JP2004214773A - 画像読取処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置構成を複雑化することなく、高精度なシェーディング補正データを作成する。
【解決手段】シェーディング補正データを作成する際、読取条件設定部32で設定した読取画素密度に従ってべた画像の記録された蓄積性蛍光体シートIPを読み取り、転送画像データ調整部54において、読取画素密度を変換しない一定のデータ量からなるシェーディング補正用画像データに調整して画像処理装置14のシェーディング補正データ作成部60に転送し、シェーディング補正データを作成する。また、所望の画像データを読み取って処理する際には、所望の読取画素密度で読み取った画像データを前記シェーディング補正データにより補正した後、転送画素密度変換部50において所定の転送画素密度に変換し、画像処理部56に転送して画像処理を行う。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録媒体に記録された画像を所望の読取画素密度で読み取って処理する画像読取処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザ光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性蛍光体シートに一旦記録し、この蓄積性蛍光体シートに前記励起光を照射して得られる輝尽発光光を光電的に読み取って得られた画像信号を写真感光材料等の記録媒体、CRT等に被写体の放射線可視画像として出力させる放射線画像情報処理システムが知られている。
【0003】
このようなシステムにおいて、放射線画像情報を読み取る画像読取装置では、放射線画像情報の鮮鋭度や粒状性を調整することを目的として、蓄積性蛍光体シートに記録されている放射線画像情報の種類や撮影条件、あるいは、蓄積性蛍光体シートの種類等に応じて、読取画素密度を適宜調整して読み取ることが行われる(特許文献1参照)。この場合、読取画素密度の調整方法としては、例えば、主走査方向に対して輝尽発光光のサンプリングピッチを調整し、副走査方向に対して蓄積性蛍光体シートの副走査搬送速度を調整するのが一般的である。
【0004】
一方、所望の読取画素密度で読み取られた放射線画像情報を放射線画像情報処理システムを構成する画像処理装置や画像出力装置に転送して処理する場合、例えば、画像読取装置での読取画素密度が異なると、同一の画像であっても倍率が異なってくるため、そのままの状態で転送すると、画像処理装置または画像出力装置での処理が非常に煩雑なものになってしまう。
【0005】
例えば、画像処理装置においては、蓄積性蛍光体シート上の所定位置に対応する画像データに基づいてヒストグラムを作成し、そのヒストグラムに基づいて読取感度の自動補正を行う場合があるが、転送される画像の倍率が異なると、画像データの抽出部位が異なってしまうため、所望の感度補正結果が得られなくなってしまう。また、画像出力装置では、CRTや記録媒体上での出力倍率が読取画素密度に従って変動するだけでなく、画像中に文字情報が挿入記録されている場合には、その大きさも変動してしまう。
【0006】
さらに、読取画素密度が異なると、画像を構成するデータ量も異なってくるため、画像データをそのまま画像処理装置や画像出力装置に転送しようとすると、転送プロトコルが複雑になったり、画像毎の転送速度が読取画素密度によって変動するといった不具合が生じてしまう。
【0007】
そこで、画像データを画像処理装置や画像出力装置に転送する場合、読取画素密度によらず倍率およびデータ量が一定となるよう、転送画素密度を一定の密度に変換する処理を施すようにしたものがある(特許文献2参照)。
【0008】
一方、画像読取装置は、蓄積性蛍光体シートに照射される励起光の照射むら、輝尽発光光を読み取る読取手段の感度むら、さらには、放射線画像情報を蓄積記録する蓄積性蛍光体シートの感度むら等に起因するシェーディングを有しており、このシェーディングを補正するためのシェーディング補正データを予め作成しておく必要がある。
【0009】
シェーディング補正データを作成するためには、例えば、放射線画像情報を一様に記録した蓄積性蛍光体シートを画像読取装置で読み取り、得られた画像データに基づいてシェーディング補正データを作成するのが一般的である。この場合、シェーディング補正データを作成するための画像データは、所望の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを読み取るときと同じ読取画素密度で読み取る必要がある。補正対象である放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体シートと同一の位置に対応するシェーディング補正データを得るためである。
【0010】
【特許文献1】
特開昭60−125056号公報
【特許文献2】
