JP2001301827A - 内袋付き箱型容器及びその製造方法 - Google Patents

内袋付き箱型容器及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送時においてカートン内で内袋が揺動する
ことに起因する内袋の損傷を防止する。 【解決手段】 内袋4の表面のうち、カートン1の注出
口側の略半分をカートン1の内面に接着した内袋付き箱
型容器において、カートン1に対する内袋4の非接着部
分4cにおける表面に保護膜21を形成した。これによ
り、輸送時におけるカートン1内での内袋4の非接着部
分4cが揺動しても、内袋4の折り返し部40dの損傷
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動体を貯蔵する
内袋付き箱型容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の内袋付き箱型容器として、例え
ば、実開平4−3968号公報、特開平6−34513
5号公報、特開平8−258864号公報、特開平11
−349045号公報に記載されているように、硬質の
紙で形成された変形し難いカートンの内部に、可撓性を
有するプラスチックスのフィルムにより形成された内袋
を設けた構成のバック・イン・カートン(以下、BIC
と称する)型の内袋付き箱型容器が知られている。
【0003】このBIC型の内袋付き箱型容器Aの一例
を図7に基いて説明する。図7は内袋付き箱型容器Aの
構造を示す断面図である。カートン1は直方体の形状を
有し、その一面にはキャップ2により開閉される注出口
3が固定されている。内袋4は内容物を充填したときに
角柱状の形状となるように形成され、注出口3側の一端
面(図7において上端面)と側面とがカートン1の内面
に接着されている。内袋4はポンプなどにより内容物を
外部から吸引したときに負圧で収縮させるために、側面
の全面がカートン1の内面に接着されているのではな
く、側面のうち、注出口3側の略半分の部分がカートン
1の内面に接着されている。図7において、点線をもっ
てハッチングした部分が内袋4を接着する接着部分4
a,4b、それ以外の部分は非接着部分4cである。
【0004】内袋付き箱型容器Aの製作は、先ず、カー
トン1を平坦な板に展開した形状をもつカートンブラン
ク(図示せず)を形成し、このカートンブランクの内面
に内袋4の一部を接着した後に、カートンブランクを折
り曲げて直方体のカートン1を組み立てることにより形
成される。この組立作業に際し、注出口3側の一端面
(図7において上端面)と注出口3の側面の一部とがカ
ートン1の内面に接着される。この場合、内袋4の側面
における注出口3とは離れた非接着部分4cはカートン
1の内面に接着されず自由であるため、その非接着部分
4cの限られた箇所を、点付け貼りと称して極めて面積
の小さい点状態で接着することにより、組立作業に際し
て内袋4の形状が角柱状の形状になり易いようにするこ
とも行われている。
【0005】但し、点付け貼りの部分の接着強度は組立
作業後に容易に剥離し得るように、接着力、接着面積、
接着箇所が制限される。これは、内袋4に内容物を充填
する前に内袋4の内部の空気抜きをするときに、或い
は、ユーザーが内袋4内の内容物を最後まで吸引するた
めに、内袋の非接着部分4cを接着部分4a,4b側に
吸引させるためである。
【0006】ここで、内袋4に内容物を充填するときに
内容物が溢れ出ないように、或いは、ユーザーがキャッ
プ2を外したときに誤って内袋4を圧縮してしまうこと
によって内容物が溢れ出ないように、内袋4の体積は内
容物充填量に対して余裕を見込んで大きく定められてい
る。したがって、内袋4は膨満し切らずに接着部分4b
と非接着部分4cとの境界付近に折り返し部4dが環状
に形成される。4eは折り返し部4dのエッジである。
この折り返し部4eは上下方向に二条形成される。ま
た、カートン1も所定量の内容物が充填された内袋4を
圧縮して内容物が溢れ出ないように余裕のある大きさに
定められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すように、内
袋4に所定量の内容物を充填したときに接着部分4bと
非接着部分4cとの境界付近に折り返し部4dが形成さ
れ、非接着部分4cは動きが規制されていない状態で、
内袋付き箱型容器Aを輸送すると、内容物が非接着部分
4cとともに揺れる。この揺れが繰り返されると折り返
し部4dのエッジ4eにストレスがかかり続け、やがて
その部分にピンホール等の傷が発生する。これにより内
容物が洩れ出し内容物が損失し、カートン1の内部を汚
してしまう。また、傷の程度により内容物が洩れ出すほ
どの大きさではなくても空気の流通を可能にするため、
内容物をポンプなどにより吸引するときに、内袋4の内
部に空気が侵入して内容物の吸引を妨げることがある。
