JP2001307668A - X線管装置 - Google Patents

X線管装置

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JP2001307668A
JP2001307668A JP2000179889A JP2000179889A JP2001307668A JP 2001307668 A JP2001307668 A JP 2001307668A JP 2000179889 A JP2000179889 A JP 2000179889A JP 2000179889 A JP2000179889 A JP 2000179889A JP 2001307668 A JP2001307668 A JP 2001307668A
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insulating oil
ray tube
container
tube
filter
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JP2000179889A
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English (en)
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Hiroaki Kabashima
宏昭 椛島
Hideo Abu
秀郎 阿武
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁油の外部への漏れ出しを防止したX線管
装置を提供すること。 【解決手段】 絶縁油が出入りする絶縁油穴27に通じ
る側と空気が出入りする空気穴28に通じる側とに内部
の空間がベローズ26で仕切られたベローズ収納容器2
4とを具備したX線管装置において、ベローズ収納容器
24の空気穴28が、絶縁油に濡れ難い材料で形成され
たフィルター29で封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線管を冷却す
る絶縁油の油圧を調整する油圧調整機構や管容器の破壊
を防止する防爆機構が設けられたX線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線管は、陽極ターゲットに電子を衝突
させてX線を発生する電子管で、医療用診断装置や工業
用検査装置などに使用されている。X線管は入力した電
力の約99.4%が熱となって放出される。そのため、
従来のX線管装置は、X線管を収納した管容器内に絶縁
油を充填し、X線管が発生した熱を絶縁油を通して外部
に放出している。この場合、絶縁油の温度はX線管の熱
で大きく変化し、膨張や収縮を繰り返し油圧が変動す
る。そこで、従来のX線管装置では、大容量のX線管を
用いる場合など、絶縁油の油圧を調整するための油圧調
整機構が設けられている。
【0003】ここで、従来のX線管装置について、その
油圧調整機構を抜き出して示した図7を参照して説明す
る。符号41は絶縁油が循環する通路に連結する管で、
管41はベローズ収納容器42に連結されている。ベロ
ーズ収納容器42は所定容積の空間をもつ箱状部分42
aおよび蓋部分42bなどから構成されている。ベロー
ズ収納容器42内には、油圧を調整する油圧調整用空間
43を構成する弾性部材たとえばベローズ44が配置さ
れている。ベローズ44は、その周辺部44aが蓋部分
42bによって箱状部分42aの内側に固定されてい
る。蓋部分42bには空気が出入りする空気穴45が設
けられている。
【0004】上記した構成において、X線管が動作状態
に入り温度が上昇すると、X線管の熱で絶縁油が膨張し
油圧が高くなり、管41を通して絶縁油がベローズ収納
容器42内部の油圧調整用空間43に入ってくる。この
とき、侵入する絶縁油に押されてベローズ44が図の右
方向に凹むように変形し、油圧調整用空間43の容積が
大きくなり、上昇した絶縁油の油圧が吸収される。逆
に、絶縁油の温度が下がり絶縁油が収縮すると、空気穴
45から空気が入り込み、これと同時に空気に押されて
ベローズ44が図の左方向に膨らむように変形する。こ
れによって、油圧調整用空間43の容積が小さくなり、
絶縁油の油圧の低下が吸収され、絶縁油の油圧が調整さ
れる。
【0005】また、X線管装置を搭載した医療用診断装
置などに故障が発生すると、X線管が過入力状態とな
り、X線管を構成する真空外囲器が熱によって破壊し、
絶縁油のガス化などで管容器が破損する場合がある。そ
のため、管容器が破損しないようにいくつかの安全対策
が講じられている。
【0006】たとえば、X線管を収納する管容器の表面
にサーモスイッチを設け、過入力状態によって管容器が
所定の温度を越えた場合に、X線管への入力を遮断する
方法が採用されている。また、サーモスイッチに代えて
絶縁油の圧力を感知する圧力スイッチを設け、過入力状
態により絶縁油の温度が上昇し圧力が高くなった際に、
