JP2001307035A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2001307035A
JP2001307035A JP2000127643A JP2000127643A JP2001307035A JP 2001307035 A JP2001307035 A JP 2001307035A JP 2000127643 A JP2000127643 A JP 2000127643A JP 2000127643 A JP2000127643 A JP 2000127643A JP 2001307035 A JP2001307035 A JP 2001307035A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストコンピュータにおいて、メモリカード
のデータをハードディスク装置のデータと同等に扱うこ
とができるようにする。 【解決手段】 メモリカードとの通信が可能である状態
に移行すると、例えばアドレスなどに基づいてホストコ
ンピュータからMBRが要求されているか否かの判別を
行い(S110)、MBRが要求されていると判別した
場合はMBRのデータ加工を行う(S111)。さら
に、ホストコンピュータからPBRが要求されているか
否かの判別を行い(S112)、PBRが要求されてい
ると判別した場合は、PBRのデータ加工を行う(S1
13)。そして、ホストコンピュータに要求されたデー
タの転送を行う(S114)。また、メモリカードにデ
ータの記録を行う場合も、ホストコンピュータからMB
R、PBRが転送された場合は、データ加工を行い、加
工したデータをメモリカードに記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、小型で大容量を有することが
できる半導体メモリ(メモリカード)を安価に構成する
ことが可能になっている。このようなメモリカードを記
録媒体としてデータの記録/再生を行う場合、例えば光
ディスクの記録/再生を行うディスクドライブ装置に構
成されるディスク回転機構や光学ピックアップなどのデ
ータ読み出し/書き込みを行うデバイスが必要ないた
め、記録再生装置を安価で構成することができると共
に、安定したデータの記録/再生を行うことができるよ
うになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したメ
モリカードは、該メモリカードに対応した所要のフォー
マット形式によってデータの記録が行われるようにされ
ている。すなわち、このメモリカードを、フォーマット
が異なる記録媒体と同様に扱って記録、再生を行う場合
は、フォーマット間の互換をとるためにアプリケーショ
ンソフトやドライバソフト、或いはメモリカードに対応
した専用のアプリケーションソフトやドライバソフトが
必要になる。
【0004】つまり、メモリカードに記録されているデ
ータを汎用的に使用する場合には、上記した各種ソフト
ウエアを備えるためのコストを要することになる。ま
た、上記ソフトウエアを備えることで、同じ動作環境に
おける他のソフトウエアとの競合や、または相性などに
より各ソフトウエアが正常に動作することができない状
態が生じる可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、第二の記録媒体を備えて構成され
るコンピュータ装置の周辺機器として、前記コンピュー
タ装置からの要求に基づいて、第一の記録媒体からデー
タを読み出すことができる読み出し手段と、前記読み出
し手段によって読み出された前記第一の記録媒体の管理
情報を、前記コンピュータ装置が前記第二の記録媒体の
データと同等に扱うことができるように加工するデータ
加工手段と、前記データ加工手段によって加工された前
記管理情報を前記コンピュータ装置に転送するデータ出
力手段を備えて記録再生装置を構成する。
【0006】また、第二の記録媒体を備えて構成される
コンピュータ装置の周辺機器として、前記コンピュータ
装置からの要求に基づいて、前記第二の記録媒体から読
み出されたデータを取り込むことができるデータ取り込
み手段と、前記取り込み手段によって取り込まれた前記
第二の記録媒体の管理情報を、第一の記録媒体に対応し
た管理情報に加工するデータ加工手段と、前記データ加
工手段によって加工された前記管理情報を前記第一の記
録媒体に出力するデータ出力手段を備えて記録再生装置
を構成する。
【0007】本発明によれば、記録再生装置において第
一の記録媒体のデータ再生時に、管理情報を第二の記録
媒体に対応させるようにデータ加工処理を行てコンピュ
ータ装置に出力するようにしている。また、コンピュー
タ装置からのデータを第一の記録媒体に記録する場合、
管理情報が第一の記録媒体に対応するようにデータ加工
処理を行うようにしている。したがって、コンピュータ
装置においては、第一の記録媒体とのデータ通信(記録
/再生)を行う場合に、そのデータを第二の記録媒体の
データと同様に扱うことができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録再生装置の実
施の形態を説明する。本実施の形態の記録再生装置は、
ディスクドライブ装置として例えばCD−R、CD−R
W、または、DVD−R、DVD−RWなどに対応して
記録/再生が可能とされる。また、CD−DAやCD−
ROM、またはDVD−ROMなどの再生専用のメディ
アに対応しての再生も可能とされる。また、本実施の形
態のディスクドライブ装置は、メモリカードを装填する
ことができるようにされ、このメモリカードに対して記
録/再生を行うことができるようにされている。
【0009】まず、ディスク90の記録/再生動作に関
わる部分について説明する。ディスク90は、ターンテ
ーブル7に積載されチャッキングされた状態で、記録/
再生動作時においてスピンドルモータ6によって一定線
速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆
動される。そして光学ピックアップ1によってディスク
90上のピットデータ(相変化ピット、或いは有機色素
変化(反射率変化)によるピット)の読み出しが行われ
る。なおCD−DAやCD−ROMなどの場合はピット
とはエンボスピットのこととなる。
【0010】ピックアップ1内には、レーザ光源となる
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
(図示せず)が形成される。またレーザダイオード4か
らの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22
も設けられる。
【0011】対物レンズ2は二軸機構3によってトラッ
キング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されて
いる。またピックアップ1全体はスレッド機構8により
