JPH0628990A - 放射線装置の安全装置 - Google Patents
放射線装置の安全装置Info
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- JPH0628990A JPH0628990A JP4223309A JP22330992A JPH0628990A JP H0628990 A JPH0628990 A JP H0628990A JP 4223309 A JP4223309 A JP 4223309A JP 22330992 A JP22330992 A JP 22330992A JP H0628990 A JPH0628990 A JP H0628990A
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- H05G1/025—Means for cooling the X-ray tube or the generator
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- H05G1/00—X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- X-Ray Techniques (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 保護カバー内に収容されたX線管と、このX
線管を冷却するための冷却流体をX線管と保護カバーの
内壁との間を循環させる冷却回路とを有するX線放射装
置の安全装置。 【構成】 吐出量が大きな流体接続部材(1) を介して冷
却回路に接続された液密且つ真空密封された剛体のキャ
ビティー(10)を有し、このキャビティー(10)は冷却流体
の圧力が一定の圧力閾値(Ps)を越えた時に冷却流体の作
用で機械的且つ自動的に開く。 【効果】 保護カバー内の冷却流体の圧力が過剰になる
のを防止する。放射線装置、特にX線管の冷却系に適用
される。
線管を冷却するための冷却流体をX線管と保護カバーの
内壁との間を循環させる冷却回路とを有するX線放射装
置の安全装置。 【構成】 吐出量が大きな流体接続部材(1) を介して冷
却回路に接続された液密且つ真空密封された剛体のキャ
ビティー(10)を有し、このキャビティー(10)は冷却流体
の圧力が一定の圧力閾値(Ps)を越えた時に冷却流体の作
用で機械的且つ自動的に開く。 【効果】 保護カバー内の冷却流体の圧力が過剰になる
のを防止する。放射線装置、特にX線管の冷却系に適用
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線装置(appareil de
radiologie)の安全装置、特にX線放射装置のX線管の
冷却流体の圧力を調節する装置に関するものである。
radiologie)の安全装置、特にX線放射装置のX線管の
冷却流体の圧力を調節する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線管は陰極と陽極とで構成され、これ
ら2つの電極は、これらの電極間が電気絶縁されるよう
な真空の密封ジャケット(保護カバー)内に封入されて
いる。陰極に高電圧が加えられると電子ビームが発生
し、この電子ビームはX線放射の焦点を構成する陽極上
の小さな表面と衝突する。X線管の作動時に、陰極と陽
極との間に電子ビームを生じさせてX線へ変換されるエ
ネルギーはその一部に過ぎず、残りの大部分のエネルギ
ーは熱に変わるため、X線管は極めて熱くなる。X線放
射装置では、この熱を放熱させるために、X線管を保護
ジャケットすなわちシースの中に密封し、X線管とシー
ス内壁との間に冷却流体を循環させて、この冷却流体と
X線管とを接触させる。接触によって加熱された冷却流
体は回路中の熱交換器、例えば、空冷式または水冷型の
熱交換器で冷却される。従って、保護ジャケットに収容
された冷却流体は温度が極めて上昇し、容積が膨張す
る。そのため、X線管が正常使用範囲から外れた場合に
は、保護ジャケット内の圧力が過圧になる危険性があ
る。一方、冷却流体の圧力は、X線放射装置を劣化させ
ないために、約4バール程度の限界閾値以上に上げるこ
とができない。
ら2つの電極は、これらの電極間が電気絶縁されるよう
