JP2001315049A - 異形パイプの研磨方法とその装置 - Google Patents

異形パイプの研磨方法とその装置

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JP2001315049A
JP2001315049A JP2000135318A JP2000135318A JP2001315049A JP 2001315049 A JP2001315049 A JP 2001315049A JP 2000135318 A JP2000135318 A JP 2000135318A JP 2000135318 A JP2000135318 A JP 2000135318A JP 2001315049 A JP2001315049 A JP 2001315049A
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polishing
polishing cloth
cloth
polished
pulley
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JP2000135318A
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Motonobu Tsuji
元信 辻
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異形パイプ特にU字パイプの研磨において、
研磨工程を少なくし自動化を容易にするとともに、周方
向の研磨目を一致させて外観品質を向上させることを目
的とする。 【解決手段】 2以上のホィール間にエンドレスの研磨
布紙を張設し、前記ホィールの一つを駆動装置により回
転させ前記研磨布紙を移動させながら、前記ホィールと
ホィールの間で前記研磨布紙に円筒形状の被研磨材を押
し当てながら研磨する方法であって、前記被研磨材の断
面中心が、前記プーリーと研磨布紙全体のほぼ回転中心
になるようにして回転させるとともに、前記被研磨材と
前記研磨布紙が平行になるように前記被研磨材を送りな
がら研磨することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異形パイプ特にU
字パイプの研磨布紙を用いた研磨方法及び研磨装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の家具用取手等に用いられるパイプ
で成形された部材は、美観が重要視されるために、プレ
ス成形された後に、研磨布紙、砥石やバフなどによって
研磨されてきた。このような家具に用いられる取手は、
形状が湾曲していたり複雑であるために、研磨は部分的
に行い、また、部分的に行うためにつなぎの部分をさら
に研磨するなど、工程が多くならざるを得なかった。
【0003】図4及び図5を用いて従来の研磨方法を説
明する。異形パイプ特にU字パイプの外周を研磨布紙や
砥石またはバフを用いて研磨する場合、パイプ軸に沿っ
て連続的に研磨できないため、分割して研磨していた。
図4で示すように、U字部分をaa、bb、ccとする
と、aa、bb、ccの直線部分を各々研磨し、その
後、aa〜bb、bb〜ccのR部分を研磨していた。
また、aa、ccを研磨する場合は研磨布紙に押し当て
パイプを軸廻りに回すと、対向するaaまたはccが干
渉するため、一周を連続的に回すことができなかった。
そのため、図5に示すように、全周をa、b、cのよう
に2〜3分割して研摩していた。このような分割して研
磨する場合、分割研磨部分同志の境界跡がつき、さらに
この境界をぼかす工程が必要であった。
【0004】そのために、多工程になるために装置にコ
ストがかかり、自動化が困難であった。また、このよう
な形状のパイプの場合、分割研磨の境界跡を完全には消
せず、また、周方向の研磨目が一致しないために、外観
品質上も問題があった。パイプ長手に沿って連続的に研
磨しようとすると、研磨機との干渉が避けられず、良い
手段がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、研磨工程を少なくし自動化を容易にするととも
に、周方向の研磨目を一致させて外観品質を向上させる
ことを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために種々検討を重ねた結果、異形パイプの研
磨面を研磨布紙にほぼ平行に押し当てながら、研磨布紙
ユニットを回転させながら研磨すれば、研磨の際に干渉
する部分が少なくなり、また、研磨目が同一の方向にな
ることを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。
【0007】すなわち、請求項1の発明は、2以上のプ
ーリー間にエンドレスの研磨布紙を張設し、前記プーリ
ーの一つを駆動装置により回転させ前記研磨布紙を回転
させながら、前記プーリーとプーリーの間で前記研磨布
紙に円筒形状の被研磨材を押し当てながら研磨する方法
であって、前記被研磨材の断面中心と、前記プーリーと
研磨布紙からなる研磨布紙ユニットの回転中心とをほぼ
一致するようにして回転させるとともに、前記被研磨材
と前記研磨布紙が平行になるように前記被研磨材を送り
ながら研磨する研磨方法であることを特徴としている。
【0008】また、請求項2の発明は、前記プーリーは
