JP2001314992A - レーザ加工方法およびその装置 - Google Patents

レーザ加工方法およびその装置

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JP2001314992A JP2000132225A JP2000132225A JP2001314992A JP 2001314992 A JP2001314992 A JP 2001314992A JP 2000132225 A JP2000132225 A JP 2000132225A JP 2000132225 A JP2000132225 A JP 2000132225A JP 2001314992 A JP2001314992 A JP 2001314992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧アシストガスで加工するレ−ザ加工にお
いて、プラズマ光発生による不良切断時に、単に切断速
度を低下したり、軸を停止するのでなく、能動的にプラ
ズマ光の発生を抑制して即座に不良切断をなくするよう
にする。 【解決手段】 ワークWにレ−ザ加工を行うレ−ザ加工
装置1において、前記ワークWの切断箇所に発生したプ
ラズマの反射光Pを検出する反射光検出装置43と、こ
の検出された実際の反射光の検出値と予め設定した反射
光の設定値とを比較する制御装置45と、前記実際の反
射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大であ
ると判断された場合には、前記実際の反射光の検出値が
予め設定した反射光の設定値より小となるよう前記複数
の曲率可変ミラ−15、29のうちレ−ザ発振器3また
はレーザ加工ヘッドの近傍に設けられたそれぞれ第1曲
率可変ミラ−15のまたは第2曲率可変ミラー29曲率
を制御せしめる曲率制御装置43と、を備えてなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークにレ−ザ
加工を行うレ−ザ加工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークにレ−ザ加工を行うレ−ザ
加工方法において、厚板のレ−ザ加工、特にステンレス
鋼に高圧Nガスを用いてレ−ザ切断を行った際、製品
不良を減らし、2次的に集光レンズ、ノズルの損傷防止
を図るべく、加工不安定時に発生しやすいプラズマ光を
早い段階でセンシングして加工不良を軽減しょうとする
プラズマセンシングシステムP.S.S(Plasma
Sensing System)が知られている。そ
して、このP.S.Sでの加工不良を軽減するロジック
は、つぎの2段階となっている。
【0003】(1)、軽度のプラズマ光発生のときに
は、プラズマ光発生が消失するまで、わずかに切断速度
を低下させると、切断は回復し通常の切断速度で行われ
る。
【0004】(2)、重度のプラズマ光発生のときに
は、プラズマ光発生が完全に静まるまで、機械の移動軸
をしばらく停止させる。切断は、その後、低下された切
断速度で、アプロ−チしながら継続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した従
来のP.S.Sでは、ステンレス鋼の高圧Nガスでの
切断時に発生し易いプラズマ光を検出して、発生の程度
(プラズマ光強度の大小)により、レ−ザ加工機の切断
速度を低下させたり、あるいは停止させたりして安定切
断に導くようにしている。
【0006】しかしながら、このシステムの不具合は、
プラズマ現象が発生したとき、プラズマ現象を検出し
て、軸速度を低下または停止させるのみで、能動的にそ
の現象を抑制するような閉ル−プで制御するシステムと
なっていない。
【0007】すなわち、軸速度を停止せしめた時点で既
に数百mmの切断不良域を生成せしめている。
【0008】したがって、例えば薄板材を高速で切断す
る場合について説明すると、図11に示されているよう
に、機械系の加減速を考慮した場合の切断速度vと時間
tとの関係において、今、機械系の加速度をα、切断速
度をv、および加速時間を t とすると、t=v/α ........(1)と
なる。
【0009】また、加速時間をtに達するまでの走行
距離をl、一定時間tに達するまでの走行距離をl
とすると、
【数1】 そこで、α=0.7G=6860(mm/s)の機械
系で、高速切断v=20(m/min)、等速時間=
−t=1(sec)のとき、全走行距離l=l
+l=341(mm)となる。
【0010】以上の結果より、従来の技術においては、
一度不良切断が発生した場合には、不良切断距離は容易
に数百mmとなり、著しく不良品を形成する結果となっ
てしまう。
【0011】この発明の目的は、高圧アシストガスで加
工するレ−ザ加工において、プラズマ光発生による不良
切断時に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するの
でなく、能動的にプラズマ光の発生を抑制して不良切断
をなくするようにしたレ−ザ加工方法およびその装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のレ−ザ加工方法は、レ−ザ
発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の曲率可変ミ
ラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の集光レンズ
で集光せしめ、ついで、アシストガスを伴い、この集光
レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工すべきワークへ
向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を行うレ−ザ加
工方法において、前記ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマの反射光を反射光検出装置で検出し、この検出され
た実際の反射光の検出値と予め設定した反射光の設定値
とを制御装置内で比較し、前記実際の反射光の検出値が
