JP2001307047A - 非接触icカード並びに非接触icカードシステム及び制御方法 - Google Patents

非接触icカード並びに非接触icカードシステム及び制御方法

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JP2001307047A
JP2001307047A JP2000120063A JP2000120063A JP2001307047A JP 2001307047 A JP2001307047 A JP 2001307047A JP 2000120063 A JP2000120063 A JP 2000120063A JP 2000120063 A JP2000120063 A JP 2000120063A JP 2001307047 A JP2001307047 A JP 2001307047A
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signal
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JP2000120063A
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Takafumi Suzuki
尚文 鈴木
Takashi Nishitani
隆 西谷
Hisanori Dobashi
寿昇 土橋
Yasuhiro Nagai
靖浩 永井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚のカードに対して同じデータを一括して
同時に書き込んだり、個別のカードとして、一枚一枚に
対応してデータを読み書きできる、非接触ICカード並
びに非接触ICカードシステム及び制御方法の提供。 【解決手段】外部からの問いかけ信号を判別して、当該
判別の結果に応じて外部に対して発する問いかけ応答信
号の内容を選択・生成する判別選択生成機能3e1と、
応答するタイミングを制御するタイミング制御機能3e
2とを具備した非接触ICカード3と、非接触ICカー
ド3と非接触で通信し、非接触ICカード3に、カード
識別の為の問いかけ信号を複数種類発する読み取り書き
込み装置2と、読み取り書き込み装置2を制御する制御
装置1とで構成され、問いかけ応答信号の内容及び応答
タイミングを変えることで、複数枚のICカード3を外
部から一枚としても扱える構成にした特徴的構成手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード内から読み
取り書き込み装置(R/W)に対して返信される問いか
け応答信号の内容と応答のタイミングを変化させること
のみで、複数枚のカードをあたかも一枚のように扱え
る、非接触ICカード並びに非接触ICカードシステム
及び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ICメモリを利用したICカード
は、従来存在する磁気カードと比べて記憶できる情報量
が大きくセキュリティの高さに優れ、会員カード、ネッ
トワーク、パソコンにアクセスする為の鍵等として、
又、海外ではテレホンカード等、各方面で使用されてい
る。
【0003】又、近年非接触式でデータの読み書きが出
来るICカードシステムが普及しつつあり、中でも交流
磁界を利用した電磁誘導型システムでは、カードの動作
に必要な電力を読み取り書き込み装置(リーダ・ライ
タ:R/W)から供給可能で、カードに電池を搭載しな
いシステムを構築できる為、その普及がめざましい。現
在、国際標準化(ISO1443)の作業が進められて
おり、1999年春には、NTTのICテレホンカード
としてのサービスも開始されている。
【0004】ISO1443仕様のカードでは、一台の
R/Wに対して、複数枚のカードを同時に認識し、それ
ぞれのカードに対して個別に書き込み可能な、いわゆる
アンチコリジョン機能が搭載されている。之により、カ
ードとR/Wの位置関係に制限の無い非接触ICカード
の特徴をより発揮できることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしその一方で、複
数枚のカードに対して同じデータを書き込む場合におい
ても、全てのカードを個別に識別し、各々に対してデー
タの書き込みを行う必要があり、多数枚のカードに対し
てデータを書き込む場合に、書き込み処理に長時間かか
っていた。カードの初期発行の様に、システム側で、カ
ードを取り扱っている場合では、専用コマンド等を使う
こともあり得るが、実際に運用されている中では、一度
に複数のカードに対して同時に書き込むことは不可能で
あった。
【0006】従って、入園券、乗り物券にカードを使用
している遊園地などの施設に、バスで団体客が来た場合
では、短時間にゲートを多数の人が通る必要が出てく
る。その際、客一人一人のカードにそれぞれ入場時間等
の入場の証跡を書き込む必要性が生じていたが、団体客
の入場処理では一律に同じ内容を書き込んでも何ら問題
が無い場合が多く、入場に関してはその処理にかかる時
間を短縮することが望まれていた。
【0007】一方入場後のアトラクションの利用状況等
は個別に管理する必要がある。しかしながら、現状のカ
ードでは、入場時に一括処理を行い、入場後に各々のカ
ードを別個に管理できるカードシステムやカードの制御
方法は存在していなかった。
【0008】尚、ISO1443パート3のTypBカ
ードに対する規定では、カードに対するリクエストコマ
ンドにAPfと呼ばれるアプリケーションを特定する情
