JP2014192001A - X線管装置 - Google Patents

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哲也 米澤
Hideo Abu
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Abstract

【課題】X線管の冷却特性を向上させることができる、信頼性の高いX線管装置を提供する。
【解決手段】X線管装置は、X線管1と、ハウジング2と、第1冷却液(3)と、第1循環流路(6)と、第1循環ポンプ(7)と、第2循環流路(10)と、第2冷却液(13)と、第2循環ポンプ(20)と、第1熱交換器(70)と、第2熱交換器(40)と、容器(80)と、ベローズ機構(85)と、減圧ポンプ60と、を備えている。減圧ポンプ60は、容器の排気口84に気密に取付けられ、脱気空間82のガスを排気し、脱気空間82を減圧させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線管装置に関する。
一般に、X線管装置として、固定陽極型X線管装置や回転陽極型X線管装置が知られている。X線管装置は、X線管を備えている。X線管は、真空外囲器と、真空外囲器内に設けられた陽極ターゲットと、真空外囲器内に設けられた陰極とを有している。
X線管は、ハウジング内に収容されている。X線管とハウジングとの間の空間には冷却液が充填されている。冷却液は、循環及び冷却される。これにより、X線管が発生する熱を冷却液を介して外部に放出することができる。
特開2012−22705号公報 特公平5−27205号公報 特開2006−54181号公報 国際公開第2008/069195号パンフレット
X線管装置は、上記X線管が発生する熱を外部に放出することができるようにそれぞれ形成されている。上記のようなX線管装置としては、X線管を冷却する一次冷却液循環路と、一次冷却液を冷却する二次冷却液循環路を具備する回転陽極型X線管装置を挙げることができる。一次冷却液としては絶縁油が使用され、二次冷却液としては水や水系の不凍液(プロピレングリコール水溶液)が使用される。
このような回転陽極型X線管装置は、主に循環器診断装置に使用可能である。冷却システム(二次冷却液)とハウジング(一次冷却液)とが分離可能となるため、X線管装置の設置時の作業性が向上したり、X線管(ハウジングを含む)のみ交換したりすることができるメリットが得られる。
ところで、上記のようなX線管装置は、以下に示すような問題がある。
(1)X線管装置の冷却性能の向上を実現することが困難となる問題がある。
安全上の問題として、X線管装置の外表面温度が80℃以上とならない設計が求められる。一次冷却液の温度が80℃を超えるとこの安全基準を満たすことが困難となるため、一次冷却液の温度は80℃以上にならないように制限されている。一次冷却液を冷却する二次冷却液の温度も80℃以上になることはない。このため、上記のように、X線管装置の冷却性能の向上を実現することが困難となる。この場合、X線管に熱負荷をより長時間かけて使用したり、X線管により高い熱負荷をかけて使用したりすることができなくなる。
(2)信頼性の高いX線管装置を得ることが困難となる問題がある。
二次冷却液として水系冷却液が使用されるが、二次冷却液の循環路は、開放系であるため二次冷却液中に酸素が存在する。グリコールは二次冷却液中に酸素が存在すると、酸化されて最終的にはギ酸やグリコール酸が生成される。このため、二次冷却液としてグリコール水溶液を使用した場合、使用期間中に次第に酸性になり、二次冷却液に浸る金属の腐食を増大させる。その結果、腐食による真空破壊を引き起こしたり、腐食生成物がスケールとして熱伝達面に堆積することにより熱伝達率が低下してX線管内部温度が上昇して故障を引き起こしたりする場合がある。このため、上記のように、信頼性の高いX線管装置を得ることが困難となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、X線管の冷却特性を向上させることができる、信頼性の高いX線管装置を提供することにある。
一実施形態に係るX線管装置は、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットが収納配置された真空外囲器と、を有したX線管と、
前記X線管を収容したハウジングと、
前記X線管と前記ハウジングとの間の空間に充填され、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される第1冷却液と、
前記ハウジングに連通され、前記第1冷却液を収容する第1循環流路と、
前記第1循環流路に取付けられ、前記第1冷却液を循環させる第1循環ポンプと、
第2循環流路と、
前記第2循環流路に収容される水系の第2冷却液と、
前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液を循環させる第2循環ポンプと、
前記第1循環流路及び第2循環流路を有し、前記第1冷却液の熱を前記第2冷却液に伝達させる第1熱交換器と、
前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液の熱を外部に放出する第2熱交換器と、
前記第2冷却液で満たされる冷却液充満空間と、前記第2冷却液と接触分離されることにより区域される脱気空間と、前記第2循環流路に気密に取付けられ前記第2冷却液を前記冷却液充満空間に導入する導入口と、前記第2循環流路に気密に取付けられ前記冷却液充満空間から前記第2冷却液を排出する排出口と、前記脱気空間に開口したガスの排気口と、を有し、前記導入口、排出口及び排気口を閉じた状態で気密性を保持可能である容器と、
前記第2循環流路又は容器に気密に連通され、前記第2冷却液の温度変化による体積変化を吸収する伸縮自在のベローズを有したベローズ機構と、
前記容器の排気口に気密に取付けられ、前記脱気空間のガスを排気し、前記脱気空間を減圧させる減圧ポンプと、を備えている。
また、一実施形態に係るX線管装置は、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットが収納配置された真空外囲器と、を有したX線管と、
前記X線管を収容したハウジングと、
前記X線管と前記ハウジングとの間の空間に充填され、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される第1冷却液と、
前記ハウジングに連通され、前記第1冷却液を収容する第1循環流路と、
前記第1循環流路に取付けられ、前記第1冷却液を循環させる第1循環ポンプと、
前記第1循環流路と、前記第1循環流路を流れる前記第1冷却液の熱が伝えられる第1熱伝達面と、を有する第1熱伝達ユニットと、
第2循環路と、
前記第2循環路に収容される水系の第2冷却液と、
