JP2001303373A - モータ駆動式三軸フリクション仮撚装置 - Google Patents

モータ駆動式三軸フリクション仮撚装置

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JP2001303373A
JP2001303373A JP2000117698A JP2000117698A JP2001303373A JP 2001303373 A JP2001303373 A JP 2001303373A JP 2000117698 A JP2000117698 A JP 2000117698A JP 2000117698 A JP2000117698 A JP 2000117698A JP 2001303373 A JP2001303373 A JP 2001303373A
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Japan
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spindle
motor
spindles
attached
stator
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JP2000117698A
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English (en)
Inventor
Yasushi Shigekawa
靖史 重川
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の発生を大幅に減少できるととも
に、各個別錘ごとの仮撚条件の調整も容易に行え、主要
部を横方向に着脱可能として摩擦仮撚装置のスピンドル
側の保守や交換などの作業が容易な三軸多板仮撚装置を
提供する。 【解決手段】 スピンドル架台120の下面にラジアル
ギャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータ11
0のステータ112が取着されており、ステータ112
が軸方向に延びる中空孔を有するとともに下側軸受12
5Aが装着され、スピンドル架台120には上部軸受1
25が装着され、3本のスピンドルのうちの1本132
aはステータ112の中空孔を貫通し、その下端先端部
にアウタロータ形ブラシレスモータ110のアウタロー
タ111およびプーリ140が取着されており、3本の
スピンドルの他の2本132b、132cにはそれぞれ
プーリ140が取着されており、3つのプーリ140に
駆動ベルト141が掛合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三軸多板摩擦仮撚
装置に関する。特に本発明は、高速延伸仮撚装置や高速
仮撚装置などに用いられ、糸条に撚を付与するための、
三軸多板摩擦仮撚装置に関し、この三軸多板摩擦仮撚装
置の駆動として各仮撚装置にモータを具備するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】各スピンドルに多数のフリクションディ
スクを取着し、これらスピンドルを三角形の頂点位置に
配置して、フリクションディスクの周面が螺旋状に位置
するように配置した三軸多板摩擦仮撚装置が、仮撚装置
や延伸仮撚装置の加撚装置として広く使用されている。
【0003】このような三軸多板仮撚装置の駆動方式と
して、従来から、タンゼンシャルベルト方式が知られて
いる。すなわち、このような摩擦仮撚装置を多数配設し
た延伸仮撚装置または仮撚装置などの繊維加工装置の機
台に沿って1つのベルトを走行させ、このベルトに三軸
多板仮撚装置の駆動輪を押圧接触させるとともに、その
駆動輪から各スピンドルに駆動を伝達して3本のスピン
ドルを同方向に同回転速度で回転させることが行われて
いる。
【0004】三軸多板仮撚装置は、上述したようにスピ
ンドルがユニットベースに固定されており、このように
して1つの駆動ベルトにより多数の摩擦仮撚装置を駆動
するようにした、タンゼンシャルベルト方式では、ベル
トに仮撚装置の駆動輪を押圧させることおよび駆動ベル
トを長距離に亘って走行させることによって騒音の発生
源となっている。また、この方式によってはベルトと駆
動輪との摩擦係合によって摩擦仮撚装置が駆動されるた
め、多数の錘間の撚斑をなくするように個別に仮撚装置
を制御することが非常に困難であった。
【0005】このような問題点を解決するものとして、
最近、単独モータ駆動方式が提案されている。すなわ
ち、各仮撚装置に1つの駆動モータを設置し、この駆動
モータとスピンドルを駆動連結するものである。この連
