JP2001307121A - 地図情報修正装置および地図情報修正方法 - Google Patents

地図情報修正装置および地図情報修正方法

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JP2001307121A JP2001032153A JP2001032153A JP2001307121A JP 2001307121 A JP2001307121 A JP 2001307121A JP 2001032153 A JP2001032153 A JP 2001032153A JP 2001032153 A JP2001032153 A JP 2001032153A JP 2001307121 A JP2001307121 A JP 2001307121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図情報に含まれる道路を道幅を付けて表示
した場合に、道路外にあるべきランドマークや領域が、
道路と重なる位置に表示される。 【解決手段】 地図情報格納部10は、道路とランドマ
ークと領域に関する情報とを含んだ地図情報を格納す
る。重なり判定部11aは、ランドマークおよび領域が
道路と道幅を考慮した場合に重なるか否かを判定する。
位置情報修正部12aは、両者が重なると判定された時
は、道幅を付けた道路と重ならない位置にランドマーク
および領域の位置情報を修正する。修正地図情報格納部
13は、修正されたランドマークおよび領域の位置情報
を含んだ地図情報を格納する。求めた地図情報を画面に
表示すると、ランドマークおよび領域が、道幅を付けた
道路と重ならない位置に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図情報に含まれ
るランドマークや領域または道路の位置を修正する地図
情報修正装置および地図情報修正方法に関し、より特定
的には、道幅を付けて道路を表示した場合に、ランドマ
ークや領域が道路と重ならない位置に表示されるよう
に、ランドマークや領域または道路の位置を自動的に修
正する地図情報修正装置および地図情報修正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用ナビゲーション装置は、CD−R
OM等の記録媒体に格納された地図情報を画面に表示す
ることにより、利用者に行先案内情報を提供する。この
地図情報には、道路網情報に加えて、各種の施設に対応
したランドマークに関する情報や、各種の領域に関する
情報が含まれる。地図上の施設とは、例えば、郵便局、
コンビニエンスストア、ガソリンスタンド等をいい、地
図上の領域とは、例えば、海、公園、町域等をいう。地
図情報を画面に表示する場合、地図上の施設は、ランド
マークを用いて表示される。ランドマークは、図形の
み、文字のみ、あるいは、図形と文字とが結合して構成
される。また、地図上の領域は、多角形を用いて定義さ
れる。以下の説明では、地図情報に含まれるランドマー
クと領域とを合わせて、道路外設置物と呼ぶ。車両用ナ
ビゲーション装置は、地図情報に含まれる道路網情報と
道路外設置物に関する情報とを用いて適切な画面を表示
し、利用者に行先案内情報を提供することを目的とす
る。
【0003】従来の車両用ナビゲーション装置は、地図
情報を表示する方法として、地図を平面的に表示する平
面表示型地図表示や、平面地図を傾けて表示する俯瞰表
示を採用している。これらの装置の多くは、道路を画面
に表示する際に、現実の道幅を忠実に再現せずに、幅を
持たない線分を用いて表示する方法(以下、幅なし表示
という)を採用する。幅なし表示を行う車両用ナビゲー
ション装置用の地図情報は、幅なし表示に対応して作成
される。このため、これらの装置では、図27(a)に
示すように、道路と道路外設置物とを同時に画面に表示
しても、両者の位置関係の間違いが小さく、表示画面に
大きな問題は生じていなかった。
【0004】一方、利用者により良い行先案内情報を提
供するため、今後の車両用ナビゲーション装置では、道
路に幅を付けて表示する方法(以下、幅付け表示とい
う)が採用される。特に、道路に高さ情報を付加し、道
路を3次元的に表示する車両用ナビゲーション装置で
は、道路に高さ情報のみを付加して表示すると、かえっ
て利用者が道路の形状を認識しにくくなるため、同時に
道路の幅付け表示を採用することが必要となる。この場
合、地図情報は膨大な量のデータであるので、これらの
装置においても、新たな地図情報を作成することなく、
既に作成された幅なし表示用の地図情報を使用したいと
いう要求がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅なし
表示用に作成された地図情報を用いて幅付け表示を行う
と、図27(b)に示すように、道路と道路外設置物と
が重なって表示される場合がある。図27(b)では、
郵便局を表すランドマークおよび領域が、道幅を付けた
道路と重なって表示されている。このような表示画面
は、現実感のある画面を期待する利用者にとって、極め
て不自然に感じられる。
【0006】上記問題点の解決策の1つは、幅付け表示
用に別途地図情報を作成することである。しかし、上述
したように、地図情報は膨大な量に及ぶので、既に作成
された幅なし表示用の地図情報を活用したいという要求
がある。また、利用者の選択により幅なし表示と幅付け
表示とを切り替える装置や、道幅を切り替えて表示する
装置では、複数の地図情報を保有せずに、1つの地図情
報ですべての場合に対応できることが望ましい。
【0007】それ故に、本発明の目的は、道幅を付けて
道路を表示した場合に、道路外設置物が道路と重ならな
い位置に表示されるように、道路外設置物または道路の
地図上の位置を自動的に修正する地図情報修正装置およ
び地図情報修正方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、地図情報に含まれるランドマークおよび領域の
位置を修正する地図情報修正装置であって、少なくとも
道路とランドマークと領域とに関する地図情報を格納す
る地図情報格納手段と、地図情報に含まれるランドマー
クおよび領域と、地図情報に含まれる道路とが、道幅を
付けた場合に重なるか否かを判定する重なり判定手段
と、重なり判定手段によって一つまたは複数の道路と重
なると判定されたランドマークおよび領域の位置情報
を、各道路の中心線に対していずれの側にあるかを保ち
ながら、道幅を付けた一つまたは複数の道路と重ならな
い位置に修正する位置情報修正手段と、地図情報と、位
置情報修正手段により修正されたランドマークおよび領
域の位置情報とを格納する修正地図情報格納手段とを備
える。
【0009】このような第1の発明によれば、ランドマ
ークおよび領域の位置情報が、道路の中心線に対してい
ずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付けた道路と重
ならない位置に修正される。このため、元の地図情報と
修正された位置情報とに基づいて、道幅を付けて地図情
報を画面に表示した場合に、ランドマークおよび領域は
道路と重ならない位置に表示され、利用者に対して自然
な画面を提示することができる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、位置
情報修正手段は、一つまたは複数の道路について、各道
路の中心線から離れる方向にランドマークの位置を移動
させることを特徴とする。
【0011】このような第2の発明によれば、ランドマ
ークの位置情報が、道路の中心線に対していずれの側に
あるかを保ちながら、道幅を付けた道路と重ならない位
置に修正される。このため、元の道路網情報と修正され
たランドマークの位置情報とに基づいて、道幅を付けて
地図情報を画面に表示した場合に、ランドマークは、道
路と重ならない位置に表示される。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、位置
情報修正手段は、一つまたは複数の道路について、各道
路の中心線から離れる方向に領域の各頂点を移動させる
ことを特徴とする。
【0013】このような第3の発明によれば、領域の位
置情報が、道路の中心線に対していずれの側にあるかを
保ちながら、道幅を付けた道路と重ならない位置に修正
される。このため、元の道路網情報と修正された領域の
位置情報とに基づいて、道幅を付けて地図情報を画面に
表示した場合に、領域は、道路と重ならない位置に表示
される。
【0014】第4の発明は、第3の発明において、位置
情報修正手段は、一つまたは複数の道路について、各道
路の中心線から離れる方向に領域を変形することを特徴
とする。
【0015】このような第4の発明によれば、領域が変
形されて面積が減少するので、ある道路について領域の
位置情報を修正したために、その領域が他の道路と新た
に重なってしまうことがない。このため、各道路につい
て一回だけ処理を行えばよく、少ない計算量で領域の位
置情報を修正することができる。
【0016】第5の発明は、第3の発明において、位置
情報修正手段は、一つまたは複数の道路について、各道
路の中心線から離れる方向に領域を平行移動させること
を特徴とする。
【0017】このような第5の発明によれば、領域が形
状を保ったまま移動するので、利用者が領域の形状を誤
って認識することがない。
【0018】第6の発明は、第1の発明において、修正
地図情報格納手段に格納された修正地図情報を、道幅を
付けて画面に表示する地図情報表示手段をさらに備え
る。
【0019】このような第6の発明によれば、元の地図
情報と修正された位置情報とに基づき、道路とランドマ
ークと領域とが、画面に表示される。ランドマークおよ
び領域は道路と重ならない位置に表示されるので、利用
者に対して自然な画面を提示することができる。
【0020】第7の発明は、第6の発明において、重な
り判定手段および位置情報修正手段は、利用者からの入
力に基づき、道幅を切り替えることを特徴とする。
【0021】このような第7の発明によれば、利用者の
選択により道幅を切り替えて表示する場合でも、ランド
マークおよび領域は、常に道路と重ならない位置に表示
される。このため、複数の地図情報を予め保有すること
なく、利用者に対して自然な画面を提示することができ