前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液を循環させる第2循環ポンプと、
前記第2循環流路と、前記第1熱伝達面に着脱自在に取り付けられる第2熱伝達面と、を有し、前記第1熱伝達ユニットとともに第1熱交換器を形成する第2熱伝達ユニットであって、前記第1熱伝達面から前記第2熱伝達面に伝達される熱を前記第2循環流路を流れる前記第2冷却液に伝える、前記第2熱伝達ユニットと、
前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液の熱を外部に放出する第2熱交換器と、
前記第2循環流路に連通し前記第2冷却液で満たされる冷却液充満空間と、ガス充満空間と、前記冷却液充満空間と前記ガス充満空間とに隔て、前記第2冷却液の温度変化による体積変化を吸収する伸縮自在のベローズと、を有したベローズ機構と、
前記ベローズ機構のガス充満空間に気密に連通され、前記ガス充満空間のガスを排気し、前記ガス充満空間を減圧させる減圧ポンプと、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係るX線管装置を示す概略構成図である。 図2は、上記X線管装置の実施例1に係るX線管を含むX線管装置を示す断面図である。 図3は、図2に示したX線管装置を示す他の断面図である。 図4は、図2及び図3に示したX線管の一部を拡大して示した断面図である。 図5は、上記X線管装置の実施例2に係るX線管を含むX線管装置を示す断面図である。 図6は、水100%の温度及びPG50%水溶液の温度に対する飽和蒸気圧の変化のデータを表で示す図である。 図7は、図6に示したデータをグラフで示す図である。 図8は、温度差に対する熱流速の変化をグラフで示す図である。 図9は、図1に示した脱気空間の圧力を大気圧及び負圧とした場合の冷却液温度に対するX線管入力パワーの変化をグラフで示す図である。 図10は、第2の実施形態に係るX線管装置を示す概略構成図である。 図11は、比較例のX線管装置を示す概略構成図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係るX線管装置について詳細に説明する。
図1に示すように、X線管装置は、例えばX線画像診断装置や非破壊検査装置に組み込まれ、対象物すなわち非検査対象物に対して照射すべきX線を放射するものである。X線管装置は、ハウジング2と、ハウジング2に収容され、所定強度のX線を所定方向に向けて放射可能なX線管1と、ハウジング2とX線管1の間の空間に充填された第1冷却液としての冷却液3と、冷却液3を循環させる循環流路6と、を備えている。ここでは、冷却液3に絶縁油を使用している。
X線管1は、電子を放出する陰極と、陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、陰極及び陽極ターゲットが収納配置された真空外囲器と、を有している。X線管1は、陽極ターゲットへの電子の衝突に伴って熱を発生する。X線管1が発生する熱の少なくとも一部は冷却液3に伝達される。
ハウジング2は、冷却液取入れ口2a及び冷却液排出口2bを有している。また、ハウジング2内部において、冷却液3で満たされる空間にはゴムベローズ2cが設けられ、冷却液3の温度変化による体積変化を吸収し、冷却液3の圧力調整が行われている。X線管装置は、第1循環流路としての循環流路6と、第1循環ポンプとしての循環ポンプ7と、を有している。
循環流路6は、ハウジング2に連通され、冷却液3を収容する。そして、循環流路6は、X線管1から放出される熱が伝達される冷却液3を収容する。循環ポンプ7は、循環流路6に気密に取付けられ、冷却液3を循環させる。
詳しくは、循環流路6は、導管6a及び導管6bを有している。導管6aの一端には冷却液排出口2bが気密に取付けられ、導管6aの他端には循環ポンプ7が気密に取付けられている。導管6bの一端には循環ポンプ7が気密に取付けられ、導管6bの他端には冷却液取入れ口2aが気密に取付けられている。導管6b(循環流路6)は、後述する第1熱交換器としての熱交換器70を形成している。
循環ポンプ7は、導管6bに冷却液3を吐き出し、導管6aから冷却液3を取り込む。循環ポンプ7は冷却液3を循環させることができ、冷却液3は、導管6a、導管6b及びハウジング2等を循環する。ハウジング2を冷却液3が循環することで、X線管1、特に陽極ターゲットが冷却される。
X線管装置は温度センサ4をさらに備えている。温度センサ4は、ハウジング2内の冷却液3の温度を検知する。この実施形態において、温度センサ4は、冷却液排出口2bより冷却液取入れ口2a側に位置しているため、ハウジング2内の比較的上流側の冷却液3の温度を検知する。
ここで、上記X線管1の例として、実施例1及び実施例2のX線管1について説明する。始めに、実施例1のX線管1について説明する。
図2乃至図4に示すように、X線管1は固定陽極型のX線管である。X線管1は、真空外囲器131を備えている。真空外囲器131は、真空容器132と、絶縁部材150とを備えている。この実施形態において、絶縁部材150は、高電圧絶縁部材として機能している。絶縁部材150には陰極136が取り付けられ、絶縁部材150は、真空外囲器131の一部を形成している。
陽極ターゲット135は、真空外囲器131の一部を形成している。陽極ターゲット135は、真空外囲器131の外部に小さく開口し、ターゲット面135b近傍で膨らんだ壺形に形成されている。陽極ターゲット135、陰極136、集束電極109及び加速電極108は、真空外囲器131に収納されている。陽極ターゲット135には、電圧供給配線が接続されている。陽極ターゲット135及び加速電極108は接地電位に設定されている。陰極136及び集束電極109と対向した個所の真空容器132は筒状に形成されている。陰極136には、負の高電圧が印加される。集束電極109には、調整された負の高電圧が供給される。真空外囲器131の内部は真空状態である。金属表面部134は、X線放射窓131wの真空側の表面を含む真空容器132の内側に設けられ、接地電位に設定されている。
また、X線管1は、管部141と、環部142とを備えている。管部141は、金属で形成されている。管部141の一端部は、陽極ターゲット135の内部に挿入されている。環部142は、陽極ターゲット135内に設けられている。環部142は、管部141の一端部の側面を囲むように管部141と一体に形成されている。環部142は陽極ターゲット135に隙間を置いて設けられている。管部141の他端部は、冷却液取入れ口1bを形成している。陽極ターゲット135の開口は、管部141との間に冷却液排出口1cを形成している。このため、ハウジング2内は、冷却液3で満たされる。
ハウジング2は、X線放射窓131wに対向したX線放射窓2wを有している。ハウジング2は、冷却液取入れ口2a及び冷却液排出口2bを有している。冷却液取入れ口2aは冷却液取入れ口1bに連通している。