結方法としては、駆動モータとスピンドルの間をカップ
リングなどで連結する方法や、駆動モータの出力軸と仮
撚装置の3本のスピンドルのうちの1本にそれぞれタイ
ミングプーリを取付け、その間を歯付きベルトを介して
連結するようなことが行われている。(例えば、特開平
4−209837号参照) このような単独モータ駆動方式においては、モータ側の
駆動側タイミングプーリとスピンドル側の従動側タイミ
ングプーリとの間で確実で且つ保守を必要とすることな
く伝達運転するために、両プーリ間隔を所定位置に保つ
とともにベルト張力を所定の値に設定する必要がある。
【0006】このような要求を満たすために、単独モー
タ駆動方式の摩擦仮撚装置においては保守作業またはフ
リクションディスク交換の際には仮撚装置および各モー
タをユニットベースごと繊維加工機のスピンドル台また
はフレームから取外しできる必要がある。しかしなが
ら、従来から提案されている装置においては、このよう
な取外しが必ずしも容易ではなかった。
【0007】一方、特公平8−19585号公報には、
仮撚装置の基板を、繊維機械のスピンドル台上に固定的
に取付けられた駆動モータに向けて移動可能な支持台ま
たは揺動可能な支持板上に取外し可能に設け、スピンド
ルを取外す際には仮撚装置の基板ごと駆動モータ側に移
動させることによって、駆動モータとスピンドルの間に
巻掛けられているベルトを緩めた状態とし、この状態で
駆動モータとスピンドルとの間に張架された歯付きベル
トを外し、この状態で、仮撚装置を基板ごと上方に取外
すようにした装置が提案されている。
【0008】この特公平8−19585号公報のような
装置においては、スピンドル取外し時に、駆動モータと
スピンドルの間に巻掛けられているベルトを緩めるた
め、仮撚装置の装着時毎にスピンドルと駆動ベルトとの
間の摩擦係合度合を現場において調整する必要があり、
仮撚機または延伸仮撚機に設けられた多数の摩擦仮撚装
置を調整することは非常に面倒な作業である。
【0009】この対策として、特許第2657539号
公報には、フリクションディスク集合体を含む加工装置
頭部と、フリクションディスク集合体を駆動する電動機
を含む電動機ブロックとからなり、フリクションディス
ク集合体の1つの軸が軸受により加工装置頭部に片持ち
支持されて、この加工装置頭部から突出し、加工装置頭
部から突出する軸上に電動機の回転子が取付けられ、電
動機の回転子が電動機ブロック内に固定されている仮撚
される合成糸を製造するため電動機で駆動される仮撚テ
クスチャード加工装置が提案されている。
【0010】この提案装置によれば、電動機からスピン
ドルが直接駆動されるようになっているために、駆動モ
ータとスピンドルとの間の摩擦係合状態の調節の問題が
解消する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
許第2657539号公報に開示されている仮撚装置
は、電動機ブロックの内部に筒状の固定子を取付け、こ
の筒状の固定子の中空部に柱状の回転子を挿入する。し
かし、固定子が電動機ブロック内にあり、外から見えな
いため、固定子に対する回転子の正確な位置決めが難し
い。
【0012】また、この特許第2657539号公報に
開示されている仮撚装置は、筒状の固定子の内部で回転
子が回転する構造のため、回転子の径が小さく、回転子
の慣性モーメントが小さい。このように慣性モーメント
が小さいため、回転速度の安定性に問題があり、撚斑の
心配がある。
【0013】更に、この特許第2657539号公報に
開示されている仮撚装置は、スピンドルが1本の場合に
は実現可能性が考えられるとしても、それぞれ複数のフ
リクションディスクを具備した3本のスピンドルを有す
る三軸フリクション仮撚装置には実施不可能である。そ
の理由について次に述べる。
【0014】上記特許第2657539号公報の第1図
および第2図には三軸多板仮撚装置の実施例が記載され
ている。そして、公報第5欄第4〜8行には、「7で歯
付きベルト車が示され、この歯付きベルト車にかみ合う
歯付きベルトを介して、そこから軸8および9の駆動が
行われる」と記載されているが、図面には歯付きベルト
は示されていない。一方、第1図および第2図に示され
ている装置においては、3本のスピンドル8、9を支持
している部材の下部に突起部を形成し、この突起部がブ
ロック6に形成された凹部の肩部に係合して電動機の固
定子4と回転子3が定位置となるようにされている。
【0015】周知のように三軸フリクション仮撚装置に
おいては3本の軸が、三角形の頂点位置に、そのスピン
ドルに取着されているフリクションディスクよりも大き
い間隔で、配設されている。平面図で見た場合に、この