ディスク半径方向に移動可能とされている。またピック
アップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ
18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレー
ザ発光駆動される。
【0012】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0013】また、例えばCD−R、CD−RWなどの
ように、予め記録トラックのガイドとなるグルーブ
(溝)が予め形成されているディスクは、前記溝がディ
スク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された
信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。
したがって記録動作時には、グルーブの情報からトラッ
キングサーボをかけることができるとともに、グルーブ
のウォブル情報から絶対アドレスを得ることができる。
RFアンプ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報
WOB(ATIP信号)を抽出し、これをアドレスデコ
ーダ24に供給する。アドレスデコーダ24では、供給
されたウォブル情報WOB(ATIP信号)を復調する
ことで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ
10に出力する。また、アドレスデコーダ24では、ウ
ォブル情報WOB(ATIP信号)に含まれる、各種制
御情報も抽出してシステムコントローラ10に対して出
力することができる。またグルーブ情報をPLL回路に
注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を
得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドル
エラー信号SPEを生成し、出力する。
【0014】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部
12に供給される。なお、DVD−R、DVD−RW、
またはDVD−ROMはEFM+信号とされて、エンコ
ード/デコード部12に供給される。
【0015】エンコード/デコード部12は、再生時の
デコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとし
ての記録部位を備える。再生時にはデコード処理とし
て、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリー
ブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−RO
Mフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から
読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理
も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアド
レス情報等をシステムコントローラ10に供給する。さ
らにエンコード/デコード部12は、PLL処理により
EFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再
生クロックに基づいて上記デコード処理を実行すること
になるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の
回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較すること
で、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力でき
る。
【0016】再生時には、エンコード/デコード部12
は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ
20に蓄積していく。このドライブ装置からの再生出力
としては、バッファメモリ20にバファリングされてい
るデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0017】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の
通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフ
ェースなどが採用されている。そして再生時において
は、デコードされバッファメモリ20に格納された再生
データは、インターフェース部13を介してホストコン
ピュータ80に転送出力されることになる。なお、ホス
トコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマ
ンドその他の信号はインターフェース部13を介してシ
ステムコントローラ10に供給される。また、ホストコ
ンピュータ80は第一の記録媒体とされるハードディス
ク装置80aが内蔵されて構成される。このハードディ
スク装置80aにはホストコンピュータ80を動作させ
るための管理情報とされる起動管理情報(マスターブー
トレコード、パーティションブートレコード)、オペレ
ーションシステム、ファイルシステムや、ユーザが使用
するアプリケーションソフトウエア、或いは該アプリケ
ーションソフトウエアによって作成される各種ファイル
などを記録する領域などが形成されている。
【0018】一方、記録時には、ホストコンピュータ8
0から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデ
ータ)が転送されてくるが、その記録データはインター
フェース部13からバッファメモリ20に送られてバッ
ファリングされる。この場合エンコード/デコード部1
2は、バファリングされた記録データのエンコード処理
として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォー
マットデータにエンコードする処理(供給されたデータ
がCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及
びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを
実行する。
【0019】エンコード/デコード部12でのエンコー
ド処理により得られたEFM信号は、イコライザ21で
ライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施された
後、ライトデータWDATAとしてレーザドライバ18
に送られ、ディスクに書き込まれる。つまりレーザドラ
イバ18ではライトデータWDATAにより変調された
レーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、レ
ーザ発光駆動を行うことで、ディスク90にライトデー
タWDATAに応じたピット(相変化ピットや色素変化
ピット)が形成されることになる。
【0020】APC回路(Auto Power Control)19
は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パ
ワーをモニタしながらレーザの出力が温度などによらず
一定になるように制御する回路部である。レーザ出力の
目標値はシステムコントローラ10から与えられ、レー
ザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザドライ
バ18を制御する。
【0021】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレ
スデコーダ24からのスピンドルエラー信号SPE等か
ら、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドル
の各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行さ
せる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、ト
ラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ1
6に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1にお
ける二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイ
ルを駆動することになる。これによってピックアップ
1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライ
バ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及
びフォーカスサーボループが形成される。
【0022】またシステムコントローラ10からのトラ
ックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループ
をオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライ
ブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行
させる。
【0023】サーボプロセッサ14はさらに、スピンド
ルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号S
PEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停
止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0024】またサーボプロセッサ14は、例えばトラ
ッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレ
ッドエラー信号や、システムコントローラ10からのア
クセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を
生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドド
ライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機
構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピ
ックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモー
タ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ1
5がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を
駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動
が行われる。
【0025】以上のようなディスク90に関わるサーボ
系及び記録/再生系の各種動作はマイクロコンピュータ
によって形成されたシステムコントローラ10により制
御される。システムコントローラ10は、ホストコンピ
ュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行す
る。例えばホストコンピュータ80から、ディスク90
に記録されている或るデータの転送を求める再生コマン
ドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的
としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ1
4に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアド
レスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作
を実行させる。その後、その指示されたデータ区間のデ
ータをホストコンピュータ80に転送するために必要な
動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/
デコード/バファリング等を行って、要求されたデータ
を転送する。
【0026】またホストコンピュータ80から書込命令
(記録コマンド)が出されると、システムコントローラ
10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を
移動させる。そしてエンコード/デコード部12によ
り、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータ
について上述したようにエンコード処理を実行させ、E
FM信号とさせる。そして上記のようにイコライジング
されたライトデータWDATAがレーザドライバ18に
供給されることで、記録が実行される。
【0027】ここで、システムコントローラ10はサー
ボプロセッサ14に対して基準速度情報を設定すること
ができ、サーボプロセッサ14は設定された基準速度情
報とデコーダ12からの回転速度情報を比較してスピン
ドルエラー信号SPEを生成する。さらに、基準速度情
報の設定を変えることにより、ディスク回転駆動速度を
変更設定することが可能とされる。つまり再生であれ
ば、ディスク回転駆動速度を1倍速よりも高速な所定倍
速で再生することが可能になる。このときには、エンコ
ード/デコード部12においてPLL回路が動作するこ
とで得られる再生クロックもその設定された倍速度に応
じた周波数とされることで、倍速再生に対応した信号処
