JP2001305088A - におい識別装置 - Google Patents

におい識別装置

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JP2001305088A JP2000123635A JP2000123635A JP2001305088A JP 2001305088 A JP2001305088 A JP 2001305088A JP 2000123635 A JP2000123635 A JP 2000123635A JP 2000123635 A JP2000123635 A JP 2000123635A JP 2001305088 A JP2001305088 A JP 2001305088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気強度の精度を向上させるとともに、にお
いの特性を感覚的に捉えやすい表示を実現する。 【解決手段】 記憶部1は、臭気強度及び複数種のにお
いの質に対する官能値が既知の複数種の基準サンプルの
官能値データ並びに基準サンプル測定時の信号ピーク強
度データを基準データとして記憶する。基準データに基
づいて、臭気強度演算部3は重回帰分析もしくは主成分
分析を用いて臭気強度に関して関係式を算出し、におい
の質演算部5はニューラルネットワークを用いて複数種
のにおいの質に関して関係式を算出する。未知サンプル
測定時の信号ピーク強度に基づいて、臭気強度演算部3
は臭気強度を算出し、においの質演算部5は複数種のに
おいの質に関する値を算出する。表示部7は、臭気強度
を第1軸に示し、選択された1種類又は2種類のにおい
の質に関する値を第2軸又は第2軸及び第3軸に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、応答特性の異なる
ガスセンサを複数個用い、それらのガスセンサから同時
に得られる複数の信号に基づいてにおいの臭気強度及び
においの質を求めるにおい識別装置に関するものであ
る。このようなにおい識別装置は、消臭、芳香、食品の
管理、悪臭の測定などの分野において、においの臭気強
度及びにおいの質を求めるために用いられる。本明細書
において、臭気強度とはにおいの強さに関する尺度をい
い、臭気強度及びにおいの質の官能値とは臭気強度及び
においの質についてパネラーが求めた評価値をいう。
【0002】
【従来の技術】ガスセンサとしては、酸化物半導体セン
サや導電性高分子センサ、水晶振動子の表面にガス吸着
膜を形成したセンサ(QCM:Quartz Crystal Microba
lance、水晶振動子小重量法)、SAW(Surface Acous
tic Wave:表面弾性波)デバイスの表面にガス吸着膜を
形成したセンサなどがある。酸化物半導体センサでは、
サンプルガス中のガス成分の酸化還元反応により酸化物
半導体の電気抵抗が変化する現象を利用する。導電性高
分子センサでは、ガス成分の吸着により導電性高分子の
導電率が変化する現象を利用する。QCMやSAWデバ
イスでは、ガス吸着膜へのガス成分の吸着による重量変
化に伴い振動数が変化する現象を利用する。
【0003】このような現象を利用してサンプルガス中
のガス成分を測定するにおい識別装置は、ガス成分に対
する応答特性の異なる複数個のガスセンサを備えてお
り、測定結果の表示方法として、複数個のガスセンサか
ら同時に得られる複数の信号、一般には各センサ信号の
ピーク強度に対し主成分分析を行ない2次元又は3次元
で表示する方法が広く行なわれている。その主成分分析
を用いた表示方法では、データが一番広がっている方向
を主成分第1軸とし、測定対象物のにおいの質が近い場
合、その主成分第1軸が信号強度方向、ひいては臭気強
度方向を示す。主成分第2軸及び主成分第3軸はにおい
の質方向を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】主成分分析を用いた表
示方法では、主成分第1軸が信号強度方向、すなわち臭
気強度方向になる場合が多いが、においの質が異なる物
質を測定した場合、信号強度方向が主成分第1軸方向か
らずれる場合がある。仮に、信号強度方向と主成分第1
軸方向が一致したとしても、ガスセンサの信号変化量が
臭気強度に対応しているとは限らず、算出した主成分第
1軸の尺度が官能値と合わないことがある。また、主成
分第2軸及び主成分第3軸はにおいの質方向を示し、に
おいの質の違いを示してはいるが、例えば、焦げ臭感や