ような軸8、9が取着されている位置は電動機ブロック
6に形成された凹部の周辺部位置よりも外側位置とな
り、このような状態の軸8、9の端部に歯付きベルトと
係合する歯付きベルト車を取着することは当業者の技術
常識を駆使したとしても困難であり、実際問題として軸
8、9を歯付きベルト車7に噛合う歯付きベルトにより
駆動することは困難である。
【0016】因みに上記特許第2657539号に対応
する米国特許第4899533号には、その第2図にお
いてモータガイド11の下端部から突出した円弧状の部
材20が示されており、そして明細書第3欄第45〜5
0行には、「回転子の上方の軸位置には歯付き車7が設
けられ、この歯付き車7から軸8および9は無端ベルト
20により駆動され、この無端ベルトは歯付き車7およ
び軸8、9に取着された対応する円板の回りに巻掛けら
れている。無端ベルト20は歯付きベルトまたは丸また
は平坦なベルトでもよい」と記載されている。
【0017】しかしながら、当業者の知る限り米国特許
第4899533号明細書の第2図に開示されているよ
うな無端ベルトは知られておらず、このような無端ベル
トにより軸8、9に取着されたプーリおよび歯付き車7
の間に巻掛けることは困難である。
【0018】従って、特許第2657539号公報また
は米国特許第4899533号明細書に提案されている
装置は、一軸タイプの仮撚装置においては、まだしも、
三軸フリクション仮撚装置においては実施可能性がな
い。
【0019】このような装置においては、仮撚装置を取
外す際には基板ごと仮撚装置を上方に持上げる必要があ
り、このように上方に引き抜くようにするためには、仮
撚装置の上部に引抜きを可能とするような広い空間をと
る必要がある。
【0020】しかしながら、実際の延伸仮撚装置または
仮撚装置においては、三軸多板仮撚装置の上部には、熱
固定ヒータから走行する糸条を冷却するための冷却装置
などが設けられており、このような広い空間がない。ま
た、仮に三軸多板仮撚装置を取外すために冷却装置など
を取外した場合には、再度の組立てに際して糸道の調整
などに多数の手間が必要である。また、取外さないで狭
い状態で三軸多板仮撚装置を取外そうとした場合には、
冷却装置と三軸多板仮撚装置が接触したりして仮撚装置
または冷却装置などが損傷する問題がある。また、前述
した特公平8−19585号公報に開示された装置にお
いても、同様な問題がある。
【0021】
【発明の目的】本発明は、上述したような点に鑑みて、
三軸多板仮撚装置を単独モータにより駆動される形式と
して、騒音の発生を大幅に減少できるとともに、各個別
錘ごとの仮撚条件の調整も容易に行え、主要部を着脱可
能として摩擦仮撚装置のスピンドル側の保守や交換など
の作業が容易な三軸多板仮撚装置を提供することを目的
とするものである。
【0022】更に本発明は、省スペース化および部品点
数が低減できて、製品コストが低減できる、単独モータ
により駆動される形式の三軸多板仮撚装置を提供するこ
とを目的とする。
【0023】更に本発明は、所望により、主要部の着脱
を横方向として、着脱作業を一層容易に行なえるモータ
駆動式三軸フリクション仮撚装置を提供することも目的
とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の目的を、それぞれ複数のフリクションディスクを具備
した3本のスピンドルがスピンドル架台に回転可能に支
承されており、該スピンドル架台がブラケットに着脱可
能に取着されたモータ駆動式三軸フリクション仮撚装置
において、前記スピンドル架台にラジアルギャップタイ
プのアウタロータ形ブラシレスモータのステータが取着
され、該ステータは軸方向に延びる中空孔を有するとと
もに内部に軸受が設けられ、前記スピンドル架台に軸受
が設けられ、前記3本のスピンドルのうちの1本が該ス
テータの中空孔を貫通するとともに前記一対の軸受によ
り回転可能に支承されており、該1本のスピンドルには
前記アウタロータ形ブラシレスモータのアウタロータお
よびプーリが取着されており、前記3本のスピンドルの
他の2本には前記プーリに対応してそれぞれプーリが取
着されており、該プーリに駆動ベルトが掛合されている
ことを特徴とするモータ駆動式三軸フリクション仮撚装
置、により達成する。
【0025】
【実施例】図1および図2を参照して、本発明の実施例
を説明する。この実施例では、アウタロータモータに連
結されたスピンドルのスピンドル架台による支持を2つ
の軸受、すなわち、スピンドル架台に設けた軸受および
アウタロータモータの内部に設けた軸受により行うよう
にして、スピンドルの回転を安定にし、高速運転が可能
としている。
【0026】図1および図2において、固定ブラケット
