JP2001307709A - 非水電解質電池及びその製造方法 - Google Patents

非水電解質電池及びその製造方法

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electrolyte battery
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茂樹 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非水電解液を用いると共に、正極と負極との
間にセパレータを介在させた非水電解質電池において、
セパレータを改善し、非水電解質電池を高温で保存した
場合等に、その容量が低下するのを防止する。 【解決手段】 非水電解液を用いると共に、正極1と負
極2との間にセパレータ3を介在させた非水電解質電池
において、セパレータとして、微多孔膜3aと、加熱に
よって微多孔膜3cとなる無孔膜3bとを積層させたも
のを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非水電解液を用
いると共に、正極と負極との間にセパレータを介在させ
た非水電解質電池及びその製造方法に係り、特に、上記
のセパレータを改善し、製造した当初の非水電解質電池
を高温で保存した場合等において、容量が低下するのを
防止するようにした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高出力,高エネルギー密度の新型
電池の1つとして、非水電解液を用いて、リチウムの酸
化,還元を利用した高起電力の非水電解質電池が利用さ
れるようになり、またこのような非水電解質電池は、上
記のように非水電解液を用いているため、正極や負極が
保存中に反応して水素や酸素を発生することが少ないと
して、メモリーバックアップ等の緊急時用の電池として
用いられている。
【0003】ここで、このような非水電解質電池として
は、一般に、電池缶内において、正極と負極との間にポ
リプロピレン等で構成された微多孔膜からなるセパレー
タを介在させ、この電池缶内に非水電解液を注液させた
ものが使用されている。
【0004】しかし、このように正極と負極との間にポ
リプロピレン等で構成された微多孔膜からなるセパレー
タを介在させた場合、保存中において、正極における正
極材料の粉末や負極における負極材料の粉末等が、上記
の微多孔膜からなるセパレータの孔を通して対極に移動
して反応し、容量が低下するという問題があった。特
に、上記のような非水電解質電池を高温で保存する場合
や、この非水電解質電池をメモリーバックアップ用の電
池等として使用するために、この非水電解質電池をハン
ダ付けする場合等においては、上記の反応が生じ易くな
り、その容量が大きく低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、非水電解
液を用いると共に、正極と負極との間にセパレータを介
在させた非水電解質電池における上記のような問題を解
決することを課題とするものであり、セパレータを改善
し、非水電解質電池を高温で保存した場合等において
も、その容量が低下するのを防止することを課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明における非水電
解質電池においては、上記のような課題を解決するた
め、非水電解液を用いると共に、正極と負極との間にセ
パレータを介在させた非水電解質電池において、上記の
セパレータとして、微多孔膜と、加熱によって微多孔膜
になる無孔膜とが積層されたものを用いるようにしたの
である。
【0007】ここで、この非水電解質電池のようにセパ
レータとして、微多孔膜と加熱によって微多孔膜となる
無孔膜とが積層されたものを用いると、上記のセパレー
タにおける無孔膜により、正極材料の粉末や負極材料の
粉末等が対極に移動して反応するのが抑制されて、この
非水電解質電池を高温で保存する場合や、ハンダ付けす
る場合等においても、この非水電解質電池の容量が低下
するのが防止されるようになる。
【0008】そして、この非水電解質電池を使用するに
あたっては、この非水電解質電池を加熱し、セパレータ
における上記の無孔膜を微多孔膜にして、セパレータ全
体を微多孔膜にし、このセパレータを通してリチウムイ
オン等が正極と負極との間で移動できるようにする。
【0009】ここで、上記のセパレータにおいて、微多
孔膜と加熱によって微多孔膜となる無孔膜とを積層させ
るにあたっては、正極材料の粉末や負極材料の粉末が対
極に移動するのを十分に抑制するため、微多孔膜全体に
無孔膜を積層させることが好ましいが、微多孔膜の一部
にだけ無孔膜を積層させるようにすることも可能であ
る。
【0010】ここで、上記のように加熱によって無孔膜
を微多孔膜する前に、上記の微多孔膜が溶解するのを防
止するため、請求項2に示すように、この無孔膜を構成
する材料に、上記の微多孔膜を構成する材料より融点の
低い材料を用いることが好ましい。
【0011】そして、このような無孔膜を構成する材料
としては、上記のように微多孔膜を構成する材料より融
点が低く、加熱により上記の微多孔膜における微孔と対
応するようにして微孔がうまく形成される材料を用いる