る。
【0022】第8の発明は、第6の発明の地図情報修正
装置を備えたナビゲーション装置である。
【0023】このような第8の発明によれば、道幅を付
けて道路を表示するナビゲーション装置において、ラン
ドマークおよび領域が、道路と重ならない位置に表示さ
れる。これにより、利用者に対して自然な画面を提示す
ることができる。
【0024】第9の発明は、地図情報に含まれるランド
マークおよび領域の位置を修正する地図情報修正方法で
あって、少なくとも道路とランドマークと領域とに関す
る地図情報を格納する地図情報格納ステップと、地図情
報に含まれるランドマークおよび領域と、地図情報に含
まれる道路とが、道幅を付けた場合に重なるか否かを判
定する重なり判定ステップと、重なり判定ステップにお
いて一つまたは複数の道路と重なると判定されたランド
マークおよび領域の位置情報を、各道路の中心線に対し
ていずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付けた一つ
または複数の道路と重ならない位置に修正する位置情報
修正ステップと、地図情報と、位置情報修正ステップに
おいて修正されたランドマークおよび領域の位置情報と
を格納する修正地図情報格納ステップとを備える。
【0025】このような第9の発明によれば、ランドマ
ークおよび領域の位置情報が、道路の中心線に対してい
ずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付けた道路と重
ならない位置に修正される。このため、元の地図情報と
修正された位置情報とに基づいて、道幅を付けて地図情
報を画面に表示した場合に、ランドマークおよび領域は
道路と重ならない位置に表示され、利用者に対して自然
な画面を提示することができる。
【0026】第10の発明は、第9の発明において、位
置情報修正ステップは、一つまたは複数の道路につい
て、各道路の中心線から離れる方向にランドマークの位
置を移動させることを特徴とする。
【0027】このような第10の発明によれば、ランド
マークの位置情報が、道路の中心線に対していずれの側
にあるかを保ちながら、道幅を付けた道路と重ならない
位置に修正される。このため、元の道路網情報と修正さ
れたランドマークの位置情報とに基づいて、道幅を付け
て地図情報を画面に表示した場合に、ランドマークは、
道路と重ならない位置に表示される。
【0028】第11の発明は、第9の発明において、位
置情報修正ステップは、一つまたは複数の道路につい
て、各道路の中心線から離れる方向に領域の各頂点を移
動させることを特徴とする。
【0029】このような第11の発明によれば、領域の
位置情報が、道路の中心線に対していずれの側にあるか
を保ちながら、道幅を付けた道路と重ならない位置に修
正される。このため、元の道路網情報と修正された領域
の位置情報とに基づいて、道幅を付けて地図情報を画面
に表示した場合に、領域は、道路と重ならない位置に表
示される。
【0030】第12の発明は、第11の発明において、
位置情報修正ステップは、一つまたは複数の道路につい
て、各道路の中心線から離れる方向に領域を変形するこ
とを特徴とする。
【0031】このような第12の発明によれば、領域が
変形されて面積が減少するので、ある道路について領域
の位置情報を修正したために、その領域が他の道路と新
たに重なってしまうことがない。このため、各道路につ
いて一回だけ処理を行えばよく、少ない計算量で領域の
位置情報を修正することができる。
【0032】第13の発明は、第11の発明において、
位置情報修正ステップは、一つまたは複数の道路につい
て、各道路の中心線から離れる方向に領域を平行移動さ
せることを特徴とする。
【0033】このような第13の発明によれば、領域が
形状を保ったまま移動するので、利用者が領域の形状を
誤って認識することがない。
【0034】第14の発明は、地図情報に含まれる道路
の位置を修正する地図情報修正装置であって、少なくと
も道路とランドマークと領域とに関する地図情報を格納
する地図情報格納手段と、地図情報に含まれるランドマ
ークおよび領域と、地図情報に含まれる道路とが、道幅
を付けた場合に重なるか否かを判定する重なり判定手段
と、重なり判定手段によって一つまたは複数のランドマ
ークおよび領域と重なると判定された道路の位置情報
を、ランドマークおよび領域のそれぞれが道路の中心線
に対していずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付け
た場合に一つまたは複数のランドマークおよび領域と重
ならない位置に修正する位置情報修正手段と、地図情報
と、位置情報修正手段により修正された道路の位置情報
とを格納する修正地図情報格納手段とを備える。
【0035】このような第14の発明によれば、道路の
位置情報が、道幅を付けた場合にランドマークおよび領
域と重ならない位置に修正される。このため、元の地図
情報と修正された位置情報とに基づいて、道幅を付けて
地図情報を画面に表示した場合に、道路はランドマーク
および領域と重ならない位置に表示され、利用者に対し
て自然な画面を提示することができる。
【0036】第15の発明は、第14の発明において、
位置情報修正手段は、一つまたは複数のランドマークお
よび領域について、ランドマークおよび領域のそれぞれ
から離れる方向に、道路を構成する線分の各端点を移動
させることを特徴とする。
【0037】第16の発明は、第15の発明において、
位置情報修正手段は、一つまたは複数のランドマークお
よび領域について、ランドマークおよび領域のそれぞれ
から離れる方向に、道路を平行移動させることを特徴と
する。
【0038】第17の発明は、第15の発明において、
位置情報修正手段は、一つまたは複数のランドマークお
よび領域について、ランドマークおよび領域のそれぞれ
から離れる方向に、道路を構成する線分の一つの端点を
移動させることを特徴とする。
【0039】このような第15ないし第17の発明によ
れば、道路の位置情報が、道幅を付けた場合にランドマ
ークおよび領域と重ならない位置に修正される。このた
め、元の道路網情報と修正されたランドマークの位置情
報とに基づいて、道幅を付けて地図情報を画面に表示し
た場合に、道路は、ランドマークおよび領域と重ならな
い位置に表示される。
【0040】第18の発明は、第14の発明において、
修正地図情報格納手段に格納された修正地図情報を、道
幅を付けて画面に表示する地図情報表示手段をさらに備
える。
【0041】このような第18の発明によれば、元の地
図情報と修正された位置情報とに基づき、道路とランド
マークと領域とが、画面に表示される。道路はランドマ
ークおよび領域と重ならない位置に表示されるので、利
用者に対して自然な画面を提示することができる。
【0042】第19の発明は、第18の発明において、
重なり判定手段および位置情報修正手段は、利用者から
の入力に基づき、道幅を切り替えることを特徴とする。
【0043】このような第19の発明によれば、利用者
の選択により道幅を切り替えて表示する場合でも、道路
は、常にランドマークおよび領域と重ならない位置に表
示される。このため、複数の地図情報を予め保有するこ
となく、利用者に対して自然な画面を提示することがで
きる。
【0044】第20の発明は、第18の発明の地図情報
修正装置を備えたナビゲーション装置である。
【0045】このような第20の発明によれば、道幅を
付けて道路を表示するナビゲーション装置において、道
路が、ランドマークおよび領域と重ならない位置に表示
される。これにより、利用者に対して自然な画面を提示
することができる。
【0046】第21の発明は、地図情報に含まれる道路
の位置を修正する地図情報修正方法であって、少なくと
も道路とランドマークと領域とに関する地図情報を格納
する地図情報格納ステップと、地図情報に含まれるラン
ドマークおよび領域と、地図情報に含まれる道路とが、
道幅を付けた場合に重なるか否かを判定する重なり判定
ステップと、重なり判定ステップにおいて一つまたは複
数のランドマークおよび領域と重なると判定された道路
の位置情報を、ランドマークおよび領域のそれぞれが道
路の中心線に対していずれの側にあるかを保ちながら、
道幅を付けた場合に一つまたは複数のランドマークおよ
び領域と重ならない位置に修正する位置情報修正ステッ
プと、地図情報と、位置情報修正ステップにおいて修正
された道路の位置情報とを格納する修正地図情報格納ス
テップとを備える。
【0047】このような第21の発明によれば、道路の
位置情報が、道幅を付けた場合にランドマークおよび領
域と重ならない位置に修正される。このため、元の地図
情報と修正された位置情報とに基づいて、道幅を付けて
地図情報を画面に表示した場合に、道路はランドマーク
および領域と重ならない位置に表示され、利用者に対し
て自然な画面を提示することができる。
【0048】第22の発明は、第21の発明において、
位置情報修正ステップは、一つまたは複数のランドマー
クおよび領域について、ランドマークおよび領域のそれ
ぞれから離れる方向に、道路を構成する線分の各端点を
移動させることを特徴とする。
【0049】第23の発明は、第22の発明において、
位置情報修正ステップは、一つまたは複数のランドマー
クおよび領域について、ランドマークおよび領域のそれ
ぞれから離れる方向に、道路を平行移動させることを特
徴とする。
【0050】第24の発明は、第22の発明において、
位置情報修正ステップは、一つまたは複数のランドマー
クおよび領域について、ランドマークおよび領域のそれ
ぞれから離れる方向に、道路を構成する線分の一つの端
点を移動させることを特徴とする。
【0051】このような第22ないし第24の発明によ
れば、道路の位置情報が、道幅を付けた場合にランドマ
ークおよび領域と重ならない位置に修正される。このた
め、元の道路網情報と修正されたランドマークの位置情
報とに基づいて、道幅を付けて地図情報を画面に表示し
た場合に、道路は、ランドマークおよび領域と重ならな
い位置に表示される。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る地図情報修正装置および地図情報表示装
置について説明する。
【0053】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る地図情報修正装置1の構成を示すブロ
