JP2001312231A - 画像形成要素及びその形成方法 - Google Patents

画像形成要素及びその形成方法

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JP2001312231A JP2001052138A JP2001052138A JP2001312231A JP 2001312231 A JP2001312231 A JP 2001312231A JP 2001052138 A JP2001052138 A JP 2001052138A JP 2001052138 A JP2001052138 A JP 2001052138A JP 2001312231 A JP2001312231 A JP 2001312231A
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Peter Thomas Aylward
トーマス アイルワード ピーター
Paul Boadreis Robert
ポール ボードレイス ロバート
Alphonse Dominic Camp
ドミニク キャンプ アルフォンズ
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Eastman Kodak Co
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    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接観察時には明るい反射画像を提供し且つ
背面照明時には鮮鋭で明るい画像を提供する画像形成要
素を提供すること。 【解決手段】 順に、上部画像と、光透過率35%〜5
5%を提供する少なくとも1つの透過兼反射型デバイス
と、下部画像とを含んでなり、少なくとも前記上部画像
と下部画像とが別個の支持体上に存在している画像形成
要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真材料に関し、好
適な態様においては写真表示用及びポートレート用のベ
ース材料に関する。
【0002】
【従来の技術】当該技術分野では、写真画像の装飾表示
と同様、写真表示材料を広告に利用している。これらの
表示材料は広告に用いられるので、広告される製品又は
サービスの質的メッセージを表現する上で表示材料の画
質が重要となる。さらに、写真表示画像は、表示材料及
び伝達すべき所望のメッセージへ消費者の関心を引きつ
けようとするものであるから、インパクトが強いことも
必要である。表示材料の典型的な応用例に、公共の場
所、例えば、空港、バス及びスポーツ競技場での製品や
サービスの広告、映画用ポスター並びにファインアート
写真がある。インパクトのある高品位写真表示材料の望
ましい特性は、若干青味がかった濃度最低部、耐久性、
鮮鋭性及び平坦性である。また、表示材料は、紙上のリ
ス画像を主とする代わりの表示材料と比べて高価になり
がちなので、コストも重要となる。表示材料には伝統的
なカラーペーパーは望ましくない。フォーマットが大き
い画像の取り扱い、写真処理及び表示に対する耐久性に
欠けるからである。
【0003】従来のディフューザーを内蔵した写真透過
型表示材料は、ゼラチン被覆透明ポリエステルシート上
に感光性ハロゲン化銀乳剤を直接塗布したものである。
内蔵ディフューザーは、透過型表示材料の背面照明に用
いられる光源を拡散させるために必要である。ディフュ
ーザーがないと、光源が画質を低下させてしまう。典型
的には、画像形成層の最底部層に白色顔料が塗布され
る。写真乳剤のバインダーとして用いられるゼラチンが
原因で感光性ハロゲン化銀乳剤は黄色くなりやすいの
で、現像された画像の最低濃度領域は黄色を呈する傾向
がある。白色が黄色っぽいと、透過型表示材料の市場価
値は低下する。画像を観察する一般大衆は、画質をより
白い白色と連想するためである。この画像形成された支
持体の透過特性は非常に良好であるが、背面照明によっ
て画像が落ちないように反射型表示材料よりも色素濃度
を高くすることが一般的である。色素濃度が高いほど、
画像は非常に暗く、しかも過飽和されているように見
え、使用できないものとなる。従来の写真反射型表示材
料は、ゼラチン被覆着色ポリエステルシート上に感光性
ハロゲン化銀乳剤を直接塗布したものである。反射型表
示材料は、反射光で観察される場合にはある程度良好な
画像を提供するが、ベースの不透明性が高いため、透過
画質は許容できるものではない。したがって、ディフュ
ーザーを内蔵した透過型表示材料が一層青味を帯びた白
色を呈することができると、好ましいと認知されるの
で、望ましい。
【0004】従来の写真表示材料は、沿革的に反射型又
は透過型のいずれかに分類されている。反射型表示材料
は、一般に、高度に着色された画像支持体に感光性ハロ
ゲン化銀をコーティングしたものである。反射型表示材
料は、典型的には、画像を利用してアイデアやメッセー
ジを伝える商業用途に用いられる。反射型表示材料の応
用例に、公共の場所での製品広告がある。従来の反射型
表示材料は、反射光を用いて好適な画像を提供するよう
に最適化されている。透過型表示材料は、商業的な画像
形成用途に用いられ、典型的には何らかの光源で背面照
明される。透過型表示材料は、ディフューザーを内蔵し
た透明支持体に感光性ハロゲン化銀乳剤を塗布したもの
であることが典型的である。従来の透過型表示材料は、
画像を各種光源で背面照明した時に好適な画像を提供す
るように最適化されている。従来の反射型製品及び透過
型製品は反射型表示画像又は透過型表示画像のいずれか
一方であるように最適化されているため、製造には独立
した二種類の製品設計が必要であり、また市販プリンタ
ーにおいて表示材料の在庫品を二種類維持しなければな
らない。さらに、透過型表示材料の画質が、例えば、背
面照明が切れたりその出力が老朽化により低下したりし
て劣化した場合、透過画像は暗く見え、画像の市場価値
も下がることとなる。したがって、画像支持体が、反射
型及び透過型の双方の表示材料として機能できることが
望まれる。
【0005】従来の透過型表示材料は、画像濃度を高め
るため、写真反射型プリント材料よりも高い被覆量の感
光性ハロゲン化銀乳剤を使用している。被覆量を高める
と、透過空間における画像の濃度を高めることになる一
方、被覆量の増大と共に画像の現像時間も長くなる。典
型的には、写真プリント材料の現像時間が45秒以内で
あるのに対し、高濃度透過型表示材料の現像時間は11
0秒である。従来の高濃度透過型表示材料は、処理時
に、現像所の生産性を低下させる。さらに、乳剤を高被
覆量で塗布すると、製造に際して乳剤乾燥工程の追加が
必要となり、乳剤塗工機の生産性が低下する。したがっ
て、透過型表示材料の濃度が高いと同時にその現像時間
が50秒未満であることが望まれる。
【0006】従来の写真透過型表示材料は、優れた画質
を提供する一方、インクジェット式画像形成、感熱色素
転写式画像形成及びグラビア印刷のような他の高品位画
像形成技法と比べると、コストが高くなりがちである。
写真透過型表示材料は、代わりの高品位画像形成システ
ムと比較して追加の画像形成処理工程を必要とするた
め、透過型写真表示のコストは他の高品位画像形成シス
テムよりも高くなり得る。また、写真透過型表示材料の
処理に必要な処理設備投資によって、消費者は商業的現
像所を介する必要があり、画像が得られるまでの時間が
長期化する。したがって、高品位透過型表示支持体が非
写真系の高品位画像形成技法を利用できることが望まれ
る。
【0007】写真反射型/透過型表示材料は、一般家庭
又はスモールオフィス向けに高品質支持体上に画像を印
刷することができるので、消費者へのアピールは相当な
ものである。消費者が写真表示材料を使用する場合、彼
等は当該材料の使用を正当化するのに必要な量を持たな
いことが典型的であるため、一般にコストがネックとな
る。したがって、高品位反射型/透過型表示材料を家庭
内で、レーザーデジタル式写真プリンターのような画像
印刷のための設備に多大な投資をすることなく利用でき
ることが望まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】直接観察時には明るい
反射画像を提供し且つ背面照明時には鮮鋭で明るい画像
を提供する、そのような改良された製品に対するニーズ
が存在する。本発明の目的は、従来の表示材料の欠点を
克服することにある。別の目的は、低コスト且つ堅牢な
優れた表示材料を提供することにある。さらに別の目的
は、常用の光学的写真画像形成技法を利用する昼夜兼用
型表示材料を提供することにある。また別の目的は、非
写真系画像形成技法を利用する昼夜兼用型表示材料を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的及びそ
の他の目的は、順に、上部画像と、光透過率35%〜5
5%を提供する少なくとも1つの透過兼反射型デバイス
と、下部画像とを含んでなり、少なくとも前記上部画像
と下部画像とが別個の支持体上に存在している画像形成
要素によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明には従来技術を凌駕する多