報を含み、このリクエストコマンドに対する応答(アン
サートゥーリクエスト:ATQ)で、PUPIと呼ばれ
るカードの固有番号等から、一時的、又は定常的に作ら
れる4バイトの擬似的な固有番号を使って、R/Wがカ
ードを識別することに、複数枚のカードに対して重なら
ないようにPUPIをつけることが記されている。
【0009】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は以下の通りである。即ち、本発明の第1の目的
は、必要に応じて、複数枚のカードに対して同じデータ
を一括して同時に書き込んだり、個別のカードとして一
枚一枚に対応してデータを読み書きできる、非接触IC
カード並びに非接触ICカードシステム及び制御方法の
提供にある。
【0010】本発明の第2の目的は、カード内から読み
取り書き込み装置(R/W)に対して返信される問いか
け応答信号の内容と応答のタイミングを変化させること
のみで、複数枚のICカードをあたかも一枚のように扱
える、非接触ICカード並びに非接触ICカードシステ
ム及び制御方法の提供にある。
【0011】本発明の第3の目的は、入場券、アトラク
ション券をカード化した遊園地等のテーマパークに来た
団体客に対して、複数枚のカードに一括して入園処理の
共通のデータを書き込み、その後各個人毎に使用可能で
ある、非接触ICカード並びに非接触ICカードシステ
ム及び制御方法の提供にある。
【0012】本発明の他の目的は、明細書、図面、特
に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと
明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明ICカードは、上
記課題の解決に当たり、外部から非接触で受信した問い
かけ信号を判別して、当該判別の結果に応じて外部に対
して発する問いかけ応答信号の内容を選択・生成する判
別選択生成機能と、応答するタイミングを制御するタイ
ミング制御機能とを具備したICカードであって、当該
問いかけ応答信号の内容及び応答タイミングを変えるこ
とで、複数枚の当該ICカードを外部から一枚としても
扱える構成する特徴的構成手段を講じる。
【0014】本発明システムは、上記課題の解決に当た
り、外部から非接触で受信した問いかけ信号を判別し
て、当該判別の結果に応じて外部に対して発する問いか
け応答信号の内容を選択・生成する判別選択生成機能
と、応答するタイミングを制御するタイミング制御機能
とを具備した一枚以上の非接触ICカードと、当該非接
触ICカードと非接触で通信し、当該非接触ICカード
に、カード識別の為の問いかけ信号を複数種類発する読
み取り書き込み装置と、当該読み取り書き込み装置を制
御する制御装置とで構成され、問いかけ応答信号の内容
及び応答タイミングを変えることで、複数枚のICカー
ドを外部から一枚としても扱える構成にした特徴的構成
手段を講じる。
【0015】本発明方法は、上記課題の解決に当たり、
複数枚の非接触ICカードと、当該非接触ICカードと
交信し当該非接触ICカードにカード識別の為の問いか
け信号を複数種類発する読み取り書き込み装置と、当該
読み取り書き込み装置を制御する制御装置とで構成され
るカードシステムにおいて、同じ応答を返すカード群を
構成する複数の非接触ICカードの内、読み取り書き込
み装置からの問いかけ信号に対して、同じ応答を返す非
接触ICカードに対して、同じ識別番号が割り付けられ
て制御される特徴的構成手法を講じる。
【0016】更に、具体的詳細に述べると、当該課題の
解決は、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法又
は手段を採用することにより、上記目的を達成するよう
に為される。
【0017】本発明カードの第1の特徴は、外部からの
問いかけ信号に対し各ICカード内から返信される問い
かけ応答信号の内容と応答のタイミングを変えるだけ
で、本来個別処理自在に構成した当該複数のICカード
を一体処理自在に構成してなる非接触ICカードの構成
採用にある。
【0018】本発明カードの第2の特徴は、上記本発明
カードの第1の特徴における前記一体処理自在な構成
が、その都度、同時並行処理と時間差一連処理のいずれ
かの選択構成である非接触ICカードの構成採用にあ
る。
【0019】本発明カードの第3の特徴は、外部から非
接触で受信した問いかけ信号を判別して、当該判別の結
果に応じて外部に対して発する問いかけ応答信号の内容
を選択・生成する判別選択生成機能と、応答するタイミ
ングを制御するタイミング制御機能とを具備したICカ
ードであって、当該問いかけ応答信号の内容及び応答タ
イミングを変えることで、複数枚の当該ICカードを外
部から一枚としても扱える構成にしてなる非接触ICカ
ードの構成採用にある。
【0020】本発明カードの第4の特徴は、上記本発明
カードの第1、第2又は第3の特徴における前記複数の
ICカードが、一種類以上の前記問いかけ信号に対し
て、同じタイミングで、同じ内容の応答を前記問いかけ
応答信号として返すICカード群で構成してなる非接触
ICカードの構成採用にある。
【0021】本発明カードの第5の特徴は、上記本発明
カードの第1、第2、第3又は第4の特徴における前記
複数のICカードが、一種類以上の前記問いかけ信号に
対して、個々のタイミングで個別の内容の応答を前記問
いかけ応答信号として返し、その結果として、それぞれ
異なる認識番号を割り付けられてなるICカード群であ
る非接触ICカードの構成採用にある。