外周が凸状に成形されており、前記研磨布紙が凸状にな
る研磨方法であることを特徴としている。
【0009】また、請求項3の発明は、前記プーリーと
研磨布紙の位置を前記回転中心に対して、離接させる移
動手段を設けた研磨方法であることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、2以上のプーリー間に
エンドレスの研磨布紙を張設し、前記プーリーの一つを
駆動装置により回転させ前記研磨布紙を回転させなが
ら、前記研磨布紙に円筒形状の被研磨材を押し当てなが
ら研磨する研磨装置であって、駆動装置により回転され
る前記プーリーの一つと、エンドレスの研磨布紙にテン
ションを与える方向に付勢されている他方のプーリーと
の間にエンドレスの研磨布紙が張設される研磨布紙ユニ
ットと、前記研磨布紙ユニットを回転させる回転装置と
を有することを特徴としている。
【0011】また、請求項5の発明は、前記研磨布紙ユ
ニットを前記2つのプーリー間の研磨布紙に対しほぼ垂
直方向に移動させるスライドユニットとを有することを
特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によ
って説明する。図1は本件発明の実施例の側面図であ
る。図2は本件発明の実施例の平面図である。図1及び
図2をもちいて、研磨装置を説明する。Wは被研磨材で
あり、U字状の形状をしている。1は研磨布紙ユニット
であり、2以上のプーリーと、プーリー間にエンドレス
の研磨布紙10が張設されている。11は駆動プーリー
で、モーターM1により回転駆動される。12はアイド
ルプーリーであり、駆動プーリー11との間にエンドレ
スの研磨布紙10が張設される。アイドルプーリー12
は、エンドレスの研磨布紙10がプーリー間に取付られ
て回転が与えられる時及び被研磨材Wが押し当てられた
際にプーリー間から外れないように、エンドレス研磨布
紙10に張力を与える。張力を与えるために、アイドル
プーリー12は、付勢手段2によって付勢されている。
付勢手段2は、アイドルプーリー12を回転自在に取り
付けたプーリー軸22が取付されているスライド21を
シリンダー20によって図中上側に付勢する構造になっ
ている。尚、研磨布紙10を交換する際には、付勢手段
2は図中下側に移動し、研磨布紙10への張力がなくな
るように作用する。付勢部材としては、空気シリンダや
バネなどが用いられる。
【0013】また、プーリー11,12の外周は凸状に
成形されている。プーリーの外周を凸形状にすると、研
磨布紙10が高速で回転する際に、プーリーの高い側に
移動するために研磨布紙10がプーリーから外れにくく
なる。また、被研磨材Wを研磨布紙10に押し当てなが
ら、被研磨材を送る際に、送り方向の研磨布紙10の端
部が被研磨材Wに強く当たらないために、進行方向に送
りマークが付かない、更に、研磨布紙10の端部が引っ
かかることがないので、研磨布紙10が外れるというこ
とがない。
【0014】研磨布紙10を駆動するモーターM1は、
電気モーターまたはエアーモーター等を利用できる。モ
ーターM1への配線または配管は、回転軸41の内部の
中空部42内を通り、回転支持部4にあるスリップリン
グまたはロータリージョイント(図示せず)に接続され
ている。スリップリングまたはロータリージョイントへ
は図示していない固定部から配線または配管されてお
り、モーターM1に電源または圧力等を供給することが
できる。従って、研磨布紙ユニット1は、回転軸41を
中心に360度以上回転しても、スリップリングやロー
タリージョイントによって電源や圧力が供給されるよう
になっている。
【0015】回転支持部4は、固定座6に固定されてい
る。回転支持部4には、回転軸41を軸支する軸受け及
び上記スリップリングまたはロータリージョイントが組
み込まれている。回転駆動部5は、回転支持部4に取り
付けられた駆動モーターM2から回転軸41に回転力が
伝えられる。駆動モーターM2からの回転の伝達は、歯
車またはタイミングベルトなどを用いることができる。
【0016】研磨布紙ユニット1と回転支持部4の間
に、スライドユニット3が設けられている。スライドユ
ニット3は、プーリー間に張設された研磨布紙10の垂
直方向に研磨布紙ユニット1を移動するためのものであ
る。スライドユニット3は、回転中心RCに対する研磨
布紙10の変位位置を変更するためのものである。被研
磨材Wと回転中心RCがほぼ一致するようにして、被研
磨材Wの外周に研磨布紙10が接しながら、被研磨材W
の外周を研磨布紙ユニット1が回転する。被研磨材Wの
外径によって、研磨布紙の当たる位置を調整するため
に、スライドユニット3を用いる。
【0017】次に、図1から図3を用いて、研磨方法を
説明する。被研磨材Wは、研磨布紙ユニット1のプーリ
ー間のほぼ中央で、かつ被研磨材Wの断面中心Pと研磨
布紙ユニット1の回転中心RCがほぼ一致するように位
置決めする。図3に示されているように、被研磨材Wの
研磨面とを研磨布紙10の面に平行になるようにに押し
当てながら、研磨布紙ユニット1を(a)(b)(c)
のよううに被研磨材Wの外周を回す。この時、研磨布紙
10は高速で回転しており、接触すれば研磨が開始され
る。研磨布紙ユニット1を回転させながら、被研磨材W
の外周を全周研磨しながら、被研磨材Wを送る。被研磨
材Wは、図に示されているように直線部分とR部がある
が、研磨布紙10の面と被研磨材Wの外周面が平行にな