理を実行するようにされる。また、記録時においてディ
スク回転駆動速度を1倍速よりも高速な倍速度とした場
合には、記録のためのクロックとして、その設定された
倍速度に対応した周波数を設定する。エンコード/デコ
ード部12におけるエンコード処理、及びイコライザ2
1における信号処理はこのクロックにしたがって実行さ
れるようにする。そして、このようにして処理されたデ
ータWDATAをレーザドライバ18に対して供給する
ことで、設定されたディスク回転駆動速度に対応した書
き込みレートによってディスクへの記録が行われるもの
である。
【0028】また、システムコントローラ10に対して
は、ROM26及びRAM27が備えられる。ROM2
6には、例えばシステムコントローラ10が実行すべき
プログラムの他、システムコントローラ10が各種動作
制御を行うのに必要とされる情報が格納されている。R
AM27には、システムコントローラ10が実行する各
種制御処理にしたがって得られた各種情報が保持され
る。また、RAM27には後述するデータ加工処理など
を行う場合の作業用の領域が備えられている
【0029】また、本実施の形態のディスクドライブ装
置0には第一の記録媒体とされるメモリカード40を装
填して、このメモリカード40を記録媒体としてデータ
の記録/再生を行うことができるようにされている。メ
モリカード40は、例えば記録データ/再生データのシ
リアル/パラレル変換などの処理を行うメモリコントロ
ール部40aと、当該メモリカード40の記録領域を形
成しているメモリ部40bによって構成されている。そ
して、ディスクドライブ装置0ではシステムコントロー
ラ10によってホストコンピュータ80から供給された
データの記録、またはホストコンピュータ80から要求
されたデータを読み出して出力することができるように
されている。この場合、ホストコンピュータ80とのデ
ータ通信は、システムコントローラ10及びシリアルイ
ンターフェース部30を介して行われることになる。す
なわち、ホストコンピュータ80からディスクドライブ
装置0に対してメモリカード40に記録を実行させるコ
マンドが供給されると、システムコントローラ10はホ
ストコンピュータ80から転送されたシリアルデータを
シリアルインターフェース部30を介してメモリカード
40に供給する。メモリカード40では、シリアルイン
ターフェース部30から供給されたシリアルデータを、
メモリコントローラ部40aにおいてメモリ部40bの
バス幅に対応させたパラレルデータに変換して、メモリ
部40bに書き込む。また、メモリカード40に記録さ
れているデータの読み出しを行う場合についても、ホス
トコンピュータ80からディスクドライブ装置0に供給
される再生を実行させるコマンドに基づいて、読み出し
動作が実行される。つまり、システムコントローラ10
はシリアルインターフェース部30を介してメモリカー
ド40にデータの要求を行って読み出しを行い、読み出
したデータをホストコンピュータ80に転送する。
【0030】このように、ディスクドライブ装置0で
は、ディスク90とともにメモリカード40を記録媒体
として用いることができるようにされている。そして、
本実施の形態ではメモリカード40に記録されているデ
ータを、ホストコンピュータ80においてハードディス
ク装置80aに記録されているデータと同様に扱うこと
ができるようにするために、ディスクドライブ装置0で
データ転送を行う場合に所要のデータ加工処理を行うよ
うにしている。なお、このデータ加工処理は、RAM2
7の作業用の領域において行われる。すなわち、ホスト
コンピュータ80とメモリカード40の間で行われるデ
ータ転送は、RAM27を介して行われることになる。
例えばホストコンピュータ80から転送されたデータを
メモリカード40に記録するときにおいて、転送された
データに上記起動管理情報が含まれている場合は、上記
起動管理情報をメモリカード40に対応させるように加
工して、シリアルインターフェース部30を介してメモ
リカード40に転送する。また、ホストコンピュータ8
0から要求されたデータをメモリカード40から読み出
して、ホストコンピュータ80に転送するときに、要求
されたデータに上記起動管理情報が含まれている場合
は、上記起動管理情報をハードディスク装置80aに対
応させるように加工した後に、インターフェース部13
を介してホストコンピュータ80に転送する。
【0031】このように、ディスクドライブ装置0が上
記起動管理情報を加工するようにしているので、ホスト
コンピュータ80では、メモリカード40とデータ通信
(記録/再生)を行う場合、メモリカード40に対応し
た専用のドライバソフトなどを用いる必要が無く、ハー
ドディスク装置80aとメモリカード40を同じように
扱ってデータの記録/再生を実行することができるよう
にしている。
【0032】図2はハードディスク装置80aに記録さ
れている起動管理情報について模式的に説明する図であ
る。ホストコンピュータ80においてハードディスク装
置80aが起動ディスクとして設定されている場合、ハ
ードディスク装置80aの所定の位置に、マスターブー
トレコード(Master Boot Record・・・以下頭文字をと
って単にMBRとする)が記録されている。このマスタ
ーブートレコードは、ハードディスク装置80aに形成
されているパーティションの位置情報やサイズ情報や、
ホストコンピュータ80を起動させるためのプログラム
などが記録されている。また、上記パーティションが複
数形成されている場合、基本パーティションとされてい
るパーティションの先頭にはオペレーションシステムを
起動するためのプログラムとされるパーティションブー
トレコード(Partition Boot Record・・・以下頭文字
をとって単にPBRとする)が記録されている。さら
に、MBR、PBRが記録されている以外の場所には、
上記したオペレーションシステム、ファイルシステム
や、ユーザが使用するアプリケーションソフトウエア、
或いは該アプリケーションソフトウエアによって作成さ
れる各種ファイルなどが記録されることになる。
【0033】ホストコンピュータ80が起動すると、ホ
ストコンピュータ80内部の所要の記録手段に記録され
ているBIOS(Basic Input/Output System)と呼ば
れる制御プログラムは、まずMBRに記録されている起
動プログラムを実行させ、基本パーティションを検出し
て、基本パーティションに記録されているPBRに起動
制御を引き継ぐようにされる。これによりPBRは基本
パーティションに記録されているオペレーションシステ
ムを起動させ、ホストコンピュータ80が通常の稼働状
態に移行するようになる。
【0034】次に、図3にしたがい、メモリカード40
の論理フォーマットの一部を説明する。この図では、論
理フォーマットにおいて本実施の形態の説明に関わる要
部について説明する。図示されているように、メモリカ
ード40における論理フォーマットは、シリンダ、ヘッ
ド(トラック)、セクタの値を用いてメモリ部40bに
