JP2001310851A - 発泡体ローラ - Google Patents

発泡体ローラ

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JP2001310851A
JP2001310851A JP2000127919A JP2000127919A JP2001310851A JP 2001310851 A JP2001310851 A JP 2001310851A JP 2000127919 A JP2000127919 A JP 2000127919A JP 2000127919 A JP2000127919 A JP 2000127919A JP 2001310851 A JP2001310851 A JP 2001310851A
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foam
roller
skin layer
particles
foam roller
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JP2000127919A
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English (en)
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Tetsukazu Ueno
哲一 上野
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境が変動しても体積固有抵抗が変動せず、
ローラ表面のタック性が低減され、かつ発泡体が有する
特性がそのまま生かされ、転写ローラとして用いた場合
に高品位画像を得ることができる発泡体ローラ、及びこ
の発泡体ローラを装着した画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 スキン層を有する発泡体ローラのスキン
層表面の全面に、平均粒径1〜50μmの粒子体が付着
されてなる発泡体ローラ、及びこの発泡体ローラを装着
した画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ,プリンタ等の電子写真装置などにおいて好適に使
用される発泡体ローラ、及びこの発泡体ローラを装着し
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式
電子写真装置等の画像形成装置には、帯電用,現像用,
転写用,トナー供給用,クリーニング用などに供される
部材として、高分子弾性部材が注目されており、帯電ロ
ーラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラ,ク
リーニングローラ等の弾性を有するローラやトナー層規
制ブレード,クリーニングブレード等の弾性を有するブ
レードなどの形態で用いられている。高分子弾性部材
が、特に低硬度であることが求められる転写用,トナー
供給用,クリーニング用等の用途に供される場合、高分
子弾性フォームを充当することが好ましい。高分子弾性
フォームからなる発泡体ローラのうち、特に転写ローラ
としては、従来、発泡体層のみを有するローラ、発泡体
層とスキン層とを有するローラ、発泡体層とソリッド層
とを有するローラが一般に使用されている。しかしなが
ら、ローラ表面が研磨され、発泡体層のみを有する転写
ローラは、体積固有抵抗の環境による変動が大きいとい
う問題がある。発泡体層とスキン層とを有する転写ロー
ラは、ローラ表面タック性が強いため、使用に際して支
障をきたすという問題がある。発泡体層とソリッド層と
を有する転写ローラは、ソリッド層が体積固有抵抗の変
動要因となるため、転写ムラやトナーの飛散などの弊害
が起こり易いという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、環境が変動しても体積固有抵抗
が変動せず、ローラ表面のタック性が低減され、かつ発
泡体の有する特性がそのまま生かされ、転写ローラとし
て用いた場合に高品位画像を得ることができる発泡体ロ
ーラ、及びこの発泡体ローラを装着した画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、スキン層を有
する発泡体ローラのスキン層表面に特定の大きさの粒子
体を付着した発泡体ローラが、上記目的に適合するもの
であることを見出した。本発明は、かかる知見に基づい
て完成したものである。すなわち、本発明は、スキン層
を有する発泡体ローラのスキン層表面の全面に、平均粒
径1〜50μmの粒子体が付着されてなる発泡体ロー
ラ、及びこの発泡体ローラを装着した画像形成装置を提
供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の発泡体ローラは、図1に