内容物が印刷機で用いるインキの場合には、インキ供給
不足となり印刷が不可能となることがある。
【0008】本発明の目的は、輸送時においてカートン
内で内袋が揺動することに起因する内袋の損傷を防止す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内袋付き
箱型容器は、一面に注出口を有するカートンと、一部が
前記注出口に気密的に接続され内容物が充填されたとき
に柱状の形状に膨満する可撓性のフィルム材により形成
され全表面のうちの前記注出口側となる略半分が接着部
分として前記カートンの内面に接着された内袋と、前記
カートンに対する前記内袋の非接着部分に形成されてこ
の非接着部分と接着部分との境界付近を補強するための
保護膜と、を備える。
【0010】したがって、内袋が内容物で膨満し切らな
いために非接着部分における接着部分との境界付近に折
り返し部が環状に形成された場合に、この折り返し部は
保護膜により二重の厚さに形成されているためエッジ状
に屈曲されることはない。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、前記保護膜は、環状に連続し
て形成されている。
【0012】したがって、内袋に形成される折り返し部
の耐久性をさらに高めることが可能となる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、前記保護膜は、環状方向に所
定の間隔をおいて形成されている。
【0014】したがって、隣接する保護膜の間における
折り返し部においてもエッジ状に屈曲されにくくなる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、前記保護膜は、前記内袋の前
記非接着部分に可撓性のシートを貼付することにより形
成されている。
【0016】したがって、内袋の折り返し部はシートに
よって形成された保護膜により二重の厚さに形成されて
いるためエッジ状に屈曲されることはない。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
記載の内袋付き箱型容器において、前記保護膜は、前記
内袋の前記非接着部分に保護材料を塗布することにより
形成されている。
【0018】したがって、内袋の折り返し部は保護材料
を塗布することにより形成された保護膜により二重の厚
さに形成されているためエッジ状に屈曲されることはな
い。
【0019】請求項6記載の内袋付き箱型容器の製造方
法は、一面に注出口を有するカートンの内面のうち前記
注出口側の略半分の領域に第一の接着剤を塗布し、前記
カートンの内面のうち前記第一の接着剤が塗布されてい
ない領域に第二の接着剤を塗布し、一部が前記注出口に
気密的に接続され内容物が充填されたときに柱状の形状
に膨満する可撓性のフィルム材により形成された内袋の
表面を前記第一の接着剤と前記第二の接着剤とにより前
記カートンの内面に接着し、前記注出口から前記内袋の
内部の空気を吸引し前記第二の接着剤により前記カート
ンの内面に接着された前記内袋の部分を前記カートンか
ら剥離し、その剥離により前記内袋の表面に付着する前
記第二の接着剤を含む付着物により、前記第一の接着剤
による接着部分に隣接する非接着部分にこの非接着部分
と接着部分との境界付近を補強するための保護膜を形成
する。
【0020】したがって、カートンの内面に接着された
内袋内の空気を吸引したときに、第二の接着剤或いはこ
の第二の接着剤とこれに付着するカートンの剥離片とに
より、カートンに対する内袋の非接着部分に保護膜が形
成される。したがって、内袋が内容物で膨満し切らない
ために非接着部分における接着部分との境界付近に折り
返し部が環状に形成された場合に、この折り返し部は保
護膜により二重の厚さに形成されているためエッジ状に
屈曲されることはない。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項6記載の内
袋付き箱型容器の製造方法において、前記第二の接着剤
は、環状に連続して塗布する。
【0022】したがって、内袋に形成される折り返し部
の耐久性をさらに高めることが可能となる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項6記載の内
袋付き箱型容器の製造方法において、前記第二の接着剤
は、環状方向に所定の間隔をおいて塗布する。
【0024】したがって、隣接する保護膜の間における
折り返し部においてもエッジ状に屈曲されにくくなる。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項6ないし8
の何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法におい
て、前記第二の接着剤の接着力は、前記第一の接着剤の
接着力より弱い値に定められている。