数の利点がある。本発明の表示材料は、当該支持体へ高
品位画像を適用する際にインクジェット式印刷法のよう
なデジタル印刷技法を使用できるので、家庭内で使用す
ることができる。小さな製品は露光とその後の光処理に
より迅速にプリントできるので、画像が得られるまでの
時間がデジタル写真システムよりも短くなる。本発明の
材料は、1つの材料を使用するだけで広範囲にわたる用
途を可能ならしめる透過型/反射型表示材料を提供する
ものである。支持体に画像を形成させるのに、非写真系
の画像形成システムと、光学及びデジタル系の写真シス
テムとの両方を利用することができる。さらに、支持体
上に表示物を付与する何らかの手段を利用することによ
り、支持体の両側に画像を得る際に過剰な位置合わせの
問題を伴うことなく、許容できる昼夜兼用画像を創生す
ることができる。典型例に、インクジェット印刷法、感
熱色素昇華法、電子写真法、光学及びデジタル光学写真
法、フレキソグラフ印刷法、その他の印刷手段、があ
る。図面に、背面照明ピクチャフレーム内に機械的に集
成されたピクチャを表す。透明フレームカバー28が、複
合ピクチャ要素32のポリマーオーバーラミネート12の上
に存在し且つこれに隣接している。画像14は、露光且つ
現像済の感光性ハロゲン化銀、インクジェット、感熱色
素昇華、電子写真その他の手段のような各種方法により
形成させることができる。画像はオーバーラミネート工
程の前に作成される。画像はポリマーシート16に担持さ
れる。上部画像14と支持ポリマーシート16とが上部画像
形成要素30を形成する。上部画像形成要素の下に透過兼
反射型シート18が配置される。ポリマーシート22の上に
独立した下部画像20が存在し、これらが一緒になって下
部画像形成要素34を形成し、透過兼反射型デバイスの下
に配置される。下部画像形成要素34の下のポリマーシー
ト24と画像形成要素30の上の上部オーバーラミネートシ
ート12とを互いにヒートシール又は接着封止することに
より、上部画像形成要素30と下部画像形成要素34とを位
置合わせした状態で保持する。この複合集成ピクチャ32
を背面照明フレーム26内に配置し、そして透明フレーム
カバー28がピクチャをフレーム内に保持する。画像を背
面照明により観察すると、バランスのとれた非常に好ま
しい画像が見られる。背面照明をオフにして画像を反射
光のみで観察すると、バランスのよくとれた非常に好ま
しい画像が見られる。
【0011】本明細書中の用語「最上部」、「上部」、
「画像形成面」及び「面」は、個々の画像形成要素の画
像を担持している側もしくはその方向を意味するか、又
は複合ピクチャ要素の反射観察される画像を担持してい
る側もしくはその方向を意味する。用語「底部」、「下
部面」及び「裏」は、個々の画像形成要素の画像を担持
している側とは反対の側もしくはその方向を意味する
か、又は複合ピクチャ要素の反射観察される画像を担持
している側から最も離れた側もしくはその方向を意味す
る。明細書中の用語「透明」は、有意な偏り又は吸収を
伴うことなく輻射腺を通過させることができることを意
味する。本発明の場合、「透明」材料とは、分光透過率
が90%よりも高い材料であると定義される。写真要素の
場合、分光透過率は、入射パワーに対する透過パワーの
比率であって、TRGB=10-D×100の百分率で表される。
ここで、Dは、X-Rite型式310(又はこれに相当する)
写真用透過濃度計により測定された赤、緑及び青のステ
ータスA透過濃度応答の平均値である。
【0012】本発明の画像形成要素は、順に、上部画像
と、光透過率35%〜55%の少なくとも1つの透過兼
反射型デバイスと、下部画像とを含んでなり、当該上部
画像と下部画像とが別個の支持体上に存在している複合
部材である。透過兼反射型デバイスは、上部画像もしく
は下部画像のいずれかから独立したシートを含むこと、
又は上部画像もしくは下部画像のいずれかの一部である
こと、が可能である。好適な態様の1つとして、透過兼
反射型デバイスは少なくとも1つのボイド含有ポリマー
シートを含むことができる。ボイドが好適である理由
は、ボイドは拡散性ではあるが、画像の外観を曖昧にし
柔和な感じにしてしまう原因となる光の散乱を極力抑
え、或いは排除する傾向にあるからである。本発明の別
の態様では、少なくとも1つの透過兼反射型デバイスが
顔料を含有する。顔料が望ましい理由はその反射の質に
ある。一般に、顔料は入手が容易であり、安価にポリマ
ーシートに内蔵される。本発明の最も好適な態様では、
当該透過兼反射型デバイスがボイドと顔料を含む。この
態様では、顔料が最上部の画像に最も近くにあり且つボ
イドが当該顔料着色層の下にある、そのような多層シー
トであることが好ましい。当該着色層が、透過兼反射型
デバイスに反射性を付与することにより画像の反射観察
を最適化する一方、当該ボイドが、高度な拡散性を付与
することにより透過観察時の画像の抜け落ち(wash out)
を防止する。当該画像形成要素の画像は、インクジェッ
ト法、感熱画像形成法、電子写真法又は露光済ハロゲン
化銀によって形成することができる。ハロゲン化銀によ
り形成される画像は、黒白現像銀又は発色性色素のどち
らでもよい。画像露光法はいずれの方法でも使用でき
る。これには、常用の発光装置、例えば、タングステン
電球もしくは白熱電球又はレーザーもしくはCRT露光
からの光の平行ビームが含まれる。別の態様として、支
持体上に表示物を付与する何らかの方法により画像を形
成することもできる。これには、リソグラフ印刷法、フ
レキソグラフ印刷法、グラビア印刷法並びに作図法が含
まれる。画像は、絵画であっても文字組成であってもよ
い。上部画像及び下部画像は、同一の方法又は方法の組
合せによって形成することができる。好適な態様の1つ
として、上部画像と下部画像を同一画像とし、互いに位
置合わせしたものがある。このような画像形成要素を反
射光で観察すると、非常にこのましい画像が存在する。
当該画像形成要素を透過光で観察すると、明るくクリア
な望ましい画像が見られる。さらなる態様として、上部
画像と下部画像が異なるものがある。
【0013】追加の態様として、本発明の画像形成要素
が実質的に透明な支持体の上に上部画像を有するものが
ある。当該画像層は、最上部もしくは観察者の近くに存
在すること、又は当該画像を有する支持体の最下部であ
ること、が可能である。さらなる態様として、本発明の
画像形成要素の下部画像が実質的に透明な支持体の上に
存在しているものがある。この場合、下部画像形成支持
体の画像層が当該下部画像形成支持体につくこと、又は
その底部となること、が可能である。上部画像及び下部
画像が独立した実質的に透明な支持体上に存在する態様
では、透過兼反射型デバイスが独立したシートである。
上部画像と下部画像とが同一である場合、透過兼反射型
デバイスは二つの画像の間に配置され、これらの画像
を、その複合画像が確実に鮮鋭になるよう互いに位置合
わせをする。
【0014】本発明の昼夜兼用画像形成要素を形成する
別の手段は、透過兼反射型デバイス又は支持体の上に上
部画像を設けることである。この画像形成要素では、複
合画像を、二つ程度の好適な部材で形成することができ
る。この態様の好適な態様では、上部画像が上部透過兼
反射型デバイスの上にあり、そして下部画像が実質的に
透明な支持体の上にある。このフォーマットが好ましい
理由は、二つの支持部材しか使用しない上、反射観察の
最適化には上部画像の近辺に反射面を設けることが望ま
しいからである。上部画像と下部画像の両方が独立した
実質的に透明な支持体である態様では、透過兼反射型デ
バイスは二つの透明支持体の間に配置される。これらの
態様のすべてにおいて、上部画像、下部画像及び少なく
とも1つの透過デバイスを一緒に保持することが望まれ
る。複合型の昼夜兼用画像を形成する場合、実質的に透
明な支持体を含む場合と含まない場合とで透過兼反射型
デバイスには多くの組合せが存在する。その組合せがど
のようなものであろうと、集成したピクチャ要素の光透
過率は35〜55%の間にあることが望ましい。
【0015】本発明の追加の態様に、ある透過兼反射型
デバイスの上に上部画像を有し且つ別の透過兼反射型デ
バイスの上に下部画像を有する画像形成要素を構成とす
るものがある。この態様では、画像化され集成されたピ
クチャ要素の光透過率は35〜55%の間にあるべきで
ある。この系の利点は、昼夜兼用画像を形成するのに二
枚の支持体シートしか必要でないことである。さらに、
支持体の媒体として一種類のみを使用すればよく、すな
わち複数の材料に対して支持体を一種類だけストックす
ればよいことになる。
【0016】本発明の他の態様に、実質的に透明な層を
上部画像と下部画像との間に配置するものがある。追加
された実質的に透明な層は、複合画像の全体に深みを付
加するスペーサーを提供する。複数枚の支持体シートを
使用することになるので、画像の位置合わせが重要であ
る点に留意すべきである。一般に、画像化部材が移動し
て位置がずれることがないように、これらを保持するこ
とが望まれる。このことは、複数の画像の整合がとれて
いないと複合画像が曖昧に見えて望ましくないので、重
要である。本発明のさらなる態様は、複数の画像支持体
と透過兼反射型デバイスとを相互に融着することであ
る。これは、追加のスペーサーを使用する場合にも当て
