JP2001302385A - 単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーション方法 - Google Patents
単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーション方法Info
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Abstract
測値と極めて良く一致する。 【解決手段】 先ず第1ステップで単結晶14の引上げ
機11のホットゾーンをメッシュ構造でモデル化し、第
2ステップでホットゾーンの各部材毎にまめられたメッ
シュに対する各部材の物性値をそれぞれコンピュータに
入力する。次いで第3ステップで各部材の表面温度分布
をヒータの発熱量及び各部材の輻射率に基づいて求め、
第4ステップで各部材の表面温度分布及び熱伝導率に基
づいて各部材の内部温度分布を求めた後に、対流を考慮
した融液12の内部温度分布を更に求める。次に第5ス
テップで単結晶14及び融液12の固液界面形状を単結
晶14の三重点Sを含む等温線に合せて求める。更に第
6ステップで上記第3ステップから第5ステップを三重
点Sが単結晶14の融点になるまで繰返す。
Description
(以下、CZという。)法にて引上げられるシリコン等
の単結晶及び融液の固液界面形状をコンピュータシミュ
レーションする方法に関するものである。
して、図3に示すように、総合伝熱シミュレータを用い
てCZ法によるシリコン単結晶4引上げ時の引上げ機1
内のホットゾーン構造及びそのシリコン単結晶4の引上
げ速度に基づいて、シリコン融液2の熱伝導率を操作す
ることによりシリコン融液2の内部温度分布を予測し、
この内部温度分布からシリコン単結晶4及びシリコン融
液2の固液界面形状をコンピュータを用いて求める方法
が知られている。このシミュレーション方法では、ホッ
トゾーンの各部材がメッシュ分割されてモデル化され
る。特にシリコン融液2のメッシュは計算時間を短くす
るために10mm程度と比較的粗く設定される。
液界面形状のシミュレーション方法では、実際の引上げ
機では発生するシリコン融液の対流を考慮しておらず、
またシリコン融液のメッシュが比較的粗いため、固液界
面形状が実測値と大幅に相違する不具合があった。本発
明の目的は、計算値が実測値と極めて良く一致する、単
結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーション方法を
提供することにある。
図1及び図2に示すように、計算する単結晶14の引上
げ機11のホットゾーンをメッシュ構造でモデル化する
第1ステップと、ホットゾーンの各部材毎にメッシュを
まとめかつこのまとめられたメッシュに対して各部材の
物性値をそれぞれ与える第2ステップと、各部材の表面
温度分布をヒータの発熱量及び各部材の輻射率に基づい
て求める第3ステップと、各部材の表面温度分布及び熱
伝導率に基づいて熱伝導方程式を解くことにより各部材
の内部温度分布を求めた後に融液12が乱流であると仮
定して得られた乱流モデル式及びナビエ・ストークスの
方程式を連結して解くことにより対流を考慮した融液1
2の内部温度分布を更に求める第4ステップと、単結晶
14及び融液12の固液界面形状を単結晶14の三重点
Sを含む等温線に合せて求める第5ステップと、第3ス
テップから第5ステップを三重点Sが単結晶14の融点
になるまで繰返す第6ステップとを含む単結晶及び融液
の固液界面形状のシミュレーション方法であって、融液
12のメッシュのうち単結晶14の径方向のメッシュで
あってかつ融液12の単結晶14直下の一部又は全部の
メッシュを0.01〜5.00mmに設定し、融液12
のメッシュのうち単結晶14の長手方向のメッシュであ
ってかつ融液12の一部又は全部のメッシュを0.01
〜5.00mmに設定することを特徴とする。
の固液界面形状のシミュレーション方法では、融液12
の対流を考慮しており、かつ融液12のメッシュを比較
