JP2001315691A - 船外機構造 - Google Patents

船外機構造

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JP2001315691A
JP2001315691A JP2001102492A JP2001102492A JP2001315691A JP 2001315691 A JP2001315691 A JP 2001315691A JP 2001102492 A JP2001102492 A JP 2001102492A JP 2001102492 A JP2001102492 A JP 2001102492A JP 2001315691 A JP2001315691 A JP 2001315691A
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Japan
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engine
intake
outboard motor
exhaust
motor structure
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Application number
JP2001102492A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakai
弘 中井
Yasuhiko Shibata
保彦 柴田
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 V型エンジンをよりコンパクトにするための
吸・排気構造を備えた船外機構造を提供する。 【解決手段】 船体の後部に支持されるケース(アッパ
ーケーシング)と、このケースの上面に載置され且つカ
ウリング14で覆われるプロペラ駆動用の内燃機関とを
備え、この内燃機関は、その前側に縦置き配置のクラン
ク軸45を有し、このクランク軸を中心として複数の気
筒(シリンダボディ36)を後方に向けV型に対向配置
したV型4サイクルエンジンからなる船外機構造におい
て、前記V型に配置された気筒列の内側に向けて排気ポ
ート56を形成し、前記V型に配置された気筒列の外側
にそれぞれの気筒毎に吸気ポート54を配置し、各吸気
ポートに連通する吸気通路(吸気マニホルド82)を前
方に向けて延設し、クランクケース44前側にエンジン
の補機110を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、V型エンジンの吸・
排気構造に係わり、特に、4サイクル船外機用V型エン
ジンの吸・排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりエンジンをコンパクトに配置す
るために、複数の気筒をV型に対向配置する、いわゆる
V型エンジンが実用化されている。特に、船外機は軽量
コンパクトであることが望まれているから、最近ではこ
のようなV型エンジンが広く適用されるようになってき
ている。従来、カウリング内にV型エンジンをよりコン
パクトに配置して船外機を小型化するために、エンジン
の吸・排気系のレイアウトの改良が種々試みられてきて
おり、例えば、特開昭62−267561号に記載のも
のが存在する。
【0003】この従来例は、クランク軸を中心として複
数のシリンダをV字型に対向配置するとともに、クラン
ク軸を略鉛直方向に向けて配置してなるV型エンジンで
あって、吸気ポートをV字型に形成したバンクの内側に
配設するとともに、この吸気ポートに連なる吸気管が少
なくとも部分的にバンク挟角の中心線に沿ってクランク
軸から遠ざかる方向に延出され、かつ互いに対向する一
対のシリンダに対し、各一基の気化器が設けられるよう
にしたものである。
【0004】この従来例によれば、両バンク間の角度を
比較的小さくしてV型エンジンの幅方向寸法を小さくで
きることから、V型エンジンを船外機に用いる場合など
では、設置スペースを削減できる等有効なものとなって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、吸気ポート含む吸気系統をV型に配置された
両バンク(以下、「Vバンク」という。)の内側に配置
していることから、気化器等がエンジンより後方に突出
し、船外機の寸法が後方に大きくなる。
【0006】また、前記従来例では排気系統がエンジン
のVバンクの外側に設けていることから、各バンクの排
気マニホールドをエンジンの下端部分で中心方向に屈曲
させ、エンジンの下を通過させた後排気管に集合させる
必要がある。その結果、エンジンの高さに、エンジン下
方を横方向に横断する排気通路が加わって船外機の高さ
が大きくなってしまう問題があった。
【0007】したがって、従来構造では、船外機が高さ