予め設定した反射光の設定値より大であると判断された
場合には、前記実際の反射光の検出値が予め設定した反
射光の設定値より小となるよう曲率制御装置で前記複数
の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ発振器の近傍に設け
られた曲率可変ミラ−の曲率を制御せしめることを特徴
とするものである。
【0013】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマの反射光
を反射光検出装置で検出する。そして、この検出された
実際の反射光の検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定した反射光の設定値が記憶されている
から、制御装置で実際の反射光の検出値と予め設定した
反射光の設定値とが比較される。その結果、実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大である
と判断された場合には、前記実際の反射光の検出値が予
め設定した反射光の設定値より小となるよう曲率制御装
置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ発振器
の近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲率が制御され
る。
【0014】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0015】請求項2によるこの発明のレ−ザ加工方法
は、レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の
曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の
集光レンズで集光せしめ、ついで、アシストガスを伴
い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工す
べきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を
行うレ−ザ加工方法において、前記ワークの切断箇所に
発生したプラズマの反射光を反射光検出装置で検出し、
この検出された実際の反射光の検出値と予め設定した反
射光の設定値とを制御装置内で比較し、前記実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大である
と判断された場合には、前記実際の反射光の検出値が予
め設定した反射光の設定値より小となるよう曲率制御装
置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ加工ヘ
ッドの近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲率を制御せ
しめることを特徴とするものである。
【0016】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマの反射光
を反射光検出装置で検出する。そして、この検出された
実際の反射光の検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定した反射光の設定値が記憶されている
から、制御装置で実際の反射光の検出値と予め設定した
反射光の設定値とが比較される。その結果、実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大である
と判断された場合には、実際の反射光の検出値が予め設
定した反射光の設定値より小となるよう曲率制御装置で
前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ加工ヘッド
の近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲率が制御され
る。
【0017】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0018】請求項3によるこの発明のレ−ザ加工方法
は、レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の
曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の
集光レンズで集光せしめ、ついで、アシストガスを伴
い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工す
べきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を
行うレ−ザ加工方法において、前記ワークの切断箇所に
プラズマが発生した場合、圧力センサでアシストガスの
圧力を検出し、この検出された実際のアシストガスの圧
力検出値と予め設定したアシストガスの設定値とを制御
装置内で比較し、前記実際のアシストガスの圧力検出値
が予め設定したアシストガスの設定値より大であると判
断された場合には、前記実際のアシストガスの圧力検出
値が予め設定したアシストガスの設定値より小となるよ
うアシストガス圧制御装置で前記レ−ザ加工ヘッド内に
供給されるアシストガスを制御せしめることを特徴とす
るものである。
【0019】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマが発生し
た場合には、圧力センサでアシストガスの圧力が検出さ
れる。そして、この検出された実際のアシストガスの圧
力検出値が制御装置に取り込まれる。制御装置には予め
設定したアシストガスの設定値が記憶されているから、
制御装置で実際のアシストガスの圧力検出値と予め設定
したアシストガスの設定値とが比較される。その結果、
実際のアシストガスの圧力検出値が予め設定したアシス
トガスの設定値より大であると判断された場合には、実
際のアシストガスの圧力検出値が予め設定したアシスト
ガスの設定値より小となるようアシストガス圧制御装置
で前記レ−ザ加工ヘッド内に供給されるアシストガスが
制御される。