【0026】したがって、内袋内の空気を吸引する負圧
の高低を厳密に管理することなしに、第一の接着剤によ
りカートンの内面に内袋の接着部分を接着状態に維持し
つつ、内袋の非接着部分をカートンの内面から容易に剥
がすことが可能となる。
【0027】請求項10記載の発明は、請求項6ないし
9の何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法におい
て、前記第一の接着剤及び前記第二の接着剤は、前記カ
ートンを組み立てる前における扁平に展開したカートン
ブランクの状態で塗布する。
【0028】したがって、第一、第二の接着剤の塗布作
業が容易となる。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項6ないし
10の何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法にお
いて、前記カートンブランクに前記第一の接着剤及び前
記第二の接着剤を塗布する前に、前記第二の接着剤の塗
布領域の輪郭に沿ってミシン目状にハーフカットを形成
する。
【0030】したがって、第二の接着剤によりカートン
に接着した内袋の一部をカートンから剥がすときに、第
二の接着剤に接着されたカートンの一部がシート状に内
袋に付着するため、そのシート状の剥離片と第二の接着
剤とで丈夫な保護膜を形成することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基いて説明する。図7において説明した部
分と同一部分は同一符号を用いて説明する。図1は内袋
付き箱型容器Bの斜視図、図2はカートンを組み立てる
前のカートンブランクの内面を示す平面図、図3は内袋
付き箱型容器Bの構造を内袋の吸引過程とともに示す断
面図、図4は内袋に所定量の内容物を充填した状態を拡
大して示す一部の断面図、図5はカートン内における内
袋の状態を示す一部の断面図である。
【0032】図1に示すように、カートン1は直方体の
形状を有し、その一面(図1、図3では上面)にはキャ
ップ2により開閉される注出口3が固定されている。内
袋4は内容物を充填したときに角柱状の形状となるよう
に形成され、注出口3側の一端面4a(図3において上
端面)と側面とがカートン1の内面に接着されている。
内袋4はポンプなどにより内容物を外部から吸引したと
きに収縮させるために、側面の全面がカートン1の内面
に接着されているのではなく、側面のうち、注出口3側
の略半分の部分がカートン1の内面に接着されている。
図2及び図3において、点線をもってハッチングした部
分が内袋4を接着する接着部分4b、それ以外の部分は
非接着部分4cである。
【0033】内袋付き箱型容器Bの製作は、先ず、図2
に示すように、カートン1を平坦な板に展開した形状を
もつカートンブランク10を製作する。このカートンブ
ランク10は、境界部が折り曲げられる4つの面11〜
14を有し、これらの面11〜14のそれぞれの両端に
は、フラップ11a,11b,12a,12b,13
a,13b,14a,14bが屈曲可能に形成されてい
る。また、面14には、この面14の端縁を面11の端
縁に結合してカートン1として組み立てるための結合片
14cが形成されている。フラップ11aには前述した
注出口3を突出させるための穴15が形成され、フラッ
プ12a〜14aには、カートン1の組立時に注出口3
との干渉を避ける切欠16〜18が形成されている。
【0034】次に、図2において点線でハッチングした
部分に第一の接着剤19(図5(a)(b)参照)を塗
布する。このハッチング部分は、各面11〜14のうち
の穴15側に寄った略半分の領域で、この部分はカート
ン1に対する内袋4の接着部分4b(図3参照)に相当
する。さらに、各面11〜14の一部(非接着部分4c
に相当)となる実線でクロスハッチングした部分に、接
着部分4bとの境界付近に位置させて第二の接着剤20
(図5(a)参照)を塗布する。この例では、非接着部
分4cの接着部分4b側の一部にのみ第二の接着剤20
を塗布したが、非接触部分4cの全域に第二の接着剤2
0を塗布してもよい。また、この例では、第二の接着剤
20は、環状方向(カートン1の周方向)に所定の間隔
をおいて塗布する。
【0035】次いで、カートンブランク10の状態で、
面12,13の上に内袋4を置いて内袋4を面12,1
3に接着する。内袋4は内容物を充填したときに角柱状
の形となるが、カートンブランク10の上に置くときは
扁平に延ばした状態である。
【0036】続いて、外側の面11,14を内側に折り
曲げ、その内面に塗布した接着剤19,20によって内
袋4の表面をカートンブランク10の面11,14に接
着し、面14の結合片14cを面11の端縁に接着によ
り結合し、フラップ11b,12b,13b,14bを
折り曲げて接着することによりカートン1の底面とし、
フラップ11a,12a,13a,14aを折り曲げて