ことが好ましく、請求項3に示すように、ポリエチレン
オキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレン、ポ
リプロピレンから選択される少なくとも1種の材料を用
いるようにすることが好ましい。
【0012】一方、上記の微多孔膜としては、非水電解
質電池において従来よりセパレータとして一般に使用さ
れているものを用いることができ、この微多孔膜を構成
する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリシリ
コン、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、エポキシ樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリメラミンホルムアルデヒド
等を用いることができ、上記の無孔膜より融点の高い材
料を選択して用いるようにする。
【0013】また、この発明における非水電解質電池に
おいて、その正極に使用する正極材料としては、従来よ
り使用されている公知の正極材料を用いることができ、
リチウムイオンの吸蔵,放出が可能な金属化合物、例え
ば、マンガン、コバルト、ニッケル、鉄、バナジウム、
ニオブ等を少なくとも一種含むリチウム遷移金属複合酸
化物等を使用することができる。
【0014】また、この発明における非水電解質電池に
おいて、その負極に用いる負極材料としても、従来より
使用されている公知の負極材料を用いることができ、例
えば、金属リチウムや、Li−Al,Li−In,Li
−Sn,Li−Pb,Li−Bi,Li−Ga,Li−
Sr,Li−Si,Li−Zn,Li−Cd,Li−C
a,Li−Ba等のリチウム合金や、リチウムイオンの
吸蔵,放出が可能な黒鉛,コークス,有機物焼成体等の
炭素材料を用いることができる。
【0015】なお、上記の正極材料と負極材料とを比較
した場合、一般に正極材料の方が脱離しやすいため、請
求項4に示すように、上記のセパレータにおける無孔膜
を正極側に位置させることが好ましい。
【0016】また、この発明における非水電解質電池に
おいては、非水電解液としても、従来より使用されてい
る公知のものを用いることができる。
【0017】そして、この非水電解液における溶媒とし
ては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネー
ト、γ−ブチロラクトン、スルホラン、1,2−ジメト
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−エト
キシメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラ
ン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネート等の有機溶媒を1種又は2種以
上組み合わせて使用することができる。なお、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカー
ボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、スルホランから選択される少なくとも1種の有機溶
媒と、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシ
エタン、1,2−エトキシメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキソラン、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、エチルメチルカーボネートから選択
される少なくとも1種の有機溶媒とを混合させた混合溶
媒を用いると、非水電解液におけるイオン伝導率が高く
なると共に、負極材料にLi−Al合金を用いた場合
に、優れたイオン伝導性を示す被膜が形成されて、非水
電解質電池の保存特性が向上するようになる。
【0018】また、この非水電解液における溶質として
は、例えば、LiPF6 、LiBF 4 、LiSiF6
LiCF3 SO3 、LiAsF6 、LiN(CF3 SO
2 2 、LiCF3 (CF2 3 SO3 等の等のリチウ
ム化合物を使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明に係る非水電解質電池につい
て実施例を挙げて具体的に説明すると共に、この実施例
における非水電解質電池が保存特性の点において優れて
いることを、比較例を挙げて明らかにする。なお、この
発明における非水電解質電池は、下記の実施例に示した
ものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において
適宜変更して実施できるものである。
【0020】(実施例1)実施例1においては、下記の
ようにして作製した正極1と負極2と非水電解液とセパ
レータ3とを用い、図1に示すような扁平なコイン型の
非水電解質二次電池を作製した。
【0021】[正極]正極1を作製するにあたっては、
正極材料として、水酸化リチウムLiOHと二酸化マン
ガンMnO2 とを、LiとMnの原子比が0.3:1に