【0020】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0021】請求項4によるこの発明のレ−ザ加工方法
は、請求項3記載のレ−ザ加工方法において、加工速度
と入力エネルギ−が一定となるようにパワ−コントロ−
ル制御装置で加工速度と入力エネルギ−を制御せしめる
ことを特徴とするものである。
【0022】したがって、請求項3記載のレ−ザ加工方
法において、さらに、加工速度と入力エネルギ−が一定
となるようにパワ−コントロ−ル制御装置で加工速度と
入力エネルギ−が制御される。
【0023】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的により一層のプラズマ光の発生が抑制されて
不良切断がなくなる。
【0024】請求項5によるこの発明のレ−ザ加工装置
は、レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の
曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の
集光レンズで集光せしめ、ついで、アシストガスを伴
い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工す
べきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を
行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断箇所に
発生したプラズマの反射光を検出する反射光検出装置
と、この検出された実際の反射光の検出値と予め設定し
た反射光の設定値とを比較する制御装置と、前記実際の
反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大で
あると判断された場合には、前記実際の反射光の検出値
が予め設定した反射光の設定値より小となるよう前記複
数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ発振器の近傍に設
けられた第1曲率可変ミラ−の曲率を制御せしめる曲率
制御装置と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0025】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマの反射光
を反射光検出装置で検出する。そして、この検出された
実際の反射光の検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定した反射光の設定値が記憶されている
から、制御装置で実際の反射光の検出値と予め設定した
反射光の設定値とが比較される。その結果、実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大である
と判断された場合には、前記実際の反射光の検出値が予
め設定した反射光の設定値より小となるよう曲率制御装
置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ発振器
の近傍に設けられた第1曲率可変ミラ−の曲率が制御さ
れる。
【0026】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0027】請求項6によるこの発明のレ−ザ加工装置
は、レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の
曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の
集光レンズで集光せしめ、ついで、アシストガスを伴
い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工す
べきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を
行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断箇所に
発生したプラズマの反射光を検出する反射光検出装置
と、この検出された実際の反射光の検出値と予め設定し
た反射光の設定値とを比較する制御装置と、前記実際の
反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大で
あると判断された場合には、前記実際の反射光の検出値
が予め設定した反射光の設定値より小となるよう前記複
数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ加工ヘッドの近傍
に設けられた第2曲率可変ミラ−の曲率を制御せしめる
曲率制御装置と、を備えてなることを特徴とするもので
ある。
【0028】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマの反射光
を反射光検出装置で検出する。そして、この検出された
実際の反射光の検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定した反射光の設定値が記憶されている
から、制御装置で実際の反射光の検出値と予め設定した
反射光の設定値とが比較される。その結果、実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大である
と判断された場合には、実際の反射光の検出値が予め設
定した反射光の設定値より小となるよう曲率制御装置で
前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ加工ヘッド
の近傍に設けられた第2曲率可変ミラ−の曲率が制御さ
れる。
【0029】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0030】請求項7によるこの発明のレ−ザ加工装置
は、レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−ムを複数の
曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工ヘッド内の