【0022】本発明システムの第1の特徴は、外部から
非接触で受信した問いかけ信号を判別して、当該判別の
結果に応じて外部に対して返信する問いかけ応答信号の
内容を選択・生成する判別選択生成機能と、応答するタ
イミングを制御するタイミング制御機能とを具備した一
枚以上の非接触ICカードと、当該非接触ICカードと
非接触で前記問いかけ信号及び前記問いかけ応答信号を
交信し、当該非接触ICカードに、カード識別の為の前
記問いかけ信号を複数種類発する読み取り書き込み装置
と、当該読み取り書き込み装置を制御する制御装置と、
で構成され、前記問いかけ応答信号の内容及び応答タイ
ミングを変えることで、複数枚の前記ICカードを外部
から一枚としても扱えるシステムにしてなる非接触IC
カードシステムの構成採用にある。
【0023】本発明システムの第2の特徴は、上記本発
明システムの第1の特徴における前記非接触ICカード
が、前記読み取り書き込み装置が発する一種類以上の問
いかけ信号に対して、同じタイミングで、同じ内容の応
答を前記読み取り書き込み装置にそれぞれ返すカードで
構成してなる非接触ICカードシステムの構成採用にあ
る。
【0024】本発明システムの第3の特徴は、上記本発
明システムの第1又は第2の特徴における前記非接触I
Cカードが、前記読み取り書き込み装置が発する一種類
以上の問いかけ信号に対して、個々のタイミングで個別
の内容の応答をそれぞれ返した前記読み取り書き込み装
置と前記制御装置のいずれかにより、異なる認識番号が
それぞれ割り付けられるICカードである非接触ICカ
ードシステムの構成採用にある。
【0025】本発明方法の第1の特徴は、外部からの問
いかけ信号に対し各ICカード内から返信される問いか
け応答信号の内容と応答のタイミングを変えるだけで、
本来個別処理可能な複数のICカードを一括処理してな
る非接触ICカード制御方法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記一括処理が、同時並行処理
と時間差一連処理のいずれかである非接触ICカード制
御方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第3の特徴は、複数枚の非接
触ICカードと、当該非接触ICカードと交信し当該非
接触ICカードにカード識別の為の問いかけ信号を複数
種類発する読み取り書き込み装置と、当該読み取り書き
込み装置を制御する制御装置とで構成されるカードシス
テム制御方法であって、同じ応答を返すカード群を構成
する前記非接触ICカードの内、前記読み取り書き込み
装置からの問いかけ信号に対して、同じ応答を返す当該
非接触ICカードに対して、前記読み取り書き込み装置
と前記制御装置のいずれかにより、同じ識別番号が割り
付けられて制御されてなる非接触ICカード制御方法の
構成採用にある。
【0028】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明の
第1の特徴における前記カードシステム制御方法が、同
じ識別番号を割り付けられた複数枚の非接触ICカード
に対して、あたかも一枚のICカードに対して書き込み
処理を為す要領で、各種データを含んだ信号を制御装置
が同時送信し、当該複数枚の非接触ICカードに同一デ
ータを同時並行して書き込んでなる非接触ICカード制
御方法の構成採用にある。
【0029】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記カードシステム制御方法
が、同一内容の識別番号を書き込まれた複数枚の非接触
ICカードに対して、各々の時間差タイミングで且個別
の内容の応答を返させる情報を含んだカード識別の為の
問いかけ信号を前記読み取り書き込み装置により送信す
ることにより、当該非接触ICカードを個別に識別する
と共に、各々の時間差タイミングで非接触ICカードに
対して各種データを読み出し又は書き込みを行ってなる
非接触ICカード制御方法の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記カードシステム制御方法
が、前記複数枚の非接触ICカードが同一カードに属す
る場合には、まず、前記読み取り書き込み装置により前
記問いかけ信号として、同一のカード番号を問いかけ応
答信号に含め同一のタイミングで問いかけ応答信号を同
時返送させるアプリケーション情報を前記非接触ICカ
ードに送信し、引続いて、当該問いかけ信号を受信した
当該非接触ICカードが、前記同一のカード番号を含む
問いかけ応答信号を、同一のタイミングで前記読み取り
書き込み装置に同時返送し、その後、前記読み取り書き
込み装置が、当該カード番号を受けて、当該カード番号
及び識別番号を含んだカード選択信号を、前記非接触I
Cカードに再送信して、さらに、前記同一のカード番号
を含む問いかけ応答信号を同じタイミングで同時送信し
たカード群に属する非接触ICカードが前記カード選択
信号を受信し、当該カード選択信号に含まれる識別番号
を自己に対する番号として非接触ICカードの内部状態
を変移させ、今後当該識別番号を含む信号に対して同時
反応してなる非接触ICカード制御方法の構成採用にあ
る。
【0031】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記カードシステム制御方法
が、まず、前記読み取り書き込み装置により前記問いか
け信号として、非接触ICカードが各々のカード番号を
含む問いかけ応答信号を、それぞれのタイミングで時間
差返送させるアプリケーション情報を前記非接触ICカ