なるように混合したものを、空気中において375℃で
20時間焼成し、これを粉砕して得たリチウム−マンガ
ン酸化物の粉末を用いるようにした。
【0022】そして、この正極材料であるリチウム−マ
ンガン酸化物の粉末と、導電剤であるカーボンブラック
粉末と、結着剤であるフッ素樹脂粉末とを85:10:
5の重量比になるように混合し、この混合物を円板状に
加圧成形した後、これを真空中において250℃で2時
間熱処理して円板状になった正極を得た。
【0023】[負極]負極2を作製するにあたっては、
リチウムとアルミニウムとの合金(Li−Al合金)の
圧延板を用い、この圧延板を円形に打ち抜いて、円板状
になったLi−Al合金からなる負極を得た。
【0024】[非水電解液]非水電解液を作製するにあ
たっては、溶媒として、プロピレンカーボネートと1,
2−ジメトキシエタンとを1:1の体積比で混合させた
混合溶媒を用い、この混合溶媒に、溶質としてリチウム
トリフルオロメタンスルホン酸イミドLiN(CF3
2 2 を1mol/lの濃度になるように溶解させ
た。
【0025】[セパレータ]セパレータ3としては、融
点が180℃のポリプロピレン製で厚みが100μmに
なった微多孔膜3aの片面全面に、融点が140℃のポ
リエチレン製で厚みが10μmになった無孔膜3bを貼
り合わせたものを用いるようにした。
【0026】[電池の作製]電池を作製するにあたって
は、図1に示すように、上記の正極1をSUS316で
構成された正極集電体5に取り付けると共に上記の負極
2をSUS304で構成された負極集電体6に取り付け
た。
【0027】そして、上記の正極集電体5を正極缶4a
に接触させるようにして正極1を正極缶4aに収容させ
ると共に、上記の負極集電体6を負極缶4bに接触させ
るようにして負極2を負極缶4bに収容させ、上記のセ
パレータ3における無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜
3aが負極2側に位置するようにして、このセパレータ
3を上記の正極1と負極2との間に介在させると共に、
上記の非水電解液を負極2側に位置する微多孔膜3aに
注液し、この状態で正極缶4aと負極缶4bとを合わせ
て、これらを正極缶4aと負極缶4bとで構成される電
池ケース4内に収容させると共に、正極缶4aと負極缶
4bとを絶縁パッキン7により電気的に絶縁させて、電
池容量が約100mAhになった非水電解質二次電池を
得た。
【0028】なお、このようにして作製した実施例1の
非水電解質二次電池を、上記のセパレータ3における無
孔膜3bが溶融する温度まで加熱すると、図2に示すよ
うに、この無孔膜3bに多数の微孔が形成されて微多孔
膜3cとなり、この微多孔膜3cと上記の微多孔膜3a
とにおける微孔を通して、上記の非水電解液が負極2に
も導かれ、リチウムイオンがこれらの微多孔膜3c,3
aを通して移動し、非水電解質二次電池として利用でき
るようになった。
【0029】(実施例2)実施例2においては、上記の
実施例1と同じセパレータ3を用い、電池を作製するに
あたり、図3に示すように、セパレータ3における微多
孔膜3aを正極1側に、無孔膜3bを負極2側に位置さ
せると共に、上記の実施例1と同じ非水電解液を正極1
側に位置する微多孔膜3aに注液し、それ以外は、上記
の実施例1の場合と同様にして、電池容量が約100m
Ahになった非水電解質二次電池を得た。
【0030】(実施例3)実施例3においては、図4に
示すように、セパレータ3として、融点が180℃のポ
リプロピレン製で厚みが100μmになった微多孔膜3
aの片面の50%の部分に、融点が140℃のポリエチ
レン製で厚みが10μmになった無孔膜3bを貼り合わ
せたものを用い、上記の実施例1の場合と同様に、この
セパレータ3における無孔膜3bが正極1側に、微多孔
膜3aが負極2側に位置するようにして、電池容量が約
100mAhになった非水電解質二次電池を得た。な
お、この実施例3の非水電解質二次電池の場合、無孔膜
3bが設けられていない部分において、非水電解液が上
記の微多孔膜3aを通して正極1と負極2との双方に接
触した状態となっている。
【0031】(実施例4)実施例4においては、セパレ
ータ3として、融点が180℃のポリプロピレン製で厚
みが100μmになった微多孔膜3aの片面全面に、融
点が165℃のポリプロピレンオキシド製で厚みが10
μmになった無孔膜3bを貼り合わせたものを用い、そ
れ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし、上記のセ
パレータ3における無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜
3aが負極2側に位置するようにして、電池容量が約1
00mAhになった非水電解質二次電池を得た。
【0032】(実施例5)実施例5においては、セパレ
ータ3として、融点が370℃のポリイミド製で厚みが
100μmになった微多孔膜3aの片面全面に、融点が
140℃のポリエチレン製で厚みが10μmになった無
孔膜3bを貼り合わせたものを用い、それ以外は、上記
の実施例1の場合と同様にし、上記のセパレータ3にお
