストン室
31,32に流れ込む圧油の圧力も低下し、やがて、供
給圧力PAが、予め定める最小設定圧力Pset3まで
低下すると、スプール30は最小容量保持位置に配置さ
れる。これによって、モータ容量は最小容量に切換えら
れる。
【0010】なお、この容量制御装置2の最大設定圧力
Pset2と最小設定圧力Pset3との圧力設定は、
ばね24のばね力を調節ねじ(図示せず)で調節するこ
とによって変化させることができる。
【0011】次に図6を参照して、第2の従来技術の容
量制御装置52について説明する。この容量制御装置5
2は、CHP弁(コンスタントホースパワー弁)であっ
て、モータ容量を自動で調整して、馬力を一定に制御す
る。つまり、供給圧力PAが一定となるようにモータ容
量を調節する。この容量制御装置52は、外部指令でモ
ータ容量を調節するための、第1切換制御弁53および
電磁減圧弁54と、自動でモータ容量を調節するための
第2切換制御弁55とを含んで構成される。図9の二点
鎖線は、外部指令でモータ容量を調節するときのモータ
容量と、パイロット圧力との関係を示す図である。外部
指令でモータ容量を増加させるとき、電磁減圧弁54に
よって、パイロット圧力P1の圧油の圧力を減少させ
る。すると、第3ピストン室60内のピストン66が、
スプール56を一方側(図6の左方)に押圧する力が弱
くなり、ばね58のばね力によって、スプール56は他
方側(図6の右方)に移動する。これによって、スプー
ル56は容量増加位置に配置される。このとき、第1ピ
ストン室7は、タンク21に接続されるので、第1段付
ピストン6は、他方側に移動し、モータ容量が増加す
る。
【0012】外部指令でモータ容量を減少させるとき、
電磁減圧弁54によって、パイロット圧力P1の圧油の
圧力を増加させる。すると、ピストン66が、スプール
56を一方側(図6の左方)に押圧する力が強くなり、
スプール56は、ばね58のばね力に抗して一方側(図
6の左方)に移動する。これによって、スプール56
は、容量減少位置まで移動する。すると第1ピストン室
7は油圧流路3に接続され、第1段付ピストン6は一方
側(図6の左方)に移動し、モータ容量が減少する。な
お、図9の実線部は、容量制御装置52によって、モー
タ容量制御範囲が制限されることを示している。
【0013】図9の実線は、容量制御装置52によっ
て、モータ1のモータ容量を自動制御したときのモータ
容量とパイロット圧力との関係を示す図であり、図10
の実線は、容量制御装置52によって、モータ1のモー
タ容量を自動制御したときのモータの回転数と負荷トル
クとの関係を示す図であり、図11の実線は、容量制御
装置52によって、モータ容量を自動制御したときの供
給圧力PAと負荷トルクとの関係を示す図である。供給
圧力PAが大きくなると、油圧流路3から第4ピストン
室61に流れ込む圧油の圧力が大きくなるので、第2段
付ピストン63の小径部64に作用する力が大きくな
る。やがて、供給圧力PAが、基準圧力Pset1に達
すると、第2段付ピストン63は、ばね58のばね力に
抗して、スプール57を容量増加位置まで移動させる。
すると、第1ピストン室7と圧油タンク21とが接続さ
れ、これによって第1ピストン室7内の圧力が低下し、
第1段付ピストン6は、他方側(図6の右方)に移動
し、モータ容量が増加する。
【0014】このようにモータ容量が増加すると、供給
圧力PAが低下する。この供給圧力PAが基準圧力Ps
et1まで低下すると、第2段付ピストン63は、スプ
ール57を他方側(図6の右方)に移動させることがで
きなくなり、スプール57は、一方側(図6の左方)に
移動して、図6に示す容量減少位置に配置される。これ
によって、油圧流路3と第1ピストン室7とが接続さ
れ、第1段付ピストン6は一方側(図6の左方)に移動
し、モータ容量が減少する。上述の動作が順次繰り返さ
れて、供給圧力PAが、基準圧力Pset1の近傍に維
持されて、馬力が一定に保持される。なお、図10およ
び図11の二点鎖線は、外部指令によってモータ容量を
制限したときの負荷トルクとモータ回転数および供給圧
力PAの関係を示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1の従来技術
の容量制御装置2では、モータ容量を最大容量と最小容
量との2段階に切換えるので、油圧モータ1は、システ
ム最大馬力を吸収できないという問題がある。上述の第
2の従来技術の容量制御装置52では、モータ容量を最
大容量と最小容量との間で無段階に調節することができ
る。したがって、回路圧力を一定(Pset1)に保つ
ように、モータ容量を変化させたとき、油圧モータ1は
システム最大馬力を吸収できる。しかしながら、クロー
ラクレーンやラフテレーンクレーンなどの巻き上げシス
テムに適用すると、荷物の揺れによる圧力変動を低減さ
せるように、上記の第2切換制御弁55が作用するの
で、これによって、ハンチングが生じる。このように、
クレーンなどの系の剛性が低い場合に、第2の従来技術
の容量制御装置52を使用すると、低周波のハンチング
が生じる。したがって、クレーンのユーザによっては、
このハンチングの発生を嫌って、細かなモータ容量の制
御ができないと言う欠点があるが、ハンチングの発生を
防止できる容量制御装置2によって、モータ容量を制御
している場合がある。
【0016】また、容量制御装置2では、モータ容量の
制御に第1切換制御弁16と第2切換制御弁17とを必
要とし、容量制御装置52でも、モータ容量の制御に第
