JP2001303774A - 建物の解体工法 - Google Patents

建物の解体工法

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JP2001303774A JP2000251269A JP2000251269A JP2001303774A JP 2001303774 A JP2001303774 A JP 2001303774A JP 2000251269 A JP2000251269 A JP 2000251269A JP 2000251269 A JP2000251269 A JP 2000251269A JP 2001303774 A JP2001303774 A JP 2001303774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽体の構築に大型重機を必要とせず、また
建物の解体作業に必要となる足場を常に確保できる、建
物の解体工法を提供する。 【解決手段】 解体する建物aの側周に所定間隔でガイ
ド支柱2を立設し、ガイド支柱2に案内されて上下スラ
イド自在な遮蔽体1を、地上または建物aの低層階の高
さで、建物aの側周を囲むようにして組み立て、ガイド
支柱材2aを、遮蔽体1に取り付けたクレーン3で吊り
上げ、ガイド支柱2の上端部に連結して、ガイド支柱2
を延長するとともに、ガイド支柱2を案内に上昇させた
遮蔽体1で建物aの最上階の側周を包み囲み、建物aの
最上階から下方の階へ各階を解体し、解体する階b1が
下方へ移る毎に、ガイド支柱2を案内に遮蔽体1を下降
させて、解体する階b1の側周を包み囲むとともに、ガ
イド支柱2の上端部のガイド支柱材2aを取り外してク
レーン3で吊り降ろし、ガイド支柱2を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物、特に高層建
物を解体する際に適用可能な、建物の解体工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、建物を解体する際には、解体しよ
うとする建物の周囲に足場を組み上げて全体を覆い、上
階から順次解体していく方法を採る。しかし、特に、解
体しようとする建物が高層建物である場合には、足場材
が大量に必要になるとともに、作業位置が高所となるた
め、作業に多くの手間と時間がかかるというデメリット
があった。また、建物の解体作業時には、騒音や粉塵飛
散による公害問題を引き起こさないようにする配慮も必
要である。そこで、解体作業階の周囲を遮断密閉する工
法が考えられるが、従来は、解体する建物の最上階自体
に、開閉屋根を覆設して、それに解体機械を取り付け、
その端部に防音防塵用遮蔽装置を垂下する工法等が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来提案されてい
る工法は、当初、解体する建物自体の最上階に開閉屋根
を覆設し、その屋根に解体機械を取り付けるものであ
り、全体がかなりの重量物となることから、荷揚げのた
めには、大型クレーンなどの重機械が必要となり、解体
建物が高層になるほど、作業が困難で手間がかかり、垂
下する遮蔽装置が、高天空域での強風に煽られる危険も
伴う問題点が生ずる。更には、作業する床面そのものが
解体する床であるため、解体作業が進むにつれて作業す
る床面スペースが狭まり、作業性が極めて悪い状態にな
る。そこで、解体しようとする階の次の下階に解体機械
を設置し、建物の解体作業に必要となる足場を常に確保
することが考えられる。
【0004】本発明の課題は、遮蔽体の構築に大型重機
を必要とせず、また建物の解体作業に必要となる足場が
常に確保されて解体作業を円滑に進めることのできる、
建物の解体工法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の建物の解体工法は、例えば図1(図
5、図6)に示すように、解体する建物a(c)の側周
に所定間隔でガイド支柱2(102)を立設し、前記ガ
イド支柱2(102)に案内されて上下スライド自在な
遮蔽体1(101)を、地上または前記建物a(c)の
低層階の高さで、前記建物a(c)の側周を囲むように
して組み立て、ガイド支柱材2a(102a)を、前記
遮蔽体1(101)に取り付けたクレーン3(103)
で吊り上げて、前記ガイド支柱2(102)の上端部に
連結することで、該ガイド支柱2(102)を順次上方
に延長するとともに、延長された前記ガイド支柱2(1
02)を案内に順次上昇させた前記遮蔽体1(101)
によって、前記建物a(c)の最上階の側周を包み囲
み、前記建物a(c)の最上階から下方の階へ各階を順
次解体し、解体する階b1(d1)が下方へ移る毎に、
前記ガイド支柱2(102)を案内に、前記遮蔽体1
(101)を順次下降させて、前記解体する階b1(d
1)の側周を包み囲むとともに、前記ガイド支柱2(1
02)の上端部のガイド支柱材2a(102a)を取り
外して前記クレーン3(103)で吊り降ろし、該ガイ
ド支柱2(102)を順次下方に短縮することを特徴と
する。
【0006】ここで、前記低層階とは、例えば2階から
5階程度の高さの階を指し、これらの階のうちから、解
体する建物の建つ敷地条件などに合わせて、本建物の解
体工法を実施するのに好適な階を適宜選択する。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、遮蔽体
を、地上または建物の低層階の高さで組み立てた上で、
ガイド支柱を案内に順次上昇させて、建物の最上階の側
周を包み囲むので、建物の高層階の高さに比べて作業条
件の良い地上または建物の低層階の高さで遮蔽体を組み
立てることができ、遮蔽体の組み立て作業を大幅に簡略
化できる。そのため、遮蔽体を、建物の高層階での強風
にも耐えうる強度・剛性および遮音性・断熱性の大きな
部材で構成するのに好適である。また、ガイド支柱材
を、遮蔽体に取り付けたクレーンで吊り上げて、ガイド
支柱の上端部に連結することで、ガイド支柱を順次上方
に延長し、またこれと同様に、建物の各階を順次解体
し、解体する階が下方へ移る毎に、ガイド支柱の上端部
のガイド支柱材を取り外してクレーンで吊り降ろし、ガ
イド支柱を順次下方に短縮するので、ガイド支柱を構築
または解体する際に、遮蔽体に取り付けたクレーンを利
用すれば済み、ガイド支柱を構築または解体するための
クレーンを別途用意する必要がない。また、建物の最上
階から下方の階へ各階を順次解体し、解体する階が下方