方向や後方に大型化する等コンパクト性を達成する上で
十分でなく、この結果、例えば、船外機の重心が後方か
つ上方寄りになって操縦安定性が十分でない等の問題が
あった。また、Vバンクの内側に吸気系統が配設されて
いるため、気化器や各気筒のスロットルバルブを開閉さ
せるリンク機構もVバンク内に配置しなくてはならず、
カウリングの幅方向寸法を削減する上でも十分でない。
そこで、この発明はV型エンジンをよりコンパクトにす
るための吸・排気構造を備えた船外機構造の提供を目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、船体の後部に支持されるケース
(アッパーケーシング)と、このケースの上面に載置さ
れるプロペラ駆動用の内燃機関とを備え、この内燃機関
は、その前側に縦置き配置のクランク軸を有し、このク
ランク軸を中心として複数の気筒を後方に向けV型に対
向配置したV型4サイクルエンジンからなる船外機構造
において、前記V型に配置された気筒列の内側に向けて
排気ポートを形成し、前記V型に配置された気筒列の外
側にそれぞれの気筒毎に吸気ポートを配置し、各吸気ポ
ートに連通する吸気通路を前方に向けて延設し、クラン
クケース前側にエンジンの補機を配置したことを特徴と
するものである。
【0009】このような本発明において、好ましくは、
前記補機は少なくともスタータモータを含む複数の補機
からなることを特徴としている。
【0010】さらに好ましくは、前記クランク軸より後
側の位置で、前記吸気通路にスロットルバルブを設け、
該スロットルバルブの前側の吸気通路にサイレンサを接
続したことを特徴としている。この場合、好ましくは各
気筒列ごとにサイレンサを設け、各気筒列の吸気通路に
それぞれサイレンサを接続している。
【0011】さらに好ましくは、前記内燃機関はカウリ
ングで覆われ、該カウリングは、エンジン側面部で後側
から前側に向けて徐々に幅が狭くなるように形成された
ことを特徴としている。
【0012】
【作用】前記本発明によれば、V型に配置されたバンク
の内側に向けて排気ポートを構成し、かつ前記バンクの
下方に前記排気ポートと連通する排気通路を形成すると
ともに、この排気通路をエンジン下方の排気管に接続し
たため、排気通路を排気管に連結するための通路をエン
ジンの下方で横断させる必要がないことから、エンジン
の高さを低減することができる。また、V型に配置され
たバンクの外側に、吸気ポートおよびこの吸気ポートに
連通する吸気通路を配設したことから、気化器等の吸気
系を後方に突出することなく配置することができる。こ
れらのことにより、V型エンジンをよりコンパクトにす
ることができる。
【0013】特に、船外機用内燃機関(エンジン)とし
て4サイクルV型エンジンを用い、そのクランク軸を鉛
直方向に配置した縦置き配置とした場合、エンジンの後
方に向けてシリンダヘッド部が延設されるため、船外機
後方側の荷重(重量)が増加する。この場合、本発明で
は吸気通路を前側に向けて延設し、補機をクランクケー
スの前側に配置しているので、エンジンの重量バランス
がよくなる。特に船外機の場合、チルトアップするの
で、後方荷重が大きくなるとチルトアップ動作速度が遅
くなったり、あるいはチルトアップ駆動装置の駆動力を
大きなものにしなければならないが、本発明では後方荷
重の増加が抑えられるのでこのような不具合を回避でき
る。
【0014】また、上記本発明により、エンジン幅方向
をコンパクトに構成でき、よって船外機全体の幅をコン
パクトにでき、外観デザインを向上できる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
は、本発明の吸・排気構造が適用される船外機全体の概
略が示されている。機関本体1はエンジン10を備え、
エンジン10は推進ユニットのアッパーケーシング(ケ
ース)12上に載置され、かつカウリング14により覆
われている。
【0016】エンジン10の出力は、アッパーケーシン
グ12を貫通してロアーケーシング16まで延在するド
ライブ軸18に伝達されて、シフト機構20を介してロ
アーケーシング16に設けられたプロペラ軸22に伝達
される。
【0017】アッパーケーシング12はその前側をスイ
ベルブラケット24に担持されるとともにスイベル軸
(図示しない)の回りに左右に回動可能である。スイベ
ルブラケット24は船体の船尾板30に固定されたクラ
ンプブラケット26に対してスイベルブラケット24の
前側に位置するチルト軸28の回りに上下に回動可能に
連結され、これにより推進ユニットは上下、左右に船体
に対して回動可能に取付られる。
【0018】符号32はエンジン10から下方に延在す
る排気管であり、排気膨張室34に連なっている。この
膨張室34はロワーケーシング16を貫通して、プロペ
ラ軸のボス部に形成された排気出口に連結している。