ック図である。この地図情報修正装置1は、幅なし表示
用の地図情報を幅付け表示用の地図情報に自動的に変換
するものである。地図情報修正装置1は、地図情報格納
部10、重なり判定部11a、位置情報修正部12a、
および、修正地図情報格納部13を備える。
【0054】地図情報格納部10は、道路網情報と道路
外設置物に関する情報を含んだ幅なし表示用の地図情報
を格納する。地図情報を格納するためには、任意の記憶
媒体、例えば、カセットテープ、CD−ROM、DA
T、DVD、半導体メモリ、あるいは、ICメモリ等が
使用される。また、地図情報格納部10は、インターネ
ット等に接続し、遠隔地の記憶媒体にアクセスする装置
であってもよい。
【0055】地図情報に含まれる道路網情報は、従来公
知のごとく、所定範囲の道路網や交差点や鉄道交通網等
のデータをノードとリンクとの組み合わせにより表現し
たものであり、道路の車線数や鉄道の線路数についての
情報を含む。道路の車線数等の情報は、後述する道幅算
出部20において道幅を算出するために使用される。ま
た、この地図情報は、道路外設置物に関する情報とし
て、ランドマークの位置情報ならびに属性情報、およ
び、領域の位置情報を含む。ランドマークの属性情報
は、後述する大きさ算出部21においてランドマークの
大きさを算出するために使用される。なお、この地図情
報には、利用者の便宜のために、1/12,500、1/25,000、
1/100,000、 1/400,000等の各種縮尺の地図情報が含ま
れていてもよい。
【0056】図2は、重なり判定部11aの構成をより
詳細に示すブロック図である。図2に示すように、重な
り判定部11aは、道幅算出部20、大きさ算出部2
1、重なり計算部22、および、出力制御部23aを備
える。
【0057】道幅算出部20は、道路網情報30に含ま
れる各道路について、車線数と予め定めた1車線あたり
の幅とを乗算した後、道路の道幅Wを出力する。ここ
で、道幅Wとは、道路の中央線から道路の端までの距離
をいう。また、車線数が与えられていない道路の道幅
は、1車線あたりの幅に等しいものとする。なお、地図
情報に道路に関する属性情報が含まれている場合には、
車線数が与えられていない道路の道幅は、その道路に関
する属性情報に基づいて与えることとしてもよい。例え
ば、高速道路を示す属性情報を有する道路には車線数
2、私道を示す属性情報を有する道路には車線数1を、
それぞれ与えることとしてもよい。また、道路の幅自体
を属性情報として有する道路については、その値を道幅
Wとして用いてもよい。
【0058】大きさ算出部21は、道路外設置物情報3
1に含まれる属性情報に基づき、各道路外設置物の大き
さLを算出する。本実施形態では、ランドマークは半径
Lの円として扱い、領域は幅0の境界線を有するものと
して扱う。この場合、大きさ算出部21は、各ランドマ
ークに対してはランドマークの種類ごとに予め定められ
た大きさLを出力し、各領域に対しては値0を出力す
る。
【0059】重なり計算部22は、道路網情報30と道
路外設置物情報31に加えて、道幅算出部20により算
出された道幅Wと、大きさ算出部21により算出された
道路外設置物の大きさLとを受け取る。重なり計算部2
2は、後述するように、道路と道路外設置物との位置情
報を用いて両者間の距離Dを算出する。その後、重なり
計算部22は、道幅Wと大きさLと距離Dとを用いて、
道路と道路外設置物とが重なるか否かを判定し、その結
果を示す判定信号40を出力する。
【0060】出力制御部23aは、判定信号40に基づ
き、次のように道路網情報30および道路外設置物情報
31の出力先を切り替える。判定信号40が重なる旨を
示す場合には、出力制御部23aは、位置修正用情報3
3として、重なると判定された道路の位置情報と道路外
設置物情報31とを出力する。判定信号40がいずれの
道路に対しても重ならない旨を示す場合には、出力制御
部23aは、元の道路外設置物情報31を格納すべき道
路外設置物情報32として出力する。
【0061】位置情報修正部12aは、後述するよう
に、供給された位置修正用情報33に基づいて、道路と
道路外設置物との重なりを解消するように、道路外設置
物の地図上の位置を修正し、修正後の道路外設置物情報
34を出力する。
【0062】修正地図情報格納部13は、道路網情報3
0、重なり判定部11aから出力された道路外設置物情
報32、および、位置情報修正部12aから出力された
道路外設置物情報34を格納する。これらの情報によ
り、幅付き表示用の地図情報が構成される。なお、地図
情報を格納するためには、任意の記録媒体、例えば、カ
セットテープ、CD−ROM、DAT、DVD、半導体
メモリ、あるいは、ICメモリ等が使用される。また、
修正地図情報格納部13は、インターネット等に接続
し、遠隔地の記憶媒体にアクセスする装置であってもよ
い。
【0063】地図情報修正装置1は、各道路外設置物と
重なる道路を検出し、検出した道路に対する道路外設置
物の位置情報を修正する。図3に示すフローチャートを
用いて、1つの道路外設置物に対する地図情報修正装置
1の動作を説明する。地図情報修正装置1は、まず、地
図情報格納部10に格納された幅なし表示用の地図情報
から処理対象の道路外設置物を選択する(ステップS1
01)。次に、地図情報修正装置1は、処理対象の道路
を選択する(ステップS102)。次に、地図情報修正
装置1は、選択した道路と道路外設置物とが重なるか否
かを重なり判定部11aを用いて判定する。地図情報修
正装置1は、両者が重なる場合にはステップS104
へ、両者が重ならない場合にはステップS106へ進む
(ステップS103)。
【0064】ステップS103において重なると判定し
た場合には、地図情報修正装置1は、位置情報修正部1
2aを用いて修正後の道路外設置物情報34を求める
(ステップS104)。次に、地図情報修正装置1は、
修正後の道路外設置物情報34を修正地図情報格納部1
3に書き込み(ステップS105)、これを以て選択し
た道路外設置物に対する処理を完了する。
【0065】ステップS103において重ならないと判
定した場合には、地図情報修正装置1は、すべての道路
を処理したか否かを判断し、未処理の道路があればステ
ップS102へ戻る(ステップS106)。すべての道
路を処理済みである場合には、選択した道路外設置物は
いずれの道路とも重ならないと判断される。このため、
地図情報修正装置1は、元の道路外設置物情報31を修
正地図情報格納部13に書き込み(ステップS10
7)、これを以て選択した道路外設置物に対する処理を
完了する。
【0066】このようにして得られた地図情報は、車両
用ナビゲーション装置等の地図情報表示装置(図示せ
ず)において、幅付け表示用の地図情報として使用され
る。この地図情報では、道路外設置物は、幅付け表示し
た道路と重ならないように修正された位置に配置されて
いる。このため、図4に示すように、この地図情報を使
用した車両用ナビゲーション装置等は、道路外設置物を
道路と重ならない位置に表示し、利用者に自然な画面を
提示することができる。
【0067】以下、重なり計算部22の詳細について説
明する。先に、図5(a)を参照して、ランドマークと
道路との重なり判定方法について説明する。重なり計算
部22は、ランドマークを半径Lの円とみなし、まず、
ランドマークの中心位置と道路を形成する線分PQとの
距離Dを求める。ランドマークの中心位置をA(Ax
y )、道路を形成する線分の端点をP(Px 、Py
およびQ(Qx 、Qy)とすると、線分PQ上の点R
は、0≦t≦1を満たす媒介変数tを用いて、R=P+
t(Q−P)と表現される。これにより、RからAへ向
かうベクトルの各成分は、次式(1)により表される。
したがって、ランドマークと道路との距離Dは、AとR
との距離の最小値、すなわち、次式(2)で定義される
D1の0≦t≦1における最小値となる。
【0068】
【数1】
【0069】距離Dは、上式(2)で定義されるD1の
2乗値を微分する方法、または、2次元図形の幾何学的
性質を利用して、点と直線の距離または2点間の距離を
求める方法のいずれかを用いて算出することができる。
【0070】重なり計算部22は、道幅算出部20によ
り算出された道幅Wと、大きさ算出部21により算出さ
れたランドマークの大きさLと、算出した距離Dとを参
照して、D<L+Wである場合は「重なる」と、D≧L
+Wである場合は「重ならない」と判定する。
【0071】続いて、図5(b)を参照して、領域と道
路との重なり判定方法について説明する。領域は、n本
の線分L1 、L2 、…、Ln を辺とする多角形として定
義される。重なり計算部22は、まず、各線分Li につ
いて、線分Li と道路を構成する線分PQとの距離Di
を求める。i番目の線分Li の端点をSi (Six
iy)およびEi(Eix、Eiy)とした時、線分Li
の点Bは、0≦ui ≦1を満たす媒介変数ui を用い
て、Bi =Si +ui (Ei −Si )と表現される。ま
た、線分PQ上の点Rは、0≦t≦1を満たす媒介変数
tを用いて、R=P+t(Q−P)と表現される。これ
により、Bi からRへ向かうベクトルの各成分は、次式
(3)により表される。したがって、線分Li と道路と
の距離Di は、Bi とRとの距離の最小値、すなわち、
次式(4)で定義されるD2i の0≦u i ≦1、0≦t
≦1における最小値となる。
【0072】
【数2】
【0073】距離Di は、上式(4)で定義されるD2
i の2乗値をui とtとについて偏微分する方法、また
は、2次元図形の幾何学的性質を利用して、2つの線分
が交わるか否かについて場合分けを行い、点と直線の距
離または2点間の距離を求める方法のいずれかを用いて
算出することができる。
【0074】重なり計算部22は、すべての線分Li
ついて道路との距離Di を算出した後、算出した距離D
i の最小値Mを求める。重なり計算部22は、道幅算出
部20により算出された道幅Wと算出した距離Di の最
小値Mとを比較して、M<Wである場合は「重なる」
と、M≧Wである場合は「重ならない」と判定する。
【0075】次に、位置情報修正部12aについて説明
する。位置情報修正部12aは、上述したように、重な
り判定部11aにより重なると判定された道路外設置物