特許第2761667号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、画像読取装置から画像処理装置に画像データを転送してシェーディング補正データを作成するものとすると、所望の放射線画像情報に係る画像データを画像処理装置に転送するときと同様に、シェーディング補正用の画像データの転送画素密度を一定の密度に変換して転送してしまうと、蓄積性蛍光体シート上の画像データの位置とシェーディング補正データの位置とが対応しない事態が生じるため、正確なシェーディング補正データを作成することができなくなってしまう。一方、シェーディング補正用の画像データの転送画素密度を一定密度に調整しないで転送しようとすると、読取画素密度によってデータ量が変動するため、転送のプロトコルが複雑となる問題が生じる。
【0012】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであり、装置構成を複雑化することなく、高精度なシェーディング補正データを作成することのできる画像読取処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明では、シェーディング補正データ作成用画像が記録された画像記録媒体を画像読取部により所定の読取画素密度で読み取ることで第1シェーディング補正用画像データを得、シェーディング補正用画像データ調整部において、前記読取画素密度を変換しない一定のデータ量からなる第2シェーディング補正用画像データに調整する。調整された前記第2シェーディング補正用画像データは、画像データ転送部によりシェーディング補正データ作成部に転送する。シェーディング補正データ作成部では、転送された前記第2シェーディング補正用画像データから当該読取画素密度に応じたシェーディング補正データを作成する。
【0014】
この場合、読取画素密度が変更されていない一定のデータ量からなる第2シェーディング補正用画像データを、読取画素密度によらない同一の転送プロトコルでシェーディング補正データ作成部に転送し、読取画素密度に応じた高精度なシェーディング補正データを得ることができる。
【0015】
なお、シェーディング補正データを作成するための第2シェーディング補正用画像データは、画像読取部でのシェーディングに係る必要な情報を包含していればよい。従って、第2シェーディング補正用画像データは、第1シェーディング補正用画像データから余分なデータを削除し、あるいは、任意のデータを追加することにより、一定のデータ量からなる第2シェーディング補正用画像データとすることができる。
【0016】
一方、画像読取部は、所望の画像が記録された画像記録媒体を、読取画素密度設定部で設定した読取画素密度で読み取り、第1画像データを得、次いで、シェーディング補正部は、前記第1画像データを、前記読取画素密度に応じてシェーディング補正データ記憶部から選択したシェーディング補正データにより補正し、第2画像データを得る。前記第2画像データは、転送画素密度変換部において所定の転送画素密度に変換され、第3画像データとして画像データ転送部から転送された後、所望の画像処理が施される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像読取処理装置が適用される放射線画像情報処理システム10のブロック図である。
【0018】
放射線画像情報処理システム10は、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報を読み取る画像読取装置12と、読み取られた放射線画像情報に対して所望の画像処理を施す画像処理装置14とから基本的に構成される。
【0019】
画像読取装置12は、蓄積性蛍光体シートIPを走査するスキャナ部16を備える。スキャナ部16(画像読取部)は、蓄積性蛍光体シートIPを副走査方向(矢印Y方向)に搬送する搬送ベルト18と、搬送ベルト18を駆動する副走査駆動モータ20と、励起光であるレーザビームLを出力するレーザビーム発生部22と、レーザビームLを反射偏向し、蓄積性蛍光体シートIPを主走査方向(矢印X方向)に走査する回転多面鏡24と、回転多面鏡24と蓄積性蛍光体シートIPとの間に配設されるfθレンズ26と、レーザビームLが照射されることで蓄積性蛍光体シートIPから得られた輝尽発光光Rを集光する集光ガイド28と、集光ガイド28によって導かれた輝尽発光光Rを電気信号に変換するフォトマルチプライア30とを備える。なお、回転多面鏡24は、レーザビームLを反射する6面の走査面R1〜R6を有する。
【0020】
また、画像読取装置12は、スキャナ部16に設定される蓄積性蛍光体シートIPの種類(IPタイプ)や、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報を読み取る読取画素密度を読取条件として設定する読取条件設定部32(読取画素密度設定部)と、スキャナ部16を構成する回転多面鏡24、fθレンズ26、蓄積性蛍光体シートIP、集光ガイド28等の各要素に起因して発生するシェーディングを補正するためのシェーディング補正データを設定するシェーディング補正データ設定部34とを備える。
【0021】