集光レンズで集光せしめ、ついで、アシストガスを伴
い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを加工す
べきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ加工を
行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断箇所に
プラズマが発生した場合、アシストガスの圧力を検出す
る圧力センサと、この検出された実際のアシストガスの
圧力検出値と予め設定したアシストガスの設定値とを比
較する制御装置と、前記実際のアシストガスの圧力検出
値値が予め設定したアシストガスの設定値より大である
と判断された場合には、前記実際のアシストガスの圧力
検出値が予め設定したアシストガスの設定値より小とな
るよう前記レ−ザ加工ヘッド内に供給されるアシストガ
スを制御せしめるアシストガス圧制御装置と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0031】したがって、ワークにレ−ザ加工を行った
ときに、ワークの切断箇所に発生したプラズマが発生し
た場合には、圧力センサでアシストガスの圧力が検出さ
れる。そして、この検出された実際のアシストガスの圧
力検出値が制御装置に取り込まれる。制御装置には予め
設定したアシストガスの設定値が記憶されているから、
制御装置で実際のアシストガスの圧力検出値と予め設定
したアシストガスの設定値とが比較される。その結果、
実際のアシストガスの圧力検出値が予め設定したアシス
トガスの設定値より大であると判断された場合には、実
際のアシストガスの圧力検出値が予め設定したアシスト
ガスの設定値より小となるようアシストガス圧制御装置
で前記レ−ザ加工ヘッド内に供給されるアシストガスが
制御される。
【0032】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生が抑制されて不良切断が
なくなる。
【0033】請求項8によるこの発明のレ−ザ加工装置
は、請求項7記載のレ−ザ加工装置において、加工速度
と入力エネルギ−が一定となるように加工速度と入力エ
ネルギ−を制御せしめるパワ−コントロ−ル制御装置、
を備えてなることを特徴とするものである。
【0034】したがって、請求項7記載のレ−ザ加工装
置において、さらに、加工速度と入力エネルギ−が一定
となるようにパワ−コントロ−ル制御装置で加工速度と
入力エネルギ−が制御される。
【0035】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的により一層のプラズマ光の発生が抑制されて
不良切断がなくなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0037】図1を参照するに、レ−ザ加工装置1は、
レ−ザ発振器3を備えており、このレ−ザ発振器3内に
は出力ミラ−5並びに複数のミラ−7、9が設けられて
いると共に前記レ−ザ発振器3の前方近傍には複数のミ
ラ−11、13並びに曲率可変ミラ−15が設けられて
いる。
【0038】加工すべきワークWの上方にはX軸方向、
Y軸方向へ移動自在なレ−ザ加工ヘッド17が設けられ
ている。しかも、このレ−ザ加工ヘッド17内には集光
レンズ19が備えられている。そして、前記レ−ザ加工
ヘッド17は、X軸モ−タ21にリンクして図示省略の
XキャレッジによりX軸方向へ、Y軸モ−タ23にリン
クして図示省略のYキャレッジによりY軸方向へ移動さ
れるようになっている。なお、Xキャレッジ、Yキャレ
ッジの駆動は例えばラックアンドピニオンあるいはボ−
ルネジによって行われる。前記Xキャレッジにはミラ−
25が設けられていると共に前記Yキャレッジにはミラ
−27と曲率可変ミラ−29が設けられている。
【0039】また、前記レ−ザ加工ヘッド17内にアシ
ストガスとしての一例のN高圧ガスを供給するための
アシストガス供給装置31が設けられており、このアシ
ストガス供給装置31と前記レ−ザ加工ヘッド17とは
配管33で接続されていると共にこの配管33の途中に
はアシストガス圧制御装置35が設けられている。さら
に、前記レ−ザ加工ヘッド17には圧力センサ37が接
続されている。
【0040】上記構成により、レ−ザ発振器3の出力ミ
ラ−5、複数のミラ−7、9を経て出力されたレ−ザ光
LBは複数のミラ−11、13、曲率可変ミラ−15を
経て、さらに、ミラ−25、曲率可変ミラ−29および
ミラ−27を経てレ−ザ加工ヘッド17内に備えられた
集光レンズ19で集光される。この集光レンズ19で集
光されたレ−ザ光LBは、加工すべきワークWへ向けて
照射される。このレ−ザ光LBの照射と共にアシストガ
ス供給装置31から送り出されたN高圧ガスは、配管
33をとおりアシストガス圧制御装置35でアシストガ
ス圧が制御されてレ−ザ加工ヘッド17から加工すべき
ワークWへ向けて噴射されて、ワークWにレ−ザ加工が
行われてワークWから例えば製品Gが得られることにな
る。
【0041】前記製品Gを切断加工する際に、切断箇所
からプラズマ光Pが発生したときに、その反射光の情報
は、前記ミラ−27に近接した位置に設けられた光ファ
イバ−39に入射され、フォトダイオ−ド41により検
出され、反射光検出装置43でモニタ(計測および解
析)され、その検出情報が制御装置45に取り込まれる
ようになっている。この制御装置45には曲率制御装置
47が接続されており、制御装置45から出力される0
〜10Vのアナログ信号により曲率制御装置47を介し
て前記曲率可変ミラ−15および曲率可変ミラ−29の
ミラ−曲率を変化させることができるようになってい
る。さらに、この曲率制御装置47は制御装置45の信
号選択により、数10〜数100Hzまでのミラ−面の
振動機能を有している。
【0042】レ−ザ加工時のアシストガス圧制御は、前
記制御装置45により0〜10Vのアナログ信号にて、
アシストガス圧制御装置35を介して、低圧から高圧ま
で比較的に制御することができるようになっている。
【0043】また、前記制御装置45にはパワ−コント
ロ−ル制御装置49が接続されており、パワ−コントロ