記録されているデータ内容を参照することができるよう
にされている。LBAセクタ「0」(シリンダ0/ヘッ
ド0/セクタ0)にはMBRが記録され、LBAセクタ
「27」(シリンダ0/ヘッド1/セクタ12)にはP
BRが記録されている。なお、MBR、PBRについて
は後述する。
【0035】PBR以降は、メモリ部40aにおいてパ
ーティションを形成するために、以下に示す内容のデー
タが記録されるようにされている。LBAセクタ「2
8」(シリンダ0/ヘッド1/セクタ13)にはFAT
エントリーが記録されている。FATエントリーにはデ
ータ領域で扱われるクラスタの連結状態が記録される。
FATは通常各クラスタ毎に12ビットで作成される
(FAT12)。但し、データ領域に形成されるクラス
タ数の最大値が4085を越える場合には、16ビット
で作成される(FAT16)。また、LBAセクタ「3
0」(シリンダ0/ヘッド1/セクタ15)にはFAT
エントリーのバックアップ情報が記録されている。LB
Aセクタ「32」(シリンダ1/ヘッド0/セクタ1)
にはルートディレクトリエントリーが記録されている。
このルートディレクトリエントリは、例えばファイル名
情報、拡張子情報、属性情報、予約情報、最終編集時刻
情報。最終編集日付情報、開始クラスタ番号情報、ファ
イルサイズ情報(バイト単位)などの情報が記録され
る。そして、LBAセクタ「64」(シリンダ2/ヘッ
ド0/セクタ1)からは、データ領域が形成され、ユー
ザデータを記録することができるようにされている。
【0036】なお、図3では、例えばパーティション#
1として、1個のパーティションの内容について説明し
たが、メモリ部40bにおいては、このように1個のパ
ーティションのみを形成することもできるし、または、
例えばパーティション#2、パーティション#3・・・
というように複数のパーティションを形成することもで
きる。
【0037】図4は、図3に示したLBAセクタ「0」
から記録されているMBRの内容の一例を示す図であ
り、MBRの先頭からのオフセット量に基づいて各情報
が記録される領域を示している。なお、この図に示すM
BRの内容は、パーティション#1のみを規定している
状態を示している。MBRにおいて、「0x000h」
から「0x1BDh」までは例えばホストコンピュータ
80の起動に関わるブート命令が記録される。続く「0
x1BEh」から「0x1CDh」の16ビットには、
パーティション#1に対応した各種情報が記録される。
「0x1BEh」の1バイトにはブート識別情報とし
て、「0x80h」が記録される。この「0x80h」
は、パーティション#1が基本パーティション(Defaul
t Boot Partition)であることを示す情報である。「0
x1BFh」の1バイトには開始ヘッド番号、「0x1
C0h」の1バイトには開始セクタ番号、「0x1C1
h」の1バイトには開始シリンダ番号、「0x1C2
h」の1バイトにはシステム識別情報が記録される。シ
ステム識別情報は、FAT12の場合は「0x01
h」、FAT16且つメモリカード40の容量が32M
B以下の場合は「0x04h」、またFAT16且つメ
モリカード40の容量が32MB以上の場合は「0x0
6h」という情報が記録される。さらに、システム情報
に続いて、「0x1C3h」の1バイトには最終ヘッド
番号情報、「0x1C4h」の1バイトには最終セクタ
番号情報、「0x1C5h」の1バイトには最終シリン
ダ番号情報、「0x1C6h」からの4バイトには開始
論理セクタ番号情報、「0x1CAh」からの4バイト
にはパーティションサイズ情報が記録される。
【0038】「0x1CEh」からは、上記した場合と
同様にパーティション#2〜パーティション#4に対応
した各種情報を記録することができるようにされている
が、上記したように、図4ではパーティション#2〜パ
ーティション#4までは使用しない状態を示しているの
で、未使用を示す「0x00h」が記録される。そし
て、「0x1FEh」からの2バイトには、記録領域の
終端部分を示す情報として、「0x55AAh」が記録
される。
【0039】図5はMBRを構成する実際のデータを示
す例であり、図4に示した「0x000h」からオフセ
ット量に対応して所要の情報が配列されている状態を示
している。図4で説明したように、「0x000h」か
ら「0x1BDh」まではブート命令情報とされ、本実
施の形態では上記したように未使用とされているので
「00h」とされている。そして、下線を付して示して
いるように、「0x1BEh」に「80h」として示さ
れているブート識別情報から、「0x1FEh」から
「55AAh」として示されている終端情報までがパー
ティション情報とされる。本実施の形態では、「0x0
00h」から「0x1BDh」までのブート命令情報の
うち、「0x000h」から「0x0DFh」までの情
報を、ハードディスク装置80aに対応させた情報に加
工することで、ホストコンピュータ80においてメモリ
カード40に記録されているデータをハードディスク装
置80aに記録されているデータと同様に扱わせること
ができるようにしている。
【0040】図6は、図5に示したメモリカード40に
対応したMBRの内容の一部を加工して、ハードディス
ク装置80aのMBRに対応させた場合の例を示す図で
ある。例えばメモリカード40に記録されている状態で
は、図5に示したように、「0x000h」から「0x
1BDh」まではブート命令情報として「00h」が記
録されているが、図6に波線で囲んで示しているよう
に、ブート命令情報の一部とされる「0x000h」か
ら「0x0DFh」までに記録されているデータを、図
示されているような内容に加工する。すなわち、「0x
000h」から「0x0DFh」に波線で囲んで示され
ている情報は、ハードディスク装置80aにおいて、図
2に示したMBRに対応しているものとされる。
【0041】したがって、ディスクドライブ装置0では
ホストコンピュータ80からメモリカード40に記録さ
れているデータが要求され、要求されたデータにMBR
が含まれている場合は、メモリカード40から読み出し
たMBRを図6に示したようなデータに加工した後に、
ホストコンピュータ80に転送すればよい。また、ハー
ドディスク装置80aに記録されているMBRは、ホス
トコンピュータ80から例えば図6に示した状態で転送
されてくることになるが、この場合は、図6に示したM
BRを図5に示したように、ブート命令情報の一部が
「00h」となるようにデータ加工を行ってメモリカー
ド40に記録すればよいことになる。
【0042】図7は、図3に示したLBAセクタ「2
7」から記録されているPBRの内容の一例を示す図で
あり、PBRの先頭からのオフセット量に基づいて各情
報が記録される領域を示している。「0x000h」か
らの3バイトにはジャンプコードとして「0xE900
00h」という値が記録され、「0x003h」からの
8バイトには、OEM名情報とバージョン情報がアスキ