的細かく設定しているので、計算により得られた単結晶
14及び融液12の固液界面形状は実測値と極めて良く
一致する。
れる物性値はそれぞれ各部材の熱伝導率,輻射率,粘性
率,体積膨張係数,密度及び比熱であることが好まし
い。更に乱流モデル式が式(1)で表されるkl−モデ
ル式であり、このモデル式の乱流パラメータCとして
0.4〜0.6の範囲内の任意の値が用いられることが
好ましい。
比熱であり、Prtはプラントル数であり、ρは融液の
密度であり、dは融液を貯留するるつぼ壁からの距離で
あり、kは融液の平均流速に対する変動成分の二乗和で
ある。
基づいて説明する。図2に示すように、シリコン単結晶
引上げ機11のチャンバ内には、シリコン融液12を貯
留する石英るつぼ13が設けられる。この石英るつぼ1
3は図示しないが黒鉛サセプタ及び支軸を介してるつぼ
駆動手段に接続され、るつぼ駆動手段は石英るつぼ13
を回転させるとともに昇降させるように構成される。ま
た石英るつぼ13の外周面は石英るつぼ13から所定の
間隔をあけてヒータ(図示せず)により包囲され、この
ヒータは保温筒(図示せず)により包囲される。ヒータ
は石英るつぼ13に投入された高純度のシリコン多結晶
体を加熱・溶融してシリコン融液12にする。またチャ
ンバの上端には図示しないが円筒状のケーシングが接続
され、このケーシングには引上げ手段が設けられる。引
上げ手段はシリコン単結晶14を回転させながら引上げ
るように構成される。
げ機11におけるシリコン単結晶14及びシリコン融液
12の固液界面形状のシミュレーション方法を図1及び
図2に基づいて説明する。先ず第1ステップとしてシリ
コン単結晶引上げ機11のホットゾーンの各部材、即ち
チャンバ,石英るつぼ13,シリコン融液12,シリコ
ン単結晶14,黒鉛サセプタ,保温筒等をメッシュ分割
してモデル化する。具体的には上記ホットゾーンの各部
材のメッシュ点の座標データをコンピュータに入力す
る。このときシリコン融液12のメッシュのうちシリコ
ン単結晶14の径方向のメッシュであってかつシリコン
融液12のシリコン単結晶14直下の一部又は全部のメ
ッシュ(以下、径方向メッシュという。)を0.01〜
5.00mm、好ましくは0.25〜1.00mmに設
定する。またシリコン融液12のメッシュのうちシリコ
ン単結晶14の長手方向のメッシュであってかつシリコ
ン融液12の一部又は全部のメッシュ(以下、長手方向
メッシュという。)を0.01〜5.00mm、好まし
くは0.1〜0.5mmに設定する。
の範囲に限定したのは、0.01mm未満では計算時間
が極めて長くなり、5.00mmを越えると計算が不安
定になり、繰返し計算を行っても固液界面形状が一定に
定まらなくなるからである。また長手方向メッシュを
0.01〜5.00mmの範囲に限定したのは、0.0
1mm未満では計算時間が極めて長くなり、5.00m
mを越えると固液界面形状の計算値が実測値と一致しな
くなるからである。なお、径方向メッシュの一部を0.
01〜5.00の範囲に限定する場合には、シリコン単
結晶14直下のシリコン融液12のうちシリコン単結晶
14外周縁近傍のシリコン融液12を上記範囲に限定す
ることが好ましく、長手方向メッシュの一部を0.01
〜5.00の範囲に限定する場合には、シリコン融液1
2の液面近傍及び底近傍を上記範囲に限定することが好
ましい。
ンの各部材毎にメッシュをまとめ、かつこのまとめられ
たメッシュに対して各部材の物性値をそれぞれコンピュ
ータに入力する。例えば、チャンバがステンレス鋼にて
形成されていれば、そのステンレス鋼の熱伝導率,輻射
率,粘性率,体積膨張係数,密度及び比熱がコンピュー
タに入力される。また後述する乱数モデル式(1)の乱
数パラメータCをコンピュータに入力する。
材の表面温度分布をヒータの発熱量及び各部材の輻射率
に基づいてコンピュータを用いて求める。即ち、ヒータ
の発熱量を任意に設定してコンピュータに入力するとと
もに、各部材の輻射率から各部材の表面温度分布をコン
ピュータを用いて求める。次に第4ステップとしてホッ
トゾーンの各部材の表面温度分布及び熱伝導率に基づい
