JP2001301812A

JP2001301812A - 包材用原反シート

Info

Publication number: JP2001301812A
Application number: JP2000128146A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Watanabe; 克己渡辺
Original assignee: Howa Sangyo KK
Current assignee: Howa Sangyo KK
Priority date: 2000-04-27
Filing date: 2000-04-27
Publication date: 2001-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、苺などの物品の包装形態として、
苺などが収納された透明な収納箱（例えば、ＰＥ容器な
ど）の上面にラッピングするための包材を簡易に得るこ
とができる包材用原反シートを提供することを課題とす
る。【解決手段】シート体２を幅方向に切断することによ
り、複数の包材５を得ることができる包材用原反シート
であって、前記シート体２には、前記切断される予定領
域７を除き、長手方向に沿って粘着部３が設けられてい
る包材用原反シートを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品などの物品を
ラッピングする包材を得るための包材用原反シートに関
する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
例えば、苺などの物品の包装形態として、苺などが収納
された透明な収納箱（例えば、ＰＥ容器など）の上面に
フィルムからなる包材が覆われた包装体が知られてい
る。かかる包材は、一般的には、箱に被せた後、その周
囲を粘着テープによって箱の外壁に止着することにより
取付けられるものである。

【０００３】しかし、このように一々粘着テープで包材
を止着することは面倒であることから、本発明者らは、
予めフィルムの裏面に粘着剤を塗布した包材を考えた。
ところが、通常、この種の包材は、極めて長い原反フィ
ルムシートを、適宜幅方向に切断して得られるものであ
って、粘着剤付きの包材を得ようとする場合には、この
原反フィルムシートの長手方向に粘着剤を塗布した後、
切断刃（通常、回転刃）によって幅方向に切断すること
によって、複数の包材が製造されるものである。勿論、
原反フィルムシートを切断して包材を得た後、個々に粘
着剤を塗布することにより粘着剤付き包材を製造する方
法もあるが、これでは、粘着テープを用いる場合と大差
がない。

【０００４】従って、製造上、上述のように粘着剤を塗
布後に切断して包材を得ることは好ましいが、この場
合、切断時に於いて、切断刃に粘着剤が付着するという
問題がある。このように切断刃に粘着剤が付着すると、
その切断能力が次第に劣るので、適宜付着した粘着剤を
除去しなければならず、この作業が煩雑である。また、
このような点に鑑みて、切断刃に代えて、ニクロム線な
どの熱線で原反フィルムシートを切断することも考えら
れるが、これによると、シートや粘着剤が熱によって焦
げ、樹脂臭が生じるという問題がある。

【０００５】そこで、本発明は、簡易に粘着剤付き包材
を得ることができる包材用原反シートを提供することを
課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、シート体２を幅方向に切断す
ることにより、複数の包材５を得ることができる包材用
原反シートであって、前記シート体２の一面には、前記
切断される予定領域７を除き、長手方向に沿って粘着部
３が設けられている包材用原反シートを提供する。さら
に、前記シート体２の両側縁部に、前記粘着部３が帯状
に設けられている前記包材用原反シートを提供する。ま
た、前記シート体２の他面に、離型剤がコーティングさ
れている前記包材用原反シートを提供する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る包材用原反シ
ートの実施形態について説明する。図１及び図２に於い
て、１は、フィルム状のシート体２と、該シート体２の
一面２ａに塗布された粘着剤からなる粘着部３とを具備
する包材用原反シートを示す。このシート体２は、ポリ
エチレンなどの公知の合成樹脂製の長尺状のフィルムか
らなり、このシート体２を幅方向に切断することによ
り、包材５を複数得ることができるものである。

【０００８】さらに、シート体２の両側縁部には、シー
ト体２の長手方向に沿って粘着剤６が塗布されている。
この粘着剤６（粘着部３に相当する）は、シート体２の
長手方向に沿って帯状に設けられているが、切断刃で切
断される予定領域（非粘着部７）を除いて、シート体２
に設けられている（図１に於いて、切断予定線を一点鎖
線で示す）。つまり、シート体２の両側縁部には、長手
方向に沿って、粘着部３と非粘着部７が交互に設けられ
ている。この粘着部３は、例えば、グラビヤ印刷法など
の公知の塗布手段により、シート体２の一面２ａに、粘
着剤６を塗布することによって設けることができる。ま
た、粘着剤６についても、ゴム系の粘着剤など公知の粘
着剤を用いることができる。さらに、シート体２の他面
２ｂ（粘着剤３の設けられていない面）には、シリコー
ン系、ワックス系、フッ素系などの離型剤８がオーバー
コーティングされている。