甘さ感、土臭さ感、フラワー感、ミルキー感などのにお
いの質に関してどのにおいの質に対応しているかがわか
らない場合が多く、さらに、においの質に関する値を臭
気強度とともに一画面で表示できない場合も多い。その
ため、オペレータにとって、においの特性を感覚的に捉
えにくいという問題があった。
【0005】そこで本発明は、臭気強度の精度を向上さ
せるとともに、複数の選択候補から選択された1又は2
種類のにおいの質に関する値を臭気強度とともに一画面
中に表示してにおいの特性を感覚的に捉えやすくしたに
おい識別装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明を示すブ
ロック図である。本発明は、応答特性の異なるガスセン
サを複数個用い、それらのガスセンサから同時に得られ
る複数の信号に基づいてにおいの臭気強度及びにおいの
質を求めるにおい識別装置である。ここで、本発明でに
おいの臭気強度及び質を求めるために用いるガスセンサ
の信号としては、信号ピーク強度、ガス導入から一定時
間後の信号値など、再現性のある結果が得られるように
測定条件が設定されたものであれば、どのような条件で
の測定値でもよい。以下では信号として信号ピーク強度
を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものでは
ない。
【0007】そして、本発明は、臭気強度及び複数種の
においの質に対する官能値が既知の複数種の基準サンプ
ルを測定したときのガスセンサの信号ピーク強度を官能
値に対応させて基準データとして記憶する記憶部1と、
記憶部1に記憶された基準データに基づいて、多変量解
析、好ましくは重回帰分析もしくは主成分分析を用い
て、臭気強度に関して信号ピーク強度と官能値の相関を
表す関係式を算出し、さらにその関係式及び未知サンプ
ル測定時のガスセンサの信号ピーク強度に基づいて、未
知サンプルの臭気強度を算出する臭気強度演算部3と、
記憶部1に記憶された基準データに基づいて、多変量解
析、好ましくはニューラルネットワークを用いて複数種
のにおいの質に関して信号ピーク強度と官能値の関連を
表す関係式を算出し、さらにその関係式及び未知サンプ
ル測定時のガスセンサの信号ピーク強度に基づいて、未
知サンプルの複数種のにおいの質に関する値を算出する
においの質演算部5と、臭気強度演算部3が算出した未
知サンプルの臭気強度を第1軸に示し、においの質演算
部5が算出した未知サンプルの複数種のにおいの質に関
する値のうち1種類のにおいの質に関する値を第1軸と
直交する第2軸に示して未知サンプルのにおい特性を表
示する表示部7とを備えたものである。
【0008】図2は、本発明の動作をオペレータの操作
とともに示すフローチャートである。基準データ用の測
定に用いられる、官能値が既知の基準サンプルの臭気強
度及び複数種のにおいの質に対する官能値データが複数
種の基準サンプルについてオペレータによって入力され
る。記憶部1はその官能値データを記憶する。複数種の
基準サンプルについて測定が行なわれる。記憶部1は、
その信号ピーク強度データを官能値データに対応させ
て、官能値データ及び信号ピーク強度データを基準デー
タとして記憶する。
【0009】臭気強度演算部3は、記憶部1に記憶され
た基準データに基づいて、多変量解析、好ましくは重回
帰分析もしくは主成分分析を用いて臭気強度に関して信
号ピーク強度と官能値の相関を表す関係式を算出する。
その関係式を、記憶部1、臭気強度演算部3又は他の記
憶手段に記憶することが好ましい。においの質演算部5
は、記憶部1に記憶された基準データに基づいて、多変
量解析、好ましくはニューラルネットワークを用いて複
数種のにおいの質に関して信号ピーク強度と官能値の関
連を表す関係式を算出する。その関係式を、記憶部1、
においの質演算部5又は他の記憶手段に記憶することが
好ましい。
【0010】未知サンプルについて測定が行なわれる。
臭気強度演算部3は、算出した臭気強度に関する関係式
に未知サンプル測定時のガスセンサの信号ピーク強度を
当てはめて未知サンプルの臭気強度を算出する。その臭
気強度を未知サンプル測定時のガスセンサの信号ピーク
強度に対応させて、記憶部1又は他の記憶手段にに記憶
することが好ましい。においの質演算部5は、多変量解
析、好ましくはニューラルネットワークを用いて、算出
したにおいの質に関する関係式に未知サンプル測定時の
ガスセンサの信号ピーク強度を当てはめて未知サンプル
の複数種のにおいの質に関する値を算出する。その複数
