JP2001306582A - 成型品情報の検索システム - Google Patents

成型品情報の検索システム

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JP2001306582A
JP2001306582A JP2000119902A JP2000119902A JP2001306582A JP 2001306582 A JP2001306582 A JP 2001306582A JP 2000119902 A JP2000119902 A JP 2000119902A JP 2000119902 A JP2000119902 A JP 2000119902A JP 2001306582 A JP2001306582 A JP 2001306582A
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Masaaki Yamashita
下 正 晃 山
Masaki Kamiyama
山 政 樹 神
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GE Plastics Japan Ltd
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    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D46/00Controlling, supervising, not restricted to casting covered by a single main group, e.g. for safety reasons
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/907Retrieval characterised by using metadata, e.g. metadata not derived from the content or metadata generated manually

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型品の欠陥に関して原因を推定するための
材料を提供するための成型品情報の検索方法およびシス
テムを提供する。 【解決手段】 成型品の欠陥について行った、過去の検
査/分析により得られたデータを参照用キーワードで関
連付けて蓄積したデータ群からなり、各データが参照用
キーワードごとに分類可能であるデータベース2と、欠
陥が生じた成型品に関する検索用キーワードを入力する
入力部3、入力部3から送られる検索用キーワードと合
致する参照用キーワードを前記データベース2にて検索
して、検索された参照用キーワードを含む成型品情報に
関するデータを該データベースから抽出するCPU4、
およびCPU4から送られるデータに基づいて成型品情
報を出力する出力部5を備えたコンピュータシステム1
とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムにより、成型品に生じた欠陥の検査/分析、例えば
生じた部分の破断面の素性等の分析により得られた情報
からなるデータベースを用いて、欠陥の原因を推定する
ために用いる成型品情報を検索する方法に関する。
【0002】また、本発明は、コンピュータシステムに
より、成型品に生じた欠陥の検査/分析により得られた
情報からなるデータベースを用いて、欠陥の原因を推定
するために用いる成型品情報を検索するシステムに関す
る。
【0003】
【従来の技術】成型品、特に樹脂成型品は、自動車用部
品、建築用部品、事務機器用部品、家庭用品、電気機器
部品、医療用品、光学用品など様々な用途で製品化され
ている。これらの製品の欠陥の原因について把握するこ
とは、品質を管理するため、および欠陥の再発を防止す
るために重要である。
【0004】この原因の究明に関し、従来においては、
製品たる樹脂成型品に欠陥が生じた場合、例えば割れが
生じた部分の破断面を目視、手で触れるなどして検査し
て、その形状、成型品の組成、成型品の用途、割れた箇
所などに基づいた観察者の過去の経験から総合的に欠陥
の原因を推定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の推定
結果にはある程度の共通性があるため、この共通する情
報をデータベース化すれば、欠陥の原因推定に関して精
度の向上、スピードアップ、再現性の向上につながるこ
とが期待される。しかしながら、データベース化するた
めの蓄積情報の基となる、推定作業は、破断面の観察結
果、検査を行う者の経験など主観的な情報に基づいてな
されており、この主観的な情報をデータベース化して客
観的な判断材料として用いることが困難であった。
【0006】そこで、本発明は、成型品の欠陥に関して
原因を推定するための材料を提供するための成型品情報
の検索方法およびシステムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る成型品情報
の検索方法は、コンピュータシステムにより、成型品に
生じた欠陥(例えば、割れ、表面の乱れ、変色など)を
検査して、欠陥の原因を推定するために用いる成型品情
報を検索する方法において、欠陥が生じた成型品に関す
る検索用キーワードを入力する入力工程と、前記検索用
キーワードと合致する参照用キーワードを所定のデータ
ベースにて検索して、検索された参照用キーワードを含
む成型品情報に関するデータを該データベースから抽出
する抽出工程と、前記抽出工程にて得られたデータに基
づいて成型品情報を出力する出力工程とを有し、前記デ
ータベースは、成型品の欠陥について行った、過去の検
査/分析により得られたデータを参照用キーワードで関
連付けて蓄積したデータ群からなり、各データが参照用
キーワードごとに分類可能であることを特徴としてい
る。
【0008】前記成型品情報の検索方法によれば、入力
工程では、実際に検査を行う者(検査者)が、コンピュ
ータシステムにて、例えばキーボードなどの適当な入力
手段を用いて、検査対象の成型品の欠陥に関する検索用
キーワードを入力する。抽出工程では、検索用キーワー
ドと合致する参照用キーワードを前記データベースにて
検索して、検索された参照用キーワードを含むデータを
データベースより抽出する。出力工程では、抽出された
データを、例えば画像表示装置、プリンタなどの出力手
段を用いて成型品情報として出力したり、または該デー
タを適当な記録媒体に保存する場合には記録媒体など
に、あるいは外部のコンピュータシステムに伝送する場