について、道路の位置情報と道路外設置物情報31とか
らなる位置修正用情報33に基づいて、道路と道路外設
置物との重なりを解消するように、道路外設置物の地図
上の位置を修正する。以下、重なりを解消する方法を説
明する。
【0076】先に、図6を参照して、ランドマークと道
路との重なりを解消する方法について説明する。図6
(a)に示すように、ランドマークの中心位置Aから2
点PおよびQを通る直線へ下ろした垂線の足をRとし、
Rを始点としてAを通る半直線をLv とする。位置情報
修正部12aは、半直線Lv 上でRからの距離が(L+
W)以上となる点Ac を任意に選択し、ランドマークの
中心位置Aを点Ac に修正する。図6(b)は、Rから
の距離が(L+W)となる点を選択した場合の様子を示
す図である。この方法により、ランドマークの位置情報
を、道路の中心線に対していずれの側にあるかを保ちな
がら、ランドマークと道路とが重ならない位置に修正す
ることができる。
【0077】続いて、図7から図10までを参照して、
領域と道路との重なりを解消する方法について説明す
る。位置情報修正部12aは、以下の3つのステップに
より、領域の頂点の位置情報を修正する。なお、以下の
3つのステップの説明では、線分PQによって定義され
る道路を処理の対象とし、2点PとQとを通る直線をL
PQ、領域の頂点をSi と記す。
【0078】第1のステップでは、領域を変形させる方
向Vt (以下、変形方向という)が算出される(図7参
照)。変形方向Vt は、直線LPQに垂直な2つの方向の
うちのいずれかである。位置情報修正部12aは、領域
の重心G(図7(a))、または、すべての頂点Si
含む最も小さい円の中心C(図7(b))を求め、直線
PQに垂直な2つの方向のうち、直線LPQから重心Gま
たは中心Cに向かう方向を変形方向Vt とする。
【0079】第2のステップでは、領域を変形する際に
使用する変形係数Kが算出される(図8参照)。各頂点
i を通り直線LPQに平行な直線の集合を考える。この
集合の中で、直線LPQに対して変形方向Vt の方向にあ
り、かつ、直線LPQとの距離が最大である直線をLa
する。次に、この集合の中で、直線La との距離が最大
である直線をLb とする。また、直線LPQに対して変形
方向Vt と同じ側にあり、直線LPQとの距離が道幅Wに
等しい直線をLc とする。直線LPQと直線Laとの距離
をDa 、直線La と直線Lb との距離をDb とした時、
これらの値と道幅Wを用いて、変形係数Kは、K=(D
a −W)/Db により算出される。このようにして算出
された変形係数Kは、0≦K≦1を満たす。
【0080】第3のステップでは、各頂点Si の位置情
報は、変形方向Vt の方向に、直線La までの距離がK
倍となる位置に修正される(図9参照)。すなわち、各
頂点Si の位置情報は、点Si から直線La に下ろした
垂線の足をTi とした時、線分Tii をK:(1−
K)に内分する点Sicに修正される。これにより、修正
前は2直線La とLb との間に存在していた領域が、変
形方向Vt の方向にK倍に変形されて、変形後には2直
線La とLc との間に存在することになる。
【0081】このような第1から第3までのステップに
より、領域は、図9に示すように、直線LPQと垂直で、
かつ、直線LPQから離れる方向にK倍(0≦K≦1)に
変形される。これにより、領域のすべての頂点は直線L
c に対して直線LPQと反対側の位置に修正にされ、領域
は幅を付けた道路と重ならなくなる。したがって、第1
から第3までのステップにより、領域の位置情報を、道
路の中心線に対していずれの側にあるかを保ちながら、
領域と道路とが重ならない位置に修正することができ
る。
【0082】また、位置情報修正部12aは、図10に
示すようにランドマークの場合と同様に、領域の各頂点
i の位置を変形方向Vt に沿って(Db −Da +W)
以上の任意の距離だけ移動させることとしてもよい。こ
の方法によっても、領域のすべての頂点は直線Lc に対
して直線LPQと反対側の位置に修正にされるので、領域
の位置情報を、道路の中心線に対していずれの側にある
かを保ちながら、道路と重ならない位置に修正すること
ができる。また、位置情報修正部12aは、これらの方
法を組み合わせて、領域の位置情報を修正するものであ
ってもよい。
【0083】以上に示すように、本実施形態によれば、
地図情報に含まれる道路外設置物と道路とが道幅を付け
た場合に重なるか否かが判定され、重なると判定された
道路外設置物の位置は、道路の中心線に対していずれの
側にあるかを保ちながら、道幅を付けた道路と重ならな
い位置に修正される。このため、本実施形態に係る地図
情報修正装置により求めた地図情報を道幅を付けて画面
に表示した場合、道路外設置物は道路と重ならない位置
に表示され、利用者には自然な画面が提示される。
【0084】なお、本実施形態に係る修正地図情報格納
部13は、幅付け表示用の地図情報全体を格納するが、
これに代えて、位置情報修正部12aから出力された道
路外設置物情報34のみを格納することとしてもよい。
このような部分的な地図情報は、既存の幅なし表示用の
地図情報と同時に使用される。
【0085】(第2の実施形態)図11は、本発明の第
2の実施形態に係る地図情報修正装置2の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報修正装置2は、第1の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換するものである。地図情報
修正装置2は、地図情報格納部10、重なり判定部11
b、位置情報修正部12a、および、修正地図情報格納
部13を備える。本実施形態のうち、第1の実施形態と
同一の構成要素については、同一の参照番号を付して説
明を省略する。
【0086】地図情報では、図12に示すように、道路
外設置物が道幅を付けた複数の道路と重なる場合があ
る。図12において、ランドマークは点Aを中心とした
半径Lの円として、i番目(iは1以上4以下の整数)
の道路は線分PQi に道幅をW i を付けた長方形として
表現されている。i番目の道路と点Aとの距離をDi
したとき、例えばD1 <L+W1 かつD2 <L+W2
あれば、ランドマークは第1および第2の道路と重な
る。このような複数の道路と重なる道路外設置物は、道
路の交差点付近にしばしば現れる。
【0087】第1の実施形態では、各道路外設置物は高
々1本の道路と重なると仮定して、道路外設置物の位置
情報は、高々1回だけ修正される。これに対し本実施形
態では、道路外設置物が複数の道路と重なる場合を考慮
して、道路外設置物の位置情報は、繰り返し修正され
る。
【0088】図13は、重なり判定部11bの構成をよ
り詳細に示すブロック図である。図13に示すように、
重なり判定部11bは、道幅算出部20、大きさ算出部
21、重なり計算部22、出力制御部23b、および、
位置情報置換部24を備える。これらの構成要素のう
ち、道幅算出部20、大きさ算出部21、および、重な
り計算部22は、第1の実施形態と同様に動作する。
【0089】位置情報置換部24は、道路外設置物情報
31に含まれる位置情報を修正後の道路外設置物情報3
4に含まれる位置情報に置換し、置換後の道路外設置物
情報41を出力する。ただし、初期状態では修正後の道
路外設置物情報34は供給されないので、位置情報置換
部24は、元の道路外設置物情報31をそのまま置換後
の道路外設置物情報41として出力する。
【0090】出力制御部23bは、判定信号40に基づ
き、次のように道路網情報30と置換後の道路外設置物
情報41との出力先を切り替える。判定信号40が重な
る旨を示す場合には、出力制御部23bは、位置修正用
情報33として、重なると判定された道路の位置情報と
置換後の道路外設置物情報41とを出力する。道路外設
置物の位置情報が繰り返し修正された結果、判定信号4
0がいずれの道路に対しても重ならない旨を示すように
なった場合には、出力制御部23bは、求めた道路外設
置物情報35として置換後の道路外設置物情報41を出
力する。
【0091】地図情報修正装置2は、道幅を付けたいず
れの道路とも重ならない位置に至るまで、道路外設置物
の位置情報を繰り返し修正する。図14に示すフローチ
ャートを用いて、1つの道路外設置物に対する地図情報
修正装置2の動作を説明する。地図情報修正装置2は、
第1の実施形態と同様に、処理対象の道路外設置物と道
路とを選択する(ステップS201およびS202)。
次に、地図情報修正装置2は、選択した道路と道路外設
置物とが重なるか否かを重なり判定部11bを用いて判
定し、両者が重なる場合にはステップS204へ、両者
が重ならない場合にはステップS206へ進む(ステッ
プS203)。
【0092】ステップS203において重なると判定し
た場合には、地図情報修正装置2は、位置情報修正部1
2aを用いて修正後の道路外設置物情報34を求める
(ステップS204)。修正後の道路外設置物情報34
は、ステップS203における以降の重なり判定に使用
される。次に、地図情報修正装置2は、すべての道路を
未処理の状態に設定し、ステップS202へ戻る(ステ
ップS205)。これにより、ステップS203におけ
る重なり判定は、すべての道路に対して再度行われる。
【0093】ステップS203において重ならないと判
定した場合には、地図情報修正装置2は、すべての道路
を処理したか否かを判断し、未処理の道路があればステ
ップS202へ戻る(ステップS206)。すべての道
路を処理済みである場合には、選択した道路外設置物は
いずれの道路とも重ならない位置に修正されたと判断さ
れる。このため、地図情報修正装置2は、置換後の道路
外設置物情報41を修正地図情報格納部13に書き込み
(ステップS207)、これを以て選択した道路外設置
物に対する処理を完了する。
【0094】図15は、図12に示したランドマークの
位置が地図情報修正装置2によって徐々に修正される様
子を示す図である。ランドマークの初期位置を点Aとし
た時、地図情報修正装置2は、以下に示すように、ラン
ドマークの位置情報を線分PQ1 によって定義される第
1の道路と重ならない位置に修正した後に、線分PQ 2
によって定義される第2の道路と重ならない位置に修正
する。