種のにおいの質に関する値を未知サンプル測定時のガス
センサの信号ピーク強度に対応させて、記憶部1又は他
の記憶手段に記憶することが好ましい。
【0011】表示部7に表示すべき1種類のにおいの質
がオペレータによって選択される。表示部7は、臭気強
度演算部1が算出した臭気強度を第1軸に示し、におい
の質演算部5が算出した複数種のにおいの質に関する値
のうちから、選択された1種類のにおいの質に関する値
を第1軸と直交する第2軸に示して未知サンプルのにお
い特性を表示する。表示部7に表示するにおいの質を変
更する場合、オペレータがにおいの質の種類を再度選択
すれば、表示部7は、臭気強度を第1軸に示し、新たに
選択された1種類のにおいの質に関する値を第2軸に示
して未知サンプルのにおい特性を表示する。
【0012】
【発明の実施の形態】オペレータによって2種類のにお
いの質が選択された場合は、表示部7は、においの質演
算部5が算出した、第2軸とは異なる種類のにおいの質
に関する値をさらに第1軸及び第2軸と直交する第3軸
に示して、未知サンプルのにおい特性を3次元表示する
ことが好ましい。その結果、オペレータにとって、にお
いの特性が感覚的にさらに捉えやすくなる。
【0013】
【実施例】図3は、本発明を適用したにおい識別装置の
一実施例を示す概略構成図である。ただし、本発明は以
下に示す実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載の要旨の範囲内で種々の変更ができる。応答
特性の異なる6個(6ch)のガスセンサが内部に配置
されたセンサケース11のガス入口に、サンプルガスが
収容されたサンプルガス容器が接続されるサンプル吸引
口9が設けられている。センサケース11のガス出口は
吸引ポンプ13の吸引側に接続されている。センサケー
ス11には、PC(パーソナルコンピュータ)15が電
気的に接続されている。PC15にはモニタ(表示部)
7が電気的に接続されている。図示は省略されている
が、ガスセンサの表面を洗浄するとともにゼロベースを
与えるゼロガスをセンサケース11に供給する機構も設
けられている。本発明の記憶部1、臭気強度演算部3及
びにおいの質演算部5はPC15によって実現される。
【0014】図1から図3を参照して、この実施例の操
作及び動作を説明する。臭気強度及び複数種のにおいの
質に対する官能値が既知の10種類の基準サンプルの官
能値データをPC15に入力する。その官能値データは
記憶部1に記憶される。ここでは10種類の基準サンプ
ルを用いており、基準サンプル数は10種類よりも多く
ても少なくてもよいが、10種類以上であることが好ま
しい。表1は、10種類の基準サンプルの官能値データ
を示す。基準サンプルは基準データ番号として示す。
【0015】
【表1】
【0016】基準データ番号1から10のサンプルを図
3の装置を用いて順に測定し、各サンプルについて1c
hから6chまでの信号ピーク強度データを得る。例え
ばガスセンサとして酸化物半導体センサを用いた場合、
ガスセンサの抵抗値変化が上に凸の山型の出力として得
られ、そのピーク強度を各chの信号ピーク強度として
用いる。各基準データ番号のサンプル測定時の信号ピー
ク強度データは各基準データ番号の官能値データに対応
して基準データとして記憶部1に記憶される。
【0017】PC15の臭気強度演算部3によって、記
憶部1に記憶された基準データ番号1から10の信号ピ
ーク強度データ及び臭気強度データに基づいて、例えば
SPSSBase 9.0J for windows(SPSS社(米国)の製
品)などの重回帰分析プログラムを用いて回帰線が求め
られる。回帰線を求める手段としては、他の重回帰分析
プログラム又は主成分分析プログラムを用いてもよい。
具体的には、下記の式(1)に基準データ番号1から1
0の信号ピーク強度データ及び臭気強度データを各基準
データ番号ごとに入力することにより、全ての基準デー
タについてその偏差が最小になるaからfの値が求めら
れる。ただし、式(1)中の(ch1)から(ch6)は各ガ
スセンサの信号ピーク強度を表す。 (臭気強度)= a×(ch1)+b×(ch2)+c×(ch3)+…+f×(ch6) …(1)
【0018】PC15のにおいの質演算部5によって、
甘さ感、焦げ臭感及びフラワー感について、記憶部1に
記憶された基準データ番号1から10の信号ピーク強度
データ及び官能値データに基づいて、例えばNeural Con
nection 2.1などのニューラルネットワークを用いて信