【0019】前記エンジン10は、図2に示すように、
シリンダブロック36、シリンダブロックの軸方向の端
面に固着されたシリンダヘッド38、このシリンダヘッ
ドの開放端に装着されるヘッドカバー40を備えてい
る。これらシリンダブロック等は、互いにV状に配置さ
れた二つの右バンク42A、左42Bを形成している。
それぞれのバンクは3つの気筒をクランクケース44内
のクランク軸45の軸線に沿って配設している。各気筒
は円筒状のシリンダスリーブ46と、このシリンダスリ
ーブの内面を燃料の燃焼によって進退摺動するピストン
48を備え、このピストン48は図示しないコンロッド
を介して前記クランク軸45に連結している。なお、符
号50は、ピストン48の端面とシリンダヘッド38と
の間に画成される燃焼室を示す。また、符号52はクラ
ンク軸45の上端で嵌装されたリングギヤを示す。
【0020】各バンクの各気筒における前記シリンダヘ
ッド38には、前記燃焼室50に開口し、シリンダブロ
ック36の軸線にほぼ直角で前記Vバンクの外方に屈曲
した吸気ポート54と、吸気ポートに対向して左右のバ
ンクの内側でシリンダブロック36の軸線に略平行に前
方に向かって屈曲した排気ポート56が形成されてい
る。これら各ポートには、燃焼室50との開口を開閉す
る吸気弁58、排気弁60が嵌装されている。各バンク
の排気ポートは、左右のバンクの内側でシリンダブロッ
ク36の軸線に略平行に前方に向かって屈曲して構成さ
れていることから、ヘッドカバー40の端部から突出す
ることなく左右のバンク間に効率良く配置される。
【0021】前記ヘッドカバー40内には、所定の減速
比を持って前記クランク軸45に図示しない連結機構を
介して連結されたカム軸62が当該クランク軸に沿って
支持されており、このカム軸には、一体に回転するカム
64が嵌着されている。
【0022】このカム64に対向して、排気用または吸
気用の一対のロッカーアーム66が支持されており、こ
のロッカーアームは、軸68を中心としてカム44に従
動し、所定のタイミングでその端部が前記排気弁60ま
たは吸気弁58の終端と当接する。したがって、各弁は
このタイミングで燃焼室50に向かって押圧されて、こ
の押圧時各ポートが開口され、燃焼室50に連通するよ
うになっている。なお、前記排気弁または吸気弁は、弾
性ばね70によって常時各ポートを閉鎖する方向に付勢
されている。
【0023】前記左右のバンク42A,42Bの内側の
シリンダブロック36の部分には、排気マニホールド7
4がシリンダブロックと一体に形成されている。この排
気マニホールドは、両方のバンクのシリンダブロック3
6によって挟まれた略菱形状の域内に、両方のシリンダ
ブロックの後端面に揃えてクランク軸の軸方向に沿って
船外機の下方に延在するように形成され、図3に示すよ
うに、隔壁76によって二つの排気通路75,77が画
成されている。
【0024】前記排気マニホールド74は、図3に示す
ように、エキゾーストガイド78を介してエンジンの下
に存在する排気管32に連接している。そして、この排
気管32の部分において、前記隔壁76は省略されてお
り、この結果、両方排気通路75、77を流れてきた排
気が集合されて、船外機外に排出される。
【0025】前記排気ポート56は前記排気マニホール
ド74の後端に形成された開口80を介して当該排気マ
ニホールドと連接している。したがって、左右のバンク
の排気弁60が所定のタイミングで開放すると、燃焼室
50内の排気が排気ポート56を介して、排気マニホー
ルド74に至り排気通路75,77にまで誘導される。
【0026】図2に示すように、前記両バンク42A,
42Bの外側には、吸気マニホールド82がシリンダス
リーブ46の軸線に沿って船外機の進行方向前側に向か
って配設されており、この吸気マニホールドの開始端8
4は前記吸気ポート54に連結されている。この吸気マ
ニホールド82ドは、図示しない吸気口から取り入れら
れた吸気を左右のバンクの各気筒に分岐して供給するも
のであり、各バンクの吸気マニホールドは各気筒に対応
するキャブレタ86に接続され、吸気方向のさらに上流
側には一体のサイレンサ88が配設されている。前記各
キャブレタはスロットルバルブ90を有し、このスロッ
トルバルブを開閉することにより各気筒へ供給される燃
料の量が制御されるようになっている。このスロットル
バルブの開閉は、次に説明するリンク装置92によって
制御される。
【0027】このリンク装置92は左右のバンク42
A,42Bにそれぞれ設けられている。 図4は右バン
ク48Aのキャブレタ付近の側面を示したものであり、
リンク装置92は支軸91の回りに揺動自在で各気筒の
キャブレタ86のスロットルバルブ90を開閉するリン
クレバー94と、これらレバーを連結するリンクロッド
96とを備え、最下端レバー94Aの前方側端部と下方
に存在するコントロールレバー98の後端を連結する第