ここで、読取条件である蓄積性蛍光体シートIPの種類としては、蓄積性蛍光体層の感度特性が異なるタイプ以外に、例えば、不透明な支持体上に蓄積性蛍光体層を形成し、レーザビームLが走査される片面から出力される輝尽発光光Rを読み取る片面タイプ、透明な支持体上に蓄積性蛍光体層を形成し、レーザビームLが走査される一方の面およびその面と反対の他方の面の両面から出力される輝尽発光光Rを読み取る両面タイプがある。また、読取条件である読取画素密度は、例えば、蓄積性蛍光体シートIPを主走査方向(矢印X方向)に読み取る画素密度(ピクセル/mm)と、蓄積性蛍光体シートIPを副走査方向(矢印Y方向)に読み取る走査線密度(ライン/mm)とで表される。これらの読取条件は、蓄積性蛍光体シートIPに記録されている放射線画像情報の種類や記録時の放射線量等によって適宜選択することができる。
【0022】
読取条件設定部32には、設定した読取条件である読取画素密度に従い、副走査駆動モータ20による蓄積性蛍光体シートIPの搬送速度を制御する副走査駆動制御部36が接続される。なお、設定した読取画素密度は、主走査方向(矢印X方向)に対しては、スキャナ部16によるサンプリングピッチを調整し、副走査方向(矢印Y方向)に対しては、副走査駆動モータ20による搬送速度を調整して対応することができる。
【0023】
シェーディング補正データ設定部34には、読取条件に応じて設定されたシェーディング補正データを記憶するシェーディング補正データ記憶部38が接続される。この場合、シェーディング補正データは、画像処理装置14において作成され、シェーディング補正データ設定部34によってシェーディング補正データ記憶部38に記憶される。
【0024】
一方、スキャナ部16を構成するフォトマルチプライア30には、光電変換された輝尽発光光Rに係る画像データを対数変換する対数変換部40が接続される。対数変換部40に続いて、対数変換された画像データをシェーディング補正データ記憶部38から供給されるシェーディング補正データによって補正するシェーディング補正部42と、シェーディング補正された画像データからA/D変換によるエリアジングノイズを除去するフィルタ44と、アナログの画像データをデジタルの画像データに変換するA/D変換部46と、切換部48を介してA/D変換部46から供給された画像データの画素密度を、読取条件設定部32で設定した読取画素密度に従い、画像処理装置14に転送するための一定の転送画素密度に変換する転送画素密度変換部50と、一定の転送画素密度に変換された画像データを画像処理装置14に転送する転送処理部52(画像データ転送部)とが順に接続される。
【0025】
ここで、切換部48には、転送画素密度変換部50が接続されるとともに、転送画像データ調整部54(シェーディング補正用画像データ調整部)が接続される。切換部48は、シェーディング補正データ設定部34がシェーディング補正データの設定を行う場合、A/D変換部46を転送画像データ調整部54と接続し、スキャナ部16において所望の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートIPを読み取る場合には、A/D変換部46を転送画素密度変換部50と接続する。
【0026】
転送画像データ調整部54は、転送画素密度変換部50において画像データを一定の転送画素密度に変換する代わりに、読取条件設定部32で設定した読取画素密度に従い、A/D変換部46から供給された第1シェーディング補正用画像データから余分なデータを削除し、あるいは、第1シェーディング補正用画像データに不足するデータを追加することにより、読取画素密度が変換されていない一定のデータ量からなる第2シェーディング補正用画像データとして転送処理部52に供給する。
【0027】
画像処理装置14は、画像読取装置12の転送処理部52から供給された画像データに対して所望の画像処理を施す画像処理部56と、画像処理された画像データに基づき、所望の放射線画像をCRTに表示し、あるいは、プリンタに出力する出力部58と、転送処理部52から供給された第2シェーディング補正用画像データからシェーディング補正データを作成するシェーディング補正データ作成部60とを備える。
【0028】
本実施形態の放射線画像情報処理システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作および作用効果について説明する。
【0029】
先ず、放射線画像情報処理システム10によるシェーディング補正データの作成手順につき、図2に示すフローチャートに従って説明する。
【0030】
この場合、シェーディング補正データ設定部34は、シェーディング補正部42をシェーディング補正処理を行わない状態に設定するとともに、切換部48を制御してA/D変換部46と転送画像データ調整部54とを接続する。
【0031】
そこで、放射線を一様に照射した蓄積性蛍光体シートIPをスキャナ部16に配置し、読取条件設定部32において、スキャナ部16に配置した蓄積性蛍光体シートIPのタイプおよび読取画素密度を読取条件として設定する(ステップS1)。
