JP2002089504A - 油圧アクチュエータ保圧方法およびその装置 - Google Patents

油圧アクチュエータ保圧方法およびその装置

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JP2002089504A
JP2002089504A JP2000283881A JP2000283881A JP2002089504A JP 2002089504 A JP2002089504 A JP 2002089504A JP 2000283881 A JP2000283881 A JP 2000283881A JP 2000283881 A JP2000283881 A JP 2000283881A JP 2002089504 A JP2002089504 A JP 2002089504A
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hydraulic
pressure
hydraulic cylinder
holding
hydraulic actuator
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Hiroyuki Ikegami
裕之 池上
Hidemi Kushida
秀実 櫛田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助的な油圧源を設けることなく、エネルギ
ーの消費量を大幅に低減する。 【解決手段】 モータ2により駆動される油圧ポンプ3
と、方向制御弁4と、油圧シリンダ5と、方向制御弁4
の状態に応答して油圧シリンダ5を所望の方向に動作さ
せ、もしくは油圧シリンダ5を停止させるように圧力油
の供給を行わせる油圧配管6と、油圧ポンプ3から吐出
される圧力油の少なくとも一部を油タンク1に戻すこと
により圧力を制御する圧力制御弁7と、保圧が必要な油
圧回路に設けられて圧力油の逆流を防止するパイロット
チェック弁8と、油圧シリンダ5とパイロットチェック
弁8との間に位置する油圧配管に装着されて圧力を検出
する圧力検出部9と、圧力検出部9による検出圧力を入
力としてモータ2を制御するコントローラ10とを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧アクチュエー
タ保圧方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえ
ば、油圧源からの圧力油を油圧回路を通して油圧シリン
ダに供給することにより、油圧シリンダの動作、停止を
制御する油圧アクチュエータにおいて保圧動作を行わせ
るための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧アクチュエータは、小さな装置で大
きな力を出すことができるという利点を有しているの
で、クランプ装置、プレス装置などに広く採用されてい
る。そして、これらの装置に採用されている油圧アクチ
ュエータにおいては、力を出すために一定の圧力を保っ
ておく必要がある。なお、一定の圧力を保つことを保圧
と称する。
【0003】図5は従来の油圧アクチュエータ保圧装置
の一例を示す油圧回路図である。
【0004】この油圧アクチュエータ保圧装置は、油タ
ンク51と、モータ52により駆動される油圧ポンプ5
3と、方向制御弁54と、油圧シリンダ55と、方向制
御弁54の状態に応答して油圧シリンダ55を所望の方
向に動作させ、もしくは油圧シリンダ55を停止させる
ように圧力油の供給を行わせる油圧配管56と、油圧ポ
ンプ53から吐出される圧力油の少なくとも一部を油タ
ンクに戻すことにより圧力を制御する圧力制御弁57と
を有している。ただし、モータ52に代えてエンジンな
どの内燃機関を採用することが可能である。
【0005】この構成の油圧アクチュエータ保圧装置の
作用は次のとおりである。
【0006】油圧ポンプ53から吐出される圧力油を方
向制御弁54を介して油圧シリンダ55の一方の圧力室