へ移る毎に、遮蔽体を順次下降させて、解体する階の側
周を包み囲むので、建物の解体時に発生する騒音や粉塵
が、解体する階の横方から、建物の解体現場の外部に漏
れ出すのを防止できる。また、解体する階の側周を包み
囲む遮蔽体によって風雨が遮断され、解体する階に良好
な作業環境を確保できる。したがって、建物の解体作業
が天候に左右されにくくなり、解体作業を円滑に進める
ことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図1(図8
〜図10、図12)に示すように、請求項1記載の建物
の解体工法において、前記建物aの解体する階b1(d
1)の次の下階b2(d2)に解体機械(ガラス吸着ロ
ボット)8,(小型昇降作業台)9,(切断機)10を
設置して、前記解体する階b1(d1)を解体すること
を特徴とする。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1と同様の効果が得られるとともに、建物の解体する階
の次の下階に解体機械を設置して、解体する階を解体す
るので、解体する階の解体作業中を通じて、解体する階
の次の下階に、解体する階の解体作業に必要となる足場
が確保され、この解体する階の次の下階に設置された解
体機械によって、解体する階の解体作業を円滑に進める
ことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1または2記載の建物の解体工法におい
て、前記建物aの解体時には、屋根5を、前記遮蔽体1
の上部に密着するようにして取り付けておくことを特徴
とする。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1または2と同様の効果が得られるとともに、建物の解
体時には、屋根を、遮蔽体の上部に密着するように取り
付けておくので、建物の解体時に発生する騒音や粉塵
が、解体する階の上方から、建物の解体現場の外部に漏
れ出すのを防止できる。また、解体する階の側周を包み
囲む遮蔽体の上部に密着するように取り付けた屋根によ
って風雨がさらに遮断され、解体作業を行う階に良好な
作業環境を確保できる。したがって、建物の解体作業が
天候に左右されることがなく、解体作業をさらに円滑に
進めることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項3記載の建物の解体工法において、前記
屋根5には集水穴6が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、請求項
3と同様の効果が得られるとともに、屋根には集水穴が
設けられているので、この屋根に降り注いだ雨水を集水
穴から集め、建物の解体作業で発生する粉塵を処理する
ための散水に利用することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1〜4のいずれかに記載の建物の解体工
法において、前記各解体する階b1の解体に用いる解体
機械8〜10を、前記クレーン3によって吊り上げまた
は吊り降ろすことを特徴とする。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、請求項
1〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、各
解体する階の解体に用いる解体機械を、遮蔽体に取り付
けたクレーンによって吊り上げまたは吊り降ろすので、
これらの解体機械を吊り上げまたは吊り降ろすためのク
レーンを別途用意する必要がない。
【0016】請求項6記載の発明は、例えば図9に示す
ように、請求項1〜4のいずれかに記載の建物の解体工
法において、前記各解体する階d1の解体に用いる解体
機械8〜10を、該解体する階d1の次の下階d2に設
置した荷上・下用架台121によって、前記建物内部の
竪穴eを通じて吊り上げまたは吊り降ろすことを特徴と
する。
【0017】この請求項6記載の発明によれば、請求項
1〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、各
解体する階の解体に用いる解体機械を、解体する階の次
の下階に設置した荷上・下用架台によって、建物内部の
竪穴を通じて吊り上げまたは吊り降ろすので、これらの
解体機械を吊り上げまたは吊り降ろすためのクレーンを
建物の外部に用意する必要がない。
【0018】請求項7記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1〜6のいずれかに記載の建物の解体工
法において、前記遮蔽体1の周壁面を広告媒体とするこ
とを特徴とする。
【0019】この請求項7記載の発明によれば、請求項
1〜6のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮
蔽体の周壁面を広告媒体とするので、建物の解体工事期
間中を通じて、広告媒体とされた遮蔽体によって、経済
的効果を得ることができる。
【0020】請求項8記載の発明は、例えば図5および
図6に示すように、請求項1〜7のいずれかに記載の建
物の解体工法において、前記遮蔽体に連結されたロープ
114をウインチ104によって巻上げまたは巻戻すこ
とで、前記遮蔽体101が昇降され、前記ロープ114
にかかる力を検知する荷重検知装置(ロードセル)11
9が備えられていることを特徴とする。
【0021】この請求項8記載の発明によれば、請求項
1〜7のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮
蔽体に連結されたロープをウインチによって巻上げ又は
巻戻すことで、遮蔽体が昇降され、ロープにかかる力を
検知する荷重検知装置が備えられているので、遮蔽体を
昇降させる際に、各ロープにかかる力を逐時検知しなが
ら、ウインチの巻上げまたは巻戻し操作を行うことで、
各ロープおよびウインチに過大な力がかかることを防止
できる。
【0022】請求項9記載の発明は、例えば図5および
図6に示すように、請求項1〜7のいずれかに記載の建
物の解体工法において、前記遮蔽体101に連結された
ロープ114をウインチ104によって巻上げ又は巻戻
すことで、前記遮蔽体101が昇降され、前記ロープ1
14には、前記ウインチ104にかかる力が小さくなる
ように動滑車113が組み合わされていることを特徴と
する。
【0023】この請求項9記載の発明によれば、請求項
1〜7のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮
蔽体に連結されたロープをウインチによって巻上げ又は
巻戻すことで、遮蔽体が昇降され、ロープには、ウイン
チにかかる力が小さくなるように動滑車が組み合わされ
ているので、ロープに動滑車を組み合わせない場合に比
べて、ウインチによって巻上げまたは巻戻されるロープ
にかかる力が小さくなり、より小型のウインチで遮蔽体
を昇降させることができる。
【0024】請求項10記載の発明は、例えば図5およ
び図6に示すように、請求項1〜7のいずれかに記載の
建物の解体工法において、前記遮蔽体101に連結され
たロープ114をウインチ104によって巻上げ又は巻
戻すことで、前記遮蔽体101が昇降され、前記ロープ
114には、該ロープ114にかかる力を検知する荷重
検知装置(ロードセル)119が介在されているととも
に、前記ウインチ104にかかる力が小さくなるように
動滑車113が組み合わされていることを特徴とする。
【0025】この請求項10記載の発明によれば、請求
項8および9と同様の効果が得られる。また、ロープに
動滑車を組み合わせない場合に比べて、ウインチによっ
て巻上げまたは巻戻されるロープにかかる力が小さくな
るので、このロープに介在される荷重検知装置をより小
型のものとすることができる。
【0026】請求項11記載の発明は、例えば図2(図
8)に示すように、請求項1〜10のいずれかに記載の
建物の解体工法において、前記遮蔽体1(101)に
は、前記ガイド支柱2(102)の面に当接すること
で、該遮蔽体1(101)の前記ガイド支柱2(10
2)に対する水平動を制限可能な振れ止め材(コ型枠)
11(111)が取り付けられていることを特徴とす
る。
【0027】この請求項11記載の発明によれば、請求
項1〜10のいずれかと同様の効果が得られるととも
に、遮蔽体には、ガイド支柱の面に当接することで、該
遮蔽体のガイド支柱に対する水平動を制限可能な振れ止
め材が取り付けられているので、遮蔽体の上昇・下降動
作中や強風時に、遮蔽体のガイド支柱に対する振れを抑
えることができる。
【0028】請求項12記載の発明は、例えば図2(図
8)に示すように、請求項11記載の建物の解体工法に
おいて、前記振れ止め材11(111)には、前記ガイ
ド支柱2(102)の面を上下に転動可能なガイド転輪
12(112)が備えられていることを特徴とする。
【0029】この請求項12記載の発明によれば、請求
項11と同様の効果が得られるとともに、振れ止め材に
は、ガイド支柱の面を上下に転動可能なガイド転輪が備
えられているので、遮蔽体の上昇動作中または下降動作
中に、遮蔽体のガイド支柱に対する振れを抑えつつ、遮
蔽体をガイド支柱を案内に上昇または下降させることが
円滑にできる。
【0030】請求項13記載の発明は、例えば図5に示
すように、請求項1〜12のいずれかに記載の建物の解
体工法において、前記各解体する階d1の解体作業中に
は、前記ガイド支柱102に支持材115を固定してお
き、該支持材115によって前記遮蔽体101を支持さ
せることを特徴とする。
【0031】この請求項13記載の発明によれば、請求
項1〜12のいずれかと同様の効果が得られるととも
に、各解体する階の解体作業中には、ガイド支柱に支持
材を固定しておき、該支持材によって遮蔽体を支持させ
るので、建物の解体工事期間の大部分を占める各解体す
る階の解体作業中、遮蔽体が支持材を介してガイド支柱
に安定的に保持される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の建物
の解体工法の実施の形態を詳細に説明する。
【0033】〔第1の実施の形態〕本実施の形態の建物
の解体工法は、遮蔽体の構築に大型重機を必要とし、し
かも、解体につれて作業の足場がなくなり危険を伴う従
来の解体工法の問題点を解決するもので、図1〜図4に
示すように、高天空域に位置する高層階での強風にも耐
えられる剛性のある遮音・断熱パネルからなる遮蔽体1
を、最初に建物a周囲に組み立てるガイド支柱2に上下
スライド自在に地上で組み立てるもので、遮蔽体1を、
ガイド支柱2を案内にウインチ4でせり上げ、建物最上
階で屋根5を取り付けて密閉遮蔽体Aに構成し、密閉遮
蔽体A内では、足場となる作業床面の天井階の解体をす
るようにして、下の作業足場を天井階の解体が終わるま
で広く確保すると共に、階を解体する毎に、密閉遮蔽体
Aを降下させながら、解体機械8〜10と共に作業位置
を順次、次下階に設置替えし、解体ガラは吊り降して地
上で粉砕処理するものであり、粉塵処理のための各階の
散水には、屋根5の集水穴6で集めた散水用貯水槽7の
雨水を有効利用し、更に、せり上げて高空域の強風に耐
え、防寒、騒音防止、粉塵飛散防止とする密閉遮蔽体A
の遮蔽体1の周壁面は広告媒体とすることを特徴とした
ものである。
【0034】特に、遮蔽体1の組み立て作業は、地上で
の作業となるので、従来の工法に比べて著しく安全であ
ることから、騒音防止と粉塵飛散防止のための遮蔽体1
は、高空域での強風にも耐える剛性の大きい遮音・断熱
パネルで構成することが出来、しかも、この遮蔽体1
は、組み立て上げるガイド支柱2と共に、自身でせり上
がるものであるから、すべて小回りの効くクレーン3や
ウインチ4のみでよく、大型重機は必要とせず、作業
は、常に天井階の解体作業となり、足場となる下の作業
階は、全体のスペースが最後まで確保される上、解体が
進むにつれて騒音防止と粉塵飛散防止の密閉遮蔽体Aを
降下させながらその都度、解体機械8〜10と解体作業
位置も下階に移動させ、解体ガラは、クレーン3で吊り
降ろして地上で粉砕処理するので、作業は安全で作業性
がよく、能率的で工期が短縮され、更に、天水の有効利
用と共に、長期の工事期間中は遮蔽体を広告媒体として
多角的に利用が出来るようにしたものである。
【0035】その実施例を詳細に説明すると、図1に示
すように、地上で組み立てる遮蔽体1は実施例では8m
の高さとなり、組み立てるガイド支柱2を構成するH型
鋼のピースからなるガイド支柱材2aの3個分に当たる
とすると、先ず、解体する建物a周囲の地上数カ所に建
物に控えを取って最初3個ずつのガイド支柱材2aを繋
ぎ立て、それぞれに、厚さ30mm程度のサンドイッチ
遮音・断熱パネルからなる遮蔽体1を表面に固定したコ
型枠(振れ止め材)11を、その数個のガイド転輪12
でガイド支柱2に転接抱持させて(図2参照)、建物a
周囲を包み囲む遮蔽体1を構成する。即ち、地上で組み
立てることの出来る遮蔽体は、高空域の強風と寒さにも