はまる。支持体同士を融着させることにより、顧客は複
合ピクチャをフレーム又は背面照明装置に一層容易に配
置することができる。融着されると画像は位置合わせさ
れたままとなり、振動及び/又は取り扱いにより位置が
ずれることに抵抗性を示す。画像化支持体と透過兼反射
型デバイスとを位置合わせした状態で保持する別の手段
としてクリンピングがある。各種シート間に機械的圧力
を加えてインターロックパターンを有効に型押しするこ
とにより、複合画像形成要素を一緒に保持して画像の位
置合わせを維持することができる。さらなる態様は、複
数の画像支持体と透過兼反射型デバイスとを接着剤で結
合することにより位置合わせを維持することである。接
着剤は、永久接着剤であっても再配置可能な接着剤であ
ってもよい。透明接着剤又は着色接着剤のいずれを使用
してもよい。着色接着剤を使用する場合には、複合画像
形成要素の透過兼反射性を全体として維持すべきであ
る。透明接着剤と着色接着剤を併用してもよい。さらに
接着剤は、熱活性化型であっても二液系の化学的活性化
型であってもよく、またインターロック表面を提供する
機械的圧力またはクリンピングを併用してもよい。
【0017】本発明の追加の態様として、画像支持体と
透過兼反射型デバイスを、きつく適合する透明容器に配
置することにより、相互に位置合わせした状態で保持す
ることがある。きつく適合する容器は、オーバーラミネ
ートの縁部を圧力及び/又は熱で封止する両面型オーバ
ーラミネーションであることができる。この方法では、
個々の画像形成部材が、オーバーラミネートにより所定
の位置に保持されているので、動いて位置合わせがずれ
ることはない。きつく適合する透明容器を形成する別の
方法は、複合画像形成部材の周囲で材料を熱収縮させる
方法である。画像形成済要素を位置あわせした状態で保
持する別の方法は、画像化部材と反射性拡散部材との間
に再配置可能な接着剤を使用する方法である。この態様
が好ましい理由は、画像形成仕上げ領域に、位置整合を
失うことなく表示装置間を移動することができる保持装
置内に複合画像形成要素を予備集成させることができる
からである。容器を使用することにより、画像はさらに
保護され、そして環境条件から封止されることができ
る。
【0018】画像形成表示の分野では、商業用途であろ
うと家庭用であろうと、画像形成要素の最終的な色彩を
制御できることが重要である。好適な態様では、透過兼
反射型デバイスが色味剤及び/又は蛍光増白剤を含有す
ることができる。色味剤を使用することにより、画像層
又は支持体部材からのオフセット及びベースラインカラ
ーを助長する。これはより好ましい中性の白色を得るた
めに行われる。色味剤を添加することにより、温調もし
くは冷調を達成すること、又は画像形成要素に全体の色
を付与すること、が可能である。蛍光増白剤を添加する
ことにより、画像に追加の白色を付与する。
【0019】透過兼反射型デバイスの形成には各種の材
料を使用することができる。本発明の態様の1つとし
て、所望の透過兼反射特性を有する紙を使用するものが
ある。紙が好適である理由は、コストが低いことと、入
手し易いことである。別の態様として、ガラス又はプラ
スチックを使用するものがある。透明なガラス並びにプ
ラスチックは、拡散性と反射性を付与するために曇らせ
ることができる。ガラス又はプラスチックの一体部分と
して拡散性を付与するために、表面に顔料や色素をはじ
めとする材料を塗布又は噴霧することにより薬剤層を適
用することができる。反射性拡散性部材の好適な態様
は、ボイド及び/又は白色顔料を含む薄いポリマーシー
トを提供するものである。この態様が好ましい理由は、
この薄いポリマーシートに少なくとも一層の画像層をさ
らに結合できるからである。
【0020】本発明の好適な態様では、画像形成要素を
形成する方法は、上部画像と、光透過率が35%〜55
%の少なくとも1つの透過兼反射型デバイスと、当該上
部画像とは異なる支持体上にある下部画像とを位置合わ
せして互いに結合させるというものである。この方法が
好ましい理由は、画像の位置合わせ工程が簡易且つ迅速
であるからである。画像の位置合わせは、手動で行うこ
と、又は、上部画像と下部画像の相対位置が合うまで調
整することによる機械的もしくは光学的な手段により行
うこと、が可能である。画像内の特徴又は特別な整合マ
ークを画像支持体中に誘発することにより位置合わせ過
程を助長することができる。画像が整合したら、ピンを
使用して、所望の位置合わせを個々の支持体が固定され
るまで保持することができる。さらに別の態様として、
加圧下で端封又はクリンピングを行う定盤を使用して、
画像支持体と透過兼反射型デバイスを定位置に保持する
ものがある。
【0021】前記画像形成要素の画像は、インクジェッ
ト法、感熱画像形成法、電子写真法又は露光済ハロゲン
化銀により形成することができる。ハロゲン化銀により
形成された画像は黒白現像銀であっても発色性色素であ
ってもよい。画像露光法はいずれの方法でも採用でき
る。これには、常用の発光装置、例えば、タングステン
電球もしくは白熱電球又はレーザーもしくはCRT露光
からの光の平行ビームが含まれる。別の態様として、支
持体上に表示物を付与する何らかの方法により画像を形
成することもできる。これには、リソグラフ印刷法、フ
レキソグラフ印刷法、グラビア印刷法並びに作図法が含
まれる。画像は、絵画であっても文字組成物であっても
よい。上部画像及び下部画像は、同一の方法又は方法の
組合せによって形成することができる。
【0022】感熱画像形成法における受容性要素の感熱
色素像受容層は、例えば、ポリカーボネート、ポリウレ
タン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(スチレン
−コ−アクリロニトリル)、ポリ(カプロラクトン)又
はこれらの混合物を含むことができる。色素像受容層
は、所期の目的に有効であればいずれの量で存在しても
よい。一般に、約1〜約10 g/m2の濃度で良好な結果が
得られる。色素受容層の上に、米国特許第4,775,657号
(Harrison et al.)に記載されているように、さらにオ
ーバーコート層を被覆してもよい。
【0023】色素受容性要素と共に用いられる色素供与
体要素は、支持体の上に色素含有層を有してなるものが
通常である。本発明に用いられる色素供与体要素には、
熱で色素受容層へ転写可能なものであればどのような色
素でも使用することができる。昇華型色素を使用すると
特に良好な結果が得られる。本発明において利用できる
色素供与体が、例えば、米国特許第4,916,112号、同第
4,927,803号及び同第5,023,228号に記載されている。
【0024】上述のように、色素供与体要素を使用して
色素転写像を形成させる。このようなプロセスは、色素
供与体要素を像様加熱し、そして上記の色素受容性要素
に色素像を転写することにより色素転写像を形成させる
ことを構成とする。
【0025】印刷の感熱色素転写法の好適な態様では、
ポリ(エチレンテレフタレート)支持体にシアン、マゼ
ンタ及びイエローの各色素領域を順序繰り返し被覆して
なる色素供与体要素を使用し、各色について色素転写工
程を順次実施することにより、3色色素転写像を得る。
もちろん、このプロセスを単色についてのみ実施した場
合には、モノクロ色素転写像が得られる。
【0026】色素供与体要素から色素を受容性要素へ転
写するのに使用できる感熱印刷ヘッドは市販されてい
る。例えば、富士通製感熱ヘッド(FTP-040 MCS001)、T
DK製感熱ヘッドF415 HH7-1089又はRohm製感熱ヘッドK
E 2008-F3を使用することができる。代わりに、例え
ば、英国特許第2,083,726号に記載されているレーザー
のように、感熱色素転写用として知られている他のエネ
ルギー源を使用することもできる。
【0027】感熱色素転写用集成体は、(a)色素供与体
要素と(b)上述の色素受容性要素とを含んでなり、色素
受容性要素と色素供与体要素は、供与体要素の色素層が
受容性要素の色素像受容層と接触するように重ね合わさ
れた関係にある。
【0028】3色像を得る場合、上記集成体を3回形成
し、その間に感熱印刷ヘッドで熱をかける。第一色素が
転写された後、これらの要素を剥離する。次に、第二の
色素供与体要素(又は色素供与体要素の色素領域の異な
る別の領域)と当該色素受容性要素との位置合わせを
し、上記工程を繰り返す。同様にして第三の色を得る。
【0029】電子記録法及び電子写真法並びにこれらの
個々の工程については、多くの本及び刊行物に詳細に記
載されている。プロセスの基本工程は、静電画像を創生
し、その画像を帯電着色粒子(トナー)で現像し、現像
された画像を必要に応じて第二の支持体へ転写し、そし
て画像を支持体に固定する、というものである。これら
のプロセス及び工程にはいくつかの変更があり、その1
つにすぎないものとして、乾燥トナーの代わりに液体ト
ナーを使用することがある。
【0030】第一の基本工程、すなわち静電画像の創生
は、様々な方法で行うことができる。コピー機の電子写
真プロセスは、均一帯電された光導体のアナログ又はデ
ジタル露光による像様光放電を利用している。光導体
は、シングルユース型であっても、また、セレン系もし