ードに送信し、引続いて、当該問いかけ信号を受信した
非接触ICカードが、それぞれが個別のカード番号を含
む問いかけ応答信号を、各々のタイミングで読み取り書
き込み装置に時間差返送し、その後、前記読み取り書き
込み装置が、当該カード番号を受けて、当該カード番号
及び識別番号を含んだカード選択信号を、前記非接触I
Cカードに再送信して、前記個別のカード番号を含む問
いかけ応答信号を送信した非接触ICカードが、前記カ
ード選択信号を時間差受信し、当該カード選択信号に含
まれる識別番号を自己に対する番号として非接触ICカ
ードの内部状態を変移させ、今後当該識別番号を含む信
号に対して時間差反応してなる非接触ICカード制御方
法の構成採用にある。
【0032】
【発明の実施の形態】(発明の原理)本発明の原理は、
カード内から外部に返信される問いかけ応答信号の内容
と応答のタイミングを変化させることのみで、外部から
複数枚のカードを一枚のようにも扱えることにある。
【0033】具体的には、アプリケーションに関する情
報を含む読み取り書き込み装置からの問いかけ信号を受
信したカードが、当該問いかけ信号に含まれるアプリケ
ーション情報に応じて、タイミングを変えて問いかけ
応答信号を送信したり、問いかけ応答信号にカードの
固有番号と異なる番号を含ませることで、複数のカード
が同一の番号を含む問いかけ応答信号を同じタイミング
で送信したり、異なる番号を各々のカードのタイミン
グで送信したりすることにより、読み取り書き込み装置
に複数のカードを一枚のカードとして認識させたり、個
別のカードとして認識させることである。
【0034】(カード例、システム例)図1は、本発明
の一実施形態である非接触ICカードシステムの構成図
であり、(A)はその非接触ICカードシステムの構成
図で、(B)はその非接触ICカードシステムの構成要
素である非接触ICカードの内部構成図である。
【0035】非接触ICカードシステムαは、制御装置
1と、読み取り書き込み装置2と、外部とのやり取りを
為すアンテナ回路3aとRFインタフェース回路3bと
内部メモリである記憶回路3cと内部電源である電源回
路3dと制御回路3eとで構成される非接触ICカード
(以下、単にカードとする)3と、で構築される。
【0036】図1(A)では、読み取り書き込み装置2
からの或る特定の問いかけ信号に対して、それぞれ同じ
タイミングで同じ内容を応答するカードA群とカードB
群との二カード群が存在するケースである。
【0037】制御回路3eは、読み取り書き込み装置2
からの問いかけ信号を判別し、問いかけ信号の内容に応
じて問いかけ応答信号の内容を選択・生成する判別選択
生成機能3e1と、カード3の応答タイミングを制御す
るタイミング制御機能3e2とを備える。 ここで、応
答タイミングの制御は、カード3毎に行い、例えば、各
カード3で乱数を利用してタイミングを計って、どのタ
イミングで応答するかは確率的に決定されたり、又、予
めタイミングを決めておく。
【0038】尚、カード3へのコマンド送信は、読み取
り書き込み装置2が行っても、読み取り書き込み装置2
に接続された制御装置1からケーブル4を通して信号が
送られ、読み取り書き込み装置2においてカード3が受
信できる非接触通信用の信号に変換する様に構成しても
よい。
【0039】(方法例)本方法例を上記カード例、シス
テム例の処理手順を説明することで説明する。図1に
て、読み取り書き込み装置2がカード3に対して送信す
るカード識別の為の問いかけ信号を、アプリケーション
情報を含む複数種類用意することにより、問いかけ応答
信号に関する情報を、カード3に送ることが可能にな
る。
【0040】尚、問いかけ応答信号とは、カード3が問
いかけ信号を受信すると、読み取り書き込み装置2に返
送する信号である。之により、問いかけ信号を受信した
カード3は、問いかけ信号に含まれる情報から、問いか
け応答信号に含めるカード番号や応答のタイミングを決
定することが出来る。尚、カード番号は、カード3毎の
固有の不変的な番号(例えば、シリアル番号)では無
く、カード3自身が任意に決めた可変な番号である。
【0041】(1)同一カードA又はB群に属する複数
のカード3の場合にあっては、同一のカード番号を問い
かけ応答信号に含め、同一のタイミングで当該問いかけ
応答信号をカード3が読み取り書き込み装置2に同時送
信することで、読み取り書き込み装置2は、あたかも一
体処理自在に構成された一枚のカード3から問いかけ応
答信号が発せられたと認識し、その同一のカード番号に
対応して読み取り書き込み装置2が決定した一つの識別
番号とそのカード番号を含んだカード選択信号を送信す
る。尚、識別番号とカード番号とは同じでもよい。
【0042】そして、同一のカード番号を含む問いかけ
応答信号を同じタイミングで同時送信したカード3は、
その後読み取り書き込み装置2から送信されたカード選
択信号を受信し、当該カード選択信号により、自ら送信
したカード番号と読み取り書き込み装置2が決定した識
別番号とが含まれる為、その識別番号が自己に対する番
号と判断して、カード3内部状態を遷移させ、今後その
識別番号を含む信号に対して反応するようになる。従っ
て、同じ応答を返したカード群に属する全てのカード3
に対して、一括処理自在に同じ識別番号が付与されるこ
とになる。
【0043】その後、読み取り書き込み装置2によりカ
ード3が識別された後においては、読み取り書き込み装
置2では、識別番号でカード3を指定し、書き込み信号
にデータを含んで送信する為、同じ識別番号を振られた
全てのカード3は、一括処理自在に当該書き込み信号に
よってデータを書き込まれることになる。