X線管への入力を遮断する方法も採用されている。
【0007】しかし、上記の安全対策がうまく機能しな
いと、X線管を構成する真空外囲器が熱によって破壊す
ることがある。真空外囲器が破壊すると、絶縁油が真空
外囲器内に流入し高温の陽極ターゲットと接触し、絶縁
油の一部が分解してガス化する。その結果、管容器内部
の圧力が上昇し、管容器を破損させる。したがって、管
容器の破損を防止するために、管容器内部の圧力が所定
圧力以上になった場合に絶縁油を排出する安全弁が設け
られる。
【0008】ここで、従来のX線管装置について、安全
弁を設けた例を図8を参照して説明する。符号81は管
容器で、管容器81内にX線管82が収納され、同時に
X線管82との隙間に絶縁油83が充填されている。管
容器81はホース84を介してポンプ85に連結され、
ポンプ85は熱交換器86およびホース84を介して管
容器81に連結されている。ポンプ85や熱交換器86
はオイルクーラ87内に収納され、また管容器81に安
全弁87が設けられる。
【0009】上記の構成において、X線管82で発生し
た熱が絶縁油83に伝達される。そして、管容器81か
ら流出する絶縁油83はポンプ85で送り出され、熱交
換器86で冷却され、その後、管容器81に戻り、矢印
Yで示すように循環する構成になっている。
【0010】また、事故が発生し管容器81内部の圧力
が上昇すると、安全弁87が動作して絶縁油83が排出
され、管容器81の破損が防止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】冷却用絶縁油の油圧調
整機構を有する従来のX線管装置は、ベローズが変形を
繰り返し、箱状部分や蓋部分との摩擦で破損することが
ある。ベローズが破損すると、空気穴から絶縁油が外部
に漏れるという問題がある。
【0012】また、安全弁を有する従来のX線管装置
は、安全弁の動作によって管容器の破損が防止されるも
のの、高熱の絶縁油が安全弁を通して外部に放出され、
安全面で問題がある。
【0013】この発明は、上記した欠点を解決し、絶縁
油の外部への漏れ出しを防止したX線管装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、X線管を収
納し、内部に絶縁油を充填した管容器と、前記絶縁油が
出入りする絶縁油穴に通じる側と空気が出入りする空気
穴に通じる側とに内部空間がベローズで仕切られたベロ
ーズ収納容器とを具備したX線管装置において、前記ベ
ローズ収納容器の空気穴が、前記絶縁油に濡れ難い材料
の絶縁油遮断層を有するフィルターで封止されているこ
とを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1を
参照して説明する。符号11は管容器で、管容器11内
に、X線管が収容され、かつ、絶縁油が充填されてい
る。管容器11の両端に、絶縁油を循環させるホース1
2が接続され、ホース12の途中に、油圧調整機構13
およびポンプ14、熱交換器15が接続されている。油
圧調整機構13やポンプ14、熱交換器15はたとえば
共通のオイルクーラ16内に収容され、送風機17で冷
却されている。
【0016】油圧調整機構13では、管容器11から流
れ出た絶縁油の油圧が調整される。また、油圧調整機構
13から流れ出た絶縁油はポンプ14で送り出され、熱
交換器15で冷却され、管容器11に戻される。
【0017】ここで、上記した油圧調整機構13につい
て図2の断面図を参照して説明する。図2では、図1に
対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は一
部省略する。
【0018】符号21は油圧調整機構13(図1)を構
成する容器で、アルミニウムなど熱伝導の良い材料で形
成されている。容器21内に絶縁油が流れる通路22が
設けられ、通路22の両端にホース12が接続されてい
る。容器21の外壁部分、たとえば通路22を挟んだ左
右の2か所に凹部23が形成され、この凹部23を利用
してそれぞれ同じ構造のベローズ収納容器24が形成さ
れている。ベローズ収納容器24は、たとえば容器21
の一部として形成される凹部23を囲む箱状部分21a
と、箱状部分21aの開口部を塞ぐ蓋部分25とで構成
されている。ベローズ収納容器24内には弾性部材たと
えばゴム製のベローズ26が配置され、ベローズ26
は、その周辺部26aが蓋部分25によって箱状部分2
1aの開口部の縁に固定されている。
【0019】容器21には、通路22と凹部23とを連
結する絶縁油入出用の絶縁油穴27が形成されている。
蓋部分25には、凹部23内に空気を出入りさせる空気
穴28が設けられている。この場合、ベローズ収納容器
24内の空間、すなわち凹部23は、絶縁油穴27に通
じる側と空気が出入りする空気穴28に通じる側に、ベ
ローズ26で仕切られた形になっている。
【0020】蓋部分25の外側には、空気穴28を塞ぐ
ように、絶縁油の通過量が少なく空気を通す特性、いわ
ゆる絶縁油に濡れ難い特性の絶縁油遮断層を有するフィ