ハウジング2内には、偏向部170が収容されている。偏向部170は、磁気偏向部であり、真空容器132の外側で、電子ビームの軌道を取り囲む位置に設けられている。偏向部170は、陰極136から放出される電子ビームを偏向させ、焦点の位置をターゲット面135b上で移動させるものである。
上記のように、実施例1のX線管1が形成されている。
次に、実施例2のX線管1について説明する。
図5に示すように、X線管1は、回転陽極型のX線管である。図5には、X線管1の他、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル202を備えている。図示しないが、ハウジング(2)は、X線管1及びステータコイル202を収容している。
X線管1は、固定体としての固定シャフト210と、管部230と、陽極ターゲット250と、回転体260と、潤滑剤としての液体金属270と、陰極280と、真空外囲器290とを備えている。X線管1は動圧すべり軸受を使っている。
固定シャフト210は、回転軸aに沿って延出して回転軸aを中心軸として筒状に形成され、一端部が閉塞されている。固定シャフト210は、上記一端部から外れた側面に軸受面210Sを有している。固定シャフト210は、Fe(鉄)合金やMo(モリブデン)合金等の材料で形成されている。固定シャフト210の内部は冷却液3で満たされている。固定シャフト210は、この内部に冷却液3が流れる流路が形成されている。固定シャフト210は、この他端部側に冷却液3を外部に吐出す吐出し口210bを有している。なお、吐出し口210bは、冷却液排出口1cとして機能している。
管部230は、固定シャフト210の内部に設けられ、固定シャフトとともに流路を形成している。管部230の一端部は、固定シャフト210の他端部に形成された開口部210aを通って固定シャフト210の外部に延出している。管部230は、開口部210aに密接に固定されている。
管部230は、この内部に冷却液3を取り入れる取り入れ口230aと、冷却液3を固定シャフト210の内部に吐出す吐出し口230bとを有している。取り入れ口230aは、固定シャフト210の外部に位置し、冷却液取入れ口1bとして機能している。吐出し口230bは、固定シャフト210の一端部に隙間を置いて位置している。
上記したことから、X線管1外部からの冷却液3は、取り入れ口230aから取り入れられ、管部230内部を通って固定シャフト210の内部に吐出され、固定シャフト210及び管部230の間を通り、吐出し口210bからX線管1外部に吐出される。
陽極ターゲット250は、陽極251と、この陽極の外面の一部に設けられたターゲット層252とを有している。陽極251は、円盤状に形成され、固定シャフト210と同軸的に設けられている。陽極251は、Mo合金等の材料で形成されている。陽極251は、回転軸aに沿った方向に凹部251aを有している。凹部251aは、円盤状に窪めて形成されている。凹部251aには固定シャフト210の一端部が嵌合されている。凹部251aは、固定シャフト210の一端部に隙間を置いて形成されている。ターゲット層252は、W(タングステン)合金等の材料で輪状に形成されている。ターゲット層252の表面は電子衝突面である。
回転体260は、固定シャフト210より径の大きい筒状に形成されている。回転体260は、固定シャフト210及び陽極ターゲット250と同軸的に設けられている。回転体260は、固定シャフト210より短く形成されている。
回転体260は、FeやMo等の材料で形成されている。より詳しくは、回転体260は、筒部261と、筒部261の一端部の側面を囲むように筒部と一体に形成された環部262と、筒部261の他端部に設けられたシール部263と、筒部264とを有している。
筒部261は、固定シャフト210の側面を囲んでいる。筒部261は、内面に軸受面210Sに隙間を置いて対向した軸受面260Sを有している。回転体260の一端部、すなわち、筒部261の一端部及び環部262は陽極ターゲット250と接合されている。回転体260は、固定シャフト210を軸に陽極ターゲット250とともに回転可能に設けられている。
シール部263は、軸受面260Sに対して環部262(一端部)の反対側に位置している。シール部263は、筒部261の他端部に接合されている。シール部263は、環状に形成され、固定シャフト210の側面全周に亘って隙間を置いて設けられている。筒部264は、筒部261の側面と接合され、筒部261に固定されている。筒部264は、例えばCu(銅)で形成されている。
液体金属270は、固定シャフト210の一端部及び凹部251a間の隙間、並びに固定シャフト210(軸受面210S)及び筒部261(軸受面260S)間の隙間に充填されている。なお、これらの隙間は全て繋がっている。この実施の形態において、液体金属270は、ガリウム・インジウム・錫合金(GaInSn)である。
回転軸aに直交した方向において、シール部263及び固定シャフト210間の隙間(クリアランス)は、回転体260の回転を維持するとともに液体金属270の漏洩を抑制できる値に設定されている。上記したことから、隙間はわずかであり、500μm以下である。このため、シール部263は、ラビリンスシールリング(labyrinth seal ring)として機能する。
また、シール部263は、内側を円形枠状に窪めてそれぞれ形成された複数の収容部を有している。上記収容部は、万一隙間から液体金属270が漏れた場合、漏れた液体金属270を収容する。
陰極280は、陽極ターゲット250のターゲット層252に間隔を置いて対向配置されている。陰極280は、電子を放出するフィラメント281を有している。
真空外囲器290は、固定シャフト210、管部230、陽極ターゲット250、回転体260、液体金属270及び陰極280を収容している。真空外囲器290は、X線透過窓290a及び開口部290bを有している。X線透過窓290aは、回転軸aに対して直交した方向にターゲット層252と対向している。固定シャフト210の他端部は、開口部290bを通って真空外囲器290の外部に露出されている。開口部290bは、固定シャフト210を密接に固定している。
陰極280は、真空外囲器290の内壁に取付けられている。真空外囲器290は密閉されている。真空外囲器290の内部は真空状態に維持されている。
ステータコイル202は、回転体260の側面、より詳しくは筒部264の側面に対向して真空外囲器290の外側を囲むように設けられている。ステータコイル202の形状は環状である。
ここで、上記X線管1及びステータコイル202の動作状態について説明する。
ステータコイル202は回転体260(特に筒部264)に与える磁界を発生するため、回転体は回転する。これにより、陽極ターゲット250も回転する。また、陰極280に負の電圧(高電圧)が印加され、陽極ターゲット250は接地電位に設定される。