【0095】地図情報修正装置2は、重なり判定部11
bを用いてランドマークと重なる道路を検出する。地図
情報修正装置2は、ランドマークが第1の道路と重なる
ことを検出し、位置情報修正部12aを用いてランドマ
ークの位置を第1の道路と重ならない位置(図15に示
す点A1 )に修正する。
【0096】次に、地図情報修正装置2は、位置情報が
点A1 に修正された状態の道路外設置物情報34を用い
て、ランドマークと重なる道路を検出する。地図情報修
正装置2は、ランドマークが第2の道路と重なることを
検出し、位置情報修正部12aを用いてランドマークの
位置を第2の道路と重ならない位置(図15に示す点A
2 )に修正する。
【0097】さらに、地図情報修正装置2は、位置情報
が点A2 に修正された状態の道路外設置物情報34を用
いて、ランドマークと重なる道路を検出する。この時点
ではランドマークはいずれの道路とも重ならないので、
地図情報修正装置2は、位置情報が点A2 に修正された
状態の道路外設置物情報34を修正地図情報格納部13
に書き込む。
【0098】このように地図情報修正装置2は、位置情
報置換部24を用いて道路外設置物情報に含まれる位置
情報を修正後の値に置換し、先に修正したランドマーク
の位置情報を繰り返し修正する。これにより、重なる道
路を順次検出し、ランドマークの位置情報を道路と重な
らない位置に徐々に修正することができる。
【0099】また、位置情報修正部12aは、領域の変
形または領域の移動によって1本の道路に対する領域の
位置情報を修正することができる。このため、地図情報
修正装置2は、複数の道路と重なる領域の位置情報を繰
り返し修正することにより、領域の位置情報を道路と重
ならない位置に徐々に修正することができる。
【0100】以上に示すように、本実施形態によれば、
道路外設置物の位置情報は、道幅を付けた1本の道路と
重ならない位置に修正され、修正後も道幅を付けた他の
道路と重なる場合は、その道路と重ならない位置にさら
に修正される。このように、道路外設置物の位置情報
は、繰り返し徐々に修正され、最終的には道幅を付けた
いずれの道路とも重ならない位置に修正される。このた
め、本実施形態に係る地図情報修正装置により作成され
た地図情報を道幅を付けて画面に表示した場合、道路外
設置物はいずれの道路とも重ならない位置に表示され、
利用者には自然な画面が提示される。
【0101】また、本実施形態によれば、複数の道路と
重なる道路外設置物の位置情報を修正できることに加え
て、道路と道路外設置物との潜在的な重なりを解消する
ことができる。ここで、潜在的な重なりとは、道路外設
置物の位置情報をある道路と重ならない位置に修正した
ために、その道路外設置物と他の道路との間に新たに生
じた重なりをいう。第1の実施形態では、道路外設置物
の位置情報は高々1回しか修正されないため、求めた幅
付け表示用の地図情報には潜在的な重なりが含まれる可
能性がある。これに対して、本実施形態では、道路外設
置物の位置情報は繰り返し修正されるので、求めた幅付
け表示用の地図情報に潜在的な重なりが含まれることは
ない。
【0102】なお、幅なし表示用の地図情報の特性によ
っては、道路外設置物の位置情報を繰り返し修正して
も、すべての道路との重なりを同時に解消できない場合
もある。このような場合を考慮して、位置情報の修正回
数に制限を設け、所定の回数だけ位置情報を修正しても
すべての道路と重ならない位置に修正できない場合に
は、その時点での位置情報または元の位置情報を修正地
図情報格納部13に書き込むこととしてもよい。
【0103】(第3の実施形態)図16は、本発明の第
3の実施形態に係る地図情報修正装置3の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報修正装置3は、第1の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換するものである。地図情報
修正装置3は、地図情報格納部10、重なり判定部11
c、位置情報修正部12c、修正地図情報格納部13、
および、一時記憶部16を備える。本実施形態のうち、
第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の参
照番号を付して説明を省略する。
【0104】本実施形態では、第2の実施形態と同様
に、道路外設置物が複数の道路と重なる場合を考慮す
る。第2の実施形態では、道路外設置物の位置情報は、
重なる道路が検出されるたびに、その道路と重ならない
位置に修正される。これに対し本実施形態では、検出さ
れた道路が一時的に記憶され、道路外設置物の位置情報
は、記憶したすべての道路と重ならない位置に一度の処
理で修正される。
【0105】一時記憶部16は、重なり判定部11cに
おいて重なると判定された道路の位置情報を記憶する。
位置情報修正部12cは、重なり判定部11cにおいて
重なると判定されたすべての道路の位置情報を考慮し
て、道路外設置物の位置情報をこれらの道路と重ならな
い位置に一度の処理で修正する。位置情報修正部12c
の詳細は、後述する。
【0106】図17は、重なり判定部11cの構成をよ
り詳細に示すブロック図である。図17に示すように、
重なり判定部11cは、道幅算出部20、大きさ算出部
21、重なり計算部22、および、出力制御部23cを
備える。これらの構成要素のうち、道幅算出部20、大
きさ算出部21、および、重なり計算部22は、第1の
実施形態と同様に動作する。
【0107】出力制御部23cは、判定信号40に基づ
き、次のように道路網情報30と道路外設置物情報31
との出力先を切り替える。判定信号40が重なる旨を示
す場合には、出力制御部23cは、一時記憶部16に記
憶させる道路位置情報36として、重なると判定された
道路の位置情報を出力する。判定信号40が重ならない
旨を示す場合には、出力制御部23cは、その道路の位
置情報を無視する。すべての道路について重なり判定が
行われた後、出力制御部23cは、一時記憶部16に記
憶された道路位置情報36を読み出し、読み出した道路
位置情報36と道路外設置物情報31とを位置修正用情
報37として出力する。ただし、一時記憶部16に道路
位置情報36が全く記憶されていない場合には、出力制
御部23cは、元の道路外設置物情報31を格納すべき
道路外設置物情報32として出力する。
【0108】地図情報修正装置3は、道路外設置物と重
なる道路を順次検出して一時的に記憶し、道路外設置物
の位置情報を記憶したすべての道路と重ならない位置に
一度の処理で修正する。図18に示すフローチャートを
用いて、1つの道路外設置物に対する地図情報修正装置
3の動作を説明する。地図情報修正装置3は、第1の実
施形態と同様に、処理対象の道路外設置物と道路とを選
択する(ステップS301およびS302)。次に、地
図情報修正装置3は、選択した道路と道路外設置物とが
重なるか否かを重なり判定部11cを用いて判定する
(ステップS303)。両者が重なる場合には、地図情
報修正装置3は、選択した道路の位置情報を一時記憶部
16に記憶させる(ステップS304)。地図情報修正
装置3は、すべての道路についてステップS302から
S304の処理を繰り返す(ステップS305)。
【0109】次に、地図情報修正装置3は、一時記憶部
16に道路の位置情報が記憶されているか否かを判定す
る(ステップS306)。ステップS306において記
憶されていると判定した場合には、地図情報修正装置3
は、位置情報修正部12cを用いて修正後の道路外設置
物情報38を求め(ステップS307)、修正後の道路
外設置物情報38を修正地図情報格納部13に書き込み
(ステップS308)、これを以て選択した道路外設置
物に対する処理を完了する。ステップS306において
記憶されていないと判定した場合には、地図情報修正装
置3は、元の道路外設置物情報31を修正地図情報格納
部13に書き込み(ステップS309))、これを以て
選択した道路外設置物に対する処理を完了する。
【0110】次に、位置情報修正部12cについて説明
する。位置情報修正部12cは、上述したように、重な
り判定部11cによって道路と重なると判定された道路
外設置物について、道路位置情報36と道路外設置物情
報31とからなる位置修正用情報37に基づいて、道路
外設置物の位置情報をすべての道路と重ならない位置に
修正する。以下、複数の道路との重なりを一度の処理で
解消する方法を説明する。
【0111】先に、図19を参照して、ランドマークと
複数の道路との重なりを一度の処理で解消する方法につ
いて説明する。ランドマークは道幅を付けたn本の道路
と重なり、i番目(iは1以上n以下の整数)の道路は
線分Pii によって定義されるものとする。なお、図
19に示す例は、n=2の場合に該当する。
【0112】第1のステップでは、ランドマークの移動
方向を表すベクトルVが算出される。位置情報修正部1
2cは、まず各道路について、ランドマークの中心位置
Aから2点Pi およびQi を通る直線へ下した垂線の足
をRi としたときに、点Riから点Aへ向かうベクトル
i を求める。次に、位置情報修正部12cは、各ベク
トルVi の方向の単位ベクトルを求め、求めた単位ベク
トルの和を算出すべきベクトルVとする。すなわち、ベ
クトルVは、次式(5)および(6)により算出され
る。 Vi = A−Ri …(5) V = Σ(Vi /|Vi |) (i=1〜n)…(6) ただし、|Vi |はベクトルVi の大きさ、Σはベクト
ルの加算を表す。
【0113】第2のステップでは、ランドマークをベク
トルVの方向に移動させる場合に、複数の道路との重な
りを解消するために必要な移動量が算出される。移動後
のランドマークの位置Ac は、x>0を満たす媒介変数
xを用いて、Ac =A+x・Vと表現される。位置情報
修正部12cは、各ベクトルVi についてベクトルVと
のなす角θi を求め、各iについて次式(7)を満たす
i の範囲を求める。 |xi ・V|cos θi ≧ L+Wi −Di …(7)
【0114】上式(7)を満たすxi を選択し、ランド
マークをベクトルVの方向に移動させれば、ランドマー
クとi番目の道路との重なりは解消される。したがっ
て、1以上n以下のすべてのiについて上式(7)を満
たすxを選択すれば、すべての道路との重なりを解消す
るために必要な移動量を算出することができる。
