JP2001310834A - 薄板材ストッカ及びそれを用いた薄板材の取出し移送方法並びに薄板材取出し移送装置 - Google Patents

薄板材ストッカ及びそれを用いた薄板材の取出し移送方法並びに薄板材取出し移送装置

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JP2001310834A
JP2001310834A JP2000128025A JP2000128025A JP2001310834A JP 2001310834 A JP2001310834 A JP 2001310834A JP 2000128025 A JP2000128025 A JP 2000128025A JP 2000128025 A JP2000128025 A JP 2000128025A JP 2001310834 A JP2001310834 A JP 2001310834A
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JP2000128025A
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Seiji Ishibashi
誠治 石橋
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄板材ストッカ内に積層・集積されたリード
フレーム等の薄板材を、付加動力を要せずに1枚ずつ確
実に取り出して移送できる薄板材ストッカ及びそれを用
いた薄板材の取出し移送方法並びに薄板材の取出し移送
装置を得る。 【解決手段】 リードフレーム収納容器2の対向する短
辺側側板2aの上部に設けた切り欠き部2dに取り出す
リードフレーム1の下部に密着したリードフレーム1の
端部を回転時の摩擦力により押し下げて引き剥がす横行
可能なローラ5を備えた密着リードフレーム剥がし部9
を有するリードフレームストッカ10を台床13上に配
置し、真空吸着ヘッド21でリードフレーム1を吸着し
て上昇する際に装着したローラ駆動板でローラ5を回転
させて吸着リードフレーム1の下部に密着したリードフ
レーム1の端部を押し下げて引き剥がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄板材ストッカ
内に積層・収納されたリードフレーム等の矩形状の薄板
材を、付加動力を要せずに1枚ずつ確実に取り出して移
送するのに好適な薄板材ストッカ及びそれを用いた薄板
材の取出し移送方法並びに薄板材取出し移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の組み立て工程において、薄
板材ストッカ内に積層・収納されたリードフレームは、
薄板材取出し移送装置の真空吸着ヘッドに取り付けられ
た真空吸着パッドにより1枚ずつ吸着されて搬送路へ移
送された後、ダイボンド装置等による組み立てラインへ
搬送される。ところが、リードフレームに施された表面
処理、或いはリード同士の絡み合い等により積層・収納
されたリードフレーム同士が相互に密着してしまい、真
空吸着パッドにより1枚ずつ吸着して取り出そうとして
も2枚以上のリードフレームが離れずに取り出されてし
まうことがあり、この現象はリードの数が増えるほど起
こり易い。このような事態が生じると、各リードフレー
ム毎に施行されるその後の処理工程をスムースに行えな
いため、装置を停止させて2枚目以下のリードフレーム
を人手で引き離さざるを得ず、半導体装置の生産性の低
下を招くこととなる。
【0003】このような事態を防止するため、例えば、
特開平6−140443号公報に、ストッカに積層・収
納されたリードフレームの内の最上位のリードフレーム
の短辺側側面と対向させて、対向面を下向きの45度傾
斜面とした押圧駒をリードフレームの左右に2個設け、
この押圧駒をエアシリンダによって前進動させることに
