JP2001315656A - 管継手及びそれを用いた動力舵取装置 - Google Patents

管継手及びそれを用いた動力舵取装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく構造を簡素にすることができ
るダンパーバルブ機能を有する管継手及びそれを用いた
動力舵取装置を提供する。 【解決手段】金属管4の接続端41を内方に屈折させ
て、金属管4に挿入したボール9が抜脱するのを阻止す
る第1ストッパ44を形成するとともに、前記接続端4
1付近の内面を部分的に内方に膨出させて第2ストッパ
43を形成した。ボール9が第1ストッパ44に当接し
た状態で、金属管4の接続端41側と第2ストッパ42
側との間を第1連通路45を介して連通させる。ボール
9が第2ストッパ43に当接した状態で、第2連通路4
6を介して金属管4の接続端41側から内奥側への作動
油の流通を許容する。ボール9が第1ストッパ44と第
2ストッパ43との中間部に位置した状態で、第1連通
路45と第2連通路46との間を通る作動油の流量を絞
る絞り通路47を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管継手及びそれ
を用いた車両用の動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の舵取装置として、油圧に
よって操舵力を補助する動力舵取装置が多用されてい
る。この動力舵取装置は、油圧ポンプから吐出される作
動油を、油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエ
ータに供給することにより、操舵補助力を出力するもの
であり、前記油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間に
は、操舵方向及び操舵抵抗に応じて油圧アクチュエータ
への作動油の供給を制御する油圧コントロールバルブを
介在している。
【0003】この種の動力舵取装置においては、操舵系
の部品精度等に起因して走行中に駆動輪が過剰に振動
し、この振動が例えば油圧シリンダのシリンダロッドを
介してステアリングホイールに伝達されるいわゆるシミ
ー現象が生じることがある。そこで、油圧コントロール
バルブと油圧シリンダとを接続する油圧回路に、前記シ
ミー現象が生じるのを防止するためのダンパーバルブを
設けることが行われている。
【0004】前記ダンパーバルブは、図8に示すよう
に、油圧コントロールバルブ101と油圧シリンダ10
2の左右の油室102a,102bとを個別に接続する
油圧回路103,104に介在してあり、油圧コントロ
ールバルブ101から油圧シリンダ102側への作動油
の流れを許容するチェック弁105と、油圧シリンダ1
02から油圧コントロールバルブ101側への作動油の
流れを、所定の抵抗を有して許容する絞りチェック弁1
06とを備えている。このダンパーバルブ100によれ
ば、駆動輪の振動によって油圧シリンダのシリンダロッ
ド102cが左右に急激に移動しようとすると、その移
動量に応じた微量な作動油が前記チェック弁105及び
絞りチェック弁106を通過するのが阻止されることに
よって、シミー現象を生じるのが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のダンパーバ
ルブ100は、チェック弁105と絞りチェック弁10
6とを備えるものであるので、部品点数が多く構造が複
雑となって、製造コストが高く付くという問題があっ
た。また、前記ダンパーバルブ100を油圧回路10
3,104に組み込むためには、別途管継手が必要とな
るので、より一層部品点数が多くなって、製造コストが
高く付くという問題があった。この発明は前記問題点に
鑑みてなされたものであり、構造が簡素で製造コストの
安いダンパーバルブ機能を有する管継手及びそれを用い
た動力舵取り装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明の管継手は、管体の接続端付近を径方向に膨
出させてビードを形成し、前記管体の接続端側を接続孔
に導入した状態で、前記接続孔にねじ込まれたスリーブ
ナットと当該接続孔の内部に設けられた段部との間で前
記ビードを挟み込むとともに、前記管体の外周に沿って
設けられた環状シールによって、前記接続孔と管体との
間の隙間を密封する管継手において、前記管体の接続端