くは有機系フォトレセプターをベースにしたもののよう
に、再帯電可能で且つ再画像形成可能であってもよい。
【0031】電子写真プロセスの態様の1つとして、感
光要素を永久的に画像化することにより導電性の異なる
領域を形成するものがある。均一に静電帯電させた後、
画像化された要素の不均一放電により、静電画像が創生
される。これらの要素は、一回の画像化露光により繰り
返し帯電及び現像が可能であるため、電子記録マスター
又はゼロプリンティングマスターと呼ばれる。
【0032】代わりの電子記録プロセスでは、静電画像
をイオノグラフィー的に創生する。潜像を、紙又はフィ
ルムである誘電体(電荷保持性)媒体の上に創生する。
当該媒体の幅全体にわたり間隔を置いて並べられたアレ
イ状の針から特定の金属針又は書込みニブに電圧を印加
することで、当該特定の針と媒体との間の空気に絶縁破
壊を起こさせる。イオンが発生し、媒体上に潜像が形成
される。
【0033】静電画像は、発生した後、逆帯電したトナ
ー粒子で現像される。液体トナーによる現像の場合、液
体現像剤を静電画像に直接接触させる。通常、十分なト
ナー粒子が現像に利用できることを確実にするため、流
動性の液体が用いられる。静電画像により創生された場
が、非導電性液体中に懸濁されている帯電粒子を、電気
泳動により移動させる。このため、静電潜像の電荷は逆
帯電粒子により中和される。液体トナーによる電気泳動
式現像の理論及び物理は、多くの本及び刊行物に詳しく
記載されている。
【0034】再画像形成可能なフォトレセプター又は電
子記録マスターを使用する場合、トナー像を紙(その他
の支持体)に転写する。紙を静電帯電させるが、その
際、トナー粒子が紙に転写するように極性を選定する。
最後に、トナー像を紙に定着させる。自己定着型トナー
の場合、残留液体を風乾又は加熱により紙から除去す
る。溶剤が蒸発する際に、これらのトナーが紙に結合し
たフィルムを形成する。熱融着型トナーの場合には、粒
子の一部として熱可塑性ポリマーを使用する。加熱によ
り残留液体の除去とトナーの紙への定着とが同時に起こ
る。
【0035】インクジェット式画像形成用の画像受容層
又はIRLは、知られているいずれの方法によっても適
用することができる。水性塗布もしくは溶剤塗布又は溶
融押出塗布のような技法がある。IRLをTLの上に厚
さ0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5μmの範囲で塗布す
る。色素受容層として有用となり得る公知の組成が多く
存在する。重要な要件は、所望の色域及び濃度が得られ
るように、画像化されるインクとIRLとが適合するこ
とである。インク液滴がIRLを通過すると、色素がI
RLに保持又は媒染される一方、インク溶剤はIRLを
自由に通過し、タイ層(TL)に迅速に吸収される。さ
らに、IRL組成物は、好ましくは水から塗布され、T
Lに十分に付着し、そして表面光沢の制御を容易にす
る。
【0036】例えば、Misudaらは、米国特許第4,879,16
6号、同第5,264,275号及び同第5,104,730号並びに日本
国特許第1,095,091号、同第2,276,671号、同第2,276,67
0号、同第4,267,180号、同第5,024,335号及び同第5,01
6,517号において、プソイドベーマイトと特定の水溶性
樹脂との混合物を含む水性IRL組成物を開示してい
る。Lightは、米国特許第4,903,040号、同第4,930,041
号、同第5,084,338号、同第5,126,194号、同第5,126,19
5号、同第5,139,867号及び同第5,147,717号において、
ビニルピロリドンポリマーと特定の水分散性及び/又は
水溶性ポリエステルとの混合物を含む水性IRL組成物
を、他のポリマー及び添加物と共に開示している。Butt
ersらは、米国特許第4,857,386号及び同第5,102,717号
において、ビニルピロリドンポリマーとアクリル又はメ
タクリルポリマーとの混合物を含むインク吸収性樹脂層
を開示している。Satoらは、米国特許第5,194,317号に
おいて、またHigumaらは、米国特許第5,059,983号にお
いて、ポリ(ビニルアルコール)をベースにした水性塗
布可能なIRL組成物を開示している。Iqbalは、米国
特許第5,208,092号において、後に架橋されるビニルポ
リマーを含む水性IRL組成物を開示している。これら
の例の他に、IRLの上記第一及び第二の要件に一致す
る公知の又は想定されるIRL組成物があるかもしれな
いが、そのすべてが本発明の精神及び範囲に包含され
る。
【0037】好適なIRLは、5部のアルムオキサン(a
lumoxane)と5部のポリ(ビニルピロリドン)との水性
分散体として塗布された0.1〜10μmのIRLである。
IRLはまた、各種レベル及びサイズのマット剤を光
沢、摩擦及び/又は耐指紋性の制御のために、界面活性
剤を表面均一性の向上及び乾燥被膜の表面張力調整のた
めに、さらに媒染剤、酸化防止剤、UV吸収化合物、光
安定剤、等を含有することもできる。
【0038】本発明の目的を達成するために上記のイン
ク受容性要素を首尾よく使用することはできるが、画像
形成済要素の耐久性を高めるためにIRLをオーバーコ
ートすることが望ましい場合もある。このようなオーバ
ーコートは、要素の画像形成前又は画像形成後のいずれ
にIRLに適用してもよい。例えば、IRLに、インク
が自由に通過するインク浸透層を上塗りすることができ
る。この種の層については、米国特許第4,686,118号、
同第5,027,131号及び同第5,102,717号に記載されてい
る。代わりに、要素の画像形成後にオーバコートを付加
することもできる。この目的には、公知の積層フィルム
及び装置のいずれを使用してもよい。上記画像形成プロ
セスに用いられるインクは周知であり、また、インクの
組成は特定のプロセス、すなわち、連続法、圧電法又は
感熱法に密接に関連している場合が多い。したがって、
具体的なインクプロセスに依存して、インクは、大幅に
異なる量及び組合せの溶剤、着色剤、保恒剤、界面活性
剤、保湿剤、等を含有することができる。本発明の画像
記録要素との併用に好適なインクは、Hewlett-Packard
Desk Writer 560Cプリンター用に現在市販されているも
ののような水性インクである。しかしながら、上記の画
像記録要素の代わりの態様も、特定のインク記録プロセ
ス又は特定の商人に特異的なインクに使用するために組
成することができるが、本発明の範囲内に包含されるこ
とを意図する。別の好ましい画像受容層は、石灰処理骨
素写真グレードゼラチン60質量%と、ポリビニルピロ
リドン(PVP K-90, ISP)30質量%と、10質量%の媒
染剤1との混合物を含むことができる。媒染剤1は、Mi
ssellらの米国特許第6,045,917号に記載されているよう
に、(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリ
ドとジビニルベンゼンとから調製されたポリマーからな
る。混合物のpHを塩酸(36-38%, JT Baker)の添加により
3.5に調整した。塗工性向上のため、多少の界面活性剤
(Dixie 10G, Dixie Chemicals)を添加した。混合物の10
%溶液を調製し、支持体上にスロット塗布し、100℃で
乾燥させて乾燥被覆量5.4 g/m2とした。画像受容層につ
いては、ヒドロキシメチルセルロース(Quatrisoft(商
標)LM200, Amerchol)80質量%とメチルセルロース(M
ethocel(商標)A4M, Dow Chemical)20質量%との混
合物を調製した。塗工性向上のため界面活性剤(Dixie
(商標)10G, Dixie Chemicals及びZonyl(商標)FSN,
DuPont)を添加した。混合物の2%塗布溶液を調製し、
ベース層上にスロット塗布し、100℃で乾燥させて乾燥
被覆量1.1 g/m2とした。
【0039】画像を支持体に適用するのに使用できる印
刷法には様々なものがある。これには、リソグラフ印刷
法、フレキソグラフ印刷法、グラビア印刷法、シルクス
クリーン印刷法が含まれる。フレキソグラフィーはオフ
セット凸版印刷法であり、その印刷版はゴム又はフォト
ポリマーから作成される。フレキソグラフ印刷は、印刷
版の突起面から被印刷材料表面へインクが転写されるこ
とにより行われる。ロトグラビア印刷法は、印刷シリン
ダーの表面下にある数千もの微小セルを有する印刷シリ
ンダーを使用する。印刷シリンダーを圧ロールにおいて
被印刷材料と接触させた時にセルからインクが転写され
る。フレキソグラフィー又はロトグラビア用の印刷イン
クには溶剤系インク、水性インク及び輻射腺硬化型イン
クが含まれる。ロトグラビア印刷及びフレキソグラフ印
刷は許容できる画質を提供するが、これら二種の印刷法
は、印刷シリンダー又は印刷版の作成に時間とコストが
かかるため、100,000単位未満の印刷作業量はセットア
ップコストとしては高価となり、典型的にはそのような
印刷作業量を上回るとシリンダー及び印刷版のコストが
低下する。
【0040】最近では、パッケージ上に情報を印刷する
方法として、デジタル印刷法が普及している。「デジタ
ル印刷法」とは、デジタル情報を移転することができる