よりリードフレームを上方に湾曲させ、これによりリー
ドフレーム同士の密着を解除するようにしたリードフレ
ームの取出し移送装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリードフレ
ームの取出し移送装置においては、リードフレームとの
対向面を下向きの45度傾斜面とした2個の押圧駒によ
り、吸着しようとするリードフレームの短辺側側面を挟
んで押圧し上方に湾曲させ、密着している上下のリード
フレーム相互間にずれを生じさせて密着を解除しようと
するものである。ところが、密着しているリードフレー
ムを湾曲させるだけで相互間にずれを生じさせて密着を
解除するのは容易なことではない。更に、押圧駒を前進
動させるため、そのための新たな動力(エアシリンダ)
を要し、構成が複雑となって装置が高価となる等の問題
点も予想される。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、付加動力を要せず、既存
の動力を利用して密着しているリードフレームを強制的
に分離し、1枚ずつ確実に取り出して移送するのに好適
な薄板材収納体及びそれを用いた薄板材の取出し移送方
法並びに薄板材取出し移送装置を得ることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る薄板材ス
トッカは、上部が開放され底板に開口部を有する直方体
状の容器であって、対向する一対の各側板に上端から所
定深さの切り欠き部を有する薄板材収納容器と、薄板材
収納容器内に積層・収納された最上部の薄板材を取出す
際に、この薄板材の下部に密着した薄板材の端部を回転
時の摩擦力により押し下げて引き剥がすローラを有して
切り欠き部に設けられた密着薄板材剥がし部とを備えた
ものである。また、ローラを側板の切り欠き部に配置
し、ローラの軸は、ローラが押圧力を受けたときにロー
ラ外周面が上記側板の内壁面から内方に所定距離突出し
た位置まで移動可能に切り欠き部に取り付けられたロー
ラ軸支持部材又は側板の所定位置に開口された軸横行用
穴に支持したものである。また、ローラを側板の切り欠
き部に配置し、ローラの軸は、ローラ外周面が上記側板
の内壁面に位置するように切り欠き部に取り付けたロー
ラ軸支持バネ部材で支持し、ローラが押圧力を受けたと
きにローラ軸支持バネ部材が弾性変形されることにより
ローラ外周面が上記側板の内壁面から所定距離突出した
位置まで移動するようにしたものである。
【0007】この発明に係る薄板材の取出し移送方法
は、台床上の所定位置にセットされた薄板材ストッカの
薄板材収納容器内に積層・収納された薄板材を真空吸着
ヘッドの吸着パッドにより1枚ずつ吸着取出して後工程
の搬送路に移送する方法であって、上記いずれか記載の
薄板材ストッカの薄板材収納容器内に密着薄板材剥がし
部のローラ位置よりも下位に薄板材を位置させて積層・
収納し台床上の所定位置にセットする工程と、真空吸着
ヘッドを下降させて真空吸着ヘッドに装着したローラ駆
動板によりローラを押圧しローラの外周面を薄板材収納
容器の側板の内壁面から内方に所定距離突出する位置ま
で移動させると共に吸着パッドにより最上部の薄板材を
吸着する工程と、真空吸着ヘッドを上昇させてローラ駆
動板の摩擦回転力によりローラを回転させ、吸着した薄
板材の下部に密着した薄板材の端部をローラの摩擦力に
より押し下げて引き剥がす工程とを含むようにしたもの
である。
【0008】この発明に係る薄板材の取出し移送装置
は、台床上の所定位置にセットされた薄板材ストッカの
薄板材収納容器内に積層・収納された薄板材を真空吸着
ヘッドの吸着パッドにより1枚ずつ吸着取出して後工程
の搬送路に移送する薄板材の取出し移送装置であって、
上記いずれか記載の薄板材ストッカと、真空吸着ヘッド
に装着され真空吸着ヘッドの下降に際し薄板材ストッカ
