JP2001302430A - 化粧水およびそれを製造する方法 - Google Patents

化粧水およびそれを製造する方法

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JP2001302430A JP2000118957A JP2000118957A JP2001302430A JP 2001302430 A JP2001302430 A JP 2001302430A JP 2000118957 A JP2000118957 A JP 2000118957A JP 2000118957 A JP2000118957 A JP 2000118957A JP 2001302430 A JP2001302430 A JP 2001302430A
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ion
potassium
calcium
sodium
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Kyoko Nakajima
京子 中島
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MEITEIA KK
Kyodo KK
KOWA SHOJI KK
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MEITEIA KK
Kyodo KK
KOWA SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧水の皮膚に対する負担を軽減すると同時
に洗浄作用、保湿作用等化粧水の基本的な作用効果を高
める。 【解決手段】140〜500mg/lのイオン濃度のナトリウム、
5.0〜1800mg/lのイオン濃度のカリウム、5.0〜30mg/lの
イオン濃度のカルシウム、および14.0〜18mg/lのイオン
濃度のマグネシウムを含む常水1リットルに、増粘剤と
してのアルギン酸ナトリウムを2.7g, 保湿剤としてのグ
ルセリンを18g、及び軟化剤、pH調整剤としての水酸
化カリウムを1.8g添加し、所望により柔軟剤、緩衝剤
等通常の化粧水用構成成分を添加して、pHを10〜13に、
粘度を10〜12mPa・sに調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧水およびそれ
を製造する方法に関し、より詳細に述べれば、特定のイ
オン濃度のナトリウム、カリウム、カルシウム、および
マグネシウムを含む常水に保湿剤、増粘剤、緩衝剤等通
常の化粧水用構成成分を添加し、pHを9〜13の範囲に、
粘度を10〜12mPa・sの範囲に調整したことを特徴とする
化粧水およびそれを製造する方法に関する。本発明の化
粧水は、アルカリで皮膚の角質層を軟化してなめらかに
し、アルコールで皮膚を洗浄させ、湿潤剤で皮膚を保湿
させる効果がある。
【0002】本発明において使用する用語「常水」は、
日本薬局方に収載されているもので、いわゆる飲用に供
せられる通常の水という意味ではない。また、当然のこ
とであるが、本発明においては、日本薬局方に収載され
ている「常水」以外に、「常水」を蒸留するか或いはイ
オン交換樹脂を用いて精製した日本薬局方に収載されて
いる「精製水」を使用してもよい。従って、本発明にお
いて使用する用語「常水」は、日本薬局方に収載されて
いる「精製水」をも包含するものと理解されるべきであ
る。
【0003】本明細書において、或る特定の金属イオン
元素に関して使用する用語「富化」は、本発明で使用す
る常水に含まれるナトリウムのイオン濃度が140〜500mg
/lに、カリウムのイオン濃度が5.0〜1800mg/lに、カル
シウムのイオン濃度が5.0〜30mg/lに、およびマグネシ
ウムのイオン濃度が14.0〜18mg/lに濃縮されたことを意
味する。
【0004】
【従来の技術】化粧水は、皮膚の清浄と水分補給による
皮膚の保護をおもな目的とするもので、主として、常
水、保湿剤、紫外線吸収剤等から成る水部、およびエチ
ルアルコール、防腐剤、香料、可溶化剤、染料等から成
るアルコール部とから構成されている。
【0005】化粧水は、その使用目的に応じて、上述し