1切換制御弁53と、第2切換制御弁55を必要として
いるので、容量制御装置2,52の構造が複雑であると
ともに、製造コストも高い。
【0017】また、容量制御装置2では、調節ねじによ
って、圧力設定範囲を設定していたので、この設定範囲
が狭いと言った問題がある。
【0018】したがって、本発明の目的は、可変容量型
油圧モータのシステム馬力を最大限に有効利用するとと
もに、ハンチングを防止することができる可変容量型油
圧モータの容量制御装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、最大容量と最
小容量との間でモータ容量を変化可能であり、供給圧力
PAの圧油が供給され、排出圧力PBの圧油を排出する
ことによって、回転する可変容量型油圧モータのモータ
容量を制御する可変容量型油圧モータの容量制御装置に
おいて、前記供給圧力PAと排出圧力PBとの差圧PC
が、予め定める基準圧力Pset1よりも高くなると、
モータ容量を増加させ、前記差圧PCが、前記基準圧力
Pset1よりも低くなると、モータ容量を減少させ、
負荷変動によって、差圧PCが変動し、基準圧力Pse
t1よりも高い予め定める最大設定圧力Pset2以上
になると、モータ容量を最大容量に固定し、圧力を安定
させ、負荷が減少し、差圧PCが、基準圧力Pset1
よりも低い予め定める最小設定圧力Pset3以下にな
ると、再びモータ容量を最小容量にまで減少させること
を特徴とする可変容量型油圧モータの容量制御装置であ
る。
【0020】本発明に従えば、容量制御装置は、最大容
量と最小容量との間で変位可能な可変容量型油圧モータ
のモータ容量を差圧PCに基づいて制御する。差圧PC
が、予め定める基準圧力Pset1、すなわち可変容量
型油圧モータのシステム馬力を最大限に有効利用するこ
とができる圧力よりも高くなると、容量制御装置は、モ
ータ容量を増加させて、差圧PCを基準圧力Pset1
まで低下させる。差圧PCが、基準圧力Pset1より
低くなると、容量制御装置は、モータ容量を減少させて
差圧PCを基準圧力Pset1まで増加させる。したが
って、容量制御装置が、差圧PCを基準圧力Pset1
近傍に維持した状態で、可変容量型油圧モータは回転す
るので、システム馬力は最大限に有効利用され、馬力の
ロスが少ない。負荷変動によって、差圧PCが変動し、
基準圧力Pset1よりも高い最大設定圧力Pset2
になると、容量制御装置はモータ容量を最大容量に固定
するので、差圧PCは、周期的に変動することなく、最
大容量に対応した負荷圧力に低下するので、ハンチング
の発生を防止することができる。差圧PCが、基準圧力
Pset1よりも低い予め定める最小設定圧力Pset
3以下になると、容量制御装置は、モータ容量を最小容
量にまで減少させて圧力を上昇させ、再び自動制御を始
める。このようにして、可変容量型油圧モータのシステ
ム馬力を有効利用できるとともに、ハンチングの発生を
防止できる。
【0021】また本発明は、外部指令(パイロット圧力
Pi)によって、前記差圧PCが、前記基準圧力Pse
t1に達するまで、モータ容量を最小容量に保持する最
小容量保持位置と、差圧PCが、基準圧力Pset1に
達した後、差圧PCが基準圧力Pset1よりも高くな
ったとき、モータ容量を減少させる容量減少位置と、差
圧PCが、基準圧力Pset1に達した後、差圧PCが
基準圧力Pset1よりも低くなったとき、モータ容量
を増加させる容量増加位置と、差圧PCが、前記最小設
定圧力Pset3以下に低下するまで、モータ容量を最
大容量に保持する最大容量保持位置とを自動選択するこ
とができる四位置切換制御弁を含むことを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、容量制御装置は、四位置
切換制御弁を含む。この四位置切換制御弁は、上記の機
能を有する各位置を、自動選択することによって、可変
容量型油圧モータのモータ容量を制御する。すなわち、
最小容保持位置と最大容量保持位置とを切換えることに
よって、第1の従来技術のシーケンス弁と同様に、ハン
チングを防止するためのモータ容量の制御を行うことが
でき、容量増加位置と容量減少位置と適宜切換えること
によって、第2の従来技術のCHP弁と同様に、差圧P
Cを、一定圧力に維持するモータ容量の制御を行うこと
ができる。これによって、1台の四位置切換制御弁で、
可変容量型油圧モータのシステム馬力を有効利用するこ
とができるとともに、ハンチングの発生も防止すること
ができる。また、一つの四位置切換制御弁によって制御
できるので、従来技術のように二つの弁を必要としな
い。
【0023】また本発明は、前記四位置切換制御弁は、
1本のスプールを有し、前記最小容量保持位置、容量減
少位置、容量増加位置および最大容量保持位置は、スプ
ールの軸線に沿って、この順番で配置され、パイロット
圧力Piに基づいて最大容量保持モードと自動制御モー
ドとを選択することが可能であり、パイロット圧力Pi
に基づいて、自動制御モードを選択した場合、スプール
は最小容量保持位置となり、その後、差圧PCが、前記
基準圧力Pset1よりも高くなるにつれて、スプール
を最大容量保持位置側に移動させる油圧力が、差圧PC
によって、スプールに作用し、差圧PCが、前記基準圧
力Pset1よりも低くなるにつれて、スプールを最小
容量保持位置側に移動させる油圧力が、差圧PCによっ
て、スプールに作用し、スプールが最小容量保持位置に
配置されると、モータ容量を減少させる油圧経路が形成