電子出力装置により印刷され得る電子デジタル文字又は
電子デジタル画像を意味する。デジタル印刷法の主な二
種はインクジェット法と電子写真法である。
【0041】1980年代初頭にピエゾインパルス式ドロッ
プ・オン・デマンド(DOD)及びサーマル式DODインクジェ
ットプリンターが導入され、インクジェット印刷システ
ムが提供された。これらの初期型プリンターは非常に遅
く、インクジェットノズルの目詰まりもしばしば起こっ
た。1990年代にHewlett Packard社が最初のモノクロイ
ンクジェット式プリンターを導入し、その後間もなくワ
イドフォーマットのカラーインクジェット式プリンター
が導入されてグラフィックアーツ市場への参入が可能と
なった。今日では、包装用、デスクトップ用、工業用、
商業用、写真用及び織物用に各種のインクジェット技法
が採用されている。
【0042】ピエゾ技術では、ピエゾ結晶を電気的に刺
激すると、圧力波が発生し、これがインクをインク室か
ら押し出す。インクを帯電させて電場で曲げることによ
り、様々な文字を作り出すことができる。最近の開発で
は、帯電時に、チャネル内の圧力を増加させノズル末端
からのインク液滴を押す導電性ピエゾセラミック材料を
利用するDODマルチジェットが導入された。これにより
非常に小さいインク液滴を形成することができ、約1,00
0 dpiという非常に高い解像度で高速送液することがで
きる。
【0043】最近まで、インクジェットに着色顔料を使
用することは一般的ではなかった。しかしながら、これ
が急速に変化している。日本でインクジェット用のサブ
ミクロン顔料が開発された。顔料を使用すると、感熱イ
ンクジェットプリンターやラミネーションに必要な耐熱
性の高いインクが可能となる。顔料着色された水性ジェ
ット用インクが市販されており、UV硬化型ジェット用
インクは開発中である。顔料着色インクは耐光堅牢性及
び耐水性が高い。
【0044】デジタルインクジェット印刷法は、短時間
運転のカラープリント作業の経済性を高めることにより
印刷作業を革新する潜在力を有する。しかしながら、次
の商業段階はインクジェット技術の著しい向上を必要と
しており、残っている大きなハードルは印刷速度の向上
である。この問題の一部は、プリンターが迅速に取り扱
うことができるデータ量に限界があることである。設計
が複雑になるほど、印刷工程は遅くなる。目下、これら
は、同等なデジタル静電式プリンターと比べると約10倍
遅い。
【0045】電子写真法は1930年代にChester Carlson
により発明された。1970年代初頭まで、電子写真式カラ
ー複写機の開発が多くの会社で検討されていた。カラー
複写機を製造する技術はすでに十分であったが、市場は
そうではなかった。カラー複写機に対する顧客の要求が
適当な静電カラー複写機を開発するのに必要なインセン
ティブを作り出すまでに、さらに長い年月がかかるであ
ろう。1970年代後期まで、2、3の会社が、文書をスキ
ャンし、画像を電子信号に変え、それらを電話回線で送
信し、別のファックス装置を使用し、電子信号を回収
し、そして感熱紙を用いて原画を印刷することによりコ
ピー印刷物を作ることができるファックス装置を使用し
ていた。
【0046】1993年に、Indigo社とXeikon社は、シート
供給式リソグラフプリンターが優勢であった短時間運転
市場をターゲットにした市販のデジタル印刷機を投入し
た。オフセット印刷におけるネガ及びプレートに関連す
る中間工程を削除することにより、所要時間が短縮さ
れ、顧客サービスも向上する。これらのデジタル印刷機
は、伝統的ゼログラフィーの特性の一部を共有するが、
非常に特殊なインクを使用する。常用の光複写機用イン
クとは違い、これらのインクは、1μmレベルの非常に
小さな粒子成分でできている。ゼログラフィーに用いら
れる乾式トナーの大きさは一般に8〜10μmのレベルで
ある。
【0047】1995年には、Indigo社が、柔軟性包装用製
品の印刷用に設計されたOminusプレスを導入した。Omin
umは、ワン・ショット・カラーと呼ばれる6色を有する
デジタル式オフセットカラープロセスを採用する。重要
な改良点は、透明支持体用の特殊な白色エレクトロイン
クを使用したことである。Ominusウェブ供給式デジタル
印刷システムにより、カラー画像を支持体に転写するオ
フセットシリンダーを使用した各種支持体の印刷が可能
となる。一般的に、これにより被印刷支持体の種類に関
係なく完全な位置合わせが可能となり、この方法で紙、
フィルム及び金属に印刷をすることができる。このデジ
タル印刷システムは電子写真プロセスをベースにしてい
る。このプロセスでは、まず荷電コロナにより光導電体
を帯電させ、そしてその光導電性表面を像様光源に暴露
することによって、光導電体の表面に静電画像を作り出
す。
【0048】次に、帯電した静電潜像を、その潜像の電
荷とは逆の電荷を有するインクによって現像する。プロ
セスのこの部分は、光複写機における静電トナーのもの
と類似している。光導電体表面に形成された静電帯電潜
像は、液体トナーの電気泳動転写によって現像される。
次に、この静電トナー像を高温ブランケットに転写し、
トナーを凝集させそれを支持体に転写するまで粘着状態
を維持し、支持体でインクを冷却して指触乾燥プリント
を得る。
【0049】エレクトロインクは、典型的に、鉱油と、
常用のオフセット印刷インクの場合よりも少量の揮発性
有機化合物とを含む。それらは、熱可塑性樹脂が高温で
融着するように設計されている。実際の印刷プロセスで
は、樹脂が凝集し、インクが支持体に転写され、そして
インクを乾燥するための加熱は必要がない。インクは本
質的に乾燥状態で支持体上に付着するが、冷却されて室
温に至る過程で指触乾燥状態になる。
【0050】数十年間、「マグネトグラフィー」と呼ば
れる磁気デジタル技術が開発中である。このプロセス
は、磁気シリンダー上に電気画像を創生し、インクとし
て磁気トナーを使用して画像を作り出すというものであ
る。この技術の潜在的利点は、プレススピードが高いこ
とにある。テストでは200メートル/分のスピードが示
されている。これらの磁気デジタルプリンターは黒白コ
ピーに限定されているが、カラー磁気インクが開発され
れば、この高速デジタル技術が経済的に実行可能となる
であろう。その成長の鍵となるのは、VHSM(超高速磁
気)ドラム及びカラー磁気インクの一層の開発である。
【0051】磁気デジタル分野において、マグネトリソ
グラフィーと呼ばれるハイブリッドシステムが構築さ
れ、そしてフランスのベルフォートにあるNipson Print
ing Systems社が開発した狭いウェブ及び短時間運転用
途で試験がされている。当該技術は高い解像度を提供す
るようであり、シリコン系の高密度マグネトグラフィッ
クヘッドを用いてテストが行われている。このシステム
をインクジェット法や電子写真法との競争ができる地位
に引き上げるためには、インクの開発においてさらに多
くの仕事が必要である。しかしながら、高速印刷の可能
性から、今日のインクジェット法や電子写真法では遅れ
ている包装用途において魅力的な代替法となっている。
【0052】本発明に有用な写真乳剤は、一般に、当該
技術分野の常用法によりコロイドマトリックス中でハロ
ゲン化銀結晶を析出させることによって調製される。コ
ロイドは、ゼラチン、アルギン酸又はそれらの誘導体の
ような親水性フィルム形成剤であることが典型的であ
る。
【0053】析出工程で形成された結晶を洗浄し、その
後化学増感及び分光増感するため、分光増感色素及び化
学増感剤を添加し、加熱工程において乳剤温度を典型的
には40℃〜70℃に上昇させ、そして一定時間維持する。
本発明において使用する乳剤の調製に利用される析出法
並びに分光増感及び化学増感法は、当該技術分野で公知
の方法であることができる。
【0054】乳剤の化学増感は、典型的には、増感剤、
例えば、含硫黄化合物、例えば、アリルイソチオシアネ
ート、チオ硫酸ナトリウム及びアリルチオウレア;還元
剤、例えば、ポリアミン及び第一錫塩;貴金属化合物、
例えば、金、白金;並びに高分子剤、例えば、ポリアル
キレンオキシド、を使用する。上述したように、化学増
感を完了させるため熱処理を使用する。分光増感は、可
視又は赤外スペクトルに包含される所望の波長範囲につ
いて設計される、色素の組合せにより行う。このような
色素を熱処理の前後両方で添加することが知られてい
る。
【0055】分光増感後、乳剤を支持体上に塗布する。
各種の塗布法に、浸漬塗布法、エアナイフ塗布法、カー
テン塗布法及び押出塗布法がある。本発明に用いられる
ハロゲン化銀乳剤を構成するハロゲン化物の分布は、任
意とすることができる。したがって、当該乳剤は、塩化
銀、臭化銀、臭塩化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭
化銀、臭ヨウ塩化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭塩化銀又は
ヨウ塩臭化銀を含むことができる。しかしながら、当該
乳剤は塩化銀乳剤が主体であることが好ましい。塩化銀
が主体であるとは、乳剤の粒子の50モル%超が塩化銀
であることを意味する。塩化銀の比率は約90モル%よ
りも高いことが好ましく、さらにこれが約95モル%よ