ーコードによって記録される。「0x00Bh」からの
2バイトには1セクタ当たりのバイト数として「020
0h」が固定値として記録されている。「0x00D
h」の1バイトには1クラスタ当たりのセクタ数が、メ
モリカード40の容量に基づいて記録される。「0x0
0Eh」の1バイトには予約セクタ数として「1」が記
録される。「0x010h」の1バイトにはFATの
数、また「0x011h」の2バイトにはルートディレ
クトリエントリーのエントリー数が、それぞれ固定値と
して「2」「512」という値が記録される。「0x0
13h」からの2バイトには論理セクタ数が記録され、
メモリカード40の容量に基づいて65536以下の値
が記録される。
【0043】「0x015h」の1バイトには、メディ
アIDとして例えば「0xF8h」という値が記録され
る。「0x016h」の2バイトには、メモリカード4
0の容量に基づいて1FAT当たりのセクタ数が記録さ
れる。「0x018h」からの2バイトには、ヘッド
(トラック)当たりのセクタ数が固定値とされる「1
6」が記録される。「0x01Ah」からの2バイトに
は、メモリカード40の容量に基づいてヘッド数が記録
される。「0x01Ch」からの4バイトには、メモリ
カード40の容量に基づいて隠しセクタ数が記録され
る。さらに、「0x020h」からの4バイトには、メ
モリカード40の容量に基づいて、65536以上の値
が記録される。
【0044】「0x024h」からの1バイトには、物
理ドライブ番号として例えば「0x00h」という値が
記録される。「0x025h」からの1バイトは予約と
され、続く「0x026h」からの1バイトには拡張ブ
ート識別コードとして、「0x29h」が記録される。
「0x027h」からの4バイトには、ボリュームシリ
アル番号として、例えば「0x00h」が記録される。
「0x02Bh」からの11バイトには、ボリュームラ
ベル情報がアスキーコードによって記録される。「0x
036h」からの8バイトには、ファイルシステムタイ
プ情報がアスキーコードによって記録される。
【0045】「0x03Eh」からの「0x1C0h」
バイトには、ブートレコードが記録され、本実施の形態
では未使用を示す「0x00h」とされている。そし
て、「0x1FEh」からの2バイトにはPBRの終端
情報として、「0x55AAh」が記録される。
【0046】図8はPBRを構成する実際のデータを示
す例であり、図7に示した「0x000h」からオフセ
ット量に対応して所要の情報が配列されている状態を示
している。図8に示すPBRにおいても、データの転送
時においてデータ加工処理が行われる。図8に示す例で
は、例えば、波線で囲んで示されているデータの加工処
理を行うようにされる。波線で囲まれているデータの内
容を図7に対応させると、ジャンプコード(「0x00
0h」から3バイト)、OEM名情報/バージョン情報
(「0x003h」から8バイト)、物理ドライブ番号
情報(「0x024h」から1バイト)、ボリュームラ
ベル情報(「0x02Bh」から11バイト)、ブート
コード情報(「0x03Eh」から「0x1C0」バイ
ト)となる。つまり、図8に示すメモリカード40に記
録されているPBRをハードディスク装置80aのPB
Rに対応させるように加工すると、例えば図9に示され
ているようになる。
【0047】次に、メモリカード40に記録されている
データ(MBR、PBR)を加工する場合の遷移を模式
的に説明する。まず、図10にしたがいMBRのデータ
加工処理について説明する。なお、図10において、ハ
ードディスク装置80aに対応したMBRは「MB
R’」として示すことにする。図10(a)に示されて
いるように、ホストコンピュータ80からデータの読み
出し要求があり、要求されたデータにMBRが含まれて
いると判別した場合には、ディスクドライブ装置0では
メモリカード40からMBRの読み出し処理を行う。そ
して、MBRを読み出してRAM27に格納することに
なるが、メモリカード40から読み出された直後のMB
Rは、図5に示したようにブート命令情報が全て「00
h」とされている。そして、加工処理を経ることによ
り、図6に示したようにブート命令情報の一部をハード
ディスク装置80aに対応させるように加工して、MB
R’としてホストコンピュータ80に転送する。これに
より、ホストコンピュータ80では、ディスクドライブ
装置0を介してメモリカード40から転送されたデータ
を、ハードディスク装置80aに記録されているデータ
と同様に扱うことができるようになる。
【0048】また、図10(b)に示されているよう
に、ホストコンピュータ80から転送されたデータをメ
モリカード40に記録する場合に、転送されたデータに
MBRが含まれていると判別すると、MBRのブート命
令情報は例えば図6に示したように、ハードディスク装
置80aに対応した内容とされている。すなわち、MB
R’としてホストコンピュータ80から転送されること
になる。この場合も、転送されたMBRはRAM27に
格納されるが、このRAM27において、データ加工処
理を行い、ブート命令情報の一部を図5に示したように
メモリカード40に対応した内容に加工して、MBRと
してメモリカード40に転送する。したがって、ホスト
コンピュータ80からハードディスク装置80aに対応
した内容のMBR’が転送された場合でも、ディスクド
ライブ装置0においてデータ加工を行うことによってメ
モリカード40にはMBRとして記録することができる
ようになる。
【0049】次に、図11(a)(b)にしたがいPB
Rのデータ加工処理について説明するが、この場合も上
記したMBRと同様に、データの読み出し時または記録
時において行われることになる。すなわち、図11
(a)に示されているように、ホストコンピュータ80
からデータの読み出し要求があり、要求されたデータに
PBRが含まれている場合には、ディスクドライブ装置
0ではメモリカード40からPBRの読み出し処理を行
いRAM27に格納する。この状態で、PBRは図8に
示されているようにされている。そして、加工処理を経
ることにより、図9に示されているようにハードディス
ク装置80aに対応させるように加工して、PBR’と
してホストコンピュータ80に転送する。なお、図11
において、ハードディスク装置80aに対応したPBR
は「PBR’」として示している。
【0050】また、図11(b)に示されているよう
に、ホストコンピュータ80から転送されたPBR’を
メモリカード40に記録する場合も、転送されたPBR
をRAM27に格納して、このRAM27において、デ
ータ加工処理を行う。そして図8に示したようにPB
R’をメモリカード40に対応させるように加工して、
PBRとしてメモリカード40に転送する。
【0051】このようなデータ加工を行うことにより、
ホストコンピュータ80では、ディスクドライブ装置0
を介してメモリカード40から転送されたデータをハー
ドディスク装置80aのデータと同様に扱うことができ