な真空の密封ジャケット(保護カバー)内に封入されて
いる。陰極に高電圧が加えられると電子ビームが発生
し、この電子ビームはX線放射の焦点を構成する陽極上
の小さな表面と衝突する。X線管の作動時に、陰極と陽
極との間に電子ビームを生じさせてX線へ変換されるエ
ネルギーはその一部に過ぎず、残りの大部分のエネルギ
ーは熱に変わるため、X線管は極めて熱くなる。X線放
射装置では、この熱を放熱させるために、X線管を保護
ジャケットすなわちシースの中に密封し、X線管とシー
ス内壁との間に冷却流体を循環させて、この冷却流体と
X線管とを接触させる。接触によって加熱された冷却流
体は回路中の熱交換器、例えば、空冷式または水冷型の
熱交換器で冷却される。従って、保護ジャケットに収容
された冷却流体は温度が極めて上昇し、容積が膨張す
る。そのため、X線管が正常使用範囲から外れた場合に
は、保護ジャケット内の圧力が過圧になる危険性があ
る。一方、冷却流体の圧力は、X線放射装置を劣化させ
ないために、約4バール程度の限界閾値以上に上げるこ
とができない。
【0003】圧力過剰となる危険を解決するための公知
の解決方法は2つある。その1つは冷却流体が膨張して
容積が大きくなるのを許す方法であり、他の方法は冷却
流体の圧力または温度を制御する方法である。第1の解
決方法では、X線管の保護ジャケットに弾性メンブレン
(膜) を取付けて、X線管がノーマルに作動している時
に冷却流体が膨張して容積が変化できるようにしてい
る。しかし、温度が著しく上昇した場合には弾性メンブ
レンの許容膨張限界を越えて冷却流体の容積が膨張する
ため、弾性メンブレンが破れて、加熱された冷却流体、
例えば約10リットルの容積の熱い冷却流体が患者や放射
線技師の近くに流出する危険があり、さらには、X線管
が破裂して、X線放射装置全体が破損するという危険も
ある。また、最近の傾向はX線放射装置の寸法をできる
限り小さくして、膨張容積が大きくならないようにして
いる。また、冷却流体の放出量を可能な限り少なくする
ために保護ジャケットを剛体とし且つ密封した場合に
は、保護ジャケット内の流体の圧力が過圧になった際の
危険性はさらに大きくなる。
の解決方法は2つある。その1つは冷却流体が膨張して
容積が大きくなるのを許す方法であり、他の方法は冷却
流体の圧力または温度を制御する方法である。第1の解
決方法では、X線管の保護ジャケットに弾性メンブレン
(膜) を取付けて、X線管がノーマルに作動している時
に冷却流体が膨張して容積が変化できるようにしてい
る。しかし、温度が著しく上昇した場合には弾性メンブ
レンの許容膨張限界を越えて冷却流体の容積が膨張する
ため、弾性メンブレンが破れて、加熱された冷却流体、
例えば約10リットルの容積の熱い冷却流体が患者や放射
線技師の近くに流出する危険があり、さらには、X線管
が破裂して、X線放射装置全体が破損するという危険も
ある。また、最近の傾向はX線放射装置の寸法をできる
限り小さくして、膨張容積が大きくならないようにして
いる。また、冷却流体の放出量を可能な限り少なくする
ために保護ジャケットを剛体とし且つ密封した場合に
は、保護ジャケット内の流体の圧力が過圧になった際の
危険性はさらに大きくなる。
【0004】こうした危険を無くすための第2の解決方
法では、冷却流体の圧力または温度を検知するセンサを
備えた安全装置を用いている。しかし、X線管の開発方
向はますます高電力の方向、特に陽極の熱容量を大きく
し、しかも、X線放射装置の寸法を小さくする方向に向
かっているため、保護ジャケット内の冷却流体の圧力が
過圧になる危険性が大きくなっている。すなわち、X線
検査をかなり長時間行った場合には、冷却流体の温度が
限界値に近づき、陽極内に蓄積される熱が最大になるた
め、安全装置が完全に作動したとしても、例えば停電に
よって冷却系が停止した場合には、冷却流体の温度が著
しく上昇し、極めて危険なことになる。すなわち、陽極
が最大温度になっている時には、放射線によって蓄積さ
れた熱が陽極から流体の方へ放出されるが、冷却流体に
は冷却能力がなくなっている。しかも、正にこの瞬間に
X線管が破損すると、陽極の熱が瞬時に冷却流体に与え
られるが、安全装置はX線管の供給電力を切断すること
しかしないので、保護ジャケット内の冷却流体の圧力の