ける無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜3aが負極2側
に位置するようにして、電池容量が約100mAhにな
った非水電解質二次電池を得た。
【0033】(実施例6)実施例6においては、セパレ
ータ3として、融点が220℃のポリアミド製で厚みが
100μmになった微多孔膜3aの片面全面に、融点が
140℃のポリエチレン製で厚みが10μmになった無
孔膜3bを貼り合わせたものを用い、それ以外は、上記
の実施例1の場合と同様にし、上記のセパレータ3にお
ける無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜3aが負極2側
に位置するようにして、電池容量が約100mAhにな
った非水電解質二次電池を得た。
【0034】(実施例7)実施例7においては、セパレ
ータ3として、融点が330℃のポリテトラフルオロエ
チレン製で厚みが100μmになった微多孔膜3aの片
面全面に、融点が140℃のポリエチレン製で厚みが1
0μmになった無孔膜3bを貼り合わせたものを用い、
それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし、上記の
セパレータ3における無孔膜3bが正極1側に、微多孔
膜3aが負極2側に位置するようにして、電池容量が約
100mAhになった非水電解質二次電池を得た。
【0035】(実施例8)実施例8においては、セパレ
ータ3として、融点が非常に高いポリシリコン製で厚み
が100μmになった微多孔膜3aの片面全面に、融点
が140℃のポリエチレン製で厚みが10μmになった
無孔膜3bを貼り合わせたものを用い、それ以外は、上
記の実施例1の場合と同様にし、上記のセパレータ3に
おける無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜3aが負極2
側に位置するようにして、電池容量が約100mAhに
なった非水電解質二次電池を得た。
【0036】(実施例9)実施例9においては、セパレ
ータ3として、融点が317℃のポリアクリロニトリル
製で厚みが100μmになった微多孔膜3aの片面全面
に、融点が140℃のポリエチレン製で厚みが10μm
になった無孔膜3bを貼り合わせたものを用い、それ以
外は、上記の実施例1の場合と同様にし、上記のセパレ
ータ3における無孔膜3bが正極1側に、微多孔膜3a
が負極2側に位置するようにして、電池容量が約100
mAhになった非水電解質二次電池を得た。
【0037】(比較例1)比較例1においては、図5に
示すように、融点が180℃のポリプロピレン製で厚み
が100μmになった微多孔膜3aだけからなるセパレ
ータ3’を用い、このセパレータ3’を正極1と負極2
との間に介在させて、上記の実施例1と同じ非水電解液
を注液し、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様に
して、電池容量が約100mAhになった非水電解質二
次電池を得た。なお、この比較例1の非水電解質二次電
池の場合、非水電解液が上記の微多孔膜3aだけからな
るセパレータ3’を通して正極1と負極2との双方に接
触した状態となっている。
【0038】次に、上記のようにして作製した実施例1
〜9及び比較例1の各非水電解質二次電池を用いて、高
温での保存特性を比較した。
【0039】ここで、実施例1〜9及び比較例1の各非
水電解質二次電池においては、それぞれ同じようにして
2つの非水電解質二次電池を作製し、実施例1〜3,5
〜9の各非水電解質二次電池においては、1番目の電池
を140℃に加熱して、それぞれ上記の無孔膜3bを微
多孔膜3cにし、また実施例4の非水電解質二次電池に
おいては、1番目の電池を170℃に加熱して、上記の
無孔膜3bを微多孔膜3cにした。
【0040】そして、このように無孔膜3bを微多孔膜
3cにした実施例1〜9の1番目の各非水電解質二次電
池及び比較例1の1番目の非水電解質二次電池を、それ
ぞれ放電電流10mAで放電終止電圧2.0Vまで放電
して、実施例1〜9及び比較例1の各非水電解質二次電
池における保存前の放電容量Q0 を求めた。
【0041】次に、加熱していない実施例1〜9の2番
目の各非水電解質二次電池及び比較例1の2番目の非水
電解質二次電池をそれぞれ70℃で2箇月間保存した
後、実施例1〜3,5〜9の各非水電解質二次電池にお
いては、1番目の電池と同様に140℃に加熱して、そ
れぞれ上記の無孔膜3bを微多孔膜3cにし、また実施
例4の非水電解質二次電池においても、1番目の電池と
同様に170℃に加熱して、上記の無孔膜3bを微多孔
膜3cにした。
【0042】そして、このように加熱した実施例1〜9
の2番目の各非水電解質二次電池及び比較例1の2番目
の非水電解質二次電池を、それぞれ放電電流10mAで
放電終止電圧2.0Vまで放電して、実施例1〜9及び
比較例1の各非水電解質二次電池における保存後の放電
容量Q1 を求めた。
【0043】そして、上記の保存前の放電容量Q0 と保
存後の放電容量Q1 とから下記の式に基づいて、実施例
1〜9及び比較例1の各非水電解質二次電池における自
己放電率を求め、その結果を下記の表1に示した。
【0044】 自己放電率(%)=[(Q0 −Q1 )/Q0 ]×100