に供給することにより、ピストン55aを動作させる。
【0007】そして、ピストン55aが端点まで移動す
ると、ピストン55aが停止し、以後は保圧状態とな
る。この保圧状態においては、ピストン55aが停止す
るのであるから、圧力油の圧力室への流入がなくなり、
油圧ポンプ53から供給される圧力油は殆ど不要とな
る。
【0008】したがって、この状態に対応させるべく、
油圧ポンプ53から吐出される圧力油の量を減少させ、
もしくは圧力制御弁57を通して不要な圧力油を油タン
ク51に戻すことによって、油圧回路内の圧力を一定に
保ち、油圧シリンダ55の保圧状態を維持することがで
きる。
【0009】なお、吐出される圧力油の量を変化させる
場合には、モータ52の回転数を変化させ、もしくは可
変要領の油圧ポンプを採用すればよい。
【0010】図6は従来の油圧アクチュエータ保圧装置
の他の例を示す油圧回路図である。
【0011】この油圧アクチュエータ保圧装置が図5の
油圧アクチュエータ保圧装置と異なる点は、保圧の必要
な油圧回路上にパイロットチェック弁58およびアキュ
ムレータ59をさらに設けた点のみである。
【0012】この構成の油圧アクチュエータ保圧装置の
作用は次のとおりである。
【0013】油圧ポンプ53から吐出される圧力油を方
向制御弁54を介して油圧シリンダ55の一方の圧力室
に供給することにより、ピストン55aを動作させる。
【0014】そして、ピストン55aが端点まで移動す
ると、ピストン55aが停止し、以後は保圧状態とな
る。この保圧状態においては、パイロットチェック弁5
8によって油圧シリンダ55の圧力室に充填された圧力
油の逆流を防止することができるので、方向制御弁54
などで生じる油の漏れに拘わらず油圧シリンダ55の保
圧状態を維持することができる。
【0015】また、アキュムレータ59によって、パイ
ロットチェック弁58、油圧シリンダ55における微少
な油の漏れを補償することができる。
【0016】したがって、保圧状態においては、油圧ポ
ンプ53を停止させることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す構成の油圧
アクチュエータ保圧装置を採用した場合には、油圧回路
上の微少な油の漏れを考慮して所定量の圧力油を油圧シ
リンダ55に供給し続けることが必要であるから、モー
タ52を動作させ続けなければならず、エネルギーの消
費量が大きくなってしまうという不都合がある。
【0018】図6に示す構成の油圧アクチュエータ保圧
装置を採用した場合には、モータ52を停止させるので
エネルギーの消費量を大幅に低減させることができる。
しかし、補助的な油圧源としてのアキュムレータ59を
設けることが必要になるので、装置全体としての大型
化、構成の複雑化を招くとともに、アキュムレータ59
の定期的なメンテナンスなどの作業が必要になってしま
うという新たな不都合を生じてしまう。
【0019】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、補助的な油圧源を設けることなく、エネ
ルギーの消費量を大幅に低減することができる油圧アク
チュエータ保圧方法およびその装置を提供することを目
的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の油圧アクチュ
エータ保圧方法は、油圧源からの圧力油を油圧回路を通
して油圧シリンダに供給することにより、油圧シリンダ
の動作、停止を制御する油圧アクチュエータにおいて、
油圧アクチュエータの保圧を行わせるべく油圧回路の所
定位置にパイロットチェック弁を設けておき、保圧動作
を行わせるに当たって、油圧源の動作を停止し、保圧力
の低下に応答して油圧源を一時的に動作させる方法であ
る。
【0021】請求項2の油圧アクチュエータ保圧装置
は、油圧源からの圧力油を油圧回路を通して油圧シリン
ダに供給することにより、油圧シリンダの動作、停止を
制御する油圧アクチュエータにおいて、油圧アクチュエ
ータの保圧を行わせるべく油圧回路の所定位置に設けた