−ル制御装置49で加工速度と入力エネルギ−が一定と
なるように制御せしめている。
【0044】前記制御装置45は、図2に示されている
ように、CPU51を備えており、このCPU51には
種々のデ−タを入力せしめるためのキ−ボ−ドのごとき
入力装置53が接続されていると共に種々のデ−タを出
力するためのCRTのごとき表示装置55が接続されて
いる。また、前記CPU51には予め設定した反射光の
設定値を記憶せしめておく反射光の設定値・メモリ57
が接続されていると共にこの反射光の設定値・メモリ5
7に予め記憶された反射光の設定値と反射光検出装置4
3で検出された実際の反射光の検出値とを比較判断する
反射光の比較判断装置59が接続されている。
【0045】さらに、前記CPU51には予め設定した
アシストガスの設定値を記憶せしめておくアシストガス
の設定値・メモリ61が接続されていると共にこのアシ
ストガスの設定値・メモリ61に予め記憶されたアシス
トガスの設定値と圧力センサ37で検出された実際のア
シストガスの検出値とを比較判断するアシストガスの比
較判断装置63が接続されている。
【0046】前記CPU51には前記X軸モ−タ21、
Y軸モ−タ23、アシストガス圧制御装置35、圧力セ
ンサ37、反射光検出装置43、曲率制御装置47およ
びパワ−コントロ−ル制御装置49が接続されている。
【0047】ワークWにレ−ザ加工を行ったときに、切
断箇所から発生したプラズマ光Pに基づく不良切断が発
生した場合には、次の手段で不良切断が回避される。
【0048】(1).曲率可変ミラ−15および曲率可
変ミラ−29による不良切断回避方法 図3に示されたフロ−チャ−トにおいて、ステップS1
で図4に示したごとくワークWの切断箇所にプラズマ光
P発生の有無を判断する。すなわち、反射光検出装置4
3で実際の反射光を検出し、この検出された実際の反射
光が制御装置45の反射光の比較判断装置59に取り込
まれる。この反射光の比較判断装置59には反射光の設
定値・メモリ57に記憶されている予め設定した反射光
の設定値が取り込まれているから、反射光の比較判断装
置59で実際の反射光と予め設定した反射光の設定値と
が比較判断される。そして、実際の反射光が予め設定し
た反射光の設定値より小の場合には図5に示されている
ように、切断は良好であるから、ステップS2に進んで
加工が継続される。実際の反射光が予め設定した反射光
の設定値より大の場合には図5に示されているように、
切断は不良であるから、ステップS3に進んで曲率可変
ミラ−15または曲率可変ミラ−29の曲率が変更され
る。そして、ステップS4で再度図4に示したごとくワ
ークWの切断箇所にプラズマ光P発生の有無がステップ
S1と同様に行われて、プラズマ光Pが発生していると
判断された場合にはステップS3に戻って再度曲率可変
ミラ−15または29の曲率が変更される。ステップS
4でプラズマ光Pが発生していないと判断された場合に
はステップS5に進み加工が継続される。
【0049】前記ステップS3で曲率可変ミラ−15の
曲率を変更させる具体的な例について説明すると、ワー
クWの切断箇所にプラズマ光Pが発生した場合には、集
光ビ−ムが金属蒸気プラズマの高圧下では、図6(B)
に示されているように、ガス屈折率が増大し、光散乱に
至り、ワークWを溶融・蒸発させるための充分なパワ−
密度が形成されないので、図1に示されている加工点よ
り遠方にある(=2500mm程度)曲率可変ミラ−1
5の曲率を変更して、集光レンズ19に入射する光を拡
大ビ−ムDが得られるよう図6(A)の状態から図7の
状態に修正(1.25D)することで、散乱により拡大
された集光ビ−ムを抑制させることができる。
【0050】次に、前記ステップS3で曲率可変ミラ−
29の曲率を変更させる具体的な例について説明する
と、図1に示されている加工点に近い位置(1000m
m)に配置した曲率可変ミラ−29では、ビ−ム径の変
化は少なく、焦点位置を7〜8mmの範囲で変化させる
ことが可能となる。今、この特性を利用して図8(A)
の状態から図8(B)の状態のごとく曲率可変ミラ−2
9を数10〜数100Hzのオ−ダ−で振動させると、
加工点のプラズマ発生による不安定な溶融・蒸発状態を
変化させることができる。特に、焦点位置が上下振動す
ることで、切断カ−フ内の溶融金属の対流現象で、金属
の粘性が低下し、ドロス離脱が容易となる。
【0051】(2).アシストガス圧を制御することに
よるによる不良切断回避方法図9に示されたフロ−チャ
−トにおいて、ステップS6で図4に示したごとくワー
クWの切断箇所にプラズマ光P発生の有無を判断する。
すなわち、圧力センサ37で実際のアシストガス圧を検
出し、この検出された実際のアシストガス圧が制御装置
45のアシストガスの比較判断装置63に取り込まれ
る。このアシストガスの比較判断装置63にはアシスト
ガス圧の設定値・メモリ61に記憶されている予め設定
したアシストガス圧の設定値が取り込まれているから、
アシストガスの比較判断装置63で実際のアシストガス
圧と予め設定したアシストガス圧の設定値とが比較判断
される。そして、実際のアシストガス圧が予め設定した
アシストガス圧の設定値より小の場合には、切断は良好
であるから、ステップS7に進んで加工が継続される。
実際のアシストガス圧が予め設定したアシストガス圧の
設定値より大の場合には、切断は不良であるから、ステ
ップS8に進んでアシストガス圧が下がるよう変更され
る。そして、ステップS9で再度ワークWの切断箇所に
プラズマ光P発生の有無がステップS6と同様に行われ
て、プラズマ光Pが発生していると判断された場合には
ステップS8に戻って再度アシストガス圧が下がるよう
変更される。ステップS8でプラズマ光Pが発生してい
ないと判断された場合にはステップS10に進み加工が
継続される。
【0052】前記ステップS8でアシストガス圧を下げ
るよう変更させる具体的な例について説明すると、ワー
クWとしてステンレスを使い、アシストガスとして高圧
を使って切断加工を行った場合には、プラズマが発
生し易い状況、次のとおりである。
【0053】(A).図10に示されているように、ピ
アス後、切断→切断へ移行するときの立ち上がりa
部 (B).切断→切断(さらに切断→切断,切断