合には伝送媒体などに成型品情報として出力する。
【0009】このように、成型品の検査/分析結果に関
する情報を、「参照用キーワード」を用いて分類可能に
しておく、すなわち参照用キーワードを指定すると、指
定された参照用キーワードに関連付けられる成型品の検
査/分析結果に関する情報を特定できるようにしておく
ことで、成型品に欠陥が生じたときにどのように判断し
て対処したかなどの主観的な情報である過去の検査結果
を、客観的な参照用キーワードを用いて検索することが
可能になり、得られた情報は、現在直面している成型品
の欠陥の原因究明およびその対処法を推定する有効な指
標になる。
【0010】前記成型品情報は、検査対象の成型品が決
まると決定される客観データと、該検査対象に一定の分
析をして得られたデータからなる主観データとからなる
ことが好ましい。ここで、前記客観データは、例えば成
型品材料、成型品の用途、欠陥が生じた場所、欠陥の状
況、成型品の出荷先、二次加工の有無/種類などのデー
タをいい、前記主観データは、例えば割れが生じた破断
面を検証するために行った試験およびその結果、および
そのときの対処の仕方などを報告する分析データをい
う。
【0011】このように、客観データと主観データとを
関連付けて一つのデータを構成するようにすることで、
主に主観データを扱ってきた従来の態様では困難であっ
た、成型品情報のデータベース化が容易に実現すること
ができる。また、客観データをキーワードとして用いる
ことで、該キーワードをキーとした主観データの検索が
可能になり、効率よくデータベースを活用することがで
きる。
【0012】また、前記抽出工程では、複数の検索用キ
ーワードに優先順位をつけて、上位の検索用キーワード
と合致する参照用キーワードを含むデータを前記データ
群から抽出し、さらに抽出されたデータから下位の検索
用キーワードと合致する参照用キーワードを含むデータ
を抽出することが好ましい。このように、検索用キーワ
ードを複数で用いて検索を行うことで、検索の精度がよ
り向上する。さらに、検索用キーワードに優先順位をつ
けて、上位の検索用キーワードで検索、抽出されたデー
タから下位の検索用キーワードでさらにデータの検索、
抽出を行うことで、絞り込み検索が可能になり、所望す
る成型品情報を効率よく得ることが可能になる。
【0013】また、前記抽出工程で抽出されたデータの
数が所定の範囲にあるか否かを判別する工程をさらに設
けて、当該データの数が所定の範囲にないと判別された
ときに、検索用キーワードを編集して再検索を行うよう
にしたことを特徴としている。前記判別する工程を設け
ることで、検索用キーワードの取り方が不適当で、抽出
されたデータの数が著しく多かったり、少なかったりし
たときに、検索用キーワードの数、優先順位などを変更
して再抽出を行うことが可能になる。したがって、例え
ば何度も優先順位を変更して試行を続けて共通する検索
結果の部分を信頼できるデータとして抽出することが可
能になる。
【0014】また、前記データベースがネットワーク上
に配設され、前記各工程は前記ネットワークを介してデ
ータベースに接続された少なくとも一セットのコンピュ
ータシステムによりなされることを特徴としている。こ
のように、前記データベースに対して複数のコンピュー
タシステムの接続をネットワークを介して可能にするこ
とで、遠隔地にある複数のコンピュータシステム同士で
データベースを共有することが可能になる。
【0015】また、前記入力工程は、各入力項目ごとに
予め用意された検索用キーワードの群から選択して入力
する工程であることが好ましい。このように、入力すべ
き検索用キーワードの群を予め設定しておくことで、検
索用キーワードの統一を図ることが可能になる。これに
より、前記データベースの効率よい活用が可能になる。
【0016】本発明に係る成型品情報の検索システム
は、コンピュータシステムにより、成型品に生じた欠陥
を検査して、欠陥の原因を推定するために用いる成型品
情報を検索するシステムにおいて、成型品の欠陥につい
て行った、過去の検査/分析により得られたデータを参
照用キーワードで関連付けて蓄積したデータ群からな
り、各データが参照用キーワードごとに分類可能である
データベースと、欠陥が生じた成型品に関する検索用キ
ーワードを入力する入力手段、前記入力手段から送られ
る検索用キーワードと合致する参照用キーワードを前記
データベースにて検索して、検索された参照用キーワー
ドを含む成型品情報に関するデータを該データベースか
ら抽出する抽出手段、および前記抽出手段から送られる
データに基づいて成型品情報を出力する出力手段を備え
たコンピュータシステムと、を有することを特徴として
いる。
【0017】前記成型品情報の検索システムでは、成型
品の欠陥について行った、過去の検査/分析により得ら
れたデータを参照用キーワードで関連付けて蓄積したデ
ータ群を、予めデータベースに取り込んでおく。実際に
検査者が、コンピュータシステムにて、例えばキーボー
ドなどの適当な入力手段を用いて、検査対象の成型品の
欠陥に関する検索用キーワードを入力する。検索用キー
ワードは抽出手段に送られ、抽出手段では該検索用キー
ワードと合致する参照用キーワードを前記データベース
にて検索して、検索された参照用キーワードを含むデー
タをデータベースより抽出する。このデータは、出力手
段に送られ、例えば画像表示装置、プリンタなどの出力
手段を用いて成型品情報として出力され、または該デー
タを適当な記録媒体に保存する場合には記録媒体など
に、あるいは外部のコンピュータシステムに伝送する場
合には伝送媒体などに成型品情報として出力される。
【0018】また、前記データベースがネットワーク上
に配設され、前記複数のコンピュータシステムが該ネッ
トワークを通じてデータベースに接続されたことが好ま
しい。このように、前記データベースに対して複数のコ
ンピュータシステムの接続をネットワークを介して可能
にすることで、遠隔地にある複数のコンピュータシステ
ム同士でデータベースを共有することが可能になる。
【0019】前記の各コンピュータシステムは、データ
ベースからダウンロードしたデータ群を蓄積するメモリ
を備え、前記抽出手段は、該メモリに蓄積されたデータ
群から、前記検索用キーワードに基づいた検索、抽出を
行うことが好ましい。このように、データベース中のデ
ータ群の全部または一部をダウンロードして一時的に取
り込むメモリをコンピュータシステム側に設けること
で、データベース側にかける負担を低減できる。また、
一旦データ群を取り込んだ後は、コンピュータシステム
内でのデータのやりとりになるため、ダウンロード後に
データベースを保守または点検等のために切り離すこと