【0044】これら一連の同時一括並行処理の間、カー
ド3は、他のカードの存否は全く判断できないし、又判
断する必要すら無い。
【0045】(2)一方、カード3が各々のカード番号
を含む問いかけ応答信号をそれぞれのタイミングで時間
差送信するアプリケーション情報を含めた問いかけ信号
を読み取り書き込み装置が送信することにより、当該問
いかけ信号を受信したカード3は、それぞれが個別のカ
ード番号を含む問いかけ応答信号を、各々のタイミング
で読み取り書き込み装置2に時間差送信する為、読み取
り書き込み装置2は、複数枚のカード3が一体処理自在
に同時に存在することを認識するとともに一枚のカード
に対して通信が可能になる。
【0046】尚、その後上記(1)と同様な処理、即
ち、読み取り書き込み装置2から、カード3に、各々の
カード番号と各々の識別番号を含んだカード選択信号が
時間差送信され、当該カード選択信号を受信したカード
3は、当該カード選択信号に自ら問いかけ応答信号に含
んだカード番号と識別番号とが含まれる為、その識別番
号が自己に対する番号と判断して、カード3内部状態を
遷移させる。
【0047】今後その識別番号を含む信号に対して反応
するようになり、読み取り書き込み装置2によりカード
3が識別された後においては、読み取り書き込み装置2
では、時間差一連処理自在に識別番号でカード3を逐次
指定し、書き込み信号にデータを含んで時間差送信し、
当該書き込み信号によってデータを順次時間差を置いて
書き込まれることになる。
【0048】以上の(1)(2)が相まって、複数のカ
ード3を同一の一枚のカード3として識別したり個別に
識別したりできる。
【0049】図2は、本発明の一実施形態例である非接
触ICカード制御方法の説明図であって、同一カードA
又はB群に属する各カード3がそれぞれのカード3に応
じた内容を応答するケースを想定し、同一カードA又は
B群に属する三枚のカード3が読み取り書き込み装置か
ら識別される際のフロー図であり、(A1)は応答タイ
ミングがカード毎に異なる場合、(A2)は応答タイミ
ングが同一の場合である。
【0050】図2(A1)において、読み取り書き込み
装置2からの問いかけ信号(a)に対して、ISO14
443TypA’又はTypBの仕様である、タイムス
ロットによるアンチコリジョン方式を採用している例を
想定している。尚、タイムスロット、アンチコリジョン
ループ等は、ISO/IEC 14443 part3
に詳細してある。
【0051】図2(A1)にて、カード3が送信する問
いかけ応答信号(b1)、(b2)、(b3)に含まれ
るカード番号は相異なる値である。タイムスロット方式
では、3枚の非接触カード3が必ずしも異なったタイミ
ングで応答するとは限らず、複数枚のカード3が応答す
るタイミングが重なった場合には当然コリジョンが生じ
るものの、問いかけ応答信号の内容が異なる為、読み取
り書き込み装置2では複数枚のカード3が一体処理自在
に存在することを認識でき、ISO1443パート3で
規格されているアンチコリジョンループ等で、カード3
の認識を行えば問題は無く複数枚のカード3を識別し選
択できる。
【0052】読み取り書き込み装置2からの問いかけ信
号(a)には、アプリケーションを区別する情報が含ま
れている為、各カード3は、それに応じて問いかけ応答
信号を返すことになり、このケースでは各カード3が各
タイミングでそれぞれのカード番号を含んだ問いかけ応
答信号(b1)、(b2)、(b3)を読み取り書き込
み装置2に返すことになる。
【0053】そして、個々のカード3毎に、各カード番
号と各識別番号とを含んたカード選択信号(c1)(c
2)(c3)をカード3に送信し、当該カード選択信号
を受信したカード3は、当該カード選択信号に自ら問い
かけ応答信号に含んだカード番号と識別番号とが含まれ
る為、その識別番号が自己に対する番号と判断して、当
該識別番号を設定し、当該識別番号を含ませた正常終了
(d1)(d2)(d3)応答を読み取り書き込み装置
2に送信し、カードの書き込みが可能な状態へ変移す
る。
【0054】図2(A2)においては、カード3が、常
に同じタイミングで読み取り書き込み装置2に応答する
ケースで、当該ケースも同様に、カード3が送信する問
いかけ応答信号(b1〜b3)にはそれぞれカード3を
特定する異なるカード番号が存在する為、同じタイミン
グでカード3から送信される信号は必ずビットで1と0
が重なった形で読み取り書き込み装置2に届くことにな
る。従って、ISO14443TypAの様なビット単
位でカード3を識別していくアンチコリジョンルーチン
を有する場合においては、各カード3を識別できること
になる。
【0055】以上の様に、同一カード群に属するカード
3が異なる問いかけ応答信号を送信する場合には各カー
ド3を識別でき、読み取り書き込み装置2が各カードに
対して識別番号を振れることになる。尚、図2では、カ
ード3が三枚の場合であるが、カード3が一枚、二枚又
はより多くの枚数存在する場合も同様である。
【0056】図3は、本発明における一実施形態であ
る、別の非接触ICカード制御方法の説明図であって、
同一カードA又はB群に属する各カード3が同じタイミ
ングで同じ内容の応答を返すケースを想定したケースの
フロー図である。
【0057】図3のケースでは、読み取り書き込み装置
2からの問いかけ信号(a)には、決まった番号を含む
応答信号を決まったタイミングで各カード3が同時送信
するアプリケーションに関する情報が含まれている為、
三枚のカード3は、同じタイミングで同じ内容の問いか
け応答信号(b)を同時送信することになる。