106は仮撚機または延伸仮撚機の機枠に固定設置され
ている。固定ブラケット106の側面から、左右一対の
ロッド117a、117b(図1、図2には中心線のみ
を示す)が平行して水平方向に突出されている。なお、
ロッド117aの先端部には溝が形成されており、係合
部(図示せず)となっている。
【0027】一方、スピンドル架台120の側面には、
前述した左右一対のロッド117a、117bに対応し
て一対の穴(図示せず)が水平方向に穿たれており、こ
の穴には前述した固定ブラケット106から突設された
ロッド117a、117bを挿入可能である。更に、ス
ピンドル架台120には、一方の穴の近傍に、手で軸線
回りに捩じることができるロック部材(図示せず)が設
けられている。
【0028】スピンドル架台120の穴をロッド117
a、117bに挿入すると、ロッド117aの先端の係
合部がスピンドル架台120の外部に突出する。ロック
部材を手で持って捻ることにより、ロック部材はスピン
ドル架台120の外部に突出したロッド部材117aの
係合部に係合し、これによりスピンドル架台120を固
定ブラケット106に一体的に固定できる。また、ロッ
ク部材を手で前述と逆方向に捻ることにより、ロック部
材とロッド部材117aの係合部との係合を解除でき、
これによりスピンドル架台120を固定ブラケット10
6から水平方向へ横に(図1の右方向へ)引出せる。
【0029】スピンドル架台120には、垂直なスピン
ドル132a、132b、132cが、回転可能に支承
されている。各スピンドル132a、132b、132
cは多数(図示した実施例においては3枚)のフリクシ
ョンディスク131を具備しており、3本のスピンドル
132a、132b、132cは、平面図または底面図
で見た場合に、正三角形の頂点位置に位置されている。
フリクションディスク131は、公知のフリクション仮
撚装置と同様に、セラミック、ポリウレタン等の耐磨耗
性があり、撚を付与されるべき糸条を良好に把持できる
材質で製作されている。
【0030】スピンドル架台120の構造を図1を参照
して以下に説明する。スピンドル架台120の上面から
上部軸受用マウント装着穴120Cおよびアウタロータ
モータ装着穴120Bが形成されている。アウタロータ
モータ装着穴120Bはアウタロータ形ブラシレスモー
タ110のロータ111の外径より大きな内径を有する
円形断面をしている。アウタロータモータ装着穴120
Bの下端部は小径のステータ装着穴120Aに連なり、
アウタロータモータ装着穴120Bとステータ装着穴1
20Aとの間に鍔部が形成され、この鍔部にラジアルギ
ャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータ110
の中空円筒形状のステータ112が取着されている。
【0031】本実施例のステータ112は中空円筒形状
であり、本体は積層鉄心にコイルが巻線されている。仮
撚機または延伸仮撚機のブラシレスモータ110の駆動
電源(図示せず)から、固定ブラケット106を経てス
テータ112に接続された電線を通して、ステータ11
2のコイル巻線には、ブラシレスモータについて公知の
方法に従い、駆動電源が供給されるようになっている。
【0032】中空円筒形状のステータ112は、頭部1
12aおよび頭部112aの下に形成され頭部112a
より大きい外径の鍔112bを有しており、鍔112b
の底面にステータ装着穴120Aに嵌合する外径の肩部
が形成されている。このステータ112の鍔112b
に、アウタロータモータ装着穴120Bとステータ装着
穴120Aとの間に形成された肩部を載置し、スピンド
ル架台120の下方から挿入した止めねじ151により
ステータ112をスピンドル架台120に締結して固定
している。
【0033】ステータ112の下部には、軸心部に形成
された中心孔に連結して軸受装着穴が形成され、軸受装
着穴に下側軸受125Aが装着され、軸受125Aによ
り前述した3本のスピンドルのうち、固定ブラケット1
06に近接したスピンドル132aの下端部が回転可能
に支承されている。
【0034】スピンドル132aのステータ112の上
部に、ラジアルギャップタイプのアウタロータ形ブラシ
レスモータ110の釣鐘形状をしたアウタロータ111
が取着されている。すなわち、アウタロータ111は円
筒部111aおよび円筒部の下面を覆う鏡板111bか
らなっており、円筒部111aの内側には永久磁石(マ
グネット)(図示せず)が周方向に等配的に配置されて
いる。
【0035】鏡板111bの中心部にスピンドル132
aを挿入固定する穴111cが正確な位置および正確な
寸法で形成されている。アウタロータ111の鏡板11
1bの中心部の穴111cにスピンドル132aを挿入
