JP2001313815A - 画像情報読取方法および装置 - Google Patents

画像情報読取方法および装置

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JP2001313815A JP2000082548A JP2000082548A JP2001313815A JP 2001313815 A JP2001313815 A JP 2001313815A JP 2000082548 A JP2000082548 A JP 2000082548A JP 2000082548 A JP2000082548 A JP 2000082548A JP 2001313815 A JP2001313815 A JP 2001313815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報読取装置において、光ビームの主走
査速度を変更させずに画素密度を変更しうるとともに、
画素密度を変更してもエリアジングノイズを適切に除去
等するものとする。 【解決手段】 読取り画素密度に応じて、エンドレスベ
ルト9aを駆動するモータの回転速度、シート1を走査
するレーザ光11のビーム径、A/D変換器36aのサ
ンプリングクロック等を変更してデジタル画像信号S1
を得る。画像信号S1に対してさらに画素密度変換手段
37aにおいて画素密度変換処理を施して画像信号S
1′を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像情報読取方法お
よび装置に関し、詳細には、読取られた画像信号の画素
密度を変更可能とした画像情報読取方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線(X線、α線、β線、γ線、電子
線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギーの
一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると
蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍
光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放
射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍
光体シート)に記録し、この蓄積性蛍光体シートにレー
ザビーム等の光ビームを走査して信号光である画像情報
に応じた輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光
を光電読取手段により光電的に読取ってアナログ画像信
号を得、このアナログ画像信号を所定の間隔でサンプリ
ングするとともに量子化することにより所定の画素密度
のデジタル画像信号を得ることができ、さらにこのデジ
タル画像信号に基づき写真感光材料等の記録媒体、CR
T等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出
力させる放射線画像情報記録再生システムがすでに知ら
れている(特開昭55-12429号、同56-11395号、同56-113
97号など)。
【0003】このシステムは、従来の銀塩写真を用いる
放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域
に亘って画像を記録しうるという実用的な利点を有して
いる。
【0004】また、上述した輝尽発光光を光電的に読取
る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に各別に光電
読取手段を配設して、蓄積性蛍光体シートの両面または
片面にのみ励起光を照射し、この励起光の照射により蓄
積性蛍光体シートの両面からそれぞれ発せられる輝尽発
光光を各光電読取手段により光電的に検出する放射線画
像読取装置が提案されている(例えば、特開昭55-87970
号)。このような放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体
シートに1つの放射線画像が蓄積記録され、かつ蓄積性
蛍光体シートの両面から読取りを行うように光電読取手
段を配し、これにより輝尽発光光を検出するため、集光
効率が向上し、得られた2つの画像信号を所定の加算比
で加算することにより、ノイズ成分の検出位置がシート
の表裏で分散するため、片面のみから得られた画像信号
よりも相対的にS/Nがより改善された加算画像信号を
得ることができる。
【0005】さらに、シートの一方の面から得られた単
一の画像信号またはシートの両面からそれぞれ得られた
2つの画像信号に対して、画像信号(加算画像信号を含
む)のS/Nを高くするような周波数応答特性を有する
フィルタによってフィルタリング処理を施した後に、加
算画像信号を得るようにした画像の重ね合わせ方法が提
案されている(特開平7-287330号)。この方法によれ
ば、撮影時において被写体に照射された放射線量を求
め、この放射線量に基づいて画像信号にフィルタリング
処理を施す際のパラメータ(フィルタ係数)を求めてい
るため、被写体に照射される放射線量に応じて最適な画
質の画像を表す画像信号または重ね合わせ画像を表す加
算画像信号を得ることができる。さらにまた、この方法
は、画像信号の全体に周波数特性を変化させる処理を施
すようにしたため、フーリエ変換等の周波数変換を行う
必要がなくなり、計算量を少なくすることができるもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記放射線画
像情報記録再生システムの画像読取部において、あるい
はこの画像読取部が単独で構成された放射線画像情報読
取装置において、得られた単一の画像信号または加算画
像信号の画素密度を、上述した所定の画素密度とは異な
るものとしたいという要望がある。
【0007】これは例えば、集団検診などのように大量
の放射線画像の撮影が行われる場合等においては、撮影
された放射線画像の読取り速度を向上することが要求さ
れる一方、再生される画像に求められる画質は、再検査
を要するか否かの判断を行うことができる程度のもので
あればよく、過度に高画素密度で画像情報を読取る必要
はない等の事情によるものである。勿論これとは反対
に、読取り速度は低下しても高画質の画像を再生しうる
ように高画素密度で画像情報を読み取ることが求められ
る場合もある。
【0008】このように予め設定されている所定の画素
密度による読取りの他に、他の画素密度での読取りをも
行うには、単純には光ビームの主走査速度と副走査速度
とを変更することが考えられる。そして、この光ビーム
の主走査速度を変更するときは、光ビームの主走査を行
う走査光学系(例えばポリゴンミラーやガルバノメータ
ミラー等)の駆動速度を変更する必要がある。
【0009】しかしながら、走査光学系の駆動速度を変
更したときは、その慣性力の影響により駆動速度が安定
するまで一定の時間を要し、また全ての速度域において
安定した駆動が保証されていない場合もある。このた
め、光ビームの主走査速度を変更させずに画素密度を変
更可能とすることが望ましい。また、このように画素密
度を変更した場合に、主走査方向および副走査方向の各
画素密度が同一の割合で変更される必要もある。
【0010】また、画素密度を変更する際には、できる
だけ高速に画素密度変換処理を行うことが望まれてい
る。
【0011】さらに、単に画素密度を変更しただけで
は、以下のような問題が生じることも考えられる。
【0012】すなわち、 (I) 画素密度の変更によりシートから発光される1画
素当たりの信号光のエネルギーが、元の画素密度のとき
の1画素当たりの信号光のエネルギーとは異なるものと
なるため、変更前後の画素密度比が大きい場合には再生
される画像全体の濃度(または輝度)に変化を生じて、
診断性能に影響を与える場合がある。
【0013】(II) アナログ画像信号に対してシェーデ
ィング補正を行う場合には、画素密度変更前後で、補正
すべきシェーディングの特性に変化を生じて、シェーデ
ィングを適正に補正できない場合がある。
【0014】(III)アナログ画像信号を対数増幅する場
合には、画素密度変更前後で、周波数伝達特性に変化を
生じる場合がある。
【0015】(IV) アナログ画像信号をサンプリングす
るのに先立ってエリアジングノイズを除去するフィルタ
リングを行う場合には、画素密度変更前後で、ナイキス
ト周波数に変化を生じるため、適正にエリアジングノイ
ズをカットできない場合がある。
【0016】これらの問題は、上述した放射線画像情報
記録再生システムによる、放射線画像情報が記録された
蓄積性蛍光体シートからの放射線画像情報の読取りにお
いてのみ生じる問題ではなく、例えば画像がプリントさ
れた媒体を光ビームで走査して、この媒体にプリントさ
れた画像に応じて発せられる反射光を信号光として読取
る方法や装置においても同様に生じうる。
【0017】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、光ビームの主走査速度を変更させずに画素密度を
変更することができる画像情報読取方法および装置を提
供することを第1の目的とするものである。
【0018】また、本発明は、光ビームの主走査速度を
変更させずに画素密度を変更することができる両面読取
り用の画像情報読取方法および装置を提供することを第
2の目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の画像情報読取方
法および装置は、副走査の速度およびサンプリングの間
隔を変更することにより、主走査速度を変更することな
く、任意の画素密度のデジタル画像信号を得るものであ
る。
【0020】すなわち、本発明の第1の画像情報読取方
法は、画像情報が記録された被走査シートに光ビームを
一定の方向に一定の速度で繰り返し主走査しつつ該主走
査方向に対して略直交する方向に副走査することによ
り、前記光ビームを該被走査シートの略全面に走査せし
め、該光ビームの走査により該被走査シートから発せら
れる信号光を光電的に検出し、得られたアナログ画像信
号をサンプリングおよび量子化して所定の画素密度のデ
ジタル画像信号を得る画像情報読取方法において、前記
副走査の速度をm(m>0)倍し、前記サンプリングの
間隔をn(n>0)倍することを特徴とするものであ
る。
【0021】ここで主走査方向の画素数をa/m(a>
0)倍、副走査方向の画素数をa/n倍する画素密度変
換処理をさらに加えて行なうようにするのが好ましい。
画像の縦横比を元の画像と同一にすることができるから
である。
【0022】また本発明の第2の画像情報読取方法は、
シートの両面からそれぞれ読み取って得られた2つの画
像信号の加算画像信号に関するものであり、画像情報が
記録された被走査シートに光ビームを一定の方向に一定
の速度で繰り返し主走査しつつ該主走査方向に対して略
直交する方向に副走査することにより、前記光ビームを
該被走査シートの略全面に走査せしめ、該光ビームの走
査により該被走査シートの両面から発せられる信号光を
光電的に検出し、得られた2つのアナログ画像信号をサ
ンプリングおよび量子化して2つのデジタル画像信号を
得、該2つのデジタル画像信号を加算して所定の画素密
度の加算画像信号を得る画像情報読取方法において、前
記副走査の速度をm(m>0)倍し、前記サンプリング
の間隔をn(n>0)倍し、さらに前記主走査方向の画
素数をa/m(a>0)倍、前記副走査方向の画素数を
a/n倍とする画素密度変換処理を行なうことを特徴と
するものである。
【0023】ここで上記第1および第2の発明におい
て、被走査シートには、上述した放射線画像情報記録再
生システムにおいて使用される、放射線画像が蓄積記録
された蓄積性蛍光体シートのみならず、写真プリント等
の反射原稿やフイルムなどの透過原稿等も含む。したが
って、被走査シートから発せられる信号光には、光ビー
ムにより励起されて蓄積性蛍光体シートから発せられる
輝尽発光光の他、反射原稿から発せられる反射光や透過
原稿から発せられる透過光をも含む。
【0024】また、サンプリングの間隔を変更する方法
としては、基準クロックに対して分周回路を用いて分周
したクロックを作り、この分周したクロックによりサン
プリングし、あるいは基準クロックに対してPLLによ
り周期の異なるクロックを作成してこの新たなクロック
によりサンプリングし、あるいは周期の異なる複数のサ
ンプリング用クロックを切り換えて適用してサンプリン
グするなどの方法を適用することができる。
【0025】さらに、加算画像信号を得る方法として
は、単純に2つのデジタル画像信号の相対応する画素同
士を加算する方法のみならず、上記特開平7-287330号に
記載されたように、2つのデジタル画像信号に対して加
算画像信号のS/Nを高くするような周波数応答特性を
有するフィルタによってフィルタリング処理を施してか
ら加算する方法を採用することができる。
【0026】一方、画素密度変換処理としては、画像信
号の主走査方向に対して1次元マスク演算を施すことに
よる方法、画素密度に応じて画素を間引く方法、Bスプ
ライン補間演算、Cubic スプライン補間演算等の高次の
補間演算による方法(例えば特開平8-16767号、同9-321
981号)、線形補間演算による方法(例えば特開平9-505
16号)を採用することができる。
【0027】なお、この画素密度変換を行う際には、
m,nに応じて1次元マスク演算のパラメータ、画素を
間引く際のパラメータおよび補間演算の演算式のパラメ
ータを変更することが好ましい。ここで、1次元マスク
演算のパラメータはマスク係数であり、画素を間引く際
のパラメータは画素の間引き間隔である。なお、補間演
算の演算式のパラメータは、補間演算を行う際にどのよ
うな補間演算(例えばBスプライン補間演算、Cubic ス
プライン補間演算、線形補間演算)の演算式を用いるか
を表すものである。
【0028】なお、本発明の第2の画像情報読取方法に
おいては、前記2つのデジタル画像信号に対して前記画
素密度変換処理を行うことが好ましい。ここで、2つの
デジタル画像信号に対して画素密度変換処理を行うと
は、2つのデジタル画像信号を加算して加算画像信号を
得る前に画素密度変換を行うことをいう。
【0029】また、本発明の各画像情報読取方法におい
ては、前記m,nに応じて、以下の(1)から(8)の
特性のうち少なくとも1つを変更することが好ましい。
【0030】(1)前記被走査シートを走査する光ビー