加圧状態になる危険を防止することはできない。
法では、冷却流体の圧力または温度を検知するセンサを
備えた安全装置を用いている。しかし、X線管の開発方
向はますます高電力の方向、特に陽極の熱容量を大きく
し、しかも、X線放射装置の寸法を小さくする方向に向
かっているため、保護ジャケット内の冷却流体の圧力が
過圧になる危険性が大きくなっている。すなわち、X線
検査をかなり長時間行った場合には、冷却流体の温度が
限界値に近づき、陽極内に蓄積される熱が最大になるた
め、安全装置が完全に作動したとしても、例えば停電に
よって冷却系が停止した場合には、冷却流体の温度が著
しく上昇し、極めて危険なことになる。すなわち、陽極
が最大温度になっている時には、放射線によって蓄積さ
れた熱が陽極から流体の方へ放出されるが、冷却流体に
は冷却能力がなくなっている。しかも、正にこの瞬間に
X線管が破損すると、陽極の熱が瞬時に冷却流体に与え
られるが、安全装置はX線管の供給電力を切断すること
しかしないので、保護ジャケット内の冷却流体の圧力の
加圧状態になる危険を防止することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一定
の圧力閾値を越えると直ちに自動的に作動し、しかも、
僅かな容積の流体のみを放出して所定の最大閾値以下の
圧力に下げるようにして保護カバー内のX線管の冷却流
体の圧力が加圧状態になる危険を防止する安全装置を提
供することにある。
の圧力閾値を越えると直ちに自動的に作動し、しかも、
僅かな容積の流体のみを放出して所定の最大閾値以下の
圧力に下げるようにして保護カバー内のX線管の冷却流
体の圧力が加圧状態になる危険を防止する安全装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にX線管
を収容した保護カバー内を冷却流体が循環するようなX
線放射装置の安全装置において、安全装置を液密且つ真
空密封された剛体のキャビティーで構成し、このキャビ
ティーを吐出量の大きな流体接続部材を介して保護カバ
ーに接続し、冷却流体の圧力が一定の圧力閾値を越えた
場合に冷却流体の作用で流体接続部材を機械的且つ自動
的に開くようにした点に特徴がある。
を収容した保護カバー内を冷却流体が循環するようなX
線放射装置の安全装置において、安全装置を液密且つ真
空密封された剛体のキャビティーで構成し、このキャビ
ティーを吐出量の大きな流体接続部材を介して保護カバ
ーに接続し、冷却流体の圧力が一定の圧力閾値を越えた
場合に冷却流体の作用で流体接続部材を機械的且つ自動
的に開くようにした点に特徴がある。
【0007】本発明の上記以外の目的、利点および特徴
は添付図面を参照して説明する以下の実施例から明らか
になろう。なお、各図面で同じ参照番号を付けた要素は
同じ機能で同じ結果を達成するものである。
は添付図面を参照して説明する以下の実施例から明らか
になろう。なお、各図面で同じ参照番号を付けた要素は
同じ機能で同じ結果を達成するものである。
【0008】
【実施例】図1の横断面図で示した本発明の第1実施態
様の安全装置は液密且つ真空密封された例えば円筒形の
剛体のキャビティー10を有している。このキャビティー
10はX線放射装置の真空下で冷却流体が収容でき且つ保
護カバーが良好に作動できるようになっている。このキ
ャビティー10は、吐出量が大きい流体接続部材(raccord
hydraulique)1を介して冷却流体回路、すなわち保護
カバーまたは冷却流体回路の管路と連通している。キャ
ビティー10の内部には水圧継手1と対向した状態でカー
ボンシート2が配置されている。このカーボンシート2
は、X線管が正常に作動している時には気密性を確保し
ているが、冷却流体の圧力が所定の過圧値、例えば2〜
4バールになった時には、冷却流体がほぼ瞬間的にキャ
ビティー10の中に流入できるような厚さに較正されてい
る。このキャビティー10は初期状態を低圧下にしておく
ことができる。また、カーボンシート2とこの安全装置
外部の表示器との間に電気接点3を配置して、この電気
接点3がカーボンシート2によって電気的に閉じられた
際に安全装置が作動したことを表示する。
様の安全装置は液密且つ真空密封された例えば円筒形の
剛体のキャビティー10を有している。このキャビティー