【0032】
スキャナ部16は、レーザビーム発生部22および回転多面鏡24を駆動するとともに、設定された読取画素密度に従い副走査駆動制御部36により副走査駆動モータ20を駆動制御し、蓄積性蛍光体シートIPに一様に記録されたべた画像であるシェーディング補正データ作成用画像を読み取る(ステップS2)。
【0033】
すなわち、レーザビーム発生部22から出力された励起光であるレーザビームLは、回転多面鏡24を構成する各走査面R1〜R6によって反射偏向され、fθレンズ26を介して蓄積性蛍光体シートIPに導かれ、蓄積性蛍光体シートIPを主走査方向(矢印X方向)に走査する。一方、蓄積性蛍光体シートIPは、副走査駆動モータ20により駆動される搬送ベルト18によって、設定した読取画素密度に応じた速度で副走査方向(矢印Y方向)に搬送される。レーザビームLが照射されることで蓄積性蛍光体シートIPから出力された輝尽発光光Rは、集光ガイド28を介してフォトマルチプライア30に導かれ、電気信号としての第1シェーディング補正用画像データに変換される。
【0034】
前記第1シェーディング補正用画像データは、対数変換部40において対数変換された後、シェーディング補正部42を通過し、フィルタ44でエリアジングノイズが除去され、次いで、A/D変換部46でデジタルの第1シェーディング補正用画像データに変換され、切換部48を介して転送画像データ調整部54に供給される。
【0035】
ここで、図3〜図5は、副走査駆動モータ20により蓄積性蛍光体シートIPの副走査方向(矢印Y方向)に対する搬送速度を制御することで得られる各読取画素密度の模式的説明図である。図3は、蓄積性蛍光体シートIPに照射されるレーザビームLの副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチを5ライン/mmとした読取画素密度、図4は、蓄積性蛍光体シートIPに照射されるレーザビームLの副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチを10ライン/mmとした読取画素密度、図5は、蓄積性蛍光体シートIPに照射されるレーザビームLの副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチを20ライン/mmとした読取画素密度を示す。
【0036】
転送画像データ調整部54は、読取画素密度によらない一定のデータ量からなる第2シェーディング補正用画像データを転送処理部52に供給するため、読取条件設定部32で設定した読取画素密度に従い、A/D変換部46からの第1シェーディング補正用画像データに不足するデータを追加し、あるいは、A/D変換部46からの第1シェーディング補正用画像データより余分なデータを削除する処理を行う(ステップS3)。
【0037】
例えば、一定のデータ量を、主走査方向(矢印X方向)に対するピッチが10ピクセル/mmでMピクセル、副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが10ライン/mmでNラインとして、M・Nピクセルとする。
【0038】
副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが5ライン/mmの読取画素密度で画像データを読み取った場合(図3参照)、A/D変換部46から供給される副走査方向(矢印Y方向)のライン数がN/2ラインとなるため、副走査方向(矢印Y方向)に任意のN/2ラインのデータを追加して転送処理部52に供給する(図6参照)。なお、シェーディング補正データを作成するためには、必ずしもM・Nピクセルの全データを用いる必要がないことから、追加するN/2ラインのデータは、任意のデータとすることができる。
【0039】
また、副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが10ライン/mmの読取画素密度で第1シェーディング補正用画像データを読み取った場合(図4参照)、A/D変換部46から供給される副走査方向(矢印Y方向)のライン数がNラインとなるため、Mピクセル、Nラインの第1シェーディング補正用画像データをそのまま転送処理部52に供給する(図7参照)。
【0040】
さらに、副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが20ライン/mmの読取画素密度で第1シェーディング補正用画像データを読み取った場合(図5参照)、A/D変換部46から供給される副走査方向(矢印Y方向)のライン数が2Nラインとなるため、副走査方向(矢印Y方向)のNラインの第1シェーディング補正用画像データを削除して転送処理部52に供給する(図8参照)。
【0041】