され、スプールが容量減少位置に配置されると、モータ
容量を減少させる油圧経路が形成され、スプールが容量
増加位置に配置されると、モータ容量を増加させる油圧
経路が形成され、スプールが最大容量保持位置に配置さ
れると、モータ容量を増加させる油圧経路が形成される
とともに、スプールを最大容量保持位置に保持する油圧
力がスプールに作用することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、四位置切換制御弁は、1
本のスプールを有し、上記各位置は、スプールの軸線に
沿って、この順番で配置される。スプールが最小容量保
持位置に保持された状態で、差圧PCが、基準圧力Ps
et1よりも高くなると、差圧PCに基づく油圧力で、
スプールは、一方側に押圧され、容量減少位置を経て容
量増加位置に配置される。このようにスプールが容量増
加位置に配置されると、モータ容量を増加させる油圧経
路が形成されて、モータ容量が増加する。すると、差圧
PCは次第に低下し、やがて基準圧力Pset1よりも
低くなる。このように、差圧PCが基準圧力Pset1
よりも低くなると、差圧PCに基づく油圧力で、スプー
ルは他方側に押圧されて容量増加位置に配置される。こ
のようにスプールが容量減少位置に配置されると、モー
タ容量を減少させる油圧経路が形成されて、モータ容量
が減少する。すると、差圧PCは次第に増加し、やが
て、基準圧力Pset1よりも高くなる。すると、前述
したように、油圧力によってスプールは再び容量増加位
置に配置される。このようにスプールが容量減少位置と
容量増加位置との間を変位することによって、差圧PC
を基準圧力Pset1の近傍に維持することができる。
【0025】差圧PCが最大設定圧力Pset2以上に
なると、スプールは一方側に押圧されて最大容量保持位
置に配置されるまで移動する。このように、スプールが
最大容量保持位置に配置されると、モータ容量を増加さ
せる油圧経路が形成されるとともに、スプールを最大容
量保持位置に保持する。スプールを最大容量保持位置に
保持することによって、モータ容量を最大容量に保持す
ることができ、差圧PCは安定する。負荷の減少に伴
い、差圧PCが次第に減少していき、やがて、差圧PC
が最小設定圧力Pset3以下になると、スプールは他
方側に押圧され、最小容量保持位置に配置される。この
ようにスプールが最小容量保持位置に配置されると、モ
ータ容量を減少させる油圧経路が形成されるとともに、
スプールを最小容量保持位置に保持する。スプールが最
小容量保持位置に保持されると、モータ容量を最小容量
に保持することができる。このようにして、モータ容量
を最大容量と最小容量との間で自動制御することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
可変容量型油圧モータ1の容量制御装置102の簡略化
した油圧回路図である。クレーンのウインチのドラムを
回転させる可変容量型油圧モータ101(以下、単に油
圧モータ101と略記する)は、たとえば斜板形ピスト
ンモータであって、この油圧モータ101の一方のポー
ト151は、油圧流路103に接続され、他方のポート
152は、油圧流路104に接続される。これらの油圧
流路103,104は、流路切換弁(図示せず)を介し
て、油圧ポンプ(図示せず)および圧油タンク(図示せ
ず)に接続される。油圧ポンプから油圧流路103に圧
油が給送されると、この圧油は、油圧モータ101をウ
インチの巻き上げ方向に回転させ、その後、油圧流路1
04を通って圧油タンクに排出される。油圧ポンプから
油圧流路104に圧油を給送すると、この圧油は、油圧
モータ101をウインチの巻き下げ方向に回転させ、そ
の後、油圧流路103を通って圧油タンクに排出され
る。この油圧モータ101は、斜板109の傾転角度A
を変化させることによって、モータ容量を変化させるこ
とができ、この傾転角度Aが大きくなるとモータ容量が
増加し、傾転角度Aが小さくなるとモータ容量が減少す
る。この斜板109の傾転角度Aは、傾転角度制御手段
105によって制御される。
【0027】傾転角度制御手段105は、基端部がピス
トン室108に挿入されるピストン107を有する。こ
のピストン107の一端部は、斜板109を傾転角度A
を小さくする方向(図1の右方)に押圧する。このピス
トン107の他端部は、ピストン室108内に配置され
る。ピストン107の他端面は、受圧面であって、ピス
トン室108内の圧力が増加すると、ピストン107は
一方側(図1の右方)に移動して、斜板109の傾転角
度Aを小さくして、モータ容量を減少させる。ピストン
室108内の圧力が減少すると、ピストン107は、他
方側に移動して、傾転角度Aが大きくなり、モータ容量
が増加する。
【0028】傾転角度制御手段105のピストン室10
8内への圧油の供給または排出は、本発明の容量制御装
置102によって制御される。容量制御装置102は、
4位置4ポート切換制御弁106(以下、単に切換弁1
06と略記する)を含む。図2は、この4位置4ポート
切換制御弁106の断面図である。図1および図2を参
照して、切換弁106について説明する。この切換弁1
06は、クレーンの操作者による手動操作または、油圧
流路103内の圧油の供給圧力PAと油圧流路104内
の圧油の排出圧力PBとの差圧PC=(PA−PB)に
基づく自動制御によって切換えられる。切換弁106
は、軸線に沿って変位する1本のスプール130と、第
1〜第4ポート111〜114と、第1〜第4パイロッ