が可能になる。
【0020】あるいは、前記データベースは、前記抽出
手段から送られる検索用キーワードに基づいて、前記デ
ータ群から所定のデータを抽出処理する処理手段を備え
ることが好ましい。このように、データベース側に処理
手段を設けて、検索用キーワードに対応するデータを抽
出処理させて、コンピュータシステムに抽出処理された
データを送るように構成することで、コンピュータシス
テム側の部材の数を減らすことができ、コンピュータシ
ステムの小型化を図ることが可能になる。
【0021】また、前記コンピュータシステムにおい
て、前記抽出手段で抽出されたデータの数が所定の範囲
にあるか否かを判別する判別手段がさらに設けられたこ
とが好ましい。このように、判別手段を設けることで、
検索用キーワードの取り方が不適当で、抽出されたデー
タの数が著しく多かったり、少なかったりしたときに、
検索用キーワードの数、優先順位などを変更して再抽出
を行うことが可能になる。したがって、例えば何度も優
先順位を変更して試行を続けて共通する検索結果の部分
を信頼できるデータとして抽出することが可能になる。
【0022】前記成型品情報は、検査対象の成型品が決
まると決定される客観データと、該検査対象に一定の分
析をして得られたデータからなる主観データとからなる
ことが好ましい。ここで、前記客観データは、例えば成
型品材料、成型品の用途、欠陥が生じた場所、欠陥の状
況、成型品の出荷先、二次加工の有無/種類などのデー
タをいい、前記主観データは、例えば欠陥が生じた破断
面を検証するために行った試験およびその結果、および
そのときの対処の仕方などを報告する分析データをい
う。
【0023】このように、客観データと主観データとを
関連付けて一つのデータを構成するようにすることで、
主に主観データを扱ってきた従来の態様では困難であっ
た、成型品情報のデータベース化が容易に実現すること
ができる。また、客観データをキーワードとして用いる
ことで、該キーワードをキーとした主観データの検索が
可能になり、効率よくデータベースを活用することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係る成型品情報の
検索方法およびシステムについて、図面を参照しながら
詳細に説明する。本発明に係る成型品情報の検索方法
は、図1に示したように、欠陥(例えば、割れ、成形時
の不具合に由来する表面の乱れ、変色など)が生じた成
型品に関する検索用キーワードを入力する入力工程(ス
テップS1)と、前記検索用キーワードと合致する参照
用キーワードを所定のデータベースにて検索して、検索
された参照用キーワードを含む成型品情報に関するデー
タを該データベースから抽出する抽出工程(ステップS
2)と、前記抽出工程にて得られたデータに基づいて成
型品情報を出力する出力工程(ステップS3)とを有す
る。
【0025】また、この検索方法で用いるデータベース
は、成型品の欠陥について行った、過去の検査/分析に
より得られたデータを後述する参照用キーワードで関連
付けて蓄積したデータ群からなり、各データが参照用キ
ーワードごとに分類可能である。前記成型品情報は、検
査対象の成型品が決まると決定される客観データと、該
検査対象に一定の分析をして得られたデータからなる主
観データとからなることが好ましい。客観データの入力
例を図2に、主観データの入力例を図3にそれぞれ示
す。
【0026】図2では、成型品の情報を入力項目A−1
〜A−8に、成型品の製造状況に関する情報をチェック
項目B−1〜B−4に、それぞれ入力ボックスを設けた
表示画面60の一例を示す。入力項目A−1〜A−8と
しては、データ番号、データ登録日、成型品材料、成型
品の用途、欠陥が生じた場所、欠陥の状況、成型品の出
荷先、二次加工の有無/種類などであり、予め明らかな
箇所を入力ボックス61に入力する。
【0027】これら入力ボックス61に入力するデータ
は、客観的であるため、各データを予め登録しておいた
範囲の用語を用いることが可能である。例えば、成型品
材料は、自社で決めている材料名であり、または材料メ
ーカーからの購入時に決められた製品名である。また、
成型品の用途は、成型品を用いて製造される製品の名称
などである。二次加工の有無は、成型品を製造した後で
塗装したり、接着/溶着したりといった内容である。欠
陥が生じた場所としては、例えば製造工程における成形
直後、成型品の塗装および成型品を用いた組み立てなど
の二次加工時、成型品のアニーリング時などの製造工程
における段階、または市場出荷時などが挙げられる。欠
陥の状況は、どれくらいの頻度で欠陥が生じたかを表
し、データとしては頻繁、突発などが挙げられる。
【0028】これらのデータは予め登録した範囲内の用
語で表現できるため、入力時にはキーボードなどの入力
手段を用いて予め登録された範囲の用語を打ち込み入力
してもよいし、各入力項目に対応するボックスを設け
て、このボックスをマウス、ライトペンおよびカーソル
キーなどのポインタで指示すると、予め登録された用語
群が表示されて、その中からポインタ用いてさらに指示
することで選択してもよい。
【0029】また、チェック項目B−1〜B−4として
は、例えば成型品材料に再生品が含まれていたか、成形
中または後に環境剤、例えば離型剤、防錆剤、オイル
類、洗浄剤などが付着する可能性があるか、成形前に他
の成型品材料が混入する可能性があるか、成形状況は適
切であったか、などが挙げられ、各チェック項目で該当
するボックス62に「×」などの印を、ポインタなどで
クリックして入れるようにする。
【0030】なお、前記環境剤が付着する可能性として
は、例えば製造工程の成型時に金型に塗布した離型剤が
成型品に付着している可能性、成型品に塗装した場合に
シンナーや塗料などが成型品に付着している可能性、成
型品が製品として使用される際に用いられる洗浄剤が該
成型品に付着している可能性などが挙げられる。成型品
表面に付着したままの環境剤が、成型品の欠陥、例えば
割れを引き起こすことが多い。
【0031】図3では、主観データを入力する際の表示
画面70を示す。ボックス71、72には、欠陥に関す
る試験データとして、破断面を検証するために所定の試
験を行ったか否かを示す。具体的には、所定の試験C−
1、C−2を行った場合には、該当するボックス71に
「×」などの印を入れ、試験C−1〜C−2として列挙
された以外の他の試験を行った場合にはボックス72に
その試験名を入れる。試験C−1〜C−2としては、光
学顕微鏡による表面観察試験、SEM(走査型電子顕微
鏡)による表面観察試験、MFI試験、IR試験、残留
応力試験、ダインシュタット衝撃試験、環境試験などが
挙げられる。なお、所定の試験が3以上ある場合には、
