JP2001314036A - 電力系統分離装置 - Google Patents

電力系統分離装置

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JP2001314036A
JP2001314036A JP2000127967A JP2000127967A JP2001314036A JP 2001314036 A JP2001314036 A JP 2001314036A JP 2000127967 A JP2000127967 A JP 2000127967A JP 2000127967 A JP2000127967 A JP 2000127967A JP 2001314036 A JP2001314036 A JP 2001314036A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 買電電源21と自家発電源22とが並列運転
時に、電力会社側の事故を検出した場合に、確実に買電
電源21と自家発電源22とを分離することが可能であ
り、継続して自家発による系統運用を行なうことが可能
な電力系統分離装置を提供すること。 【解決手段】 系統分離装置12に負荷遮断器4Aの開
接点情報4Aa、負荷遮断器5Aの開接点情報5Aa、
負荷遮断器4Bの開接点情報4Ba、および負荷遮断器
5Bの開接点情報5Baを入力し、負荷遮断器4A,5
Aおよび負荷遮断器4B,5Bがいずれも閉路状態か否
かを判断し、買電側遮断器1および自家発側遮断器2お
よび連繋遮断器3がいずれも閉路状態で、しかも負荷遮
断器4A,5Aおよび負荷遮断器4B,5Bがいずれも
閉路状態の場合には、買電電源21の事故時に負荷遮断
器4A,5Aを開路する引き外し指令4Ab,5Abを
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統を事故時
に切り離す電力系統分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力系統分離装置を図3により説
明する。
【0003】買電電源21は電力会社から電力を供給さ
れる電源であり、買電側遮断器1は買電電源21と買電
母線23との系統接続を開閉する遮断器である。
【0004】自家発電源22は一般事業家が自力で電力
を発電して使用する電源であり、自家発側遮断器2は自
家発電源22と自家発母線24との系統接続を開閉する
遮断器である。
【0005】連繋遮断器3は一般的には互いに平行して
付設された買電母線23と自家発母線24との系統接続
を開閉する遮断器であり、これら買電側遮断器1と自家
発側遮断器2と連繋遮断器3とによって電源側回路を構
成している。
【0006】また、買電母線23に接続されて買電電源
21と負荷26との系統接続を開閉する負荷遮断器4
A,5Aと、負荷遮断器4A,5Aと並列に自家発母線
24に接続されて自家発電源22と負荷26との系統接
続を開閉する負荷遮断器4B,5Bとによって負荷側回
路を構成している。
【0007】買電側遮断器1の負荷側系統線には買電側
遮断器1と直列に変流器10が接続され、買電母線23
には計器用変圧器11が接続されており、変流器10の
2次側からは電流信号10aが出力され、計器用変圧器
11の2次側からは電圧信号11aが出力される。
【0008】そして、系統分離装置12は変流器10の
2次側および計器用変圧器11の2次側に接続され、電
流信号10aおよび電圧信号11aを入力し、これらの
信号の位相関係から買電電源21の事故を検出してい
る。
【0009】即ち、電流信号10aおよび電圧信号11
aにより電力会社側の事故時に自家発電源22から買電
電源21に流れる事故電流や系統の電圧変動を検出し
て、買電電源21と自家発電源22を並列運用状態から
分離するために、連繋遮断器3をトリップして開路状態
にする。
【0010】この場合、系統分離装置12には買電側遮
断器1の閉路信号1a、自家発側遮断器2の閉路信号2
a、および連繋遮断器3の閉路信号3aが入力されてお
り、買電側遮断器1および自家発側遮断器2および連繋
遮断器3がいずれも閉路状態で、買電電源21の事故を
検出した場合には、連繋遮断器3を開路するようにトリ
ップ信号3bが出力するように構成されている。
【0011】連繋遮断器3を開路することにより、電力
会社側の事故が除去され、自家発電源22により継続し
て負荷26に電力を供給することが可能となる。
【0012】図4は図3に示した系統分離装置12の動
作フローチャート説明図である。
【0013】ステップ41では買電側遮断器1の閉路信
号1a、自家発側遮断器2の閉路信号2a、および連繋
遮断器3の閉路信号3aから、買電電源21と自家発電
源22とが並列運転されているか否か、即ち系統の運用
状態を検出する。
【0014】ステップ42では買電側遮断器(CB1)
1の閉路信号1a、自家発側遮断器(CB2)2の閉路
信号2a、および連繋遮断器(CB3)3の閉路信号3