トポート131〜134と、ばね力fsでスプール13
0を軸線方向一方側(図1の右方)に押圧するばね部材
135とを含む。
【0029】さらに詳しく述べると、図2に示すように
ハウジング163に形成された貫通孔161内にスプー
ル130が軸線方向(図2の左右方向)に摺動自在に装
着される。このスプール130は、第1〜第4小径部1
70〜173と、第1〜第3大径部167〜169とが
軸線方向一方側(図2の右方)から交互に配置されて、
一体的に形成される。スプール130の一方側(図2の
右方)には、第1シリンダ166が装着され、この第1
シリンダ166の制御ピストン151は、スプール13
0を他方側(図2の左方)に押圧する。また、スプール
130の第4小径部173には、スプール押圧部材16
5が取り付けられ、このスプール押圧部材165の他端
部には、第2シリンダ164の段付ピストン152の大
径部153が取り付けられる。この第2シリンダ164
とスプール押圧部材165のフランジ部との間に、ばね
部材135が設けられる。また、第2シリンダ164は
貫通孔161の他端部に装着される。貫通孔161の一
方の開口端は、プラグ160によって封止され、他方の
開口端は、カバー部材162によって封止される。この
カバー部材162を貫通して、調節ねじ159が設けら
れ、この調節ねじ159は、第2シリンダ164の位置
を決定する。
【0030】油圧ポンプ(図示せず)から供給された供
給圧力PAの圧油が流れる油圧流路103と、第1パイ
ロットポート131とは、油圧流路118によって接続
される。この第1パイロットポート131と、第2シリ
ンダ164(図2参照)の第1圧油室157とが連通す
る。段付ピストン152の大径部153の他端面は、第
1圧油室157内に配置されるこの第1圧油室157内
の圧油が大径部153の他端面に作用すると、段付ピス
トン152は、スプール130を一方側(図2の右方)
に押圧する。油圧流路118と第3ポート113とは、
油圧流路120によって接続され、この油圧流路120
は、パイロット圧力Piの圧油が流れる油圧流路117
に接続される。この油圧流路117と第3パイロットポ
ート133とは、油圧流路116によって接続される。
この第3パイロットポート133に流れ込む圧油は、ス
プール130の第1大径部167の一端面に作用し、ス
プール130を他方側(図2の右方)に押圧する。
【0031】油圧流路118の油圧流路120との接続
点と油圧流路103との接続点との間には、逆止弁12
8が介在され、この逆止弁128は、油圧流路103側
への圧油の逆流を防止する。油圧流路117の油圧流路
120との接続点と、油圧流路116との接続点との間
には、逆止弁127が設けられ、この逆止弁127は、
油圧流路116側への圧油の逆流を防止する。上記のよ
うに各油圧流路が接続されて、スプール130は、第1
パイロットポート131に流れ込む圧油の供給圧力PA
に基づく第1押圧力f1によって、一方側(図1の右
方)に押圧され、かつ第3パイロットポート133に流
れ込む圧油のパイロット圧力Piに基づく第3押圧力f
3によって、他方側(図1の左方)に押圧される。
【0032】油圧モータ101から圧油タンク(図示せ
ず)に排出される排出圧力PBの圧油が流れる油圧流路
104と第2パイロットポート132とは、油圧流路1
19によって接続される。この第2パイロットポート1
32と第1シリンダ166(図2参照)の圧油室156
とが連通する。制御ピストン151の一端面は、この圧
油室156内に配置され、圧油室156内の圧油が制御
ピストン151の一端面に作用すると、制御ピストン1
51は、スプール130を他方側(図2の左方)に押圧
する。したがって、第2パイロットポート132に流れ
込む圧油の圧力PBに基づく制御ピストン151による
第2押圧力f2によって、スプール130は他方側(図
1の左方)に押圧される。
【0033】切換弁106の第1ポート111と、ピス
トン室108とは、油圧流路115によって接続され
る。第2ポート112と第4パイロットポート134と
は油圧流路121によって接続される。この第4パイロ
ットポート134と第2シリンダ164(図2参照)の
第2圧油室158とが連通し、段付ピストン152の小
径部154の他端面は、この第2圧油室158内に配置
される。第2圧油室158内の圧油が小径部154の他
端面に作用すると、段付ピストン152はスプール13
0を一方側(図2の右方)に押圧する。
【0034】第4ポート114とドレンポート114
a,114bとは、ドレン流路124,125によって
接続される。このドレンポート114a,114bは、
圧油タンク(図示せず)に接続される。したがって第2
ポート112と第4ポート114とが接続されると、第
4パイロットポート134内の圧油は圧油タンクに排出
される。また第2ポート112と第3ポート113とが
スプール130の第3小径部172を介して接続される
と、第4パイロットポート134に供給圧力PAの圧油
またはパイロット圧力Piの高い方の圧油が流れ込み、
この供給圧力PAとパイロット圧力Piとに基づく段付
ピストン152よる第4押圧力f4によって、スプール
130は一方側(図1の右方)に押圧される。
【0035】四位置切換制御弁106のスプール130
は、図1に示す最小容量保持位置、容量減少位置、容量
増加位置および最大容量保持位置の間で、軸線に沿って
変位可能であり、この各位置は、軸線に沿ってこの順番
で配置される。
【0036】パイロット圧力Piの圧油が供給される