ボックス72は試験C−1、C−2、C−3…と適宜増
やしていくことは言うまでもない。
【0032】ここで、光学顕微鏡またはSEMによる表
面観察試験は、破断面表面を直接的に観察する試験であ
る。この試験の結果に該当するボックス73には、破断
面形状、破断伝搬点形状などの表面の状態を表す所定の
用語が入力される。なお、表面の状態のほとんどが予め
想定された状態のいずれかに該当するため、この用語は
予め登録された語群から選択してもよい。
【0033】MFI試験は、例えばASTM D1238に準拠し
て、成型品の劣化の指標となるメルトフローインデック
ス(MFI)を測定する試験である。この試験の結果に
該当するボックス73には、成型品の劣化があると判断
された場合にその旨を入力する。IR試験は、成型品中
に異種の成型品材料が混入しているか否かを、成型品に
ついて赤外分光光度計で測定する試験である。これは、
各材料が固有の赤外線吸収波長を有することに基づいて
いる。この試験の結果に該当するボックス73には、異
種材料混入の疑いがある場合にその旨入力する。
【0034】残留応力試験は、成型品中の内部応力のレ
ベルを検査する試験である。具体的には、成型品を、成
型品の種類ごとに決められた所定の有機溶媒に浸漬し、
当該成型品に欠陥(割れ)が発生するまでの時間を測定
する。この時間が早ければ早いほど内部応力のレベルが
高く、残留応力が高いということは、環境剤の影響を受
けやすいということを意味しており、これは割れや表面
の異常などの欠陥の原因として付着した環境剤の影響が
考えられるということである。なお、この試験の結果に
該当するボックス73には、内部応力のレベルが高い/
低いという旨を入力する。
【0035】ダインシュタット衝撃試験は、例えばBS13
30に準拠して、成型品から切り出した試験片に対して行
う衝撃試験である。具体的には、欠陥がない成型品から
切り出した試験片と、欠陥が生じた成型品から切り出し
た試験片とについて試験を行って、得られたエネルギー
値を比較して、欠陥が生じた成型品由来の試験片の方
が、欠陥がない成型品由来の試験片よりも、エネルギー
値が低い場合に、欠陥が生じた成型品には劣化が生じて
いたと判断する。この試験の結果に該当するボックス7
3には、劣化があると判断された場合にその旨入力す
る。
【0036】環境試験は、耐薬品性試験である。具体的
には、ASTMのIZOD試験用の試験片に所定のひずみを加
え、実際に使用される、または付着の可能性のあるよう
な前記の環境剤を塗布して、所定時間経過後に該試験片
に欠陥が生じたり、成型品表面の白化や変色が生じたか
否かを観察して、塗布した環境剤が該成型品に対して使
用可能か、または該環境剤が欠陥につながっていないか
否かの判断を行うための情報を得る。なお、この試験の
結果に相当するボックス73には、成型品に塗布した環
境剤および加えたひずみの中で影響を与えたものを入力
する。
【0037】この他に、破断面の様子を実際に撮影し
て、画像データとして取り込んでもよい。ボックス7
4、75には、前記欠陥に関する試験データおよび利用
可能ならば破断面の画像データの両方から引き出される
結論に関するデータを示す。なお、こうして得られた結
論データはデータ入力者の主観的考察である。ボックス
74は欠陥が生じた原因を列挙し、それぞれ該当する原
因事項(原因E−1〜E−6)のボックス74に「×」
などの印を入れる。原因事項としては、環境剤付着、劣
化、圧力、設計、成形圧、成形条件、二次加工などが挙
げられる。ボックス75は、データ入力時にとった対応
または似た事象に出くわしたとき提案、例えば使用環境
剤の変更、劣化しないような成形条件の設定、応力が加
わる工程を確認するなどを示す。なお、画面上で表示し
きれないデータは、スクロールボタン76、77を用い
て表示位置を上下させることで表示させることができ
る。
【0038】以上、図2、図3に示したような表示画面
は、ほんの一例であり、入力すべき入力項目などおよび
データ数、すなわちボックスの数は適宜変更可能であ
る。また、ボックス73には、ボックス72にチェック
された試験項目(試験C−1など)で得られた結果から
直接引き出される考察情報を入力するようにしたが、こ
れに限定されることはなく、試験で得られたデータその
もののみ、または前記考察情報およびこのデータを併せ
て入力してもよい。
【0039】これら主観データは、それ自体ではデータ
ベース化して客観的な情報として扱うことに対しては不
適であるが、前記客観データと関連させることでデータ
ベース化することが可能になる。具体的には、データベ
ース内において、例えば各客観データに対して検索用の
アドレスを付与して、このアドレスで客観データの保存
場所を特定することとし、各客観データのアドレスを指
定すると、関連する主観データが引き出されるようなデ
ータ構造を構成するようにする。このようにすること
で、成型品情報をデータベース化が有効になり、客観デ
ータをキーワードとすることで、該キーワードをキーと
した主観データの検索が可能になり、効率よくデータベ
ースを活用することができる。
【0040】また、前記データベースは、コンピュータ
システムに直接接続してもよいし、ネットワーク上に配
設して、コンピュータシステムを該ネットワークを介し
てデータベースに接続させてもよい。このように、複数
のコンピュータシステムを、ネットワークを介して前記
データベースに接続可能にすることで、遠隔地にある複
数のコンピュータシステム同士でデータベースを共有す
ることが可能になる。
【0041】図1において、ステップS1では、実際に
検査を行う者(検査者)が、コンピュータシステムに
て、例えばキーボード、およびマウス、ライトペンおよ
びカーソルキーなどのポインタなどの適当な入力手段を
用いて、検査対象の成型品の欠陥に関する検索用キーワ
ードの少なくとも一つを入力し、ステップS2に進む。
この検索用キーワードは、前記客観データに対応する。
【0042】具体的には、図4に示したように、入力表
示画面80にて、ボックス81は検索番号を示し、これ
は後ほど同じ内容について検索結果が知りたくなったと
きに用いるID番号となる。この欄は、例えば検索件数
が増加するごとに増える通し番号でもよいし、検査者が
任意に設定してもよい。ただし、任意に設定する場合に
は、過去の検索番号と同じ検索番号を用いることができ
ないようにする。
【0043】ボックス82には、検査対象の成型品に関
する情報を入力項目A−10〜A−13として入力され
る。これらの情報としては、例えば成型品材料、成型品
の用途、欠陥が生じた場所、欠陥の状況、二次加工の有
無/種類などが挙げられる。すなわち、これらの情報