aから、これらの遮断器CB1〜CB3がすべて閉路状
態か否かを判定し、いずれか一つでも開路状態であれ
ば、系統分離装置12の動作を終了し、すべてが閉路状
態であれば、次のステップに進む。
【0015】ステップ43では変流器10の2次側から
出力された電流信号10aと、計器用変圧器11の2次
側から出力された電圧信号11aとから、買電側の事故
を検出し、ステップ44で事故と判定された場合には次
のステップに進み、事故と判定されなかった場合には再
びステップ43に戻り判定を繰り返す。
【0016】ステップ45はステップ44における判定
結果に基づき、連繋遮断器3(CB3)に対してトリッ
プ信号を出力し、その動作を終了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、第1
の負荷遮断器と第2の負荷遮断器が2台共に閉の状態で
あれば、買電電源と自家発電源とが並列状態となるた
め、電力会社側の事故を検出して連繋遮断器をトリップ
しても、自家発電源が分離されず、事故が継続し、最終
的には自家発電源が停止し、系統が全停になることがあ
る。
【0018】そこで本発明は、電力系統の並列運転時に
おいて、系統運用状態に関係なく、電力会社側の事故で
確実に系統分離ができる電力系統分離装置を提供するこ
とを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の電力系統分離装
置は、買電電源系統接続を開閉する買電側遮断器と、自
家発電源系統接続を開閉する自家発側遮断器と、前記買
電電源系統と前記自家発電源系統との系統接続を開閉す
る連繋遮断器と、前記買電電源系統と負荷との間を開閉
する第1の負荷遮断器と、前記自家発電源系統と前記負
荷との間を開閉する第2の負荷遮断器と、前記買電電源
系統の事故を検出し、前記連繋遮断器を開路させる系統
分離装置とを備え、この系統分離装置は、前記第1及び
第2の負荷遮断器の開閉状態を入力しており、前記買電
電源系統の事故時に前記第1および前記第2の負荷遮断
器がいずれも閉路状態の場合には、前記第1および第2
の負荷遮断器の少なくとも一方を開路するように系統分
離制御することを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の電力系統分離装置において
は、前記系統分離装置は、前記買電側遮断器、自家発側
遮断器および連繋遮断器がすべて閉開路状態のとき、前
記系統分離制御を行うことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の電力系統分離装置の
実施形態を説明する。図1において、買電電源21は電
力会社から電力を供給される電源であり、買電側遮断器
1は買電電源21と買電母線23との系統接続を開閉す
る遮断器である。
【0022】自家発電源22は一般事業家が自力で電力
を発電して使用する電源であり、自家発側遮断器2は自
家発電源22と自家発母線24との系統接続を開閉する
遮断器である。
【0023】連繋遮断器3は一般的には互いに平行して
付設された買電母線23と自家発母線24との系統接続
を開閉する遮断器であり、これら買電側遮断器1と自家
発側遮断器2と連繋遮断器3とによって電源側回路を構
成している。
【0024】また、買電母線23に接続されて買電電源
21と負荷26、27との系統接続を開閉する負荷遮断
器4A,5Aと、負荷遮断器4A,5Aと並列に自家発
母線24に接続されて自家発電源22と負荷26、27
との系統接続を開閉する負荷遮断器4B,5Bとによっ
て負荷側回路を構成している。
【0025】買電側遮断器1の負荷側系統線には買電側
遮断器1と直列に変流器10が接続され、買電母線23
には計器用変圧器11が接続されており、変流器10の
2次側からは電流信号10aが出力され、計器用変圧器
11の2次側からは電圧信号11aが出力される。
【0026】そして、系統分離装置12は変流器10の
2次側および計器用変圧器11の2次側に接続され、電
流信号10aおよび電圧信号11aにより電力会社側の
事故時に自家発電源22から買電電源21に流れる事故
電流や系統の電圧変動を検出する。
【0027】系統分離装置12には買電側遮断器1の閉
路信号1a、自家発側遮断器2の閉路信号2a、および
連繋遮断器3の閉路信号3aが入力されているほか、負
荷遮断器4Aの開接点情報4Aa、負荷遮断器5Aの開
接点情報5Aa、負荷遮断器4Bの開接点情報4Ba、
および負荷遮断器5Bの開接点情報5Baも入力されて
おり、これらの遮断器の動作状態、すなわち、閉路状態
か否かを判断する。
【0028】系統分離装置12は、買電側遮断器1およ
び自家発側遮断器2および連繋遮断器3がいずれも閉路
状態のとき、買電電源21に事故が発生したものと判断
すると、負荷遮断器4A,5Aおよび負荷遮断器4B,
5Bが閉路状態か否かを判断する。付加に並列に接続さ
れている一対の負荷遮断器4A,5Aあるいは4B,5