て熱伝導方程式(2)をコンピュータを用いて解くこと
により各部材の内部温度分布を求める。ここでは、記述
を簡単にするためxyz直交座標系を用いたが、実際の
計算では円筒座標系を用いる。
あり、Tは各部材の各メッシュ点での絶対温度であり、
tは時間であり、λx,λy及びλzは各部材の熱伝導率
のx,y及びz方向成分であり、qはヒータの発熱量で
ある。
熱伝導方程式(2)でシリコン融液12の内部温度分布
を求めた後に、このシリコン融液12の内部温度分布に
基づき、シリコン融液12が乱流であると仮定して得ら
れた乱流モデル式(1)及びナビエ・ストークスの方程
式(3)〜(5)を連結して、シリコン融液12の内部
流速分布をコンピュータを用いて求める。
り、cはシリコン融液12の比熱であり、Prtはプラ
ントル数であり、ρはシリコン融液12の密度であり、
Cは乱流パラメータであり、dはシリコン融液12を貯
留する石英るつぼ13壁からの距離であり、kはシリコ
ン融液12の平均流速に対する変動成分の二乗和であ
る。
点での流速のx,y及びz方向成分であり、νlはシリ
コン融液12の分子動粘性係数(物性値)であり、νt
はシリコン融液12の乱流の効果による動粘性係数であ
り、Fx,Fy及びFzはシリコン融液12に作用する体
積力のx,y及びz方向成分である。
ル)−モデル式と呼ばれ、このモデル式の乱流パラメー
タCは0.4〜0.6の範囲内の任意の値が用いられる
ことが好ましい。乱流パラメータCを0.4〜0.6の
範囲に限定したのは、0.4未満又は0.6を越えると
計算により求めた界面形状が実測値と一致しないという
不具合があるからである。また上記ナビエ・ストークス
の方程式(3)〜(5)はシリコン融液12が非圧縮性
であって粘度が一定である流体としたときの運動方程式
である。
速分布に基づいて熱エネルギ方程式(6)を解くことに
より、シリコン融液12の対流を考慮したシリコン融液
12の内部温度分布をコンピュータを用いて更に求め
る。
点での流速のx,y及びz方向成分であり、Tはシリコ
ン融液12の各メッシュ点での絶対温度であり、ρはシ
リコン融液12の密度であり、cはシリコン融液12の
比熱であり、κ lは分子熱伝導率(物性値)であり、κt
は式(1)を用いて計算される乱流熱伝導率である。
14及びシリコン融液12の固液界面形状を図2の点S
で示すシリコンの三重点S(固体と液体と気体の三重点
(tri-junction))を含む等温線に合せてコンピュータを
用いて求める。更にコンピュータに入力するヒータの発
熱量を変更して(次第に増大して)、上記第3ステップ
から第5ステップを三重点がシリコン単結晶14の融点
になるまで繰返す。このようにして得られたシリコン単
結晶14及びシリコン融液12の固液界面形状は実測値
とほぼ一致する。この結果、本発明で求められた固液界
面形状はシリコン単結晶14の引上げ時の点欠陥の拡散
を考慮した結晶内分布を予測する計算の基礎とすること
ができる。なお、この実施の形態では、シリコン単結晶
を挙げたが、GaAs単結晶,InP単結晶,ZnS単
結晶若しくはZnSe単結晶でもよい。
説明する。 <実施例1>図2に示すように、石英るつぼ13に貯留
されたシリコン融液12から直径6インチのシリコン単
結晶14を引上げる場合の、シリコン単結晶14及びシ
リコン融液12の固液界面形状を、図1のフローチャー
トに基づくシミュレーション方法により求めた。即ち、
シリコン単結晶引上げ機11のホットゾーンをメッシュ
構造でモデル化した。ここで、シリコン融液12のシリ
コン単結晶14直下のシリコン単結晶14の径方向のメ
ッシュを0.75mmに設定し、シリコン融液12のシ
リコン単結晶14直下以外のシリコン単結晶14の径方
向のメッシュを1〜5mmに設定した。またシリコン融
液12のシリコン単結晶14の長手方向のメッシュを
0.25〜5mmに設定した。更に乱流モデル式の乱流
パラメータCとして0.45を用いた。
ぼ3に貯留されたシリコン融液2から直径6インチのシ
リコン単結晶4を引上げる場合の、シリコン単結晶4及