た構成成分を適宜配合して製造されている。従来から非
常に多くの種類の化粧水が提供されている。それらは、
使用目的別に大きく次ぎのように分類することができ
る。(1)水、アルコールおよび洗浄剤による皮膚のゆる
やかな洗浄を目的とした清浄用化粧水、(2)NMF関連成
分(natural moisturizing factor)とよばれ、皮膚角質
中に存在するピロリドンカルボン酸やアミノ酸、多糖類
などの水溶性保湿剤成分が添加され、皮膚の柔軟保湿を
目的とした柔軟性化粧水、および(3)緩和な作用の収斂
剤が添加され、皮膚の過剰な油分をおさえ、肌を引き締
め整えることを目的とした収斂性化粧水。
【0006】化粧水の構成成分のなかで、常水は皮膚の
角質層への給水、成分の溶解、アルコール類は清涼感、
殺菌、成分の溶解、保湿剤は角質層の保湿,使用感、溶
解、柔軟剤は皮膚のエモリエント、保湿、使用感、可溶
化剤は原料成分の可溶化、角質軟化剤は角質層の軟化と
いう機能を有し、またそれを目的として添加されてい
る。
【0007】従来、たとえば、上述した清浄用化粧水を
開発する場合は、主としてアルコールの種類を策定し、
その添加量を決定することによってその清浄機能を改良
していた。
【0008】また、柔軟性化粧水を開発する場合は、主
としてピロリドンカルボン酸、アミノ酸,多糖類などの
水溶性保湿成分を中心とする各種保湿剤から適当な保湿
剤を策定し、その添加量を決定することによって、その
機能を改良していた。
【0009】さらに、皮膚の角質層を軟化させるには、
たとえば、水酸化カリウムの添加量を調節して行ってい
た。
【0010】即ち、いずれの場合にも、化粧水の主要構
成成分である常水は、皮膚の角質層への給水と成分の溶
解という観点からのみ検討されているだけで、常水自体
の性質を変えることによって、たとえば、常水に特定の
金属イオン元素を積極的に添加し、それによって化粧水
の機能を改良するということは提案されていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る課題は、化粧水が、皮膚に対する負担を軽くすると同
時に、化粧水の機能のうち、特に、皮膚の角質層に対す
る軟化作用、柔軟、保湿作用および清浄作用を高めるこ
とができなかったことである。
【0012】発明が解決しようとする別の課題は、化粧
水の主要構成成分である常水に、特定の金属イオン元素
を富化させ、それと、pHと粘度を特定範囲に調整する
ことによって、皮膚に対する負担を軽くすると同時に、
化粧水の機能のうち、特に、皮膚の角質層に対する軟化
作用、柔軟、保湿作用および清浄作用を高めることがで
きなかったことである。発明が解決しようとする特定の
課題および利点は以下逐次明らかにされる。
【0013】
【課題を解決するための手段】ここで、化粧水の構成成
分として、30〜70%を占める常水に関して説明する。従
来の化粧水に使用されている常水は、日本薬局方に収載
されている蒸留水およびイオン交換樹脂で精製した脱イ
オン水である。これらの常水は、いずれも上水を、蒸留
するか或いはイオン交換樹脂を通して精製したものであ
る。
【0014】天然水は化学的に純粋ではなく、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウ
ム、マンガン、鉄等の塩化物ならびに硫酸および硝酸
塩、重金属各種の細菌等の夾雑物を含んでいる。常水
は、蒸留或いはイオン交換法によって、これらの夾雑物
を極力除去したものである。
【0015】一般に、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等アルカリ
金属イオンが、洗浄作用や湿潤作用を示すことが知られ
ている。本発明者はこの知見に着眼し、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウム
イオンを富化させた常水を化粧水の主要成分である水と
して使用すれば、添加される軟化剤の量が少量でも、こ
れらの金属イオンとの相乗作用により、化粧水の皮膚に
対する負担を軽くすると同時に、化粧水の機能のうち、
特に、皮膚の角質層の軟化作用、柔軟保湿作用および清
浄作用が高められることを発見した。
【0016】さらに、上記アルカリ金属イオンと化粧水
の各構成成分との相互作用、および皮膚に対する影響を