接着することによりカートン1の上面とする。この組立
作業の過程で、注出口3をフラップ11aの穴15に通
してフラップ11aに接着固定し、注出口3と内袋4と
を接続する。
【0037】内袋4にインキなどの内容物を充填すると
きは、それ以前にポンプなどによって内袋4内の空気を
抜く。このとき、内袋4は内部が負圧になるため、非接
着部分4cが接着部分4a,4bの内側に吸引される。
図3における〜の状態及び図5(b)の状態は、内
袋4内の空気を抜き非接着部分4cを負圧で接着部分4
a,4bの内側に入り込ませて密着させた状態である。
この内袋4から空気を抜く過程では、図5(b)に示す
ように第二の接着剤19によりカートン1の内面に接着
された部分が剥がれる。この剥がれた第二の接着剤20
により内袋4の非接着部分4cに保護膜21が形成され
る。
【0038】なお、第二の接着剤20をカートン1の内
面から剥がすときに、カートン1の内面から剥がれた剥
離片が第二の接着剤20とともに内袋4に付着すること
がある。この場合にはカートン1の剥離片の厚さの分だ
け厚い保護膜21が形成される。
【0039】このように、第二の接着剤20とこれに付
着したカートン1の剥離片とにより保護膜21を形成す
る場合には、図2に示すように、カートンブランク10
の状態において、第二の接着剤20を塗布する領域の輪
郭に沿ってミシン目状にハーフカット22を形成するこ
とにより、カートン1からの剥離片の剥離作用を促進さ
せることができる。すなわち、第二の接着剤20により
カートン1に接着した内袋4の一部をカートンから剥が
すときに、第二の接着剤20に接着されたカートン4の
一部がシート状に内袋4に付着するため、そのシート状
の剥離片と第二の接着剤20とで丈夫な保護膜21を形
成することが可能となる。ここで言うハーフカット22
とは、カートン1の厚さよりもミシン目の深さを浅くす
ることである。
【0040】このように、空気を抜いた後にインキなど
の内容物を内袋4に充填する。内袋4に内容物を充填し
たときの内袋4の膨満状態は図3のの状態である。本
実施の形態においても、内袋4に内容物を充填するとき
に内容物が溢れ出ないように、或いは、ユーザーがキャ
ップ2を外したときに誤って内袋4を圧縮してしまうこ
とによって内容物が溢れ出ないように、内袋4の体積は
内容物充填量に対して余裕を見込んで大きく定められて
いる。また、カートン1も所定量の内容物が充填された
内袋4を圧縮して内容物が溢れ出ないように余裕のある
大きさに定められている。したがって、内袋4は膨満し
切らずに接着部分4bと非接着部分4cとの境界付近に
折り返し部4dが形成されるが、図5に示すように、折
り返し部4dは保護膜21によって二重の厚さに形成さ
れているため、エッジ状に屈曲されることはない。
【0041】このような構成において、内容物が充填さ
れた内袋付き箱型容器Bを車両に積んで輸送するような
場合、内容物は車両の揺れにより揺れる。しかし、内袋
4の折り返し部4dは保護膜21によって二重の厚さに
形成され、エッジ状に屈曲されることがないために、折
り返し部4dが揺動による繰り返しのストレスで損傷す
ることがない。
【0042】この例では、第二の接着剤20を環状方向
(カートン1の周方向)に所定の間隔をおいて塗布して
保護膜21を形成するので、接着剤20の消費量を少な
くすることができる。このようにしても、隣接する保護
膜21の間における折り返し部4dにおいてもエッジ状
に屈曲されにくくなる。
【0043】なお、カートン1に対する第二の接着剤2
0の接着力は、第一の接着剤19の接着力よりも低い値
に定めることが望ましい。この場合、第二の接着剤20
としては、エマルジョン型接着剤では、例えば、酢酸ビ
ニル系、アクリル共重合体系、酢酸ビニル・アクリル共
重合体系、変性アクリル酸エステル共重合体系などのよ
うなものが挙げられる。ホットメルト型接着剤として
は、例えば、エチレン、酢酸ビニル共重合体系、ポリ塩
酸ビニル系、ポリアミド系、ポリエチレン系、スチレン
・ブタジエン共重合体系、スチレン・イソブチレン共重
合体系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系などのよ
うなものが挙げられる。
【0044】なお、図3において内袋4が変形する〜
の過程は、内袋4内のインキなどの内容物をポンプな
どにより外側から吸引するときの過程でもある。逆に、
内袋4が変形する〜の過程は、内袋4内のインキな
どの内容物を充填する過程でもある。
【0045】次に、図6を参照し、本発明の第二の実施
の形態について説明する。前記実施の形態と同一部分は
同一符号を用いて説明する。本実施の形態では、第二の
接着剤20を環状に連続して塗布する。カートン1を組
み立てる前におけるカートンブランク10の状態で第二
の接着剤20を塗布したときは、第二の接着剤20の塗
布領域はバンド状であるが、カートンブランク10をカ
ートン1として組み立てた状態では、結果として第二の