びシリコン融液2の固液界面形状を従来のシミュレーシ
ョン方法により求めた。即ち、シリコン単結晶引上げ機
1のホットゾーンをメッシュ構造でモデル化した。ここ
で、シリコン融液2のシリコン単結晶4の径方向のメッ
シュを10mmに設定し、シリコン融液2のシリコン単
結晶4の長手方向のメッシュを10mmに設定した。ま
たシリコン融液2の対流を考慮しなかった(乱流モデル
式及びナビエ・ストークスの方程式を連結した式は用い
なかった。)。上記以外は実施例1と同様にコンピュー
タを用いてシミュレーションを行った。
1のシミュレーション方法によりシリコン単結晶及びシ
リコン融液の固液界面形状を求めた。その結果を図4に
示す。図4から明らかなように、比較例1のシミュレー
ション方法で得られた固液界面形状(一点鎖線で示
す。)は実測値(実線で示す。)と大幅に相違している
のに対し、実施例1のシミュレーション方法で得られた
固液界面形状(破線で示す。)は実測値とほぼ一致して
いることが判った。
ッシュ構造でモデル化したホットゾーンの各部材毎にま
められたメッシュに対して各部材の物性値をそれぞれ与
え、各部材の表面温度分布をヒータの発熱量及び各部材
の輻射率に基づいて求め、各部材の表面温度分布及び熱
伝導率に基づいて各部材の内部温度分布を求めた後に対
流を考慮した融液の内部温度分布を更に求め、単結晶及
び融液の固液界面形状を単結晶の三重点を含む等温線に
合せて求め、上記ステップを三重点が単結晶の融点にな
るまで繰返すとともに、融液のメッシュを所定の範囲に
限定したので、計算により得られた単結晶及び融液の固
液界面形状は実測値と極めて良く一致する。この結果、
本発明のシミュレーション方法で求められた固液界面形
状はシリコン単結晶の引上げ時の点欠陥の拡散を考慮し
た結晶内分布を予測する計算の基礎とすることができ
る。
融液の固液界面形状のシミュレーション方法を示すフロ
ーチャート。
リコン単結晶の引上げ機の要部断面図。
リコン単結晶の引上げ機の要部断面図。
リコン融液のの固液界面形状を示す要部正面図。
3)
液界面形状のシミュレーション方法では、実際の引上げ
機においては発生するシリコン融液の対流を考慮してお
らず、またシリコン融液のメッシュが比較的粗いため、
固液界面形状が実測値と大幅に相違する不具合があっ
た。本発明の目的は、計算値が実測値と極めて良く一致
する、単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーショ
ン方法を提供することにある。
図1及び図2に示すように、計算する単結晶14の引上
げ機11のホットゾーンをメッシュ構造でモデル化する
第1ステップと、ホットゾーンの各部材毎にメッシュを
まとめかつこのまとめられたメッシュに対する各部材の
物性値をそれぞれコンピュータに入力する第2ステップ
と、各部材の表面温度分布をヒータの発熱量及び各部材
の輻射率に基づいて求める第3ステップと、各部材の表
面温度分布及び熱伝導率に基づいて熱伝導方程式を解く
ことにより各部材の内部温度分布を求めた後に融液12
が乱流であると仮定して得られた乱流モデル式及びナビ
エ・ストークスの方程式を連結して解くことにより対流
を考慮した融液12の内部温度分布を更に求める第4ス
テップと、単結晶14及び融液12の固液界面形状を単
結晶14の三重点Sを含む等温線に合せて求める第5ス
テップと、第3ステップから第5ステップを三重点Sが
単結晶14の融点になるまで繰返す第6ステップとを含
むコンピュータを用いて単結晶及び融液の固液界面形状
のシミュレーションを行う方法であって、融液12のメ
ッシュのうち単結晶14の径方向のメッシュであってか
つ融液12の単結晶14直下の一部又は全部のメッシュ
を0.01〜5.00mmに設定し、融液12のメッシ
ュのうち単結晶14の長手方向のメッシュであってかつ
融液12の一部又は全部のメッシュを0.01〜5.0
0mmに設定することを特徴とする。
ンの各部材毎にメッシュをまとめ、かつこのまとめられ
たメッシュに対して各部材の物性値をそれぞれコンピュ
ータに入力する。例えば、チャンバがステンレス鋼にて