の密着薄板材剥がし部のローラ外周面を薄板材収納容器
の側板の内壁面から内方に所定距離突出する位置まで移
動させ、真空吸着ヘッドの上昇に際し吸着取出される薄
板材の下部に密着した薄板材の端部を押し下げる方向に
ローラを回転させるローラ駆動板とを備えたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
1実施の形態のリードフレームストッカ及びそれを備え
たリードフレーム取出し移送装置を図に基づき説明す
る。図1は、この発明の実施の形態1であるリードフレ
ーム取出し移送装置の一部断面正面図、図2は、図1に
おけるリードフレーム収納容器の斜視図、図3は、図2
のリードフレーム収納容器に取り付けられるリードフレ
ーム剥がし部の構成図であり、図3(a)はその正面
図、図3(b)はその側面図である。
【0010】この発明のリードフレーム取出し移送装置
は、図1に示すように、移送されるリードフレーム1は
台床13上の所定位置にセットされたリードフレーム収
納容器2内に積層・収納されており、台床13内に設置
された昇降装置11の駆動部11aにより駆動される昇
降ロッド11bによりリフトアップされる支承板11c
上に積層されて支承板11cと共に昇降する。そして、
矩形状に形成されたリードフレーム1の短辺側側面に対
向するリードフレーム収納容器2の短辺側側板2aの上
部にはそれぞれ切り欠ぎ部2d(図示せず)が形成され
ており、この切り欠ぎ部2dには、最上部のリードフレ
ーム1を取り出す際に密着した2枚目以下のリードフレ
ーム1を強制的に引き剥がす、例えば硬質ゴム材からな
るローラ5がローラ軸支持部材4に回転可能に取り付け
られている。3はリードフレーム収納容器2の短辺側の
両側板2aの上部に対向して設けたセンサ取り付け穴2
f(図示せず)に取り付けられ、押上ロッド11bによ
りリフトアップされて所定位置に達した最上部のリード
フレーム1を検出するフォトセンサであり、可視光発光
ダイオード3aとフォトトランジスタ受光部3bからな
る反射型センサである。9はローラ5及びローラ軸支持
部材4を含んで構成される密着リードフレーム剥がし部
であり、リードフレーム収納容器2、フォトセンサ3及
び密着リードフレーム剥がし部8を含んでリードフレー
ムストッカ10が構成される。
【0011】16は吸着部材取付板であり、吸気穴(図
示せず)が開口された吸着シャフト17が取り付けら
れ、その先端には吸気穴(図示せず)を有する吸着パッ
ド18が取り付けられている。19は吸着部材取付板1
6と共に昇降してローラ5に接し摩擦回転力を与えるロ
ーラ駆動板であり、ローラ5の軸方向幅とほぼ同じ幅を
有するL字状の板材からなり、下方端部の内側にはロー
ラ5をスムースに内側へ移動させるための傾斜面19a
を有しており、吸着部材取付板16の端部上にボルト2
0で固定されている。ここで、傾斜面19aの上部位置
と吸着パッド18の先端間の垂直寸法差hは、少なくと
もローラ5の半径以上の寸法を有するように、好ましく
は5〜10mm程度の余裕をもって傾斜面19aが形成
される。そして、吸着部材取付板16、吸着シャフト1
7、吸着パッド18により真空吸着ヘッド21が構成さ
れ、真空吸着ヘッド支持板22に取り付けられている。
次いで、真空吸着ヘッド支持板22はシリンダ24のロ
ッド23に連結され、シリンダ24は横行枠25に取り
付けられており、横行枠25は固定枠27に回転可能に
取り付けられたボールネジ付き回転軸26の回転により
横行できるようにネジ結合されている。28は固定枠2
7に固定された、ボールネジ付き回転軸26を回転させ
る横行用モータである。
【0012】29はリードフレームストッカ10から取
り出されたリードフレーム1が載置される搬送路であ
り、搬送路29に載置されたリードフレーム1は台床1
3上に設けられた搬送部30により組み立てライン(図
示せず)へ搬送される。以上のように、この発明のリー