→切断,切断→切断)へ移行するときのコ−ナ
−b部 などのように、切断方向が変化するコ−ナ−部を起点に
して発生する傾向がある。
【0054】Nガスによる高圧切断では、酸化反応に
よるO切断と異なり、溶融物の粘性が高いため、切断
コ−ナ−部では、切断方向が変化するために、ドロスが
滞留し易く(窒息状態)、結果として切断カ−フ内のア
シストガス圧が上昇し、プラズマ現象が発生し易い状況
となる。
【0055】したがって、コ−ナ−部での「アシストガ
ス圧を下げる」制御や一度プラズマ加工が発生した場合
の「アシストガス圧を下げる」制御は、加工安定化につ
ながるものである。
【0056】このガス圧力制御と共に加工速度と入力エ
ネルギ−が一定となるように前記パワ−コントロ−ル制
御装置49で制御することも併用することで、コ−ナ−
部あるいはエッジの多い製品加工においては高品質、安
定加工を期待することができる。
【0057】以上の結果から、不良製品の低下、切断品
質の高品質、安定加工(コ−ナ−・エッジ部)並びにト
−タル加工時間の短縮(マシンの停止時間をなくす)を
図ることができる。
【0058】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0059】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1の発明によれば、ワーク
にレ−ザ加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生
したプラズマの反射光を反射光検出装置で検出する。そ
して、この検出された実際の反射光の検出値が制御装置
に取り込まれる。制御装置には予め設定した反射光の設
定値が記憶されているから、制御装置で実際の反射光の
検出値と予め設定した反射光の設定値とが比較される。
その結果、実際の反射光の検出値が予め設定した反射光
の設定値より大であると判断された場合には、前記実際
の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より小
となるよう曲率制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−の
うち前記レ−ザ発振器の近傍に設けられた曲率可変ミラ
−の曲率を制御せしめることができる。
【0060】而して、曲率可変ミラーの曲率を変更し
て、集光レンズに入射するビーム径を拡大することで光
散乱によるエネルギー密度の低下を防ぐ。従って、プラ
ズマ光発生による不良切断時に、単に切断速度を低下し
たり、軸を停止するのでなく、能動的にプラズマ光の発
生を抑制せしめて不良切断をなくすることができると共
に切断品質の高品質、安定加工並びにト−タル加工時間
の短縮(マシンの停止時間をなくす)を図ることができ
る。
【0061】請求項2の発明によれば、ワークにレ−ザ
加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマの反射光を反射光検出装置で検出する。そして、こ
の検出された実際の反射光の検出値が制御装置に取り込
まれる。制御装置には予め設定した反射光の設定値が記
憶されているから、制御装置で実際の反射光の検出値と
予め設定した反射光の設定値とが比較される。その結
果、実際の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定
値より大であると判断された場合には、実際の反射光の
検出値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう
曲率制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ
−ザ加工ヘッドの近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲
率を制御せしめることができる。
【0062】而して、焦点距離を変化させることで、切
断カーフ内の溶融金属の粘性を低下させ、ドロス排出が
容易となる。従ってプラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生を抑制せしめて不良切断
をなくすることができると共に切断品質の高品質、安定
加工並びにト−タル加工時間の短縮(マシンの停止時間
をなくす)を図ることができる。
【0063】請求項3の発明によれば、ワークにレ−ザ
加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマが発生した場合には、圧力センサでアシストガスの
圧力が検出される。そして、この検出された実際のアシ
ストガスの圧力検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定したアシストガスの設定値が記憶され
ているから、制御装置で実際のアシストガスの圧力検出
値と予め設定したアシストガスの設定値とが比較され
る。その結果、実際のアシストガスの圧力検出値が予め
設定したアシストガスの設定値より大であると判断され
た場合には、実際のアシストガスの圧力検出値が予め設
定したアシストガスの設定値より小となるようアシスト
ガス圧制御装置で前記レ−ザ加工ヘッド内に供給される
アシストガスを制御せしめることができる。
【0064】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生を抑制せしめて不良切断
をなくすることができると共に切断品質の高品質、安定
加工(コ−ナ−・エッジ部)並びにト−タル加工時間の
短縮(マシンの停止時間をなくす)を図ることができ
る。
【0065】請求項4の発明によれば、請求項3記載の
レ−ザ加工方法において、さらに、加工速度と入力エネ
ルギ−が一定となるようにパワ−コントロ−ル制御装置
で加工速度と入力エネルギ−を制御せしめることができ
る。
【0066】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的により一層のプラズマ光の発生を抑制せしめ
て不良切断をなくすることができると共に切断品質の高
品質、安定加工並びにト−タル加工時間の短縮(マシン