パイロットチェック弁と、保圧動作を行わせるに当たっ
て、油圧源の動作を停止し、保圧力の低下に応答して油
圧源を一時的に動作させる油圧源制御手段とを含むもの
である。
【0022】請求項3の油圧アクチュエータ保圧装置
は、保圧力の低下を検出する圧力検出手段をさらに含む
ものである。
【0023】請求項4の油圧アクチュエータ保圧装置
は、保圧力の低下を検出するタイマ手段をさらに含むも
のである。
【0024】
【作用】請求項1の油圧アクチュエータ保圧方法であれ
ば、油圧源からの圧力油を油圧回路を通して油圧シリン
ダに供給することにより、油圧シリンダの動作、停止を
制御する油圧アクチュエータにおいて、油圧アクチュエ
ータの保圧を行わせるい当たって、油圧回路の所定位置
に設けたパイロットチェック弁によって油圧シリンダ内
の圧力油の逆流を防止するとともに、油圧源の動作を停
止し、保圧力の低下に応答して油圧源を一時的に動作さ
せるのであるから、補助油圧源を用いることなく保圧を
行うことができ、しかもエネルギー消費量を大幅に低減
することができる。
【0025】請求項2の油圧アクチュエータ保圧装置で
あれば、油圧源からの圧力油を油圧回路を通して油圧シ
リンダに供給することにより、油圧シリンダの動作、停
止を制御する油圧アクチュエータにおいて、保圧動作を
行わせるに当たって、油圧回路の所定位置に設けたパイ
ロットチェック弁によって油圧シリンダ内の圧力油の逆
流を防止するとともに、油圧源制御手段によって、油圧
源の動作を停止し、保圧力の低下に応答して油圧源を一
時的に動作させることができる。
【0026】したがって、補助油圧源を用いることなく
保圧を行うことができ、しかもエネルギー消費量を大幅
に低減することができる。
【0027】請求項3の油圧アクチュエータ保圧装置で
あれば、保圧力の低下を検出する圧力検出手段をさらに
含むのであるから、請求項2と同様の作用を達成するこ
とができる。
【0028】請求項4の油圧アクチュエータ保圧装置で
あれば、保圧力の低下を検出するタイマ手段をさらに含
むのであるから、油圧の低下所要時間が予め分かってい
る油圧アクチュエータに適用することにより、請求項2
と同様の作用を達成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の油圧アクチュエータ保圧方法およびその装置の実
施の態様を詳細に説明する。
【0030】図1はこの発明の油圧アクチュエータ保圧
装置の一実施態様を示す油圧回路図である。
【0031】この油圧アクチュエータ保圧装置は、油タ
ンク1と、モータ2により駆動される油圧ポンプ3と、
方向制御弁4と、油圧シリンダ5と、方向制御弁4の状
態に応答して油圧シリンダ5を所望の方向に動作させ、
もしくは油圧シリンダ5を停止させるように圧力油の供
給を行わせる油圧配管6と、油圧ポンプ3から吐出され
る圧力油の少なくとも一部を油タンク1に戻すことによ
り圧力を制御する圧力制御弁7と、保圧が必要な油圧回
路(ピストン5aを突出方向に移動させるべく圧力油を
油圧シリンダ5に供給する油圧回路)に設けられて圧力
油の逆流を防止するパイロットチェック弁8と、油圧シ
リンダ5とパイロットチェック弁8との間に位置する油
圧配管に装着されて圧力を検出する圧力検出部9と、圧
力検出部9による検出圧力を入力としてモータ2を制御
するコントローラ10とを有している。
【0032】前記コントローラ10は、第1閾値および
第2閾値が予め設定されたものであり、検出圧力が第1
閾値よりも低いことに応答してモータ2の駆動を指示す
る駆動指示信号を出力し、検出圧力が第1閾値よりも高
い第2閾値に達したことに応答してモータ2の停止を指
示する停止指示信号を出力する。
【0033】ここで、第1閾値、第2閾値については、
例えば、油圧シリンダが保圧のために必要とする力がF
min(油圧アクチュエータが所定の動作状態を維持で
きる下限の力)〜Fmaxであるとともに、油圧シリン
ダ5の内断面積がAである場合には、必要となる油圧の
圧力がFmin/A〜Fmax/Aとなるので、第1閾