充分耐えるだけの遮音性・断熱性と剛性の大きい部材寸
法で構成できる。遮蔽体1の外表面には、予め契約した
企業等の広告を描いて置くので、長期の工事期間中広告
効果のある広告媒体として利用する。
【0036】強固に組み立てた遮蔽体1は、図3に示す
ように、その下縁にロープ14の先端を縛着し、そのロ
ープ14をガイド支柱2の頂部に着脱自在に取り付けた
滑車13に掛合して、地上に設置した数個のウインチ4
でそれぞれ巻き込んで、ガイド支柱2を案内にして、コ
型枠11のガイド転輪12で遮蔽体1全体を徐々にスラ
イドさせせり上げる。そして、遮蔽体1の上半部が空中
に外れ出た状態で、コ型枠11の頂部に設置したクレー
ン3で、ガイド支柱2を構成するH型鋼のピースからな
るガイド支柱材2aをコ型枠11のガイド転輪12の間
に挿し降ろし、控えを取ってガイド支柱材2aを更に継
ぎ足してガイド支柱2を上方に伸ばして行き、それにつ
れてウインチ4で遮蔽体1も徐々にせり上げて行く。こ
の場合、遮蔽体1を、建物aに控えを取って一旦保持
し、滑車13を継ぎ足したガイド支柱材2aの上部に付
け替えた後、ロープ14を掛け替えてウインチ4に巻き
込む。
【0037】ガイド支柱2と共に、遮蔽体1が解体建物
a最上階に達した時点で、上部に遮音・断熱パネルから
なり、中央を集水穴6に通じる凹陥部となした屋根5を
覆設固定して密閉遮蔽体Aを構成する。屋根5は、剛性
の大きな遮音・断熱パネルからなるものとし、遮蔽体1
にしっかり固定出来るので、強固な密閉遮蔽体Aを構築
することができる。この密閉遮蔽体A内では、解体する
階b1の次の下階b2に、集水穴6で集められた雨水を
貯める散水用貯水槽7と共に、サッシやガラスを吸着し
て取り外すガラス吸着ロボット8や、解体する階b1の
床や梁を切断して受ける小型昇降作業台9と切断機10
等の小型の解体機械を設置して解体作業をする。天井
階、すなわち解体する階b1の解体がすべて終わるま
で、作業する階、すなわち解体する階b1の次の下階b
2では、作業床面スペースはそのまま変わらずに確保さ
れるので、安全に作業が進められる。
【0038】解体された壁を構成するPC板18やガラ
ス、サッシ等は、遮蔽体1の頂部に設けるホイスト15
で、ガイド支柱2の間に構成した仮囲いスペース17
(図1、図4参照)の中を吊り降ろし、地上まで一部滑
り落として、地上に設置したクラッシャー16で粉砕し
て外部に排出する。また、切断したスラブ床や鉄骨柱・
梁は別に、門型クレーンで地上に吊り降ろし、粉砕処理
する。
【0039】天井階を解体する毎に作業位置が下の階に
機械と共に移動し、密閉遮蔽体Aも降下することになる
が、この場合は、せり上げ作業と逆の作業となり、ガイ
ド支柱2を解体して、遮蔽体1の上部に取り付けてある
ミニクレーン3で解体したガイド支柱材2a毎に吊り降
ろし、同時に一段毎下側に付け替える滑車13に掛合す
るロープ14をウインチ4で緩めながら密閉遮蔽体Aを
解体作業を続ける階ごとに降下せしめ、解体機械8〜1
0は、解体する階b1の次の下階b2に設置替えして作
業スペースと作業足場とを確保する。遮蔽体1は、せり
上げから解体作業しながらの地上までの降下する間の工
事期間中、常時高所空間に位置することになるが、この
間外壁を広告表示面としたので、遠く八方から見える広
告体を兼ね、極めて効果的で経費の捻出の一助となる。
解体作業中の粉塵を落ち着かせる散水は、屋根5で集め
散水用貯水槽7に貯めた雨水を有効利用するので、省資
源にも役立つことになる。
【0040】〔第2の実施の形態〕本実施の形態の建物
の解体工法の概略は、第1の実施の形態の建物の解体工
法と同様、図5および図6に示すように、解体する建物
cの側周に所定間隔でガイド支柱102を立設し、前記
ガイド支柱102に案内されて上下スライド自在な遮蔽
体101を、建物cの低層階の高さで、前記建物cの側
周を囲むようにして組み立て、ガイド支柱材102a
を、前記遮蔽体101に取り付けたクレーン103で吊
り上げて、前記ガイド支柱102の上端部に連結するこ
とで、該ガイド支柱102を順次上方に延長するととも
に、延長された前記ガイド支柱102を案内に順次上昇
させた前記遮蔽体101によって、前記建物cの最上階
の側周を包み囲み、前記建物cの最上階から下方の階へ
各階を順次解体し、解体する階d1が下方へ移る毎に、
前記ガイド支柱102を案内に、前記遮蔽体101を順
次下降させて、前記解体する階d1の側周を包み囲むと
ともに、前記ガイド支柱102の上端部のガイド支柱材
102aを取り外して前記クレーン103で吊り降ろ
し、該ガイド支柱102を順次下方に短縮するものであ
る。
【0041】遮蔽体101は、図5に示すように、遮音
・断熱パネルからなる遮蔽板101aと、これをガイド
支柱102に支持させる、鋼材を組んで構成されたフレ
ーム101bとから構成されている。遮蔽板101aお
よびフレーム101bは、解体する建物cの高層階での
強風にも十分耐えるだけの剛性の大きい部材寸法および
構造で構成されている。遮蔽体101の上部には、防護
ネット105が張られている。また、前記低層階とは、
2階から5階程度の高さの階から、解体する建物cの建
つ敷地条件などに合わせて、本建物の解体工法を実施す
るのに好適な階を適宜選択する。
【0042】また、図8〜図10、図12に示すよう
に、前記建物cの解体する階d1の次の下階d2にガラ
ス吸着ロボット8、小型昇降作業台9、切断機10など
の解体機械を設置して、前記解体する階d1を解体す
る。
【0043】また、図9に示すように、前記各解体する
階b1の解体に用いる解体機械8〜10を、該解体する
階d1の次の下階d2に設置した荷上・下用架台121
によって、前記建物内部の竪穴eを通じて吊り上げまた
は吊り降ろす。
【0044】また、図5および図6に示すように、前記
遮蔽体101に連結されたロープ114をウインチ10
4によって巻上げ又は巻戻すことで、前記遮蔽体101
を昇降させ、前記ロープ114には、該ロープ114に
かかる力を検知するロードセル(荷重検知装置)119
が介在されているとともに、前記ウインチ104にかか
る力が小さくなるように動滑車113が組み合わされて
いる。
【0045】動滑車113は、図6に示すように、前記
ガイド支柱2に固定された上部滑車113aと、遮蔽体
101のフレーム101bに固定された下部滑車113
bとから構成されている。ウインチ104でロープ11
4を巻上げると、上部滑車113aと下部滑車113b
との距離が縮まって遮蔽体101が上昇し、逆にロープ
114を巻戻すと、上部滑車113aと下部滑車113
