JPH0217439Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0217439Y2 JPH0217439Y2 JP1984029531U JP2953184U JPH0217439Y2 JP H0217439 Y2 JPH0217439 Y2 JP H0217439Y2 JP 1984029531 U JP1984029531 U JP 1984029531U JP 2953184 U JP2953184 U JP 2953184U JP H0217439 Y2 JPH0217439 Y2 JP H0217439Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- ray tube
- oil
- insulating medium
- bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 4
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000004846 x-ray emission Methods 0.000 description 1
Landscapes
- X-Ray Techniques (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
この考案はX線管と,X線管の周囲に油状又は
ガス状の冷却用絶縁性媒体を封入した管容器とで
構成されるX線管装置に関するもので,主として
X線管外囲器が破壊したときに起る管容器内圧力
の異常上昇による管容器の破壊を防止すると共に
前記絶縁性流体の管容器外への流出事故を防止し
ようとするものである。
ガス状の冷却用絶縁性媒体を封入した管容器とで
構成されるX線管装置に関するもので,主として
X線管外囲器が破壊したときに起る管容器内圧力
の異常上昇による管容器の破壊を防止すると共に
前記絶縁性流体の管容器外への流出事故を防止し
ようとするものである。
(ロ)従来技術
従来のX線管装置の構造は第2図に示すとおり
陽極17と陰極19が外囲器1′に収容されたX
線管1と,一端開放端がゴムベロー3を有する側
板6′で閉塞され,他端開放端がサーマルスイツ
チ5とそれの作動片としてのゴム板4とを有する
側板6で閉塞された管容器2とで構成されてお
り,この密封された管容器2内に前記X線管1と
絶縁油8が収納されている。
陽極17と陰極19が外囲器1′に収容されたX
線管1と,一端開放端がゴムベロー3を有する側
板6′で閉塞され,他端開放端がサーマルスイツ
チ5とそれの作動片としてのゴム板4とを有する
側板6で閉塞された管容器2とで構成されてお
り,この密封された管容器2内に前記X線管1と
絶縁油8が収納されている。
上記構成においてX線管外囲器1′内の陽極1
7と陰極19の間に高電圧を印加するとX線管容
器2内に封入されている絶縁油8の温度が上昇し
て油が膨脹してきたときゴムベロー3がへこみ管
容器2内の圧力を一定に保つてX線管外囲器1′
が破損しないようになつている。絶縁油8の温度
がさらに上昇しゴムベロー3の容積の限界まで膨
脹すると,ゴムベロー3の反対側にあるゴム板4
が押されてサーマルスイツチ5が作動してX線管
への入力が遮断され,それ以上油温が上昇するの
を防止する機構になつている。なお,図中7,
7′はカバーである。
7と陰極19の間に高電圧を印加するとX線管容
器2内に封入されている絶縁油8の温度が上昇し
て油が膨脹してきたときゴムベロー3がへこみ管
容器2内の圧力を一定に保つてX線管外囲器1′
が破損しないようになつている。絶縁油8の温度
がさらに上昇しゴムベロー3の容積の限界まで膨
脹すると,ゴムベロー3の反対側にあるゴム板4
が押されてサーマルスイツチ5が作動してX線管
への入力が遮断され,それ以上油温が上昇するの
を防止する機構になつている。なお,図中7,
7′はカバーである。
しかしながら,放電や機械的振動などでガラス
製の場合が多いX線管外囲器1′が破損した場合,
絶縁油8はX線管外囲器1′内に侵入する。X線
管に高電圧を印加中は陽極17の温度は約1000℃
の高温になつているので,侵入した油は瞬時に気
化し管容器2内の圧力は異常に高くなる。その
際,管容器2内の圧力上昇をゴムベロー3で吸収
できればよいが,それが限界に達していると管容
器2は完全に密閉されているため膨脹した絶縁油
8の逃げ場がなく,放射口部18あるいは側板
6,6′が破損し,高温の絶縁油8が管容器2外
へ噴出する危険がある。
製の場合が多いX線管外囲器1′が破損した場合,
絶縁油8はX線管外囲器1′内に侵入する。X線
管に高電圧を印加中は陽極17の温度は約1000℃
の高温になつているので,侵入した油は瞬時に気
化し管容器2内の圧力は異常に高くなる。その
際,管容器2内の圧力上昇をゴムベロー3で吸収
できればよいが,それが限界に達していると管容
器2は完全に密閉されているため膨脹した絶縁油
8の逃げ場がなく,放射口部18あるいは側板
6,6′が破損し,高温の絶縁油8が管容器2外
へ噴出する危険がある。
このような高温の絶縁油8の噴出飛散は,患者
ないし術者に火傷を与える他周囲物を汚染する。
ないし術者に火傷を与える他周囲物を汚染する。
(ハ) 目的
この考案はX線管外囲器の破損などで,管容器
内の圧力が管容器内に設けられたベローの吸収限
界以上に異常に上昇してもそれを吸収し管容器の
破損を防止すると共に絶縁媒体の管容器外への噴
出飛散を防止できるX線管装置を提供することを
目的としている。
内の圧力が管容器内に設けられたベローの吸収限
界以上に異常に上昇してもそれを吸収し管容器の
破損を防止すると共に絶縁媒体の管容器外への噴
出飛散を防止できるX線管装置を提供することを
目的としている。
(ニ) 構成
この考案は上記目的を達成するために,X線管
を収納する管容器に管容器内の圧力が所定値に達
した際に作動する安全弁と,それの作動により流
出する絶縁媒体を受納する袋体を配置したもので
ある。
を収納する管容器に管容器内の圧力が所定値に達
した際に作動する安全弁と,それの作動により流
出する絶縁媒体を受納する袋体を配置したもので
ある。
(ホ) 実施例
以下実施例について説明する。第1図はこの考
案の実施例の構成を示す断面図であるが,側板6
に装着された安全弁10のピストン11は平常は
バネ15により押し上げられて絶縁油8が油入口
16から出られないように油入口16を閉じてい
る。いまX線管内容器2内の絶縁油8の圧力が何