ムの径 (2)前記被走査シートを走査する光ビームのパワー (3)前記信号光を検出する感度 (4)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
ング補正用データ (5)前記シェーディング補正用データを記憶したメモ
リから該シェーディング補正用データを出力するタイミ
ング (6)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
る周波数伝達特性 (7)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
行う場合におけるカットオフ周波数 (8)前記画素密度変換処理におけるフィルタリング処
理のパラメータ(フィルタリング処理として間引き処理
を行なう場合の間引きのパラメータをも含む) ここで、上記(1)から(8)の変更事項は、少なくと
も1つの該当する事項について適用するものであり、必
ずしも(1)から(8)までの全てを構成要件として備
える必要はない。すなわち、例えばシェーディング補正
を行うことがない画像情報読取方法においては、上記
(4)および(5)の構成を備える必要はないものであ
る。
【0031】さらにこれら(1)から(8)の事項につ
いて、少なくとも1つ変更するものであればよく、いず
れか1つのみを構成要件として備えるもの、これらのう
ち2つ以上を備えるものであってもよい。
【0032】なお、上記(1)から(3)の変更事項
は、上述した (I) の問題、すなわち画素密度の変更に
よりシートから発光される1画素当たりの信号光のエネ
ルギーが、元の画素密度のときの1画素当たりの信号光
のエネルギーとは異なるものとなるため、変更前後の画
素密度比が大きい場合には再生される画像全体の濃度
(または輝度)に変化を生じて、診断性能に影響を与え
る場合において適用する事項であり、具体的には、画素
密度を高密度側に変更したときは、(1)光ビーム径を
縮小し、(2)光ビームのパワーを弱く、および/また
は(3)信号光を検出する感度を高くし、一方、画素密
度を低密度側に変更したときは、(1)光ビーム径を拡
大し、(2)光ビームのパワーを強く、および/または
(3)信号光を検出する感度を低くすればよい。
【0033】同様に、画素密度を高密度側に変更したと
きは、(6)の事項は、周波数応答特性をより高周波数
帯域まで広げるように変更し、(7)の事項も同様にカ
ットオフ周波数を高周波数側に変更すればよく、画素密
度を低密度側に変更したときは、(6)の事項は、カッ
トオフ周波数をより低周波数側とするように変更し、
(7)の事項も同様にカットオフ周波数を低周波数側に
変更すればよい。
【0034】上記(8)の事項は、例えばフィルタリン
グ処理のパラメータ(マスク演算の係数)を、高密度の
ときよりも低密度のときの方がマスク演算したときのカ
ットオフ周波数を低周波側にするように変更すればよ
い。なお、間引き処理のパラメータを適用する場合は、
上記フィルタリング処理のパラメータを適用した場合の
画素密度の高低に対する変更方向とは反対の方向に変更
すればよい。
【0035】上記(4)の事項は、画素密度に応じて定
性的に変動する特性ではないため、予め代表的な画素密
度毎にシェーディング補正用データを準備しておき、変
更された画素密度に対応するシェーディング補正用デー
タを、これらの準備されたデータのうちから選択し、ま
たは一致する画素密度のデータが準備されていない場合
は、準備されているデータのうち少なくとも2種類の画
素密度に対応するデータを用いた補間処理により、変更
された画素密度に対応するシェーディング補正用データ
を求めて適用すればよい。
【0036】上記(5)の事項は、デジタル画像信号に
対してリアルタイムでシェーディング補正を行う際に適
用されるものであり、予め準備されたシェーディング補
正用データを画素密度に応じたタイミングで出力して、
得られたデジタル画像信号に対してシェーディング補正
を施すものである。具体的には、画素密度を高密度側に
変更したときには、サンプリング速度が早くなるためこ
のサンプリング速度に応じてシェーディング補正用デー
タを出力するタイミングを早くすればよい。一方、画素
密度を低密度側に変更したときには、サンプリング速度
が遅くなるためこのサンプリング速度に応じてシェーデ
ィング補正用データを出力するタイミングを遅くすれば
よい。
【0037】ここで、シェーディングとは、光ビームを
走査するための光偏向器(ポリゴンミラー、ガルバノメ
ータミラー等)の反射面の反射率ムラによる走査ビーム
の強度ムラ、また光偏向器の偏向速度のバラツキによる
光ビームの走査速度ムラ、あるいは主走査方向に沿って
配設される光電検出手段の主走査方向における感度ムラ
による検出ムラ等により、光電読取手段から得られるア
ナログ画像信号の変動(光検出効率の部分的な低下)を
意味するものである。またシェーディング補正用データ
とは、基準となる被走査シート(例えば放射線が一様に
照射された蓄積性蛍光体シート)を用いる等して予め求
められたシェーディングの特性をいうものである(特開
昭61-189763 号、同62-47259号,同62-47261号、同64-8
6759号、特開平2-58973 号等参照)。
【0038】なお、前述した変更事項(1)、(2)、
(3)、(6)、(7)、(8)においてもそれぞれ、
予め画素密度毎の特性((1)にあってはビーム径、
(2)にあってはビームパワー、(3)にあっては感
度、(6)にあっては周波数応答特性、(7)にあって
はカットオフ周波数の異なる周波数応答特性、(8)に
あってはフィルタリング処理のパラメータ)を準備して
おき、変更された画素密度に対応する特性を選択するこ
とにより、変更するものであってもよい。
【0039】また(4)シェーディング補正用データの
変更方法としては上述したような、予め準備された複数
の補正用データのうち選択する方式の他、予め設定され
ている画素密度に対応して準備されている1つのシェー
ディング補正用データを、変更された後の画素密度に応
じてサンプリングすることによって求め、この新たに求
められたシェーディング補正用データを用いるようにし
てもよい。
【0040】なお、mおよびnの値毎に例えば、「高密
度」(例えばm=n=0.5のとき)、「標準密度」
(元の所定の画素密度(m=n=1に相当))、「低密
度」(m=n=2のとき)という対応関係を設定してお
いてもよい。
【0041】また、選択され得るm,nの値ごとに予め
設定されたシェーディング補正データのうち、選択され
たm,nの値に応じたシェーディング補正データを選択
することにより、シェーディング補正データを変更する
ようにしてもよく、この場合、下記の2つの方法
[I],[II]のうちいずれか一方を適用するのが好ま
しい。すなわち、 [I]m,nの値ごとに予め設定されたシェーディング
補正データを第1の記憶媒体に予め記憶させておき、選
択されたm,nの値に対応するシェーディング補正デー
タを、選択の都度、第1の記憶媒体から第2の記憶媒体
に転送し、この転送されたシェーディング補正データを
第2の記憶媒体から読み出すことにより、シェーディン
グ補正データの選択を行なう。 [II]m,nの値ごとに予め設定されたシェーディング
補正データを第1の記憶媒体に予め記憶させておき、起
動時など所望とするときに、これらのシェーディング補
正データの全てを、第1の記憶媒体から、m,nの値ご
とに互いに異なるアドレスに対応した記憶領域を有する
第2の記憶媒体にm,nの値に対応させて転送し、選択
されたm,nの値に対応するシェーディング補正データ
を、選択されたm,nの値に対応するアドレスから読み
出すことにより、シェーディング補正データの選択を行
なう。
【0042】[I]の方法によれば、第2の記憶媒体
(メモリ)の容量を少なくすることができ、ハードウェ
ア構成を簡単にすることができる。一方、[II]の方法
によれば、ソフトウェア構成を簡単にすることができ、
第2の記憶媒体からの補正データの読出し速度を高速化
することができる。
【0043】本発明の第3の画像情報読取方法は、画像
情報が記録された被走査シートに光ビームを一定の方向
に一定の速度で繰り返し主走査しつつ該主走査方向に対
して略直交する方向に副走査することにより、前記光ビ
ームを該被走査シートの略全面に走査せしめ、該光ビー
ムの走査により該被走査シートから発せられる信号光を
光電的に検出し、得られたアナログ画像信号をサンプリ
ングおよび量子化して所定の画素密度のデジタル画像信
号を得る画像情報読取方法において、前記副走査の速度
をm(m>0)倍し、前記サンプリングの間隔をn(n
>0)倍し、これらm,nに応じて、以下の(1)から
(5)の特性のうち少なくとも1つを変更して、前記所
定の画素密度に対して1/(m×n)倍の画素密度のデ
ジタル画像信号を得ることを特徴とするものである。
【0044】(1)前記被走査シートを走査する光ビー
ムの径 (2)前記信号光を検出する感度 (3)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
ング補正用データ (4)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
る周波数伝達特性 (5)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
行う場合におけるカットオフ周波数 (1)〜(5)の事項は上述した説明と同様である。
【0045】本発明の第1の画像情報読取装置は、本発
明の第1の画像情報読取方法を実施するための装置であ
って、画像情報が記録された被走査シートに、光源から
出射された光ビームを一定の方向に一定の速度で繰り返
し主走査しする主走査手段と、この光ビームの主走査の
方向に対して略直交する方向に前記シートが相対的に副
走査されるように該シートまたは前記光ビームを副走査
する副走査手段と、前記光ビームの走査により前記被走
査シートから発せられる信号光を光電的に検出する光電
検出手段と、検出されたアナログ画像信号をサンプリン
グおよび量子化して所定の画素密度のデジタル画像信号
を得るA/D変換手段とを備えた画像情報読取装置にお
いて、前記副走査手段による前記副走査の速度を、入力
されたmに応じてm倍に変更せしめる副走査速度変更手
段と、前記A/D変換手段による前記サンプリングの間
隔を、入力されたnに応じてn倍に変更せしめるサンプ
リング間隔変更手段とをさらに備えたことを特徴とする
ものである。
【0046】ここで、主走査方向の画素数をa/m倍、
副走査方向の画素数をa/n倍とする画素密度変換処理
を行なう画素密度変換処理手段をさらに備えた構成とす
るのが好ましい。
【0047】また、本発明の第2の画像情報読取装置
は、本発明の第2の画像情報読取方法を実施するための
装置であって、画像情報が記録された被走査シートに、
光源から出射された光ビームを一定の方向に一定の速度
で繰り返し主走査する主走査手段と、この光ビームの主
走査の方向に対して略直交する方向に前記シートが相対
的に副走査されるように該シートまたは前記光ビームを
副走査する副走査手段と、前記光ビームの走査により前
記被走査シートの両面から発せられる信号光を光電的に
検出する光電検出手段と、検出された2つのアナログ画
像信号をサンプリングおよび量子化して2つのデジタル
画像信号を得るA/D変換手段と、該2つのデジタル画
像信号を加算して所定の画素密度の加算画像信号を得る
加算手段とを備えた画像情報読取装置において、前記副
走査手段による前記副走査の速度を、入力されたmに応
じてm倍に変更せしめる副走査速度変更手段と、前記A
/D変換手段による前記サンプリングの間隔を、入力さ
れたnに応じてn倍に変更せしめるサンプリング間隔変
更手段と、前記主走査方向の画素数をa/m(a>0)
倍、前記副走査方向の画素数をa/n倍とする画素密度
変換処理を行なう画素密度変換処理手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0048】なお、本発明の第2の画像情報読取装置に
おいては、前記画素密度変換処理手段は、前記2つのデ
ジタル画像信号に対して画素密度変換処理を行う手段で
あることが好ましい。
【0049】また、本発明の各画像情報読取装置におい
ては、前記m,nに応じて、以下の(1)から(8)の
特性のうち少なくとも1つを変更せしめる特性変更手段
をさらに備えることが好ましい。
【0050】(1)前記被走査シートを走査する光ビー
ムの径 (2)前記被走査シートを走査する光ビームのパワー (3)前記信号光を検出する感度 (4)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
ング補正用データ (5)前記シェーディング補正用データを記憶したメモ
リから該シェーディング補正用データを出力するタイミ
ング (6)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
る周波数伝達特性 (7)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
行う場合におけるカットオフ周波数 (8)前記画素密度変換処理におけるフィルタリング処
理のパラメータ(フィルタリング処理として間引き処理
を行なう場合の間引きのパラメータをも含む) なお、副走査速度変更手段およびサンプリング間隔変更
手段は、特性変更手段の一部をなす構成であってもよ
い。
【0051】また特性変更手段が、シェーディング補正
データを変更するものを含む場合、選択され得るm,n
の値ごとに予め設定されたシェーディング補正データの
うち、選択されたm,nの値に応じたシェーディング補
正データを選択することにより、シェーディング補正デ
ータを変更するものとしてもよく、この場合、下記の2
つの方法[I],[II]のうちいずれか一方を適用する
のが好ましい。すなわち、 [I]m,nの値ごとに予め設定されたシェーディング
補正データを第1の記憶媒体に予め記憶させておき、選
択されたm,nの値に対応するシェーディング補正デー
タを、選択の都度、第1の記憶媒体から第2の記憶媒体
に転送し、この転送されたシェーディング補正データを
第2の記憶媒体から読み出すことにより、シェーディン
グ補正データの選択を行なう。 [II]m,nの値ごとに予め設定されたシェーディング
補正データを第1の記憶媒体に予め記憶させておき、起
動時など所望とするときに、これらのシェーディング補
正データの全てを、第1の記憶媒体から、m,nの値ご
とに互いに異なるアドレスに対応した記憶領域を有する
第2の記憶媒体にm,nの値に対応させて転送し、選択