りも高いと最適である。
【0056】ハロゲン化銀乳剤に含まれる粒子の大きさ
及び形態も任意とすることができる。したがって、粒子
は、立方体、八面体、十四面体、その他自然の形態を有
する立方格子型ハロゲン化銀粒子のいずれの形態でもと
ることができる。さらに、当該粒子は、球形粒子や平板
状粒子のように不規則な形態をとることもできる。平板
状又は立方体状の形態を有する粒子が好適である。
【0057】本発明の写真要素は、The Theory of the
Photographic Process (第4版、T.H. James, Macmilla
n Publishing Company, Inc., 1977, pp 151-152)に記
載されている乳剤を使用することができる。ハロゲン化
銀乳剤の写真感度を向上させるための還元増感が知られ
ている。還元増感されたハロゲン化銀乳剤は一般に良好
な写真感度を示すが、望ましくないカブリや保存安定性
に欠けるなどの問題に悩まされることも多い。
【0058】還元増感剤、すなわち銀イオンを還元して
金属銀原子を生成させる剤、を添加するか、又は高pH
(水酸化物イオン過剰)及び/もしくは低pAg(銀イオ
ン過剰)のような還元性環境を提供することにより、還
元増感を意図的に実施することができる。ハロゲン化銀
乳剤の析出中に、例えば、乳剤粒子を形成するための硝
酸銀溶液又はアルカリ溶液の添加を迅速に又は混合が不
十分な状態で行うと、意図しない還元増感が起こり得
る。また、チオエーテル、セレノエーテル、チオウレア
又はアンモニアのような熟成剤(粒子成長調節剤)の存
在下でハロゲン化銀乳剤を析出させると、還元増感が促
進され易い。
【0059】乳剤を還元増感させるために析出中又は分
光/化学増感中に使用できる還元増感剤及び還元環境の
例に、アスコルビン酸誘導体、錫化合物、ポリアミン化
合物、並びに米国特許第2,487,850号、同第2,512,925号
及び英国特許第789,823号に記載されているチオウレア
ジオキシド系化合物がある。還元増感剤又は還元条件の
具体例、例えば、ジメチルアミンボラン、塩化第一錫、
ヒドラジン、高pH(pH8-11)及び低pAg(pAg 1-7)熟成が、
S. Collier (Photographic Science and Engineering,
23, 113 (1979))により議論されている。意図的に還元
増感されたハロゲン化銀乳剤の調製方法の例が、EP 0 3
48 934 A1(Yamashita)、EP 0 369 491(Yamashita)、EP
0 371 388(Ohashi)、EP 0 396 424 A1(Takada)、EP 0 4
04 142 A1(Yamada)及びEP 0 435 355 A1(Makino)に記載
されている。
【0060】本発明の写真要素は、リサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure,1994年9月、第36544
号、第1節)(Kenneth Mason Publications, Ltd., Du
dley Annex, 12a North Street, Emsworth, Hampshire
PO10 7DQ、英国の刊行物)に記載されているイリジウ
ム、ロジウム、オスミウム及び鉄のような第VIII族金属
をドープした乳剤を使用することができる。さらに、ハ
ロゲン化銀乳剤の増感にイリジウムを使用することにつ
いての概要が、CarrollのIridium Sensitization: A Li
terature Review, Photographic Science and Engineer
ing, Vol. 24,No. 6, 1980に記載されている。写真用分
光増感色素及びイリジウム塩の存在下で乳剤を化学増感
することによりハロゲン化銀乳剤を製造する方法が、米
国特許第4,693,965号に記載されている。このようなド
ーパントを内蔵させた乳剤は、The British Journal of
Photography Annual, 1982, pp. 201-203に記載されて
いるカラーリバーサルE-6処理で処理した時に、新規カ
ブリが増大し且つ特性曲線のコントラストが低下する場
合がある。
【0061】本発明の典型的な多色写真要素は、本発明
の積層支持体に、少なくとも一種の赤感性ハロゲン化銀
乳剤層に少なくとも一種のシアン色素生成性カプラーを
組み合わせてなるシアン色素像形成ユニットと、少なく
とも一種の緑感性ハロゲン化銀乳剤層に少なくとも一種
のマゼンタ色素生成性カプラーを組み合わせてなるマゼ
ンタ色素像形成ユニットと、少なくとも一種の青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層に少なくとも一種のイエロー色素生成
性カプラーを組み合わせてなるイエロー色素像形成ユニ
ットとを担持させた構成をとる。当該要素は、フィルタ
ー層、中間層、オーバーコート層、下塗層、等の追加の
層を含有することができる。本発明の支持体は、黒白写
真プリント要素に利用することもできる。
【0062】本発明は、リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure, 40145, 1997年9月)に記載さ
れている材料と共に利用することができる。本発明は、
セクションXVI及びXVIIのカラーペーパー例の材料と共
に使用するのに特に適している。セクションIIのカプラ
ーも特に適している。セクションIIのマゼンタIカプラ
ー、とりわけ下記のM-7, M-10, M-11及びM-18が特に望
ましい。
【0063】
【化1】
【0064】本発明の要素はハレーション防止層を含有
することができる。相当量の光が乳剤中を拡散すること
により透過して支持体の裏面に当たり得る。この光の一
部又は全部が反射して乳剤へ戻り、最初の入射地点から
相当離れた点で乳剤を再露光する。この効果はハレーシ
ョンと呼ばれる。これは、明るい被写体の画像周囲にハ
ロが見える原因となるからである。さらに、透明支持体
も光を通すことができる。ハレーションは、支持体が通
す光又は乳剤が透過する光を吸収することによって大幅
に減少又は排除することができる。ハレーションを防止
する三つの方法は、(1)色素ゼラチン又はグレイ銀含有
ゼラチンであるハレーション防止下層を乳剤と支持体の
間に塗布する方法、(2)色素又は顔料を含有する支持体
の上に乳剤を塗布する方法、並びに(3)裏側に塗布され
た層を着色するための色素を有する透明支持体の上に乳
剤を塗布する方法である。ハレーション防止下層又はハ
レーション防止裏層に含まれる吸収性材料は、写真要素
を処理する時の処理剤によって除去される。支持体内部
の色素又は顔料は永久的であり、一般に、本発明にとっ
ては好ましくない。本発明の場合、グレイ銀で構成した
ハレーション防止層を最上部から最も遠い側に被覆し、
処理の際に除去することが好ましい。裏面で最上部から
最も遠くに被覆することにより、ハレーション防止層は
処理中に容易に除去され、また、二重化材料を片面側の
みから露光することが可能となる。材料が二重化されて
いない場合には、グレイ銀を支持体と最上部乳剤層の間
に被覆することができる。コヒーレントな平行光ビーム
露光によりハレーションの問題は極力抑えられるが、平
行光ビーム露光による場合でもハレーション防止層の利
用により改良が得られる。
【0065】最終的な複合ピクチャ要素を組み立てる前
に本発明の個々の画像形成要素を首尾よく搬送するため
に、製造中及び画像処理中のウェブ搬送が原因となる静
電気を減少することが望ましい。本発明の感光性画像形
成層は、ウェブがローラーや駆動ニップのような搬送設
備の上を移動する際にウェブに蓄積される静電放電から
の光によってカブることもあり得るため、静電気を減ら
して望ましくない静電カブリを回避することが必要であ
る。本発明のポリマー材料は、搬送中に機械部品と接触
する際に静電気を蓄積する傾向が顕著である。本発明の
ウェブ材料に蓄積した電荷を減らすために帯電防止材料
を使用することが望ましい。帯電防止材料は、本発明の
ウェブ材料上に被覆することができ、そして写真ウェブ
材料上に被覆して印画紙の搬送中の静電気を減らすこと
ができる公知の材料のいずれでも含有することができ
る。帯電防止コーティングの例として、導電性塩及びコ
ロイドシリカが含まれる。本発明の支持体材料の望まし
い帯電防止特性は、当該ポリマー層の一体部分である帯
電防止添加物によって実現することもできる。ポリマー
の表面に移行することにより導電性を向上する内蔵添加
剤として、脂肪族第四アンモニウム化合物、脂肪族アミ
ン及びリン酸エステルが挙げられる。別のタイプの帯電
防止添加剤として、ウェブ材料の摩擦係数を低下させる
疎水性スリップ剤及びポリエチレングリコールのような
吸湿性化合物が挙げられる。画像層の反対側に適用した
帯電防止コーティング又は裏側のポリマー層に内蔵させ
た帯電防止コーティングが好適である。裏側が好ましい
理由は、製造時及び光処理時の搬送中のウェブ接触の大
部分は裏側におけるものだからである。帯電防止コーテ
ィングの好適な表面抵抗率は、50%RHにおいて10
13Ω/□未満である。帯電防止コーティングの表面抵抗