10はX線放射装置の真空下で冷却流体が収容でき且つ保
護カバーが良好に作動できるようになっている。このキ
ャビティー10は、吐出量が大きい流体接続部材(raccord
hydraulique)1を介して冷却流体回路、すなわち保護
カバーまたは冷却流体回路の管路と連通している。キャ
ビティー10の内部には水圧継手1と対向した状態でカー
ボンシート2が配置されている。このカーボンシート2
は、X線管が正常に作動している時には気密性を確保し
ているが、冷却流体の圧力が所定の過圧値、例えば2〜
4バールになった時には、冷却流体がほぼ瞬間的にキャ
ビティー10の中に流入できるような厚さに較正されてい
る。このキャビティー10は初期状態を低圧下にしておく
ことができる。また、カーボンシート2とこの安全装置
外部の表示器との間に電気接点3を配置して、この電気
接点3がカーボンシート2によって電気的に閉じられた
際に安全装置が作動したことを表示する。
【0009】容積が極端に大きいキャビティー10を使用
する代わりに、冷却流体の圧力の過剰になった時用の大
きな膨張容積を得るために、剛体のキャビティー10の外
部に弾性キャビティー60を設け、キャビティー10と弾性
キャビティー60とを弁5を介して連通することもでき
る。この弁5は過剰圧力値が小さい場合、例えば 0.5バ
ールの場合に破損して開き、それによって、衝撃波を受
けるキャビティー10の容積に追加の容積60を加えること
ができるようになっている。この追加の弾性キャビティ
ー60は膨張可能なゴムの袋で作ることができる。本出願
人が実際に製作した安全装置の実施例では、カーボンシ
ート2の直径を100 mmにすることによって、カーボンシ
ート2の破断圧力精度を±15%にすることができた。弾
性キャビティー60を設ける解決法の利点は、X線管の通
常作動時に場所を占めず且つX線放射装置の重量を大き
くしないで追加の膨張容積を確保することができるとと
もに、安全装置の作動を目で見ることができる点にあ
る。
する代わりに、冷却流体の圧力の過剰になった時用の大
きな膨張容積を得るために、剛体のキャビティー10の外
部に弾性キャビティー60を設け、キャビティー10と弾性
キャビティー60とを弁5を介して連通することもでき
る。この弁5は過剰圧力値が小さい場合、例えば 0.5バ
ールの場合に破損して開き、それによって、衝撃波を受
けるキャビティー10の容積に追加の容積60を加えること
ができるようになっている。この追加の弾性キャビティ
ー60は膨張可能なゴムの袋で作ることができる。本出願
人が実際に製作した安全装置の実施例では、カーボンシ
ート2の直径を100 mmにすることによって、カーボンシ
ート2の破断圧力精度を±15%にすることができた。弾
性キャビティー60を設ける解決法の利点は、X線管の通
常作動時に場所を占めず且つX線放射装置の重量を大き
くしないで追加の膨張容積を確保することができるとと
もに、安全装置の作動を目で見ることができる点にあ
る。
【0010】図2の横断面図で示した安全装置の第2の
実施態様はX線放射装置に固有な2つの課題、すなわち
X線管の保護カバー内の冷却流体の容積を大きくせずに
膨張できるという第1の課題と、冷却流体の圧力が所定
限界を越えた場合に安全に作動するという第2の課題を
解決することができる。この安全装置は、例えば円筒形
の剛体のキャビティー10を有し、このキャビティー10は
金属製の密封用蛇腹18とキャビティー10の内部に蛇腹18
と平行に配置された保護用スぺーサー19とで密封接続さ
れた2つの部分11、12によって構成されている。これら
2つの部分11、12は蛇腹18の外側に配置された破断棒13
および案内棒14によって互いに連結されている。破断棒
13は、一定の圧力閾値Ps の内でキャビティー10の内面
に加わる圧力が所定の破損圧力、例えば2〜4バールと
なるように較正されている。部分11は吐出量の大きい水
圧継手1を介して冷却流体の回路、例えば保護カバーと
連通している。キャビティー10の内部には2つの極限位
置15aと15bとの間を移動可能な例えばゴム製の弾性密
封メンブレン15が配置されている。このメンブレン15の
外周囲部は部分11に固定されている。X線管が正常に作
動している時には、冷却流体はメンブレン15の2つの極