されたm,nの値に対応するシェーディング補正データ
を、選択されたm,nの値に対応するアドレスから読み
出すことにより、シェーディング補正データの選択を行
なう。
【0052】[I]の方法によれば、第2の記憶媒体
(メモリ)の容量を少なくすることができ、ハードウェ
ア構成を簡単にすることができる。一方、[II]の方法
によれば、ソフトウェア構成を簡単にすることができ、
第2の記憶媒体からの補正データの読出し速度を高速化
することができる。
【0053】本発明の第3の画像情報読取装置は、画像
情報が記録された被走査シートに、光源から出射された
光ビームを一定の方向に一定の速度で繰り返し主走査す
る主走査手段と、この光ビームの主走査の方向に対して
略直交する方向に前記シートが相対的に副走査されるよ
うに該シートまたは前記光ビームを副走査する副走査手
段と、前記光ビームの走査により前記被走査シートから
発せられる信号光を光電的に検出する光電検出手段と、
検出されたアナログ画像信号をサンプリングおよび量子
化して所定の画素密度のデジタル画像信号を得るA/D
変換手段とを備えた画像情報読取装置において、前記所
定の画素密度に対して、主走査方向について1/m倍、
副走査方向について1/n倍となる画素密度に対応した
値m、nの入力を受ける画素密度入力手段と、前記副走
査手段による前記副走査の速度をm(m>0)倍に変更
せしめる副走査速度変更手段と、前記A/D変換器によ
る前記サンプリングの間隔をn(n>0)倍に変更せし
めるせしめるサンプリング間隔変更手段と、m,nに応
じて、以下の(1)から(5)のうち少なくとも1つを
変更せしめる特性変更手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0054】(1)前記被走査シートを走査する光ビー
ムの径 (2)前記信号光を検出する感度 (3)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
ング補正用データ (4)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
る周波数伝達特性 (5)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
行う場合におけるカットオフ周波数
【0055】
【発明の効果】本発明の画像情報読取方法および装置に
よれば、副走査の速度をm(m>0))倍にすることに
より被走査シートを走査する光ビームの走査線(主走査
線)数が1/m倍に増減するため副走査方向における画
素密度を1/m倍にすることができ、またサンプリング
間隔をn(n>0)倍にすることにより主走査方向にお
ける画素密度を1/n倍にすることができ、したがって
最終的に得られる画像信号(両面読みの場合は加算画像
信号)の1/(m×n)2 倍の画素密度の画像信号を
得ることができる。また、画素密度を変更したときも光
ビームの主走査速度を変更する必要がないため、この光
ビームを走査する走査光学系(例えばポリゴンミラーや
ガルバノメータミラー等)の駆動速度も変更する必要が
なく、したがって、走査光学系の駆動速度を変更した場
合に生じる駆動速度安定までの読取り不能時間を解消す
ることができる。
【0056】さらに、主走査方向の画素数をa/m(a
>0)倍、副走査方向の画素数をa/n倍とする画素密
度変換処理を行うようにした発明においては、最終的に
得られる画像信号(両面読みの場合は加算画像信号)の
主走査方向の画素密度をa/(m×n)倍、副走査方向
の画素密度もa/(m×n)倍にすることができ、主走
査方向および副走査方向の画素密度の変更割合が同一に
なり、画像サイズの縦横比(主副比)を維持しつつも、
光ビームの主走査速度を変更させることなく、予め設定
されている画素密度の画像信号だけでなく、この画素密
度の(a/(m×n))倍の画素密度の画像信号を
も得ることができる。
【0057】とくに、被走査シートの両面から信号を読
み取る両面読取りを行う(本発明の第2の画像情報読取
方法および装置の)場合には、光ビームによるエネルギ
ーをシートの裏面側まで十分に付与するために、片面側
からのみ読取る方式に比して走査速度を遅くする必要が
あるが、その場合においても画素密度を粗くすることが
許容されるときは副走査速度を速めることができ、これ
により1つのシート当たりの走査時間をより短縮するこ
とができる。
【0058】また、両面読みの場合は、2つのデジタル
画像信号に対して画素密度変換処理を施すことにより、
画素密度変換処理がなされた画像信号を加算して加算画
像信号を得ることができる。このため、デジタル画像信
号を加算する際の加算演算の演算量を低減することがで
き、これにより加算演算の演算時間を短縮して処理を高
速に行うことができる。
【0059】さらに本発明の画像情報読取方法および装
置によれば、読取りの画素密度を変更したとき、該当す
る場合に生じる各種の問題を解決することもできる。
【0060】すなわち、(I)画素密度の変更によりシー
トから発光される1画素当たりの信号光のエネルギー
が、元の画素密度のときの1画素当たりの信号光のエネ
ルギーとは異なるものとなるため、変更前後の画素密度
比が大きい場合には再生される画像全体の濃度(または
輝度)に変化を生じて、診断性能に影響を与える場合が
あるが、本発明の画像情報読取方法および装置によれ
ば、画素密度に応じて(1)前記被走査シートを走査す
る光ビームの径を変更することによりシートの単位面積
に付与するエネルギーを変更することができ、また画素
密度に応じて(2)光ビームのパワーを変更することに
よりシートの単位面積に付与するエネルギーを変更する
ことができ、さらに画素密度に応じて(3)前記信号光
を検出する感度を変更することにより信号光の有するエ
ネルギーが変化しても得られる画像信号のレベルが変化
するのを抑制することができる。
【0061】また、(II)アナログ画像信号に対してシェ
ーディング補正を行う場合には、画素密度変更前後で、
補正すべきシェーディングの特性に変化を生じて、シェ
ーディングを適正に補正できない場合があるが、本発明
の画像情報読取方法および装置によれば、画素密度に応
じて(4)シェーディング補正用データを変更すること
により、シェーディングの特性の変化に対応したシェー
ディング補正を行うことができ、画素密度に応じて
(5)シェーディング補正用データのメモリからの出力
のタイミングを変更することにより、サンプリング速度
の変化に対応したシェーディング補正を行うことができ
る。
【0062】さらにまた、 (III)アナログ画像信号を対
数増幅する場合には、画素密度変更前後で、周波数伝達
特性に変化を生じる場合があるが、本発明の画像情報読
取方法および装置によれば、画素密度に応じて(6)ア
ナログ画像信号を対数増幅するときの周波数伝達特性を
変更することにより、得られた画像信号の周波数特性が
変化するのを抑制することができる。
【0063】また、(IV)アナログ画像信号をサンプリン
グするのに先立ってエリアジングノイズを除去するフィ
ルタリングを行う場合には、画素密度変更前後で、ナイ
キスト周波数に変化を生じるため、適正にエリアジング
ノイズをカットできない場合があるが、本発明の画像情
報読取方法および装置によれば、画素密度に応じて
(7)エリアジングノイズを除去するフィルタリングの
カットオフ周波数を変更することにより、得られた画像
信号の周波数特性が変化するのを抑制することができ
る。
【0064】さらにまた画素密度変換処理を行なう場合
における(8)画素密度変換処理におけるフィルタリン
グ処理のパラメータ(マスク演算の係数)を変更するこ
とにより、画素密度変換する際のエリアジングノイズを
一定以下に抑制することができる。またスプライン補間
演算等の補間処理により生じ得る誤差を低減することも
できる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像情報読取装置
の具体的な実施の形態について、図面を用いて説明す
る。
【0066】図1は本発明の画像情報読取装置の一実施
形態を示す図である。図示の画像情報読取装置は、図示
しないモータにより回転せしめられるエンドレスベルト
9a上に放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体
シート(以下、シートという)1が配置され、シート1
の上方には、シート1を励起するレーザー光11を発す
るレーザー光源10と、モーター20により回転され、
レーザー光11を反射偏向する回転多面鏡12(主走査
周波数160Hzに相当)と、回転多面鏡12で反射偏
向されたレーザー光Lをシート1上に収束し、かつ等速
度で主走査させる走査レンズ21が配されている。
【0067】さらに、前記レーザー光11が走査される
シート1の直上には、そのレーザー光11による励起
で、シート1の上面から発せられる、蓄積記録されてい
る画像情報に応じた輝尽発光光13aを上方より集光す
る光ガイド14aが近接して配置されている。光ガイド
14aには集光した輝尽発光光13aを光電的に検出し
てアナログ画像信号QAに変換するフォトマルチプライ
ヤ(光電子増倍管、以下、PMTという)15aが接続
されている。このフォトマルチプライヤ15aは、電圧
印加手段39aにより印加される電圧に応じた感度で輝
尽発光光13aを検出するものである。
【0068】また、フォトマルチプライヤ15aには対
数増幅器16aが接続されており、フォトマルチプライ
ヤ15aにより検出されたアナログ画像信号QAを予め
設定されている周波数特性にしたがって対数的に増幅
し、対数化画像信号QA′を出力する。
【0069】一方、メモリー41aには、予め設定され
ているサンプリング間隔に応じたシェーディング補正用
データD1が記憶されており、メモリー41aにはこの
補正用データD1を予め設定されている基準クロックで
アナログ信号D1′に変換するD/A変換器42aが接
続されており、D/A変換器42aには、対数増幅器1
6aから出力された対数化画像信号QA′にこの補正用
アナログ信号D1′を加算して、シェーディング補正が
施された画像信号Q1を出力する加算器43aが接続さ
れている。
【0070】さらに加算器43aには、後述するA/D
変換によるエリアジングノイズ(折り返しノイズ)を除
去するアンチエリアジングフィルター35aが接続され
ており、その後段には、このフィルタリングされた後の
画像信号Q1′を予め設定されている基準クロックでデ
ジタル画像信号S1に変換するA/D変換器36aが設
けられている。なお、アンチエリアジングフィルター3
5aは高密度用フィルターと低密度用フィルターからな
り、初期的には高密度用フィルターが選択されている
が、後述する特性変更手段60からの入力信号に応じて
低密度用フィルターにも切り換えられるものである。
【0071】また、A/D変換器36aには、デジタル
画像信号S1の画素密度を変換して、画像信号S1′を
得る画素密度変換手段37aが接続されている。
【0072】さらにまた、本実施形態の画像情報読取装
置は、画像情報の読取り画素密度として、予め初期的に
設定されている「高密度」(10 pix/mm)と、この高
密度よりも低密度である「低密度」(5 pix/mm)との
うち、オペレーターが選択した密度の入力を受け、「高
密度」のときはパラメータ(m,n)をm=n=1と
し、「低密度」のときはパラメータ(m,n)をm=n
=2として出力する入力手段70と、この入力手段70
から出力されたパラメータ(m,n)が入力されて、こ
れらのパラメーター(m,n)に応じて、エンドレスベ
ルト9aを駆動するモータ8の回転速度を変更し、走査
レンズ21を光軸方向に移動させてシート1を走査する
レーザー光11のビーム径を変更し、電圧印加手段39
aを制御してフォトマルチプライヤ15aの感度を変更
し、D/A変換器42aのサンプリングクロックを変更
してメモリー41aに記憶されているシェーディング補
正用データを変更して出力させ、A/D変換器36aの
サンプリングクロックを変更し、対数増幅器16aの周
波数特性を変更し、アンチエリアジングフィルター35
aの高密度用と低密度用とを切り換え、画素密度変換手
段37aにおいて画素密度変換を行う際のパラメータを
変更する特性変更手段60とを備えている。
【0073】ここで、画素密度変換手段37aにおいて
は、パラメータ(m,n)に応じて、デジタル画像信号
S1の主走査方向について1/m倍、副走査方向につい
て1/n倍とする画素密度変換処理を行って、m=n=
1の場合よりも、1/(m×n)2 倍の画素密度を有
する画像信号S1′を得るものである。具体的には、デ
ジタル画像信号S1の主副両走査方向に対して1次元マ
スク演算を施すことによる方法、画素密度に応じて画素
を間引く方法、Bスプライン補間演算、Cubicスプライ
ン補間演算等の高次の補間演算による方法(例えば特開
平8-16767 号、同9-321981号)、線形補間演算による方
法(例えば特開平9-50516 号)等により画素密度変換が
行われる。また、この際、パラメータ(m,n)に応じ
て画素密度変換のパラメータが変更される。例えば1次
元マスク演算を行う場合にはマスク係数が、間引き処理
を行う場合には間引きの間隔が、補間演算を行う場合に
はデジタル画像信号S1に施す補間演算の種類が変更さ
れる。
【0074】次に本実施形態の放射線画像情報読取装置
の作用について説明する。
【0075】まず、オペレーターにより選択された「高
密度」を表す信号が入力手段70に入力される。「高密
度」はこの画像情報読取装置の初期的設定であり、「高
密度」に対応するパラメータ(m,n)=(1,1)が
入力手段70から出力されて特性変更手段60に入力さ
れる。
【0076】特性変更手段60は、入力されたパラメー
タ(m,n)=(1,1)により、エンドレスベルト9
aを駆動するモータ8の回転速度、走査レンズ21aの
位置、電圧印加手段39aへの制御信号、D/A変換器
42aのサンプリングクロック、A/D変換器36aの
サンプリングクロック、対数増幅器16aの周波数特
性、アンチエリアジングフィルター35aおよび画素密
度変換手段37aを、それぞれ初期設定(高密度用)の
ものとなるようにセットする。
【0077】次いで、エンドレスベルト9a上の所定の
位置にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、エンドレ
スベルト9aにより、矢印Y方向に上記高密度用の速度
で搬送(副走査)される。
【0078】一方、レーザ光源10から発せられたレー
ザー光11は、モータ20により駆動され矢印方向に高