これにより、陰極280及び陽極ターゲット250間に電位差が生じる。このため、陰極280は、電子を放出すると、この電子は、加速され、ターゲット層252に衝突される。すなわち、陰極280は、ターゲット層252に電子ビームを照射する。これにより、ターゲット層252は、電子と衝突するときにX線を放出し、放出されたX線はX線透過窓290aを介して真空外囲器290外部、ひいてはハウジング外部に放出される。
上記のように、実施例2のX線管1が形成されている。
図1に示すように、冷却装置5は、第2循環流路としての循環流路10、第2冷却液としての冷却液13、第2循環ポンプとしての循環ポンプ20、第2熱交換器としての熱交換器40、容器としてのタンク80、ベローズ機構としてのベローズ85、圧力調整機構としての減圧ポンプ60、圧力センサ50、制御ユニット90、及び流量センサ100を有している。
また、冷却装置5は、循環流路10、循環ポンプ20、熱交換器40、タンク80、ベローズ85、減圧ポンプ60、圧力センサ50、制御ユニット90、及び流量センサ100を収容した筐体5aを有している。
循環流路10は、導管10a、導管10b、導管10c、導管10d、導管10e及び導管10fを有している。導管10aの一端には、プラグ11が気密に取付けられている。ソケット70b及びプラグ11は、着脱可能な連結器としてのカプラ8を形成している。導管10eの一端には、プラグ12が気密に取付けられている。ソケット70a及びプラグ12は、着脱可能な連結器としてのカプラ9を形成している。循環流路10は、循環流路6を流れる冷却液3から放出される熱が伝達される冷却液13を収容する。ここで、冷却液13に水系の冷却液を使用している。水系の冷却液としては、水や、不凍液でもあるプロピレングリコール水溶液を挙げることができる。
循環ポンプ20は循環流路10に気密に取付けられている。詳しくは、循環ポンプ20は、導管10d及び導管10e間に気密に取付けられている。循環ポンプ20は、導管10eに冷却液13を吐き出し、導管10dから冷却液13を取り込む。循環ポンプ20は冷却液13を循環させることができ、冷却液13は、導管10e、導管10f、導管10a、タンク80、導管10b、導管10c及び導管10d等を循環する。
熱交換器70は、導管6b(循環流路6)及び導管10f(循環流路10)を有している。熱交換器70は、例えば、プレート式の熱交換器である。熱交換器70は、冷却液3の熱を冷却液13に伝達させる。このため、冷却液3はX線管1を冷却する一次冷却液であり、冷却液13は冷却液3(一次冷却液)を冷却する二次冷却液である。
熱交換器40は、循環流路10に取付けられ、冷却液13の熱を外部に放出する。熱交換器40は、フィンチューブ式の熱交換器である。熱交換器40は、ラジエータ41及びファンユニット42を有している。
ラジエータ41は、導管10c及び導管10dに気密に取付けられている。ラジエータ41は、フィンチューブ式の構造を採り、概略パネル形状を有している。図示しないが、ラジエータ41は、複数の放熱パイプと、複数の放熱フィンと、を有している。複数の放熱パイプは導管10c及び導管10d間に接続され、冷却液13は放熱パイプを流れる。放熱パイプの断面形状は、円形状や扁平形状である。複数の放熱フィンは複数の放熱パイプに取付けられている。ラジエータ41は、放熱フィンを設けることにより、表面積を大きくし、空気に接する面積を大きくしている。
ラジエータ41は、ラジエータを透過する空気の流れの風上側となる前面41fと、風下側となる背面41rを有している。例えば、平板状のフィンが放熱パイプの長手方向に直交するように放熱パイプに取り付けられている場合には、互いに隣合う放熱フィン間の隙間が空気の流路となる。また、例えば、等間隔に多数配置した扁平形状の放熱パイプと、その隙間に波板状の放熱フィンを各頂部が放熱パイプの各扁平な側面に接合されて取り付けられている場合には、放熱フィンと放熱パイプの扁平な側面との間の隙間が空気の流路となる。
ファンユニット42は、ラジエータ41の周囲に空気の流れを作りだす。この実施形態において、ファンユニット42は、ラジエータ41の前面41fに対向して位置している。ファンユニット42は、ラジエータ41の前面41fから流入して背面41rから流出する空気の流れを作りだすことができる。
上記のことから、熱交換器40は、ファンユニット42により、ラジエータ41の周囲に空気の流れを作りだすことにより、冷却液13の熱を一層外部へ放出させ、冷却液13を一層冷却することができる。なお、熱交換器40及び循環ポンプ20も循環流路10の一部を形成している。
タンク80は、循環流路10に気密に取付けられている。詳しくは、タンク80は、導管10a及び導管10bに気密に取付けられている。タンク80は、冷却液充満空間81と、脱気空間82と、冷却液13の導入口80aと、冷却液13の排出口80bと、ガスの排気口84とを有している。
冷却液充満空間81は冷却液13で満たされる。脱気空間82は、冷却液13と接触分離されることにより区域され、冷却液充満空間81の上方に位置している。導入口80aは循環流路10に気密に取付けられ、冷却液13を冷却液充満空間81に導入する。排出口80bは、循環流路10に気密に取付けられ、冷却液充満空間81から冷却液13を排出する。排気口84は、脱気空間82に開口している。タンク80は、導入口80a、排出口80b及び排気口84を閉じた状態で気密性を保持可能である。
タンク80には、ベローズ機構としてのベローズ85が気密に取付けられている。なお、ベローズ85は、循環流路10に気密に連通されていてもよい。ベローズ85は伸縮自在であり、冷却液13の温度による体積変化分を吸収して脱気空間82内の圧力を一定に保つことができる。また、後述するように使用中に外部から密閉系に空気(酸素)が徐々に侵入する場合、その空気の大部分は脱気空間82に収容されることになるが、ベローズ85により脱気空間82内の圧力を一定に保つことができる。ここでは、ベローズ85はゴムで形成されている。ベローズ85は、ガスを透過させ難い材料、すなわち、ガスに対して不透過性を示す材料で形成することが好ましい。また、ベローズ85は、表面に無定形カーボン皮膜などのガスバリア膜をコーティングして形成することが好ましい。ベローズ85は、冷却液13の膨張及び収縮を吸収することができる。
減圧ポンプ60は、タンク80の排気口84に気密に取付けられている。この実施形態において、減圧ポンプ60は、バルブ310を介して排気口84に気密に取付けられている。減圧ポンプ60は、バルブ310を介して脱気空間82のガスを吸気する。減圧ポンプ60は、脱気空間82のガスの圧力を、大気圧に比べて圧力の低い負圧に調整可能である。
減圧ポンプ60は、脱気空間82のガスを排気することができるため、脱気空間82を減圧させることができる。なお、減圧ポンプ60には他のバルブ320も気密に取り付けられている。これにより、減圧ポンプ60は、バルブ320を介して冷却装置5(X線管装置)の外部に吸気したガスを排気することができる。