接着剤20は環状に塗布される。この第二の接着剤20
は、前記実施の形態と同様に内袋4内の空気を吸引する
ときにカートン1の内面から剥離され内袋4に付着す
る。したがって、保護膜21が環状に連続して形成され
るため、内袋4に内容物を充填したときに内袋4に形成
される折り返し部4dの耐久性をさらに高めることが可
能となる。
【0046】次に、本発明の第三の実施の形態について
説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い
説明も省略する。これまで説明した実施の形態では、カ
ートン1の内面に第二の接着剤20を塗布し、この第二
の接着剤20をカートン1の内面から剥がして内袋4の
表面に保護膜21(図4参照)を形成したが、本実施の
形態では、内袋4をカートン1の内面に接着する前に、
予め内袋4の表面に保護膜21を形成し、その後に、前
述した方法で内袋4を第一の接着剤19によってカート
ン1の内面に接着する。
【0047】このように、予め内袋4に保護膜21を形
成する方法としては、内袋4の表面に例えばビニールテ
ープなどの可撓性のシート(図示せず)を貼付する方
法、接着剤を含む保護材料を塗布する方法などが挙げら
れる。
【0048】何れの場合も、内袋4の折り返し部4dは
保護膜21により二重の厚さに形成されているためエッ
ジ状に屈曲されることはない。何れの方法で保護膜21
を形成するにしても、その保護膜21の厚さ及び可撓性
は、内袋4の非接着部分4cが可動部分として柔軟に動
くようにする設定する。また、内袋4への保護膜21の
形成は、内袋4に内容物を充填する前に行うのが作業性
の上で好ましいが、内容物を充填した後でも構わない。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の内袋付き箱型容器は、一
面に注出口を有するカートンと、一部がカートンの注出
口に気密的に接続され内容物が充填されたときに柱状の
形状に膨満する可撓性のフィルム材により形成され全表
面のうちの注出口側となる略半分が接着部分としてカー
トンの内面に接着された内袋と、カートンに対する内袋
の非接着部分に形成されてこの非接着部分と接着部分と
の境界付近を補強するための保護膜と、を備えるので、
内袋が内容物で膨満し切らないために非接着部分におけ
る接着部分との境界付近に折り返し部が環状に形成され
た場合に、この折り返し部は保護膜により二重の厚さに
形成されているためエッジ状に屈曲されることはない。
したがって、内袋の折り返し部におけるピンホールなど
の損傷の発生を防止することができる。
【0050】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、保護膜は環状に連続して形成
されているので、内袋に形成される折り返し部の耐久性
をさらに高めることができる。したがって、内袋の折り
返し部におけるピンホールなどの損傷の発生を防止する
ことができる。
【0051】請求項3記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、保護膜は環状方向に所定の間
隔をおいて形成されているので、隣接する保護膜の間に
おける折り返し部においてもエッジ状に屈曲されにくく
なる。したがって、内袋の折り返し部におけるピンホー
ルなどの損傷の発生を防止することができる。
【0052】請求項4記載の発明は、請求項1記載の内
袋付き箱型容器において、保護膜は内袋の非接着部分に
可撓性のシートを貼付することにより形成されているの
で、内袋の折り返し部は、シートによる保護膜により二
重の厚さに形成されることになりエッジ状に屈曲される
ことはない。したがって、内袋の折り返し部におけるピ
ンホールなどの損傷の発生を防止することができる。
【0053】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
記載の内袋付き箱型容器において、保護膜は内袋の非接
着部分に保護材料を塗布することにより形成されている
ので、内袋の折り返し部は、保護膜により二重の厚さに
形成されているためエッジ状に屈曲されることはない。
したがって、内袋の折り返し部におけるピンホールなど
の損傷の発生を防止することができる。
【0054】請求項6記載の内袋付き箱型容器の製造方
法は、一面に注出口を有するカートンの内面のうち注出
口側の略半分の領域に第一の接着剤を塗布し、カートン
の内面のうち第一の接着剤が塗布されていない領域に第
二の接着剤を塗布し、一部が前記注出口に気密的に接続
され内容物が充填されたときに柱状の形状に膨満する可
撓性のフィルム材により形成された内袋の表面を第一の
接着剤と第二の接着剤とによりカートンの内面に接着
し、注出口から内袋の内部の空気を吸引し第二の接着剤
によりカートンの内面に接着された内袋の部分をカート
ンから剥離し、その剥離により内袋の表面に付着する第