2リンクロッド100を備えてなる。前記コントロール
レバー98の後端は左右のバンク42A,42Bのコン
トロールレバーを互いに連結するためのコントロールシ
ャフト102(図2参照)の端部に嵌着されており、こ
のコントロールシャフトにはフランジ104が形成さ
れ、このフランジに偏心してカウリング外からカウリン
グ内に配設されたスロットルケーブル106が固着され
ている。
【0028】そこで、スロットルケーブル106をカウ
リング外から進退させることによって、コントロールシ
ャフト102が回動し、当該シャフトと一体になってコ
ントロールレバー98が一点鎖線に示すように回転する
(図4参照)。すると、前記第1および第2リンクロッ
ド100,96を介して各リンクレバー94,94Aが
一点鎖線に示すように一体に揺動し、左右のバンクの各
気筒のスロットルバルブ90を同時に開閉する。
【0029】ここで、リンク装置92はVバンクの最も
外側に形成されていることから整備性を向上することが
できる。また、Vバンクの内側にリンク装置を設けてい
ないことから、キャブレタ86をエンジン側に寄せるこ
とができエンジンの幅方向の寸法を低減することができ
る。さらに、吸気の流れが平行でないキャブレタを同時
に開閉することができる。
【0030】図2に示すように、前記排気ポート56お
よびシリンダスリーブ46の周囲には、冷却水が供給さ
れるウォータージャケット108が形成されており、排
気ポート及びシリンダスリーブを効果的に冷却してカウ
リング内の温度上昇を防ぐようにしている。これによ
り、吸気効率を向上してエンジン出力の向上を図ってい
る。なお、カウリング14内の前側のスペースにはオイ
ルポンプ等の補機類110が配設されている。
【0031】前記本実施例によれば、排気通路(排気マ
ニホールド等)をVバンクの内側に配置してエンジン1
0の下方に向けて鉛直に延設していることから、この排
気通路をエンジン下方のエキゾーストガイド78および
排気管32に直結することができ(図3により明瞭に示
されている。)、従来の吸・排気構造のように、両方バ
ンクの外側に配置された各排気通路と中央の排気管とを
連結するためにエンジン下方を横断する通路を省略する
ことができる。したがって、機関本体の高さを小さくす
ることができる。また、エキゾーストガイドを小型化で
きると共に、合面の占める面積を少なくしてシール性を
向上することができる。
【0032】また、吸気系はVバンクの外側側面を前方
に向けて配設しているため、前記従来構造のようにVバ
ンクの内側に吸気系を配置した場合に比較して、気化器
等がエンジン後方に突出することなく船外機をその進行
方向に短縮することができる。そして、吸気系はシリン
ダスリーブ46の軸線に沿って配設していることから、
エンジンを幅方向にコンパクトにすることもできる。ま
た、両バンクの挟角を小さくすることにより、エンジン
を幅方向にコンパクトにすることができる。
【0033】このように、機関本体をカウリング内にコ
ンパクトに配置することができるとともに、機関本体の
高さを低して重心を下方にし、さらに、吸気系をVバン
クの側面に設けたことより重心を前寄りにすることがで
きることから、操縦安定性を向上することができる。な
お、エンジンをV状に配置すると機関本体の前方寄りの
側面には比較的スペースが発生し、このスペース内に吸
気系統を効率的に配置することができる。
【0034】次に第2の実施例を図5および図6に基づ
いて説明する。この第2の実施例が前記実施例と異なる
点はリンク装置の構成であり、その他の構成は特に変わ
らない。
【0035】この実施例のリンク装置は、支持軸112
の回りに搖動する第1のコントロールレバー114と、
第1のコントロールレバーに重ねてその下方に、略くの
字状の第2のコントロールレバー116を備えるととも
に、右バンク42Aの最下端のキャブレタに対応するリ
ンクレバー94Aは下方に延設され、その下端と第1の
コントロールレバー114の端部とがリンクケーブル1
18によって連結され、第2のコントロールレバー11
6の左端と左バンクのリンクレバー(図示しない)の下
端とが他のリンクケーブル118Aによって連結されて
いる。
【0036】これらのリンクケーブルは柔軟性を有する
もので、吸気系に沿って屈曲することによりリンクレバ
ーとコントロールレバー114、116を確実に連結す
ることができる。カウリングには外よりスロットルケー
ブル106がカウリング内に導入され、第1および第2
のコントロールレバー114、116の右端に当該ケー
ブルが連結されている。したがって、図示しないスロッ
トルコントロール機構を操作することによりスロットル
ケーブルが進退制御され、第1および第2のコントロー
ルレバーが支軸112を中心に回動してリンクケーブル
118、118Aを矢示のように進退させ各リンクレバ
ーを一点鎖線のように回動させる。