速回転する回転多面鏡12によって反射偏向され、この
偏向されたレーザー光11は走査レンズ21により、エ
ンドレスベルト9a上を搬送されるシート1で収束さ
れ、かつ等速度で走査されて、このシート1を矢印X方
向に主走査する。
【0079】シート1の、レーザー光11で走査された
部分からは、そこに蓄積記録されている画像情報に応じ
た光量の輝尽発光光13aが発光し、輝尽発光光13a
はレーザー光11の主走査線(X方向に平行)に沿って
配された光ガイド14aの入射端面18aからこの光ガ
イド14a内に入射し、光ガイド14aの内部を全反射
を繰り返しつつPMT15aまで導光される。なお、光
ガイド14aとPMT15aとの接続部には、輝尽発光
光13aとともに光ガイド14aに入射したレーザ光1
1がPMT15aに入射するのを阻止しつつ、輝尽発光
光13aの入射を許容するように帯域設定されたレーザ
光カットフィルター17aが設けられており、シート1
の表面等で散乱し光ガイド14aに入射したレーザ光1
1は、このレーザ光カットフィルター17aによりカッ
トされて、PMT15aに入射することはない。
【0080】PMT15aは、電圧印加手段39aによ
り、高密度用の感度に対応した高圧が印加されており、
入射した輝尽発光光13aを高密度用の感度で検出し、
アナログ画像信号QAに光電変換して出力する。このア
ナログ画像信号QAは対数増幅器16aに入力され、高
密度用の周波数特性にセットされた対数増幅器16aに
より対数化画像信号QA′に変換されて加算器43aに
入力される。
【0081】一方、メモリー41aに記憶されている高
密度用のシェーディング補正用データD1は、D/A変
換器42aにより、高密度用のクロックである基準クロ
ックでのサンプリングレートでアナログ信号D1′に変
換される。
【0082】ここで、D/A変換器42aに入力される
クロックは、図2に示すように、特性変更手段60に設
けられたセレクター62により切り換えられて出力され
る基準クロックである。
【0083】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′は加算器43aに入力され、対数増幅器16aから
入力された対数化画像信号QA′に加算され、これによ
り対数化画像信号QA′はシェーディング補正がなされ
た画像信号Q1に変換されてアンチエリアジングフィル
ター35aに入力される。
【0084】アンチエリアジングフィルター35aは、
特性変更手段60により高密度用フィルターに切り換え
られており、入力された画像信号Q1はこの高密度用フ
ィルターによりエリアジングノイズが適切に除去されて
A/D変換器36aに入力される。A/D変換器36a
は、特性変更手段60のセレクター62により切り換え
られた基準クロックによるサンプリングレートで、入力
された画像信号Q1′をデジタル画像信号S1に変換し
て画素密度変換手段37aに出力する。
【0085】画素密度変換手段37aは、デジタル画像
信号S1の主走査方向について1/m倍、副走査方向に
ついて1/n倍とする画素密度変換を行うものである
が、ここではm=n=1であるため、何ら画素密度変換
処理を施すことなく、画像信号S1′を得、画像処理装
置等に出力する。
【0086】次に、オペレーターにより「低密度」が選
択された場合の作用について説明する。
【0087】オペレーターにより「低密度」を表す信号
が入力手段70に入力されると、図3に示すように、入
力手段70は「低密度」に対応するパラメータ(m,
n)=(2,2)を特性変更手段60に出力する。特性
変更手段60は、入力されたパラメータ(m,n)=
(2,2)により、エンドレスベルト9aを駆動するモ
ータの回転速度、走査レンズ21の位置、電圧印加手段
39aへの制御信号、D/A変換器42aのサンプリン
グクロック、A/D変換器36aのサンプリングクロッ
ク、対数増幅器16aの周波数特性、アンチエリアジン
グフィルター35aおよび画素密度変換手段37aを、
それぞれ低密度用のものとなるようにセットする。具体
的には、エンドレスベルト9aを駆動するモータの回転
速度を2倍の速度に変更し、走査レンズ21の位置を、
レーザー光11のビーム径がシート1上で略2倍となる
位置まで移動し、電圧印加手段39aへの制御信号を、
フォトマルチプライヤ15aの感度を下げるような信号
とし、セレクター62(図2)を分周回路61から出力
されるクロック(基準クロックを分周して得られたクロ
ックであって、基準クロックの2倍の周期のクロック)
に切り換えて、D/A変換器42aおよびA/D変換器
36aに入力されるサンプリングクロックを変更し、対
数増幅器16aの周波数特性を変更し、アンチエリアジ
ングフィルター35aを低密度用フィルターに切り換
え、画素密度変換手段37aのパラメータを変更する。
【0088】このように各部の特性が変更されて、前述
した高密度読取りの場合と同様に画像情報の読取りがな
される。すなわち、エンドレスベルト9a上の所定の位
置にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、エンドレス
ベルト9aにより、矢印Y方向に上記高密度用の速度の
2倍の速度で搬送(副走査)され、一方、レーザ光源1
0から発せられたレーザー光11は、高密度読取りのと
きと同一の回転速度で高速回転する回転多面鏡12によ
って反射偏向され、この偏向されたレーザー光11は走
査レンズ21により、エンドレスベルト9a上を搬送さ
れるシート1で収束され、かつ等速度で走査されて、こ
のシート1を矢印X方向に主走査する。このときシート
1上におけるビーム径は高密度読取りのときの2倍の大
きさで収束される。
【0089】シート1の、レーザー光11で走査された
部分から発光した輝尽発光光13aは、光ガイド14a
を介してPMT15aまで導光される。
【0090】PMT15aは、電圧印加手段39aによ
り、高密度読取り用よりも低い感度となるような電圧が
印加されており、入射した輝尽発光光13aをこの低密
度用の感度で検出し、アナログ画像信号QAに光電変換
して出力する。このアナログ画像信号QAは対数増幅器
16aに入力され、低密度用の周波数特性にセットされ
た対数増幅器16aにより対数化画像信号QA′に変換
されて加算器43aに入力される。
【0091】一方、メモリー41aに記憶されている高
密度用のシェーディング補正用データD1は、D/A変
換器42aにより、低密度用のクロックである2分周の
クロック(サンプリングレート)でアナログ信号D1′
に変換される。すなわち、特性変更手段60に設けられ
た分周回路61が、基準クロックを2分周して基準クロ
ックの2倍の周期のクロックを発生し、セレクター62
はこの2分周のクロックを出力するように切り換えられ
ている。この結果、シェーディング補正用のアナログ信
号D1′は高密度用のシェーディング補正用データD
1′に対して、主走査方向についてその画素数が1/2
とされている。
【0092】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′は加算器43aに入力され、対数増幅器16aから
入力された対数化画像信号QA′に加算され、これによ
り対数化画像信号QA′はシェーディング補正がなされ
た画像信号Q1′に変換されてアンチエリアジングフィ
ルター35aに入力される。
【0093】アンチエリアジングフィルター35aは、
特性変更手段60により低密度用フィルターに切り換え
られており、入力された画像信号Q1′はこの低密度用
フィルターによりエリアジングノイズが適切に除去され
てA/D変換器36aに入力される。A/D変換器36
aは、特性変更手段60のセレクター62により切り換
えられた2分周のクロックによるサンプリングレート
で、入力された画像信号Q1′をデジタル画像信号S1
に変換する。
【0094】画素密度変換手段37aは、デジタル画像
信号S1の主走査方向について1/m倍、副走査方向に
ついて1/n倍とする画素密度変換を行う。ここで、m
=n=2であるため、デジタル画像信号S1の主走査方
向および副走査方向についてそれぞれ画素数を1/2と
する画素密度変換処理を施す。この画素密度変換処理と
して、ここでは1次元マスク演算について説明する。こ
の1次元マスク演算に使用する1次元フィルタの例を下
記に示す。
【0095】a(x,1)=(-8/105,-5/105,34/105,6
3/105,34/105,-5/105,-8/105) そしてこのフィルタa(x,1)を用いてデジタル画像
信号S1の主走査方向について1画素間隔でフィルタリ
ング処理を行った後、副走査方向について1画素間隔で
フィルタリング処理を行うことにより画素密度変換が行
われる。具体的には、デジタル画像信号S1の画素値を
S1(x,y)、主走査方向における画素密度変換後の
画素値をS1A(x/2,y)とすると、画素値S1A
(x/2,y)は下記の式(1)により算出される。
【0096】 S1A(k/2,l)=a(1,1)*S1(k-3,l)+a(2,1)*S1(k-2,l)+a(3,1)*S1(k-1,l) +a(4,1)*S1(k,l)+a(5,1)*S1(k+1,l)+a(6,1)*S1(k+2,l)+a(7,1)*S1(k+3,l) (1) 但し、k=1〜N(Nは主走査方向の画素数(画素位置
又は画素番号)) l=1〜M(Mは副走査方向の画素数(画素位置又は画
素番号)) 同様にしき(1)の演算を副走査方向にも行なうことに
より、画素密度変換がなされた画像信号S1′が得られ
る。
【0097】一方、このような1次元フィルタを用いた
マスク演算においては、デジタル画像信号S1の縁部分
においては、マスク演算を行うためのデータが不足す
る。したがってそのような縁部分の画素に対してフィル
タリング処理を施す場合は、その画素の外側に、仮想的
な画素位置を定め、この仮想的な画素位置の画素にそれ
ぞれ適切な画素値を与えたうえでフィルタリング処理を
行えばよい。
【0098】なお、画素密度変換手段37aにおける画
素密度変換は、上記1次元フィルタを用いたマスク演算
に限定されるものではなく、画素を間引く処理や補間演
算により画素密度変換を行ってもよい。ここで補間演算
としては、線形補間の他、滑らかさを重視したBスプラ
イン補間演算、鮮鋭度を重視したCubic スプライン補間
演算等の高次の補間演算を適用することもできる。
【0099】そして、このように画素密度変換手段37
aにおいて得られた画像信号S1′は、「低密度」が選
択された場合には「高密度」が選択された場合と比較し
て1/16の画素密度の信号となり、画像処理装置等に
出力される。
【0100】このように本実施形態の画像情報読取装置
によれば、レーザー光の主走査速度を変えることなく、
高密度読取りの場合に比して、レーザー光Lの主走査方
向について1/2、副走査方向について1/2の画素数
である1/4の画素密度の低密度画像信号を得、さらに
この画像信号に対して主走査方向について1/2、副走
査方向について1/2の画素数となるように画素密度変
換処理を施すことで、全体として1/16の画素密度の
低密度画像信号を得ることができる。しかも、特性変更
手段60が、画素密度を規定するパラメータに応じて、
走査レンズ21の位置、電圧印加手段39aへの制御信
号、D/A変換器42aのサンプリングクロック、対数
増幅器16aの周波数特性、アンチエリアジングフィル
ター35aおよび画素密度変換手段37aのパラメータ
をそれぞれ変更するため、読取り画素密度に適した、画
素当たりのエネルギー付与、光電検出感度の設定、シェ
ーディング補正、エリアジングノイズの抑制等が施され
た画像信号を得ることができる。
【0101】なお、本実施形態の画像情報読取装置にお
いては、高密度読取りが初期設定として設定されている
ものとしたが、本発明の画像情報読取方法および装置
は、この態様に限られるものではなく、初期設定として
「標準密度読取り」が設定されており、「高密度読取
り」、「低密度読取り」にそれぞれ選択的に切り換えら
れるものとしてもよい。
【0102】例えば、主走査周波数(主走査速度)を1
60Hz、画素密度10pix /mmを標準密度読取りと
したときの、主走査サンプリング間隔、副走査画素ピッ
チ、副走査速度、アンチエリアジングフィルターカット
オフ周波数を以下に示す。
【0103】 主走査サンプリング間隔:100μm 副走査画素ピッチ:100μm 主走査サンプリング周期:1.0μsec 副走査速度:16mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:500kHz (アナログフィルタのため、500kHz以下、例えば
400kHzなどを適用するのが望ましい。) これに対して、画素密度20pix /mmである高密度読
取りのときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔:50μm 副走査画素ピッチ:50μm 主走査サンプリング周期:0.5μsec 副走査速度:8mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:1000kHz となり、一方、画素密度5pix /mmである低密度読取
りのときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔:200μm 副走査画素ピッチ:200μm 主走査サンプリング周期:2.0μsec 副走査速度:32mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:250kHz となる。
【0104】なお、上述したような「高密度読取り」、
「低密度読取り」等、の読取り密度が段階的に予め設定
されたものに限らず、読取り密度を規定するパラメータ
(m,n)を任意に選択できるものとしてもよい。
【0105】また特性変更手段60による、メモリ41
aに記憶されているシェーディング補正用データの変更
方法の詳細について、図4を参照して説明する。
【0106】図4に示すように、メモリ41aが、選択
されうるm,nに応じたシェーディング補正データD1
がこれらのm,nに対応付けられてそれぞれ記憶されて
いる大容量のハードディスク41cと、ハードディスク
41cから読み出されたシェーディング補正データをシ
ェーディング補正を行なうシェーディング回路(SHD
回路)に受け渡すための一時的メモリであるシェーディ
ングメモリ(SHDメモリ)41dとから構成されてお
り、特性変更手段60は、これら2つのメモリ(ハード
ディスク41cおよびSHDメモリ41d)に対してメ
モリ制御を行なうものとすればよい。ここでメモリ制御