率が50%RHにおいて1013Ω/□未満であると、画
像層の製造時及び光処理時の静電カブリを十分に減少さ
せることが示されている。
【0066】本発明の写真画像形成部材は、写真部材を
損傷することなく積層、巻き取り及び巻き出しすること
を助長するため、マットビーズを含有することができ
る。マットビーズは従来の表示画像形成材料の形成にお
いて知られている。マットビーズは、画像形成部材の最
上部又は底部に適用することができる。一般に、乳剤側
に適用する場合、ビーズは表面保護層(SOC)の下方にあ
る。
【0067】下記表の参照は、(1)リサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure, 1978年12月、第1764
3号)、(2)リサーチ・ディスクロージャー(Research Dis
closure, 1989年12月、第308119号)及び(3)リサーチ・
ディスクロージャー(ResearchDisclosure, 1996年9
月、第38957号)についてのものであり、いずれもKennet
hMason Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North
Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ、英国の刊行
物である。下記表及び表中引用文献は、本発明の要素に
用いるのに適した具体的成分を記述するものとして読ま
れるべきである。下記表とその引用文献はまた、要素の
調製、露光、処理及び操作に適した方法、並びに要素に
含まれる画像についても記載する。
【0068】参照 セクション 主題 1 I, II 粒子の組成、 2 I, II, IX, X, 形態及び調製 XI, XII, 乳剤の調製、 XIV, XV 硬膜剤、塗布助剤、 I, II, III, IX 添加剤、等を含む 3 A & B 1 III, IV 化学増感及び 2 III, IV 分光増感/ 3 IV, V 減感 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V 発光色素 3 VI 1 VI 2 VI カブリ防止剤及び安定剤 3 VII 1 VIII 2 VIII, XIII, 吸収性及び散乱性材料; XVI 帯電防止層; 3 VII, IX C & D マット剤 1 VII 画像カプラー及び 2 VII 調節カプラー; 3 X 色素安定剤及び色相調節剤 1 XVII 2 XVII 支持体 3 XV 3 XI 特殊な層配置 3 XII, XIII ネガ型乳剤;直接ポジ乳剤 2 XVIII 露光 3 XVI 1 XIX, XX 2 XIX, XX, XXII 化学処理;現像主薬 3 XVIII, XIX, XX 3 XIV 走査及びデジタル処理法
【0069】写真要素は各種形態のエネルギーで露光す
ることができ、これには、電磁スペクトルの紫外領域、
可視領域及び赤外領域、並びに電子ビーム、β線、γ
線、X線、α粒子、中性子線、その他の非コヒーレント
(ランダム位相)又はコヒーレント(同位相)形態の粒
子且つ波様輻射線エネルギー形態が包含される。写真要
素をX線で露光する場合、要素は常用の放射線写真要素
に含まれる特徴を含むことができる。
【0070】写真要素に、典型的にはスペクトルの可視
領域にある化学線を当てることにより潜像を形成させ、
次いで、好ましくは熱処理以外によって、処理すること
により可視画像を形成させることが好ましい。処理は、
公知のRA-4(商標)(Eastman Kodak社)処理又は高塩化物
乳剤の現像に適した他の処理系で実施することが好まし
い。これら及びその他の利点は以下の詳細な説明から明
らかとなる。
【0071】
【実施例】以下の実施例は、本発明の実施を説明するも
のであって、本発明の可能なすべてのバリエーションを
排除することを意図するものではない。特記しない限
り、部及び%は質量によるものとする。例1 L1 インクジェット形成画像 L2 102μm透明ポリエステルベース L3 7.5μmポリプロピレン(4%アナターゼTiO2+蛍光
増白剤と青味剤を含む) L4 20.3μmボイド含有ポリプロピレン L5 7.5μm透明ポリプロピレン L6 インクジェット形成画像 L7 102μm透明ポリエステルベース
【0072】本例は、三つの独立した支持体からなる。
上部画像支持体(L1/L2)は、インクジェット受容体層を
被覆した透明ポリエステルベースである。本例の半透明
表示材料を調製するためにインクジェット画像受容性層
を利用し、これを最上部の二軸延伸シートの上のL1ポリ
エチレン層の上に被覆した。インクジェット画像受容性
層は押出ホッパーで被覆し、ゼラチン326.2 g、BVSME硬
膜剤、すなわちビス(ビニルスルホニルメチル)エーテ
ル2%水溶液147 g、2.88 gのポリスチレンビーズと、
0.18 gのDispex 30(Allied Colloids, Inc.から入手し
た40%水溶液)と、4.32 gの水とを含む分散体7.38 g、
及びOlin Matheson社から入手した界面活性剤10 G(ノ
ニルフェノキシポリグリシドール)の20%水溶液3.0 gを
含有する分散体とした。厚さは約5μm(乾燥厚)とし
た。
【0073】この層の上に、押出ホッパーにより、4.42
gのヒドロキシプロピルセルロース(Methocel KLV100,
Dow Chemical社)の3%水溶液143.5 g、Eastman Kodak
社より入手した硫酸バナジル二水和物0.075 g、Olin Ma
theson社から入手した界面活性剤10 G(ノニルフェノキ
シポリグリシドール)の20%水溶液0.075 g、及び水145.
4 g、並びにOlin Matheson社から入手した界面活性剤10
G(ノニルフェノキシポリグリシドール)の20%水溶液
0.45 g及び水79.5 gを含有する水溶液を塗布することに
より乾燥厚さ約2μmのインク受容性層を形成した。次
いで、その画像受容性層に、Hewlett Packard Deskjet
Cxiプリンターを使用して画像を印刷した。本例で使用
した透過兼反射型デバイスを同時押出して二軸延伸し
た。それはL1/L2及びL6/L7から独立した支持体である。
下記表1に、本例で使用した二軸延伸シートの層の特性
を示す。当該デバイスはL3、L4及びL5の3層からなる。
L3は、蛍光増白剤とTiO2を添加した色味付層である。蛍
光増白剤にはCiba-Geigy製のHostalux KSを使用した。L
3には、Kronos 1014 TiO2(TiO2粒径0.22μm)を、ベー
スポリマーの4質量%の量で添加した。透過b*が-4.3に
なるように少量の青味剤(Sheppard Blue 125A顔料)を
添加した。透過兼反射型デバイスのL4層は、ポリプロピ
レンにボイド化を促進するPBT(ポリブチレンテレフ
タレート)を6%混入して二軸延伸することによりミク
ロボイド化されている。さらに、表2において、L3を通
る単一切片に沿って測定した屈折率及び幾何学厚さを示
す。それらは、連続層を示唆しない。別の場所に沿った
切片は異なるであろうが、ほぼ同一の厚さとなる。屈折
率1.0の領域は空気が充填されたボイドであり、残りの
層はポリプロピレンである。
【0074】表1 層 材料 厚さ(μm) L3 ポリプロピレン+TiO2+OB+色味剤 7.5 L4 ボイド含有ポリプロピレン 20.3 L5 ポリプロピレン 7.5
【0075】下部画像支持体(L6/L7)は、上記のインク
ジェット受容体層を被覆した透明ポリエステルベースで
ある。次いで、その画像受容性層に、Hewlett Packard
Deskjet Cxiプリンターを使用して画像を印刷した。上
部画像と下部画像の画像は同一とした。
【0076】画像を印刷したら、三つの独立した支持体
を表示順に上下に重ね合わせる。これらの支持体をライ
トボックス上に配置して、画像を通して光を投影した。
次いで、上部画像と下部画像の相対位置を、視覚的に位
置合わせが良好になるまで調整した。次いで、複合画像
形成要素を透明なポリオレフィン製エンベロープに入
れ、開いている端部を加熱加圧により封止した。透明封
止エンベロープ内の画像形成要素を、ボックスと、光源
と、透明ガラス又はプラスチック製ブレースとからなる
背面照明装置に入れた。画像形成要素の最上部に第二の
透明ブレースを配置することにより、当該要素をライト
ボックス内に保持し且つ環境からさらに保護した。
【0077】例2 L1 透明ポリオレフィンエンベロープ L2 インクジェット形成画像 L3 102μm透明ポリエステルベース L4 1μm透明ポリエチレン+色味剤 L5 7.5μmポリプロピレン(4%アナターゼTiO2を含
む) L6 20.3μmボイド含有ポリプロピレン L7/L8 8.5μm(2層の透明ポリプロピレン) L9 インクジェット形成画像 L10 102μm透明ポリエステルベース L11 透明ポリオレフィンエンベロープ
【0078】本例は例1と類似するが、透過兼反射型デ
バイスに、中密度ポリエチレン層に青味剤を含めた層(L
4)を追加した点で異なる。はるかに薄い層で色を制御す
るので、色味剤の量が削減された。L7/L8はポリプロピ
レンの透明層である。このデバイスの光透過率は50%