研究して、上記金属イオン元素のイオン濃度を検討し
た。その結果、ナトリウムが140〜500mg/l、カリウムが
5.0〜1800mg/l、カルシウムが5.0〜30mg/l、およびマグ
ネシウムが14.0〜18mg/lの範囲にあることが好ましいこ
とを発見した。なお、上記の金属イオン元素濃度は、原
子吸光光度分析法によって測定した。
【0017】従って、上記課題を解決するための手段は
ナトリウムイオンを140〜500mg/l、カリウムイオンを
5.0〜1800mg/l、カルシウムイオンを5.0〜30mg/l、およ
びマグネシウムイオンを14.0〜18mg/l含む常水にアルコ
ール、保湿剤、柔軟剤、増粘剤、緩衝剤等通常の化粧水
用構成成分を配合し、pHを10〜13に、粘度を10〜12mPa
・sに調整することである。
【0018】本発明で使用する上記金属イオンを所定濃
度含む常水は、たとえば、ナトリウムイオンを140〜500
mg/l、カリウムイオンを5.0〜1800mg/l、カルシウムイ
オンを5.0〜30mg/l、およびマグネシウムイオンを14.0
〜18mg/l生成するように秤量した量のナトリウム、カリ
ウム、カルシウムおよびマグネシウムの各々の塩を含む
人工海水に所定の方法によってイオン交換処理を施すこ
とによって製造することができる。
【0019】本発明で使用する上記金属イオンが所定濃
度添加された常水を製造する場合に、使用されるナトリ
ウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウム各々
の塩は、たとえば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、およびマグネシウム各々の塩化物、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、およびマグネシウム各々の硫酸
塩、若しくはナトリウム、カリウム、カルシウム、およ
びマグネシウム各々の硝酸塩、或いはナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、およびマグネシウム各々の炭酸塩、
及びこれらの混合物から任意に選択される。
【0020】本発明においてナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、およびマグネシウム各々の塩が添加された、
いわゆる人工海水にイオン交換処理を施すには、陰イオ
ン交換樹脂、若しくは陽イオン交換樹脂、或いは陰イオ
ン交換樹脂と陽イオン交換樹脂を充填したカラムを通過
させることにより、陰イオン、即ち、NO3, Cl, HCO3,及
び SO4イオン,と陽イオン、即ちNa, K, Ca, 及びMgイオ
ンとを解離させることができ、この処理を繰り返すこと
によって、Na, K, Ca, 及びMgイオンを所定の濃度に濃
縮することができる。
【0021】あるいは、本発明においてナトリウム、カ
リウム、カルシウム、およびマグネシウム各々の塩が添
加された。いわゆる人工海水をイオン交換するには、人
工海水を電気分解することによって、陽イオン、即ちN
a, K, Ca, 及びMgイオンを陰極に回収することができ、
この処理を繰り返すことによって、Na, K, Ca, 及びMg
イオンを所定の濃度に濃縮することができる。
【0022】さらに、本発明で使用する上記金属イオン
を所定濃度含む常水は、天然海水或いはたとえばオース
トラリヤにあるデボラ湖等金属イオンを多量に含む海水
塩湖の水を所定の方法によってイオン交換処理を繰り返
して施すことによってナトリウムイオンを140〜500mg/
l、カリウムイオンを5.0〜1800mg/l、カルシウムイオン
を5.0〜30mg/l、およびマグネシウムイオンを14.0〜18m
g/lに富化させて精製することができる。
【0023】本発明で使用する常水を製造する方法とし
ては、蒸留法、イオン交換樹脂法、電気浸透法がある。
イオン交換樹脂法による場合は、たとえば、アメリカの
ロームアンドハース社(Rohm & Haas Co.)製のイオン交
換樹脂である「アンバーライト(Amberlite、商品
名)」シリーズのうち、強塩基性陰イオン交換樹脂であ
るIRA-400およびIRA-410および弱塩基性陰イオン交換樹
脂であるXE-58およびXE-64等が効果的である