形成されていれば、そのステンレス鋼の熱伝導率,輻射
率,粘性率,体積膨張係数,密度及び比熱がコンピュー
タに入力される。また後述する乱流モデル式(1)の乱
流パラメータCをコンピュータに入力する。
ッシュ構造でモデル化したホットゾーンの各部材毎にま
められたメッシュに対する各部材の物性値をそれぞれコ
ンピュータに入力し、各部材の表面温度分布をヒータの
発熱量及び各部材の輻射率に基づいて求め、各部材の表
面温度分布及び熱伝導率に基づいて各部材の内部温度分
布を求めた後に対流を考慮した融液の内部温度分布を更
に求め、単結晶及び融液の固液界面形状を単結晶の三重
点を含む等温線に合せて求め、上記ステップを三重点が
単結晶の融点になるまで繰返すとともに、融液のメッシ
ュを所定の範囲に限定したので、計算により得られた単
結晶及び融液の固液界面形状は実測値と極めて良く一致
する。この結果、本発明のシミュレーション方法で求め
られた固液界面形状はシリコン単結晶の引上げ時の点欠
陥の拡散を考慮した結晶内分布を予測する計算の基礎と
することができる。
融液の固液界面形状のシミュレーション方法を示すフロ
ーチャート。
リコン単結晶の引上げ機の要部断面図。
リコン単結晶の引上げ機の要部断面図。
晶及びシリコン融液の固液界面形状を示す要部正面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 計算する単結晶(14)の引上げ機(11)のホ
ットゾーンをメッシュ構造でモデル化する第1ステップ
と、 前記ホットゾーンの各部材毎にメッシュをまとめかつこ
のまとめられたメッシュに対して前記各部材の物性値を
それぞれ与える第2ステップと、 前記各部材の表面温度分布をヒータの発熱量及び前記各
部材の輻射率に基づいて求める第3ステップと、 前記各部材の表面温度分布及び熱伝導率に基づいて熱伝
導方程式を解くことにより前記各部材の内部温度分布を
求めた後に融液(12)が乱流であると仮定して得られた乱
流モデル式及びナビエ・ストークスの方程式を連結して
解くことにより対流を考慮した前記融液(12)の内部温度
分布を更に求める第4ステップと、 前記単結晶(14)及び前記融液(12)の固液界面形状を前記
単結晶の三重点(S)を含む等温線に合せて求める第5ス
テップと、 前記第3ステップから前記第5ステップを前記三重点
(S)が前記単結晶(14)の融点になるまで繰返す第6ステ
ップと を含む単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーショ
ン方法であって、 前記融液(12)のメッシュのうち前記単結晶(14)の径方向
のメッシュであってかつ前記融液(12)の前記単結晶(14)
直下の一部又は全部のメッシュを0.01〜5.00m
mに設定し、 前記融液(12)のメッシュのうち前記単結晶(14)の長手方
向のメッシュであってかつ前記融液(12)の一部又は全部
のメッシュを0.01〜5.00mmに設定することを
特徴とする単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレー
ション方法。 - 【請求項2】 第2ステップにおける各部材に与えられ
る物性値がそれぞれ前記各部材の熱伝導率,輻射率,粘
性率,体積膨張係数,密度及び比熱である請求項1記載
の単結晶及び融液の固液界面形状のシミュレーション方
法。 - 【請求項3】 乱流モデル式が次の式(1)で表される
kl−モデル式であり、このモデル式の乱流パラメータ
Cとして0.4〜0.6の範囲内の任意の値が用いられ
た請求項1又は2記載の単結晶及び融液の固液界面形状
のシミュレーション方法。 【数1】 ここで、κtは融液の乱流熱伝導率であり、cは融液の
比熱であり、Prtはプラントル数であり、ρは融液の
密度であり、dは融液を貯留するるつぼ壁からの距離で
あり、kは融液の平均流速に対する変動成分の二乗和で
ある。
Priority Applications (6)
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