としては例えば、m,nの値ごとに予め設定されたシェ
ーディング補正データをハードディスク41cに予め記
憶させておき、選択されたm,nの値に対応するシェー
ディング補正データを、選択の都度、ハードディスク4
1cからSHDメモリ41dに転送し、この転送された
シェーディング補正データをSHDメモリ41dから読
み出してSHD回路に送るようにする方法や、m,nの
値ごとに予め設定されたシェーディング補正データをハ
ードディスク41cに予め記憶させておき、起動時など
所望とするときに、これらのシェーディング補正データ
の全てを、ハードディスク41cから、m,nの値ごと
に互いに異なるアドレスに対応した記憶領域を有するS
HDメモリ41dにm,nの値に対応させて転送し、選
択されたm,nの値に対応するシェーディング補正デー
タを、選択されたm,nの値に対応するSHDメモリの
アドレスから読み出してSHD回路に送るようにする方
法などを適用することができる。
【0107】ここでシェーディング補正の都度、特定の
シェーディング補正データのみをSHDメモリ41dに
転送する方法によれば、SHDメモリ41dの容量を少
なくすることができ、ハードウェア構成を簡単にするこ
とができる。一方、全てのシェーディング補正データを
ハードディスク41cからSHDメモリ41dに読み込
む方法によれば、ソフトウェア構成を簡単にすることが
でき、SHDメモリ41dからの補正データの読出し速
度を高速化することができる。
【0108】図5は本発明の第2の画像情報読取装置の
一実施形態を示す図である。図5に示すように、本実施
形態の画像情報読取装置は、被写体の放射線画像が蓄積
記録された蓄積性蛍光体シートの両面から放射線画像を
表す画像信号を得るものである。蓄積性蛍光体シート1
が、モータ8により回転せしめられるエンドレスベルト
9a,9b上に配置される。このシート1の上方には、
励起光としてのレーザ光11を発するレーザ光源10
と、レーザ光11を反射偏向してシート1を主走査す
る、モータ20により回転される回転多面鏡12と、レ
ーザ光11をシート1に結像するための走査レンズ21
とが配されている。さらに、レーザ光11が走査される
位置の上方には、そのレーザ光11の走査により発せら
れる輝尽発光光を上方より集光する集光ガイド14aが
シート1に近接して配置され、その位置の下方には、輝
尽発光光を下方より集光する集光ガイド14bがシート
1と略垂直に配置されている。各集光ガイド14a,1
4bは、それぞれ輝尽発光光を光電的に検出するPMT
15a,15bが接続されている。このPMT15a,
15bは対数増幅器16a,16bに接続されており、
PMT15a,15bにより検出されたアナログ画像信
号QA,QBを予め設定されている周波数特性にしたが
って対数的に増幅し、対数化画像信号QA′,QB′を
出力する。
【0109】一方、メモリ41a,41bには、予め設
定されているサンプリング間隔に応じたシェーディング
補正用データD1,D2が記憶されており、メモリ41
a,41bにはこの補正用データD1,D2を予め設定
されている基準クロックでアナログ信号D1′,D2′
に変換するD/A変換器42a,42bが接続されてお
り、D/A変換器42a,42bには、対数増幅器16
a,16bから出力された対数化画像信号QA′,Q
B′にこの補正用アナログ信号D1′、D2′を加算し
て、シェーディング補正が施された画像信号Q1,Q2
を出力する加算器43a,43bが接続されている。
【0110】さらに加算器43a,43bには、後述す
るA/D変換によるエリアジングノイズ(折り返しノイ
ズ)を除去するアンチエリアジングフィルタ35a,3
5bが接続されており、その後段には、このフィルタリ
ングされた後の画像信号Q1′,Q2′を予め設定され
ている基準クロックでデジタル画像信号S1,S2に変
換するA/D変換器36a,36bが設けられている。
なお、アンチエリアジングフィルタ35a,35bは高
密度用フィルタと低密度用フィルタとからなり、初期的
には高密度用フィルタが選択されているが、後述する特
性変更手段60からの入力信号に応じて低密度用フィル
タにも切り換えられるものである。
【0111】さらにまた、A/D変換器36a,36b
には、デジタル画像信号S1,S2の画素密度を変換し
て、画像信号S1′,S2′を得る画素密度変換手段3
7a,37bが接続されている。そして、画素密度変換
された画像信号S1′,S2′は加算手段38において
加算されて加算画像信号S3が得られる。
【0112】また、本実施形態の画像情報読取装置は、
図6に示すように、画像情報の読取り画素密度として、
予め初期的に設定されている「高密度」(10pix/mm)
と、この高密度よりも低密度である「低密度」(5pix
/mm)とのうち、オペレーターが選択した密度の入力を
受け、「高密度」のときはパラメータ(m,n)をm=
n=1とし、「低密度」のときはパラメータ(m,n)
をm=n=2として出力する入力手段70と、この入力
手段70から出力されたパラメータ(m,n)が入力さ
れて、これらのパラメータ(m,n)に応じて、エンド
レスベルト9a,9bを駆動するモータ61の回転速度
を変更し、レーザ光源10の出力を変更してレーザ光1
1のパワーを変更し、走査レンズ21を光軸方向に移動
させてシート1を走査するレーザ光11のビーム径を変
更し、電圧印加手段39a,39bを制御してPMT1
5a,15bの感度を変更し、D/A変換器42a,4
2bのサンプリングクロックを変更してメモリ41a,
41bに記憶されているシェーディング補正用データD
1,D2を変更して出力させ、D/A変換器42a,4
2bがシェーディング補正用データをメモリ41a,4
1bから読み出すタイミングを変更し、A/D変換器3
6a,36bのサンプリングクロックを変更し、対数増
幅器16a,16bの周波数特性を変更し、アンチエリ
アジングフィルタ35a,35bの高密度用と低密度用
とを切り換え、画素密度変換手段37a,37bにおい
て画素密度変換を行う際のパラメータを変更する特性変
更手段60とを備えている。
【0113】ここで、画素密度変換手段37a,37b
においては、パラメータ(m,n)に応じて、デジタル
画像信号S1,S2の主走査方向について1/m倍、副
走査方向について1/n倍とする画素密度変換処理を行
って、m=n=1の場合よりも、1/(m×n)
の画素密度を有する画像信号S1′,S2′を得るもの
である。具体的には、デジタル画像信号S1,S2の主
副両走査方向に対して1次元マスク演算を施すことによ
る方法、画素密度に応じて画素を間引く方法、Bスプラ
イン補間演算、Cubic スプライン補間演算等の高次の補
間演算による方法、線形補間演算による方法等により画
素密度変換が行われる。また、この際、パラメータ
(m,n)に応じて画素密度変換のパラメータが変更さ
れる。例えば1次元マスク演算を行う場合にはマスク係
数が、間引き処理を行う場合には間引きの間隔が、補間
演算を行う場合にはデジタル画像信号S1,S2に施す
補間演算の種類が変更される。
【0114】なお、加算手段38においては、上記特開
平7-287330号に記載されたように、加算画像信号S3の
S/Nを高くするような周波数応答特性を有するフィル
タによるフィルタリング処理を画像信号S1′,S2′
に対して施した後に、加算画像信号S3を得る方法を採
用することが好ましいが、単純に画像信号S1′,S
2′を加算するものであってもよい。なお、フィルタリ
ング処理を行う場合には、画素密度変換手段37a,3
7bにおいて行うようにしてもよい。
【0115】次に本実施形態の放射線画像情報読取装置
の作用について説明する。
【0116】まず、オペレーターにより選択された「高
密度」を表す信号が入力手段70に入力される。「高密
度」はこの画像情報読取装置の初期的設定であり、「高
密度」に対応するパラメータ(m,n)=(1,1)が
入力手段70から出力されて特性変更手段60に入力さ
れる。
【0117】特性変更手段60は、入力されたパラメー
タ(m,n)=(1,1)により、エンドレスベルト9
a,9bを駆動するモータ8の回転速度、レーザ光源1
0の出力、走査レンズ21の位置、電圧印加手段39
a,39bへの制御信号、D/A変換器42a,42b
のサンプリングクロック、D/A変換器42a,42b
がシェーディング補正用データD1,D2をメモリ41
a,41bから読み出すタイミング、A/D変換器36
a,36bのサンプリングクロック、対数増幅器16
a,16bの周波数特性、アンチエリアジングフィルタ
35a,35b、および画素密度変換手段37a,37
bを、それぞれ初期設定(高密度用)のものとなるよう
にセットする。
【0118】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート1がエンドレスベルト9a,9bに配置
されると、エンドレスベルト9a,9bにより矢印Y方
向に搬送(副走査)される。一方、レーザ光源10から
発せられたレーザ光11はモータ20により駆動され矢
印方向に高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向
され、走査レンズ21を通ってシート1に入射し副走査
の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に主走査す
る。このレーザ光11が照射されたシート1の箇所から
は、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の
輝尽発光光13a,13b(ここで、輝尽発光光13
a,13bはそれぞれシート1の上方(表面)、下方
(裏面)から発散されたものを示す)が発散される。こ
の輝尽発光光13aは集光ガイド14aによって導か
れ、PMT15aによって光電的に検出される。入射端
面18aから集光ガイド14a内に入射した輝尽発光光
13aは、集光ガイド14aの内部を全反射を繰り返し
て進み、出射端面から出射してPMT15aに受光さ
れ、放射線画像を表す輝尽発光光13aの光量がPMT
15aによってアナログ画像信号QAに変換される。同
様に、輝尽発光光13bは集光ガイド14bによって導
かれ、PMT15bによって光電的に検出されてアナロ
グ画像信号QBに変換される。
【0119】これらのアナログ画像信号QA,QBは対
数増幅器16a,16bに入力され、高密度用の周波数
特性にセットされた対数増幅器34により対数化画像信号
QA′,QB′に変換されて加算器43a,43bに入
力される。
【0120】一方、メモリ41a,41bに記憶されて
いる高密度用のシェーディング補正用データD1,D2
は、D/A変換器42a,42bにより、高密度用のタ
イミングで読み出されるとともに、高密度用のクロック
である基準クロックでのサンプリングレートでアナログ
信号D1′,D2′に変換される。
【0121】ここで、D/A変換器42a,42bに入
力されるクロックは、図7に示すように、特性変更手段
60に設けられたセレクター62により切り換えられて
出力される基準クロックである。
【0122】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′,D2′は加算器43a,43bに入力され、対数
増幅器16a,16bから入力された対数化画像信号Q
A′,QB′に加算され、これにより対数化画像信号Q
A′,QB′はシェーディング補正がなされた画像信号
Q1,Q2に変換されてアンチエリアジングフィルタ3
5a,35bに入力される。
【0123】アンチエリアジングフィルタ35a,35
bは、特性変更手段60により高密度用フィルタに切り
換えられており、入力された画像信号Q1,Q2はこの
高密度用フィルタによりエリアジングノイズが適切に除
去されてA/D変換器36a,36bに入力される。
【0124】A/D変換器36a,36bは、特性変更
手段60のセレクター62により切り換えられた基準ク
ロックによるサンプリングレートで、入力された画像信
号Q1′,Q2′をそれぞれデジタル画像信号S1,S
2に変換する。
【0125】画素密度変換手段37a,37bは、デジ
タル画像信号S1,S2の主走査方向について1/m
倍、副走査方向について1/n倍とする画素密度変換を
行うものであるが、ここではm=n=1であるため、何
ら画素密度変換処理を施すことなく、画像信号S1′,
S2′を得る。
【0126】加算手段38は、画像信号S1′,S2′
に対して、上記特開平7-287330号に記載されたような、
加算画像信号S3のS/Nを高くするような周波数応答
特性を有するフィルタによるフィルタリング処理を施
し、このフィルタリング処理を施した画像信号S1′,
S2′を相対応する画素同士で加算して加算画像信号S
3を得て、画像処理装置等に出力する。
【0127】次に、オペレーターにより「低密度」が選
択された場合の作用について説明する。
【0128】オペレーターにより「低密度」を表す信号
が入力手段70に入力されると、入力手段70は「低密
度」に対応するパラメータ(m,n)=(2,2)を特
性変更手段60に出力する。
【0129】特性変更手段60は、入力されたパラメー
タ(m,n)=(2,2)により、エンドレスベルト9
a,9bを駆動するモータ8の回転速度、レーザ光源1
0の出力、走査レンズ21の位置、電圧印加手段39
a,39bへの制御信号、D/A変換器42a,42b
のサンプリングクロック、D/A変換器42a,42b
がシェーディング補正用データD1,D2をメモリ41
a,41bから読み出すタイミング、A/D変換器36
a,36bのサンプリングクロック、対数増幅器16
a,16bの周波数特性、アンチエリアジングフィルタ
35a,35b、および画素密度変換手段37a,37
bを、それぞれ低密度用のものとなるようにセットす
る。
【0130】具体的には、エンドレスベルト9a,9b
を駆動するモータ8の回転速度を2倍の速度に変更し、
レーザ光源10の出力を略2倍とし、走査レンズ21の
位置をレーザ光11のビーム径がシート1上で略2倍と
なる位置まで移動し、電圧印加手段39a,39bへの
制御信号をフォトマルチプライヤ15a,15bの感度
を下げるような信号とし、D/A変換器42a,42b
がシェーディング補正用データD1,D2をメモリ41
a,41bから読み出すタイミングを変更し、セレクタ
ー62(図7参照)を分周回路61から出力されるクロ
ック(基準クロックを分周して得られたクロックであっ
て、基準クロックの2倍の周期のクロック)に切り換え
て、D/A変換器42a,42bおよびA/D変換器3
6a,36bに入力されるサンプリングクロックを変更
し、対数増幅器16a,16bの周波数特性を変更し、