示すように、発泡体層1(発泡セル2を有する。)とス
キン層3とを有する発泡体ローラのスキン層3の表面に
粒子体4を付着したものである。5は後述する樹脂層で
ある。本発明において、発泡体としては、ポリウレタン
フォーム,シリコーンゴムフォーム,エチレンプロピレ
ンゴムフォーム,ニトリルブタジエンゴムフォーム,ウ
レタンゴムフォームなどが挙げられ、このうちポリウレ
タンフォームが好ましい。ポリウレタン原料を構成する
ポリイソシアネートとしては、芳香族イソシアネート又
はその誘導体、脂肪族イソシアネート又はその誘導体、
脂環族イソシアネート又はその誘導体が用いられる。こ
れらの中で芳香族イソシアネート又はその誘導体が好ま
しく、特にトリレンジイソシアネート又はその誘導体、
ジフェニルメタンジイソシアネート又その誘導体が好適
に用いられる。トリレンジイソシアネート又はその誘導
体としては、粗製トリレンジイソシアネート,2,4−
トリレンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシ
アネート,2,4−トリレンジイソシアネートと2,6
−トリレンジイソシアネートとの混合物,これらのウレ
ア変性物,ビュレット変性物,カルボジイミド変性物等
が用いられる。ジフェニルメタンジイソシアネート又は
その誘導体としては、例えばジアミノジフェニルメタン
又はその誘導体をホスゲン化して得られたジフェニルメ
タンジイソシアネート又はその誘導体が用いられる。ジ
アミノジフェニルメタンの誘導体としては多核体などが
あり、ジアミノジフェニルメタンから得られた純ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ジアミノジフェニルメタ
ンの多核体から得られたポリメリック・ジフェニルメタ
ンジイソシアネートなどを用いることができる。ポリメ
リック・ジフェニルメタンジイソシアネートの官能基数
については、通常純ジフェニルメタンジイソシアネート
と様々な官能基数のポリメリック・ジフェニルメタンジ
イソシアネートとの混合物が用いられ、平均官能基数が
好ましくは2.05〜4.00、より好ましくは2.50〜3.
50のものが用いられる。またこれらのジフェニルメタ
ンジイソシアネート又はその誘導体を変性して得られた
誘導体、例えばポリオール等で変性したウレタン変性
物,ウレチジオン形成による二量体,イソシアヌレート
変性物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性物,アロ
ハネート変性物,ウレア変性物,ビュレット変性物など
も用いることができる。また、数種類のジフェニルメタ
ンジイソシアネートやその誘導体をブレンドして用いる
こともできる。
【0006】ポリウレタン原料を構成するポリオール成
分としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとを付加重合したポリエーテルポリオール,ポリテト
ラメチレンエーテルグリコール,酸成分とグリコール成
分を縮合したポリエステルポリオール,カプロラクトン
を開環重合したポリエステルポリオール,ポリカーボネ
ートジオール等を用いることができる。エチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエー
テルポリオールは、例えば、水,プロピレングリコー
ル,エチレングリコール,グリセリン,トリメチロール
プロパン,ヘキサントリオール,トリエタノールアミ
ン,ジグリセリン,ペンタエリスリトール,エチレンジ
アミン,メチルグルコジット,芳香族ジアミン,ソルビ
トール,ショ糖,リン酸等を出発物質とし、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドを付加重合したものを
挙げることができるが、特に、水,プロピレングリコー
ル,エチレングリコール,グリセリン,トリメチロール
プロパン,ヘキサントリオールを出発物質としたものが
好適である。付加するエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドの比率やミクロ構造については、エチレンオ
キサイドの比率が2〜95重量%が好ましく、より好ま
しくは5〜90重量%である。そして末端にエチレンオ
サイドが付加しているものが好ましく用いられる。ま
た、分子鎖中のエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドの配列は、ランダムであるのが好ましい。このポリ
エーテルポリオールの分子量は、水,プロピレングリコ
ール,エチレングリコールを出発物質とする場合は2官
能となり、重量平均分子量で300〜6000の範囲の
ものが好ましく、特に400〜3000の範囲のものが
好ましい。また、グリセリン,トリメチロールプロパ
ン,ヘキサントリオールを出発物質とする場合は3官能
となり、重量平均分子量で900〜9000の範囲のも