圧力センサ50は、タンク80の開口87に気密に取付けられている。圧力センサ50は、タンク80の脱気空間82の圧力を検知する。なお、圧力センサ50は、必要に応じて筐体5aの外側に位置していてもよい。脱気空間82の圧力をモニタする場合等に有効である。
タンク80の開口86にはバルブ(リークバルブ)330が気密に取付けられている。バルブ330を閉状態に切替えることでタンク80の気密性を保持することができる。また、バルブ330の一端は外気(大気)に開放されている。バルブ330を開状態に切替えることで脱気空間82にガス(外気)を導入することができ、脱気空間82の圧力を調整することができる。例えば、脱気空間82の圧力を大気圧に調整することができる。
制御ユニット90は、圧力センサ50が検知した脱気空間82の圧力の情報(圧力値)を取得可能である。制御ユニット90は、減圧ポンプ60の動作を制御可能である。このため、制御ユニット90は、圧力センサ50が所定の値を示すように減圧ポンプ60の動作を制御可能である。
また、制御ユニット90は、温度センサ4が検知した冷却液3の温度の情報を取得可能である。このため、制御ユニット90は、温度センサ4で検知した冷却液3の温度に基づいて圧力センサ50が所定の値を示すように減圧ポンプ60の動作を制御可能である。例えば、制御ユニット90は、冷却液3が高温状態であることを検知することにより減圧ポンプ60の動作を制御し、脱気空間82のガスの圧力を負圧に調整することができる。
流量センサ100は、循環流路10に気密に取付けられている。詳しくは、流量センサ100は、導管10b及び導管10c間に気密に取付けられている。流量センサ100は冷却液13の流量を検知することができる。
上記のようにX線管装置が形成されている。
ここで、本願発明者等は、冷却液13(二次冷却液)の温度に対する飽和蒸気圧の変化について調査した。冷却液13としては、水系の冷却液(水系冷却液)を利用し、水100%の冷却液を使用した場合と、PG50%水溶液(プロピレングリコール50%、水50%)の冷却液を使用した場合とについてそれぞれ調査した。調査した結果を図6及び図7に示す。なお、100kPaは、概ね1気圧(大気圧)であり、50kPaは、概ね0.5気圧であり、200kPaは、概ね2気圧である。
図6及び図7に示すように、水100%の温度が17℃、PG50%水溶液の温度が25℃の場合に飽和蒸気圧は1.9192kPaであった。すなわち、1.9192kPaの環境では、水100%は17℃、PG50%水溶液は25℃でそれぞれ沸点に達することが分かる。
水100%の温度が37℃、PG50%水溶液の温度が45℃の場合に飽和蒸気圧は6.2282kPaであった。水100%の温度が57℃、PG50%水溶液の温度が65℃の場合に飽和蒸気圧は17.202kPaであった。水100%の温度が77℃、PG50%水溶液の温度が85℃の場合に飽和蒸気圧は41.647kPaであった。水100%の温度が97℃、PG50%水溶液の温度が105℃の場合に飽和蒸気圧は62.139kPaであった。水100%の温度が107℃、PG50%水溶液の温度が115℃の場合に飽和蒸気圧は128.74kPaであった。水100%の温度が117℃、PG50%水溶液の温度が125℃の場合に飽和蒸気圧は179.48kPaであった。
上記のことから、100kPaの環境では、水100%は100℃、PG50%水溶液は108℃で沸点に達するものと推測することができる。200kPaの環境では、水100%は120℃、PG50%水溶液は128℃で沸点に達するものと推測することができる。50kPaの環境では、水100%は82℃、PG50%水溶液は90℃で沸点に達するものと推測することができる。
次いで、本願発明者等は、温度差ΔTに対する熱流速の変化について調査した。温度差ΔTは、熱伝達面(導管10fの壁面)の温度と、冷却液13の温度との差である。熱流速は、上記熱伝達面を介して冷却液13に伝わる熱量を示すものである。調査した結果を図8に示す。ここでは、冷却液13としてPG50%水溶液の冷却液を使用し、冷却液13の温度は70℃に設定(固定)されるものとして説明する。
図8に示すように、データD1は、約30kPaの環境(減圧状態)におけるPG50%水溶液(沸点:78℃)に関するデータである。データD2は、約50kPaの環境(減圧状態)におけるPG50%水溶液(沸点:88℃)に関するデータである。データD3は、約75kPaの環境(減圧状態)におけるPG50%水溶液(沸点:98℃)に関するデータである。データD4は、大気圧の環境におけるPG50%水溶液(沸点:108℃)に関するデータである。
データD1、D2、D3、D4に共通の事項であるが、温度差ΔTの変化に伴い、熱流速が途中から急激に増加していることが分かる。これは、冷却液13の沸騰によるものであり、上記熱伝達面から冷却液13への熱伝達の量が増加することを意味している。そして、温度差ΔTの上昇に伴い、始めにデータD1(最も減圧した状態の冷却液13)の熱流速が急激に増加し、続いてデータD2及びデータD3の熱流速が順に急激に増加し、最後に、データD4(大気圧の環境の冷却液13)の熱流速が急激に増加することが分かる。
なお、図8に示していないが、温度差ΔTの上昇がさらに続くと、バーンアウトが発生し、熱流速の低下を招くこととなる。すなわち、熱伝達面付近の冷却液13中に気泡が発生し、熱伝達面付近が気泡で充満し、熱伝達面から冷却液13への熱伝達が悪くなるためである。このため、バーンアウトの発生を回避するよう対処することが望ましい。バーンアウトの発生を回避する手法としては、例えば、バルブ330を開状態に切替え、脱気空間82内の圧力を大気圧側に近づける調整を行うことが挙げられる。
一定のX線管入力パワーで連続入力する場合、冷却液13の温度上昇とともに脱気空間82の圧力を徐々に低くすることが好ましい。次に、一定のX線管入力パワーで連続入力する場合に好ましいX線管装置の稼動方法について説明する。
図9に示すように、X線管装置の稼動を開始した直後の初期状態など、冷却液3の温度が十分に低い状態では、制御ユニット90は、脱気空間82の圧力Pを大気圧(P=大気圧)に調整する。さらにX線管装置の稼動が続き、冷却液3の温度が上昇すると、熱伝達面の温度が上昇し、冷却液13の温度も上昇する。このため、制御ユニット90は、冷却液3の温度上昇とともに減圧ポンプ60の動作を制御し、脱気空間82の圧力Pを負圧(P<大気圧)に調整し、冷却液13の沸点を下げる。これにより、十分な熱流速を得ることができる。
冷却液3の温度は、少なくとも温度センサ4を用いて常時検知することができ、検知した値に応じて脱気空間82の圧力を調整することができる。例えば、冷却液3の温度に依存した冷却液13の最適な沸点を選択することができる。