号ピーク強度データと官能値データの関連付けが行なわ
れる。ニューラルネットワークには、例えばマルチレイ
アファンクション(MLF)法やラジアルベースファン
クション(RBF)法などがあり、この実施例ではML
F法を用いたが、他の手法のニューラルネットワークを
用いてもよい。
【0019】この実施例で用いたMLF法の概要を説明
すると、入力層の入力値と出力層の出力値の関係式を求
めるに当たり、1層又は2層の中間層を用いて関連付け
を行なうものである。入力層にガスセンサの各チャンネ
ル番号を入力し、出力層ににおいの質としての甘さ感、
焦げ臭感及びフラワー感を入力する。そして、各基準デ
ータの数値を入力すれば、ニューラルネットワークによ
り、それらの数値が矛盾のないように関連付けが行なわ
れる。この実施例では、1層の中間層を用いて関連付け
を行なった。
【0020】未知サンプルの測定を行ない、未知サンプ
ルについての1chから6chまでの信号ピーク強度を
得る。その信号ピーク強度は、記憶部1、臭気強度演算
部3及びにおいの質演算部5へ伝送される。臭気強度演
算部3によって、臭気強度に関して算出された回帰線に
基づいて、未知サンプルの臭気強度が算出され、記憶部
1及び表示部7へ伝送される。PC15のにおいの質演
算部5によって、甘さ感、焦げ臭感及びフラワー感に関
して算出された関係式に基づいて、未知サンプルの甘さ
感、焦げ臭感及びフラワー感に関して値が算出され、記
憶部1及び表示部7へ伝送される。
【0021】図4は、表示部7に表示される未知サンプ
ルのにおい特性を示すグラフである。縦軸は臭気強度を
示し、横軸はにおいの質で、ここではその1つである甘
さ感を示す。表示部7に表示するにおいの質として、甘
さ感、焦げ臭感及びフラワー感の選択候補のうちから甘
さ感をオペレータが選択すると、縦軸(第1軸)に臭気
強度を示し、横軸(第2軸)に甘さ感を示すグラフが表
示部7に表示される。図4のグラフ中で、菱型の小さい
点は基準データを示し、円型の大きな点は未知サンプル
を示し、ここでは4種類の未知サンプルが示されてい
る。
【0022】横軸に表示するにおいの質として、オペレ
ータが焦げ臭感又はフラワー感を選択すれば、表示部7
には、横軸に焦げ臭感又はフラワー感が示される。さら
に、甘さ感、焦げ臭感及びフラワー感の選択候補のうち
から2種類の選択候補を選択すれば、縦軸(第1軸)に
臭気強度を示し、第2軸及び第3軸に、選択されたにお
いの質を示して3次元表示したグラフが表示される。
【0023】このように、臭気強度を第1軸に示し、官
能値を第2軸又は第2軸及び第3軸に示してにおいの特
性を表示することにより、オペレータはにおいの特性を
感覚的に捉えやすくなる。さらに、基準サンプルとし
て、安定な基準物質を選んでおけば、装置間に存在する
機差の問題を解消することができ、算出した臭気強度の
精度を向上させることができる。
【0024】この実施例では応答特性の異なる6個のガ
スセンサを用いているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、ガスセンサの個数は2個以上であれば何個
でもよく、同じ応答特性をもつガスセンサを2個以上配
置してもよい。この実施例において用いるガスセンサと
しては、酸化物半導体センサや導電性高分子センサ、Q
CM、SAWデバイスを利用したセンサなど、どのよう
なガスセンサを用いてもよい。さらに、これらの動作原
理の異なるガスセンサを組み合わせて用いてもよい。酸
化物半導体センサを用いる場合は、酸化物半導体センサ
の動作に必要な酸素を供給する機構を設けることはいう
までもない。また、実施例ではガスセンサから同時に得
られる複数の信号として信号ピーク強度を用いたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ガス導入から一
定時間後の信号値など、再現性のある結果が得られるよ
うに測定条件が設定されたものであれば、どのような条
件での測定値でもよい。
【0025】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を
行なうことができる。本発明の実施態様例を以下に例示
する。
【0026】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を
行なうことができる。本発明の実施態様例を以下に例示
する。 (1)前記においの質に関する情報が3項目以上のとき