は、図2に示した前記データベースの表示画面60の入
力項目A−1〜A−8の一部に対応するデータである。
ボックス83には、前記表示画面60のチェック項目B
−1〜B−4に対応する。
【0044】ボックス82については、入力可能な項目
のみについて入力するのであるが、ボックス82に入力
するデータのうち、すくなくとも一つは必須の入力情報
とする。また、ボックス83については、該当するチェ
ック項目にのみ「×」などの印を入力する。これら入力
された情報は、全て検索用キーワードとして用いられ
る。
【0045】また、ボックス82に入力するデータは、
前記データベースの構築の際に予め登録された用語群か
ら選択して入力することが好ましい。このように、入力
すべき検索用キーワードの群を予め設定しておくこと
で、入力操作が簡便になるとともに、検索用キーワード
の統一を図ることが可能になる。これにより、前記デー
タベースの効率よい活用が可能になる。
【0046】図4に示したような入力用表示画面は、ほ
んの一例であり、入力すべき入力項目などおよびデータ
数、すなわちボックスの数は適宜変更可能である。な
お、このキーワード群から選択して入力する方法である
が、前述と同様に、検査者がキーボードを用いて予め決
められた語群から選択して打ち込み入力してもよいし、
後述するような表示画面上に各入力項目に対応するボッ
クスを設けて、このボックスをポインタで指示すると、
キーワード群が表示されて、その中からポインタ用いて
さらに指示することで選択してもよい。
【0047】ステップS2では、前記検索用キーワード
と合致する参照用キーワードを前記データベースにて検
索して(ステップS12)、検索された参照用キーワー
ドを含むデータをデータベースより抽出する(ステップ
S13)。また、単一の検索用キーワードを用いただけ
でも、成型品情報の検索を行うことができるが、複数の
検索用キーワードを用いて検索を行う、すなわち図4に
示した入力表示画面80での複数のボックス82にデー
タを入れて検索を行うことが、検索の精度がより向上す
るため好ましい。複数の検索用キーワードを用いて検索
する場合には、図1に示したように、検索用キーワード
の優先順位付を行うことが好ましい(ステップS1
1)。
【0048】ステップS11では、入力された検索用キ
ーワードのうち、どの検索用キーワードを優先的に用い
るのかを、検査者に対して要求して、検査者は前記入力
手段を用いてその旨を入力する。ここで、入力がない場
合は、予めプログラムされた優先順位で検索を行うよう
に順位付し、ステップS12に進む。ここで、最優先す
る検索用キーワードとして、入力項目A−10〜A−1
3から選択した一つを用いることが好ましく、二番目以
降の順位については残りのボックス82のデータおよび
ボックス83の全情報から決めていく。ただし、チェッ
ク項目B−1〜B−4のチェック項目のデータを最優先
の検索用キーワードとしてもよい場合もある。
【0049】ステップS12では、最も優先順位の高い
検索用キーワードと合致する参照用キーワードを前記デ
ータベースにて検索して、ステップS13に進む。ステ
ップS13では、前記参照用キーワードを用いて前記デ
ータベース内のデータ群を分類して、予め割り当てられ
ているアドレスを用いて、該参照用キーワードを有する
データ、すなわちこの参照用キーワードに関連付けられ
た客観データおよび主観データの両方を抽出し、ステッ
プS14に進む。
【0050】ステップS14では、未使用の検索用キー
ワードがあるか否か判別する。この判別結果がNO、す
なわち検索用キーワードの全てを用いたと判別された場
合にはステップS3に進む。また、この判別結果がYE
S、すなわち未使用の検索用キーワードがある場合に
は、ステップS12に戻って、再度参照用キーワードの
検索を開始する。
【0051】ステップS14での判別結果に応じて、再
度ステップS12の検索を繰り返す場合は、ステップS
13ですでに抽出されたデータにて、次の順位の検索用
キーワードと合致する参照用キーワードの検索を行うこ
とが好ましい。このように、検索用キーワードに優先順
位をつけて、上位の検索用キーワードで検索、抽出され
たデータから下位の検索用キーワードでさらにデータの
検索、抽出を行うことで、絞り込み検索が可能になり、
所望する成型品情報を効率よく得ることが可能になる。
【0052】また、ステップS3では、抽出されたデー
タを、例えば画像表示装置、プリンタなどの出力手段を
用いて成型品情報として出力したり、または該データを
適当な記録媒体に保存する場合には記録媒体など成型品
情報として出力する。また、前述のように、データベー
スをネットワーク上に置いて、複数のコンピュータシス
テムを該データベースに接続する場合には、外部のコン
ピュータシステムに伝送する際の伝送媒体、例えばネッ
トワークなどに成型品情報として出力し、ステップS4
に進む。
【0053】ここで、画像表示装置に表示させた場合の
一表示画面例を図5に示す。なお、この表示画面は、ほ
んの一例であり、表示させたいデータの内容および数、
すなわちボックスの数は適宜変更可能である。図5にお
いて、結果表示画面90には、出力項目A−20〜A−
23として、ステップS3で抽出された客観データ、す
なわち前記図2の表示画面60における入力項目A−1
〜A−8のボックス61のうち、入力データが存在する
ボックスのデータを出力するボックス92が設けられて
いる。
【0054】また、表示画面90には、客観データの
他、図3に示した主観データも表示させており、結果D
−1、D−2を示すボックス93には、前記図3の表示
画面70におけるボックス73のデータが表示され、ボ
ックス94には利用可能ならば破断面の画像データが表
示される。原因E−1〜E−6を示すボックス95に
は、前記図3のボックス74のデータが「×」などの印
にて表示され、対処F−1には前記図3のボックス75
のデータが表示される。なお、画面に全情報が収まらな
い場合は、スクロールボタン97、98を用いて、表示
内容を上下することが可能である。
【0055】図5に示した表示画面は、検索して抽出さ
れた客観データおよび主観データの組であり、このよう
な画面は、抽出された全組ついて現れる。ステップS4
では、ステップS2で抽出されたデータの数が所定の範
囲にあるか否かを判別する。この所定の範囲とは、例え
ば10個、100個などの具体的な数字を上限で表した
範囲である。この上限は、検査者が任意に設定してもよ
いし、予め固定された値を用いてもよい。なお、下限は
特に必要ないが、必要に応じて設定することも可能であ
る。
【0056】この判別結果がYES、すなわちステップ
S2で抽出されたデータ数が前記所定の範囲に入る場合