【0115】このように第1のステップでランドマーク
の移動方向を、第2のステップでランドマークの移動量
を求めることにより、ランドマークの位置情報は、すべ
ての道路との重なりが解消された位置Ac に修正され
る。
【0116】なお、角度θi がπ/2以上となる場合に
は、上式(7)の左辺は負、右辺は正となるので、上式
(7)を満たすxi は存在しない。このため、ランドマ
ークをベクトルVの方向に移動させても、i番目の道路
との重なりを解消することはできない。この場合、位置
情報修正部12cは、ランドマークの位置情報を修正せ
ずにそのまま出力するものとする。あるいは、位置情報
修正部12cは、角度θi がπ/2以上となる道路を除
外して、上記第1および第2のステップを実行してもよ
い。前者の方式では道路との重なりを全く解消できない
が、後者の方式では道路との重なりを部分的に解消する
ことができる。
【0117】次に、領域と複数の道路との重なりを一度
の処理で解消する方法について説明する。第1の実施形
態に係る位置情報修正部12aは、領域の変形または領
域の移動によって、領域と1本の道路との重なりを解消
する。本実施形態に係る位置情報修正部12cは、領域
が1本の道路と重なる場合には、第1の実施形態で示し
たいずれかの方法を用いて領域と道路との重なりを解消
する。また、領域が複数の道路と重なる場合には、位置
情報修正部12cは、次に示すように領域を移動させる
ことにより、領域と複数の道路との重なりを解消する。
【0118】位置情報修正部12cは、まず、第1の実
施形態の場合と同様の手法で各道路に対する領域の変形
方向を求める。次に、位置情報修正部12cは、求めた
変形方向をランドマークの場合のベクトルVi として、
ランドマークに適用した第1および第2のステップから
なる処理を領域の各頂点に適用する。この際、媒介変数
xは、領域のすべての頂点およびすべての道路について
上式(7)を満たすように選択される。このようにして
算出された移動方向と移動量とを用いて、第1の実施形
態と同様に領域を移動させることにより、領域と複数の
道路との重なりを一度の処理で解消することができる。
【0119】なお、この方法は、領域が与えられたとき
に、領域のすべての頂点を含む最小の円の中心Cまたは
領域の重心Gを中心位置Aとし、中心位置Aから領域の
各頂点までの距離の最大値Lを大きさとしたランドマー
クを考え、ランドマークと複数の道路との重なりを解消
するようにランドマークの中心位置を移動させることと
同等である。
【0120】以上に示すように、本実施形態によれば、
地図情報に含まれる道路外設置物が地図情報に含まれる
複数の道路と道幅を付けた場合に重なるか否かが判定さ
れ、重なると判定された道路外設置物の位置は、道路の
中心線に対していずれの側にあるかを保ちながら、道幅
を付けた複数の道路と重ならない位置に一度の処理で修
正される。このため、本実施形態に係る地図情報修正装
置により作成された地図情報を道幅を付けて画面に表示
した場合、道路外設置物は道路と重ならない位置に表示
され、利用者には自然な画面が提示される。
【0121】(第4の実施形態)図20は、本発明の第
4の実施形態に係る地図情報修正装置4の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報修正装置4は、第1の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換するものである。地図情報
修正装置4は、地図情報格納部10、重なり判定部11
d、位置情報修正部12c、修正地図情報格納部13、
および、一時記憶部16を備える。本実施形態は、第2
の実施形態が有する位置情報を徐々に修正する特徴と、
第3の実施形態が有する複数の道路との重なりを同時に
考慮して位置情報を一度の処理で修正する特徴とを合わ
せ持つ。本実施形態のうち、第1ないし第3の実施形態
と同一の構成要素については、同一の参照番号を付して
説明を省略する。
【0122】図21は、重なり判定部11dの構成をよ
り詳細に示すブロック図である。図21に示すように、
重なり判定部11dは、道幅算出部20、大きさ算出部
21、重なり計算部22、出力制御部23d、および、
位置情報置換部24を備える。これらの構成要素のう
ち、道幅算出部20、大きさ算出部21、重なり計算部
22、および、位置情報置換部24は、第1または第2
の実施形態と同様に動作する。
【0123】出力制御部23dは、判定信号40に基づ
き、次のように道路網情報30と置換後の道路外設置物
情報41との出力先を切り替える。判定信号40が重な
る旨を示す場合には、出力制御部23dは、一時記憶部
16に記憶させる道路位置情報36として、重なると判
定された道路の位置情報を出力する。判定信号40が重
ならない旨を示す場合には、出力制御部23dは、その
道路の位置情報を無視する。すべての道路について重な
り判定が行われた後、出力制御部23dは、一時記憶部
16に記憶された道路位置情報36を読み出し、読み出
した道路位置情報36と置換後の道路外設置物情報41
とを位置修正用情報37として出力する。ただし、一時
記憶部16に道路位置情報36が全く記憶されていない
場合には、出力制御部23dは、置換後の道路外設置物
情報41を格納すべき道路外設置物情報39として出力
する。
【0124】地図情報修正装置4は、道路外設置物と重
なる道路を順次検出して一時的に記憶し、道路外設置物
の位置情報を記憶したすべての道路と重ならない位置に
一度の処理で修正し、さらにこの検出および修正の処理
を繰り返し行う。図22に示すフローチャートを用い
て、1つの道路外設置物に対する地図情報修正装置4の
動作を説明する。地図情報修正装置4は、第3の実施形
態と同様に、処理対象の道路外設置物を選択した後(ス
テップS401)、選択した道路外設置物と重なるすべ
ての道路の位置情報を一時記憶部16に記憶させる(ス
テップS402からS405)。
【0125】次に、地図情報修正装置4は、一時記憶部
16に道路の位置情報が記憶されているか否かを判定す
る(ステップS406)。ステップS406において記
憶されていると判定した場合には、地図情報修正装置4
は、位置情報修正部12cを用いて修正後の道路外設置
物情報38を求める(ステップS407)。次に、地図
情報修正装置4は、すべての道路を未処理の状態に設定
し(ステップS408)、一時記憶部16に記憶させた
道路の位置情報をクリアして、ステップS402へ戻る
(ステップS409)。これにより、ステップS403
における重なり判定は、すべての道路に対して再度行わ
れる。
【0126】ステップS406において記憶されていな
いと判定した場合には、選択した道路外設置物はいずれ
の道路とも重ならない位置に修正されたと判断される。
このため、地図情報修正装置4は、置換後の道路外設置
物情報41を修正地図情報格納部13に書き込み(ステ
ップS410)、これを以て選択した道路外設置物に対
する処理を完了する。
【0127】以上に示すように、本実施形態によれば、
道路外設置物の位置情報は、複数の道路との重なりを同
時に考慮して一度の処理で修正され、すべての道路との
重なりが解消されるまで繰り返し徐々に修正される。し
たがって、本実施形態は、第2の実施形態が有する位置
情報を徐々に修正する特徴と、第3の実施形態が有する
複数の道路との重なりを同時に考慮して位置情報を一度
の処理で修正する特徴とを合わせ持つ。このため、本実
施形態に係る地図情報修正装置により作成された地図情
報を道幅を付けて画面に表示した場合、道路外設置物は
いずれの道路とも重ならない位置に表示され、利用者に
対は自然な画面が提示される。
【0128】(第5の実施形態)図23は、本発明の第
5の実施形態に係る地図情報表示装置5の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報表示装置5は、幅なし表
示用の地図情報を幅付け表示用の地図情報に自動的に変
換して表示するものであり、例えば、車両用ナビゲーシ
ョン装置等に内蔵して使用される。地図情報表示装置5
は、地図情報格納部10、重なり判定部11a、位置情
報修正部12a、修正地図情報格納部13、コマンド入
力部14、および、地図情報表示部15を備える。本実
施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の構成
要素については、同一の参照番号を付して説明を省略す
る。
【0129】コマンド入力部14は、利用者からの指示
に応じて道幅情報50を出力する。道幅情報50は、利
用者が「幅なし表示」を指示した時は道幅ゼロを、利用
者が「幅付け表示」を指示した時は所定の道幅Wを、利
用者が「幅強調表示」を指示した時は所定の道幅Wより
広い道幅、例えば、所定の2倍の道幅(2×W)を、そ
れぞれ出力する。道幅情報50は、重なり判定部11
a、位置情報修正部12a、および、地図情報表示部1
5に供給される。重なり判定部11aおよび位置情報修
正部12aは、道幅情報50を参照して、第1の実施形
態と同じ処理を行う。
【0130】地図情報表示部15は、道幅情報50と、
修正地図情報格納部13に格納された修正地図情報51
とを受け取る。地図情報表示部15は、CRT、液晶デ
ィスプレイ、TV、プラズマディスプレイ、または、ホ
ログラムディスプレイ等の表示装置を備え、受け取った
地図情報に基づいて、道路とランドマークと領域とを同
時に画面に表示する。この際、道路は、道幅情報50に
従い必要に応じて道幅を付けて表示される。
【0131】以上に示すように、本実施形態によれば、
地図情報に含まれる道路外設置物が地図情報に含まれる
道路と道幅を付けた場合に重なるか否かが判定され、重
なると判定された道路外設置物の位置情報は、道路の中
心線に対していずれの側にあるかを保ちながら、道幅を
付けた道路と重ならない位置に修正されるとともに、元
の地図情報と修正された位置情報に基づいて、道路とラ
ンドマークと領域とが同時に道幅を付けて画面に表示さ
れる。これにより、道路外設置物は道路と重ならない位
置に表示されるので、利用者には自然な画面が提示され
る。
【0132】加えて、本実施形態によれば、地図情報を
修正する手段と修正した地図情報を表示する手段とを備
えるので、利用者の選択により道幅を切り替えて表示す