値を下限値、第2閾値を上限値とし、検出圧力がこの範
囲になるようにコントローラ10によりモータ2を制御
すればよい。
【0034】上記の構成の油圧アクチュエータ保圧装置
の作用は次のとおりである。
【0035】圧力油がパイロットチェック弁8を通して
油圧シリンダ5に供給されるように方向制御弁4を切り
換え動作させればよく、油圧シリンダ5のピストン5a
が限界位置まで移動していない時には、圧力検出部9に
よる検出圧力が第1閾値よりも低いので、コントローラ
10が駆動指示信号を出力し、この信号に応答してモー
タ2を駆動し、油圧ポンプ3から圧力油を吐出すること
により、ピストン5aを限界位置に向かって移動させ
る。
【0036】そして、ピストン5aが限界位置まで移動
すれば、ピストン5aが移動できなくなるので、圧力が
上昇し、第2閾値に達し、コントローラ10が停止指示
信号を出力し、モータ2を停止させる。この状態におい
て、油圧シリンダ5は、パイロットチェック弁8により
圧力油の逆流が防止されるので、保圧される。
【0037】また、この保圧状態においても、油圧シリ
ンダ5、パイロットチェック弁8には微少な圧力油の漏
れが存在するので、時間の経過に伴って保圧力が低下す
る。しかし、圧力が第1閾値よりも低くなる前には、コ
ントローラ10が駆動指示信号を出力し、この信号に応
答してモータ2を駆動し、油圧ポンプ3から圧力油を吐
出するので、第2閾値に対応する圧力まで保圧力を高
め、その後、モータ2を停止させる。
【0038】この結果、アキュムレータなどの補助油圧
源を用いることなく、油圧ピストン5の保圧を達成する
ことができる。そして、保圧期間に対するモータ2の停
止時間の割合を著しく大きくすることができるので、エ
ネルギーの消費量を大幅に低減することができる。
【0039】なお、経験値、実測値などから油圧が第2
閾値から第1閾値まで低下するのにかかる時間が分かっ
ている場合には、圧力検出部9を省略することができ
る。ただし、この場合には、コントローラ10にタイマ
ーを持たせておくとともに、油圧が第1閾値から第2閾
値まで上昇するのに必要な時間および油圧が第2閾値か
ら第1閾値まで低下するのに必要な時間をタイマーに設
定しておき、タイマーに設定した各時間毎にモータ2の
駆動/停止を反復すればよい。また、この場合には、ピ
ストン5aが移動中であれば、ピストン5aが限界位置
まで移動したことを油圧アクチュエータ(クランプ、プ
レスなど)に設けたセンサなどにより検出したことに応
答してモータ2を停止させるようにすればよく、逆に、
保圧中における圧力低下後の加圧では、ピストン5aが
既に限界位置に位置しているのであるから、経験値、実
測値に基づいて定まる所定量だけモータ2を動作させて
圧力を高め、その後モータ2を停止させるようにすれば
よい。
【0040】図2はこの発明の油圧アクチュエータ保圧
装置の他の実施態様を示す油圧回路図である。
【0041】この油圧アクチュエータ保圧装置は、油圧
閉回路に適用されたものであり、可変速モータ11によ
り駆動される吐出方向可変油圧ポンプ12と、吐出方向
可変油圧ポンプ12から吐出される圧力油が供給される
ことによって往復動作される油圧シリンダ13と、保圧
が必要な油圧回路(ピストン13aを突出方向に移動さ
せるべく油圧シリンダ13に圧力油を供給する油圧回
路)の所定位置に設けられたパイロットチェック弁14
と、油圧シリンダ13の両圧力室に接続されて圧力検出
を行う圧力検出部15と、油タンク16と、油圧シリン
ダ13の移動方向により圧油の流入量、流出量が異なる
ことに起因する差圧を相殺するための切替弁17と、圧
力検出部15からの圧力検出信号を入力として可変速モ
ータ11を制御するコントローラ18とを有している。
なお、19は油圧配管である。
【0042】前記コントローラ18は、第1閾値および
第2閾値が予め設定されたものであり、検出圧力が第1
閾値よりも低いことに応答して可変速モータ11の駆動
を指示する駆動指示信号を出力し、検出圧力が第1閾値
よりも高い第2閾値に達したことに応答して可変速モー
タ11の停止を指示する停止指示信号を出力する。