アンチエリアジングフィルタ35a,35bを低密度用
フィルタに切り換え、画素密度変換手段37a,37b
のパラメータを変更する。
【0131】このように各部の特性が変更されて、前述
した高密度読取りの場合と同様に画像情報の読取りがな
される。
【0132】すなわち、エンドレスベルト9a,9b上
の所定の位置にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、
エンドレスベルト9a,9bにより、矢印Y方向に上記
高密度用の速度の2倍の速度で搬送(副走査)され、一
方、レーザ光源10から発せられた高密度用の2倍のパ
ワーのレーザ光11は、高密度読取りのときと同一の回
転速度で高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向
され、この偏向されたレーザ光11は走査レンズ21に
より、エンドレスベルト9a,9b上を搬送されるシー
ト1で収束され、かつ等速度で走査されて、このシート
1を矢印X方向に主走査する。このときシート1上にお
けるビーム径は高密度読取りのときの2倍の大きさで収
束される。
【0133】シート1の、レーザ光11で走査された部
分から発光した輝尽発光光13a,13bは、集光ガイ
ド14a,14bを介してPMT15a,15bまで導
光される。PMT15a,15bは、電圧印加手段39
a,39bにより、高密度読取り用よりも低い感度とな
るような電圧が印加されており、入射した輝尽発光光1
3a,13bをこの低密度用の感度で検出し、アナログ
画像信号QA,QBに光電変換して出力する。このアナ
ログ画像信号QA,QBは対数増幅器16a,16bに
入力され、低密度用の周波数特性にセットされた対数増
幅器16a,16bにより対数化画像信号QA′,Q
B′に変換されて加算器43a,43bに入力される。
【0134】一方、メモリ41a,41bに記憶されて
いる高密度用のシェーディング補正用データD1,D2
は、D/A変換器42a,42bにより、低密度用のタ
イミングで読み出されるとともに、低密度用のクロック
である2分周のクロックでのサンプリングレートでアナ
ログ信号D1′,D2′に変換される。すなわち、特性
変更手段60に設けられた分周回路61が、基準クロッ
クを2分周して基準クロックの2倍の周期のクロックを
発生し、セレクター62はこの2分周のクロックを出力
するように切り換えられている。この結果、シェーディ
ング補正用のアナログ信号D1′,D2′は高密度用の
シェーディング補正用データD1,D2に対して、主走
査方向についてその画素数が1/2とされている。
【0135】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′,D2′は加算器43a,43bに入力され、対数
増幅器16a,16bから入力された対数化画像信号Q
A′,QB′に加算され、これにより対数化画像信号Q
A′,QB′はシェーディング補正がなされた画像信号
Q1,Q2に変換されてアンチエリアジングフィルタ3
5a,35bに入力される。
【0136】アンチエリアジングフィルタ35a,35
bは、特性変更手段60により低密度用フィルタに切り
換えられており、入力された画像信号Q1,Q2はこの
低密度用フィルタによりエリアジングノイズが適切に除
去されてA/D変換器36a,36bに入力される。
【0137】A/D変換器36a,36bは、特性変更
手段60のセレクター62により切り換えられた2分周
のクロックによるサンプリングレートで、入力された画
像信号QA′,QB′をデジタル画像信号S1,S2に
変換する。
【0138】画素密度変換手段37a,37bは、デジ
タル画像信号S1,S2の主走査方向について1/m
倍、副走査方向について1/n倍とする画素密度変換を
行う。ここで、m=n=2であるため、デジタル画像信
号S1,S2の主走査方向および副走査方向についてそ
れぞれ画素数を1/2とする画素密度変換処理を施す。
この画素密度変換処理として、ここでは1次元マスク演
算について説明する。この1次元マスク演算に使用する
1次元フィルタの例を下記に示す。
【0139】a(x,1)=(-8/105,-5/105,34/105,6
3/105,34/105,-5/105,-8/105) そしてこのフィルタa(x,1)を用いてデジタル画像
信号S1,S2の主走査方向について1画素間隔でフィ
ルタリング処理を行った後、副走査方向について1画素
間隔でフィルタリング処理を行うことにより画素密度変
換が行われる。具体的には、デジタル画像信号S1(S
2についても同様であるため、ここではS1についての
み説明する)の画素値をS1(x,y)、主走査方向に
おける画素密度変換後の画素値をS1A(x/2,y)
とすると、画素値S1A(x/2,y)は下記の式
(1)により算出される。
【0140】 S1A(k/2,l)=a(1,1)*S1(k-3,l)+a(2,1)*S1(k-2,l)+a(3,1)*S1(k-1,l) +a(4,1)*S1(k,l)+a(5,1)*S1(k+1,l)+a(6,1)*S1(k+2,l)+a(7,1)*S1(k+3,l) (1) 但し、k=1〜N(Nは主走査方向の画素数(画素位置
又は画素番号)) l=1〜M(Mは副走査方向の画素数(画素位置又は画
素番号)) 同様に式(1)の演算を副走査方向にも行うことによ
り、画素密度変換がなされた画像信号S1′,S2′が
得られる。
【0141】一方、このような1次元フィルタを用いた
マスク演算においては、デジタル画像信号S1,S2の
縁部分においては、マスク演算を行うためのデータが不
足する。例えば、図8に示す画像信号において、S1
(1,1)およびS1(N,1)(斜線部)の画素に対
してフィルタリング処理を施す場合は、3画素分のデー
タが不足する。この場合、仮想的な画素位置S1(−
1,1),S1(−2,1),S1(−3,1)および
S1(N+1,1),S1(N+2,1),S1(N+
3,1)を定め、この仮想的な画素位置に画素位置S1
(1,1)およびS1(N,1)のデータ値をコピーし
て、仮想的な画素位置においてデータ値が存在するもの
としてフィルタリング処理を行えばよい。
【0142】なお、画素密度変換手段37a,37bに
おける画素密度変換は、上記1次元フィルタを用いたマ
スク演算に限定されるものではなく、画素を間引く処理
や補間演算により画素密度変換を行ってもよい。
【0143】ここで補間演算としては、線形補間の他、
滑らかさを重視したBスプライン補間演算、鮮鋭度を重
視したCubic スプライン補間演算等の高次の補間演算を
適用することができる。
【0144】ここで、Cubic スプライン補間演算および
Bスプライン補間演算について説明する。本実施形態に
おいて使用される画像信号S1,S2は、等間隔の周期
でサンプリングされた一方向に配列されたサンプリング
点(画素)Xk-2 ,Xk-1 ,Xk ,Xk+1 ,Xk+2 ,…
にそれぞれ対応した信号値(Sk-2 ,Sk-1 ,Sk ,S
k+1 ,Sk+2 ,…)を有するものする。Cubic スプライ
ン補間演算は、オリジナルのサンプリング点(画素)X
k 〜Xk+1 間に設けられた補間点Xp の補間データY′
を表す3次のCubic スプライン補間演算式(2)におけ
る補間データY k-1 ,Yk ,Yk+1 ,Yk+2 にそれぞれ
対応する補間係数ck-1 ,ck ,ck+1,ck+2 を、下
記にそれぞれ示す演算により求めるものである。
【0145】 Y′=ck-1 k-1 +ck k +ck+1 k+1 +ck+2 k+2 (2) ck-1 =(−t3 +2t2 −t)/2 ck =(3t3 −5t2 +2)/2 ck+1 =(−3t3 +4t2 +t)/2 ck+2 =(t3 −t2 )/2 (但し、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素X
k を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向への
位置を示す。) Bスプライン補間演算は、オリジナルのサンプリング点
k 〜Xk+1 間に設けられた補間点Xp の補間データ
Y′を表す3次のBスプライン補間演算式(3)におけ
る補間データYk-1 ,Yk ,Yk+1 ,Yk+2 にそれぞれ
対応する補間係数bk-1 ,bk ,bk+1 ,bk+2 を、下
記にそれぞれ示す演算により求めるものである。
【0146】 Y′=bk-1 k-1 +bk k +bk+1 k+1 +bk+2 k+2 (3) bk-1 =(−t3 +3t2 −3t+1)/6 bk =(3t3 −6t2 +4)/6 bk+1 =(−3t3 +3t2 +3t+1)/6 bk+2 =t3 /6 (但し、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素X
k を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向への
位置を示す。) 本実施形態においては、m,nの値に応じて線形補間演
算も含めて、補間演算の種類を選択すればよい。
【0147】そして、このように画素密度変換手段37
a,37bにおいて得られた画像信号S1′,S2′は
加算手段38に入力される。ここで、「低密度」が選択
された場合には「高密度」が選択された場合と比較し
て、画素密度は1/16となる。
【0148】加算手段38は、画像信号S1′,S2′
に対して、上記特開平7-287330号に記載されたような、
加算画像信号S3のS/Nを高くするような周波数応答
特性を有するフィルタによるフィルタリング処理を施
し、このフィルタリング処理を施した画像信号S1′,
S2′を相対応する画素同士で加算して加算画像信号S
3を得て、画像処理装置等に出力する。
【0149】このように本実施形態の画像情報読取装置
によれば、レーザ光11の主走査速度を変えることな
く、高密度読取りの場合に比して、レーザ光11の主走
査方向について1/2、副走査方向について1/2の画
素数である、1/4の画素密度の画像信号を得、さらに
この画像信号に対して主走査方向について1/2、副走
査方向について1/2の画素数となるように画素密度変
換処理を施して、1/16の画素密度の低密度画像信号
を得ることができる。しかも、特性変更手段60が、画
素密度を規定するパラメータに応じて、走査レンズ21
の位置、電圧印加手段39a,39bへの制御信号、D
/A変換器42a,42bのサンプリングクロック、対
数増幅器16a,16bの周波数特性、アンチエリアジ
ングフィルタ35a,35b、および画素密度変換手段
37a,37bのパラメータをそれぞれ変更するため、
読取り画素密度に適した、画素当たりのエネルギー付
与、光電検出感度の設定、シェーディング補正、エリア
ジングノイズの抑制等が施された画像信号を得ることが
できる。
【0150】とくに、本実施形態のように両面読取りを
行う場合には、レーザ光11によるエネルギーをシート
1の裏面側まで十分に付与するために、片面側からのみ
読取る方式に比して走査速度を遅くする必要があるが、
その場合においても画素密度を粗くすることが許容され
るときは副走査速度を速めることができ、これにより1
つのシート当たりの走査時間を短縮することができる。
【0151】また、2つのデジタル画像信号S1,S2
に対して画素密度変換処理を施すことにより、加算画像
信号に対して画素密度変換を施す場合と比較して、加算
画像信号を得る際の加算マスク処理を行うための演算量
を低減することができ、これにより加算演算の演算時間
を短縮して処理を高速に行うことができる。
【0152】なお、本実施形態の画像情報読取装置にお
いては、高密度読取りが初期設定として設定されている
ものとしたが、本発明の画像情報読取方法および装置
は、この態様に限られるものではなく、初期設定として
「標準密度読取り」が、設定されており、「高密度読取
り」、「低密度読取り」に切り換えられるものとしても
よい。
【0153】例えば、主走査周波数(主走査速度)を1
60Hz、画素密度10pix /mmを標準密度読取りとし
たときの、主走査サンプリング間隔、副走査画素ピッ
チ、副走査速度、アンチエリアジングフィルタカットオ
フ周波数を以下に示す。
【0154】 主走査サンプリング間隔:100μm 副走査画素ピッチ:100μm 主走査サンプリング周期:1.0μsec 副走査速度:16mm/sec アンチエリアジングフィルタカットオフ周波数:500kHz (アナログフィルタのため、カットオフ周波数は500
kHz以下であることが好ましく、例えば400kHz
などを適用するのが望ましい。) これに対して、画素密度20pix /mmである高密度読取
りのときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔:50μm 副走査画素ピッチ:50μm 主走査サンプリング周期:0.5μsec 副走査速度:8mm/sec アンチエリアジングフィルタカットオフ周波数:1000kHz となり、一方、画素密度5pix /mmである低密度読取り
のときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔:200μm 副走査画素ピッチ:200μm 主走査サンプリング周期:2.0μsec 副走査速度:32mm/sec アンチエリアジングフィルタカットオフ周波数:250kHz となる。
【0155】なお、上述したような「高密度読取り」、
「低密度読取り」等、の読取り密度が段階的に予め設定
されたものに限らず、読取り密度を規定するパラメータ
(m,n)を任意に選択できるものとしてもよい。
【0156】また、上記実施形態においては、デジタル
画像信号S1,S2に対して画素密度変換処理を施して
るが、デジタル画像信号S1,S2を先に加算して加算
画像信号S3を得、この加算画像信号S3に対して画素
密度変換処理を施してもよい。
【0157】さらに、上記実施形態においては、画素密
度変換手段37a,37bにおいて、デジタル画像信号
S1,S2の主走査方向について1/m倍、副走査方向
について1/n倍となるように画素密度変換をしている
が、主走査方向についてa/m(a>0)倍、副走査方
向についてa/n倍となるように画素密度変換を行うよ
うにしてもよい。この場合、加算画像信号S3の画素密
度は(a/(m×n)) 倍となる。
【0158】図9は本発明の第3の画像情報読取装置の
一実施形態を示す図である。図示の画像情報読取装置
は、モータ8により回転せしめられるエンドレスベルト
9a上に放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体