のが好ましく、特に1500〜6000の範囲のものが
好ましい。また、2官能のポリオールと3官能のポリオ
ールを適宜ブレンドして用いることもできる。
【0007】ポリテトラメチレンエーテルグリコール
は、例えばテトラヒドロフランのカチオン重合によって
得られ、重量平均分子量が400〜4000のもの、特
に650〜3000の範囲にあるものが好ましく用いら
れる。また、分子量の異なるポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールをブレンドすることも好ましい。さらに、
エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアル
キレンオキサイドを共重合して得られたポリテトラメチ
レンエーテルグリコールを用いることもできる。ポリテ
トラメチレンエーテルグリコールと、エチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテ
ルポリオールとをブレンドして用いることも好ましく、
この場合、ポリテトラメチレンエーテルグリコールと、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重
合したポリエーテルポリオールとの比率が重量比で9
5:5〜20:80の範囲になるように用いるのが好ま
しく、特に90:10〜50:50の範囲になるように
用いるのが好ましい。また、上記ポリオール成分ととも
に、ポリオールをアクリロニトリル変性したポリマーポ
リオール、ポリオールにメラミンを付加したポリオー
ル、ブタンジオール等のジオール類、トリメチロールプ
ロパンなどのポリオール類やそれらの誘導体を併用する
ことができる。ポリオールをポリイソシアネートにより
あらかじめプレポリマー化してもよく、その方法として
は、ポリオールとポリイソシアネートを適当な容器に入
れ、充分に攪拌し、30〜90℃、より好ましくは40
〜70℃に、6〜240時間、より好ましくは24〜7
2時間保温する方法が挙げられる。
【0008】ポリウレタン原料の硬化反応に用いる触媒
としては、トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシル
アミン等のモノアミン類、テトラメチルエチレンジアミ
ン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘキ
サンジアミン等のジアミン類、ペンタメチルジエチレン
トリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,テ
トラメチルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレン
ジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラジ
ン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホリ
ン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類、ジメチル
アミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノー
ル,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチル
ヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホ
リン等のアルコールアミン類、ビス(ジメチルアミノエ
チル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)
アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類、スタナ
スオクトエート,ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫
ジラウレート,ジブチル錫マーカプチド,ジブチル錫チ
オカルボキシレート,ジブチル錫ジマレエート,ジオク
チル錫マーカプチド,ジオクチル錫チオカルボキシレー
ト,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有
機金属化合物などが挙げられる。これらの触媒は単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0009】本発明の発泡体ローラを導電性ローラとす
る場合、発泡体原料に導電材を加える。導電材にはイオ
ン導電材と電子導電材があり、イオン導電材としては、
テトラエチルアンモニウム,テトラブチルアンモニウ
ム,ラウリルトリメチルアンモニウム等のドデシルトリ
メチルアンモニウム,ヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウム,ステアリルトリメチルアンミニウム等のオクタデ