限位置の間でキャビティー10の内部に膨張する。流体圧
力がメンブレン15の極限位置15bで許された固定圧力閾
値PS を越えるた場合には、メンブレン15が破れると同
時に破断棒13が破断して、蛇腹18が伸びる。それによっ
てキャビティー10の容積が瞬時に大きくなって冷却流体
を収容することができる。なお、部分11と12は案内棒14
によって互いに平行に保持される。
実施態様はX線放射装置に固有な2つの課題、すなわち
X線管の保護カバー内の冷却流体の容積を大きくせずに
膨張できるという第1の課題と、冷却流体の圧力が所定
限界を越えた場合に安全に作動するという第2の課題を
解決することができる。この安全装置は、例えば円筒形
の剛体のキャビティー10を有し、このキャビティー10は
金属製の密封用蛇腹18とキャビティー10の内部に蛇腹18
と平行に配置された保護用スぺーサー19とで密封接続さ
れた2つの部分11、12によって構成されている。これら
2つの部分11、12は蛇腹18の外側に配置された破断棒13
および案内棒14によって互いに連結されている。破断棒
13は、一定の圧力閾値Ps の内でキャビティー10の内面
に加わる圧力が所定の破損圧力、例えば2〜4バールと
なるように較正されている。部分11は吐出量の大きい水
圧継手1を介して冷却流体の回路、例えば保護カバーと
連通している。キャビティー10の内部には2つの極限位
置15aと15bとの間を移動可能な例えばゴム製の弾性密
封メンブレン15が配置されている。このメンブレン15の
外周囲部は部分11に固定されている。X線管が正常に作
動している時には、冷却流体はメンブレン15の2つの極
限位置の間でキャビティー10の内部に膨張する。流体圧
力がメンブレン15の極限位置15bで許された固定圧力閾
値PS を越えるた場合には、メンブレン15が破れると同
時に破断棒13が破断して、蛇腹18が伸びる。それによっ
てキャビティー10の容積が瞬時に大きくなって冷却流体
を収容することができる。なお、部分11と12は案内棒14
によって互いに平行に保持される。
【0011】図3は図2と類似した図であるが、冷却流
体の超過圧力が許容圧力閾値PS より大きくなって安全
装置が作動した後の図である。キャビティー10の容積は
追加の容積 100の分だけ大きくなっている。従って、X
線放射装置のユーザは安全装置が作動したことを目で確
認することができる。圧力が過剰になった場合にメンブ
レン15を容易に破ることができるように、図2、図3に
図示したような切断ポイント17をキャビティー10の部分
12の内面に設けることもできる。この破断ポイント17
は、冷却流体の通常の膨張時にメンブレン15が限界位置
15bの位置に来た時に、誤ってメンブレン15が破れない
ようにするために発砲体17aで保護しておくことができ
る。この発砲体17aが潰れて切断ポイント17が露出する
のは、冷却流体の圧力が超過してメンブレン15がキャビ
ティー10の内壁に押しつけられた時のみである。
体の超過圧力が許容圧力閾値PS より大きくなって安全
装置が作動した後の図である。キャビティー10の容積は
追加の容積 100の分だけ大きくなっている。従って、X
線放射装置のユーザは安全装置が作動したことを目で確
認することができる。圧力が過剰になった場合にメンブ
レン15を容易に破ることができるように、図2、図3に
図示したような切断ポイント17をキャビティー10の部分
12の内面に設けることもできる。この破断ポイント17
は、冷却流体の通常の膨張時にメンブレン15が限界位置
15bの位置に来た時に、誤ってメンブレン15が破れない
ようにするために発砲体17aで保護しておくことができ
る。この発砲体17aが潰れて切断ポイント17が露出する
のは、冷却流体の圧力が超過してメンブレン15がキャビ
ティー10の内壁に押しつけられた時のみである。
【0012】図4は第2の実施例の安全装置の平面図で
あり、案内棒14と破断棒13とが交互に配置されている様
子を表している。
あり、案内棒14と破断棒13とが交互に配置されている様
子を表している。
【0013】図5は本発明の安全装置の第2の実施態様
の変形実施例を示している。図5の横断面図では、メン
ブレン15を切断ポイント17で破るという解決法の代わり
に、吐出量が大きい超過圧力弁40をメンブレン15に取付