ルター29が配置されている。フィルター29には、た
とえば、ジャパンゴアテックス株式会社製のゴアテック
スオレオベントフィルタ(商品名)が用いられる。ゴア
テックスオレオベントフィルタ(商品名)は、ポリエス
テル不織布など通気性のある支持体上に、弗素樹脂など
の繊維の集合体で形成された絶縁油遮断層を設けた構造
で、たとえば、絶縁油遮断層が蓋部分25の側に位置す
るようにして、粘着材などを用いて蓋部分25に張り付
けられる。
【0021】上記した構成において、X線管が動作状態
に入り熱を発生すると、X線管の熱が絶縁油に伝達さ
れ、絶縁油が膨張する。その結果、放熱タンク13入っ
てくる絶縁油の油圧が高くなり、通路22から絶縁油穴
27を経て凹部23に入る絶縁油の量が増加する。この
とき、侵入する絶縁油に押されてベローズ26が凹んで
図の右方向に変形し、容器21の外壁とベローズ26で
囲まれた油圧調整用空間の容積が拡大し、上昇した絶縁
油の油圧の上昇が吸収される。
【0022】図2では、絶縁油で押されていない状態の
ベローズが符号26で示され、絶縁油に押されてたとえ
ば左方向に変形した状態が符号261で示されている。
【0023】逆に、絶縁油の温度が低下し絶縁油が収縮
すると、空気穴27から空気が入り込み、空気に押され
てベローズ26が絶縁油穴27の方向に膨らみ、油圧調
整用空間の容積が縮小し、絶縁油の油圧が調整される。
【0024】上記の動作中に、たとえばベローズ26の
一部が破れると、ベローズ26の破れた部分を通って絶
縁油が空気穴28に流れ出してくる。この場合、空気穴
28がフィルター29で封止されているため、絶縁油が
外部へ漏れ出すようなことはない。なお、フィルター2
9は空気を通す特性があるため、ベローズ26による油
圧調整機能には支障がない。
【0025】上記したように、フィルター29は、ポリ
エステル不織布などの支持体上に絶縁油遮断層を設けた
構造になっている。この場合、絶縁油遮断層が支持体に
支持されていることにより機械的強度が確保され、空気
穴27に入ってくる絶縁油の圧力にも耐えることができ
る。
【0026】次に、本発明の他の実施形態について、X
線管を収納する管容器内に油圧調整機構を設けた例を図
3を参照して説明する。
【0027】符号31は管容器で、管容器31内にX線
管32が収納され、かつ、管容器31内のX線管32の
周囲に絶縁油33が充填されている。X線管32は全体
が真空外囲器34で構成され、真空外囲器34内に陰極
35や陽極36などが配置されている。陽極36は、陽
極ターゲット36aおよび回転機構36bなどから構成
されている。回転機構36bに近い位置で、真空外囲器
34の外側に、回転機構36bを回転させる駆動コイル
37が配置されている。
【0028】管容器31内の一方の端部にベローズ収納
容器38が設けられている。ベローズ収納容器38は、
たとえば、鉛などで形成されたX線遮蔽体39および管
容器31の端壁31aなどによって構成されている。ベ
ローズ収納容器38内には弾性材料で形成されたベロー
ズ40が配置されている。ベローズ40は、たとえばそ
の周辺部40aがX線遮蔽体39の開口部の縁に管容器
31の端壁31aで固定され、X線遮蔽体39とベロー
ズ40とで油圧調整用空間が41形成されている。X線
遮蔽体39には、絶縁油が出入りする絶縁油穴42が形
成され、管容器31の端壁31aの一部に空気が出入り
する空気穴43が設けられている。そして、空気穴43
を塞ぐように、端壁31aの外側に、図2で説明したと
同様のフィルター44が配置されている。
【0029】上記した構成において、X線管32を動作
させる場合、駆動コイル37に電流を流し、回転機構3
6bを回転させ、陽極ターゲット36aを回転させる。
また、陰極35と陽極36間に高電圧を印加し、陰極3
5から陽極ターゲット36aに高速電子を照射してX線
を発生させる。発生したX線は管容器31に設けられた
出力窓45から外部に取り出される。
【0030】X線管32が動作状態に入るとX線管32
は熱を発生し、発生した熱は絶縁油33に伝達される。
これによって、絶縁油33は温度が上がり膨張し、油圧
が高くなる。絶縁油33の油圧が上昇すると、絶縁油3
3は絶縁油穴42を通り、X線遮蔽体39とベローズ4
0とで囲まれた油圧調整用空間41に流れ込む絶縁油3
3の量が増加する。このとき、ベローズ40が図の右方
向に変形して、油圧調整用空間41の容積が拡大し、上
昇した油圧が吸収される。逆に、温度が下がり絶縁油が
収縮すると、空気穴43から空気が入り、ベローズ40
が図の左方向に変形し、油圧調整用空間41の容積が縮
小し油圧が調整される。
【0031】上記の動作中に、たとえばベローズ40の
一部が破れると、ベローズ40の破れた部分を通して絶
縁油33が空気穴43に流れ出してくる。しかし、空気
穴43がフィルター44で塞がれているため、絶縁油3
3が外部へ漏れ出すようなことはない。また、フィルタ
ー44は空気を通す特性があるため、ベローズ40の油
圧調整機能には支障がない。
【0032】次に、本発明の他の実施形態について図4