bとの距離が広がって遮蔽体101が下降する。
【0046】上部滑車113aと下部滑車113bとの
間には、図6に示すようにロープ114が4重に巻かれ
ているので、遮蔽体101に固定された下部滑車113
bは計8本のロープ114を介して上部滑車113aに
支持されることとなる。すなわち、動滑車113を用い
ない場合に比較して、ロープ114にかかる力は8分の
1となる。
【0047】ここで、図8〜図13に示すように、前記
遮蔽体101には、建物cを挟んで向かい合うガイド支
柱102の対を外側から挟み込むようにして、振れ止め
材111が、取り付けられている。この振れ止め材11
1には、ガイド支柱102の面を上下に転動可能なガイ
ド転輪112が備えられている。ガイド支柱102とガ
イド転輪112との間には、例えば30mm程度のクリ
アランスが形成されており、通常時には両者は互いに当
接しないようになっているが、遮蔽体101の上昇・下
降動作時や強風時に、該遮蔽体101がガイド支柱10
2に対して水平動を起こそうとすると、ガイド転輪11
2がガイド支柱102の面に当接することで、遮蔽体1
01のガイド支柱102に対する水平動が一定量以内に
制限されるようになっている。
【0048】また、図5に示すように、前記各解体する
階d1の解体作業中には、前記ガイド支柱102に支持
材115を固定しておき、該支持材115によって前記
遮蔽体101を支持させる。これと同時に、図5および
図7に示すように、遮蔽体101の複数箇所を解体する
建物cの柱材にワイヤー120で緊結し、台風などの強
風時に、遮蔽体101が解体する建物cに対して許容以
上の揺れを起こすことが防止されている。
【0049】本実施の形態の建物の解体工法による各解
体する階d2の解体手順を、図8〜図13を参照して説
明する。まず、図8に示すように、解体する階d1の次
の下階d2に配置されたガラス吸着ロボット8で、解体
する階d1のガラス・サッシd11を取り外す。そし
て、同じく次の下階d2に配置された荷上・下用架台1
21を利用して、解体する建物c内部の竪穴eから、取
り外されたガラス・サッシd11を建物cの地上階に吊
り降ろす。
【0050】次に、図9に示すように、解体する階d1
に設置された床スラブ切断機122で、解体する階d1
の床スラブd12を切断し、次の下階d2に配置された
小型昇降作業台9で切断された床スラブd12を受け、
荷上・下用架台121で、切断された床スラブd12を
建物cの地上階に吊り降ろす。
【0051】続いて、図10に示すように、解体する階
d1に設置された切断機10で、解体する階d1の内部
鉄骨d13,d14を切断し、小型昇降作業台9で切断
された内部鉄骨d13,d14を受け、荷上・下用架台
121で、切断された内部鉄骨d13,d14を建物c
の地上階に吊り降ろす。
【0052】さらに、図11に示すように、遮蔽体10
1のフレーム101bに設置されたクレーン103で、
解体する階d1の外壁板d15を撤去し、このクレーン
103または荷上・下用架台121で、撤去された外壁
板d15を建物cの地上階に吊り降ろした上、粉砕処理
する。
【0053】そして、図12に示すように、解体する階
d1に設置された切断機10で、解体する階d1の外部
鉄骨d16,d17を切断し、小型昇降作業台9で切断
された外部鉄骨d16,d17を受け、荷上・下用架台
121で、切断された外部鉄骨d16,d17を建物c
の地上階に吊り降ろす。
【0054】最後に、図13に示すように、ウインチ1
04を利用して、遮蔽体101を次に解体する階の高さ
まで下降させる。
【0055】ここで、ウインチ104を利用した遮蔽体
101の昇降操作の手順について説明する。遮蔽体10
1の昇降操作を行う際には、図14に示すように、建物
cの遮蔽体101が位置する高さの階に、遮蔽体101
の昇降操作全体を管理する指揮者M1、ウインチ104
を操作する運転者M2、昇降装置(動滑車13、ロープ
14)の状態や、ロードセル119により検知されるロ
ープ14の張力、ウインチ104の巻上げ・巻戻し量お
よび図示しないレーザ変位計によって検知される遮蔽体
101の各箇所のレベルを看視する昇降看視者M3、遮
蔽体101の状態を看視する看視者M4をそれぞれ配置
し、また、ウインチ4が設置されている地上には、この
ウインチ4の状態を看視するウインチ看視者M5を配置
する。
【0056】まず、指揮者M1が、運転者M2に、ウイ
ンチ104の運転を指示する。運転者M2は、指揮者M
1の指示に従い、ウインチ104の運転操作を行う。遮
蔽体101の昇降操作中、昇降看視者M3は、昇降装置
(動滑車13、ロープ14)の状態や、ロードセル11
9により検知されるロープ14の張力、ウインチ104
の巻上げ・巻戻し量および図示しないレーザ変位計によ
って検知される遮蔽体101の各箇所のレベルを看視す
る。昇降看視者M3が、これらのいずれかに異常を発見
した場合には、指揮者M1に警笛で合図を送り、合図を
受けた指揮者M1は運転者M2にウインチ4の運転を停
止させる。また、遮蔽体101の昇降操作中、ウインチ
看視者M5は、地上に設置されたウインチ104の状態
を看視する。ウインチ看視者M5が、ウインチ4の状態
に異常を発見した場合には、指揮者M1に無線で合図を
送り、合図を受けた指揮者M1は運転者M2にウインチ
104の運転を停止させる。ウインチ104による遮蔽
体101の昇降操作は、例えば高さ10cm毎に停止さ
せ、その都度、昇降看視者M3が、遮蔽体101の各箇
所のレベルの確認を行い、そのレベルの差が10cm以
上になった場合には、複数台のウインチ104を個別に
操作して、レベルの調整を行う。以上の方法によって、
遮蔽体101を所望の高さだけ上昇または下降させる。
遮蔽体101の昇降操作が終了したら、指揮者M1の指
示があった後に、ガイド支柱2に支持材115を設置
し、この支持材115によって遮蔽体101を支持させ
る。
【0057】以上、本実施の形態に記載の建物の解体工
法によれば、遮蔽体101を、建物cの低層階の高さで
組み立てた上で、ガイド支柱102を案内に順次上昇さ
せて、建物cの最上階の側周を包み囲むので、建物cの
高層階の高さに比べて作業条件の良い建物cの低層階の
高さで遮蔽体101を組み立てることができ、遮蔽体1
01の組み立て作業を大幅に簡略化できる。そのため、
遮蔽体101を、建物cの高層階での強風にも耐えうる
強度・剛性および遮音性・断熱性の大きな部材101
a,101bで構成することができる。また、ガイド支
柱材102aを、遮蔽体101に取り付けたクレーン1