ドフレーム取出し移送装置31は、リードフレームスト
ッカ10、昇降装置11、真空吸着ヘッド21、ローラ
駆動板19、真空吸着ヘッド支持板22、シリンダ2
4、横行枠25、ボールネジ付き回転軸26、固定枠2
7、横行用モータ28、搬送路29及び搬送部30を含
んで構成される。なお、図1において、実線で示した真
空吸着ヘッド21はリードフレーム1を吸着して上昇し
た状態を示し、一点鎖線で示した空吸着ヘッド21はリ
ードフレーム1を搬送路29に載置して上昇した状態を
示す。
【0013】リードフレーム収納容器2は、図2に詳細
を示すように、それぞれ樹脂で形成され中央底部に矩形
の開口部2eを有する長方形の底板2c、対向する所定
の幅と深さで上端部に形成された切り欠き2dを有する
一対の短辺側側板2a及び対向する一対の長辺側側板2
bを一体に組み合わせて上部が解放された直方体状の容
器であり、短辺側側板2aにはセンサ取り付け穴2fが
所定位置に対向して開口されている。そして、短辺側側
板2aの切り欠き2dの底部には、図3(a),図3
(b)に示すように、中心から所要の値、例えば左右に
5mmずらして形成した軸横行用穴4aが上端部に対向
して設けられたコ字型のローラ支持部材4がボルト8で
取り付けられ、軸横行用穴4aにはローラ5の軸6が挿
通され、軸6の端部にはスナップリング7を取り付けて
軸6の抜け止めがされている。したがって、ローラ5は
軸6が軸横行用穴4a内を左右に5mm横行できる分だ
け左右に移動でき、リードフレーム1をリードフレーム
収納容器2内に収納する際には、邪魔にならずスムース
な収納ができるように、図3(b)の実線のようにロー
ラ5外面の横位置が短辺側側板2aの内側面の位置に来
るように移動させてあり、真空吸着ヘッド21(図示せ
ず)が下降してローラ駆動板19により押圧されてロー
ラ5が内側に移動したときは、図3(b)に一点鎖線で
示すように左右のローラ5が短辺側側板2aの各内壁か
ら内側にその分だけ突き出た状態となり、リードフレー
ム1の吸着取出し時に密着したリードフレームの端部に
所要の摩擦力を与えて押し下げ引き離すことができる。
密着リードフレーム剥がし部9は、ローラ支持部材4、
ローラ5、軸6、スナップリング7及びボルト8で構成
される。
【0014】次に、上記リードフレーム取出し移送装置
31によるリードフレームの取出し移送方法につき説明
する。図4は、この発明のリードフレームストッカ内に
積層・収納されたリードフレームを真空吸着ヘッドで吸
着し取り出す状況を示す要部断面図であり、図4(a)
は真空吸着ヘッドが下降開始した状態を示す図、図4
(b)は真空吸着ヘッドが下降して吸着パッドの先端が
リードフレーム上に達した状態を示す図、図4(c)は
真空吸着ヘッドが上昇し吸着されたリードフレームの下
に密着していたリードフレームがローラにより剥がされ
た状態を示す図、図5は、最上部のリードフレームを取
り出す際に下部に密着したリードフレームを密着リード
フレーム剥がし部で強制的に引き剥がす状況を説明する
図、図6は、この発明による密着したリードフレームを
引き剥がす方法の有効性を説明するためのローラ回りの
平面図である。
【0015】以下、図1〜図6に基づき説明する。図1
のリードフレーム取出し移送装置31において制御装置
(図示せず)が作動すると、その制御信号によりシリン
ダ24が動作してロッド23が下降を開始し、真空吸着
ヘッド21が矢Aに示すようにリードフレームストッカ
10内に積層・収納されたリードフレーム1に向けて下
降を始める。この場合、リードフレーム1が収納された
後であるため、軸6はローラ支持部材4の軸横行用穴4
a内を外側に移動してローラ5はリードフレーム収納容
器2の側板2aの内壁面以内に引っ込んでいる(図4
(a)参照)。空吸着ヘッド21が更に下降しローラ駆
動板19の傾斜面19aがローラ5の外周に接すると、