シート1が配置され、シート1の上方には、シート1を
励起するレーザー光11を発するレーザー光源10と、
モーター12により回転され、レーザー光11を反射偏
向する回転多面鏡20(主走査周波数160Hzに相
当)と、回転多面鏡20で反射偏向されたレーザー光1
1をシート1上に収束し、かつ等速度で主走査させる走
査レンズ21が配されている。
【0159】さらに、前記レーザー光11が走査される
シート1の直上には、そのレーザー光11による励起
で、シート1の上面から発せられる、蓄積記録されてい
る画像情報に応じた輝尽発光光13aを上方より集光す
る光ガイド14aが近接して配置されている。光ガイド
14aには集光した輝尽発光光13aを光電的に検出し
てアナログ画像信号QAに変換するフォトマルチプライ
ヤ(光電子増倍管)15aが接続されている。このフォ
トマルチプライヤ15aは、電圧印加手段39aにより
印加される電圧に応じた感度で輝尽発光光13aを検出
するものである。
【0160】また、フォトマルチプライヤ15aには対
数増幅器16aが接続されており、フォトマルチプライ
ヤ15aにより検出されたアナログ画像信号QAを予め
設定されている周波数特性にしたがって対数的に増幅
し、対数化画像信号QA′を出力する。
【0161】一方、メモリー41aには、予め設定され
ているサンプリング間隔に応じたシェーディング補正用
データD1が記憶されており、メモリー41aにはこの
補正用データD1を予め設定されている基準クロックで
アナログ信号D1′に変換するD/A変換器41aが接
続されており、D/A変換器42aには、対数増幅器1
6aから出力された対数化画像信号QA′にこの補正用
アナログ信号D1′を加算して、シェーディング補正が
施された画像信号Q1を出力する加算器43aが接続さ
れている。
【0162】さらに加算器43aには、後述するA/D
変換によるエリアジングノイズ(折り返しノイズ)を除
去するアンチエリアジングフィルター35aが接続され
ており、その後段には、このフィルタリングされた後の
画像信号Q1′を予め設定されている基準クロックでデ
ジタル画像信号S1に変換するA/D変換器36aが設
けられている。なお、アンチエリアジングフィルター3
5aは高密度用フィルターと低密度用フィルターとから
なり、初期的には高密度用フィルターが選択されている
が、後述する特性変更手段60からの入力信号に応じて
低密度用フィルターにも切り換えられるものである。
【0163】さらにまた、本実施形態の画像情報読取装
置は、画像情報の読取り画素密度として、予め初期的に
設定されている「高密度」(10 pix/mm)と、この高密
度よりも低密度である「低密度」(5 pix/mm)とのう
ち、オペレーターが選択した密度の入力を受け、「高密
度」のときはパラメータ(m,n)をm=n=1とし、
「低密度」のときはパラメータ(m,n)をm=n=2
として出力する入力手段70と、この入力手段70から
出力されたパラメータ(m,n)が入力されて、これら
のパラメーター(m,n)に応じて、エンドレスベルト
9aを駆動するモータ8の回転速度を変更し、走査レン
ズ21を光軸方向に移動させてシート1を走査するレー
ザー光11のビーム径を変更し、電圧印加手段39aを
制御してフォトマルチプライヤ15aの感度を変更し、
D/A変換器42aのサンプリングクロックを変更して
メモリー41aに記憶されているシェーディング補正用
データを変更して出力させ、A/D変換器36aのサン
プリングクロックを変更し、対数増幅器16aの周波数
特性を変更し、アンチエリアジングフィルター35aの
高密度用と低密度用とを切り換える特性変更手段60と
を備えている。
【0164】次に本実施形態の放射線画像情報読取装置
の作用について説明する。
【0165】まず、オペレーターにより選択された「高
密度」を表す信号が入力手段70に入力される。「高密
度」はこの画像情報読取装置の初期的設定であり、「高
密度」に対応するパラメータ(m,n)=(1,1)が
入力手段70から出力されて特性変更手段60に入力さ
れる。
【0166】特性変更手段70は、入力されたパラメー
タ(m,n)=(1,1)により、エンドレスベルト9
aを駆動するモータ8の回転速度、走査レンズ21の位
置、電圧印加手段39aへの制御信号、D/A変換器4
2aのサンプリングクロック、A/D変換器36のサンプ
リングクロック、対数増幅器16aの周波数特性、およ
びアンチエリアジングフィルター35aを、それぞれ初
期設定(高密度用)のものとなるようにセットする。
【0167】次いで、エンドレスベルト9a上の所定の
位置にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、エンドレ
スベルト9aにより、矢印Y方向に上記高密度用の速度
で搬送(副走査)される。
【0168】一方、レーザ光源10から発せられたレー
ザー光11は、モータ12により駆動され矢印方向に高
速回転する回転多面鏡20によって反射偏向され、この
偏向されたレーザー光11は走査レンズ21により、エ
ンドレスベルト9a上を搬送されるシート1で収束さ
れ、かつ等速度で走査されて、このシート1を矢印X方
向に主走査する。
【0169】シート1の、レーザー光11で走査された
部分からは、そこに蓄積記録されている画像情報に応じ
た光量の輝尽発光光13aが発光し、輝尽発光光13a
はレーザー光11の主走査線に沿って配された光ガイド
14aの入射端面18aからこの光ガイド14a内に入
射し、光ガイド14aの内部を全反射を繰り返しつつ、
レーザ光カットフィルタ17aを介してフォトマルチプ
ライヤ15aまで導光される。
【0170】フォトマルチプライヤ15aは、電圧印加
手段39aにより、高密度用の感度に対応した高圧が印
加されており、入射した輝尽発光光13aを高密度用の
感度で検出し、アナログ画像信号QAに光電変換して出
力する。
【0171】このアナログ画像信号QAは対数増幅器1
6aに入力され、高密度用の周波数特性にセットされた
対数増幅器16aにより対数化画像信号QA′に変換さ
れて加算器43aに入力される。
【0172】一方、メモリー41aに記憶されている高
密度用のシェーディング補正用データD1は、D/A変
換器42aにより、高密度用のクロックである基準クロ
ックでのサンプリングレートでアナログ信号D1′に変
換される。
【0173】ここで、D/A変換器42aに入力される
クロックは、図2に示すように、特性変更手段60に設
けられたセレクター62により切り換えられて出力され
る基準クロックである。
【0174】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′は加算器43aに入力され、対数増幅器16aから
入力された対数化画像信号QA′に加算され、これによ
り対数化画像信号QA′はシェーディング補正がなされ
た画像信号Q1に変換されてアンチエリアジングフィル
ター35aに入力される。
【0175】アンチエリアジングフィルター35aは、
特性変更手段60により高密度用フィルターに切り換え
られており、入力された画像信号Q1はこの高密度用フ
ィルターによりエリアジングノイズが適切に除去された
信号Q1′に変換されてA/D変換器36aに入力され
る。
【0176】A/D変換器36aは、特性変更手段60
のセレクター62により切り換えられた基準クロックに
よるサンプリングレートで、入力された画像信号Q1′
をデジタル画像信号S1に変換して、画像処理装置等に
出力する。
【0177】次に、オペレーターにより「低密度」が選
択された場合の作用について説明する。
【0178】オペレーターにより「低密度」を表す信号
が入力手段70に入力されると、入力手段70は「低密
度」に対応するパラメータ(m,n)=(2,2)を特
性変更手段60に出力する。
【0179】特性変更手段70は、入力されたパラメー
タ(m,n)=(2,2)により、エンドレスベルト9
aを駆動するモータの回転速度、走査レンズ21の位
置、電圧印加手段39aへの制御信号、D/A変換器4
2aのサンプリングクロック、A/D変換器36aのサ
ンプリングクロック、対数増幅器16aの周波数特性、
およびアンチエリアジングフィルター35aを、それぞ
れ低密度用のものとなるようにセットする。具体的に
は、エンドレスベルト9aを駆動するモータの回転速度
を2倍の速度に変更し、走査レンズ21の位置を、レー
ザー光11のビーム径がシート1上で略2倍となる位置
まで移動し、電圧印加手段39aへの制御信号を、フォ
トマルチプライヤ15aの感度を下げるような信号と
し、セレクター62(図2参照)を分周回路61から出
力されるクロック(基準クロックを分周し手得られたク
ロックであって、基準クロックの2倍の周期のクロッ
ク)に切り換えて、D/A変換器42aおよびA/D変
換器36aに入力されるサンプリングクロックを変更
し、対数増幅器16aの周波数特性を変更し、アンチエ
リアジングフィルター35aを低密度用フィルターに切
り換える。
【0180】このように各部の特性が変更されて、前述
した高密度読取りの場合と同様に画像情報の読取りがな
される。
【0181】すなわち、エンドレスベルト9a上の所定
の位置にセットされた蓄積性蛍光体シート1は、エンド
レスベルト9aにより、矢印Y方向に上記高密度用の速
度の2倍の速度で搬送(副走査)され、一方、レーザ光
源10から発せられたレーザー光11は、高密度読取り
のときと同一の回転速度で高速回転する回転多面鏡20
によって反射偏向され、この偏向されたレーザー光11
は走査レンズ21により、エンドレスベルト9a上を搬
送されるシート1で収束され、かつ等速度で走査され
て、このシート1を矢印X方向に主走査する。このとき
シート1上におけるビーム径は高密度読取りのときの2
倍の大きさで収束される。
【0182】シート1の、レーザー光11で走査された
部分から発光した輝尽発光光13aは、光ガイド14a
を通じてレーザ光カットフィルタ17aを介し、フォト
マルチプライヤ15aまで導光される。
【0183】フォトマルチプライヤ15aは、電圧印加
手段39aにより、高密度読取り用よりも低い感度とな
るような電圧が印加されており、入射した輝尽発光光1
3aをこの低密度用の感度で検出し、アナログ画像信号
QAに光電変換して出力する。
【0184】このアナログ画像信号QAは対数増幅器1
6aに入力され、低密度用の周波数特性にセットされた
対数増幅器16aにより対数化画像信号QA′に変換さ
れて加算器43aに入力される。
【0185】一方、メモリー41aに記憶されている高
密度用のシェーディング補正用データD1は、D/A変
換器42aにより、低密度用のクロックである2分周の
クロックでのサンプリングレートでアナログ信号D1′
に変換される。すなわち、特性変更手段60に設けられ
た分周回路61が、基準クロックを2分周して基準クロ
ックの2倍の周期のクロックを発生し、セレクター62
はこの2分周のクロックを出力するように切り換えられ
ている。この結果、シェーディング補正用のアナログ信
号D1′は高密度用のシェーディング補正用データQ
A′に対して、主走査方向についてその画素数が1/2
とされている。
【0186】シェーディング補正用のアナログ信号D
1′は加算器43aに入力され、対数増幅器16aから
入力された対数化画像信号QA′に加算され、これによ
り対数化画像信号QA′はシェーディング補正がなされ
た画像信号Q1に変換されてアンチエリアジングフィル
ター35aに入力される。
【0187】アンチエリアジングフィルター35aは、
特性変更手段60により低密度用フィルターに切り換え
られており、入力された画像信号Q1はこの低密度用フ
ィルターによりエリアジングノイズが適切に除去された
信号Q1′に変換されてA/D変換器36aに入力され
る。
【0188】A/D変換器36aは、特性変更手段60
のセレクター62により切り換えられた2分周のクロッ
クによるサンプリングレートで、入力された画像信号Q
1′をデジタル画像信号S1に変換する。
【0189】このように本実施形態の画像情報読取装置
によれば、レーザー光の主走査速度を変えることなく、
高密度読取りの場合に比して、レーザー光Lの主走査方
向について1/2、副走査方向について1/2の画素数
である、全体として1/4の画素密度の低密度画像信号
を得ることができる。しかも、特性変更手段60が、画
素密度を規定するパラメータに応じて、走査レンズ21
の位置、電圧印加手段39aへの制御信号、D/A変換
器42aのサンプリングクロック、対数増幅器16aの
周波数特性、およびアンチエリアジングフィルター35
aをそれぞれ変更するため、読取り画素密度に適した、
画素当たりのエネルギー付与、光電検出感度の設定、シ
ェーディング補正、エリアジングノイズの抑制等が施さ
れた画像信号を得ることができる。
【0190】なお、本実施形態の画像情報読取装置にお
いては、高密度読取りが初期設定として設定されている
ものとしたが、本発明の画像情報読取方法および装置
は、この態様に限られるものではなく、初期設定として
「標準密度読取り」が、設定されており、「高密度読取
り」、「低密度読取り」に切り換えられるものとしても
よい。
【0191】例えば、主走査周波数(主走査速度)を1
60Hz、画素密度10pix /mmを標準密度読取りとし
たときの、主走査サンプリング間隔、副走査画素ピッ
チ、副走査速度、アンチエリアジングフィルターカット
オフ周波数を以下に示す。
【0192】 主走査サンプリング間隔: 100μm 副走査画素ピッチ: 100μm 主走査サンプリング周期:1.0μsec 副走査速度:16mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:500kHz (アナログフィルタのため、正確には500kHz以下
であることが好ましく、例えば400kHzなどを適用
するのが望ましい。) これに対して、画素密度20pix /mmである高密度読取
りのときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔:50μm 副走査画素ピッチ:50μm 主走査サンプリング周期:0.5μsec 副走査速度:8mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:1000kHz となり、一方、画素密度5pix /mmである低密度読取り
のときは、主走査周波数を160Hz不変として、 主走査サンプリング間隔: 200μm 副走査画素ピッチ: 200μm 主走査サンプリング周期:2.0μsec 副走査速度:32mm/sec アンチエリアジングフィルターカットオフ周波数:250kHz となる。