等かの原因(たとえばX線管外囲器1′の破損な
ど)によつて異常に高くなるとピストン11は押
し下げられて前記油入口16が開き膨脹した油8
はパイプ13を通つて容器2内に設けられた緩衝
空間20の方へ導かれパイプ13の一端に取付け
られたゴム製の袋体14へ流れ込む。ゴム袋体1
4がさらにふくらんで緩衝空間20に一杯になる
とカバー7を押し,カバー7は外れて袋体14は
さらに多くの油を貯えることが可能となる。この
ような構成にすることにより膨脹した油を貯える
ためのスペースを新に管容器2内に設けることな
く,より多くの油を貯えることが可能となる。
案の実施例の構成を示す断面図であるが,側板6
に装着された安全弁10のピストン11は平常は
バネ15により押し上げられて絶縁油8が油入口
16から出られないように油入口16を閉じてい
る。いまX線管内容器2内の絶縁油8の圧力が何
等かの原因(たとえばX線管外囲器1′の破損な
ど)によつて異常に高くなるとピストン11は押
し下げられて前記油入口16が開き膨脹した油8
はパイプ13を通つて容器2内に設けられた緩衝
空間20の方へ導かれパイプ13の一端に取付け
られたゴム製の袋体14へ流れ込む。ゴム袋体1
4がさらにふくらんで緩衝空間20に一杯になる
とカバー7を押し,カバー7は外れて袋体14は
さらに多くの油を貯えることが可能となる。この
ような構成にすることにより膨脹した油を貯える
ためのスペースを新に管容器2内に設けることな
く,より多くの油を貯えることが可能となる。
(ヘ) 効果
この考案によれば異常圧力上昇による管容器の
破損ならびに絶縁媒体の管容器外への流出・飛散
が有効に防止できるものである。また,異常圧力
上昇により膨脹した絶縁媒体ならびにそれの気化
ガスを受納する袋体として実施例のように弾性袋
体を用いれば,大量の絶縁媒体の受納が可能であ
ると共に管容器内に新たに受納スペースを設ける
必要がなく,X線管装置をコンパクトにできる。
破損ならびに絶縁媒体の管容器外への流出・飛散
が有効に防止できるものである。また,異常圧力
上昇により膨脹した絶縁媒体ならびにそれの気化
ガスを受納する袋体として実施例のように弾性袋
体を用いれば,大量の絶縁媒体の受納が可能であ
ると共に管容器内に新たに受納スペースを設ける
必要がなく,X線管装置をコンパクトにできる。
第1図はこの考案の主要部の構成を示す断面
図,第2図は従来装置の構成を示す断面図であ
る。 1:X線管外囲器、2:管容器、3:ゴムベロ
ー、4:ゴム板、5:サーマルスイツチ、6,
6′:側板、7,7′:カバー、8:絶縁油(絶縁
媒体)、9:X線管ステータ、10:安全弁、1
1:ピストン、12:Oリング、13:パイプ、
14:弾性袋体、15:バネ、16:油入口、1
7:陽極、18:X線放射口部、19:陰極、2
0:緩衝空間。
図,第2図は従来装置の構成を示す断面図であ
る。 1:X線管外囲器、2:管容器、3:ゴムベロ
ー、4:ゴム板、5:サーマルスイツチ、6,
6′:側板、7,7′:カバー、8:絶縁油(絶縁
媒体)、9:X線管ステータ、10:安全弁、1
1:ピストン、12:Oリング、13:パイプ、
14:弾性袋体、15:バネ、16:油入口、1
7:陽極、18:X線放射口部、19:陰極、2
0:緩衝空間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) X線管を冷却用絶縁性媒体で満たした管容器
に収容したX線管装置において,前記絶縁性媒
体の熱膨脹に伴う前記管容器内の圧力が所定値
に達した際に作動する安全弁と,安全弁の作動
に伴つて噴出した前記絶縁性媒体を受納する袋
体とを前記管容器に設置したことを特徴とする
X線管装置。 (2) 袋体が伸縮可能な弾性袋体であることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のX
線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2953184U JPS60142500U (ja) | 1984-02-29 | 1984-02-29 | X線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2953184U JPS60142500U (ja) | 1984-02-29 | 1984-02-29 | X線管装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60142500U JPS60142500U (ja) | 1985-09-20 |
JPH0217439Y2 true JPH0217439Y2 (ja) | 1990-05-15 |
Family
ID=30528424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2953184U Granted JPS60142500U (ja) | 1984-02-29 | 1984-02-29 | X線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60142500U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010067544A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Ishida Co Ltd | X線発生装置及びx線検査装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4327741Y1 (ja) * | 1965-08-12 | 1968-11-15 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53134674U (ja) * | 1977-03-31 | 1978-10-25 |
-
1984
- 1984-02-29 JP JP2953184U patent/JPS60142500U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4327741Y1 (ja) * | 1965-08-12 | 1968-11-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60142500U (ja) | 1985-09-20 |
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