各ローラ5は摩擦回転力によりそれぞれ矢印B1 ,B2
方向に回りながら傾斜面19aに押されて矢印C1 ,C
2 方向に向けて移動(軸6がローラ支持部材4の軸横行
用穴4a内を移動)する。吸着パッド18が最上部のリ
ードフレーム1上に達したことがセンサ(図示せず)に
より検知されると、制御信号によりシリンダ24の動作
が停止され、真空ユニット(図示せず)が動作して吸着
シャフト17及び吸着パッド18の各吸気穴(図示せ
ず)が真空引きされ吸着パッド18は最上部のリードフ
レーム1aを吸着する(図4(b)参照)。次いで、制
御信号によりシリンダ24が動作してロッド23が上昇
を開始し真空吸着ヘッド21は上昇(矢印D)を始める
が、この場合、各ローラ5はローラ駆動板19による摩
擦回転力により矢印E1 ,E2 方向に回るため、吸着パ
ッド18に吸着されたリードフレーム1aの下に他のリ
ードフレーム1bが密着しておれば、回転する各ローラ
5外周の摩擦力によりリードフレーム1bの端部が押し
下げられ引き離されて下方へ落下する(図4(c)参
照)。
【0016】以上のように、この発明においては、リー
ドフレームが積層・収納されるリードフレーム収納容器
2の短辺側側板2aの切り欠き2dに密着リードフレー
ム剥がし部9を配置し、真空吸着ヘッド21に取り付け
たローラ駆動板19の昇降時の駆動力により密着リード
フレーム剥がし部9のローラ5を横行或いは回転させる
ようにしたことが特徴点であるが、吸着取出しされるリ
ードフレームの下に密着しているリードフレームがある
ときは、ローラ5外周の摩擦力によりその端部が押し下
げられて引き離される作用を以下に詳述する。即ち、図
5(a)に示すように、リードフレーム1aが吸着パッ
ド18で吸着されて矢印Dのように引き上げられるとき
リードフレーム1bが密着していると、リードフレーム
1a,1bの端部は共に矢印方向に回転するローラ5外
周の摩擦力により下方に押し下げられる。ところが、吸
着シャフト17及び吸着パッド18が更に上昇してリー
ドフレーム1aの端部がローラ5外周の水平点Fを通過
すると、リードフレーム1aは押し下げ変形されていた
反動で矢印のように上方へ急激に跳ね上がる。そして、
リードフレーム1bの端部はローラ5外周の摩擦力によ
り押し下げられて矢印のように下方へ引き離され落下す
る。
【0017】密着しているリードフレーム1同士の間に
は、通常、図6に示すように局部的な真空吸着部v1 〜
v3 ができており、このようなもの同士を相互にずらし
て引き離すのは容易でない。ところが、上記のようにリ
ードフレーム1bの端部をローラ5の摩擦力により押し
下げめくると、その部分が起点となって、例えば、先ず
端部に近い真空吸着部v1 が大気につながり、次いで互
いに隣接する真空吸着部v2 ,v3 へと順々に大気への
連通が生じてリードフレーム1a,1b相互の密着力が
解け、両者は比較的容易に離れることとなる。
【0018】実施の形態2.図7は、この発明の実施の
形態2であるリードフレームストッカのリードフレーム
収納容器に取り付けられたリードフレーム剥がし部の構
成図であり、図7(a)はその正面図、図7(b)はそ
の側面図である。図において、35はローラ軸支持バネ
部材であり、リング状に形成された先端支持部35aで
ローラ5に挿通された軸6の両端部を支持し、柱状バネ
部35b,基底部35c及び連繋部35dが一連に曲折
形成されて、基底部35c及び連繋部35dがリードフ
レーム収納容器2の短辺側側板2aの切り欠ぎ部2d底
面に押さえ板36及びボルト8で取り付けられている。
したがって、この場合の密着リードフレーム剥がし部9
は、ローラ5、軸6、スナップリング7、ローラ軸支持
バネ部材35、押さえ板36及びボルト8で構成され
る。そして、図7(b)に示すように、ローラ軸支持バ
ネ部材35を上記切り欠ぎ部2dの底面に取り付けたと
きは、ローラ5の外周がリードフレーム収納容器2の短