る場合でも、道路外設置物は常に道路と重ならない位置
に表示される。このため、複数の地図情報を予め保有す
ることなく、同様の効果を奏することができる。
【0133】(第6の実施形態)図24は、本発明の第
6の実施形態に係る地図情報表示装置6の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報表示装置6は、第5の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換して表示するものであり、
例えば、車両用ナビゲーション装置などに内蔵して使用
される。地図情報表示装置6は、第2の実施形態に係る
地図情報修正装置2にコマンド入力部14と地図情報表
示部15とを追加して構成されたものであり、第2およ
び第5の実施形態の特徴を合わせ持つ。地図情報表示装
置6の詳細は両実施形態についての説明から明らかであ
るので、ここでは説明を省略する。
【0134】本実施形態に係る地図情報表示装置は、第
2の実施形態が有する位置情報を徐々に修正する特徴
と、第5の実施形態が有する利用者から指示された道幅
情報に応じて地図情報を表示する特徴とを合わせ持つ。
このため、利用者の選択により道幅を切り替えて表示す
る場合でも、道路外設置物はすべての道路と重ならない
位置に表示され、利用者には自然な画面が提示される。
【0135】(第7の実施形態)図25は、本発明の第
7の実施形態に係る地図情報表示装置7の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報表示装置7は、第5の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換して表示するものであり、
例えば、車両用ナビゲーション装置などに内蔵して使用
される。地図情報表示装置7は、第3の実施形態に係る
地図情報修正装置3にコマンド入力部14と地図情報表
示部15とを追加して構成されたものであり、第3およ
び第5の実施形態の特徴を合わせ持つ。地図情報表示装
置7の詳細は両実施形態についての説明から明らかであ
るので、ここでは説明を省略する。
【0136】本実施形態に係る地図情報修正装置は、第
3の実施形態が有する複数の道路との重なりを同時に考
慮して一度の処理で位置情報を修正する特徴と、第5の
実施形態が有する利用者から指示された道幅情報に応じ
て地図情報を表示する特徴とを合わせ持つ。このため、
利用者の選択により道幅を切り替えて表示する場合で
も、道路外設置物は道路と重ならない位置に表示され、
利用者には自然な画面が提示される。
【0137】(第8の実施形態)図26は、本発明の第
8の実施形態に係る地図情報表示装置8の構成を示すブ
ロック図である。この地図情報表示装置8は、第5の実
施形態と同様に、幅なし表示用の地図情報を幅付け表示
用の地図情報に自動的に変換して表示するものであり、
例えば、車両用ナビゲーション装置などに内蔵して使用
される。地図情報表示装置8は、第4の実施形態に係る
地図情報修正装置4にコマンド入力部14と地図情報表
示部15とを追加して構成されたものであり、第2、第
3および第5の実施形態の特徴を合わせ持つ。地図情報
表示装置8の詳細はこれらの実施形態についての説明か
ら明らかであるので、ここでは説明を省略する。
【0138】本実施形態に係る地図情報修正装置は、第
2の実施形態が有する位置情報を徐々に修正する特徴
と、第3の実施形態が有する複数の道路との重なりを同
時に考慮して一度の処理で位置情報を修正する特徴と、
第5の実施形態が有する利用者から指示された道幅情報
に応じて地図情報を表示する特徴とを合わせ持つ。この
ため、利用者の選択により道幅を切り替えて表示する場
合でも、道路外設置物はすべての道路と重ならない位置
に表示され、利用者には自然な画面が提示される。
【0139】なお、第1、第2、第5および第6の実施
形態では、ランドマークの位置および領域の各頂点を道
路と垂直に移動させるものとした。しかし、本発明は、
移動方向を道路と垂直に限るものではなく、移動方向を
道路と垂直に近い方向としてもよい。このように移動方
向を垂直方向とする地図情報修正装置も、移動方向を垂
直とする地図情報修正装置と同様の効果を奏することが
できる。
【0140】また、第2ないし第4、および、第6ない
し第8の実施形態では、複数の道路との重なりを解消す
るために、道路外設置物の位置情報を無制限に修正でき
ることとした。これに代えて、元の位置情報と修正後の
位置情報とを比較し、両者間の距離が所定の値(例え
ば、50m)以上となる場合には元の位置情報を使用す
ることとしてもよい。このように位置情報の修正に一定
の制限を設けることにより、位置情報が大きく誤って修
正されることを防止することができる。
【0141】また、上記いずれの実施形態においても、
ランドマークおよび領域と道路とが重なると判定された
場合に、ランドマークおよび領域の位置情報を修正する
ものとした。これに代えて、ランドマークおよび領域と
道路とが重なると判定された場合に、道路の位置情報を
修正することとしてもよい。例えば、幅なし表示用の地
図情報が航空写真に基づき作成された市街地の詳細地図
である場合には、ランドマークおよび領域の位置情報
が、航空写真に写った建物等の形状を用いて先に決定さ
れ、地図情報における基準として扱われる。このような
場合には、ランドマークおよび領域の位置情報を基準と
して、道路の位置情報を修正することとしてもよい。道
路の位置情報を修正する方法としては、道路を道路と垂
直に平行移動させる方法や、道路を構成する線分の一つ
の端点のみを道路と垂直に移動させる方法がある。この
ように道路の位置情報を修正する地図情報修正装置も、
ランドマークおよび領域の位置情報を修正する地図情報
修正装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る地図情報修正装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す地図情報修正装置1の重なり判定部
11aの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す地図情報修正装置1の動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】図1に示す地図情報修正装置1によって修正さ
れた地図情報を用いた場合の表示画面の例を示す図であ
る。
【図5】図1に示す地図情報修正装置1の重なり判定部
11aの動作を説明するための図である。
【図6】図1に示す地図情報修正装置1の位置情報修正
部12aにおけるランドマーク位置修正動作を説明する
ための図である。
【図7】図1に示す地図情報修正装置1の位置情報修正
部12aにおける変形方向を求める方法を示す図であ
る。
【図8】図1に示す地図情報修正装置1の位置情報修正
部12aにおける領域の各頂点を通る直線と道路との距
離を説明するための図である。
【図9】図1に示す地図情報修正装置1の位置情報修正
部12aにおける変形による領域位置修正動作を説明す
るための図である。
【図10】図1に示す地図情報修正装置1の位置情報修
正部12aにおける平行移動による領域位置修正動作を
説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る地図情報修正
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】ランドマークが複数の道路と重なる様子を示
す図である。
【図13】図11に示す地図情報修正装置2の重なり判
定部11bの構成を示すブロック図である。
【図14】図11に示す地図情報修正装置2の動作を示
すフローチャートである。
【図15】図11に示す地図情報修正装置2によってラ
ンドマークの位置が徐々に修正される様子を示す図であ
る。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る地図情報修正
装置の構成を示すブロック図である。
【図17】図16に示す地図情報修正装置3の重なり判
定部11cの構成を示すブロック図である。
【図18】図16に示す地図情報修正装置3の動作を示
すフローチャートである。
【図19】図16に示す地図情報修正装置3によって、
ランドマークの位置が複数の道路を同時に考慮して一度
の処理で修正される様子を示す図である。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る地図情報修正
装置の構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示す地図情報修正装置4の重なり判
定部11dの構成を示すブロック図である。
【図22】図20に示す地図情報修正装置4の動作を示
すフローチャートである。
【図23】本発明の第5の実施形態に係る地図情報表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第6の実施形態に係る地図情報表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第7の実施形態に係る地図情報表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の第8の実施形態に係る地図情報表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図27】従来の地図情報を用いた場合の表示画面の例
を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…地図情報修正装置 5、6、7、8…地図情報表示装置 10…地図情報格納部 11a〜d…重なり判定部 12a、12c…位置情報修正部 13…修正地図情報格納部 14…コマンド入力部 15…地図情報表示部 16…一時記憶部 20…道幅算出部 21…大きさ算出部 22…重なり計算部 23a〜d…出力制御部 24…位置情報置換部 30…道路網情報 31、32、34、35、38、39、41…道路外設