【0058】従って、読み取り書き込み装置2では、カ
ード3があたかも一体同時並行処理自在に一枚だけ存在
すると認識し、一つの識別番号と問いかけ応答信号に含
まれるカード番号とを含むカード選択信号(c)を同時
送信する一方、各カード3は、自己が応答したカード番
号と識別番号とを含むカード選択信号(c)を同時受信
した為、それぞれ送られてきた識別番号を設定し、正常
終了(d)応答を同時送信し、カード3の書き込みが可
能な状態へ変移する。
【0059】かかるケースでは、カード3のアンチコリ
ジョン処理が、図2(A1)の様なタイムスロット方式
であれば、決められたスロット(例えば二番目のスロッ
ト)で応答する様に予め決めておくことにより、問題無
く処理出来、図2(A2)の様なビットコリジョン方式
では、もともとカード3が応答するタイミングは同一で
あり、かつ問いかけ応答信号も同じな為、問題無く読み
取り書き込み装置2は一体同時並行処理自在に構成され
た一枚のカード3が存在すると判断して処理を遂行する
ことになる。
【0060】又、一度に複数枚扱えない、所謂アンチコ
リジョンに対応していない場合でも、カード3が同じタ
イミングで同じ内容の問いかけ信号を送信する場合は、
読み取り書き込み装置2、制御装置1では、カード3は
一枚しか無いと判断するので、問題無く処理される。
【0061】図4は、本発明一実施形態である非接触I
Cカード制御方法の説明図で、二つのカード群に属する
各二枚のカードが、読み取り書き込み装置から識別され
る際のフロー図である。
【0062】図4では、タイムスロット方式の場合を想
定しており、各カードA又はB群に属するカード3は、
カードA又はB群毎にそれぞれ同じタイミングで同じ内
容の問いかけ応答信号(b1)、(b2)を相互に時間
差送信する為、読み取り書き込み装置2では、二枚のカ
ードがそれぞれ一体処理自在に存在すると認識し、それ
ぞれのカードA又はB群に対して二つの識別番号を含め
たカード選択信号(c1)、(c2)を相互に時間差送
信する。
【0063】それぞれのカードA又はB群が、同じタイ
ミングで問いかけ応答信号を送信する場合では、図2
(A2)のビットコリジョンによるアンチコリジョンフ
ローにより、二つのカード群に対して、二枚のカードが
存在すると認識することで、二つのカード群を識別すれ
ばよいことになる。
【0064】図5は、本発明一実施形態である非接触I
Cカード制御方法の説明図で、それぞれ識別されたカー
ドにデータを書き込む場合の説明図で、(A)はそれぞ
れ異なる識別番号が振られたカードに対するデータ書き
込み例を、(B)は同じ識別番号が振られたカードへの
データ書き込み例である。
【0065】図5(A)では、三枚のカード3にそれぞ
れ異なる識別番号が振られている。読み取り書き込み装
置2又は制御装置1から相互に時間差を置いて送られて
くる書き込み信号(e1)、(e2)には識別番号が含
まれる為、該当するカード3のみ応答して、データは指
定されたカード3にのみ書き込まれ、それぞれのカード
3は正常終了応答(f1)、(f2)を相互に時間差送
信することになる。
【0066】図5(B)では、全てのカード3に同じ識
別番号が振られている。読み取り書き込み装置2又は制
御装置1から同時に送られてくる書き込み信号(e)に
含まれる識別番号は、全てのカード3が該当する為、一
括処理自在に、全てのカード3に同じデータが同時並行
して書き込まれ、同じタイミングで正常終了応答(f)
を同時に返すことになる。この場合も、正常終了信号
(f)は同じタイミングで同じ内容である為、読み取り
書き込み装置2では、一体処理自在に構成された複数カ
ード3と一枚のカード3からの応答と区別がつかず、正
常に処理は終了することになる。
【0067】これら、データが書き込まれたカード3の
情報を読み出す場合には、一旦カード3を読み取り書き
込み装置2から遠ざけ、通信エリア外に出した後に、再
度カード3を認識させ、その際に、図2に示した様にそ
れぞれ異なったカード3として時間差応答する手順で認
識させれば、それぞれ異なったカード3として応答させ
る方法によりで識別させれば、通常のカードシステムの
場合と同様の動作処理するので、問題無くそれぞれのカ
ード3に対してデータの読み書き出し可能となる。
【0068】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は、必ずしも上記した事項に限定されるものでは無
く、本発明の目的を達し、下記する効果を奏する範囲に
おいて、適宜変更実施可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明により、複数
枚のカードに対して同一情報を一度に書き込み、かつ個
別にカードを利用できる。本発明は、入場券、アトラク
ション券をカード化している遊園地に遊びに来た団体客
に対して、同じカード群に属するカードを、入園の際に
は先ずツアーコンダクター等が全員分のカードを一括し
て、読み取り書き込み装置で入園時間等の情報を伴うデ
ータ書き込み処理による入園処理を行い、その後、各団
体客にカードを配布し、各個人でカードを使うといった
使用形態に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である非接触ICカードシ
ステムの構成図であり、(A)はその非接触ICカード
システムの構成図で、(B)はその非接触ICカードシ
ステムの構成要素である非接触ICカードの内部構成図
である。
【図2】本発明の一実施形態例である非接触ICカード
制御方法の説明図であって、同一カード群に属する各非