シルトリメチルアンモニウム,ベンジルトリメチルアン
モニウム,変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウム等の
アンモニウムの過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸
塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,硫酸塩,アルキ
ル硫酸塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩などの有機イオ
ン導電材;リチウム,ナトリウム,カルシウム,マグネ
シウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の過塩素
酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウ
フッ化水素酸塩,トリフルオロメチル硫酸塩,スルホン
酸塩などの無機イオン導電材が挙げられる。電子導電材
としては、ケッチェンブラック,アセチレンブラック等
の導電性カーボンブラック;SAF,ISAF,HA
F,FEF,GPF,SRF,FT,MT等のゴム用カ
ーボンブラック;酸化カーボンブラック等のインク用カ
ーボンブラック,熱分解カーボンブラック,グラファイ
ト;酸化スズ,酸化チタン,酸化亜鉛等の導電性金属酸
化物;ニッケル,銅等の金属;カーボンウイスカー,黒
鉛ウイスカー,炭化チタンウイスカー,導電性チタン酸
カリウムウイスカー,導電性チタン酸バリウムウイスカ
ー,導電性酸化チタンウイスカー,導電性酸化亜鉛ウイ
スカー等の導電性ウイスカーなどが挙げられる。上記導
電材の添加により、本発明の発泡体ローラの体積固有抵
抗を調整することができる。本発明に係る発泡体ローラ
を転写ローラとして用いる場合、良好な画像を得る点か
ら、体積固有抵抗は104 〜109 Ω・cmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0010】ポリウレタン原料等の発泡体原料には、上
記導電材の他に無機炭酸塩等の充填材、シリコーン整泡
剤や各種界面活性剤等の整泡剤、フェノールやフェニル
アミン等の酸化防止剤、低摩擦化剤、電荷調整剤などを
添加することができる。シリコーン整泡剤としては、ジ
メチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合物
等が好適に用いられ、分子量350〜15000のジメ
チルポリシロキサン部分と分子量200〜4000のポ
リオキシアルキレン部分からなるものが特に好ましい。
ポリオキシアルキレン部分の分子構造は、エチレンオキ
サイドの付加重合物やエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドとの共付加重合物が好ましく、その分子末端
をエチレンオキサイドとすることも好ましい。界面活性
剤としては、カチオン性界面活性剤,アニオン性界面活
性剤,両性等のイオン系界面活性剤や各種ポリエーテ
ル,各種ポリエステル等のノニオン性界面活性剤が挙げ
られる。シリコーン整泡剤や各種界面活性剤の配合量
は、発泡体原料100重量部に対して0.1〜10重量部
とすることが好ましく、0.5〜5重量部とすることがさ
らに好ましい。
【0011】発泡体を製造する方法としては、メカニカ
ルフロス法、水発泡法、発泡剤フロス法などがあるが、
本発明においてはメカニカルフロス法を用いることが好
ましい。メカルカルフロスにより発泡体ローラを製造す
るには、あらかじめ金属製等のシャフトを配置し、予熱
した内面が円筒状の金型に、機械的攪拌により発泡させ
た発泡体原料を注入し、反応硬化させるか、あるいは金
型に発泡体原料を注入し、不活性ガスを混入しながらか
つ機械的攪拌を加えながら反応硬化させればよい。ここ
で、メカニカルフロス法において用いる不活性ガスは、
例えばポリウレタン反応の場合、ポリウレタン反応にお
いて不活性なガスであればよく、ヘリウム,アルゴン,
キセノン,ラドン,クリプトン等の狭義の不活性ガスの
他、窒素,二酸化炭素,乾燥空気等のポリイソシアネー
トと反応しない気体が挙げられる。このような方法によ
り得られる発泡体ローラは金型に接した部分にスキン層
が形成された発泡体ローラであり、この発泡体ローラの
平均発泡セル径は、50〜400μmである。本発明の
発泡体ローラを転写ローラとして用いる場合、帯電効率
や転写効率の点から、発泡体の密度は0.6g/cm3
下が好ましく、より好ましくは0.4〜0.5g/cm3
ある。また、発泡体のアスカーC硬度は40°以下が好
ましく、より好ましくは10〜30°である。平均発泡
セル径は400μm以下が好ましく、より好ましくは1
00〜300μmである。スキン層の厚さは、適正なセ
ル径の維持の点から、10μm〜1mmとすることが好