【0024】次に、本発明の化粧水のpHに関して説明す
る。理論的にもまた使用目的から考えても、柔軟性化粧
水、清浄用化粧水は、よりアルカリ性であることが好ま
しい。然しながら、従来、皮膚への負担をおそれるあま
り、化粧水は総じて、皮膚のpH近傍に調整されていた。
然しながら、本発明者の研究の結果、pHを10〜13の範囲
に調整した化粧水を反復継続して長期間使用しても、皮
膚に悪影響を及ぼさないことが分かった。
【0025】従来、化粧水のpHを調整するには、たと
えば、セーレンセンの緩衝液、クラーク−ラプス緩衝
液、コルトフ緩衝液、酢酸と酢酸ナトリウムでつくるワ
ルポール緩衝液、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム
でつくるメンツエル緩衝液、クエン酸とリン酸水素二ナ
トリウムでつくるマッキルペイン緩衝液、バルビタール
のナトリウム塩を用いるミハエリス緩衝液、リン酸、ホ
ウ酸、酢酸および水酸化ナトリウムを混合してつくるブ
リトンーロビンソン緩衝液が等を調整すべきpH範囲に応
じて適宜使用されていた。
【0026】本発明では、常水自体に多量の金属イオン
を含み、それがアルカリ性を示すので、たとえばメンツ
エル緩衝液、或いはブリトンーロビンソン緩衝液等を使
用しても、pHを所定の範囲に十分調整することができ
る。
【0027】次に、本発明の化粧水の粘度に関して説明
する。本発明の化粧水は、粘度を10〜12mPa・sに調整さ
れる。なお、この粘度は、B型回転粘度計(BL型)、
いわゆるブルクフィールド型粘度計を使用して、温度2
0℃、ローター、BLアダプター、回転数12rpmの条
件で測定した値である。
【0028】本発明の化粧水に添加される粘度調整剤
は、クインスシード、トラガントガム、ペクチン、アル
ギン酸塩、セルロース誘導体、アクリル酸系ポリマー、
ラポナイト等が例示されるが、なかでも、無毒で医療用
や食品添加剤としても使用されていて、さらには、効果
及び使い勝手等の点からアルギン酸ナトリウムが好まし
い。
【0029】本発明でアルギン酸ナトリウムを使用する
場合は、日本薬局方に収載されている品級のものをトリ
エタノールアミンの形で、常水1L当たり、2乃至3グ
ラムの範囲で添加することが好ましい。
【0030】本発明の化粧水を10〜12mPa・sの範囲に調
整することによって、従来の化粧水に比べて、皮膚への
滞留時間が長くなる。
【0031】本発明の化粧水には、保湿剤としてグリセ
リン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、多価アルコール類、糖類、アミノ類が添加される。
【0032】本発明の化粧水に、たとえば、保湿剤とし
てグリセリンを使用する場合は、日本薬局方に収載され
ている品級のものを、常水1L当たり、10乃至20グ
ラムの範囲で添加することが好ましい。
【0033】本発明の化粧水には、角質層軟化剤とし
て、水酸化カリウム、炭酸カリウム等アルカリ類が添加
される。たとえば、水酸化カリウム1gは、水1ml、グ
リセリン2.5mlによく溶解するもで、本発明の化粧水に
は、角質層軟化剤として水酸化カリウムを添加する場合
は、日本薬局方に収載されている品級のものを、常水1
L当たり、1乃至2gの範囲で添加すればよい。
【0034】本発明の化粧水には、所望により殺菌剤と
してエタノール、イソプロパノール等アルコール類を添
加してもよい。本発明の化粧水にエタノール、イソプロ
パノール等アルコール類を添加する場合は、日本薬局方
に収載されている品級のものを、化粧水に所定量添加す
る。
【0035】本発明の化粧水には、所望によりに柔軟剤
としてエステル油、高級アルコール類を所定量添加して
もよい。
【0036】本発明の化粧水には、可溶化剤として、HL
B(親水性親油性バランス)の高い界面活性剤で、ポリ
オキシエチレン、オレイルエーテル等を所定量添加して
もよい。
【0037】本発明の化粧水には、香料としてゲラニオ
ール、リナロール等を添加してもよい。
【0038】本発明の化粧水には、防腐剤としてパラベ
ン類等を添加してもよい。が例示される。
【0039】本発明の化粧水には、所望により許可染料
を添加してもよい。
【0040】本発明の化粧水には、所望により褪色防止