接触ICカードが各カードに応じた内容を応答するケー
スで(A1)は応答タイミングがカード毎に異なる場合
(A2)は応答タイミングが同一の場合である。
【図3】本発明における一実施形態である、別の非接触
ICカード制御方法の説明図であって、同一カード群に
属する各カードが同じタイミングで同じ内容の応答を返
すケースを想定した場合のフロー例である。
【図4】本発明一実施形態例である非接触ICカード制
御方法の説明図で、二枚のカード群に属する各二枚のカ
ードが、読み取り書き込み装置から識別される際のフロ
ー図である。
【図5】本発明一実施形態である非接触ICカード制御
方法の説明図で、それぞれ識別された非接触ICカード
にデータを書き込む場合の説明図で、(A)はそれぞれ
異なる識別番号が振られた非接触カードに対するデータ
書き込み例を、(B)は同じ識別番号が振られた非接触
カードへのデータ書き込み例である。
【符号の説明】
α…非接触ICカードシステム 1…制御装置 2…読み取り書き込み装置 3…非接触ICカード(カード) 3a…アンテナ回路 3b…RFインタフェース回路 3c…記憶回路 3d…電源回路 3e…制御回路 3e1…判別選択生成機能 3e2…タイミング制御機能 4…ケーブル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 J N (72)発明者 土橋 寿昇 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永井 靖浩 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA22 MA31 MA40 MB02 MB07 MB09 NA08 NA09 SA03 SA05 SA06 SA07 SA08 SA13 SA23 SA26 TA22 5B035 AA02 BB09 BC00 CA22 CA23 5B058 CA15 CA23 KA02 KA04 YA20 5B065 BA09 CA40 ZA03 ZA11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの問いかけ信号に対し各ICカー
    ド内から返信される問いかけ応答信号の内容と応答のタ
    イミングを変えるだけで、本来個別処理自在に構成した
    当該複数のICカードを一体処理自在に構成する、 ことを特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】前記一体処理自在な構成は、 その都度、同時並行処理と時間差一連処理のいずれかの
    選択構成である、 ことを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカード。
  3. 【請求項3】外部から非接触で受信した問いかけ信号を
    判別して、当該判別の結果に応じて外部に対して発する
    問いかけ応答信号の内容を選択・生成する判別選択生成
    機能と、応答するタイミングを制御するタイミング制御
    機能とを具備したICカードであって、当該問いかけ応
    答信号の内容及び応答タイミングを変えることで、複数
    枚の当該ICカードを外部から一枚としても扱える構成
    にした、 ことを特徴とする非接触ICカード。
  4. 【請求項4】前記複数のICカードは、 一種類以上の前記問いかけ信号に対して、同じタイミン
    グで、同じ内容の応答を前記問いかけ応答信号として返
    すICカード群で構成する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の非接触I
    Cカード。
  5. 【請求項5】前記複数のICカードは、 一種類以上の前記問いかけ信号に対して、個々のタイミ
    ングで個別の内容の応答を前記問いかけ応答信号として
    返し、その結果として、それぞれ異なる認識番号を割り
    付けられるICカード群である、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の非接
    触ICカード。
  6. 【請求項6】外部から非接触で受信した問いかけ信号を
    判別して、当該判別の結果に応じて外部に対して返信す
    る問いかけ応答信号の内容を選択・生成する判別選択生
    成機能と、応答するタイミングを制御するタイミング制
    御機能とを具備した一枚以上の非接触ICカードと、 当該非接触ICカードと非接触で前記問いかけ信号及び
    前記問いかけ応答信号を交信し、当該非接触ICカード
    に、カード識別の為の前記問いかけ信号を複数種類発す
    る読み取り書き込み装置と、 当該読み取り書き込み装置を制御する制御装置と、で構
    成され、 前記問いかけ応答信号の内容及び応答タイミングを変え
    ることで、複数枚の前記ICカードを外部から一枚とし
    ても扱えるシステムにした、 ことを特徴とする非接触ICカードシステム。
  7. 【請求項7】前記非接触ICカードは、 前記読み取り書き込み装置が発する一種類以上の問いか
    け信号に対して、同じタイミングで、同じ内容の応答を
    前記読み取り書き込み装置にそれぞれ返すカードで構成
    する、 ことを特徴とする請求項6に記載の非接触ICカードシ
    ステム。
  8. 【請求項8】前記非接触ICカードは、 前記読み取り書き込み装置が発する一種類以上の問いか
    け信号に対して、個々のタイミングで個別の内容の応答
    をそれぞれ返した前記読み取り書き込み装置と前記制御