るようにしながら送り研磨する。
【0018】被研磨材Wは、例えばロボットのような装
置で把持して送るようにしたり、また、被研磨材Wの形
状に合わせてカムなどを用いて送るようにすれば良い。
図示していないが、被研磨材Wを把持するためのハンド
は、その形状に合わせて任意に決めれば良い。被研磨材
Wを把持している部分を研磨するためには、把持部に干
渉しない位置まで、研磨してから、被研磨材Wを持ち替
えるようにすれば、全体を研磨することができる。
【0019】また、図3で示しているように、被研磨材
Wの研磨布紙10への押し当ては、研磨布紙10は被研
磨材Wの外周になじむように押し当てても良い。このよ
うに押し当てると、接触面積が増えて、研磨のむらがな
くなる、また、研磨量が増える等の効果も得られる。押
し当てる際には、アイドルプーリー12への付勢力を付
勢手段2を用いて調整することができる。また、アイド
ルプーリー12は、付勢手段2によって研磨布紙10が
プーリー間に張られるように一定の力で付勢されている
ため、変位量δが一周する時に変化しても、押し当ての
力が付勢力に打ち勝って、アイドルプーリー12を図中
下側に移動させて、被研磨材Wが完全な円筒形でない場
合でも研磨することができる。また、被研磨材はU字パ
イプ以外にL字パイプ等にも用いることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述のようであるので、以下の
優れた効果を有する。 (1)研磨を分割しなくてすむため、工程数が従来工法
より大幅に削減できる。 (2)研磨の継目が出ないため、仕上り面の外観品質が
向上した。 (3)品質向上と工程数削減により、設備の自動化が可
能となり、生産性が向上し、品質が安定した。 (4)今まで熟練工でしか出来なかった仕上げが容易に
できるようになるとともに、生産コストも削減できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の側面図。
【図2】本件発明の平面図。
【図3】本件発明の研磨布紙ユニットの回転説明図。
【図4】従来の研磨工程の説明図。
【図5】従来の研磨工程の断面説明図。
【符号の説明】
1 研磨布紙ユニット 10 研磨布紙 11 駆動プーリー 12 アイドルプーリー 2 付勢手段 20 シリンダー 21 スライド 22 プーリー軸 3 スライドユニット 31 スライド(1) 32 スライド(2) 4 回転支持部 41 回転軸 42 中空部 5 回転駆動部 6 固定座 M1 モーター M2 モーター W 被研磨材 P 被研磨材断面中心 RC 回転中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上のプーリー間にエンドレスの研磨
    布紙を張設し、前記プーリーの一つを駆動装置により回
    転させ前記研磨布紙を移動させながら、前記プーリーと
    プーリーの間で前記研磨布紙に円筒形状の被研磨材を押
    し当てながら研磨する方法であって、 前記被研磨材の断面中心と、前記プーリーと研磨布紙か
    らなる研磨布紙ユニットの回転中心とをほぼ一致するよ
    うにして回転させるとともに、前記被研磨材と前記研磨
    布紙が平行になるように前記被研磨材を送りながら研磨
    することを特徴とする異形パイプの研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記プーリーは外周が凸状に成形されて
    おり、前記研磨布紙が凸状になることを特徴とする請求
    項1記載の異形パイプの研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記プーリーと研磨布紙の位置を前記回
    転中心に対して、離接させる移動手段を設けたことを特
    徴とする請求項1から2記載の異形パイプの研磨方法。
  4. 【請求項4】 2以上のプーリー間にエンドレスの研磨
    布紙を張設し、前記プーリーの一つを駆動装置により回
    転させ前記研磨布紙を移動させながら、前記研磨布紙に
    円筒形状の被研磨材を押し当てながら研磨する研磨装置
    であって、駆動装置により回転される前記プーリーの一
    つと、エンドレスの研磨布紙にテンションを与える方向
    に付勢されている他方のプーリーとの間にエンドレスの
    研磨布紙が張設されるベルトユニットと、前記研磨布紙
    ユニットを回転させる回転装置とを有することを特徴と
    する異形パイプの研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨布紙ユニットを前記2つのプー
    リー間の研磨布紙に対しほぼ垂直方向に移動させるスラ
    イドユニットとを有する請求項4に記載の異形パイプの
    研磨装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307338A (ja) * 2005-03-30 2006-11-09 Toray Ind Inc 給電ローラならびにめっき被膜付きフィルムの製造装置および方法
CN103659483A (zh) * 2013-12-09 2014-03-26 开封空分集团有限公司 一种u形管打磨装置

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