し、接着剤、溶接、圧着、ねじ止めなど適宜の手段によ
り固定することにより、アウタロータ111をスピンド
ル132aに正確に固定できる。
【0036】アウタロータモータ装着穴120Bの上部
はアウタロータモータ装着穴120Bよりも小径で且つ
アウタロータ111の外径よりわずかに大きい外径の円
形断面をした上部軸受用マウント装着穴120Cに連な
っており、上部軸受用マウント装着穴120Cはスピン
ドル架台120の上面に開口している。
【0037】上部軸受用マウント装着穴120Cには上
部軸受用マウント150が装着される。上部軸受用マウ
ント150は上部軸受用マウント装着穴120Cに嵌合
する本体とその本体の上部に形成され本体から突出した
箇所の鍔部150bからなり、鍔部150bを止めねじ
153によりスピンドル架台120に締結して、上部軸
受用マウント150をスピンドル架台120の上面に固
定している。
【0038】上部軸受用マウント150の軸心部に円形
断面をした上部軸受装着用穴150aが形成され、上部
軸受125を支持しており、上部軸受125は軸受12
5Aの上方に位置し、軸受125Aとともにスピンドル
132aを回転可能に支持する。
【0039】以下に、この実施例の組立て手順を簡単に
説明する。上部軸受用マウント150の上部軸受装着用
穴150aに上部軸受125を装着し、この上部軸受1
25にスピンドル132aを装着し、スピンドル132
aの上部軸受125より先端側にロータ111を取着す
る。更にスピンドル132aの先端に下部軸受125A
を介してステータ112をアウタロータ111の内側に
支持する。
【0040】このようにスピンドル132aが、下部軸
受125Aを介してステータ112を支承し、ロータ1
11を取着され、更に上部軸受125介して上部軸受用
マウント150を支承した状態で、ステータ112をス
ピンドル架台120の上面からアウタロータモータ装着
穴120Bに装着し、ステータ112の鍔112bの底
面に形成された肩部をステータ装着穴120Aに嵌合す
る。また、上部軸受用マウント150を上部軸受用マウ
ント装着穴120Cに嵌合する。
【0041】次いで、スピンドル架台120の下方から
挿入した止めねじ151により鍔112bをスピンドル
架台120に締結してステータ112をスピンドル架台
120に固定する。また、上部軸受用マウント150の
鍔部150bを止めねじ153によりスピンドル架台1
20に締結して、スピンドル132aとともに上部軸受
用マウント150をスピンドル架台120の上面に固定
する。これにより、スピンドル132aは上部軸受12
5および下部軸受125Aにより回転可能に支承された
状態でスピンドル架台120を貫通して、その先端が下
方に突出する。更に、スピンドル架台120は、スピン
ドル132aと異なる箇所に他のスピンドル132b、
132cを軸受(図示せず)を介して回転可能に支承し
ており、スピンドル132b、132cの下端部はスピ
ンドル架台120を貫通して、それらの先端が下方に突
出する。
【0042】スピンドル132a、132b、132c
の下端部の先端に、それぞれプーリ140が取着され
る。これら3つのプーリ140の回りには、図2(a)
に示すように、1本のエンドレスベルトからなるスピン
ドル駆動ベルト141が巻掛けられる。この実施例にお
いて、プーリ140は歯付きプーリであり、スピンドル
駆動ベルト141も歯付きベルトとなっている。
【0043】この実施例においては、更に、スピンドル
架台130の上面に上向きに立設したコラム152の先
端に止めねじ153によって頂板151が取着されてお
り、スピンドル132a、132bおよび132cの頭
部が支持されている。これにより、スピンドル132
a、132bおよび132cは両持支持されている。
【0044】上記構造により、ラジアルギャップタイプ
のアウタロータ形ブラシレスモータ110のアウタロー
タ111が回転すると、アウタロータ111の回転はス
ピンドル132aに伝達され、スピンドル132aが駆
動される。そしてスピンドル132a、132b、13
2cはプーリ140およびスピンドル駆動ベルト141
により連結されているため、アウタロータ111の回転
は各スピンドル132a、132b、132cに取着さ
れたフリクションディスク131に伝えられ、フリクシ
ョンディスク131は同方向に回転する。
【0045】また、スピンドル架台120には3本のス
ピンドル132a、132b、132cに取着されたフ
リクションディスク131を通った糸条を、ラジアルギ
ャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータ110