付近の内部に管路に沿って移動自在に挿入されたボール
と、前記管体の接続端又はその近傍を内方に進出させて
形成され、前記ボールが管体の接続端から抜脱するのを
阻止する第1ストッパと、前記管体の接続端付近の内周
面で構成され、前記第1ストッパから離反したボールと
部分的に接触して当該ボールが前記第1ストッパから所
定量以上離反するのを規制する第2ストッパと、前記ボ
ールが第1ストッパ側へ移動した状態で、前記管体の接
続端側と第2ストッパ側との間を連通させる第1連通路
と、前記第2ストッパとボールとが部分的に接触した状
態で、両者の非接触部分を通して管体の接続端側から管
体内奥側への流体の流通を許容する第2連通路と、前記
ボールが第1ストッパと第2ストッパとの中間部に位置
した状態で、前記第1連通路と第2連通路との間を通る
流体の流量を絞る絞り通路とを備えることを特徴として
いる(請求項1)。
【0007】またこの発明の動力舵取装置は、油圧ポン
プと、この油圧ポンプから供給される作動油によって操
舵補助力を出力する油圧アクチュエータと、前記油圧ポ
ンプと油圧アクチュエータとの間に介在し、操舵に応じ
て前記油圧アクチュエータに対する作動油の給排をコン
トロールする油圧コントロールバルブとを備える動力舵
取装置において、前記油圧コントロールバルブの出力ポ
ートと油圧アクチュエータとの間の油圧回路の所定部
に、請求項1記載の管継手を設けていることを特徴とし
ている(請求項2)。
【0008】前記の構成の管継手によれば、流体が管体
の内部を接続端に向かって流れる場合には、前記ボール
が流体によって第1ストッパまで押圧移動されて、前記
第1連通路を通して流体の流通が許容される。また、流
体が管体の内部を前記と逆方向に向かって流れる場合に
は、前記ボールが流体によって第2ストッパまで押圧移
動されて当該第2ストッパによって部分的に受け止めら
れ、前記第2連通路を通して前記逆方向への流体の流通
が許容される。さらに、流体が管体の内部を接続端及び
その逆方向に向かって短いサイクルで急激且つ交互に流
れようとすると、前記ボールが第1ストッパと第2スト
ッパとの間の中間部に保持され、前記絞り通路によって
流体の流量が絞られてその流通が制約される。したがっ
て、前記管継手は、継手本来の機能に加えてダンパーバ
ルブとしての機能を発揮することができる。しかも、こ
のダンパーバルブとしての機能は、管体とボールとを用
いて発揮させているので、その部品点数を極めて少なく
することができる。
【0009】前記動力舵取装置は、前記管継手を油圧コ
ントロールバルブの出力ポート及び油圧アクチュエータ
の入力ポートの何れかに設けているのが好ましく(請求
項3)、この場合には、前記接続孔を油圧コントロール
バルブの出力ポート又は油圧アクチュエータの入力ポー
トで構成することができるので、管継手の部品点数をさ
らに少なくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照しながら説明する。図1はこの発
明の動力舵取装置の一実施形態を示す概略図である。こ
の動力舵取装置Aは、図示しない操舵ハンドルに連結さ
れる入力軸Sと、この入力軸Sの回転に伴って回転する
ピニオン1と、このピニオン1に噛み合うラック軸2
と、このラック軸2を覆うハウジング5と、このハウジ
ング5の内部に設けられた油圧アクチュエータとしての
油圧シリンダ6と、この油圧シリンダ6に作動油を供給
する油圧ポンプ7と、前記操舵ハンドルに連動して油圧
シリンダ6に対する作動油の給排を制御する油圧コント
ロールバルブ8とによって主要部が構成されている。
【0011】前記ラック軸2の両端部は、ハウジング5
の両端開口部5a,5bから突出しており、その突出端
には、ボールジョイント10,11が一体化されてい
る。各ボールジョイント10,11には、タイロッド1
2,13が取り付けられており、このタイロッド12,
13を介して前記ラック軸2の両端部が操舵輪に連結さ
れている。したがって、前記操舵ハンドルの回転操作に
より、入力軸Sを介してピニオン1を回転させ、ラック
軸2を軸方向(車幅方向)へ移動させて、車両の操舵を
行うことができる。
【0012】前記油圧シリンダ6は、ハウジング5によ
って構成されたシリンダチューブ6aと、ラック軸2で
構成されたピストンロッド6bと、ラック軸2に一体化
されたピストン6cとからなり、このピストン6cを挟
んだ両側空間が、第1油室6d及び第2油室6eとして