【0037】本実施例によれば、柔軟性を有するリンク
ケーブルを用いてスロットル弁の開閉を行っているた
め、第1の実施例のように左右のバンクのキャブレタに
コントロールロッドを掛け渡す必要もなく、簡単な構成
によりリンク機構を構成することができる。
【0038】次に第3の実施例を図7に基づいて説明す
る。この実施例は電子燃料噴射式エンジンを備えた船外
機に係わるものである。この実施例が前記第1および第
2の実施例と異なる点は、吸気系統の構成と排気系統の
構成についてである。このうち、排気系統において、排
気ポート56はシリンダスリーブ46の径方向に配設さ
れ、シリンダヘッド38の下方に前記クランク軸45に
沿って形成されている排気マニホールドに連設される。
【0039】前記第1の実施例と異なり、左右のバンク
の排気マニホールド74はVバンクの内寄りではある
が、シリンダブロック36ではなくシリンダヘッド38
に一体に設けられている。なお、符号120は排気弁用
カムを回動させるギヤであり、クランク軸上端のギヤ1
22との間に巻回されたベルト124によって回動され
る。吸気弁用カムは図示しないリンク機構によってギヤ
120により回動される。
【0040】次に、本実施例の吸気系統の構成を図8を
も参照して詳説する。スロットルバルブを備えたスロッ
トルボディ126をエンジン前方の中心に配置し、この
スロットルボディと左右のバンクの吸気マニホールド8
2に接続され、吸気を集合する膨張室を有する吸気集合
管128との間を吸気管130によって連設している。
【0041】吸気集合管128は左右のバンク42A、
42Bの側面でエンジン10の上下にクランク軸に沿っ
て形成され、その下端より吸気管がエンジンの前方に向
かい左右のバンクに沿ってその後上昇して配設され、エ
ンジンの前方の中間高さに設けられたスロットルボディ
126に接続されている。このスロットルボディの上端
には燃料供給制御必要な空気センサ132が接続され、
その上端に吸気ガイド134が接続されている。
【0042】この実施例では吸気集合管128からスロ
ットルボディ126に至る吸気管130が図示するよう
にコ字状に形成されているために、吸気集合管と吸気管
との解放箇所に燃料ポンプ136、ベーパーセパレータ
138、スターターモータ140等の補機類を効率良く
収容することができる。この結果、これら補機類をコン
パクトに配置することができるとともに、船外機の前方
寄り配置することができるために重心を前方よりにして
操縦安定性を向上することができる。また、これら補機
類を大型化することもできる。
【0043】また、吸気管130の途中に吸気集合管1
28を配設することにより、吸入空気量を十分確保する
ことができる。さらにまた、スロットルボディ126を
船外機の前方かつ中央に配設することによりスロットル
ボディから左右のバンクの吸気集合管128に至るまで
の距離を均等にすることができる。この時、スロットル
ボディを一つ設ければ良い。なお、本実施例では吸気集
合管を設けることにより十分な量の空気を確保すること
ができる。
【0044】次に第4の実施例を図9に基づいて説明す
る。この実施例は第3の実施例の変形例であり、前記吸
気管130が吸気集合管の上端に接続され、スロットル
ボディ126まで下降して配設されているもである。こ
の実施例によれば、補機類を第3の実施例よりも下方に
配置することができるために、重心がより下方になって
操縦安定性がさらに向上する。
【0045】なお、図10に示す第5の実施例のよう
に、吸気集合管128の上端に直接スロットルボディ1
26を連結することにより、吸気集合管の前方よりによ
り広いスペースを確保することができる。なお、この実
施例では、左右のバンク毎にそれぞれスロットルボディ
126が設けられている。
【0046】次に第6の実施例を図11および図12に
基づいて説明する。この第6の実施例は第2の実施例と
同様に第1の実施例の変形例である。この第6の実施例
が第2の実施例と異なる部分は、排気マニホールド14
2がシリンダヘッド38およびシリンダブロック36と
は別体に形成されていることである。図12にも示すよ
うに、排気マニホールド142がVバンクの内側後方よ
りシリンダヘッド38に接続され、左右バンクの各気筒
の排気ポート56と連接している。そして、エキゾース
トガイド78を介して後方よりに配設された排気管に連
結されている。
【0047】本実施例によれば、排気マニホールド14
2の径方向の断面積を大きく採れるため、エンジンが高
回転の場合では排気を円滑に行うことができ、背圧を低
減してエンジン出力を向上することができる。さらにV
バンクの内側および排気マニホールドの内部にに十分な
断面積を有するウォータージャケット108を形成する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