と、この圧油がパイロットポート133に流れ込み、第
3押圧力f3によって、スプール130が最小容量保持
位置に移動する。すなわち、第1ポート111と第3ポ
ート113とがスプール130の第3小径部172(図
2参照)を介して接続され、第2ポート112とドレン
ポート114bとがスプール130の第2小径部171
(図2参照)を介して接続される。この状態から、供給
圧力PAの圧油が導入されると、第1ピストン室108
内に油圧流路103内の供給圧力PAの圧油または油圧
流路117内のパイロット圧力Piの圧油の圧力の高い
方の圧油が流れ込む。すなわち、パイロット圧力Piの
圧油の供給後に、モータ1に供給圧力PAの圧油を供給
しないと、スプール130の位置は、最大容量保持位置
から始まり、これによって、第4押圧力f4が働き、所
定のパイロット圧力Piで最小容量保持位置にスプール
130を移動させることができない。つまり、自動制御
するためには、モータ1の始動前に、パイロット圧力P
iの圧油を供給する必要がある。したがって、前述した
ように、ピストン107は、斜板109を図1の右方に
押圧し、傾転角度Aが小さくなって、モータ容量が減少
する。これと同時に、第4パイロットポート134が圧
油タンクに接続されるので、第4パイロットポート13
4内の圧油が圧油タンクに排出される。したがって、ス
プール130には、前述の第4押圧力f4が作用しなく
なり、第1押圧力f1とばね力fsとの合力が、第2押
圧力f2と第3押圧力f3との合力より小さくなり、ス
プール130は最小容量保持位置に保持される。このよ
うに、スプール130が最小容量保持位置に保持される
間に、モータ容量は最小容量になるまで減少する。した
がって、スプール130が最小容量保持位置にあるとき
には、モータ容量は、最小容量に保持される。
【0037】スプール130が容量減少位置にあると
き、モータ容量は減少する。すなわち、第1ポート11
1と第3ポート113とがスプール130の第3小径部
172(図2参照)を介して接続され、第2ポート11
2および第4ポート114が第2大径部168(図2参
照)によって塞がれるので、ピストン室108内に油圧
流路103内の供給圧力PAの圧油または油圧流路11
7内のパイロット圧力Piの圧油の圧力の高い方の圧油
が流れ込む。したがって、前述したように、ピストン1
07は、斜板109を図1の右方に移動させ、傾転角度
Aが小さくなって、モータ容量が減少する。
【0038】スプール130が、容量増加位置にあると
き、モータ容量は増加する。すなわち、第1ポート11
1とドレンポート114aとがスプール130の第4小
径部173(図2参照)を介して接続され、第2ポート
112と第3ポート113とが第2大径部168によっ
て塞がれるので、ピストン室108と圧油タンクとが接
続されて、ピストン室108内の圧油が排出される。し
たがって、前述したようにピストン107は、図1の左
方に移動し、傾転角度Aが大きくなって、モータ容量が
増加する。
【0039】スプール130が、最大容量保持位置にあ
るとき、モータ容量は最大容量に保持される。図2はス
プール130が最大容量保持位置にある状態を示す。す
なわち、第1ポート111とドレン流路114aとがス
プール130の第4小径部173(図2参照)を介して
接続され、第2ポート112と第3ポート113とが第
3小径部172(図2参照)を介して接続されるので、
ピストン室108内の圧油は、圧油タンク139に排出
される。したがって、前述したようにピストン107
は、図1の左方に移動し、斜板109の傾転角度Aが大
きくなってモータ容量が増加する。これと同時に、第4
パイロットポート134が油圧流路120に接続される
ので、第4パイロットポート134には、供給圧力PA
の圧油またはパイロット圧力Piの圧油の圧力の高い方
の圧油が流れ込む。したがって、スプール130には、
前述の第4押圧力f4が作用するので、第1押圧力f1
とばね力fsと第4押圧力f4との合力が第2押圧力f
2と第3押圧力f3との合力に打ち勝って、スプール1
30をさらに一方側(図1の右方)に押圧する。これに
よってスプール130が最大容量保持位置に保持され
る。このようにスプール130が最大容量保持位置に保
持される間に、モータ容量は最大容量になるまで増加す
る。したがって、スプール130が最大容量保持位置に
あるとき、モータ容量が最大容量に保持される。
【0040】図3は、容量制御装置102によって、モ
ータ容量を自動制御したときのモータの回転数と負荷ト
ルクとの関係を示す図であり、図4は容量制御装置10
2によってモータ容量を自動制御したときの差圧PCと
負荷トルクとの関係を示す図である。油圧モータ101
を回転させて、荷物を巻き上げると、この荷物によっ
て、巻き下げる方向に油圧モータ101を回転させよう
とする負荷トルクが作用する。この油圧モータ101に
作用する負荷トルクが大きくなると、油圧流路103内
の圧油の供給圧力PAが大きくなり、差圧PCも大きく
なる。
【0041】モータ容量を最小容量に保持した状態、す
なわち切換制御弁106のスプール130を最小容量保
持位置に保持した状態で、油圧モータ101を回転させ
ると、荷物による負荷トルクによって、差圧PCが、図
3のラインL1に示すように上昇する。これと同時に、
第1パイロットポート131に導かれる圧油の圧力も上
昇するので、前述の第1押圧力f1が大きくなる。やが
て、差圧PCが予め定める基準圧力Pset1よりも大
きくなると、油圧力F1=(f1+fs)−(f2+f