剤として、金属イオン元素封鎖剤、紫外線吸収剤等を添
加してもよい。
【0041】その他、本発明の化粧水には、パラフェノ
ールスルホン酸亜鉛等収斂剤、ベンザルコニウム塩酸塩
等殺菌剤、ビタミン、アミノ酸誘導体類等栄養剤を添加
してもよい。
【0042】本発明の化粧水を製造する方法の一例を解
説する。先ず、140〜500mg/lのイオン濃度のナトリウ
ム、5.0〜1800mg/lのイオン濃度のカリウム、5.0〜30mg
/lのイオン濃度のカルシウム、および14.0〜18mg/lのイ
オン濃度のマグネシウムを含む常水を前述した方法のい
ずれかによって製造する。
【0043】このようにして製造した常水に、保湿剤、
紫外線吸収剤等水溶性の成分を、室温で予め溶解させ
て、いわゆる化粧水部を製造しておく。
【0044】一方、別の系で、防腐剤、香料、可溶化剤
等通常の化粧水用アルコール可溶性成分をアルコールに
溶解させて化粧水アルコール部を製造しておく。
【0045】前記化粧水水部と前記化粧水アルコール部
を混合して混合水溶液を製造し、この混合水溶液のpH
を9〜13の範囲に、粘度を10〜12mPa・sに調整したpH
及び粘度調整混合水溶液を製造する。最後に、前記pH
及び粘度調整混合水溶液を濾過することによって本発明
の化粧水が製造される。する方法。
【0046】
【発明の好ましい実施の形態】以下、発明の好ましい実
施の形態を参考例および実施例により具体的に説明す
る。
【0047】[参考例]西オーストラリヤにある海水塩
湖デボラ湖の水を原水として使用した。デボラ湖は、約
500万年前にできあがったといわれていて、通常の海
水に比べて、含まれているナトリウム、カリウム、カル
シウム、およびマグネシウムのイオン濃度が高いことで
知られている。
【0048】このデボラ湖の水を入れたタンクと、強塩
基性陰イオン交換樹脂であるアンバーライトIRA-400
(商品名、Ambertlite IRA-410)を充填したイオン交換
カラムを連結して、密閉イオン交換システムを設備し
た。デボラ湖の水をこの密閉系イオン交換システムを繰
り返して通過させて、金属イオン元素の濃縮処理を行っ
た。さらに、適切な滅菌方法を適用して、日本薬局方に
収載されている滅菌蒸留水と同じ滅菌常水を得た。
【0049】製造した常水の金属イオン元素濃度を原子
吸光分析法で測定して下記の結果を得た。 ナトリウムイオン : 338mg/l カリウムイオン : 1,270mg/l カルシウムイオン : 29mg/l マグネシウムイオン: 14mg/l なお、製造した常水のpHは7であった。
【0050】[実施例]参考例に記載した常水100リッ
ター(L)に、増粘剤としてのアルギン酸ナトリウムを
270グラムを添加して粘度を10〜12mPa・sに調整した。
次いで、保湿剤としてのグリセリン1,800グラムを、室
温下で、攪拌しながら少量ずつ添加して溶解させた。さ
らに、pH調整剤としての水酸化カリウム180グラムを少
量ずつ添加して、pHを10〜13に調整した後、ろ過し
て、100cc容器に自動充填した。
【0051】[試験例1]治験対象者として、5才、10
才、20才、30才、40才、50才、60才および70才の男女各
々10名、計160名を無差別に選択した。製造した化粧水
を、リントの小片に十分染み込ませ、上記治験対象者
の、頬、上腕内側部、額、前腕内側部、脇下、背部、お
よびうなじに貼付し絆創膏で固定し、48時間経過後、剥
離し、判定した。その結果、全治験者の該当皮膚には、
皮膚炎、皮膚の色の変化等異常は検出されなかった。
【0052】[試験例2]試験例1の同じ治験対象者
に、実施例で製造した化粧水を、試験例1の同じ治験部
位に、一ヶ月連続して適用してもらって使用テストを行
った。一ヶ月後、誘導をしないように極力注意して、清
浄用化粧水および柔軟性化粧水としての評価を判定して
もらったところ、判定結果を適切に表現できない5才お
よび10才の40名を除く全員から、清浄用化粧水および柔
軟性化粧水として良好である、との判定結果を得た。
【0053】[試験例3]化粧品を使用する頻度が高
く、また化粧品に対する評価が厳しい10代後半かた5
0代の女性に、実施例で製造した化粧水を、モニターと
して長期間試用してもらって、効果を確認してもらっ
た。その結果、下記に例示する評価を得た。