の停止時間をなくす)を図ることができる。
【0067】請求項5の発明によれば、ワークにレ−ザ
加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマの反射光を反射光検出装置で検出する。そして、こ
の検出された実際の反射光の検出値が制御装置に取り込
まれる。制御装置には予め設定した反射光の設定値が記
憶されているから、制御装置で実際の反射光の検出値と
予め設定した反射光の設定値とが比較される。その結
果、実際の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定
値より大であると判断された場合には、前記実際の反射
光の検出値が予め設定した反射光の設定値より小となる
よう曲率制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前
記レ−ザ発振器の近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲
率を制御せしめることができる。
【0068】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生を抑制せしめて不良切断
をなくすることができると共に切断品質の高品質、安定
加工並びにト−タル加工時間の短縮(マシンの停止時間
をなくす)を図ることができる。
【0069】請求項6の発明によれば、ワークにレ−ザ
加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマの反射光を反射光検出装置で検出する。そして、こ
の検出された実際の反射光の検出値が制御装置に取り込
まれる。制御装置には予め設定した反射光の設定値が記
憶されているから、制御装置で実際の反射光の検出値と
予め設定した反射光の設定値とが比較される。その結
果、実際の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定
値より大であると判断された場合には、実際の反射光の
検出値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう
曲率制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ
−ザ加工ヘッドの近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲
率を制御せしめることができる。
【0070】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生を抑制せしめて不良切断
をなくすることができると共に切断品質の高品質、安定
加工並びにト−タル加工時間の短縮(マシンの停止時間
をなくす)を図ることができる。
【0071】請求項7の発明によれば、ワークにレ−ザ
加工を行ったときに、ワークの切断箇所に発生したプラ
ズマが発生した場合には、圧力センサでアシストガスの
圧力が検出される。そして、この検出された実際のアシ
ストガスの圧力検出値が制御装置に取り込まれる。制御
装置には予め設定したアシストガスの設定値が記憶され
ているから、制御装置で実際のアシストガスの圧力検出
値と予め設定したアシストガスの設定値とが比較され
る。その結果、実際のアシストガスの圧力検出値が予め
設定したアシストガスの設定値より大であると判断され
た場合には、実際のアシストガスの圧力検出値が予め設
定したアシストガスの設定値より小となるようアシスト
ガス圧制御装置で前記レ−ザ加工ヘッド内に供給される
アシストガスを制御せしめることができる。
【0072】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的にプラズマ光の発生を抑制せしめて不良切断
をなくすることができると共に切断品質の高品質、安定
加工(コ−ナ−・エッジ部)並びにト−タル加工時間の
短縮(マシンの停止時間をなくす)を図ることができ
る。
【0073】請求項8の発明によれば、請求項5記載の
レ−ザ加工方法において、さらに、加工速度と入力エネ
ルギ−が一定となるようにパワ−コントロ−ル制御装置
で加工速度と入力エネルギ−を制御せしめることができ
る。
【0074】而して、プラズマ光発生による不良切断時
に、単に切断速度を低下したり、軸を停止するのでな
く、能動的により一層のプラズマ光の発生を抑制せしめ
て不良切断をなくすることができると共に切断品質の高
品質、安定加工並びにト−タル加工時間の短縮(マシン
の停止時間をなくす)を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレ−ザ加工装置を説明する説明図で
ある。
【図2】レ−ザ加工装置を制御せしめる制御ブロック構
成図である。
【図3】プラズマ発生をなくするためのフロ−チャ−ト
図である。
【図4】プラズマの発生状態を示した図である。
【図5】プラズマの発生状態の抑制を反射強度で説明す
る説明図である。
【図6】曲率可変ミラ−の制御でプラズマの発生状態の
抑制を説明する説明図である。
【図7】曲率可変ミラ−の制御でプラズマの発生状態の
抑制を説明する説明図である。
【図8】曲率可変ミラ−の制御でプラズマの発生状態の
抑制を説明する説明図である。
【図9】プラズマ発生をなくするための他のフロ−チャ
−ト図である。
【図10】アシストガス圧の制御でプラズマの発生状態
の抑制を説明する説明図である。
【図11】従来のレ−ザ加工を行なったときの切断速度
と時間との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 レ−ザ加工装置 3 レ−ザ発振器 15 曲率可変ミラ− 17 レ−ザ加工ヘッド 19 集光レンズ 29 曲率可変ミラ− 31 アシストガス供給装置 35 アシストガス圧制御装置 37 圧力センサ 43 反射光検出装置 45 制御装置 47 曲率制御装置 57 反射光の設定値・メモリ 59 反射光の比較判断装置 61 アシストガスの設定値・メモリ 63 アシストガスの比較判断装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工方法において、前記ワークの切断