    装置のいずれかにより、異なる認識番号がそれぞれ割り
    付けられるICカードである、 ことを特徴とする請求項6又は7に記載の非接触ICカ
    ードシステム。
  9. 【請求項9】外部からの問いかけ信号に対し各ICカー
    ド内から返信される問いかけ応答信号の内容と応答のタ
    イミングを変えるだけで、本来個別処理可能な複数のI
    Cカードを一括処理する、 ことを特徴とする非接触ICカード制御方法。
  10. 【請求項10】前記一括処理は、 同時並行処理と時間差一連処理のいずれかである、 ことを特徴とする請求項9に記載の非接触ICカード制
    御方法。
  11. 【請求項11】複数枚の非接触ICカードと、当該非接
    触ICカードと交信し当該非接触ICカードにカード識
    別の為の問いかけ信号を複数種類発する読み取り書き込
    み装置と、当該読み取り書き込み装置を制御する制御装
    置とで構成されるカードシステム制御方法であって、 同じ応答を返すカード群を構成する前記非接触ICカー
    ドの内、前記読み取り書き込み装置からの問いかけ信号
    に対して、同じ応答を返す当該非接触ICカードに対し
    て、前記読み取り書き込み装置と前記制御装置のいずれ
    かにより、同じ識別番号が割り付けられて制御される、 ことを特徴とする非接触ICカード制御方法。
  12. 【請求項12】前記カードシステム制御方法は、 同じ識別番号を割り付けられた複数枚の非接触ICカー
    ドに対して、あたかも一枚のICカードに対して書き込
    み処理を為す要領で、各種データを含んだ信号を制御装
    置が同時送信し、当該複数枚の非接触ICカードに同一
    データを同時並行して書き込む、 ことを特徴とする請求項7に記載の非接触ICカード制
    御方法。
  13. 【請求項13】前記カードシステム制御方法は、 同一内容の識別番号を書き込まれた複数枚の非接触IC
    カードに対して、各々の時間差タイミングで且個別の内
    容の応答を返させる情報を含んだカード識別の為の問い
    かけ信号を前記読み取り書き込み装置により送信するこ
    とにより、当該非接触ICカードを個別に識別すると共
    に、各々の時間差タイミングで非接触ICカードに対し
    て各種データを読み出し又は書き込みを行う、 ことを特徴とする請求項9に記載の非接触ICカード制
    御方法。
  14. 【請求項14】前記カードシステム制御方法は、 前記複数枚の非接触ICカードが同一カードに属する場
    合には、 まず、前記読み取り書き込み装置により前記問いかけ信
    号として、同一のカード番号を問いかけ応答信号に含め
    同一のタイミングで問いかけ応答信号を同時返送させる
    アプリケーション情報を前記非接触ICカードに送信
    し、 引続いて、当該問いかけ信号を受信した当該非接触IC
    カードが、前記同一のカード番号を含む問いかけ応答信
    号を、同一のタイミングで前記読み取り書き込み装置に
    同時返送し、 その後、前記読み取り書き込み装置が、当該カード番号
    を受けて、当該カード番号及び識別番号を含んだカード
    選択信号を、前記非接触ICカードに再送信して、 さらに、前記同一のカード番号を含む問いかけ応答信号
    を同じタイミングで同時送信したカード群に属する非接
    触ICカードが前記カード選択信号を受信し、当該カー
    ド選択信号に含まれる識別番号を自己に対する番号とし
    て非接触ICカードの内部状態を変移させ、今後当該識
    別番号を含む信号に対して同時反応する、 ことを特徴とする請求項9に記載の非接触ICカード制
    御方法。
  15. 【請求項15】前記カードシステム制御方法は、 まず、前記読み取り書き込み装置により前記問いかけ信
    号として、非接触ICカードが各々のカード番号を含む
    問いかけ応答信号を、それぞれのタイミングで時間差返
    送させるアプリケーション情報を前記非接触ICカード
    に送信し、 引続いて、当該問いかけ信号を受信した非接触ICカー
    ドが、それぞれが個別のカード番号を含む問いかけ応答
    信号を、各々のタイミングで読み取り書き込み装置に時
    間差返送し、 その後、前記読み取り書き込み装置が、当該カード番号
    を受けて、当該カード番号及び識別番号を含んだカード
    選択信号を、前記非接触ICカードに再送信して、 前記個別のカード番号を含む問いかけ応答信号を送信し
    た非接触ICカードが、前記カード選択信号を時間差受
    信し、当該カード選択信号に含まれる識別番号を自己に
    対する番号として非接触ICカードの内部状態を変移さ
    せ、今後当該識別番号を含む信号に対して時間差反応す
    る、 ことを特徴とする請求項9に記載の非接触ICカード制
    御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007538296A (ja) * 2004-04-14 2007-12-27 松下電器産業株式会社 非接触カード
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CN115757190A (zh) * 2022-12-26 2023-03-07 东信和平科技股份有限公司 生产程序仿真测试方法、装置、设备、存储介质

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