置物情報 33、37…位置修正用情報 36…道路位置情報 40…判定信号 50…道幅情報 51…修正地図情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 敦士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 阪本 清美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図情報に含まれるランドマークおよび
    領域の位置を修正する地図情報修正装置であって、 少なくとも道路とランドマークと領域とに関する地図情
    報を格納する地図情報格納手段と、 前記地図情報に含まれるランドマークおよび領域と、前
    記地図情報に含まれる道路とが、道幅を付けた場合に重
    なるか否かを判定する重なり判定手段と、 前記重なり判定手段によって一つまたは複数の道路と重
    なると判定されたランドマークおよび領域の位置情報
    を、各道路の中心線に対していずれの側にあるかを保ち
    ながら、道幅を付けた前記一つまたは複数の道路と重な
    らない位置に修正する位置情報修正手段と、 前記地図情報と、前記位置情報修正手段により修正され
    たランドマークおよび領域の位置情報とを格納する修正
    地図情報格納手段とを備えた、地図情報修正装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報修正手段は、前記一つまた
    は複数の道路について、各道路の中心線から離れる方向
    にランドマークの位置を移動させることを特徴とする、
    請求項1に記載の地図情報修正装置。
  3. 【請求項3】 前記位置情報修正手段は、前記一つまた
    は複数の道路について、各道路の中心線から離れる方向
    に領域の各頂点を移動させることを特徴とする、請求項
    1に記載の地図情報修正装置。
  4. 【請求項4】 前記位置情報修正手段は、前記一つまた
    は複数の道路について、各道路の中心線から離れる方向
    に領域を変形することを特徴とする、請求項3に記載の
    地図情報修正装置。
  5. 【請求項5】 前記位置情報修正手段は、前記一つまた
    は複数の道路について、各道路の中心線から離れる方向
    に領域を平行移動させることを特徴とする、請求項3に
    記載の地図情報修正装置。
  6. 【請求項6】 前記修正地図情報格納手段に格納された
    修正地図情報を、道幅を付けて画面に表示する地図情報
    表示手段をさらに備えた、請求項1に記載の地図情報修
    正装置。
  7. 【請求項7】 前記重なり判定手段および前記位置情報
    修正手段は、利用者からの入力に基づき、道幅を切り替
    えることを特徴とする、請求項6に記載の地図情報修正
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の地図情報修正装置を備
    えた、ナビゲーション装置。
  9. 【請求項9】 地図情報に含まれるランドマークおよび
    領域の位置を修正する地図情報修正方法であって、 少なくとも道路とランドマークと領域とに関する地図情
    報を格納する地図情報格納ステップと、 前記地図情報に含まれるランドマークおよび領域と、前
    記地図情報に含まれる道路とが、道幅を付けた場合に重
    なるか否かを判定する重なり判定ステップと、 前記重なり判定ステップにおいて一つまたは複数の道路
    と重なると判定されたランドマークおよび領域の位置情
    報を、各道路の中心線に対していずれの側にあるかを保
    ちながら、道幅を付けた前記一つまたは複数の道路と重
    ならない位置に修正する位置情報修正ステップと、 前記地図情報と、前記位置情報修正ステップにおいて修
    正されたランドマークおよび領域の位置情報とを格納す
    る修正地図情報格納ステップとを備えた、地図情報修正
    方法。
  10. 【請求項10】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数の道路について、各道路の中心線から離れ
    る方向にランドマークの位置を移動させることを特徴と
    する、請求項9に記載の地図情報修正方法。
  11. 【請求項11】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数の道路について、各道路の中心線から離れ
    る方向に領域の各頂点を移動させることを特徴とする、
    請求項9に記載の地図情報修正方法。
  12. 【請求項12】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数の道路について、各道路の中心線から離れ
    る方向に領域を変形することを特徴とする、請求項11
    に記載の地図情報修正方法。
  13. 【請求項13】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数の道路について、各道路の中心線から離れ
    る方向に領域を平行移動させることを特徴とする、請求
    項11に記載の地図情報修正方法。
  14. 【請求項14】 地図情報に含まれる道路の位置を修正
    する地図情報修正装置であって、 少なくとも道路とランドマークと領域とに関する地図情
    報を格納する地図情報格納手段と、 前記地図情報に含まれるランドマークおよび領域と、前
    記地図情報に含まれる道路とが、道幅を付けた場合に重
    なるか否かを判定する重なり判定手段と、 前記重なり判定手段によって一つまたは複数のランドマ
    ークおよび領域と重なると判定された道路の位置情報
    を、ランドマークおよび領域のそれぞれが道路の中心線
    に対していずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付け
    た場合に前記一つまたは複数のランドマークおよび領域
    と重ならない位置に修正する位置情報修正手段と、 前記地図情報と、前記位置情報修正手段により修正され
    た道路の位置情報とを格納する修正地図情報格納手段と
    を備えた、地図情報修正装置。
  15. 【請求項15】 前記位置情報修正手段は、前記一つま
    たは複数のランドマークおよび領域について、ランドマ
    ークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路を構
    成する線分の各端点を移動させることを特徴とする、請
    求項14に記載の地図情報修正装置。
  16. 【請求項16】 前記位置情報修正手段は、前記一つま
    たは複数のランドマークおよび領域について、ランドマ
    ークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路を平
    行移動させることを特徴とする、請求項15に記載の地
    図情報修正装置。
  17. 【請求項17】 前記位置情報修正手段は、前記一つま
    たは複数のランドマークおよび領域について、ランドマ
    ークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路を構
    成する線分の一つの端点を移動させることを特徴とす
    る、請求項15に記載の地図情報修正装置。
  18. 【請求項18】 前記修正地図情報格納手段に格納され
    た修正地図情報を、道幅を付けて画面に表示する地図情
    報表示手段をさらに備えた、請求項14に記載の地図情
    報修正装置。
  19. 【請求項19】 前記重なり判定手段および前記位置情
    報修正手段は、利用者からの入力に基づき、道幅を切り
    替えることを特徴とする、請求項18に記載の地図情報
    修正装置。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の地図情報修正装置
    を備えた、ナビゲーション装置。
  21. 【請求項21】 地図情報に含まれる道路の位置を修正
    する地図情報修正方法であって、 少なくとも道路とランドマークと領域とに関する地図情
    報を格納する地図情報格納ステップと、 前記地図情報に含まれるランドマークおよび領域と、前
    記地図情報に含まれる道路とが、道幅を付けた場合に重
    なるか否かを判定する重なり判定ステップと、 前記重なり判定ステップにおいて一つまたは複数のラン
    ドマークおよび領域と重なると判定された道路の位置情
    報を、ランドマークおよび領域のそれぞれが道路の中心
    線に対していずれの側にあるかを保ちながら、道幅を付
    けた場合に前記一つまたは複数のランドマークおよび領
    域と重ならない位置に修正する位置情報修正ステップ
    と、 前記地図情報と、前記位置情報修正ステップにおいて修
    正された道路の位置情報とを格納する修正地図情報格納
    ステップとを備えた、地図情報修正方法。
  22. 【請求項22】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数のランドマークおよび領域について、ラン
    ドマークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路
    を構成する線分の各端点を移動させることを特徴とす
    る、請求項21に記載の地図情報修正方法。
  23. 【請求項23】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数のランドマークおよび領域について、ラン
    ドマークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路
    を平行移動させることを特徴とする、請求項22に記載
    の地図情報修正方法。
  24. 【請求項24】 前記位置情報修正ステップは、前記一
    つまたは複数のランドマークおよび領域について、ラン
    ドマークおよび領域のそれぞれから離れる方向に、道路
    を構成する線分の一つの端点を移動させることを特徴と
    する、請求項22に記載の地図情報修正方法。
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