【0045】
【表1】
【0046】この結果から明らかなように、微多孔膜3
aと、加熱によって微多孔膜3cになる無孔膜3bとが
積層されたセパレータ3を用いた実施例1〜9の各非水
電解質二次電池は、微多孔膜3aだけからなるセパレー
タ3’を用いた比較例1の非水電解質二次電池に比べて
自己放電率が大きく低下しており、高温での保存特性が
大きく向上していた。
【0047】また、実施例1〜3の非水電解質二次電池
を比較した場合、微多孔膜3aの片面全面に無孔膜3b
を貼り合わせたセパレータ3を用いた実施例1,2の非
水電解質二次電池は、微多孔膜3aの片面の50%の部
分にだけ無孔膜3bを貼り合わせたセパレータ3を用い
た実施例3の非水電解質二次電池に比べて、自己放電率
が低下して、高温での保存特性が向上していた。また、
実施例1の非水電解質二次電池のようにセパレータ3に
おける無孔膜3bを正極1側に位置させると、セパレー
タ3における無孔膜3bを負極2側に位置させた実施例
2の非水電解質二次電池よりさらに自己放電率が少なく
なって、高温での保存特性がさらに改善された。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
非水電解質電池においては、正極と負極との間に設ける
セパレータに、微多孔膜と、加熱によって微多孔膜とな
る無孔膜とが積層されたものを用いるようにしたため、
保存時においては、セパレータにおける無孔膜により、
正極材料の粉末や負極材料の粉末等が対極に移動して反
応するのが抑制され、この非水電解質電池を高温での保
存する場合や、ハンダ付けする場合等において、この非
水電解質電池の容量が低下するのが防止されるようにな
った。
【0049】また、この発明における非水電解質電池に
おいては、セパレータにおける上記の無孔膜が加熱によ
って微多孔膜となるため、この非水電解質電池を使用す
るにあたっては、この非水電解質電池を加熱することに
より、無孔膜が微多孔膜となってセパレータ全体が微多
孔膜になり、このセパレータを通してリチウムイオン等
が正極と負極との間で移動されるようになって、通常の
非水電解質電池として利用することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における非水電解質二次電
池を加熱する前の状態を示した断面説明図である。
【図2】この発明の実施例1における非水電解質二次電
池を加熱した後の状態を示した断面説明図である。
【図3】この発明の実施例2における非水電解質二次電
池を加熱する前の状態を示した断面説明図である。
【図4】この発明の実施例3における非水電解質二次電
池を加熱する前の状態を示した断面説明図である。
【図5】比較例1の非水電解質二次電池の断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 3a 微多孔膜 3b 無孔膜 3c 無孔膜の加熱によって形成された微多孔膜
フロントページの続き (72)発明者 藤谷 伸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H021 AA06 BB01 CC00 CC04 EE04 HH06 5H029 AJ00 AK03 AL06 AL07 AL08 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 CJ02 DJ04 DJ13 HJ14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水電解液を用いると共に、正極と負極
    との間にセパレータを介在させた非水電解質電池におい
    て、上記のセパレータとして、微多孔膜と、加熱によっ
    て微多孔膜になる無孔膜とが積層されたものを用いたこ
    とを特徴とする非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非水電解質電池におい
    て、上記の無孔膜を構成する材料の材料の融点が、微多
    孔膜を構成する材料の融点より低いことを特徴とする非
    水電解質電池。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の非水電解質電池
    において、上記の無孔膜がポリエチレンオキシド、ポリ
    プロピレンオキシド、ポリエチレン、ポリプロピレンか
    ら選択される少なくとも1種の材料で構成されているこ
    とを特徴とする非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の非水
    電解質電池において、上記のセパレータにおける無孔膜
    を正極側に位置させたことを特徴とする非水電解質電
    池。
  5. 【請求項5】 非水電解液を用いると共に、正極と負極
    との間に微多孔膜と無孔膜とが積層されてなるセパレー
    タを介在させた非水電解質電池を加熱して、上記のセパ
    レータにおける無孔膜を微多孔膜にすることを特徴とす
    る非水電解質電池の製造方法。
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