3)>0によって、スプール130が、一方側(図1の
右方)に押圧されて移動し、容量減少位置を経て容量増
加位置にまで配置される。
【0042】このように、スプール130が容量増加位
置にまで配置されると、前述したようにモータ容量が増
加する。すると、差圧PCは、次第に低下して、やがて
基準圧力Pset1よりも低くなる。差圧PCが基準圧
力Pset1よりも低くなると、再び第1押圧力f1が
低下するので、油圧力F1=(f1+fs)−(f2+
f3)<0によって、スプール130は他方側(図1の
左方)に押圧されて移動し、容量減少位置に配置され
る。
【0043】このように、スプール130が容量減少位
置に配置されると、前述したようにモータ容量が減少す
る。すると、差圧PCは次第に増加して、やがて基準圧
力Pset1よりも高くなる。差圧PCが基準圧力Ps
et1よりも高くなると、再び第1押圧力f1が大きく
なるので、上記の油圧力F1によって、スプール130
は一方側(図1の右方)に押圧されて移動し、容量増加
位置に配置される。
【0044】負荷トルクが増加していくと、上述のよう
にして、スプール130が容量減少位置と容量増加位置
との間で変位することによって、図3の仮想線140に
示すよう差圧PCは、基準圧力Pset1の近傍を変動
しながら、ラインL2に示すように、基準圧力Pset
1程度に維持される。この基準圧力Pset1は、油圧
モータ1のシステム馬力を最大限に有効利用できる値に
設定される。なお、本実施形態では、基準圧力Pset
1は、25MPaに設定している。以上のように、本発
明の容量制御装置102によって、差圧PCを基準圧力
Pset1近傍に維持できるので、この維持状態では、
馬力のロスが小さく、油圧モータ101のシステム馬力
を最大限に有効利用することができる。また、この基準
圧力Pset1は、パイロット圧力Piと、調節ねじ1
59とによって、任意に設定できる。
【0045】上記維持状態中に、差圧PCが、基準圧力
Pset1よりも大きい、予め定める最大設定圧力Ps
et2以上になると、油圧力F1=(f1+fs)−
(f2+f3)>0によって、スプール130は、一方
側(図1の右方)に押圧されて移動し、最大容量保持位
置に配置される。このようにスプール130が最大容量
保持位置に配置されると、前述したように、モータ容量
が最大容量にまで増加し、さらに、第4押圧力f4が、
スプール130に作用するので、スプール130は、前
記油圧力F1よりも大きい油圧力F2=(f1+fs+
f4)−(f2+f3)>>0によって、最大容量保持
位置に保持される。したがって、図3のラインL3に示
すように、モータ容量を最大容量に保持することがで
き、これによって、負荷トルクが減少していくと、差圧
PCはラインL4に沿って次第に低下していく。この最
大設定圧力Pset2は、たとえば、ハンチングが生じ
るおそれのある圧力値に設定される。本実施形態のよう
に、基準圧力Pset1が25MPaの場合、最大設定
圧力Pset2を、30MPa程度に設定し、圧力脈動
を制限するのが好ましい。以上のように、本発明の容量
制御装置102は、差圧PCが、最大設定圧力Pset
2以上になると、いわば自動的に、モータ容量を最大容
量にまで増加させるので、ハンチングの発生を防止する
ことができる。この最大設定圧力Pset2は、基準圧
力Pset1に対して、パイロットピストン152、ば
ね部材135およびスプール130によって決まるある
一定した差圧に決定される。
【0046】上述のように、モータ容量を最大容量に保
持して、差圧PCが低下すると、やがて差圧PCが、基
準設定圧力Pset1よりも小さい予め定める最小設定
圧力Pset3以下にまで低下する。このように差圧P
Cが、最小設定圧力Pset3以下になると、油圧力F
2=(f1+fs+f4)−(f2+f3)<0によっ
て、スプール130は他方側(図1の左方)に押圧され
て移動し、最小容量保持位置に配置される。このように
スプール130が最小容量保持位置に配置されると、前
述したようにモータ容量は最小容量にまで低下し、さら
に前述したように第4押圧力f4がスプール130に作
用しなくなるので、スプール130は、油圧力F3=
(f1+fs)−(f2+f3)<<0によって、最小
容量保持位置に保持される。この最小設定圧力Pset
3は、モータ容量を最大容量から最小容量に変化させた
としても、ハンチングが生じることのない圧力値に設定
され、さらに詳しくは、最小容量に変化させたときに、
差圧PCが基準圧力Pset1を越えることのない値に
設定される。たとえば、本実施形態では、最小設定圧力
Pset3は、10MPaに選んでいる。以上のよう
に、本発明の容量制御装置102は、差圧PCが最小設
定圧力Pset3以下になると、自動的にモータ容量を
最小容量にまで減少させるので、圧油の無駄を防止する
ことができる。この最小設定圧力pset3は、基準圧
力Pset1に対して、パイロットピストン152、ば
ね部材135およびスプール130によって決まるある
一定した圧力に決定する。
【0047】以上のように本発明の容量制御装置102
では、スプール130を最小容量保持位置と最大容量保
持位置とに切換えることによって、前述の第1の従来技
術のシーケンス弁と同様に、ハンチングの発生を防止す
るモータ容量の制御を行うことができる。また、容量減
少位置と容量増加位置とを自動切換できるので、前述の
第2の従来技術のCHP弁と同様に、差圧PCを一定に
維持するモータ容量の制御を行うことができる。したが