を避けて外部に引き出すために、頂板151の糸通し用
スリット(図示せず)と同じ側に、細幅の凹部120c
が形成されている。凹部120cは、図1に示すよう
に、スピンドル架台120の上部においては3本のスピ
ンドル132a、132b、132cの中心位置に達し
ており、そこから下方へ行くに連れ外側に傾斜してい
る。更に、スピンドル架台120内には、上述したアウ
タロータ111の回転を計測するための計測装置(図示
せず)が設けられている。
【0046】上記実施例においては、ラジアルギャップ
タイプのアウタロータ形ブラシレスモータ110のアウ
タロータ111を取着したスピンドル132aと他の2
本のスピンドル132b、132cの下端部に同レベル
にプーリ140を取着し、3つのプーリ140に1本の
駆動ベルト141を掛合していた。
【0047】他の実施例を図2(b)に示す。この実施
例では、3本のスピンドルのうち1本132aの下端部
には上下2段のプーリ140′を取着し、残りの2本に
はそれぞれ該上下2段のプーリの一方に対応するプーリ
140を取着し、上下2段のプーリ140′と他のプー
リ140との間にそれぞれ駆動ベルト141、141′
を掛合している。
【0048】以上のように、これらの実施例において
は、複数のフリクションディスク131を具備した3本
のスピンドルを132a、132b、132cをスピン
ドル架台120に回転可能に支承しており、このスピン
ドル架台120を固定ブラケット106に対して横方向
に着脱可能である。そのため、取外しに際して仮撚機や
延伸仮撚機に設けられている他の部品に当ったり損傷を
与えることがなく作業も極めて容易に行え、仮撚装置の
主要部を上方に取外すことに起因する問題は生じない。
【0049】更に、仮撚装置の単独駆動モータとしてラ
ジアルギャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモー
タ110が採用されている。このため、駆動モータの信
頼性が高く、駆動モータを仮撚装置の取付けられた仮撚
機や延伸仮撚機の上で保守や修理する必要がなくなり、
駆動モータを搭載したままでスピンドル架台120を固
定ブラケット106に対して横方向に着脱可能に構成す
ることを可能とした。なお、駆動モータの保守や調整が
必要な場合には、仮撚装置を仮撚機や延伸仮撚機から外
した状態で保守、調整または交換を行い、駆動モータを
搭載した状態でスピンドル架台をブラケットに対して横
方向に装着する。
【0050】また、この実施例においては、ラジアルギ
ャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータ110
に連結されたスピンドル132aをスピンドル架台12
0に設けた軸受125およびアウタロータモータ110
の内部に設けた軸受125Aにより支承しており、スピ
ンドル132aの回転が安定となり、一層の高速回転が
可能となる。更に、スピンドル132a、132bおよ
び132cの頭部が頂板151により支持され、スピン
ドル132a、132bおよび132cが両持支持され
ているため、この効果が一層顕著に奏される。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る三軸多板仮撚装置は、各仮
撚装置が単独モータにより駆動され、タンゼンシャルベ
ルトを用いないので、騒音の発生を大幅に減少でき、ま
た、各個別錘ごとの単独モータの運転条件を換えること
により、各個別錘ごとの仮撚条件の調整も容易に行え
る。
【0052】更に、本発明においては、仮撚装置の単独
駆動モータとしてラジアルギャップタイプのアウタロー
タ形ブラシレスモータが採用されている。このため、駆
動モータの信頼性が高く、駆動モータを仮撚装置の取付
けられた仮撚機や延伸仮撚機の上で保守や修理する必要
がなくなり、駆動モータを搭載したままでスピンドル架
台をブラケットに対して着脱可能に構成することを可能
とした。なお、駆動モータの保守や調整が必要な場合に
は、仮撚装置を仮撚機や延伸仮撚機から外した状態で保
守、調整または交換を行い、駆動モータを搭載した状態
でスピンドル架台をブラケットに対して装着する。
【0053】更に本発明によれば、ラジアルギャップタ
イプのアウタロータ形ブラシレスモータのステータ内部
およびスピンドル架台に軸受を設けて3本のスピンドル
のうちの1本をステータの中空孔を貫通する構造として
いるので、省スペース化および部品点数が低減できて、
製品コストが低減できる。
【0054】また、本発明においては、ラジアルギャッ
プタイプのアウタロータ形ブラシレスモータのステータ
がスピンドル架台に取着されるとともにアウタロータが
ステータの回りに回転可能に支承され、アウタロータと