一般的には、冷却液3の温度の上昇に伴って脱気空間82の圧力を徐々に下げ、冷却液13の沸点を徐々に降下させればよいが、これに限らず、例えば、予め使用するX線管毎に温度シミュレーション計算や実験等を行い、指針となるグラフを作成し、グラフに基づいた脱気空間82の減圧を行うこともできる。
上記のように構成された第1の実施形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、X線管1と、ハウジング2と、冷却液3と、循環流路6と、循環ポンプ7と、循環流路10と、冷却液13と、循環ポンプ20と、熱交換器70と、熱交換器40と、タンク80と、ベローズ85と、減圧ポンプ60と、を備えている。
冷却装置5とハウジング2とが分離可能となるため、X線管装置の設置時の作業性が向上したり、X線管(ハウジングを含む)のみ交換したりすることができるメリットを得ることができる。
冷却液3はX線管1等を冷却することができる。冷却液13は冷却液3を冷却することができるため、X線管1等の冷却特性を向上させることができる。
脱気空間82の圧力を調整(減圧等)することにより、冷却液13の最適な沸点を選択することができるため、熱伝達面(導管10fの壁面)を効率よく冷却することができる。
減圧ポンプ60は、脱気空間82のガスの圧力を負圧に調整することができるため、次に挙げる効果を得ることができる。
・冷却液3の温度が上昇しても、優れた熱流速を得ることができる。すなわち、冷却液13の温度が70℃程度であっても、減圧状態における沸騰冷却を利用することにより、優れた熱流速を得ることができる。すなわち、冷却液3の熱が伝達される熱交換器70(導管10fの壁面)において、冷却液13がサブクール沸騰状態となるようにすることができる。X線管装置の外表面温度を上がり難くすることができるため、X線管1に熱負荷をより長時間かけて使用したり、X線管1により高い熱負荷をかけて使用したりしても、X線管装置の外表面温度が80℃以上とならない設計に貢献することができる。上記のことから、X線管装置の冷却性能の向上を実現することができる。
・上記のように優れた熱流速を得ることができるため、冷却液3(13)の温度の上昇を抑制することができ、冷却液3(13)に浸る金属の腐食を低減することができる。冷却液3(13)に金属部分が接触し、金属部分が腐食し易い銅を主成分とする材料で形成されている場合であっても、腐食の発生を抑制することができる。すなわち、冷却液3(13)によるX線管装置の内部腐食を低減することができる。
X線管1や、循環流路6(10)等に穴が形成される等の腐食によって生じる不良を低減することができる。例えば、腐食による真空破壊を引き起こしたり、腐食生成物がスケールとして熱伝達面に堆積することにより熱伝達率が低下してX線管1の内部温度が上昇して故障を引き起こしたりすることを低減することができる。このため、長期にわたって信頼性が高く、製品寿命の長いX線管装置を得ることができる。
・腐食生成物がスケールとして熱伝達面(X線管1、導管6bの壁面、導管10fの壁面等)に堆積してしまった場合でもそれを救済することができる。例えば、熱伝達面が銅を主成分とする金属で形成され、熱伝達面の腐食に伴い、冷却液3(13)中に溶け出した銅イオンは金属銅または銅化合物として熱伝達面に堆積する。熱伝達面に比べてスケールの熱伝達率は低いため冷却効率が低下し、また、スケールにより冷却液3(13)の流量が低下し、これにより、熱伝達面の冷却不足を招く恐れがある。しかしながら、冷却液13の沸点を下げて熱伝達面(導管10fの壁面)から放出される熱(沸騰熱)を冷却液13に積極的に伝達することができるため、熱伝達面の冷却不足を解消することができる。上記のことからも、信頼性の高いX線管装置を得ることができる。
冷却液13に溶存したり混入したりしたガス(酸素)は脱気空間82に排気されるが、減圧ポンプ60は脱気空間82のガスを外気に放出することができる。このため、初期状態において酸素が溶存している冷却液13を使用したり、着脱時に外気(酸素)が混入する恐れのあるカプラ8、9を使用したりすることができる。この場合も、上記腐食の発生を抑制することができる。
上記のことから、X線管1の冷却特性を向上させることができる、信頼性の高いX線管装置を得ることができる。
次に、第2の実施形態に係るX線管装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10に示すように、X線管装置は、第1熱伝達ユニット71を備えている。第1熱伝達ユニット71は、導管6b(循環流路6)と、熱伝達部材としての熱伝達部板71aとを有している。熱伝達部板71aは、熱伝導性を有する材料として例えばアルミニウム等の金属で形成されている。熱伝達部板71aには、導管6bを流れる冷却液3の熱が伝えられる。熱伝達部板71aは、上記熱が伝えられる第1熱伝達面71sを有している。
冷却装置5は、第2循環流路としての循環流路10、第2冷却液としての冷却液13、第2循環ポンプとしての循環ポンプ20、第2熱伝達ユニット72、第2熱交換器としての熱交換器40、ベローズ機構としての空盆30、圧力調整機構としての減圧ポンプ60、圧力センサ50、制御ユニット90、流量センサ100、及び筐体5aを有している。
循環流路10は、導管10a、導管10b、導管10c、導管10d、導管10e及び導管10fを有している。循環流路10は、循環流路6を流れる冷却液3から放出される熱が伝達される冷却液13を収容する。ここで、冷却液13に水系の冷却液を使用している。
循環ポンプ20は循環流路10に気密に取付けられている。詳しくは、循環ポンプ20は、導管10d及び導管10e間に気密に取付けられている。循環ポンプ20は、導管10eに冷却液13を吐き出し、導管10dから冷却液13を取り込む。循環ポンプ20は冷却液13を循環させることができ、冷却液13は、導管10e、導管10f、導管10a、空盆30、導管10b、導管10c及び導管10d等を循環する。
第2熱伝達ユニット72は、導管10f(循環流路10)と、熱伝達部材としての熱伝達部板72aとを有している。熱伝達部板72aは、熱伝導性を有する材料として例えばアルミニウム等の金属で形成されている。熱伝達部板72aは、第1熱伝達面71sに着脱自在に取り付けられる第2熱伝達面72sを有している。
第2熱伝達面72s及び第1熱伝達面71sは接着されている。第2熱伝達面72sと第1熱伝達面71sとの間に、油(例えば、シリコングリス)等を介在させてもよい。これにより、第2熱伝達面72s及び第1熱伝達面71sの接触面積を大きくすることができ、第1熱伝達面71sから第2熱伝達面72sへの熱伝達量の向上を図ることができる。
第2熱伝達ユニット72は、第1熱伝達ユニット71とともに熱交換器70を形成している。第2熱伝達ユニット72は、第1熱伝達面71sから第2熱伝達面72sに伝達される熱を導管10f(循環流路10)に伝達し、導管10fを流れる冷却液13に伝達する。