なお、転送画像データ調整部54におけるデータの追加処理および削除処理は、例えば、処理するデータ量をハードウエアまたはソフトウエアを用いて一定に設定することにより容易に実現できる。ハードウエアで実現する場合、データ量の調整処理を迅速に行うことができる。また、ソフトウエアで実現する場合には、種々の読取条件に対して容易に対応することができるため、調整の自由度が向上する。さらに、スキャナ部16において、データ量が多い場合には、シェーディング補正データ作成用画像の読取処理を中断し、データ量が不足する場合には、シェーディング補正データ作成用画像を空読みして対応することもできる。
【0042】
以上のようにして一定のデータ量に調整されることで得られた第2シェーディング補正用画像データは、転送処理部52によって画像処理装置14のシェーディング補正データ作成部60に転送される(ステップS4)。この場合、第2シェーディング補正用画像データは、設定した読取画素密度に関係なく一定のデータ量に調整されているため、転送処理部52は、同一の通信プロトコルで転送処理を遂行することができる。
【0043】
シェーディング補正データ作成部60では、転送された第2シェーディング補正用画像データに基づき、当該読取条件に対するシェーディング補正データを作成する(ステップS5)。
【0044】
ここで、スキャナ部16におけるシェーディングは、回転多面鏡24を構成する各走査面R1〜R6の特性、fθレンズ26、蓄積性蛍光体シートIPの感度特性および読取画素密度に依存する。特に、蓄積性蛍光体シートIPは、強度分布がガウシアン形状からなるレーザビームLが照射されることにより、蓄積されている放射線エネルギを輝尽発光光Rに変換して放出するものであるため、副走査方向(矢印Y方向)に対する読取画素密度が異なると、同一の放射線画像情報が記録されている場合であっても、得られる画像データが異なってくる。従って、シェーディング補正データは、これらの読取条件毎に作成する必要がある。
【0045】
作成されたシェーディング補正データは、シェーディング補正データ設定部34によってシェーディング補正データ記憶部38に登録される(ステップS6)。
【0046】
図9は、シェーディング補正データ記憶部38に登録されたシェーディング補正データSH11、SH12、…の説明図である。この場合、シェーディング補正データSH11、SH12、…は、スキャナ部16に設置された蓄積性蛍光体シートIPの種類、例えば、片面からのみ輝尽発光光Rを読み取るタイプIP1(片)、IP2(片)、…、両面から輝尽発光光Rを読み取るタイプIP1(両)、IP2(両)、…、読取画素密度D1、D2、…、回転多面鏡24の走査面R1〜R6毎に作成される。また、シェーディング補正データSH11、SH12、…は、主走査方向(矢印X方向)に対する各ピクセル毎に作成される。
【0047】
次に、以上のようにして作成されたシェーディング補正データを用いて、蓄積性蛍光体シートIPに記録された任意の放射線画像情報を読み取る処理につき、図10に示すフローチャートに従って説明する。
【0048】
この場合、シェーディング補正データ設定部34は、シェーディング補正部42によるシェーディング補正処理を可能な状態に設定するとともに、切換部48を制御してA/D変換部46と転送画素密度変換部50とを接続する。
【0049】
そこで、所望の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートIPをスキャナ部16に配置し、読取条件設定部32において、スキャナ部16に配置した蓄積性蛍光体シートIPのタイプおよび読取画素密度を読取条件として設定する(ステップS11)。
【0050】
スキャナ部16は、レーザビーム発生部22および回転多面鏡24を駆動するとともに、読取画素密度に従い副走査駆動制御部36により副走査駆動モータ20を駆動制御し、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報を読み取る(ステップS12)。
【0051】
蓄積性蛍光体シートIPから読み取られた放射線画像情報は、フォトマルチプライア30によって電気信号としての第1画像データに変換された後、対数変換部40で対数変換され、次いで、シェーディング補正部42において、読取条件に従ってシェーディング補正データ記憶部38から選択されたシェーディング補正データによりシェーディング補正処理が行われる(ステップS13)。シェーディング補正部42は、図9に示すように、読取条件設定部32で設定した読取条件である読取画素密度D1、D2、…、蓄積性蛍光体シートIPのタイプ、回転多面鏡24の各走査面R1〜R6毎に選択されたシェーディング補正データSH11、SH12、…に従って第1画像データを補正する。
【0052】
次に、第1画像データをシェーディング補正することで得られた第2画像データは、フィルタ44によってエリアジングノイズが除去された後、A/D変換部46によりデジタルの第2画像データに変換され、切換部48を介して転送画素密度変換部50に供給される。
【0053】
転送画素密度変換部50では、供給された第2画像データを、読取画素密度に従い、シェーディング補正データ作成のために転送画像データ調整部54から転送処理部52に供給した画像データと同一のデータ量からなる一定の転送画素密度の第3画像データに変換する(ステップS14)。