【0193】なお、上述したような「高密度読取り」、
「低密度読取り」等、の読取り密度が段階的に予め設定
されたものに限らず、読取り密度を規定するパラメータ
(m,n)を任意に選択できるものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の画像情報読取装置の一実施形態
の構成を示す図
【図2】クロックを変更する構成の一実施形態を示す図
【図3】図1に示した実施形態における特性変更手段の
構成を示す図
【図4】図1に示した実施形態におけるメモリ管理の詳
細を説明する図
【図5】本発明の第2の画像情報読取装置の一実施形態
を示す図
【図6】図5に示した実施形態における特性変更手段の
構成を示す図
【図7】クロックを変更する構成の一実施形態を示す図
【図8】フィルタリング処理を説明するための図
【図9】本発明の第3の画像情報読取装置の一実施形態
を示す図
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 8 モータ 9a,9b エンドレスベルト 10 レーザ光源 11 レーザ光 12 回転多面鏡 14a,14b 光ガイド 15a,15b フォトマルチプレイヤ 16a,16b 対数増幅器 17a,17b レーザ光カットフィルタ 20 モータ 21 走査レンズ 35a,35b アンチエリアジングフィルタ 36a,36b A/D変換器 37a,37b 画素密度変換手段 38 加算手段 39a,39b 電圧印加手段 41a,41b メモリ 42a,42b A/D変換器 43a,43b 加算器 60 特性変更手段 70 入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/04 E 5C076 1/401 1/40 101A 5C077 1/409 101C Fターム(参考) 2G083 AA03 BB04 BB05 CC10 DD11 DD13 DD15 DD19 EE01 2H013 AC03 5B047 AA17 AB02 BA01 BB09 CA02 CA06 CA08 CB10 CB17 5B057 CA08 CA12 CB08 CB12 CC02 CD05 CD09 CD10 CE01 DB02 DB09 5C072 BA08 BA09 BA20 EA02 HA02 HA13 NA05 NA08 UA02 UA06 UA09 VA01 5C076 AA21 AA22 BA01 BA03 BA04 BA06 BB22 BB31 CB01 5C077 LL02 LL05 LL19 MM09 MM16 MP01 PP20 RR01 RR18 SS01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報が記録された被走査シートに光
    ビームを一定の方向に一定の速度で繰り返し主走査しつ
    つ該主走査方向に対して略直交する方向に副走査するこ
    とにより、前記光ビームを該被走査シートの略全面に走
    査せしめ、該光ビームの走査により該被走査シートから
    発せられる信号光を光電的に検出し、得られたアナログ
    画像信号をサンプリングおよび量子化して所定の画素密
    度のデジタル画像信号を得る画像情報読取方法におい
    て、 前記副走査の速度をm(m>0)倍し、前記サンプリン
    グの間隔をn(n>0)倍することを特徴とする画像情
    報読取方法。
  2. 【請求項2】 前記副走査の速度をm倍し、前記サンプ
    リングの間隔をn倍した後に、さらに前記主走査方向の
    画素数をa/m(a>0)倍、前記副走査方向の画素数
    をa/n倍とする画素密度変換処理を行なうことを特徴
    とする請求項1記載の画像情報読取方法。
  3. 【請求項3】 画像情報が記録された被走査シートに光
    ビームを一定の方向に一定の速度で繰り返し主走査しつ
    つ該主走査方向に対して略直交する方向に副走査するこ
    とにより、前記光ビームを該被走査シートの略全面に走
    査せしめ、該光ビームの走査により該被走査シートの両
    面から発せられる信号光を光電的に検出し、得られた2
    つのアナログ画像信号をサンプリングおよび量子化して
    2つのデジタル画像信号を得、該2つのデジタル画像信
    号を加算して所定の画素密度の加算画像信号を得る画像
    情報読取方法において、 前記副走査の速度をm(m>0)倍し、前記サンプリン
    グの間隔をn(n>0)倍し、さらに前記主走査方向の
    画素数をa/m(a>0)倍、前記副走査方向の画素数
    をa/n倍とする画素密度変換処理を行なうことを特徴
    とする画像情報読取方法。
  4. 【請求項4】 前記2つのデジタル画像信号に対して前
    記画素密度変換処理を行うことを特徴とする請求項3記
    載の画像情報読取方法。
  5. 【請求項5】 前記m,nに応じて、以下の(1)から
    (8)の特性のうち少なくとも1つを変更することを特
    徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画
    像情報読取方法。 (1)前記被走査シートを走査する光ビームの径 (2)前記被走査シートを走査する光ビームのパワー (3)前記信号光を検出する感度 (4)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
    正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
    ング補正用データ (5)前記シェーディング補正用データを記憶したメモ
    リから該シェーディング補正用データを出力するタイミ
    ング (6)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
    る周波数伝達特性 (7)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
    立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
    行う場合におけるカットオフ周波数 (8)前記画素密度変換処理におけるフィルタリング処
    理のパラメータ
  6. 【請求項6】 画像情報が記録された被走査シートに光
    ビームを一定の方向に一定の速度で繰り返し主走査しつ
    つ該主走査方向に対して略直交する方向に副走査するこ
    とにより、前記光ビームを該被走査シートの略全面に走
    査せしめ、該光ビームの走査により該被走査シートから
    発せられる信号光を光電的に検出し、得られたアナログ
    画像信号をサンプリングおよび量子化して所定の画素密
    度のデジタル画像信号を得る画像情報読取方法におい
    て、 前記副走査の速度をm(m>0)倍し、前記サンプリン
    グの間隔をn(n>0)倍し、これらm,nに応じて、
    以下の(1)から(5)の特性のうち少なくとも1つを
    変更して、前記所定の画素密度に対して1/(m×n)
    倍の画素密度のデジタル画像信号を得ることを特徴とす
    る画像情報読取方法。 (1)前記被走査シートを走査する光ビームの径 (2)前記信号光を検出する感度 (3)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
    正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
    ング補正用データ (4)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
    る周波数伝達特性 (5)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
    立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
    行う場合におけるカットオフ周波数
  7. 【請求項7】 画像情報が記録された被走査シートに、
    光源から出射された光ビームを一定の方向に一定の速度
    で繰り返し主走査する主走査手段と、この光ビームの主
    走査の方向に対して略直交する方向に前記シートが相対
    的に副走査されるように該シートまたは前記光ビームを
    副走査する副走査手段と、前記光ビームの走査により前
    記被走査シートから発せられる信号光を光電的に検出す
    る光電検出手段と、検出されたアナログ画像信号をサン
    プリングおよび量子化して所定の画素密度のデジタル画
    像信号を得るA/D変換手段とを備えた画像情報読取装
    置において、 前記副走査手段による前記副走査の速度を、入力された
    m(m>0)に応じてm倍に変更せしめる副走査速度変
    更手段と、 前記A/D変換手段による前記サンプリングの間隔を、
    入力されたn(n>0)に応じてn倍に変更せしめるサ
    ンプリング間隔変更手段とをさらに備えたことを特徴と
    する画像情報読取装置。
  8. 【請求項8】 前記主走査方向の画素数をa/m(a>
    0)倍、前記副走査方向の画素数をa/n倍とする画素
    密度変換処理を行なう画素密度変換処理手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項7記載の画像情報読取装
    置。
  9. 【請求項9】 画像情報が記録された被走査シートに、
    光源から出射された光ビームを一定の方向に一定の速度
    で繰り返し主走査する主走査手段と、この光ビームの主
    走査の方向に対して略直交する方向に前記シートが相対
    的に副走査されるように該シートまたは前記光ビームを
    副走査する副走査手段と、前記光ビームの走査により前
    記被走査シートの両面から発せられる信号光を光電的に
    検出する光電検出手段と、検出された2つのアナログ画
    像信号をサンプリングおよび量子化して2つのデジタル
    画像信号を得るA/D変換手段と、該2つのデジタル画
    像信号を加算して所定の画素密度の加算画像信号を得る
    加算手段とを備えた画像情報読取装置において、 前記副走査手段による前記副走査の速度を、入力された
    mに応じてm(m>0)倍に変更せしめる副走査速度変
    更手段と、 前記A/D変換手段による前記サンプリングの間隔を、
    入力されたnに応じてn(n>0)倍に変更せしめるサ
    ンプリング間隔変更手段と、 前記主走査方向の画素数をa/m(a>0)倍、前記副
    走査方向の画素数をa/n倍とする画素密度変換処理を
    行なう画素密度変換処理手段とを備えたことを特徴とす
    る画像情報読取装置。
  10. 【請求項10】 前記画素密度変換処理手段は、前記2
    つのデジタル画像信号に対して画素密度変換処理を行う
    手段であることを特徴とする請求項9記載の画像情報読
    取装置。
  11. 【請求項11】 前記m,nに応じて、以下の(1)か
    ら(8)の特性のうち少なくとも1つを変更せしめる特
    性変更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7か
    ら10のうちいずれか1項に記載の画像情報読取装置。 (1)前記被走査シートを走査する光ビームの径 (2)前記被走査シートを走査する光ビームのパワー (3)前記信号光を検出する感度 (4)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
    正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
    ング補正用データ (5)前記シェーディング補正用データを記憶したメモ
    リから該シェーディング補正用データを出力するタイミ
    ング (6)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
    る周波数伝達特性 (7)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
    立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
    行う場合におけるカットオフ周波数 (8)前記画素密度変換処理におけるフィルタリング処
    理のパラメータ
  12. 【請求項12】 画像情報が記録された被走査シート
    に、光源から出射された光ビームを一定の方向に一定の
    速度で繰り返し主走査する主走査手段と、この光ビーム
    の主走査の方向に対して略直交する方向に前記シートが
    相対的に副走査されるように該シートまたは前記光ビー
    ムを副走査する副走査手段と、前記光ビームの走査によ
    り前記被走査シートから発せられる信号光を光電的に検
    出する光電検出手段と、検出されたアナログ画像信号を
    サンプリングおよび量子化して所定の画素密度のデジタ
    ル画像信号を得るA/D変換手段とを備えた画像情報読
    取装置において、 前記所定の画素密度に対して、主走査方向について1/
    m倍、副走査方向について1/n倍となる画素密度に対
    応した値m、nの入力を受ける画素密度入力手段と、 前記副走査手段による前記副走査の速度をm(m>0)
    倍に変更せしめる副走査速度変更手段と、 前記A/D変換器による前記サンプリングの間隔をn
    (n>0)倍に変更せしめるせしめるサンプリング間隔
    変更手段と、 m,nに応じて、以下の(1)から(5)のうち少なく
    とも1つを変更せしめる特性変更手段とを備えたことを
    特徴とする画像情報読取装置。 (1)前記被走査シートを走査する光ビームの径 (2)前記信号光を検出する感度 (3)前記アナログ画像信号に対してシェーディング補
    正を行う場合における、予め設定されているシェーディ
    ング補正用データ (4)前記アナログ画像信号を対数増幅する場合におけ
    る周波数伝達特性 (5)前記アナログ画像信号をサンプリングするのに先
    立ってエリアジングノイズを除去するフィルタリングを
    行う場合におけるカットオフ周波数
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