るようになる。また、ホストコンピュータ80からハー
ドディスク装置80aに対応した内容のMBR’または
PBR’が転送された場合でも、データ加工を行うこと
によってメモリカード40にはMBRまたはPBRとし
て記録することができるようになる。すなわち、メモリ
カード40、ハードディスク装置80a間においてデー
タ転送を行う場合に、例えばホストコンピュータ80に
おいて専用のソフトウエアなどを用いず、メモリカード
40データをハードディスク装置80aのデータと同様
に扱わせることができるようにしている。
【0052】図12は、ホストコンピュータ80におい
てディスクドライブ装置0に装填されたメモリカード4
0からデータの読み出しを行う場合の処理工程の一例を
示すフローチャートである。例えば、ディスクドライブ
装置0に装填されているメモリカード40に記録されて
いるデータを要求する場合は、まずディスクドライブ装
置0が稼働状態にあるか否かの判別を行う(S00
1)。そして、ディスクドライブ装置0が稼働状態とさ
れ、データ通信の実行が可能であると判別した場合は、
メモリカード40のデータを要求するコマンドを発行す
る(S002)。次に、ディスクドライブ装置0からス
テップS002のコマンドに対する返信が検出されたか
否かの判別を行い(S003)、返信が検出されたと判
別した場合は、返信の内容を判別する(S004)。そ
して、返信の内容が通信可能であると判別した場合は、
ディスクドライブ装置0を介してメモリカード40から
転送されたデータを取り込む(S005)。なお、返信
の内容がエラーであると判別した場合は、所要のエラー
処理を行う(S006)。この場合、ステップS004
においてディスクドライブ装置0から転送されるMB
R、またはPBRはハードディスク装置80aに対応し
た内容に加工されており、ホストコンピュータ80では
ハードディスク装置80aに記録されているデータと同
じように扱うことができるようになる。
【0053】図13は、ディスクドライブ装置0におい
て、ホストコンピュータ80からの要求に基づいてメモ
リカード40に記録されているデータの読み出しを行
い、読み出したデータをホストコンピュータ80に転送
する場合の処理工程の一例を示すフローチャートであ
る。まず、ディスクドライブ装置0ではホストコンピュ
ータ80からコマンドを受信したか否かの判別を行う
(S101)。そして、コマンドを受信したと判別した
場合は、受信したコマンドがメモリカード40に記録さ
れているデータを要求するものであるか否かの判別を行
い(S102)、受信したコマンドがメモリカード40
のデータを要求するものであると判別した場合は、メモ
リカード40に対して所要の通信処理を行うことでメモ
リカード40が装填されているか否かの判別を行う(S
103)。また、受信したコマンドがメモリカード40
のデータを要求するものではないと判別した場合は、そ
のコマンドに対応した他の処理工程(S104)に進
む。そして、ステップS103においてメモリカード4
0が装填されていると判別した場合は、ホストコンピュ
ータ80に対してメモリカード40との通信が可能であ
るということを返信する(S105)。ここで、メモリ
カード40が装填されていないと判別した場合は、メモ
リカード40との通信が不可能であるとして、ホストコ
ンピュータ80への返信としてエラー情報を返す(S1
06)。
【0054】メモリカード40との通信が可能である状
態に移行すると、ホストコンピュータ80から要求され
ているデータのアドレスがCHS(Cylinder/Head/Sect
or)であるか否かの判別を行う(S107)。そして、
アドレスがCHSであると判別した場合は、そのアドレ
スをLBAに変換して(S108)、アドレスに対応し
たデータの読み出しを開始する(S109)。ここで読
み出されたデータはRAM27に格納される。アドレス
変換処理を経ると、例えばアドレスなどに基づいてホス
トコンピュータ80からMBRが要求されているか否か
の判別を行い(S110)、MBRが要求されていると
判別した場合は、図10(a)で説明したようにMBR
のデータ加工を行う(S111)。さらに、ステップS
110と同様にして、ホストコンピュータ80からPB
Rが要求されているか否かの判別を行い(S112)、
PBRが要求されていると判別した場合は、図11
(a)で説明したようにPBRのデータ加工を行う(S
113)。そして、ホストコンピュータ80に要求され
たデータの転送を行う(S114)。
【0055】図14は、ホストコンピュータ80におい
てディスクドライブ装置0に装填されたメモリカード4
0にデータを記録させる場合の処理工程の一例を示すフ
ローチャートである。例えば、ディスクドライブ装置0
に装填されているメモリカード40にデータの記録を行
う場合についても、まずディスクドライブ装置0が稼働
状態にあるか否かの判別を行う(S201)。そして、
ディスクドライブ装置0が稼働状態として、データ通信
の実行が可能であると判別した場合は、メモリカード4
0にデータを記録させるコマンドを発行する(S20
2)。そして、ディスクドライブ装置0からステップS
202のコマンドに対する返信が検出されたか否かの判
別を行い(S203)、返信が検出されたと判別した場
合は、返信の内容を判別する(S204)。そして、返
信の内容が通信可能であると判別した場合は、ディスク
ドライブ装置0に対してメモリカード40に記録するデ
ータを転送する(S205)。なお、返信の内容がエラ
ーであると判別した場合は、所要のエラー処理を行う
(S206)。この場合、ステップS205で転送する
MBR、またはPBRはディスクドライブ装置0におい
てメモリカード40に対応した内容に加工される。した
がって、ホストコンピュータ80ではメモリカード40
に記録するデータをハードディスク装置80aに記録す
るデータと同じように扱うことができる。
【0056】図15は、ディスクドライブ装置0におい
て、ホストコンピュータ80からの要求に基づいて、ホ
ストコンピュータ80から転送されるデータをメモリカ
ード40に記録する場合の処理工程の一例を示すフロー
チャートである。まず、ホストコンピュータ80からコ
マンドを受信したか否かの判別を行い(S301)、コ
マンドを受信したと判別した場合は、受信したコマンド
がメモリカード40にデータを記録させるものであるか
否かの判別を行う(S302)。そして、受信したコマ
ンドがメモリカード40にデータを記録させるコマンド
であると判別した場合は、メモリカード40に対して所
要の通信処理を行うことでメモリカード40が装填され
ているか否かの判別を行う(S303)。また、受信し
たコマンドがメモリカード40のデータを要求するもの
ではないと判別した場合は、そのコマンドに対応した他
の処理工程(S304)に進む。ステップS303にお
いてメモリカード40が装填されていると判別した場合
は、ホストコンピュータ80に対してメモリカード40
との通信が可能であるということを返信する(S30