辺側側板2aの内壁から引っ込んだ状態になっており、
空吸着ヘッド21(図示せず)が下降してローラ駆動板
19の傾斜面19aがローラ5の外周に接すると、各ロ
ーラ5は摩擦回転力により矢印方向に回りながら傾斜面
19aに押圧されて柱状バネ部35bが弾性変形し、一
点鎖線で示す位置にまで移動する。なお、空吸着ヘッド
21が上昇すれば柱状バネ部35bは元の実線に示す位
置に自動的に復帰するので、本実施の形態2のリードフ
レームストッカ内にリードフレームを収納する場合は、
実施の形態1におけるように予めローラ5の外周を側板
2aの内壁から引っ込めておく必要はない。その他の動
作及び得られる効果は実施の形態1におけると同様であ
る。
【0019】実施の形態3.図8は、この発明の実施の
形態3であるリードフレームストッカのリードフレーム
収納容器に取り付けられたリードフレーム剥がし部の構
成図であり、図8(a)はその正面図、図8(b)はそ
の側面図である。図において、2gはリードフレーム収
納容器2の短辺側側板2aに貫通して設けた軸横行用穴
であり、短辺側側板2aの切り欠ぎ部2dに配置された
ローラ5の軸37が挿入され、その端部にはスナップリ
ング7が嵌められて抜けが防止されている。したがっ
て、この場合の密着リードフレーム剥がし部9は、ロー
ラ5、軸横行用穴2g、軸37、スナップリング7で構
成される。そして実施の形態1におけると同様、図8
(b)に示すように、軸横行用穴2gに挿通した軸37
を側板2aの外側に寄せてローラ5外周を側板2aの内
壁面から引っ込ませた状態にしてリードフレーム1をフ
レーム収納容器2内に積層・収納する。そして、空吸着
ヘッド21(図示せず)が下降してローラ駆動板19の
傾斜面19aがローラ5の外周に接すると、各ローラ5
は摩擦回転力により矢印方向に回りながら傾斜面19a
に押圧されて一点鎖線で示す位置まで移動する。本実施
の形態3の場合は、密着リードフレーム剥がし部9の構
成部品数を少なくできるメリットがある。その他の動作
及び得られる効果は実施の形態1におけると同様であ
る。
【0020】なお、上記実施の形態1〜3においては、
積層・収納された容器内から取り出し移送される物を半
導体装置のリードフレームを対象にして説明したが、こ
の発明はこれに限らず、矩形状の薄板材であれば如何な
る用途の物に対しても同様に適用できることは言うまで
もない。したがって、リードフレームは薄板材と、リー
ドフレーム収納容器は薄板材収納容器と、リードフレー
ムストッカは薄板材ストッカと、リードフレーム取出し
移送装置は薄板材取出し移送装置と包括名称で呼称する
のが発明の名称として妥当である。また、ローラは硬質
ゴム材で構成したものを示したが、特にこれに限らず、
表面が粘着性を有する材料を用いて構成しても良く、或
いは粘着剤を塗布したものであっても良い。更に、ロー
ラの軸が横行する穴をなまこ状穴としたが、矩形状穴と
しても良い。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
以下に示す効果を奏する。薄板材ストッカを、上部が開
放され底板に開口部を有する直方体状の薄板材収納容器
の対向する一対の各側板の上端に所定深さの切り欠き部
を設け、薄板材収納容器内に積層・収納された最上部の
薄板材を取出す際に、この薄板材の下部に密着した薄板
材の端部を回転時の摩擦力により押し下げて引き剥がす
ローラを有する密着薄板材剥がし部を上記切り欠き部に
設けたので、積層・集積された薄板材を1枚ずつ確実に
取り出すことができる。また、密着薄板材剥がし部のロ
ーラが押圧力を受けたとき、ローラ外面の横位置が切り
欠き部を設けた側板の内壁面から所定距離突出した位置
まで移動可能にその軸をローラ軸支持部材又は上記側板
に開口された軸横行用穴で支持するようにしたので、薄
板材収納容器内に薄板材を収納する際はローラの外面を
側板の内壁面から出さない位置まで移動させて薄板材の