【0054】
例えば、第3画像データのデータ量を、主走査方向(矢印X方向)に対するピッチが10ピクセル/mmでMピクセル、副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが10ライン/mmでNラインとして、転送画像データ調整部54から転送処理部52に供給した第2シェーディング補正用画像データと同一のM・Nピクセルのデータ量とする。
【0055】
副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが10ライン/mmの読取画素密度で第1画像データを読み取った場合(図4参照)、A/D変換部46から供給される副走査方向(矢印Y方向)のライン数がNラインとなるため、転送画素密度変換部50は、Mピクセル、Nラインの第3画像データをそのまま転送処理部52に供給する。
【0056】
また、副走査方向(矢印Y方向)に対するピッチが20ライン/mmの読取画素密度で第1画像データを読み取った場合(図5参照)、A/D変換部46から供給される副走査方向(矢印Y方向)のライン数は2Nラインである。そこで、転送画素密度変換部50は、副走査方向(矢印Y方向)の転送画素密度を10ライン/mmに変換することにより、Mピクセル、Nラインの一定の転送画素密度からなる第3画像データを転送処理部52に供給する。
【0057】
一定のデータ量および一定の転送画素密度に変換された第3画像データは、転送処理部52によって画像処理装置14の画像処理部56に転送される(ステップS15)。この場合、転送処理部52は、転送画像データ調整部54から供給される第2シェーディング補正データ作成用画像データと同一のデータ量の第3画像データを画像処理装置14に転送するため、シェーディング補正データの作成時と同一の通信プロトコルにより転送処理を遂行することができる。
【0058】
画像処理部56は、転送された第3画像データに対して所望の画像処理、例えば、感度補正や鮮鋭度補正等を行い、出力部58に供給する。出力部58は、供給された第3画像データに基づき、所望の放射線画像をCRTに表示し、あるいは、プリンタから出力する処理を行う。この場合、画像処理装置14の画像処理部56には、画像読取装置12の読取条件設定部32によって設定された読取画素密度に依存しない一定の転送画素密度からなる第3画像データが供給されるため、一定の倍率からなる第3画像データに対して画像処理を行うことができる。また、出力部58は、読取時の読取画素密度に依存しない倍率からなる放射線画像を表示し、あるいは、出力することができる。
【0059】
なお、上述した実施形態では、蓄積性蛍光体シートIPの片面から出力される輝尽発光光Rを処理する画像読取装置12について説明したが、例えば、図11に示すように、両面から出力される輝尽発光光Rを読み取って処理するスキャナ部62を備えた画像読取装置に適用することもできる。この場合、スキャナ部62は、副走査方向(矢印Y方向)に配置される2組の搬送機構64a、64bを有し、搬送機構64a、64bの上部には、支持体が透明な蓄積性蛍光体シートIPaが載置される。搬送機構64a、64bの上下には、集光ガイド66a、66bを介してフォトマルチプライア68a、68bが配設される。
【0060】
レーザビームLが照射されることで蓄積性蛍光体シートIPaから上方に出力された輝尽発光光Rは、集光ガイド66aを介してフォトマルチプライア68aに導入され、電気信号に変換される。また、蓄積性蛍光体シートIPaを透過して下方に出力された輝尽発光光Rは、集光ガイド66bを介してフォトマルチプライア68bに導入され、電気信号に変換される。これらの電気信号を処理することにより、一層良好な放射線画像情報を収集することが可能となる。
【0061】
ここで、このような両面読取タイプの蓄積性蛍光体シートIPaを用いたスキャナ部62では、積性蛍光体シートIPaの上面部に対するシェーディング補正データSHUと、下面部に対するシェーディング補正データSHDとを夫々求めておく必要がある。所望の画像データDは、各面から得られた画像データをDU、DD、所望の重み付け係数をα、βとすると、例えば、
D=α・DU・SHU+β・DD・SHD …(1)
として求めることができる。
【0062】
この場合、シェーディング補正データSHU、SHDを求めるためには、例えば、図12に示すように、上面部のシェーディング補正データSHUについては、(1)式において、α=1、β=0として、蓄積性蛍光体シートIPaの上面の領域K1から読み取った画像データDUに基づいてシェーディング補正データSHUを作成し、下面部のシェーディング補正データSHDについては、α=0、β=1として、蓄積性蛍光体シートIPaの下面の領域K2から読み取った画像データDDに基づいてシェーディング補正データSHDを作成することにより、所望の画像データDを求める(1)式をシェーディング補正データの作成にそのまま利用することができる。