熱交換器40は、ラジエータ41及びファンユニット42を有している。ラジエータ41は、導管10c及び導管10dに気密に取付けられている。
空盆30は、循環流路10に気密に連通されている。空盆30は、開口31a及び開口31bを有したケース31を有している。開口31aは導管10aに気密に連通されている。開口31bは導管10bに気密に連通されている。
空盆30は、ケース31内に、冷却液充満空間33と、ガス充満空間34とを有している。冷却液充満空間33は、開口31a及び開口31bと繋がっている。冷却液充満空間33は、循環流路10に連通し冷却液13で満たされている。
空盆30は、冷却液充満空間33とガス充満空間34とに隔てるベローズ32を有している。ベローズ32は、ケース31に液密に取付けられている。ここでは、ベローズ32はゴムで形成されている。ベローズ32は、冷却液13の温度変化による体積変化を吸収し、伸縮自在である。このため、ベローズ32は、冷却液13の体積の膨張及び収縮を吸収することができる。
ベローズ32は、ガスを透過させ難い材料、すなわち、ガスに対して不透過性を示す材料で形成することが好ましい。また、ベローズ32は、表面に無定形カーボン皮膜などのガスバリア膜をコーティングして形成することが好ましい。
減圧ポンプ60は、ケース31の排気口37に気密に取付けられている。この実施形態において、減圧ポンプ60は、バルブ310を介して排気口37に気密に取付けられている。減圧ポンプ60は、バルブ310を介してガス充満空間34のガスを吸気する。減圧ポンプ60は、ガス充満空間34のガスの圧力を、大気圧に比べて圧力の低い負圧に調整可能である。
減圧ポンプ60は、ガス充満空間34のガスを排気することができるため、ガス充満空間34を減圧させることができる。なお、減圧ポンプ60にはバルブ320も気密に取り付けられている。
圧力センサ50は、ケース31の開口36に気密に取付けられている。圧力センサ50は、ケース31のガス充満空間34の圧力を検知する。
ケース31の開口38にはバルブ330が気密に取付けられている。バルブ330を閉状態に切替えることでガス充満空間34の気密性を保持することができる。また、バルブ330の一端は外気(大気)に開放されている。バルブ330を開状態に切替えることでガス充満空間34にガス(外気)を導入することができ、ガス充満空間34の圧力を調整することができる。例えば、ガス充満空間34の圧力を大気圧に調整することができる。
制御ユニット90は、圧力センサ50が検知したガス充満空間34の圧力の情報(圧力値)を取得可能である。制御ユニット90は、減圧ポンプ60の動作を制御可能である。このため、制御ユニット90は、圧力センサ50が所定の値を示すように減圧ポンプ60の動作を制御可能である。
また、制御ユニット90は、温度センサ4が検知した冷却液3の温度の情報を取得可能である。このため、制御ユニット90は、温度センサ4で検知した冷却液3の温度に基づいて圧力センサ50が所定の値を示すように減圧ポンプ60の動作を制御可能である。例えば、制御ユニット90は、冷却液3が高温状態であることを検知することにより減圧ポンプ60の動作を制御し、ガス充満空間34のガスの圧力を負圧に調整することができる。
上記のようにX線管装置が形成されている。
上記のように構成された第2の実施形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、X線管1と、ハウジング2と、冷却液3と、循環流路6と、循環ポンプ7と、循環流路10と、冷却液13と、循環ポンプ20と、熱交換器70と、熱交換器40と、空盆30と、減圧ポンプ60と、を備えている。
第1熱伝達面71s及び第2熱伝達面72sは着脱自在に取り付けられるものであり、冷却装置5とハウジング2とが分離可能となるため、X線管装置の設置時の作業性が向上したり、X線管(ハウジングを含む)のみ交換したりすることができるメリットを得ることができる。
冷却液3はX線管1等を冷却することができる。冷却液13は冷却液3を冷却することができるため、X線管1等の冷却特性を向上させることができる。
ガス充満空間34の圧力を調整(減圧等)することにより、冷却液13の最適な沸点を選択することができるため、熱伝達面(導管10fの壁面)を効率よく冷却することができる。
減圧ポンプ60は、ガス充満空間34のガスの圧力を負圧に調整することができる。
このため、この実施形態に係るX線管装置は、上述した第1の実施形態に係るX線管装置と同様の効果を得ることができる。
循環流路10は密閉系であり、上述したカプラ8、9等を利用しないで気密に連通されている。このため、冷却液13中へのガス(酸素)の混入を防止することができる。そして、この実施形態において、予め脱気処理が施された冷却液13を利用することが望ましい。これにより、上述した腐食の発生を抑制することができる。
上記のことから、X線管1の冷却特性を向上させることができる、信頼性の高いX線管装置を得ることができる。
ここで、比較例のX線管装置について説明する。
図11に示すように、X線管装置は、X線管1と、ハウジング2と、冷却液3と、循環流路6と、循環ポンプ7と、循環流路10と、冷却液13と、循環ポンプ20と、熱交換器70と、熱交換器40と、タンク80と、を備えている。冷却装置5とハウジング2とは分離可能である。
しかしながら、タンク80は、開口を有した桶部89a及び桶部89aの開口を塞いだ蓋部89bを有している。蓋部89bは、桶部89aの開口を気密に塞ぐものではない。タンク80は、冷却液13で満たされる冷却液充満空間81と、冷却液13と接触分離されることにより区域され冷却液13から分離されたガスが存在するガス充満空間88と、を有している。
上記のことから、比較例のX線管装置では、ガス充満空間88の圧力を調整(減圧等)することができないため、沸騰冷却を利用することが困難である。そして、冷却液3(13)の温度の上昇を抑制することが困難となる。このため、例えば、X線管装置の外表面温度が80℃以上とならない対策を講じる必要が生じ得る。
また、冷却液13にガス(酸素)が混入することになる。冷却液13に酸素が溶存し、冷却液13が高温となる状態では、上述した腐食が発生し易くなり、腐食に伴う問題が生じ易くなってしまう。
上記のことから、比較例では、X線管1の冷却特性を向上させることができる、信頼性の高いX線管装置を得ることはできないものである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、第1の実施形態に係るX線管装置において説明した第1熱交換器を、第2の実施形態に係るX線管装置の第1熱交換器の代わりに使用することが可能である。また、逆に第2の実施形態に係るX線管装置において説明した第1熱交換器を、第1の実施形態に係るX線管装置の第1熱交換器の代わりに使用することが可能である。