構成されている。
【0013】油圧コントロールバルブ8は、ロータリー
バルブによって構成されており、そのバルブハウジング
8aには、入力ポート8b、リターンポート8c、第1
出力ポート8d及び第2出力ポート8eがそれぞれ突出
形成されている。前記入力ポート8bは、第1油圧配管
P1を介して前記油圧ポンプ7の出力ポート7aに接続
されており、リターンポート8cは、第2油圧配管P2
を介してリザーブタンクTに接続されている。また、第
1出力ポート8dは、管体としての第3油圧配管P3を
介して油圧シリンダ6の第1油室6dに接続されてお
り、第2出力ポート8eは、管体としての第4油圧配管
P4を介して油圧シリンダ6の第2油室6eに接続され
ている。この油圧コントロールバルブ8は、操舵方向と
操舵抵抗に応じて、各油室6d,6eの何れか一方に操
舵力補助用の作動油を供給すると同時に、他方の油室か
ら作動油をリザーブタンクTに還流させる。
【0014】前記第3油圧配管P3及び第4油圧配管P
4は、それぞれ金属管4によって構成されており、この
発明の管継手20を介して油圧シリンダ6の第1油室6
d及び第2油室6eにそれぞれ接続されている。図2も
参照して、前記管継手20は継手ハウジング21の接続
孔Hに、前記金属管4の接続端41側を導入し、この金
属管4の接続端41付近に遊嵌されたスリーブナット2
5によって、当該金属管4に形成されたビード42を締
め付けているものであり、前記金属管4の接続端41付
近の内部には、シミー現象を防止するためのダンパーバ
ルブVが構成されている。
【0015】前記継手ハウジング21は、油圧シリンダ
6の第1油室6dに連通する第1入力ポート6f及び第
2油室6eに連通する第2入力ポート6gによってそれ
ぞれ構成されている。前記接続孔Hの導入口側には、前
記スリーブナット25をねじ込むための雌ねじ21cが
形成され、この雌ねじ21cの内奥部には、当該雌ねじ
21cの内径よりも小さい段部21dが形成されてい
る。また、金属管4の接続端41付近に形成された前記
ビード42は、当該金属管4の接続端41付近を径方向
に全周に亘って膨出させることにより形成されている。
このビード42は前記接続孔Hの段部21dとスリーブ
ナット25の先端部との間で挟み込まれて締め付けられ
ている。さらに、前記ビード42に隣接する位置には、
環状シールとしてのOリング22が巻回されており、こ
のOリング22によって前記接続孔Hと金属管4の接続
端41付近との隙間が密封されている。
【0016】前記金属管4のビード42から接続端41
にかけての管端部4aには、ボール9が管路に沿って移
動自在に挿入されている。また、前記管端部4aの内部
には、ビード42側へ移動するボール9を受け止めて後
述する第1ストッパ44から当該ボール9が所定量以上
離反するのを規制する第2ストッパ43が形成されてい
る。この第2ストッパ43は、管端部4aを周方向に沿
って一定間隔毎に径方向内方へ膨出させることにより形
成されており、前記ボール9と部分的に接触することに
より、当該ボール9を受け止めた状態で、その非接触部
分Xにおいて作動油の流通を許容している(図3参
照)。
【0017】前記金属管4の接続端41には、これを内
方に屈折させることにより、前記ボール9が接続端41
から飛び出すのを規制するための前記第1ストッパ44
が形成されており、この第1ストッパ44から前記第2
ストッパ43に向かって、当該第1ストッパ44にボー
ル9が接触した状態で前記金属管4の接続端41側と第
2ストッパ43側とを連通させる第1連通路45が形成
されている。この第1連通路45は、図の場合前記管端
部4aの外周の相対向する2箇所を、接続端41側から
第2ストッパ43に向けて切り欠くことにより形成され
ている(図4参照)。
【0018】また、前記管端部4aには、第2ストッパ
43とボール9とが部分的に接触した状態で、接続端4
1側からビード42側への流体の流通を許容する第2連
通路46が形成されている。この第2連通路46は、第
2ストッパ43とボール9との非接触部分Xを含んでお
り、これに連続させて金属管4の全周又は一部を径方向
外方へ膨出させることにより形成されている。
【0019】さらに、前記管端部4aの第1ストッパ4
4と第2ストッパ43との間の内周部分と、ボール9と
の間には、僅かな隙間が形成されており、この隙間が第
1連通路45と第2連通路46の間において作動油を流