03で吊り上げて、ガイド支柱102の上端部に連結す
ることで、ガイド支柱102を順次上方に延長し、また
これと同様に、建物cの各階を順次解体し、解体する階
d1が下方へ移る毎に、ガイド支柱102の上端部のガ
イド支柱材102aを取り外してクレーン103で吊り
降ろし、ガイド支柱102を順次下方に短縮するので、
ガイド支柱102を構築または解体する際に、遮蔽体1
01に取り付けたクレーン103を利用すれば済み、ガ
イド支柱102を構築または解体するためのクレーンを
別途用意する必要がない。また、建物cの最上階から下
方の階へ各階を順次解体し、解体する階d1が下方へ移
る毎に、遮蔽体101を順次下降させて、解体する階d
1の側周を包み囲むので、建物cの解体時に発生する騒
音や粉塵が、解体する階d1の横方から、建物cの解体
現場の外部に漏れ出すのを防止できる。また、解体する
階d1の側周を包み囲む遮蔽体101によって風雨が遮
断され、解体する階d1に良好な作業環境を確保でき
る。したがって、建物cの解体作業が天候に左右されに
くくなり、解体作業を円滑に進めることができる。
【0058】また、建物cの解体する階d1の次の下階
d2に解体機械8〜10を設置して、解体する階d1を
解体するので、解体する階d1の解体作業中を通じて、
解体する階d1の次の下階d2に、解体する階d1の解
体作業に必要となる足場が確保され、この解体する階d
1の次の下階d2に設置された解体機械8〜10によっ
て、解体する階d1の解体作業を円滑に進めることがで
きる。
【0059】また、各解体する階d1の解体に用いる解
体機械8〜10を、解体する階d1の次の下階d2に設
置した荷上・下用架台121によって、建物c内部の竪
穴eを通じて吊り上げまたは吊り降ろすので、これらの
解体機械8〜10を吊り上げまたは吊り降ろすためのク
レーンを建物の外部に用意する必要がない。
【0060】また、遮蔽体101に連結されたロープ1
14をウインチ104によって巻上げ又は巻戻すこと
で、遮蔽体101が昇降され、ロープ114には、ウイ
ンチ104にかかる荷重が小さくなるように動滑車11
3が組み合わされているので、ロープ114に動滑車1
13を組み合わせない場合に比べてロープ114にかか
る荷重が小さくなり、より小型のウインチ104で遮蔽
体101を昇降させることができる。
【0061】また、遮蔽体101と動滑車113との間
には、ロープ114にかかる力を検知するロードセル1
19が備えられているので、遮蔽体101を昇降させる
際に、各ロープ114にかかる力を逐時検知しながら、
ウインチ104の巻上げまたは巻戻し操作を行うこと
で、各ロープ114およびウインチ104に過大な力が
かかることを防止できる。
【0062】また、遮蔽体101には、ガイド支柱10
2の面に当接することで、該遮蔽体101のガイド支柱
102に対する水平動を制限可能な振れ止め材111が
取り付けられているので、遮蔽体101の上昇・下降動
作時や強風時に、遮蔽体101のガイド支柱102に対
する振れを抑えることができる。
【0063】また、振れ止め材111には、ガイド支柱
102の面を上下に転動可能なガイド転輪112が備え
られているので、遮蔽体101の上昇動作中または下降
動作中に、遮蔽体101のガイド支柱102に対する振
れを抑えつつ、遮蔽体101をガイド支柱102を案内
に上昇または下降させることが円滑にできる。
【0064】また、各解体する階d1の解体作業中に
は、ガイド支柱102に支持材115を固定しておき、
該支持材115によって遮蔽体101を支持させるの
で、建物cの解体工事期間の大部分を占める各解体する
階d1の解体作業中、遮蔽体101が支持材115を介
してガイド支柱102に安定的に保持される。
【0065】なお、本発明の建物の解体工法の構造は、
上記実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更
を行っても良い。例えば、第2の実施の形態では、ウイ
ンチ104を利用した遮蔽体101の昇降操作時に、指
揮者M1、運転者M2、昇降看視者M3、看視者M4、
ウインチ看視者M5の人員をそれぞれ所定の箇所に配置
し、遮蔽体101の昇降操作時に異常が発見された場合
には警笛または無線によって指揮者M1に合図を送り、
運転者M2は指揮者M1の指示に従ってウインチ104
の操作を行うという方法を採っている。しかし、ロード
セル119により検知されるロープ14の張力、ウイン
チ104の巻上げ・巻戻し量および図示しないレーザ変
位計によって検知される遮蔽体101の各箇所のレベル
などの情報を、コンピュータなどの計算装置に送り、上
記作業手順に基づいた計算プログラムによって、前記各
情報に応じてウインチ104の運転を自動的に行うこと
により、遮蔽体101の昇降操作に必要となる人員と時
間を大幅に削減することができる。その他、具体的な細
部構造などについても適宜に変更可能であることは勿論
である。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遮蔽体
を、地上または建物の低層階の高さで組み立てた上で、
ガイド支柱を案内に順次上昇させて、建物の最上階の側
周を包み囲むので、建物の高層階の高さに比べて作業条
件の良い地上または建物の低層階の高さで遮蔽体を組み
立てることができ、遮蔽体の組み立て作業を大幅に簡略
化できる。そのため、遮蔽体を、建物の高層階での強風
にも耐えうる強度・剛性および遮音性・断熱性の大きな
部材で構成するのに好適である。また、ガイド支柱材
を、遮蔽体に取り付けたクレーンで吊り上げて、ガイド
支柱の上端部に連結することで、ガイド支柱を順次上方
に延長し、またこれと同様に、建物の各階を順次解体
し、解体する階が下方へ移る毎に、ガイド支柱の上端部
のガイド支柱材を取り外してクレーンで吊り降ろし、ガ
イド支柱を順次下方に短縮するので、ガイド支柱を構築
または解体する際に、遮蔽体に取り付けたクレーンを利
用すれば済み、ガイド支柱を構築または解体するための
クレーンを別途用意する必要がない。また、建物の最上
階から下方の階へ各階を順次解体し、解体する階が下方
へ移る毎に、遮蔽体を順次下降させて、解体する階の側
周を包み囲むので、建物の解体時に発生する騒音や粉塵
が、解体する階の横方から、建物の解体現場の外部に漏
れ出すのを防止できる。また、解体する階の側周を包み
囲む遮蔽体によって風雨が遮断され、解体する階に良好
な作業環境を確保できる。したがって、建物の解体作業
が天候に左右されにくくなり、解体作業を円滑に進める
ことができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるとともに、建物の解体する階の次
の下階に解体機械を設置して、解体する階を解体するの
で、解体する階の解体作業中を通じて、解体する階の次
の下階に、解体する階の解体作業に必要となる足場が確
保され、この解体する階の次の下階に設置された解体機
械によって、解体する階の解体作業を円滑に進めること
ができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果が得られるとともに、建物の解体時
には、屋根を、遮蔽体の上部に密着するように取り付け
ておくので、建物の解体時に発生する騒音や粉塵が、解
体する階の上方から、建物の解体現場の外部に漏れ出す
のを防止できる。また、解体する階の側周を包み囲む遮
蔽体の上部に密着するように取り付けた屋根によって風
雨がさらに遮断され、解体作業を行う階に良好な作業環
境を確保できる。したがって、建物の解体作業が天候に
左右されることがなく、解体作業をさらに円滑に進める
ことができる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、請求項3と
同様の効果が得られるとともに、屋根には集水穴が設け
られているので、この屋根に降り注いだ雨水を集水穴か
ら集め、建物の解体作業で発生する粉塵を処理するため
の散水に利用することができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、各解体
する階の解体に用いる解体機械を、遮蔽体に取り付けた
クレーンによって吊り上げまたは吊り降ろすので、これ
らの解体機械を吊り上げまたは吊り降ろすためのクレー
ンを別途用意する必要がない。
【0071】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、各解体
する階の解体に用いる解体機械を、解体する階の次の下
階に設置した荷上・下用架台によって、建物内部の竪穴
を通じて吊り上げまたは吊り降ろすので、これらの解体
機械を吊り上げまたは吊り降ろすためのクレーンを建物
の外部に用意する必要がない。
【0072】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮蔽体
の周壁面を広告媒体とするので、建物の解体工事期間中
を通じて、広告媒体とされた遮蔽体によって、経済的効
果を得ることができる。
【0073】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮蔽体
に連結されたロープをウインチによって巻上げ又は巻戻
すことで、遮蔽体が昇降され、ロープにかかる力を検知
する荷重検知装置が介在されているので、遮蔽体を昇降
させる際に、各ロープにかかる力を逐時検知しながら、
ウインチの巻上げまたは巻戻し操作を行うことで、各ロ
ープおよびウインチに過大な力がかかることを防止でき
る。
【0074】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮蔽体
に連結されたロープをウインチによって巻上げ又は巻戻
すことで、遮蔽体が昇降され、ロープには、ウインチに
かかる力が小さくなるように動滑車が組み合わされてい
るので、ロープに動滑車を組み合わせない場合に比べ
て、ウインチによって巻上げまたは巻戻されるロープに
かかる力が小さくなり、より小型のウインチで遮蔽体を
昇降させることができる。
【0075】請求項10記載の発明によれば、請求項8
および9と同様の効果が得られる。また、ロープに動滑
車を組み合わせない場合に比べて、ウインチによって巻
上げまたは巻戻されるロープにかかる力が小さくなるの
で、このロープに介在される荷重検知装置をより小型の
ものとすることができる。
【0076】請求項11記載の発明によれば、請求項1
〜10のいずれかと同様の効果が得られるとともに、遮
蔽体には、ガイド支柱の面に当接することで、該遮蔽体
のガイド支柱に対する水平動を制限可能な振れ止め材が
取り付けられているので、遮蔽体の上昇・下降動作時や
強風時に、遮蔽体のガイド支柱に対する振れを抑えるこ
とができる。
【0077】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1と同様の効果が得られるとともに、振れ止め材には、
ガイド支柱の面を上下に転動可能なガイド転輪が備えら
れているので、遮蔽体の上昇動作中または下降動作中
に、遮蔽体のガイド支柱に対する振れを抑えつつ、遮蔽
体をガイド支柱を案内に上昇または下降させることが円
滑にできる。
【0078】請求項13記載の発明によれば、請求項1
〜12のいずれかと同様の効果が得られるとともに、各
解体する階の解体作業中には、ガイド支柱に支持材を固
定しておき、該支持材によって遮蔽体を支持させるの
で、建物の解体工事期間の大部分を占める各解体する階
の解体作業中、遮蔽体が支持材を介してガイド支柱に安
定的に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建物の解体工法の一例を示す、側面図
である。
【図2】同例におけるガイド支柱と遮蔽体スライド部
の、要部平面図である。
【図3】同例におけるガイド支柱解体状態を示す、要部
側面図である。
【図4】同例の、要部平面図である。
【図5】本発明の建物の解体工法の他の一例を示す、縦
断面図である。
【図6】同例における、遮蔽体の昇降手段(ウインチ・
動滑車・ロープ)を示す、斜視図である。
【図7】同例の、平面図である。
【図8】同例における各階の解体手順の第1段階を示
す、縦断面図である。
【図9】同例における各階の解体手順の第2段階を示
す、縦断面図である。
【図10】同例における各階の解体手順の第3段階を示
す、縦断面図である。
【図11】同例における各階の解体手順の第4段階を示
す、縦断面図である。
【図12】同例における各階の解体手順の第5段階を示
す、縦断面図である。
【図13】同例における各階の解体手順の第6段階を示
す、縦断面図である。
【図14】同例における遮蔽体の昇降操作時の人員配置
を示す、平面図である。
【符号の説明】