を参照して説明する。符号51は管容器で、管容器51
内にX線管52が収納され、同時に管容器51とX線管
52との隙間に絶縁油53が充填されている。管容器5
1はホース54を介してポンプ55に連結され、ポンプ
55は熱交換器56およびホース54を介して管容器5
1に連結されている。ポンプ55や熱交換器56はオイ
ルクーラ57内に収納され、管容器51に安全弁58が
連結されている。安全弁58は、管容器51内部の圧力
が所定値を越えた場合に動作し、管容器51内の絶縁油
53を外部に開放する機能を有している。
【0033】安全弁58はホース59を介してリザーバ
タンク60に連結されている。リザーバタンク60の一
部に外気と連通する開口61が設けられ、開口61は絶
縁油に濡れ難い材料で構成された図2で説明した同様の
フィルター62で封止されている。リザーバタンク60
内に位置するホース59の開口部分は、流れ込む絶縁油
53がフィルター62方向に進まないように、たとえば
開口61と反対方向に向いている。
【0034】上記の構成において、動作状態に入り、X
線管52が熱を発生すると、その熱は絶縁油53に伝達
される。絶縁油53は管容器51からポンプ55に送ら
れ、熱交換器56で冷却され、管容器51に戻り、矢印
Yで示すように循環する構成になっている。
【0035】また、X線管装置を搭載した装置が故障
し、X線管52が過入力状態になると、温度の上昇でた
とえば絶縁油53の一部がガス化し、ガス化した絶縁油
53が安全弁を通してリザーバタンク60に入ってく
る。このとき、リザーバタンク60内の空気がフィルタ
ー62から外部に押し出され、絶縁油53がリザーバタ
ンク60内に流入する。また、ガス化した絶縁油53の
一部もフィルター62から外部に放出される。この場
合、フィルター62は絶縁油53で濡れない特性がある
ため、絶縁油53がフィルター62から外部に放出され
ることがない。
【0036】次に、本発明の他の実施形態について図5
を参照して説明する。図5では、図4に対応する部分に
は同一の符号を付し、重複する説明を一部省略する。こ
の実施形態の場合、リザーバタンク60の3個所に開口
611、612、613が設けられ、開口611、61
2、613がフィルター621、622、623で封止
されている。
【0037】次に、本発明のもう1つの他の実施形態に
ついて図6を参照して説明する。図6では、図4に対応
する部分には同一の符号を付し、重複する説明を一部省
略する。
【0038】この実施形態では、2個のリザーバタンク
601、602が直列に接続され、2段に設けられてい
る。そして、1段目のリザーバタンク601と2段目の
リザーバタンク602を連結する通路部分71に図4と
同様のフィルター731が配置されている。また、2段
目のリザーバタンク602に形成された外気に連通する
開口72を図4と同様のフィルター732で封止してい
る。
【0039】リザーバタンクが1つの場合、管容器から
流出した絶縁油が長時間溜まっていると、僅かながらフ
ィルターから外部に漏れ出すことがある。リザーバタン
クを2段に構成すると、このような漏れ出しを防止でき
る。2段目のリザーバタンクは、絶縁油の漏れ出しの防
止であるため、1段目のリザーバタンクよりも内容積を
小さくしてもよい。
【0040】図6の実施形態は、2個のリザーバタンク
を直列に接続している。しかし、3個以上のリザーバタ
ンクを直列に接続することもできる。この場合、たとえ
ば1つのリザーバタンクが安全弁を介して管容器と連結
される。また、他のたとえば1つのリザーバタンクに外
気と連結する開口を設け、同時に、その開口をフィルタ
ーで封止する。また、隣接するリザーバタンク間を連結
する通路部分にもフィルターが配置される。
【0041】上記の各実施形態の場合、フィルターは、
弗素樹脂などの繊維の集合体を含む絶縁油遮断層をポリ
エステル不織布など通気性ある支持体上に形成した構造
で説明している。しかし、支持体を形成する材料として
は、ポリエステル不織布に限らず、その他の樹脂材料や
ガラス材料、セラミクス材料などの集合体、あるいは粒
子の集合体、多孔質体で構成することもできる。
【0042】上記した構成によれば、油圧調整機構など
からの絶縁油の漏れ出し、あるいは、X線管装置への過
入力などによる安全弁からの絶縁油の漏れ出しを防止で
き、安全性の高いX線管装置が実現される。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、絶縁油の外部への漏
れ出しを防止したX線管装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための構成図であ
る。
【図2】本発明の実施形態を説明するための断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態を説明するための断面図
である。
【図4】本発明の他の実施形態を説明するための構成図
である。
【図5】本発明の他の実施形態を説明するための構成図
である。