には動作を終了する。こうして得られた成型品情報の中
から、主観データを参考にして、成型品の欠陥原因を推
定し、およびその対処等の判断材料になる情報を選び出
す。また、前記判別結果がNO、すなわちステップS2
で抽出されたデータ数が前記所定の範囲にないと判別さ
れたときに、ステップS5に進む。
【0057】ステップS5では、ステップS1で入力し
た検索用キーワードを編集する。具体的には、検索用キ
ーワードを追加、変更して、ステップS2(ステップS
11)に進む。ステップS5の編集を経て、ステップS
11に進んだ場合には、すでに優先順位付を新たに設定
し、前記編集で検索用キーワードの追加、変更を行わな
かった場合には順位の変更を行う。
【0058】このように、ステップS4、S5を設ける
ことで、検索用キーワードの取り方が不適当で、抽出さ
れたデータの数が著しく多かったり、少なかったりした
ときに、検索用キーワードの数、優先順位などを変更し
て再抽出を行うことが可能になる。したがって、例えば
何度も優先順位を変更して試行を続けて共通する検索結
果の部分を信頼できるデータとして抽出することが可能
になる。
【0059】本発明に係る成型品情報の検索システムの
第1の態様は、図6に示したように、成型品の欠陥につ
いて行った、過去の検査/分析により得られたデータを
参照用キーワードで関連付けて蓄積したデータ群からな
り、各データが参照用キーワードごとに分類可能である
データベース2と、欠陥が生じた成型品に関する検索用
キーワードを入力する入力部3、入力部3から送られる
検索用キーワードと合致する参照用キーワードをデータ
ベース2にて検索して、検索された参照用キーワードを
含む成型品情報に関するデータを該データベース2から
抽出する抽出手段としてのCPU(中央演算処理部)
4、およびCPU4から送られるデータに基づいて成型
品情報を出力する出力部5を備えたコンピュータシステ
ム1とを有する。
【0060】以下、各部材について説明するが、各部材
の動作で、図1の各ステップする部分は括弧内にステッ
プ番号を示す。コンピュータシステム1は、図6に示し
た入力部3、CPU4、出力部5、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)6および再生専用メモリ(ROM)7の
他に、必要に応じて、例えばデータベースと接続するた
めのインタフェース、モデムなど、動作するのに最低限
必要な部材を備えている。
【0061】データベース2は、上述したような参照用
キーワードに相当する客観データ、および主観データを
互いに関連付けてなる成型品情報を蓄積したものであ
る。このデータベース2は、通常のハードディスク装置
などの外部記憶装置であってもよく、この場合コンピュ
ータシステム1とは近接して配置、接続される。また、
データベース2をネットワーク上に配設し、複数のコン
ピュータシステム1を該ネットワークを通じてデータベ
ース2に接続させることが好ましい。このように、デー
タベース2に対して複数のコンピュータシステム1の接
続をネットワークを介して可能にすることで、遠隔地に
ある複数のコンピュータシステム1同士でデータベース
2を共有することが可能になる。
【0062】入力部3は、例えばキーボード、およびマ
ウス、ライトペンおよびカーソルキーなどのポインタな
どである。実際に検査者が、入力部3を用いて、検査対
象の成型品の欠陥に関する客観データ、すなわち検索用
キーワードを入力する(ステップS1)。なお、この入
力部3は、前記ステップS11での該検索用キーワード
の優先順位付の際にも用いられる。
【0063】CPU4は、ROM7に記憶されたプログ
ラムに従って、RAM6の一部を作業領域として使用し
て、入力部3から送られた検索用キーワードと合致する
参照用キーワードをデータベース2にて検索して、検索
された参照用キーワードを含むデータをデータベース2
より抽出して(ステップS2)、出力部5に送る。すな
わち、データベース2から、蓄積されているデータ群の
一部または全部を一旦ダウンロードして、RAM6で蓄
積し、入力部3で入力された検索用キーワードと合致す
る参照用キーワードを、RAM6中のデータ群にて検索
する(ステップS12)。そこで、検索した参照用キー
ワードを有するデータ、すなわちこの参照用キーワード
に関連付けられた客観データおよび主観データの両方を
抽出する(ステップS13)。
【0064】また、複数の検索用キーワードを用いて検
索を行う場合、最優先の検索用キーワードについて所望
のデータ抽出を行った後で、未使用の検索用キーワード
の有無を判別し(ステップS14)、次の順位にある検
索用キーワードを用いて、最優先の検索用キーワードを
用いて抽出したデータから、さらに絞り込んでデータ抽
出を行う。このようにして、順に下位の検索用キーワー
ドを用いてデータ抽出を繰り返し、全ての検索用キーワ
ードを用いて抽出データの絞り込みを終了するまで、参
照用キーワードの検索(ステップS12)および該参照
用キーワードを有するデータの抽出(ステップS13)
を繰り返す。
【0065】出力部5は、画像表示装置、プリンタ、デ
ータ記録装置、データ伝送装置などである。例えば画像
表示装置を用いた場合、抽出したデータを成型品情報と
して、図5の表示画面90にて表示する(ステップS
3)。表示画面90は、同様にプリンタでも出力でき
る。また、CPU4より送られるデータを適当な記録媒
体に保存する場合には記録媒体など成型品情報として出
力する。また、前述のように、データベース2をネット
ワーク上に置いて、複数のコンピュータシステム1を該
データベース2に接続する場合には、外部のコンピュー
タシステムに伝送する際の伝送媒体、例えばネットワー
クなどに成型品情報として出力する。
【0066】また、ROM7にて適当な抽出データ数を
設定したり、入力部3より検査者がこの数を設定するこ
とで、最終的に抽出されたデータの数がこの設定範囲に
あるか否かをCPU4で判別させる(ステップS4)。
抽出データ数が、設定範囲内にない場合には、出力部5
にて表示するなどして検査者にその旨を伝えて、検索用
キーワードの編集(ステップS5)、順位付の変更を要
求する。
【0067】このような判別を行うことで、検索用キー
ワードの取り方が不適当で、抽出されたデータの数が著
しく多かったり、少なかったりしたときに、検索用キー
ワードの数、優先順位などを変更して再抽出を行うこと
が可能になる。したがって、例えば何度も優先順位を変
更して試行を続けて共通する検索結果の部分を信頼でき
るデータとして抽出することが可能になる。
【0068】また、コンピュータシステム1内のRAM
6に、データベース2よりダウンロードしたデータ群の