収納をスムースにし、薄板材を取出す際はローラ外面の
横位置を側板の内壁面から所定距離突出した位置まで移
動させて密着した薄板材の端部に適当な回転時の摩擦押
し下げ力を与えることができる。また、密着薄板材剥が
し部のローラの軸を上記欠き部に設けたローラ軸支持バ
ネ部材で支持して、ローラが押圧力を受けたときローラ
軸支持バネ部材の弾性変形によりローラ外面の横位置を
上記側板の内壁面から所定距離突出した位置まで移動す
るようにしたので、押圧力がないときはローラ軸支持バ
ネ部材は元の位置に自動的に復帰してローラの外面は側
板の内壁面から出ないので、薄板材収納容器内に薄板材
を収納する際には何等ローラの操作をすることなく薄板
材の収納をスムースに行うことができる。
【0022】薄板材の取出し移送装置を、上記いずれか
の構成を有する薄板材ストッカと、真空吸着ヘッドに装
着されてその下降に際し上記薄板材ストッカの密着薄板
材剥がし部のローラ外面の横位置を側板の内壁面から所
定距離突出した位置まで移動させ、真空吸着ヘッドの上
昇に際しては吸着取出しされる薄板材の下部に密着した
薄板材の端部を押し下げる方向に上記ローラを回転させ
るローラ駆動板とを備えた構成としたので、付加動力を
要せず薄板材ストッカ内に積層・収納された薄板材を1
枚ずつ確実に取出し移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるリードフレー
ム取出し移送装置の一部断面正面図である。
【図2】 図1におけるリードフレーム収納容器の斜視
図である。
【図3】 図2のリードフレーム収納容器に取り付けら
れるリードフレーム剥がし部の構成図であり、図3
(a)はその正面図、図3(b)はその側面図である。
【図4】 この発明のリードフレームストッカ内に積層
・収納されたリードフレームを真空吸着ヘッドで吸着し
取出す状況を示す要部断面図であり、図4(a)は真空
吸着ヘッドが下降開始した状態を示す図、図4(b)は
真空吸着ヘッドが下降して吸着パッドの先端がリードフ
レーム上に達した状態を示す図、図4(c)は真空吸着
ヘッドが上昇し吸着されたリードフレームの下に密着し
ていたリードフレームがローラにより剥がされた状態を
示す図である。
【図5】 最上部のリードフレームを取出す際に下部に
密着したリードフレームを密着リードフレーム剥がし部
で強制的に引き剥がす状況を説明する図である。
【図6】 この発明による密着したリードフレームを引
き剥がす方法の有効性を説明するためのローラ回りの平
面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2であるリードフレー
ムストッカのリードフレーム収納容器に取り付けられた
密着リードフレーム剥がし部の構成図であり、図7
(a)はその正面図、図7(b)はその側面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3であるリードフレー
ムストッカのリードフレーム収納容器に取り付けられた
密着リードフレーム剥がし部の構成図であり、図8
(a)はその正面図、図8(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1;リードフレーム 2;リードフレーム収納容器 2
a;短辺側側板 2d;切り欠き部 4;ローラ軸支持部材 4a,2
g;軸横行用穴 5;ローラ 6,37;軸 9;密着リードフレーム剥
がし部 10;リードフレームストッカ 13;台床 16;吸
着部材取付板 17;吸着シャフト 18;吸着パッド 19;ローラ
駆動板 19a;傾斜面 21;真空吸着ヘッド 22;真空吸
着ヘッド支持板 23;ロッド 24;シリンダ 25;横行枠 26;ボールネジ付き回転軸 27;固定枠 28;横
行用モータ 29;搬送路 30;搬送部 31;リードフレーム取