量を絞りながら流通させる絞り通路47として構成され
ている。この絞り通路47を通る作動油の流量は、前記
第1連通路45及び第2連通路46を通る作動油の流量
に対して十分に少なくなるように設定されている。以上
により、金属管4とボール9とによってダンパーバルブ
Vが構成されることになる。
【0020】前記管継手20によれば、一方向への操舵
に伴って作動油が例えば油圧コントロールバルブ8の第
2出力ポート8eから第4油圧配管P4を通して油圧シ
リンダ6の第2油室6eに向かって流れようとすると、
油圧シリンダ6の第2入力ポート6gにおいて、管端部
4aに挿入されたボール9が、作動油によって押圧され
て第1ストッパ44に突き当たり、この状態で前記第1
連通路45を通して作動油が油圧シリンダ6の第2油室
6eに供給される。これにより、ラック軸2が図2にお
いて左方向に移動して、操舵補助力が出力される。
【0021】また、前記ラック軸2が移動すると同時
に、第1油室6dの作動油が第3油圧配管P3及び油圧
コントロールバルブ8を通してリザーブタンクTに還流
されるが、この際、第1入力ポート6fにおいては、前
記のボール9が作動油によって押圧されて第2ストッパ
43に突き当たるまで移動する。このため、前記第1油
室6dから管端部4aに導入された作動油を、第2連通
路46を通して油圧コントロールバルブ8へ支障なく戻
すことができる。
【0022】さらに、操舵輪が過剰に振動することに起
因してラック軸2が左右に激しく振動しようとすると、
作動油が各油室6d,6eと各油圧配管P3,P4との
間を急激且つ短いサイクルで往復移動しようとする。こ
のため、各入力ポート6f,6gにおいて、ボール9が
前記往復移動しようとする作動油によって第1ストッパ
44と第2ストッパ43との間の中間位置に保持され
て、前記絞り通路47によって作動油の流通が制約され
る。この結果、ラック軸2の左右の振動が減衰されて、
シミー現象が生じるのが防止される。
【0023】このように前記管継手20は、金属管4と
ボール9とによってダンパーバルブVを構成しているの
で、その部品点数が少なく、その分、構造を簡素にする
ことができる。また、前記接続孔Hと金属管4との間の
隙間をOリング22によって密封するものであるので、
管継手20を高精度に加工することなく接続孔Hの密封
性を確保することができる。このため、管継手20の製
造が容易で、その製造コストを安くすることができる。
しかも、前記金属管4の接続端41側を接続孔Hに挿入
し、前記金属管4に遊嵌されたスリーブナット25を、
接続孔Hの雌ねじ21cにねじ込んで当該接続孔Hの内
部の段部21dとの間で、金属管4のビード42を挟み
込むだけで、管継手20を接続孔Hに組み付けることが
できるので、その組み付けを容易且つ能率よく行うこと
ができる。さらに、管継手20を油圧シリンダ6の各入
力ポート6f,6gに設けて、当該各入力ポート6f,
6gで継手ハウジング21及び接続孔Hを構成している
ので、別途継手ハウジング21を構成する場合よりも管
継手20の部品点数をさらに少なくすることができ、そ
の製造コストをさらに安くすることができる。
【0024】なお、前記第2連通路46としては、図5
に示すように、管端部4aの内周側を所定深さ切除する
ことによって形成してもよい。また、図6に示すよう
に、管端部4aの内部の途中までスリーブ48を圧入
し、このスリーブ48の端部と第2ストッパ43との間
に隙間を形成することによって第2連通路46を形成し
てもよく、この場合には、前記スリーブ48とボール9
との間で前記絞り通路47が構成されることになる。さ
らに、ボール9の抜脱を阻止する第1ストッパ44につ
いては、図7に示すように、管端部4aの接続端41近
傍を、周面に沿って一定間毎に内方に陥没させることに
より形成してもよい。
【0025】また、前記の実施の形態においては、管継
手20を油圧シリンダ6の各入力ポート6f,6gに設
けているが、これを油圧コントロールバルブ8の各出力
ポート8d,8eに設けてもよく、この場合には前記継
手ハウジング21及び接続孔Hを前記出力ポート8d,
8eで構成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、管継手
が継手本来の機能に加えてダンパーバルブとしての機能
を有し、しかも、このダンパーバルブとしての機能は、
管体とボールとを用いて発揮させているので、その部品