【0043】上記の構成の油圧アクチュエータ保圧装置
の作用は次のとおりである。
【0044】図1の油圧アクチュエータ保圧装置が方向
制御弁4によって圧力油の供給方向を制御して油圧シリ
ンダ5のピストン5aの移動方向を制御しているのに対
して、この油圧アクチュエータ保圧装置においては吐出
方向可変油圧ポンプ12によって油圧シリンダ13のピ
ストン13aの移動方向を制御する。
【0045】そして、ピストン13aが限界位置まで移
動すれば、ピストン13aが移動できなくなるので、圧
力が上昇し、第2閾値に達し、コントローラ18が停止
指示信号を出力し、可変速モータ11を停止させる。こ
の状態において、油圧シリンダ13は、パイロットチェ
ック弁14により圧力油の逆流が防止されるので、保圧
される。
【0046】また、この保圧状態においても、油圧シリ
ンダ13、パイロットチェック弁14には微少な圧力油
の漏れが存在するので、時間の経過に伴って保圧力が低
下する。しかし、圧力が第1閾値よりも低くなる前に
は、コントローラ18が駆動指示信号を出力し、この信
号に応答して可変速モータ11を駆動し、吐出方向可変
油圧ポンプ12から圧力油を吐出するので、第2閾値に
対応する圧力まで保圧力を高め、その後、可変速モータ
11を停止させる。
【0047】この結果、アキュムレータなどの補助油圧
源を用いることなく、油圧ピストン13の保圧を達成す
ることができる。そして、保圧期間に対する可変速モー
タ11の停止時間の割合を著しく大きくすることができ
るので、エネルギーの消費量を大幅に低減することがで
きる。
【0048】図3および図4を参照してさらに説明す
る。
【0049】先ず、可変速モータ11を駆動して油圧シ
リンダ13のピストン13aを突出方向に移動させ、ピ
ストン13aが限界位置まで移動した後は、可変速モー
タ11を停止させて、パイロットチェック弁14による
保圧を行う。ただし、この保圧を行っている間において
も、油圧シリンダ13、パイロットチェック弁14にお
ける僅かな漏れにより圧力が徐々に低下する。
【0050】そして、油圧アクチュエータが所定の動作
状態を維持できる下限の力に対応する圧力まで検出圧力
が低下すれば、コントローラ18によって可変速モータ
11を駆動することによって圧力を上昇させ、再び可変
速モータ11を停止させて、パイロットチェック弁14
による保圧を行う(図3中破線の円で囲んだ部分を参
照)。
【0051】また、保圧動作が不要になった場合には、
可変速モータ11を駆動するとともに、吐出方向可変油
圧ポンプ12の吐出方向を切り替えることによって油圧
シリンダ13のピストン13aを逆方向に移動させる。
【0052】したがって、電力消費は、図4中(A)に
示すように、可変速モータ11を駆動している期間のみ
である。そして、図1に示す保圧装置の消費電力を示す
図4中(B)と比較すれば、図2に示す保圧装置を採用
することにより消費電力を大幅に低減できることが分か
る。
【0053】なお、経験値、実測値などから油圧が第2
閾値から第1閾値まで低下するのにかかる時間が分かっ
ている場合には、圧力検出部15を省略することができ
る。ただし、この場合には、コントローラ18にタイマ
ーを持たせておくとともに、油圧が第1閾値から第2閾
値まで上昇するのに必要な時間および油圧が第2閾値か
ら第1閾値まで低下するのに必要な時間をタイマーに設
定しておき、タイマーに設定した各時間毎に可変速モー
タ11の駆動/停止を反復すればよい。また、この場合
には、ピストン13aが移動中であれば、ピストン13
aが限界位置まで移動したことを油圧アクチュエータ
(クランプ、プレスなど)に設けたセンサなどにより検
出したことに応答して可変速モータ11を停止させるよ
うにすればよく、逆に、保圧中における圧力低下後の加
圧では、ピストン13aが既に限界位置に位置している
のであるから、経験値、実測値に基づいて定まる所定量
だけ可変速モータ11を動作させて圧力を高め、その後