けてある。図6に示す第2の実施態様の別の変形実施例
では、キャビティー10の2つの部分11、12を互いに固定
する固定装置が、部分12の外側面上に配置された少なく
とも3つのボール装置20によって構成されている。各ボ
ール装置のボール 130は部分11に形成された溝 140内に
バネ 150によって保持されており、バネ 150はキャビテ
ィー10内の冷却流体の圧力が超過した時にボールが溝 1
40から出て、金属製蛇腹18が伸びることができるように
調節されている。本出願人が実際に製作した例では、10
リットルの冷却流体で作動するX線放射装置の場合、円
筒形キャビティーを内径 160mm、外径 200mm、全体の高
さ70mmにした。正常な冷却流体の膨張容量は 1.3リット
ルであり、過剰圧力時には蛇腹の高さ 300mmに対応する
4.5リットルの追加の容量が使える。この値はX線放射
装置の使用に適した値である。
の変形実施例を示している。図5の横断面図では、メン
ブレン15を切断ポイント17で破るという解決法の代わり
に、吐出量が大きい超過圧力弁40をメンブレン15に取付
けてある。図6に示す第2の実施態様の別の変形実施例
では、キャビティー10の2つの部分11、12を互いに固定
する固定装置が、部分12の外側面上に配置された少なく
とも3つのボール装置20によって構成されている。各ボ
ール装置のボール 130は部分11に形成された溝 140内に
バネ 150によって保持されており、バネ 150はキャビテ
ィー10内の冷却流体の圧力が超過した時にボールが溝 1
40から出て、金属製蛇腹18が伸びることができるように
調節されている。本出願人が実際に製作した例では、10
リットルの冷却流体で作動するX線放射装置の場合、円
筒形キャビティーを内径 160mm、外径 200mm、全体の高
さ70mmにした。正常な冷却流体の膨張容量は 1.3リット
ルであり、過剰圧力時には蛇腹の高さ 300mmに対応する
4.5リットルの追加の容量が使える。この値はX線放射
装置の使用に適した値である。
【0014】上記実施例のいずれの場合にも、キャビテ
ィー10の2つの部分11、12を接続する電気接点 110(図
4)を取付けて、冷却流体の圧力が過剰になった場合に
安全装置が作動したことを外部の表示器に表示すること
ができる。本発明のX線放射装置用安全装置は、X線管
の破損を防止するために決定された圧力閾値Ps を越え
るた時に自動的に作動し、しかも、外から無効にでき
ず、例えば停電等によって作動が停止することがないと
いう利点がある。本発明の安全装置はX線管の保護カバ
ー上に取付けたり、冷却流体回路の管路に接続すること
ができるので、寸法と総重量を大きくしないで任意のX
線放射装置に容易に適用することができる。
ィー10の2つの部分11、12を接続する電気接点 110(図
4)を取付けて、冷却流体の圧力が過剰になった場合に
安全装置が作動したことを外部の表示器に表示すること
ができる。本発明のX線放射装置用安全装置は、X線管
の破損を防止するために決定された圧力閾値Ps を越え
るた時に自動的に作動し、しかも、外から無効にでき
ず、例えば停電等によって作動が停止することがないと
いう利点がある。本発明の安全装置はX線管の保護カバ
ー上に取付けたり、冷却流体回路の管路に接続すること
ができるので、寸法と総重量を大きくしないで任意のX
線放射装置に容易に適用することができる。
【図1】 本発明の安全装置の第1の実施態様の横断面
図。
図。
【図2】 本発明の安全装置の第2の実施態様の横断面
図。
図。
【図3】 第2の実施態様の安全装置が作動した後の横
断面図。
断面図。
【図4】 第2の実施態様の安全装置の平面図面。
【図5】 本発明の第2の実施態様の変形実施例の横断
面図。
面図。
【図6】 本発明の第2の実施態様のさらに他の変形実
施例の横断面図。
施例の横断面図。
1 水圧継手 2 カーボンシ
ート 5 弁 10 キャビティ
ー 13 破断棒 14 案内棒 15 メンブレン 17 切断ポイン
ト 18 蛇腹 19 保護用スぺ
ーサー 20 ボール装置 40 超過圧力弁 60 追加のキャビティー 110 電気接点 130 ボール 140 溝 150 バネ
ート 5 弁 10 キャビティ
ー 13 破断棒 14 案内棒 15 メンブレン 17 切断ポイン