1,101 遮蔽体 2,102 ガイド支柱 2a,102a ガイド支柱材 3,103 クレーン 4,104 ウインチ 5 屋根 6 集水穴 8 解体機械(ガラス吸着ロボット) 9 解体機械(小型昇降作業台) 10 解体機械(切断機) 11,111 振れ止め材(コ型枠) 12,112 ガイド転輪 113 動滑車 14,114 ロープ 115 支持材 119 荷重検知装置(ロードセル) 121 荷上・下用架台 a,c 建物 b1,d1 解体する階 b2,d2 (解体する階の)次の下階 e 竪穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 実 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 後藤 徳広 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 鹿籠 泰幸 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 宮下 剛士 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 桜井 悦雄 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 阿部 文雄 仙台市泉区将監10丁目26番15号 (72)発明者 齊藤 真一 宮城県名取市ゆりが丘4丁目25番11号 Fターム(参考) 2E176 AA01 AA07 DD61

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解体する建物の側周に所定間隔でガイド支
    柱を立設し、 前記ガイド支柱に案内されて上下スライド自在な遮蔽体
    を、地上または前記建物の低層階の高さで、前記建物の
    側周を囲むようにして組み立て、 ガイド支柱材を、前記遮蔽体に取り付けたクレーンで吊
    り上げて、前記ガイド支柱の上端部に連結することで、
    該ガイド支柱を順次上方に延長するとともに、延長され
    た前記ガイド支柱を案内に順次上昇させた前記遮蔽体に
    よって、前記建物の最上階の側周を包み囲み、 前記建物の最上階から下方の階へ各階を順次解体し、解
    体する階が下方へ移る毎に、前記ガイド支柱を案内に、
    前記遮蔽体を順次下降させて、前記解体する階の側周を
    包み囲むとともに、前記ガイド支柱の上端部のガイド支
    柱材を取り外して前記クレーンで吊り降ろし、該ガイド
    支柱を順次下方に短縮することを特徴とする建物の解体
    工法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建物の解体工法において、 前記建物の解体する階の次の下階に解体機械を設置し
    て、前記解体する階を解体することを特徴とする建物の
    解体工法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の建物の解体工法に
    おいて、 前記建物の解体時には、屋根を、前記遮蔽体の上部に密
    着するようにして取り付けておくことを特徴とする建物
    の解体工法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建物の解体工法において、 前記屋根には集水穴が設けられていることを特徴とする
    建物の解体工法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の建物の解
    体工法において、 前記各解体する階の解体に用いる解体機械を、前記クレ
    ーンによって吊り上げまたは吊り降ろすことを特徴とす
    る。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の建物の解
    体工法において、 前記各解体する階の解体に用いる解体機械を、前記解体
    する階の次の下階に設置した荷上・下用架台によって、
    前記建物内部の開口を通じて吊り上げまたは吊り降ろす
    ことを特徴とする。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の建物の解
    体工法において、 前記遮蔽体の周壁面を広告媒体とすることを特徴とする
    建物の解体工法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の建物の解
    体工法において、 前記遮蔽体に連結されたロープをウインチによって巻上
    げ又は巻戻すことで、前記遮蔽体が昇降され、 前記ロープにかかる力を検知する荷重検知装置が備えら
    れていることを特徴とする建物の解体工法。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の建物の解
    体工法において、 前記遮蔽体に連結されたロープをウインチによって巻上
    げ又は巻戻すことで、前記遮蔽体が昇降され、 前記ロープには、前記ウインチにかかる力が小さくなる
    ように動滑車が組み合わされていることを特徴とする建
    物の解体工法。
  10. 【請求項10】請求項1〜7のいずれかに記載の建物の
    解体工法において、 前記遮蔽体に連結されたロープをウインチによって巻上
    げ又は巻戻すことで、前記遮蔽体が昇降され、 前記ロープには、該ロープにかかる力を検知する荷重検
    知装置が介在されているとともに、前記ウインチにかか
    る力が小さくなるように動滑車が組み合わされているこ
    とを特徴とする建物の解体工法。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の建物
    の解体工法において、 前記遮蔽体には、前記ガイド支柱の面に当接すること
    で、該遮蔽体のガイド支柱に対する水平動を制限可能な
    振れ止め材が取り付けられていることを特徴とする建物
    の解体工法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の建物の解体工法におい
    て、 前記振れ止め材には、前記ガイド支柱の面を上下に転動
    可能なガイド転輪が備えられていることを特徴とする建
    物の解体工法。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の建物
    の解体工法において、 前記各解体する階の解体作業中には、前記ガイド支柱に
    支持材を固定しておき、該支持材によって前記遮蔽体を
    支持させることを特徴とする建物の解体工法。
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