って、1つの容量制御装置102によって、油圧モータ
101のシステム馬力を有効利用できるとともに、さら
にハンチングの発生を防止できる。
【0048】また、1本のスプール130で、油圧力に
よる自動制御および手動制御を行うことができるので、
前述の第1および第2の従来技術のように、2本のスプ
ール、つまり2つの弁を必要としないので、本発明の容
量制御装置102は、低コストで製造される。
【0049】また、差圧PCに基づいて、容量制御装置
102が作動するので、油圧モータ101を巻下げ方向
に回転させたとしても、サージ圧によって、モータ容量
の制御が変化することはない。つまり、サージ圧によっ
てシーケンス弁の機能は作動せず、荷物の荷重の大きさ
によってのみ、シーケンス弁の機能が作動する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、差圧PCが、予め定め
る基準圧力Pset1よりも高くなると、容量制御装置
は、モータ容量を増加させて、差圧PCを基準圧力Ps
et1まで低下させる。差圧PCが、基準圧力Pset
1より低くなると、容量制御装置は、モータ容量を減少
させて差圧PCを基準圧力Pset1まで増加させる。
したがって、容量制御装置が差圧PCを、基準圧力Ps
et1近傍に維持した状態で、可変容量型油圧モータは
回転するので、この可変容量型油圧モータのシステム馬
力は最大限に有効利用され、馬力のロスが少ない。ま
た、負荷変動によって差圧PCが最大設定圧力Pset
2になると、容量制御装置はモータ容量を最大容量に保
持するので、差圧PCは、周期的に変動することなく負
荷によって一定になるので、ハンチングの発生を防止で
きる。差圧PCが、最小設定圧力Pset3以下になる
と、容量制御装置は、モータ容量を最小容量にまで減少
させて圧力を上昇させる。このようにして、可変容量型
油圧モータのシステム馬力を有効利用できるとともに、
CHP(馬力一定)制御とハンチングなどの以上負荷変
動防止ができるシーケンス制御とを自動制御できる。
【0051】また本発明によれば、最大容保持モードと
容量自動制御モードとを選択することによって、第2の
従来技術のCHP弁と同様に、容量増加位置と容量減少
位置と自動選択することによって、差圧PCを、一定圧
力に維持するモータ容量の制御を行うことができ、第1
の従来技術のシーケンス弁と同様に、ハンチングを防止
するためのモータ容量の制御を行うことができる。した
がって、四位置切換制御弁は、CHP弁およびシーケン
ス弁の両方の機能によって、モータ容量を制御すること
ができる。これによって、1台の四位置切換制御弁で、
可変容量型油圧モータのシステム馬力を有効利用するこ
とができるとともに、ハンチングの発生も防止すること
ができる。また、一つの四位置切換制御弁によって最大
容量保持モードと自動制御モードとを選択できるので、
従来技術のように二つの弁を必要としない。
【0052】また本発明によれば、パイロット圧力Pi
を供給し、スプールが最小容量保持位置に保持された状
態で、差圧PCが、基準圧力Pset1よりも高くなる
と、差圧PCに基づく油圧力で、スプールは、一方側に
押圧され、容量増加位置に配置される。スプールが容量
増加位置に配置されると、モータ容量を増加させる油圧
経路が形成されて、モータ容量が増加する。すると、差
圧PCは、次第に低下し、やがて基準圧力Pset1よ
りも低くなる。このように、差圧PCが基準圧力Pse
t1よりも低くなると、差圧PCに基づく油圧力で、ス
プールは他方側に押圧されて容量増加位置に配置され
る。このようにスプールが容量減少位置に配置される
と、モータ容量を減少させる油圧経路が形成されて、モ
ータ容量が減少する。すると、差圧PCは次第に増加
し、やがて、基準圧力Pset1よりも高くなる。する
と、前述したように、油圧力によってスプールは再び容
量増加位置に配置される。このようにスプールが容量減
少位置と容量増加位置との間を変位することによって、
差圧PCを基準圧力Pset1の近傍に維持することが
できるので、油圧モータのシステム馬力を有効利用でき
る。
【0053】負荷変動によって、差圧PCが最大設定圧
力Pset2以上になると、スプールは一方側に押圧さ
れて最大容量保持位置に配置されるまで移動する。この
ように、スプールが最大容量保持位置に配置されると、
モータ容量を増加させる油圧経路が形成されるととも
に、スプールは最大容量保持位置に保持され、差圧PC
は安定する。したがって、ハンチングの発生が防止でき
る。負荷の減少に伴い、差圧PCが最小設定圧力Pse
t3以下になると、スプールは他方側に押圧され、最小
容量保持位置に配置される。このようにスプールが最小
容量保持位置に配置されると、モータ容量を減少させる
油圧経路が形成されるとともに、スプールは最小容量保
持位置に保持され、モータ容量を最小容量に保持するこ
とができる。このようにして、モータ容量を最大容量と
最小容量とに切換えることができる。以上のように、四
位置切換制御弁を含む容量制御装置は、各位置の切換え
を、油圧力によって自動的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の可変容量型油圧モータ
1の容量制御装置102の簡略化した油圧回路図であ
る。
【図2】4位置4ポート切換制御弁106の断面図であ
る。
【図3】容量制御装置102によってモータ容量を自動
制御したときのモータの回転数と負荷トルクとの関係を
示す図である。
【図4】容量制御装置102によってモータ容量を自動