前記3本のスピンドルのうち1本とが作動連結されてお
り、3本のスピンドルの下端部にはそれぞれプーリが取
着されており、該プーリが駆動ベルトにより連結されて
いるので、構成がコンパクトになり、駆動モータを搭載
したままでスピンドル架台をブラケットに着脱可能であ
る。
【0055】本発明によれば、駆動モータとしてラジア
ルギャップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータを
用いている。ブラシレスモータにおいては、回転子を永
久磁石とすることができ、このためアウタロータとして
巻線などが必要なく、巻線などの配置は固定子側に全部
まとめることができる。
【0056】また、本発明では、特に、図1ならびに図
2(a)および(b)に示す実施例では、ラジアルギャ
ップタイプのアウタロータ形ブラシレスモータとするこ
とにより、回転子がステータの外側に位置し、大径であ
り、回転子の慣性モーメントが大きくできるため、定速
運転に極めて有利である。また、大径の回転子にマグネ
ット(永久磁石)を取着するので、マグネットが比較的
大きくできる。このため、高効率、高トルク化し易く、
太デニール糸条の仮撚装置として有効である。また固定
子の巻線の1コイル平均値が短くなり銅損が低減し、駆
動モータが、従って仮撚装置が、高効率化し易いという
効果が奏される。
【0057】本発明においては、所望により、複数のフ
リクションディスクを具備した3本のスピンドルをスピ
ンドル架台に回転可能に支承しており、このスピンドル
架台をブラケットに対して横方向に着脱可能に取着する
ことができる。そのため、取外しに際して仮撚機や延伸
仮撚機に設けられている他の部品に当ったり損傷を与え
ることがなく作業も極めて容易に行え、仮撚装置の主要
部を上方に取外すことに起因する問題が生じないように
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】(a)は図1に示した実施例の底面図であり、
(b)は他の実施例の底面図である。
【符号の説明】
110 アウタロータ形ブラシレスモータ 111 アウタロータ 112 ステータ 120 スピンドル架台 125 上部軸受 125A 下側軸受 132a、132b、132c スピンドル 140 プーリ 141 駆動ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数のフリクションディスクを
    具備した3本のスピンドルがスピンドル架台に回転可能
    に支承されており、該スピンドル架台がブラケットに着
    脱可能に取着されたモータ駆動式三軸フリクション仮撚
    装置において、前記スピンドル架台にラジアルギャップ
    タイプのアウタロータ形ブラシレスモータのステータが
    取着され、該ステータは軸方向に延びる中空孔を有する
    とともに内部に軸受が設けられ、前記スピンドル架台に
    軸受が設けられ、前記3本のスピンドルのうちの1本が
    該ステータの中空孔を貫通するとともに前記一対の軸受
    により回転可能に支承されており、該1本のスピンドル
    には前記アウタロータ形ブラシレスモータのアウタロー
    タおよびプーリが取着されており、前記3本のスピンド
    ルの他の2本には前記プーリに対応してそれぞれプーリ
    が取着されており、該プーリに駆動ベルトが掛合されて
    いることを特徴とするモータ駆動式三軸フリクション仮
    撚装置。
  2. 【請求項2】 前記3本のスピンドルの下端部にそれぞ
    れ前記プーリが取着され、該3つのプーリに1本の前記
    駆動ベルトが掛合されていることを特徴とする請求項1
    に記載のモータ駆動式三軸フリクション仮撚装置。
  3. 【請求項3】 前記3本のスピンドルのうち1本の下端
    部には上下多段のプーリが取着され、残りの2本にはそ
    れぞれ該上下多段のプーリの一方に対応するプーリが取
    着され、前記上下多段のプーリと他のプーリとの間にそ
    れぞれ前記駆動ベルトが掛合されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のモータ駆動式三軸フリクション仮撚
    装置。
  4. 【請求項4】 前記スピンドル架台が前記ブラケットに
    対し横方向に着脱可能に取着されたことを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項に記載のモータ駆動式三軸フリ
    クション仮撚装置。
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