【0054】 年 齢 試用期間 評 価 24歳 6ヶ月 シミが消えた 26歳 1ヶ月 シミが消えた 35歳 2年 古い角質層がとれた 25歳 4ヶ月 シミが薄くなった 24歳 1ヶ月 肌へののりがよい 27歳 3ヶ月 保湿効果に優れている 35歳 2年 古い角質層がとれた 25歳 4ヶ月 シミが薄くなった 18歳 1ヶ月 面皰の跡が薄くなった 27歳 6ヶ月 シミ及び面皰の跡が薄くなった 40歳 2ヶ月 過去の化粧かぶれ痕がとれた 29歳 7ヶ月 シミ,カサカサがとれた 31歳 6ヶ月 黒ずんでいた個所がとれた 56歳 3年 湿疹跡がとれた
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧水
は、洗浄作用や湿潤作用があるナトリウム,カリウム,カ
ルシウムおよびマグネシウムイオンが富化された常水
を、化粧水の主要構成成分として使用し、且つそのpH
を10〜13に調整してあるので、古い角質層の除去をはじ
め皮膚の洗浄作用に優れ、また粘度を10〜12mPa・sに調
整してあるので皮膚へののりがよく、保湿効果に優れて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA161 AB031 AB032 AB051 AC101 AC122 AD302 BB44 BB46 BB48 BB51 CC01 DD23 DD27 EE12 FF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウムイオンを140〜500mg/l、カリ
    ウムイオンを5.0〜1800mg/l、カルシウムイオンを5.0〜
    30mg/l、およびマグネシウムイオンを14.0〜18mg/l含む
    常水にアルコール、保湿剤、柔軟剤、増粘剤、緩衝剤等
    通常の化粧水用構成成分を配合し、pHを10〜13に、粘度
    を10〜12mPa・sに調整した化粧水。
  2. 【請求項2】 (1)ナトリウムイオンを140〜500mg/l、
    カリウムイオンを5.0〜1800mg/l、カルシウムイオンを
    5.0〜30mg/l、およびマグネシウムイオンを14.0〜18mg/
    l含む常水を用意すること、(2)前記常水に、保湿剤、
    紫外線吸収剤等通常の化粧水用水溶性成分を溶解させて
    化粧水水部を製造しておくこと、(3)一方、別の系で、
    防腐剤、香料、可溶化剤等通常の化粧水用アルコール可
    溶性成分をアルコールに溶解させて化粧水アルコール部
    を製造しておくこと。(4)前記化粧水水部と前記化粧水
    アルコール部を混合して混合水溶液を製造すること、
    (5)前記混合水溶液のpHを9〜13の範囲に、粘度を10
    〜12mPa・sに調整したpH及び粘度調整混合水溶液を製
    造すること、及び(6)前記pH及び粘度調整混合水溶液
    を濾過すること、を含む化粧水を製造する方法。
  3. 【請求項3】 前記常水が、ナトリウムイオンを140〜5
    00mg/l、カリウムイオンを5.0〜1800mg/l、カルシウム
    イオンを5.0〜30mg/l、およびマグネシウムイオンを14.
    0〜18mg/l生成するように秤量した量のナトリウム、カ
    リウム、カルシウムおよびマグネシウムの各々の塩を含
    む人工海水に所定の方法によってイオン交換処理を施し
    たものであることを特徴とする請求項2に記載の化粧水
    を製造する方法。
  4. 【請求項4】 前記常水が、天然海水に所定の方法によ
    ってイオン交換処理を繰り返して施すことによってナト
    リウムイオンを140〜500mg/l、カリウムイオンを5.0〜1
    800mg/l、カルシウムイオンを5.0〜30mg/l、およびマグ
    ネシウムイオンを14.0〜18mg/lに富化させたものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の化粧水を製造する方
    法。
JP2000118957A 2000-04-20 2000-04-20 化粧水およびそれを製造する方法 Pending JP2001302430A (ja)

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