点数を極めて少なくすることができる。このため、構造
が簡素で製造コストを安くすることができる。
【0027】特に前記管継手を油圧コントロールバルブ
の出力ポート及び油圧アクチュエータの入力ポートの何
れかに設けている場合には、接続孔を前記各ポートで構
成することができるので、管継手の部品点数をさらに少
なくすることができ、その製造コストをさらに安くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動力舵取装置の一つの実施の形態を
示す概略図である。
【図2】管継手部分を示す拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線における拡大断面図である。
【図4】金属管の接続端付近を示す斜視図である。
【図5】管継手の他の実施の形態を示す要部断面図であ
る。
【図6】管継手のさらに他の実施の形態を示す要部断面
図である。
【図7】管継手のさらに他の実施の形態を示す要部断面
図である。
【図8】従来の動力舵取装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ピニオン 2 ラック軸 4 金属管(管体) 41 接続端 42 ビード 43 第2ストッパ 44 第1ストッパ 45 第1連通路 46 第2連通路 47 絞り通路 5 ハウジング 6 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 6f 第1入力ポート 6g 第2入力ポート 7 油圧ポンプ 8 油圧コントロールバルブ 8d 第1出力ポート 8e 第2出力ポート 20 管継手 21 継手ハウジング 21d 段部 22 Oリング(環状シール) 25 スリーブナット 9 ボール A 動力舵取装置 S 入力軸 V ダンパーバルブ P3 第3油圧配管 P4 第4油圧配管 H 接続孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体の接続端付近を径方向に膨出させてビ
    ードを形成し、前記管体の接続端側を接続孔に導入した
    状態で、前記接続孔にねじ込まれたスリーブナットと当
    該接続孔の内部に設けられた段部との間で前記ビードを
    挟み込むとともに、前記管体の外周に沿って設けられた
    環状シールによって、前記接続孔と管体との間の隙間を
    密封する管継手において、 前記管体の接続端付近の内部に管路に沿って移動自在に
    挿入されたボールと、 前記管体の接続端又はその近傍を内方に進出させて形成
    され、前記ボールが管体の接続端から抜脱するのを阻止
    する第1ストッパと、 前記管体の接続端付近の内周面で構成され、前記第1ス
    トッパから離反したボールと部分的に接触して当該ボー
    ルが前記第1ストッパから所定量以上離反するのを規制
    する第2ストッパと、 前記ボールが第1ストッパ側へ移動した状態で、前記管
    体の接続端側と第2ストッパ側との間を連通させる第1
    連通路と、 前記第2ストッパとボールとが部分的に接触した状態
    で、両者の非接触部分を通して管体の接続端側から管体
    内奥側への流体の流通を許容する第2連通路と、 前記ボールが第1ストッパと第2ストッパとの中間部に
    位置した状態で、前記第1連通路と第2連通路との間を
    通る流体の流量を絞る絞り通路とを備えることを特徴と
    する管継手。
  2. 【請求項2】油圧ポンプと、この油圧ポンプから供給さ
    れる作動油によって操舵補助力を出力する油圧アクチュ
    エータと、前記油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間
    に介在し、操舵に応じて前記油圧アクチュエータに対す
    る作動油の給排をコントロールする油圧コントロールバ
    ルブとを備える動力舵取装置において、 前記油圧コントロールバルブの出力ポートと油圧アクチ
    ュエータとの間の油圧回路の所定部に、請求項1記載の
    管継手を設けていることを特徴とする動力舵取装置。
  3. 【請求項3】前記管継手を油圧コントロールバルブの出
    力ポート及び油圧アクチュエータの入力ポートの何れか
    に設けている請求項2記載の動力舵取装置。
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