出し移送装置 35;ローラ軸支持バネ部材 35a;先端支持部 3
5b;柱状バネ部 35c;基底部 35d;連繋部 36;押さえ板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開放され底板に開口部を有する直
    方体状の容器であって、対向する一対の各側板に上端か
    ら所定深さの切り欠き部を有する薄板材収納容器、上記
    薄板材収納容器内に積層・収納された最上部の薄板材を
    取り出す際にこの薄板材の下部に密着した薄板材の端部
    を回転時の摩擦力により押し下げて引き剥がすローラを
    有して上記切り欠き部に設けられた密着薄板材剥がし部
    を備えたことを特徴とする薄板材ストッカ。
  2. 【請求項2】 ローラは側板の切り欠き部に配置され、
    上記ローラの軸は、上記ローラが押圧力を受けたときに
    上記ローラの外周面が上記側板の内壁面から内方に所定
    距離突出した位置まで移動可能に上記切り欠き部に取り
    付けられたローラ軸支持部材又は上記側板の所定位置に
    開口された軸横行用穴に支持されていることを特徴とす
    る請求項1記載の薄板材ストッカ。
  3. 【請求項3】 ローラは側板の切り欠き部に配置され、
    ローラの軸は、上記ローラの外周面が上記側板の内壁面
    に位置するように上記切り欠き部に取り付けられたロー
    ラ軸支持バネ部材に支持されると共に、上記ローラが押
    圧力を受けたときに上記ローラ軸支持バネ部材が弾性変
    形されることにより上記ローラの外周面が上記側板の内
    壁面から内方に所定距離突出した位置まで移動すること
    を特徴とする請求項1記載の薄板材ストッカ。
  4. 【請求項4】 台床上の所定位置にセットされた薄板材
    ストッカの薄板材収納容器内に積層・収納された薄板材
    を真空吸着ヘッドの吸着パッドにより1枚ずつ吸着取出
    して後工程の搬送路に移送する薄板材の取出し移送方法
    であって、請求項1〜3のいずれか1項記載の薄板材ス
    トッカの薄板材収納容器内に密着薄板材剥がし部のロー
    ラ位置よりも下位に薄板材を位置させて積層・収納し上
    記台床上の所定位置にセットする工程、上記真空吸着ヘ
    ッドを下降させて上記真空吸着ヘッドに装着したローラ
    駆動板により上記ローラを押圧し上記ローラの外周面を
    上記薄板材収納容器の側板の内壁面から内方に所定距離
    突出する位置まで移動させると共に上記吸着パッドによ
    り最上部の薄板材を吸着する工程、上記真空吸着ヘッド
    を上昇させて上記ローラ駆動板の摩擦回転力により上記
    ローラを回転させ、上記吸着した薄板材の下部に密着し
    た薄板材の端部を上記ローラの摩擦力により押し下げて
    引き剥がす工程を含むことを特徴とする薄板材の取出し
    移送方法。
  5. 【請求項5】 台床上の所定位置にセットされた薄板材
    ストッカの薄板材収納容器内に積層・収納された薄板材
    を真空吸着ヘッドの吸着パッドにより1枚ずつ吸着取出
    して後工程の搬送路に移送する薄板材の取出し移送装置
    であって、請求項1〜3のいずれか1項記載の薄板材ス
    トッカ、上記真空吸着ヘッドに装着され上記真空吸着ヘ
    ッドの下降に際し上記薄板材ストッカの密着薄板材剥が
    し部のローラの外周面を上記薄板材収納容器の側板の内
    壁面から内方に所定距離突出する位置まで移動させ、上
    記真空吸着ヘッドの上昇に際し上記吸着取出される薄板
    材の下部に密着した薄板材の端部を押し下げる方向に上
    記ローラを回転させるローラ駆動板を備えたことを特徴
    とする薄板材の取出し移送装置。
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