Bの少なくも一方が開状態にある場合には、連繋遮断器
3のみをトリップする。そして、これらの負荷遮断器対
のうち、いずれかの負荷遮断器対が両方とも閉路状態の
場合には、連繋遮断器3の他に、負荷遮断器対のうちの
少なくも一方、たとえば、負荷遮断器4A,5Aを開路
するトリップ指令4Ab,5Abを出力する。
【0029】図2は上述した系統分離装置12の動作を
説明するためのフローチャートである。
【0030】ステップ41では買電側遮断器1の閉路信
号1a、自家発側遮断器2の閉路信号2a、および連繋
遮断器3の閉路信号3aから、買電電源21と自家発電
源22とが並列運転されているか否か、即ち系統の運用
状態を検出する。
【0031】ステップ42では買電側遮断器(CB1)
1の閉路信号1a、自家発側遮断器(CB2)2の閉路
信号2a、および連繋遮断器(CB3)3の閉路信号3
aから、これらの遮断器CB1〜CB3がすべて閉路状
態か否かを判定し、いずれか一つでも開路状態であれ
ば、系統分離装置12の動作を終了し、すべてが閉路状
態であれば、次のステップに進む。
【0032】ステップ43では変流器10の2次側から
出力された電流信号10aと、計器用変圧器11の2次
側から出力された電圧信号11aとから、買電側の事故
を検出し、ステップ44で事故と判定された場合には次
のステップに進み、事故と判定されなかった場合には再
びステップ43に戻り判定を繰り返す。
【0033】ステップ25では負荷遮断器4Aの開接点
情報4Aa、負荷遮断器5Aの開接点情報5Aa、負荷
遮断器4Bの開接点情報4Ba、および負荷遮断器5B
の開接点情報5Baから、負荷側の各遮断器(CB:4
A、4B、5A、5B)の状態を検出する。
【0034】ステップ26では、対をなす負荷遮断器4
A、4Bあるいは負荷遮断器5A、5Bについて、対を
なす遮断器が両方ともに閉路状態か否かを判断し、いず
れかの遮断器対が両方とも閉路状態であれば、次のステ
ップに進み、すべての遮断器対について、少なくもいず
れか一方が開路状態であれば、連繋遮断器(CB3)を
トリップして系統分離装置12の動作を終了する。
【0035】ステップ27では、連繋遮断器(CB3)
3とともに負荷遮断器4Aまたは負荷遮断器(CB)5
Aに対してトリップ信号を出力して系統分離装置12の
動作を終了する。
【0036】
【発明の効果】本発明により、買電電源と自家発電源と
が並列運転時に、電力会社側の事故を検出した場合に、
確実に買電電源と自家発電源とを分離することが可能で
あり、継続して自家発による系統運用ができるので電力
系統分離装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す電力系統分離装置の
構成図である。
【図2】図1の作用を示すフローチャート説明図であ
る。
【図3】従来の実施の形態を示す電力系統分離装置の構
成図である。
【図4】図3の作用を示すフローチャート説明図であ
る。
【符号の説明】
1 買電側遮断器 2 自家発側遮断器 3 連繋遮断器 4A,4B 負荷遮断器 5A,5B 負荷遮断器 10 変流器 11 計器用変圧器 12 系統分離装置 21 買電電源 22 自家発電源 23 買電母線 24 自家発母線 26 負荷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 買電電源系統接続を開閉する買電側遮断
    器と、自家発電源系統接続を開閉する自家発側遮断器
    と、前記買電電源系統と前記自家発電源系統との系統接
    続を開閉する連繋遮断器と、前記買電電源系統と負荷と
    の間を開閉する第1の負荷遮断器と、前記自家発電源系
    統と前記負荷との間を開閉する第2の負荷遮断器と、前
    記買電電源系統の事故を検出し、前記連繋遮断器を開路
    させる系統分離装置とを備え、この系統分離装置は、前
    記第1及び第2の負荷遮断器の開閉状態を入力してお
    り、前記買電電源系統の事故時に前記第1および前記第
    2の負荷遮断器がいずれも閉路状態の場合には、前記第
    1および第2の負荷遮断器の少なくとも一方を開路する
    ように系統分離制御することを特徴とする電力系統分離
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105310A1 (ja) * 2002-06-05 2003-12-18 三菱重工業株式会社 安定化電力供給システムおよびその運用方法、並びに電力安定供給の運用プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003105310A1 (ja) * 2002-06-05 2003-12-18 三菱重工業株式会社 安定化電力供給システムおよびその運用方法、並びに電力安定供給の運用プログラム

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