可変速モータ11を停止させるようにすればよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、補助油圧源を用いる
ことなく保圧を行うことができ、しかもエネルギー消費
量を大幅に低減することができるという特有の効果を奏
する。
【0055】請求項2の発明は、補助油圧源を用いるこ
となく保圧を行うことができ、しかもエネルギー消費量
を大幅に低減することができるという特有の効果を奏す
る。
【0056】請求項3の発明は、請求項2と同様の効果
を奏する。
【0057】請求項4の発明は、油圧の低下所要時間が
予め分かっている油圧アクチュエータに適用することに
より、請求項2と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の油圧アクチュエータ保圧装置の一実
施態様を示す油圧回路図である。
【図2】この発明の油圧アクチュエータ保圧装置の他の
実施態様を示す油圧回路図である。
【図3】図2の油圧アクチュエータ保圧装置における圧
力の変化を示す図である。
【図4】図2の油圧アクチュエータ保圧装置と従来の油
圧アクチュエータ保圧装置との保圧時消費電力の変化を
示す図である。
【図5】従来の油圧アクチュエータ保圧装置の一例を示
す油圧回路図である。
【図6】従来の油圧アクチュエータ保圧装置の他の例を
示す油圧回路図である。
【符号の説明】
2 モータ 3 油圧ポンプ 5、13 油圧シリンダ 6、19 油圧配管 8、14 パイロットチェック弁 10、18 コン
トローラ 11 可変速モータ 12 吐出方向可変油圧ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 櫛田 秀実 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 株式会社ダイキンシステムソリューション ズ研究所内 Fターム(参考) 3H089 AA06 AA12 BB01 CC01 DA02 DA13 DA14 DB03 DB34 DB46 DB49 EE36 FF07 FF12 GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源(2)(3)(11)(12)か
    らの圧力油を油圧回路(6)(19)を通して油圧シリ
    ンダ(5)(13)に供給することにより、油圧シリン
    ダ(5)(13)の動作、停止を制御する油圧アクチュ
    エータにおいて、油圧アクチュエータの保圧を行わせる
    べく油圧回路(6)(19)の所定位置にパイロットチ
    ェック弁(8)(14)を設けておき、 保圧動作を行わせるに当たって、油圧源(2)(3)
    (11)(12)の動作を停止し、保圧力の低下に応答
    して油圧源(2)(3)(11)(12)を一時的に動
    作させることを特徴とする油圧アクチュエータ保圧方
    法。
  2. 【請求項2】 油圧源(2)(3)(11)(12)か
    らの圧力油を油圧回路(6)(19)を通して油圧シリ
    ンダ(5)(13)に供給することにより、油圧シリン
    ダ(5)(13)の動作、停止を制御する油圧アクチュ
    エータにおいて、油圧アクチュエータの保圧を行わせる
    べく油圧回路(6)(19)の所定位置に設けたパイロ
    ットチェック弁(8)(14)と、 保圧動作を行わせるに当たって、油圧源(2)(3)
    (11)(12)の動作を停止し、保圧力の低下に応答
    して油圧源(2)(3)(11)(12)を一時的に動
    作させる油圧源制御手段(10)(18)とを含むこと
    を特徴とする油圧アクチュエータ保圧装置。
  3. 【請求項3】 保圧力の低下を検出する圧力検出手段を
    さらに含む請求項2に記載の油圧アクチュエータ保圧装
    置。
  4. 【請求項4】 保圧力の低下を検出するタイマ手段をさ
    らに含む請求項2に記載の油圧アクチュエータ保圧装
    置。
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