減圧ポンプ60は、減圧させる空間(82、34)のガス(空気)を大気に排出させる動作を行うものとして説明したが、これに限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、減圧ポンプ60は、減圧させる空間(82、34)と他の空間を有するタンク(密閉容器)との間で空気以外のガスを移動させる動作を行うものであってもよい。
メリットとしては、酸素を含まないガスを使用することにより、酸素が徐々に冷却液13内に拡散して溶存されることを防止することができる点である。上記第2の実施形態においては、ベローズ32を通して酸素が徐々に冷却液13内に拡散して溶存されることを防止することができる。
その結果、冷却液13中の金属の腐食溶解を低減することができる。さらに、不活性ガスであるヘリウム、ネオン、アルゴンや絶縁ガスであるSF6を使用すると、水系の冷却液13への溶存ガス量が小さく、冷却液13の温度が上がった場合の気泡発生を低減することができる。
また、冷却液13は、予め脱気されていてもよく、予め脱気された後に不活性ガスが溶存されていてもよい。
本発明の実施形態は、上述したX線管装置に限定されるものではなく、各種のX線管装置に適用可能である。
1…X線管、2…ハウジング、3,13…冷却液、4…温度センサ、5…冷却装置、6,10…循環流路、7,20…循環ポンプ、30…空盆、40,70…熱交換器、50…圧力センサ、60…減圧ポンプ、71…第1熱伝達ユニット、72…第2熱伝達ユニット、80…タンク、90…制御ユニット。

Claims (6)

  1. 電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットが収納配置された真空外囲器と、を有したX線管と、
    前記X線管を収容したハウジングと、
    前記X線管と前記ハウジングとの間の空間に充填され、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される第1冷却液と、
    前記ハウジングに連通され、前記第1冷却液を収容する第1循環流路と、
    前記第1循環流路に取付けられ、前記第1冷却液を循環させる第1循環ポンプと、
    第2循環流路と、
    前記第2循環流路に収容される水系の第2冷却液と、
    前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液を循環させる第2循環ポンプと、
    前記第1循環流路及び第2循環流路を有し、前記第1冷却液の熱を前記第2冷却液に伝達させる第1熱交換器と、
    前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液の熱を外部に放出する第2熱交換器と、
    前記第2冷却液で満たされる冷却液充満空間と、前記第2冷却液と接触分離されることにより区域される脱気空間と、前記第2循環流路に気密に取付けられ前記第2冷却液を前記冷却液充満空間に導入する導入口と、前記第2循環流路に気密に取付けられ前記冷却液充満空間から前記第2冷却液を排出する排出口と、前記脱気空間に開口したガスの排気口と、を有し、前記導入口、排出口及び排気口を閉じた状態で気密性を保持可能である容器と、
    前記第2循環流路又は容器に気密に連通され、前記第2冷却液の温度変化による体積変化を吸収する伸縮自在のベローズを有したベローズ機構と、
    前記容器の排気口に気密に取付けられ、前記脱気空間のガスを排気し、前記脱気空間を減圧させる減圧ポンプと、を備えていることを特徴とするX線管装置。
  2. 前記容器の脱気空間の圧力を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサが所定の値を示すように前記減圧ポンプの動作を制御する制御ユニットと、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のX線管装置。
  3. 電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットが収納配置された真空外囲器と、を有したX線管と、
    前記X線管を収容したハウジングと、
    前記X線管と前記ハウジングとの間の空間に充填され、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される第1冷却液と、
    前記ハウジングに連通され、前記第1冷却液を収容する第1循環流路と、
    前記第1循環流路に取付けられ、前記第1冷却液を循環させる第1循環ポンプと、
    第2循環路と、
    前記第2循環路に収容される水系の第2冷却液と、
    前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液を循環させる第2循環ポンプと、
    前記第1循環流路及び第2循環流路を有し、前記第1冷却液の熱を前記第2冷却液に伝達させる第1熱交換器と、
    前記第2循環流路に取付けられ、前記第2冷却液の熱を外部に放出する第2熱交換器と、
    前記第2循環流路に連通し前記第2冷却液で満たされる冷却液充満空間と、ガス充満空間と、前記冷却液充満空間と前記ガス充満空間とに隔て、前記第2冷却液の温度変化による体積変化を吸収する伸縮自在のベローズと、を有したベローズ機構と、
    前記ベローズ機構のガス充満空間に気密に連通され、前記ガス充満空間のガスを排気し、前記ガス充満空間を減圧させる減圧ポンプと、を備えていることを特徴とするX線管装置。
  4. 前記第1熱交換器は、
    前記第1循環流路と、前記第1循環流路を流れる前記第1冷却液の熱が伝えられる第1熱伝達面と、を有する第1熱伝達ユニットと、
    前記第2循環流路と、前記第1熱伝達面に着脱自在に取り付けられる第2熱伝達面と、を有し、前記第1熱伝達面から前記第2熱伝達面に伝達される熱を前記第2循環流路を流れる前記第2冷却液に伝える、前記第2熱伝達ユニットと、
    を備えていることを特徴とする請求項3に記載のX線管装置。
  5. 前記ガス充満空間の圧力を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサが所定の値を示すように前記減圧ポンプの動作を制御する制御ユニットと、をさらに備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載のX線管装置。
  6. 前記第1冷却液の温度を検知する温度センサをさらに備え、
    前記制御ユニットは、前記温度センサで検知した前記第1冷却液の温度に基づいて前記圧力センサが所定の値を示すように前記減圧ポンプの動作を制御することを特徴とする請求項2又は5に記載のX線管装置。
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