ましく、より好ましくは50〜300μmである。スキ
ン層の厚さは、成形温度や化学反応速度(硬化速度)に
より調整することができる。
【0012】本発明の発泡体ローラは、このスキン層の
表面に平均粒径1〜50μmの粒子体を付着したもので
ある。粒子体の平均粒径が1μm未満であると、粒子体
の非占有表面部分の密着性が高くなるという不都合があ
り、また、粒子体の平均粒径が50μmを超えると、発
泡体ローラを転写ローラとして用いた場合に、画像ムラ
が発生してしまう。粒子体としては、無機材料の粒子や
有機材料の粒子が挙げられる。無機材料としては、炭酸
カルシウム,炭酸マグネシウム,酸化ケイ素,酸化カル
シウム等の金属化合物が挙げられ、このうち金属酸化物
が好ましい。有機材料としては、シリコーン樹脂,フッ
素樹脂,ナイロン樹脂,ポリエステル樹脂などが挙げら
れる。有機材料からなる粒子体を用いる場合、その体積
固有抵抗は、ローラ全体の電気特性の影響による転写性
能の悪化を避ける点から、発泡体ローラの体積固有抵抗
以下であることが好ましい。粒子体は、スキン層の表面
に均一に付着していることが好ましい。粒子体が均一に
スキン層に付着しているようにするには、粒子体をスキ
ン層に付着させた後に、エアブローにより余分な粒子体
を除去すればよい。また、粒子体は、スキン層表面への
投影像としてスキン層表面を占める面積の比率が50%
以上であることが好ましく、より好ましくは60%以上
である。この面積比率が50%未満であると、発泡体ロ
ーラ表面のタック性が十分に低減されないおそれがあ
る。粒子体をスキン層に付着させる方法としては、例え
ば、金属製ロール上に粒子体をまぶし、その上にスキン
層を有するローラを載せて回転させるロールコーター法
などの、スキン層表面に粒子体を塗布する方法、スプレ
ーガンを用いたりディッピング法によりスキン層表面に
粒子体を付着させる方法を用いることができる。粒子体
とスキン層との付着性を向上させるために、スキン層の
表面に、粒子体の粒径の1/3以下の厚さの樹脂層を設
けることが好ましい。樹脂層を形成する樹脂としては、
ウレタン樹脂,アクリル樹脂などが挙げられる。また、
樹脂層を形成する方法としては、塗膜として被覆する方
法や、押出し成形したシームレスチューブを被せる方法
などを用いることができる。このようにして形成した樹
脂層に、スプレーガンで粒子体を吹き付けるなどの方法
で粒子体を付着させることにより、図1に示すように、
粒子体4の一部が樹脂層5に埋没した形態とすることが
できる。本発明の発泡体ローラは、転写ローラなどとし
て、普通紙複写機、普通紙ファクシミリ機、レーザビー
ムプリンタ、カラーレーザビームプリンタ、トナージェ
ットプリンタなどの画像形成装置に装着して好適に使用
される。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 ジフェニルメタンジイソシアネートとカルボジイミド変
性ジフェニルメタンジイソシアネートとグリコール変性
ジフェニルメタンジイソシアネートとの混合物であり、
イソシアネート含有率が26.2重量%であるイソシアネ
ート成分24.6重量部と、グリセリンを出発物質として
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重
合した重量平均分子量5000のポリエーテルポリオー
ル60重量部、分子量1000のポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール40重量部、水酸基価が56mgKO
H/gである反応性シリコーン整泡剤4重量部、黒色顔
料2.5重量部、電解質としてエチル硫酸変性脂肪族ジメ
チルエチルアンモニウム0.4重量部及び触媒としてジブ
チル錫ジラウレート0.01重量部からなるポリオール成
分を混合し、ポリウレタン原料を調製した。このポリウ
レタン原料にミキサーにより機械的に攪拌して乾燥空気
を混入し、発泡させた。この発泡ポリウレタン原料を、
金属製円筒状割りモールドに注型した。このモールドの
内部には、硫黄快削鋼に亜鉛メッキを施した外径6.0m
m、長さ240mmのシャフトに接着剤を塗布して配置
されている。次いで、発泡ポリウレタン原料が注型され
たモールドを90℃に調整した熱風オーブン中に4時間
放置し、発泡ポリウレタン原料を硬化させた。硬化した
ポリウレタンフォームをモールドから取り外し、外径が
12mm、フォーム部分の全長が210mmのローラを
得た。ポリウレタンフォームのスキン層の厚さは100
μmであった。次いで平均粒径が20μmの炭酸カルシ
ウム粉体をロールコーター法により、スキン層表面に付
着させ、その後にエアブローにより余分な粉体を除去し
た。ポリウレタンフォームの平均発泡セル径は300μ
m、密度は0.50g/cm3 、アスカーC硬度は40
°、体積固有抵抗は1×107 Ω・cmであった。な
お、スキン層の厚さ及び発泡セル径は、キーエンス社製