ト 18 蛇腹 19 保護用スぺ
ーサー 20 ボール装置 40 超過圧力弁 60 追加のキャビティー 110 電気接点 130 ボール 140 溝 150 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャック ル グァン フランス国 75011 パリ リュ ドゥ モントルィユ 119 (72)発明者 ベルナール プーゼルグ フランス国 91360 ヴィルモワッソン シュール オルジュ ルート ドゥ コル ベイユ 21
Claims (10)
- 【請求項1】 保護カバー内に収容されたX線管と、こ
のX線管を冷却するための冷却流体をX線管と保護カバ
ーの内壁との間を循環させる冷却回路とを有するX線放
射装置の安全装置において、 吐出量が大きな流体接続部材(1) を介して冷却回路に接
続された液密かつ真空密封された剛体のキャビティー(1
0)を有し、このキャビティー(10)は冷却流体の圧力が一
定の圧力閾値(Ps)を越えた時に冷却流体の作用で機械的
且つ自動的に開くことを特徴とする安全装置。 - 【請求項2】 キャビティー(10)の内部に流体接続部材
(1) と対向してカーボンシート(2) が配置されており、
このカーボンシート(2) はX線放射装置が正常に作動し
ている際にはキャビティー(10)の気密性を確保し、しか
も、このカーボンシート(2) は冷却流体の圧力が圧力閾
値(Ps)を越えた時には破れるような厚さになっている請
求項1に記載の安全装置。 - 【請求項3】 剛体のキャビティー(10)に、冷却流体の
超過圧力が小さい時に開くように調整された弁(5) を介
して、気密な追加の弾性キャビティー(60)が接続されて
いる請求項2に記載の安全装置。 - 【請求項4】 液密かつ真空密封された剛体のキャビテ
ィー(10)が、(1) 気密な金属製蛇腹(18)とキャビティー
(10)の内部に蛇腹(18)と平行に配置された保護スペーサ
ー(19)とによって気密に接続され、且つ、蛇腹(18)の外
側に配置された固定装置によって一体に保持された2つ
の部分(11, 12)と、(2) 2つの極限位置(15a, 15b)の間
を移動可能な外周がキャビティー(10)に固定されたキャ
ビティー(10)の内部に固定された弾性密封メンブレン(1
5)とで構成され、保護カバー内の冷却流体の圧力が圧力
閾値(Ps)を越えた時にはメンブレン(15)が破れ、固定装
置が破断し、蛇腹(18)が伸びて、キャビティー(10)の容
量が大きくなる請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】 キャビティー(10)の2つの部分(11, 12)
の固定装置がキャビティー(10)の外周に交互に配置され
た案内棒(14)と破断棒(13)とで構成されている請求項4
に記載の装置。 - 【請求項6】 キャビティー(10)の2つの部分(11, 12)
の固定装置が少なくとも3つのボール装置(20)で構成さ
れ、ボール装置(20)の各ボール(130) は各バネ(150) に
よって部分(11)に形成された溝(140) の中に保持され、
バネ(150) は、冷却流体の圧力が圧力閾値(Ps)を越えた
時にボール(130) が溝(140) から出て、金属製蛇腹(18)
が伸びるように調節されている請求項4に記載の安全装
置。 - 【請求項7】 メンブレン(15)を破るための切断ポイン
ト(17)がキャビティー(10)の部分(12)の内面に設けられ
ている請求項4〜6のいずれか一項に記載の安全装置。 - 【請求項8】 切断ポイント(17)が発泡体で保護されて
いる請求項7に記載の安全装置。 - 【請求項9】 メンブレン(15)に吐出量の大きな超過圧
力弁(40)が取付けられている請求項4〜6のいずれか一
項に記載の安全装置。 - 【請求項10】 冷却流体の圧力が圧力閾値(Ps)を越え
て安全装置が作動したことを表示するためのX線放射装
置の外部の表示器に接続された電気接点(110)を有し、
この電気接点(110) がキャビティー(10)の2つの部分(1
1, 12)を互いに接続している請求項4〜9のいずれか一
項に記載の安全装置。
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