なお、上面部と下面部の切り換えは、重み付け係数α、βを上記のようにソフト的に変更することで対応してもよいが、ハードウエアを用いて信号の切り換えを行うことで対応することもできる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の読取画素密度で読み取ったシェーディング補正用画像データを、読取画素密度を変換することなく、一定のデータ量としてシェーディング補正データ作成部に転送するため、読取画素密度毎に通信プロトコルを変更することがなく、シェーディング補正用画像データを容易に転送し、高精度なシェーディング補正データを作成することができる。この結果、シェーディング補正データ作成機能を有する簡易な構成からなる画像読取処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取処理装置が適用される放射線画像情報処理システムのブロック図である。
【図2】放射線画像情報処理システムによるシェーディング補正データの作成手順のフローチャートである。
【図3】蓄積性蛍光体シートから読み取られる画像の副走査方向に対する読取画素密度の模式的説明図である。
【図4】蓄積性蛍光体シートから読み取られる画像の副走査方向に対する読取画素密度の模式的説明図である。
【図5】蓄積性蛍光体シートから読み取られる画像の副走査方向に対する読取画素密度の模式的説明図である。
【図6】放射線画像情報処理システムの転送画像データ調整部において、画像データに任意の画像データを追加する場合の説明図である。
【図7】放射線画像情報処理システムの転送画像データ調整部において、画像データを追加しない場合の説明図である。
【図8】放射線画像情報処理システムの転送画像データ調整部において、画像データから余分な画像データを削除する場合の説明図である。
【図9】放射線画像情報処理システムのシェーディング補正データ記憶部に設定されるシェーディング補正データの説明図である。
【図10】放射線画像情報処理システムによる画像データの読取処理手順のフローチャートである。
【図11】放射線画像情報処理システムにおけるスキャナ部の他の実施形態の説明図である。
【図12】両面読取タイプの蓄積性蛍光体シートからシェーディング補正データを作成するための説明図である。
【符号の説明】
10…放射線画像情報処理システム 12…画像読取装置
14…画像処理装置 16、62…スキャナ部
32…読取条件設定部 34…シェーディング補正データ設定部
36…副走査駆動制御部 38…シェーディング補正データ記憶部
42…シェーディング補正部 48…切換部
50…転送画素密度変換部 52…転送処理部
54…転送画像データ調整部 56…画像処理部
58…出力部 60…シェーディング補正データ作成部
IP、IPa…蓄積性蛍光体シート

Claims (3)

  1. 画像記録媒体に記録された画像を所望の読取画素密度で読み取って処理する画像読取処理装置において、
    前記読取画素密度を設定する読取画素密度設定部と、
    前記画像記録媒体に記録されたシェーディング補正データ作成用画像を前記読取画素密度設定部で設定した前記読取画素密度で読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取った前記シェーディング補正データ作成用画像に係る第1シェーディング補正用画像データを、一定のデータ量からなり、前記読取画素密度の変換されていない第2シェーディング補正用画像データに調整するシェーディング補正用画像データ調整部と、
    前記第2シェーディング補正用画像データを転送する画像データ転送部と、
    転送された前記第2シェーディング補正用画像データに基づき、前記読取画素密度に応じたシェーディング補正データを作成するシェーディング補正データ作成部と、
    を備えることを特徴とする画像読取処理装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記シェーディング補正用画像データ調整部は、前記第2シェーディング補正用画像データが一定のデータ量となるように、前記第1シェーディング補正用画像データから余分なデータを削除し、あるいは、前記第1シェーディング補正用画像データに任意のデータを追加することを特徴とする画像読取処理装置。
  3. 請求項1または2記載の装置において、
    前記シェーディング補正データ作成部により作成された前記読取画素密度に対応する前記シェーディング補正データを記憶するシェーディング補正データ記憶部と、
    前記画像読取部で読み取った前記画像記録媒体に記録された任意の画像に係る第1画像データを、前記読取画素密度に応じて前記シェーディング補正データ記憶部から選択した前記シェーディング補正データにより補正し、第2画像データを得るシェーディング補正部と、
    前記第2画像データを所定の転送画素密度からなる第3画像データに変換する転送画素密度変換部と、
    を備え、前記画像データ転送部は、前記第3画像データの転送を行うことを特徴とする画像読取処理装置。
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