V型に配置されたバンクの内側に向けて排気ポートを構
成し、かつ前記バンクの下方に前記排気ポートと連通す
る排気通路を形成するとともに、この排気通路をエンジ
ン下方の排気管に接続したため、排気通路を排気管に連
結するための通路をエンジンの下方で横断させる必要が
ないことから、エンジンの高さを低減することができ
る。また、V型に配置されたバンクの外側に、吸気ポー
トおよびこの吸気ポートに連通する吸気通路を配設した
ことから、気化器等の吸気系を後方に突出することなく
配置することができる。これらのことにより、V型エン
ジンをよりコンパクトにすることができる。
【0049】特に、船外機用内燃機関(エンジン)とし
て4サイクルV型エンジンを用い、そのクランク軸を鉛
直方向に配置した縦置き配置とした場合、エンジンの後
方に向けてシリンダヘッド部が延設されるため、船外機
後方側の荷重(重量)が増加する。この場合、本発明で
は吸気通路を前側に向けて延設し、補機をクランクケー
スの前側に配置しているので、エンジンの重量バランス
がよくなる。特に船外機の場合、チルトアップするの
で、後方荷重が大きくなるとチルトアップ動作速度が遅
くなったり、あるいはチルトアップ駆動装置の駆動力を
大きなものにしなければならないが、本発明では後方荷
重の増加が抑えられるのでこのような不具合を回避でき
る。
【0050】また、上記本発明により、エンジン幅方向
をコンパクトに構成でき、よって船外機全体の幅をコン
パクトにでき、外観デザインを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される船外機の概略構成図であ
る。
【図2】機関本体の詳細な構成を示す一部横断面図であ
る。
【図3】図2のIIIーIII断面図である。
【図4】スロットルバルブ操作用リンク機構の詳細図で
ある。
【図5】第2の実施例における機関本体の詳細な構成を
示す一部横断面図である。
【図6】同実施例のリンク機構の詳細図である。
【図7】第3の実施例における機関本体の詳細な構成を
示す一部横断面図である。
【図8】その側面図である。
【図9】第4の実施例における機関本体の側面図であ
る。
【図10】第5の実施例における機関本体の側面図であ
る。
【図11】第6の実施例における機関本体の概略構成を
示し、一部のみ破断した横断面図である。
【図12】同実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 機関本体 10 エンジン 32 排気管 36 シリンダブロック 38 シリンダヘッド 42 V型配置された左右のバンク 45 クランク軸 46 シリンダスリーブ 54 吸気ポート 56 排気ポート 74,142 排気マニホールド 78 エキゾーストガイド 82 吸気マニホールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 67/00 F02M 35/12 E F02M 35/116 B63H 21/26 Z 35/12 F02M 35/10 102U

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体の後部に支持されるケースと、このケ
    ースの上面に載置されるプロペラ駆動用の内燃機関とを
    備え、この内燃機関は、その前側に縦置き配置のクラン
    ク軸を有し、このクランク軸を中心として複数の気筒を
    後方に向けV型に対向配置したV型4サイクルエンジン
    からなる船外機構造において、 前記V型に配置された気筒列の内側に向けて排気ポート
    を形成し、前記V型に配置された気筒列の外側にそれぞ
    れの気筒毎に吸気ポートを配置し、各吸気ポートに連通
    する吸気通路を前方に向けて延設し、クランクケース前
    側にエンジンの補機を配置したことを特徴とする船外機
    構造。
  2. 【請求項2】前記補機は少なくともスタータモータを含
    む複数の補機からなることを特徴とする請求項1に記載
    の船外機構造。
  3. 【請求項3】前記クランク軸より後側の位置で、前記吸
    気通路にスロットルバルブを設け、該スロットルバルブ
    の前側の吸気通路にサイレンサを接続したことを特徴と
    する請求項1または2に記載の船外機構造。
  4. 【請求項4】各気筒列ごとに前記サイレンサを設け、各
    気筒列の吸気通路にそれぞれサイレンサを接続したこと
    を特徴とする請求項3に記載の船外機構造。
  5. 【請求項5】前記内燃機関はカウリングで覆われ、該カ
    ウリングは、エンジン側面部で後側から前側に向けて徐
    々に幅が狭くなるように形成されたことを特徴とする請
    求項1、2、3または4に記載の船外機構造。
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