全部または一部を一時的に取り込むようにすることで、
データベース2側にかける負担を低減でき、特に複数の
コンピュータシステムを接続した場合に有効である。ま
た、一旦データ群を取り込んだ後は、コンピュータシス
テム1内でのデータのやりとりになるため、ダウンロー
ド後にデータベース2を保守または点検等のために切り
離すことが可能になる。
【0069】本発明に係る成型品情報の検索システムの
第2の態様は、図7に示したように、成型品の欠陥につ
いて行った、過去の検査/分析により得られたデータを
参照用キーワードで関連付けて蓄積したデータ群からな
り、各データが参照用キーワードごとに分類可能である
データベース12と、欠陥が生じた成型品に関する検索
用キーワードを入力する入力部3、入力部3から送られ
る検索用キーワードと合致する参照用キーワードをデー
タベース12にて検索して、検索された参照用キーワー
ドを含む成型品情報に関するデータを該データベース1
2から抽出する抽出手段としてのCPU(中央演算処理
部)14、およびCPU14から送られるデータに基づ
いて成型品情報を出力する出力部5を備えたコンピュー
タシステム11とを有する。
【0070】以下、各部材について説明するが、各部材
の動作で、図1の各ステップする部分は括弧内にステッ
プ番号を示す。また、図6の部材と同様の部材について
は、図6と同じ符号を当て、説明を省略した。コンピュ
ータシステム11は、図7に示した入力部3、CPU1
4、出力部5、ランダムアクセスメモリ(RAM)16
および再生専用メモリ(ROM)7の他に、必要に応じ
て、例えばデータベース12と接続するためのインタフ
ェース、モデムなど、動作するのに最低限必要な部材を
備えている。
【0071】データベース12は、上述したような参照
用キーワードに相当する客観データ、および主観データ
を互いに関連付けてなる成型品情報を蓄積する記憶部1
9を備えている。また、データベース12は、ネットワ
ーク上に配設され、複数のコンピュータシステム11
は、該ネットワークを通じてデータベース12に接続し
ている。このように、データベース2に対して複数のコ
ンピュータシステム11の接続をネットワークを介して
可能にすることで、遠隔地にある複数のコンピュータシ
ステム同士でデータベース12を共有することが可能に
なる。
【0072】さらに、データベース12は、後述するC
PU14から送られる検索用キーワードに基づいて、前
記データ群から所定のデータを抽出処理する処理手段と
してのCPU18を備えている。このCPU18は、R
OM21に記憶されたプログラムに従って、RAM20
の一部を作業領域として使用して、CPU14から送ら
れた検索用キーワードと合致する参照用キーワードを記
憶部19にて検索して、検索された参照用キーワードを
含むデータを記憶部19より抽出して(ステップS
2)、CPU14に送る。
【0073】すなわち、入力部3で入力され(ステップ
S1)、CPU14から送られる検索用キーワードと合
致する参照用キーワードを、記憶部19のデータ群にて
検索する(ステップS12)。そこで、検索した参照用
キーワードを有するデータ、すなわちこの参照用キーワ
ードに関連付けられた客観データおよび主観データの両
方を抽出する(ステップS13)。
【0074】また、複数の検索用キーワードを用いて検
索を行う場合、最優先の検索用キーワードについて所望
のデータ抽出を行った後で、未使用の検索用キーワード
の有無を判別し(ステップS14)、次の順位にある検
索用キーワードを用いて、最優先の検索用キーワードを
用いて抽出したデータから、さらに絞り込んでデータ抽
出を行う。このようにして、順に下位の検索用キーワー
ドを用いてデータ抽出を繰り返し、全ての検索用キーワ
ードを用いて抽出データの絞り込みを終了するまで、参
照用キーワードの検索(ステップS12)および該参照
用キーワードを有するデータの抽出(ステップS13)
を繰り返す。
【0075】CPU14は、ROM7に記憶されたプロ
グラムに従って、RAM16の一部を作業領域として用
いて動作し、まず、データベース12のCPU18に入
力部3から送られる検索用キーワードおよびその優先順
位に関するデータをCPU18に送るとともに、該CP
U18から送られる抽出データをRAM16に一旦取り
込む。
【0076】また、CPU14は、この抽出データを出
力部5に送るとともに、この抽出データの数が、ROM
7にて適当に設定された範囲、または入力部3にて検査
者により設定された範囲にあるか否かを判別する(ステ
ップS4)。抽出データ数が、設定範囲内にない場合に
は、出力部5にて表示するなどして検査者にその旨を伝
えて、検索用キーワードの編集(ステップS5)、順位
付の変更を要求する。
【0077】このような判別を行うことで、検索用キー
ワードの取り方が不適当で、抽出されたデータの数が著
しく多かったり、少なかったりしたときに、検索用キー
ワードの数、優先順位などを変更して再抽出を行うこと
が可能になる。したがって、例えば何度も優先順位を変
更して試行を続けて共通する検索結果の部分を信頼でき
るデータとして抽出することが可能になる。
【0078】図7に示した第2の態様にように、データ
ベース12側にCPU18を設けて、検索用キーワード
に対応するデータを抽出処理させて、コンピュータシス
テム11に対して抽出処理されたデータを送るように構
成することで、コンピュータシステム11側の部材の数
を減らすことができ、コンピュータシステム11の小型
化を図ることが可能になる。
【0079】以上のように、本発明に係る成型品情報の
検索方法およびシステムは、成型品の検査/分析結果に
関する情報を、「参照用キーワード」を用いて分類可能
にしておくことで、成型品に欠陥が生じたときにどのよ
うに判断して対処したかなどの主観的な情報である過去
の検査結果を、客観的な参照用キーワードを用いて検索
することが可能になり、得られた情報は、現在直面して
いる成型品の欠陥の原因究明およびその対処法を推定す
る有効な指標になる。
【0080】なお、本発明の目的を逸脱しない範囲で適
宜変更した構成も、本発明の範囲に属するものと理解さ
れる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、従来において困難であ
った、成型品情報のデータベース化を図ることが可能に
なり、このデータベースから欠陥の原因の推定に際して
の客観的な判断材料の提供が可能になる。したがって、
成型品の欠陥の原因に関して推定の精度の向上、スピー
ドアップ、再現性の向上が実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る成型品情報の検索方法を