のマイクロビデオカメラを用い、400倍の倍率で写真
撮影を行い、画像のセル径を測定した。また、体積固有
抵抗は、ローラの製造に用いた発泡ポリウレタン原料を
平型モールドで上記と同じ条件で硬化させ、厚さ5mm
のポリウレタンフォームシートを作製し、このシートを
アドバンス社製の抵抗測定器を用いて測定した。得られ
た転写ローラを電子写真方式の画像形成装置に装着し、
低温低湿(15℃,10%RH)の環境下において、回
転性能の評価を行ったところ、回転性能は良好であり、
転写ローラのタック性が実質的にないことが認められ
た。また、画像ムラのない良好な画像が得られた。この
転写ローラの低温低湿における体積固有抵抗は、5×1
8 Ω・cmであり、体積固有抵抗の変動が小さいこと
からも、この転写ローラは環境による変動がなく、環境
性が良好であることが確認された。
【0014】実施例2 実施例1において、炭酸カルシウム粉体の代わりに平均
粒径が20μmの酸化ケイ素粉体を用いた以外は実施例
1と同様にして転写ローラを製造した。このローラを電
子写真方式の画像形成装置に装着し、実施例1と同様の
評価を行ったところ、回転性能が良好で、画像ムラもな
く、環境性も良好であることが確認された。 比較例1 実施例1において、炭酸カルシウム粉体を用いない以外
は実施例1と同様にして転写ローラを製造した。このロ
ーラを電子写真方式の画像形成装置に装着し、実施例1
と同様の評価を行ったところ、回転性能が良好ではなく
記録紙に密着してしまい、画像を印刷することができな
かった。 比較例2 実施例1において、炭酸カルシウム粉体の代わりに平均
粒径が100μmの酸化カルシウム粉体を用いた以外は
実施例1と同様にして転写ローラを製造した。このロー
ラを電子写真方式の画像形成装置に装着し、実施例1と
同様の評価を行ったところ、回転性能は良好であった
が、画像ムラが発生した。環境性は良好であることが確
認された。
【0015】
【発明の効果】本発明の発泡体ローラは、環境が変動し
ても体積固有抵抗が変動せず、ローラ表面のタック性が
低減され、かつ発泡体の有する特性がそのまま生かさ
れ、転写ローラとして好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発泡体ローラの概略断面図である。
【符号の説明】
1:発泡体層 2:発泡セル 3:スキン層 4:粒子体 5:樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08G 18/48 (C08G 18/48 F 101:00) 101:00) Fターム(参考) 2H032 AA05 BA23 3F104 AA02 JA01 JA04 JB01 JC07 JC11 3J103 AA02 AA14 AA15 AA33 AA51 AA72 BA41 FA05 GA02 GA57 GA58 GA60 GA74 HA03 HA04 HA05 HA12 HA15 HA18 HA20 HA32 HA48 HA54 4J034 DB04 DC50 DF01 DF12 DG03 DG04 DG05 DG06 HC12 HC61 HC64 NA01 NA05 QB01 QC01 RA11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキン層を有する発泡体ローラのスキン
    層表面の全面に、平均粒径1〜50μmの粒子体が付着
    されてなる発泡体ローラ。
  2. 【請求項2】 スキン層が、厚さ10μm〜1mmのも
    のである請求項1記載の発泡体ローラ。
  3. 【請求項3】 粒子体が金属酸化物からなるものである
    請求項1又は2記載の発泡体ローラ。
  4. 【請求項4】 粒子体が、スキン層の表面に均一に付着
    し、スキン層表面への投影像としてスキン層表面を占め
    る面積の比率が50%以上のものである請求項1〜3の
    いずれかに記載の発泡ローラ。
  5. 【請求項5】 さらに、スキン層の表面であって粒子体
    の存在しない箇所に粒子体の粒径の1/3以下の厚さの
    樹脂層が設けられたものである請求項1〜4のいずれか
    に記載の発泡体ローラ。
  6. 【請求項6】 発泡体ローラが、平均発泡セル径50〜
    400μmのものである請求項1〜5のいずれかに記載
    の発泡体ローラ。
  7. 【請求項7】 発泡体ローラが、ポリウレタンフォーム
    からなるものである請求項1〜6のいずれかに記載の発
    泡体ローラ。
  8. 【請求項8】 発泡体ローラが、転写ローラである請求
    項1〜7のいずれかに記載の発泡体ローラ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の発泡体
    ローラを装着してなる画像形成装置。
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