    箇所に発生したプラズマの反射光を反射光検出装置で検
    出し、この検出された実際の反射光の検出値と予め設定
    した反射光の設定値とを制御装置内で比較し、前記実際
    の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大
    であると判断された場合には、前記実際の反射光の検出
    値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう曲率
    制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ
    発振器の近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲率を制御
    せしめることを特徴とするレ−ザ加工方法。
  2. 【請求項2】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工方法において、前記ワークの切断
    箇所に発生したプラズマの反射光を反射光検出装置で検
    出し、この検出された実際の反射光の検出値と予め設定
    した反射光の設定値とを制御装置内で比較し、前記実際
    の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より大
    であると判断された場合には、前記実際の反射光の検出
    値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう曲率
    制御装置で前記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ
    加工ヘッドの近傍に設けられた曲率可変ミラ−の曲率を
    制御せしめることを特徴とするレ−ザ加工方法。
  3. 【請求項3】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工方法において、前記ワークの切断
    箇所にプラズマが発生した場合、圧力センサでアシスト
    ガスの圧力を検出し、この検出された実際のアシストガ
    スの圧力検出値と予め設定したアシストガスの設定値と
    を制御装置内で比較し、前記実際のアシストガスの圧力
    検出値が予め設定したアシストガスの設定値より大であ
    ると判断された場合には、前記実際のアシストガスの圧
    力検出値が予め設定したアシストガスの設定値より小と
    なるようアシストガス圧制御装置で前記レ−ザ加工ヘッ
    ド内に供給されるアシストガスを制御せしめることを特
    徴とするレ−ザ加工方法。
  4. 【請求項4】 加工速度と入力エネルギ−が一定となる
    ようにパワ−コントロ−ル制御装置で加工速度と入力エ
    ネルギ−を制御せしめることを特徴とする請求項3記載
    のレ−ザ加工方法。
  5. 【請求項5】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断
    箇所に発生したプラズマの反射光を検出する反射光検出
    装置と、この検出された実際の反射光の検出値と予め設
    定した反射光の設定値とを比較する制御装置と、前記実
    際の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より
    大であると判断された場合には、前記実際の反射光の検
    出値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう前
    記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ発振器の近傍
    に設けられた第1曲率可変ミラ−の曲率を制御せしめる
    曲率制御装置と、を備えてなることを特徴とするレ−ザ
    加工装置。
  6. 【請求項6】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断
    箇所に発生したプラズマの反射光を検出する反射光検出
    装置と、この検出された実際の反射光の検出値と予め設
    定した反射光の設定値とを比較する制御装置と、前記実
    際の反射光の検出値が予め設定した反射光の設定値より
    大であると判断された場合には、前記実際の反射光の検
    出値が予め設定した反射光の設定値より小となるよう前
    記複数の曲率可変ミラ−のうち前記レ−ザ加工ヘッドの
    近傍に設けられた第2曲率可変ミラ−の曲率を制御せし
    める曲率制御装置と、を備えてなることを特徴とするレ
    −ザ加工装置。
  7. 【請求項7】 レ−ザ発振器から出力されたレ−ザビ−
    ムを複数の曲率可変ミラ−で反射させた後、レ−ザ加工
    ヘッド内の集光レンズで集光せしめ、ついでアシストガ
    スを伴い、この集光レンズで集光されたレ−ザビ−ムを
    加工すべきワークへ向けて照射せしめてワークにレ−ザ
    加工を行うレ−ザ加工装置において、前記ワークの切断
    箇所にプラズマが発生した場合、アシストガスの圧力を
    検出する圧力センサと、この検出された実際のアシスト
    ガスの圧力検出値と予め設定したアシストガスの設定値
    とを比較する制御装置と、前記実際のアシストガスの圧
    力検出値が予め設定したアシストガスの設定値より大で
    あると判断された場合には、前記実際のアシストガスの
    圧力検出値が予め設定したアシストガスの設定値より小
    となるよう前記レ−ザ加工ヘッド内に供給されるアシス
    トガスを制御せしめるアシストガス圧制御装置と、を備
    えてなることを特徴とするレ−ザ加工装置。
  8. 【請求項8】 加工速度と入力エネルギ−が一定となる
    ように加工速度と入力エネルギ−を制御せしめるパワ−
    コントロ−ル制御装置、を備えてなることを特徴とする
    請求項7記載のレ−ザ加工装置。
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