説明するフローチャートである。
【図2】図2は、本発明で用いるデータベースの構築方
法を説明するための図である。
【図3】図3は、本発明で用いるデータベースの構築方
法を説明するための図である。
【図4】図4は、本発明の成型品情報の検索方法におい
て、キーワード入力の際に用いる入力画面の一態様を示
す図である。
【図5】図5は、本発明の成型品情報の検索方法におい
て、検索結果を表示する一態様を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係る成型品情報の検索システ
ムの第1の態様を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明に係る成型品情報の検索システ
ムの第2の態様を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、11 コンピュータシステム 2、12 データベース 3 入力部 4、14 CPU 5、15 出力部 6、20 RAM 7 ROM 16 RAM 18 CPU 19 記憶部 21 ROM

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにより、成型品に
    生じた欠陥を検査して、欠陥の原因を推定するために用
    いる成型品情報を検索する方法において、 欠陥が生じた成型品に関する検索用キーワードを入力す
    る入力工程と、 前記検索用キーワードと合致する参照用キーワードを所
    定のデータベースにて検索して、検索された参照用キー
    ワードを含む成型品情報に関するデータを該データベー
    スから抽出する抽出工程と、 前記抽出工程にて得られたデータに基づいて成型品情報
    を出力する出力工程とを有し、 前記データベースは、成型品の欠陥について行った、過
    去の検査/分析により得られたデータを参照用キーワー
    ドで関連付けて蓄積したデータ群からなり、各データが
    参照用キーワードごとに分類可能であることを特徴とす
    る成型品情報の検索方法。
  2. 【請求項2】 前記成型品情報は、検査対象の成型品が
    決まると決定される客観データと、該検査対象に一定の
    分析をして得られたデータからなる主観データとからな
    ることを特徴とする請求項1に記載の成型品情報の検索
    方法。
  3. 【請求項3】 前記抽出工程では、複数の検索用キーワ
    ードに優先順位をつけて、上位の検索用キーワードと合
    致する参照用キーワードを含むデータを前記データ群か
    ら抽出し、さらに抽出されたデータから下位の検索用キ
    ーワードと合致する参照用キーワードを含むデータを抽
    出することを特徴とする請求項1に記載の成型品情報の
    検索方法。
  4. 【請求項4】 前記抽出工程で抽出されたデータの数が
    所定の範囲にあるか否かを判別する工程をさらに設け
    て、当該データの数が所定の範囲にないと判別されたと
    きに、検索用キーワードを編集して再検索を行うように
    したことを特徴とする請求項1に記載の成型品情報の検
    索方法。
  5. 【請求項5】 前記データベースがネットワーク上に配
    設され、前記各工程は前記ネットワークを介してデータ
    ベースに接続された少なくとも一セットのコンピュータ
    システムによりなされることを特徴とする請求項1に記
    載の成型品情報の検索方法。
  6. 【請求項6】 前記入力工程は、各入力項目ごとに予め
    用意された検索用キーワードの群から選択して入力する
    工程であることを特徴とする請求項1に記載の成型品情
    報の検索方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータシステムにより、成型品に
    生じた欠陥を検査して、欠陥の原因を推定するために用
    いる成型品情報を検索するシステムにおいて、 成型品の欠陥について行った、過去の検査/分析により
    得られたデータを参照用キーワードで関連付けて蓄積し
    たデータ群からなり、各データが参照用キーワードごと
    に分類可能であるデータベースと、 欠陥が生じた成型品に関する検索用キーワードを入力す
    る入力手段、 前記入力手段から送られる検索用キーワードと合致する
    参照用キーワードを前記データベースにて検索して、検
    索された参照用キーワードを含む成型品情報に関するデ
    ータを該データベースから抽出する抽出手段、および前
    記抽出手段から送られるデータに基づいて成型品情報を
    出力する出力手段を備えたコンピュータシステムと、を
    有することを特徴とする成型品情報の検索システム。
  8. 【請求項8】 前記データベースがネットワーク上に配
    設され、前記複数のコンピュータシステムが該ネットワ
    ークを通じてデータベースに接続されたことを特徴とす
    る請求項7の成型品情報の検索システム。
  9. 【請求項9】 前記の各コンピュータシステムは、デー
    タベースからダウンロードしたデータ群を蓄積するメモ
    リを備え、 前記抽出手段は、該メモリに蓄積されたデータ群から、
    前記検索用キーワードに基づいた検索、抽出を行うこと
    を特徴とする請求項7に記載の成型品情報の検索システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記データベースは、前記抽出手段か
    ら送られる検索用キーワードに基づいて、前記データ群
    から所定のデータを抽出処理する処理手段を備えること
    を特徴とする請求項7に記載の成型品情報の検索システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記コンピュータシステムにおいて、
    前記抽出手段で抽出されたデータの数が所定の範囲にあ
    るか否かを判別する判別手段がさらに設けられたことを
    特徴とする請求項7に記載の樹脂成型品情報の検索シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記成型品情報は、検査対象の成型品
    が決まると決定される客観データと、該検査対象に一定
    の分析をして得られたデータからなる主観データとから
    なることを特徴とする請求項7に記載の成型品情報の検
    索システム。
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