5)。ここで、メモリカード40が装填されていないと
判別した場合は、メモリカード40との通信が不可能で
あるとして、ホストコンピュータ80への返信としてエ
ラー情報を返す(S306)。
【0057】メモリカード40との通信が可能である状
態に移行すると、ホストコンピュータ80から転送され
るデータの取り込みを開始する(S307)。ここで読
み出されたデータはRAM27に格納される。そして、
例えばアドレスなどに基づいてホストコンピュータ80
からMBRが転送されたか否かの判別を行い(S31
0)、MBRが転送されていると判別した場合は、図1
0(b)で説明したようにMBRのデータ加工を行う
(S311)。さらに、ステップS310と同様にし
て、ホストコンピュータ80からPBRが転送されてい
るか否かの判別を行い(S312)、PBRが転送され
ていると判別した場合は、図11(b)で説明したよう
にPBRのデータ加工を行う(S313)。そして、ホ
ストコンピュータ80から転送されたデータをメモリカ
ード40に転送する(S314)。
【0058】このように、本実施の形態のディスクドラ
イブ装置0はホストコンピュータ80から転送されるM
BR、PBRをメモリカード40に記録する場合、メモ
リカード40に対応した内容に加工した後にメモリカー
ド40に転送するようにしている。したがって、ホスト
コンピュータ80は、例えばハードディスク装置80a
にデータの記録を行うのと同様にメモリカード40に記
録を行うことができる。すなわち、メモリカード40と
される第一の記録媒体の管理情報(MBR、PBR)
と、ハードディスク装置80aとされる第二の記録媒体
の管理情報(MBR、PBR)に対して所要の加工処理
を行うようにしているので、ホストコンピュータ80で
は、メモリカード40のデータをハードディスク装置8
0aのデータと同様に扱うためのドライバソフトやアプ
リケーションソフトなどを備える必要がなくなる。した
がって、ホストコンピュータ80の動作環境における他
のソフトウエアとの競合や、または相性などによる動作
上の悪影響を抑制することができるようになる。
【0059】なお、本実施の形態では、ディスクドライ
ブ装置0においてホストコンピュータ80に内蔵されて
いるハードディスク装置80aとディスクドライブ装置
0に装填されているメモリカード40のMBR、PBR
の対応をとる例を挙げて説明したが、第一、第二の記録
媒体はメモリカード40、ハードディスク装置80aに
限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の記録再生
装置は、第一の記録媒体に記録されている管理情報をコ
ンピュータ装置に出力する際に、前記コンピュータ装置
が第二の記録媒体のデータと同じように扱うことができ
るように加工するようにしている。また、コンピュータ
装置から転送された第二の記録媒体の管理情報を第一の
記録媒体に記録する場合に、第一の記録媒体に対応した
管理情報に加工するようにしている。これにより、コン
ピュータ装置では第一の記録媒体に記録されているデー
タを第二の記録媒体のデータと同様に扱って管理情報の
記録、再生を行うことができるようになる。また、コン
ピュータ装置においては、第一の記録媒体の管理情報と
第二の記録媒体の管理情報を加工するためのソフトウエ
アなどが必要ないので、コンピュータ装置の動作環境に
おけるソフトウエアの競合を低減するすることができる
とともに、ソフトウエアの相性などによる動作の不具合
を抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
構成例を説明するブロック図である。
【図2】図1に示すホストコンピュータのハードディス
ク装置に記録されている起動管理情報(MBR、PB
R)について説明する図である。
【図3】メモリカードの論理フォーマットの一部を説明
する図である。
【図4】図3に示したMBRの内容を説明する図であ
る。
【図5】図3に示したMBRの一例を示す図である。
【図6】図5に示したMBRをハードディスク装置に対
応させて加工した例を示す図である。
【図7】図3に示したPBRの内容を説明する図であ
る。
【図8】図7に示したPBRの一例を示す図である。
【図9】図8に示したPBRをハードディスク装置に対
応させて加工した例を示す図である。
【図10】MBRを加工する場合の処理遷移を説明する
模式図である。
【図11】PBRを加工する場合の処理遷移を説明する
模式図である。
【図12】メモリカードに記録されているデータを要求
する場合に、ホストコンピュータで行われる処理工程を
説明する図である。
【図13】メモリカードに記録されているデータを読み
出す場合に、ディスクドライブ装置で行われる処理工程
を説明する図である。
【図14】メモリカードにデータを記録する場合に、ホ
ストコンピュータで行われる処理工程を説明する図であ
る。
【図15】メモリカードにデータを記録する場合に、デ
ィスクドライブ装置で行われる処理工程を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、9 RFアンプ、10 システム
コントローラ、12 エンコード/デコード部、13
インターフェース部、14 サーボプロセッサ、16
二軸ドライバ、20 バッファメモリ、26 ROM、
27 RAM、80 ホストコンピュータ、80a ハ
ードディスク装置、30 シリアルインターフェース
部、40メモリカード、90 ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第二の記録媒体を備えて構成されるコン
    ピュータ装置の周辺機器として、 前記コンピュータ装置からの要求に基づいて、第一の記
    録媒体からデータを読み出すことができる読み出し手段
    と、 前記読み出し手段によって読み出された前記第一の記録
    媒体の管理情報を、前記コンピュータ装置が前記第二の
    記録媒体のデータと同等に扱うことができるように加工
    するデータ加工手段と、 前記データ加工手段によって加工された前記管理情報を
    前記コンピュータ装置に転送するデータ出力手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 第二の記録媒体を備えて構成されるコン
    ピュータ装置の周辺機器として、 前記コンピュータ装置からの要求に基づいて、前記第二
    の記録媒体から読み出されたデータを取り込むことがで
    きるデータ取り込み手段と、 前記取り込み手段によって取り込まれた前記第二の記録
    媒体の管理情報を、第一の記録媒体に対応した管理情報
    に加工するデータ加工手段と、 前記データ加工手段によって加工された前記管理情報を
    前記第一の記録媒体に出力するデータ出力手段と、 を備えたことを特徴とする記録再生装置。
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