であった。本例の他の成分は例1と同一である。
【0079】例3 L1 透明ポリオレフィンエンベロープ L2 102μm透明ポリエステルベース L3 ハロゲン化銀層由来の現像/処理済色素形成画
像 L4 7.5μmポリプロピレン(4%アナターゼTiO2を含
む) L5 20.3μmボイド含有ポリプロピレン L6 ハロゲン化銀層由来の現像/処理済色素形成画
像 L7 102μm透明ポリエステルベース L8 透明ポリオレフィンエンベロープ
【0080】例3は例1と類似するが、インクジェット
受容性層がポリエステル層の下方に位置している点で異
なる。この場合、ポリエステルシートを介して見たとき
に正しい読みに見えるように、印刷の際に反転画像が形
成される。下部画像は正しい読みの様式で形成され印刷
される。
【0081】例4 L1 透明ポリオレフィンオーバーラミネート L2 トナーで形成された電子写真画像 L3 7.5μmポリエステル層(4%アナターゼTiO2+蛍光
増白剤+青味剤を含む) L4 20μmボイド含有ポリエステル層 L5 トナーで形成された電子写真画像 L6 102μm透明ポリエステルベース L7 透明ポリオレフィンオーバーラミネート
【0082】L2、L3及びL4は、光透過率47%の透過兼
反射型デバイスの表面に形成された画像である。当該デ
バイスは、TiO2、蛍光増白剤及び青味剤を含有する中実
層を含む2層のポリエステルシートである。添加剤の種
類は例1で用いたものと同一である。
【0083】例5 L1 透明ポリオレフィンオーバーラミネート L2 ハロゲン化銀層由来の現像/処理済画像 L3 156 mgのゲル+150 mgのルチルTiO2+色味剤+蛍
光増白剤 L4 ゲル下塗り L5 プライマー層 L6 54μm透明ポリエステル L7 導電性帯電防止層 L8 ハロゲン化銀層由来の現像/処理済画像 L9 ゲル下塗り L10 プライマー L11 54μm透明ポリエステルベース L12 導電性帯電防止層 L13 透明ポリオレフィンオーバーラミネート
【0084】例5は、現像/処理済画像を有する二枚の
異なるポリエステルベースを用いて調製した。L2〜L
6は、写真層の密着性を高めるためにプライマー及びゲ
ルを下塗りした54μm透明ポリエステルベースを使用す
る上部画像形成要素を表す。画像の下方には、ゼラチン
とTiO2からできた層(L3)がある。この層には、青味剤(T
intayd WD 2228)と蛍光増白剤(Tinivan)が添加されてい
る。底部側(L7)には、静電気と汚れの問題を最小限にす
る帯電防止層がある。帯電防止層は、共役ポリマー、半
導体性金属ハロゲン化物塩、半導体性金属酸化物粒子を
含有する。ハロゲン化銀乳剤を塗布し、露光し、次いで
現像することにより画像を形成する。本例では、3色色
素生成性カプラー乳剤を使用した。黒白その他の感光性
乳剤を使用することにより所望の画像を形成することも
できる。下部画像化層は、感光性ハロゲン化銀乳剤を露
光し処理することにより形成された画像を含む、プライ
マー及びゲルを下塗りした透明ポリエステルベースであ
る。二つの画像を位置合わせした後、ポリオレフィンラ
ミネートを使用することによりロックして封止し、整合
を永久化する。その後、封止された複合ピクチャを表示
用の背面照明ピクチャフレームに入れる。
【0085】コーティングフォーマット1を採用し、写
真複合昼夜兼用表示材料を調製し、二つの対照材料及び
本発明として被覆した。本発明の場合、コーティングフ
ォーマット1を最上部の二軸延伸シート上のL1ポリエ
チレン層の上に被覆した。
【0086】 コーティングフォーマット1 被覆量(mg/m2) 層1 青感性層 ゼラチン 1300 青感性銀(青EM-1) 200 Y−1 440 ST−1 440 S−1 190 層2 中間層 ゼラチン 650 SC−1 55 S−1 160 層3 緑感性層 ゼラチン 1100 緑感性銀(緑EM-1) 70 M−1 270 S−1 75 S−2 32 ST−2 20 ST−3 165 ST−4 530 層4 中間層 ゼラチン 635 UV−1 30 UV−2 160 SC−1 50 S−3 30 S−1 30 層5 赤感性層 ゼラチン 1200 赤感性銀 170 C−1 365 S−1 360 UV−2 235 S−4 30 SC−1 3 層6 UVオーバーコート ゼラチン 440 UV−1 20 UV−2 110 SC−1 30 S−3 20 S−1 20 層7 SOC ゼラチン 490 SC−1 17 SiO2 200 界面活性剤 2
【0087】付記事項
【0088】
【化2】
【0089】ST-1=N-t-ブチルアクリルアミド/n-ブチ
ルアクリレート系コポリマー(50:50)
【0090】
【化3】
【0091】S-2=ジウンデシルフタレート
【0092】
【化4】
【化5】
【0093】S-3=1,4-シクロヘキシルジメチレンビス
(2-エチルヘキサノエート)
【0094】
【化6】
【0095】S-4=2-(2-ブトキシエトキシ)エチルアセ
テート
【0096】
【化7】
【0097】
【発明の効果】本発明は、画像形成後に明るく鮮鋭な反
射画像をもたらすと共に、暗い状況下でも画像の背面照
明によりクリアで鮮鋭な画像を可能ならしめる、そのよ
うな材料を提供する。本発明はさらに、媒体上に表示物
を付与する何らかの手段を使用して昼夜兼用画像を形成
する簡易な手段を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成部材を例示する概略図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 7/00 B41J 3/04 101Z (72)発明者 ロバート ポール ボードレイス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,オークシャー ウェイ 59 (72)発明者 アルフォンズ ドミニク キャンプ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウィスパリング パインズ サークル 616

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に、上部画像と、光透過率35%〜5
    5%を提供する少なくとも1つの透過兼反射型デバイス
    と、下部画像とを含んでなり、少なくとも前記上部画像
    と下部画像とが別個の支持体上に存在している画像形成
    要素。
  2. 【請求項2】 前記上部画像と、前記下部画像と、前記
    少なくとも1つの透過兼反射型デバイスとがすべて結合
    されている、請求項1に記載の画像形成要素。
  3. 【請求項3】 前記上部画像と前記下部画像とが、同一
    場面の画像であり且つ互いに位置合わせされている、請
    求項1又は2に記載の画像形成要素。
  4. 【請求項4】 前記上部画像と前記下部画像とが、前記
    画像支持体と前記透過兼反射型デバイスとを融着させる
    ことにより位置合わせされ結合されている、請求項3に
    記載の画像形成要素。
  5. 【請求項5】 前記上部画像と前記下部画像とが、前記
    画像支持体と透過兼反射型デバイスとを融着させること
    により位置合わせされ結合されている、請求項3に記載
    の画像形成要素。
  6. 【請求項6】 前記上部画像及び前記下部画像の少なく
    とも一方が、インクジェットにより形成された画像を含
    む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成要
    素。
  7. 【請求項7】 前記上部画像及び前記下部画像の少なく
    とも一方が、被露光ハロゲン化銀により形成された画像
    を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成
    要素。
  8. 【請求項8】 上部画像を用意し、光透過率35%〜5
    5%を提供する少なくとも1つの透過兼反射型デバイス
    を用意し、下部画像を用意し、その際少なくとも前記上
    部画像と下部画像とは別個の支持体上に存在させ、そし
    て前記上部画像と、前記下部画像と、前記少なくとも1
    つの透過兼反射型デバイスとを位置合わせしてから互い
    に結合させることを特徴とする、画像形成要素の形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記上部画像と、前記下部画像と、前記
    少なくとも1つの透過兼反射型デバイスとの位置合わせ
    を、ピンを使用して行うことを特徴とする、請求項8に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記上部画像と、前記下部画像と、前
    記少なくとも1つの透過兼反射型デバイスとを、加圧下
    で保持したまま端封又はクリンピングを行う定盤を使用
    することにより、位置合わせをして定位置に保持するこ
    とを特徴とする、請求項8又は9に記載の方法。
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