制御したときの差圧PCと負荷トルクとの関係を示す図
である。
【図5】第1の従来技術の容量制御装置2の簡略化した
油圧回路図である。
【図6】第2の従来技術の容量制御装置52の簡略化し
た油圧回路図である。
【図7】容量制御装置2によってモータ容量を自動制御
したときのモータの回転数と負荷トルクとの関係を示す
図である。
【図8】容量制御装置2によって、モータ容量を自動制
御したときの、供給圧力PAと負荷トルクとの関係を示
す図である。
【図9】手動でモータ容量を調節したときの、モータ容
量とパイロット圧力との関係を示す図である。
【図10】容量制御装置52によって、モータ1のモー
タ容量を自動制御したときのモータの回転数と負荷トル
クとの関係を示す図である。
【図11】容量制御装置52によって、モータ容量を自
動制御したときの供給圧力PAと負荷トルクとの関係を
示す図である。
【符号の説明】
1,101 可変容量型油圧モータ 2,52,102 容量制御装置 5,105 傾転角度制御手段 15 電磁切換弁 16 第1切換制御弁 17 第2切換制御弁 106 4位置4ポート切換制御弁 111 第1ポート 112 第2ポート 113 第3ポート 114 第4ポート 130 スプール 131 第1パイロットポート 132 第2パイロットポート 133 第3パイロットポート 134 第4パイロットポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H084 AA08 AA12 AA16 AA43 AA45 BB12 BB13 CC02 CC13 CC32 CC39 CC47 CC49 CC70 3H089 AA32 BB01 BB05 BB10 CC09 DA02 DB46 GG02 JJ08 3J053 AA02 AB01 AB13 AB46 DA17 EA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大容量と最小容量との間でモータ容量
    を変化可能であり、供給圧力PAの圧油が供給され、排
    出圧力PBの圧油を排出することによって、回転する可
    変容量型油圧モータのモータ容量を制御する可変容量型
    油圧モータの容量制御装置において、 前記供給圧力PAと排出圧力PBとの差圧PCが、予め
    定める基準圧力Pset1よりも高くなると、モータ容
    量を増加させ、 前記差圧PCが、前記基準圧力Pset1よりも低くな
    ると、モータ容量を減少させ、 負荷変動によって差圧PCが、基準圧力Pset1より
    も高い予め定める最大設定圧力Pset2以上になる
    と、モータ容量を最大容量にまで増加させ、 差圧PCが、基準圧力Pset1よりも低い予め定める
    最小設定圧力Pset3以下になると、モータ容量を最
    小容量にまで減少させることを特徴とする可変容量型油
    圧モータの容量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記差圧PCが、前記基準圧力Pset
    1に達するまで、モータ容量を最小容量に保持する最小
    容量保持位置と、 差圧PCが、基準圧力Pset1に達した後、差圧PC
    が基準圧力Pset1よりも高くなったとき、モータ容
    量を減少させる容量減少位置と、 差圧PCが、基準圧力Pset1に達した後、差圧PC
    が基準圧力Pset1よりも低くなったとき、モータ容
    量を増加させる容量増加位置と、 差圧PCが、前記最小設定圧力Pset3以下に低下す
    るまで、モータ容量を最大容量に保持する最大容量保持
    位置とを自動選択することができる四位置切換制御弁を
    含むことを特徴とする請求項1記載の可変容量型油圧モ
    ータの容量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記四位置切換制御弁は、1本のスプー
    ルを有し、前記最小容量保持位置、容量減少位置、容量
    増加位置および最大容量保持位置は、スプールの軸線に
    沿って、この順番で配置され、 パイロット圧力Piに基づいて最大容量保持モードと自
    動制御モードとを選択することが可能であり、パイロッ
    ト圧力Piによって、自動制御モードを選択した場合、
    スプールは最小容量保持位置となり、その後、 差圧PCが、前記基準圧力Pset1よりも高くなるに
    つれて、スプールを最大容量保持位置側に移動させる油
    圧力が、差圧PCによって、スプールに作用し、 差圧PCが、前記基準圧力Pset1よりも低くなるに
    つれて、スプールを最小容量保持位置側に移動させる油
    圧力が、差圧PCによって、スプールに作用し、 スプールが最小容量保持位置に配置されると、モータ容
    量を減少させる油圧経路が形成され、 スプールが容量減少位置に配置されると、モータ容量を
    減少させる油圧経路が形成され、 スプールが容量増加位置に配置されると、モータ容量を
    増加させる油圧経路が形成され、 スプールが最大容量保持位置に配置されると、モータ容
    量を増加させる油圧経路が形成されるとともに、スプー
    ルを最大容量保持位置に保持する油圧力がスプールに作
    用することを特徴とする請求項2記載の可変容量型油圧
    モータの容量制御装置。
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