に、第2軸と第3軸には3項以上の項目から二つの項目
を選択して表示する請求項2に記載のにおい識別装置。 (2)前記臭気強度演算部の多変量解析としては重回帰
分析もしくは主成分分析を用いる請求項1から3のいず
れかに記載のにおい識別装置。 (3)前記においの質演算部の多変量解析としてはニュ
ーラルネットワークを用いる請求項1から4のいずれか
に記載のにおい識別装置。
【0027】
【発明の効果】本発明のにおい識別装置では、臭気強度
及び複数種のにおいの質に対する官能値が既知の複数種
の基準サンプルの官能値、並びに基準サンプルを測定し
たときのガスセンサの信号に基づいて、臭気強度演算部
により、多変量解析、好ましくは重回帰分析もしくは主
成分分析を用いて、臭気強度に関して信号と官能値の相
関を表す関係式を算出し、においの質演算部により、多
変量解析、好ましくはニューラルネットワークを用いて
複数種のにおいの質に関して信号と官能値の関連を表す
関係式を算出し、さらに未知サンプル測定時のガスセン
サの信号に基づいて、臭気強度演算部により未知サンプ
ルの臭気強度を算出し、においの質演算部により複数種
のにおいの質に関する値を算出し、表示部により、未知
サンプルの臭気強度を第1軸に示し、未知サンプルの複
数種のにおいの質のうち1種類のにおいの質を第1軸と
直交する第2軸に示して未知サンプルのにおい特性を表
示するようにしたので、臭気強度の精度を向上させるこ
とができ、さらに複数の選択候補から選択されたにおい
の質に関する値を臭気強度とともに一画面中に表示して
においの特性を感覚的に捉えやすくすることができる。
さらに、表示部は、においの質演算部が算出した第2軸
とは異なる種類のにおいの質に関する値を第1軸及び第
2軸と直交する第3軸に示して未知サンプルのにおい特
性を3次元表示するようにすれば、オペレータにとっ
て、においの特性が感覚的にさらに捉えやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を示すブロック図である。
【図2】 本発明の動作をオペレータの操作とともに示
すフローチャートである。
【図3】 本発明を適用したにおい識別装置の一実施例
を示す概略構成図である。
【図4】 表示部に表示される未知サンプルのにおい特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 記憶部 3 臭気強度演算部 5 においの質演算部 7 表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 応答特性の異なるガスセンサを複数個用
    い、それらのガスセンサから同時に得られる複数の信号
    に基づいてにおいの臭気強度及びにおいの質を求めるに
    おい識別装置において、 臭気強度及び複数種のにおいの質に対する官能値が既知
    の複数種の基準サンプルを測定したときのガスセンサの
    信号を前記官能値に対応させて基準データとして記憶す
    る記憶部と、 前記記憶部に記憶された前記基準データに基づいて、多
    変量解析を用いて、臭気強度に関して信号と官能値の相
    関を表す関係式を算出し、さらにその関係式及び未知サ
    ンプル測定時のガスセンサの信号に基づいて、未知サン
    プルの臭気強度を算出する臭気強度演算部と、 前記記憶部に記憶された前記基準データに基づいて、多
    変量解析を用いて複数種のにおいの質に関して信号と官
    能値の関連を表す関係式を算出し、さらにその関係式及
    び未知サンプル測定時のガスセンサの信号に基づいて、
    未知サンプルの複数種のにおいの質に関する値を算出す
    るにおいの質演算部と、 前記臭気強度演算部が算出した未知サンプルの臭気強度
    を第1軸に示し、前記においの質演算部が算出した未知
    サンプルの複数種のにおいの質に関する値のうち1種類
    のにおいの質に関する値を第1軸と直交する第2軸に示
    して未知サンプルのにおい特性を表示する表示部と、を
    備えたことを特徴とするにおい識別装置。
  2. 【請求項2】 前記表示部は、前記においの質演算部が
    算出した第2軸とは異なる種類のにおいの質に関する値
    をさらに第1軸及び第2軸と直交する第3軸に示して未
    知サンプルのにおい特性を3次元表示する請求項1に記
    載のにおい識別装置。
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