二の接着剤を含む付着物により、第一の接着剤による接
着部分に隣接する非接着部分にこの非接着部分と前記接
着部分との境界付近を補強するための保護膜を形成する
ので、カートンの内面に接着された内袋内の空気を吸引
したときに、第二の接着剤或いはこの第二の接着剤とこ
れに付着するカートンの剥離片とにより、カートンに対
する内袋の非接着部分に保護膜が形成される。したがっ
て、内袋が内容物で膨満し切らないために非接着部分に
おける接着部分との境界付近に折り返し部が環状に形成
された場合に、この折り返し部は保護膜により二重の厚
さに形成されているためエッジ状に屈曲されることはな
い。したがって、内袋の折り返し部におけるピンホール
などの損傷の発生を防止することができる。さらに、保
護膜を形成するための第二の接着剤と、内袋をカートン
に接着するための第一の接着剤とを同一工程で塗布する
ことができるため、製造が容易となる。
【0055】請求項7記載の発明は、請求項6記載の内
袋付き箱型容器の製造方法において、第二の接着剤は環
状に連続して塗布するので、内袋に形成される折り返し
部の耐久性をさらに高めることができる。したがって、
内袋の折り返し部におけるピンホールなどの損傷の発生
を防止することができる。
【0056】請求項8記載の発明は、請求項6記載の内
袋付き箱型容器の製造方法において、第二の接着剤は環
状方向に所定の間隔をおいて塗布するので、隣接する保
護膜の間における折り返し部においてもエッジ状に屈曲
されにくくなる。したがって、内袋の折り返し部におけ
るピンホールなどの損傷の発生を防止することができ
る。
【0057】請求項9記載の発明は、第二の接着剤の接
着力は、第一の接着剤の接着力より弱い値に定められて
いるので、内袋内の空気を吸引する負圧の高低を厳密に
管理することなしに、第一の接着剤によりカートンの内
面に内袋の接着部分を接着状態に維持しつつ、内袋の非
接着部分をカートンの内面から容易に剥がすことができ
る。
【0058】請求項10記載の発明は、請求項6ないし
9の何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法におい
て、第一の接着剤及び第二の接着剤は、カートンを組み
立てる前における扁平に展開したカートンブランクの状
態で塗布するので、第一、第二の接着剤の塗布作業が容
易となる。
【0059】請求項11記載の発明は、請求項6ないし
10の何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法にお
いて、カートンブランクに第一の接着剤及び第二の接着
剤を塗布する前に、第二の接着剤の塗布領域の輪郭に沿
ってミシン目状にハーフカットを形成するので、第二の
接着剤によりカートンに接着した内袋の一部をカートン
から剥がすときに、第二の接着剤に接着されたカートン
の一部がシート状に内袋に付着するため、そのシート状
の剥離片と第二の接着剤とで丈夫な保護膜を形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における内袋付き箱
型容器Bの斜視図である。
【図2】カートンを組み立てる前のカートンブランクの
内面を示す平面図である。
【図3】内袋付き箱型容器の構造を内袋の吸引過程とと
もに示す断面図である。
【図4】内袋に所定量の内容物を充填した状態を拡大し
て示す一部の断面図である。
【図5】カートン内における内袋の状態を示す一部の断
面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態におけるカートンを
組み立てる前のカートンブランクの内面を示す平面図で
ある。
【図7】従来の内袋付き箱型容器の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 カートン 3 注出口 4 内袋 4b 接着部分 4c 非接着部分 10 カートンブランク 19 第一の接着剤 20 第二の接着剤 21 保護膜 22 ハーフカット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 実 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1 東北リコー株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA03 AB96 BA06C BA12B BB02C BB14B BC03B BC06C EA01 EB05 EB27 EC22 ED03 EE38 FA04 FB16 FC01 GD10 3E075 BA04 BA23 BB02 CA01 DE01 GA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に注出口を有するカートンと、 一部が前記注出口に気密的に接続され内容物が充填され