【図6】本発明の他の実施形態を説明するための構成図
である。
【図7】従来例を説明するための断面図である。
【図8】従来例を説明するための構成図である。
【符号の説明】
11…管容器 12…ホース 13…油圧調整機構 14…ポンプ 15…熱交換器 16…オイルクーラ 17…送風機 21…容器 21a…容器の箱状部分 22…絶縁油の通路 23…凹部 24…ベローズ収納容器 25…蓋部分 26…ベローズ 26a…ベローズの周辺部 27…絶縁油穴 28…空気穴 29…フィルター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、前記絶縁油が出入りする絶縁油穴に通じる
    側と空気が出入りする空気穴に通じる側とに内部空間が
    弾性部材で仕切られたベローズ収納容器とを具備したX
    線管装置において、前記ベローズ収納容器の空気穴が、
    前記絶縁油に濡れ難い材料の絶縁油遮断層を有するフィ
    ルターで封止されていることを特徴とするX線管装置。
  2. 【請求項2】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、この管容器から流出する絶縁油を前記管容
    器に戻す循環路と、この循環路を流れる前記絶縁油が出
    入りする絶縁油穴に通じる側と空気が出入りする空気穴
    に通じる側とに内部空間が弾性部材で仕切られたベロー
    ズ収納容器とを具備したX線管装置において、前記ベロ
    ーズ収納容器の空気穴が、前記絶縁油に濡れ難い材料の
    絶縁油遮断層を有するフィルターで封止されていること
    を特徴とするX線管装置。
  3. 【請求項3】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、この管容器内に設けられ、前記絶縁油が出
    入りする絶縁油穴に通じる側と空気が出入りする空気穴
    に通じる側とに内部空間が弾性部材で仕切られたベロー
    ズ収納容器とを具備したX線管装置において、前記ベロ
    ーズ収納容器の空気穴が、前記絶縁油に濡れ難い材料の
    絶縁油遮断層を有するフィルターで封止されていること
    を特徴とするX線管装置。
  4. 【請求項4】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、この管容器内部の圧力を外部に開放する安
    全弁とを具備したX線管装置において、前記安全弁を介
    して前記管容器内部と連結し、かつ外気と連結する開口
    部を有するリザーバタンクと、前記絶縁油に濡れ難い材
    料の絶縁油遮断層を有し前記リザーバタンクの開口部を
    封止するフィルターとを設けたことを特徴とするX線管
    装置。
  5. 【請求項5】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、この管容器内部の圧力を外部に開放する安
    全弁とを具備したX線管装置において、前記安全弁を介
    して前記管容器内部と連結する第1リザーバタンクと、
    この第1リザーバタンクと連結し外気と連結する開口部
    を有する第2リザーバタンクとを設け、前記第1リザー
    バタンクと前記第2リザーバタンクとの間および前記第
    2リザーバタンクの前記開口部に前記絶縁油に濡れ難い
    材料の絶縁油遮断層を有するフィルターを配置したこと
    を特徴とするX線管装置。
  6. 【請求項6】 X線管を収納し、内部に絶縁油を充填し
    た管容器と、この管容器内部の圧力を外部に開放する安
    全弁とを具備したX線管装置において、直列に接続する
    2個以上のリザーバタンクを設け、このリザーバタンク
    の1つは前記安全弁を介して前記管容器内部と連結し、
    他の1つのリザーバタンクは外気と連結する開口部が前
    記絶縁油に濡れ難い材料の絶縁油遮断層を有するフィル
    ターで封止され、かつ、直列に接続するリザーバタンク
    間に前記絶縁油に濡れ難い材料の絶縁油遮断層を有する
    フィルターが配置したことを特徴とするX線管装置。
  7. 【請求項7】 絶縁油を循環させるポンプおよび前記絶
    縁油の熱を外部へ放出させる熱交換器を有し、管容器か
    ら流出する絶縁油を前記管容器に戻す循環路を有する請
    求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載のX線管装
    置。
  8. 【請求項8】 フィルターが、絶縁油遮断層を支持して
    空気を通す支持部材を有し、かつ、前記支持部材が樹脂
    材料またはガラス材料、セラミクス材料を含んでいる請
    求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載のX線管装
    置。
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