    たときに柱状の形状に膨満する可撓性のフィルム材によ
    り形成され全表面のうちの前記注出口側となる略半分が
    接着部分として前記カートンの内面に接着された内袋
    と、 前記カートンに対する前記内袋の非接着部分に形成され
    てこの非接着部分と前記接着部分との境界付近を補強す
    るための保護膜と、を備える内袋付き箱型容器。
  2. 【請求項2】 前記保護膜は、環状に連続して形成され
    ている請求項1記載の内袋付き箱型容器。
  3. 【請求項3】 前記保護膜は、環状方向に所定の間隔を
    おいて形成されている請求項1記載の内袋付き箱型容
    器。
  4. 【請求項4】 前記保護膜は、前記内袋の前記非接着部
    分に可撓性のシートを貼付することにより形成されてい
    る請求項1ないし3の何れか一記載の内袋付き箱型容
    器。
  5. 【請求項5】 前記保護膜は、前記内袋の前記非接着部
    分に保護材料を塗布することにより形成されている請求
    項1ないし4の何れか一記載の内袋付き箱型容器。
  6. 【請求項6】 一面に注出口を有するカートンの内面の
    うち前記注出口側の略半分の領域に第一の接着剤を塗布
    し、 前記カートンの内面のうち前記第一の接着剤が塗布され
    ていない領域に第二の接着剤を塗布し、 一部が前記注出口に気密的に接続され内容物が充填され
    たときに柱状の形状に膨満する可撓性のフィルム材によ
    り形成された内袋の表面を前記第一の接着剤と前記第二
    の接着剤とにより前記カートンの内面に接着し、 前記注出口から前記内袋の内部の空気を吸引し前記第二
    の接着剤により前記カートンの内面に接着された前記内
    袋の部分を前記カートンから剥離し、その剥離により前
    記内袋の表面に付着する前記第二の接着剤を含む付着物
    により、前記第一の接着剤による接着部分に隣接する非
    接着部分にこの非接着部分と前記接着部分との境界付近
    を補強するための保護膜を形成することを特徴とする内
    袋付き箱型容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第二の接着剤は、環状に連続して塗
    布することを特徴とする請求項6記載の内袋付き箱型容
    器の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第二の接着剤は、環状方向に所定の
    間隔をおいて塗布する請求項6記載の内袋付き箱型容器
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第二の接着剤の接着力は、前記第一
    の接着剤の接着力より弱い値に定められていることを特
    徴とする請求項6ないし8の何れか一記載の内袋付き箱
    型容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第一の接着剤及び前記第二の接着
    剤は、前記カートンを組み立てる前における扁平に展開
    したカートンブランクの状態で塗布することを特徴とす
    る請求項6ないし9の何れか一記載の内袋付き箱型容器
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記カートンブランクに前記第一の接
    着剤及び前記第二の接着剤を塗布する前に、前記第二の
    接着剤の塗布領域の輪郭に沿ってミシン目状にハーフカ
    ットを形成することを特徴とする請求項6ないし10の
    何れか一記載の内袋付き箱型容器の製造方法。
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WO2008155431A1 (es) * 2007-06-21 2008-12-24 Juan Inazio Hartsuaga Uranga Envase contenedor y dispensador de productos en estado líquido, viscoso o pulverulento, método y equipo para obtener dicho envase

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WO2008155431A1 (es) * 2007-06-21 2008-12-24 Juan Inazio Hartsuaga Uranga Envase contenedor y dispensador de productos en estado líquido, viscoso o pulverulento, método y equipo para obtener dicho envase

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