【０００９】尚、特に図示しないが、シート体２には、
適宜、商品名などの印刷が、グラビヤ印刷法などの公知
の印刷手段によって施されている。

【００１０】かかる包材用原反シート１は、切断予定領
域上に幅方向に切断する、即ち、非粘着部７を含む幅方
向に切断刃によってシート体２を切断することにより、
粘着剤付きの包材５を得ることができる。

【００１１】得られた包材５は、予め粘着剤６が塗布さ
れているので、そのまま商品を包装したり、或いは、苺
やトマトなどの収納箱の上面を覆うラッピングなどとし
て使用することができる。そして、本発明に係る包材用
原反シート１は、粘着部３が長手方向に沿って設けられ
ているので、得られた包材５には、帯状の粘着部３が具
備されることとなり、従って、包材５を収納箱の外壁な
どに接着する際に、恰も粘着テープで止着した如きと同
様に、包材５の側縁部を広範囲に亘って止着することが
できる。

【００１２】本発明に係る包材用原反シート１によれ
ば、切断予定領域に粘着剤６が塗布されていないので、
包材５を得る際に回転刃などの鋭利な刃物でシート１を
切断しても、刃に粘着剤６が付着するおそれがない。従
って、切断に刃物を使用することができるため、熱線に
よって切断する場合のように焦げた臭いも生じず、又、
刃の洗浄作業を殆ど行わなくても、その切れ味が劣るこ
とがない。また、包材用原反シート１は、通常、ロール
状に巻き取られて供給される。この巻き取ったロール体
に於いては、積層されるシート体２の一面２ａ側が、内
側のシート体２の他面２ｂ側に当接することとなるが、
該他面２ｂには、離型剤８がコーティングされているの
で、シート体２を引き出す際に、粘着剤６が不用意に引
付いたり、或いは一面２ａから他面２ｂへ移行したりす
るおそれがなく、円滑に引き出すことができる。

【００１３】尚、上記実施形態に於いて、粘着部３は、
シート体２の両側縁部に設けられているが、粘着部３が
設けられる位置は、シート体２の両側縁部に限られず、
包材５の使用用途に合わせて適宜設計されるものであ
る。

【００１４】また、上記実施形態に於いて、一つの包材
５の側縁部に設けられた粘着部３（一箇所の粘着部）
は、帯状に粘着剤６を塗布することにより全体として平
面視帯状に設けられているが、例えば、図３に示すよう
に、点線状に粘着剤６を塗布することにより全体として
平面視点線状に粘着部３が設けられていてもよい。この
場合に於いても、長手方向に隣接する粘着部３間には、
非粘着部７が確保される。さらに、一つの包材５に複数
の粘着部３が設けられている場合に於いて（例えば、上
記実施形態に於いては一つの包材５に対して２箇所の粘
着部３が設けられている）、各粘着部３の形状が、同一
の平面形状に限られず、例えば、図３に示すように、一
方の粘着部３が帯状で、他方の粘着部３が点線状などで
あってもよい。

【００１５】また、上記実施形態に於ける包材用原反シ
ート１は、幅方向にのみ切断することにより包材５を得
ることができる構成であったが、例えば、図４に示すよ
うに、シート体２の一面に、幅方向に複数の粘着部３を
所定間隔を置いて設け（例えば６箇所の粘着部３）、且
つ幅方向の切断予定領域７を除いて、長手方向に沿って
粘着部３を設けた包材用原反シート１であってもよい。
かかる原反シート１は、幅方向に隣合う粘着部３の間隙
に切断刃１０を入れて原反シート１を長手方向に切断す
ると共に、その後、幅方向に切断することにより、一の
包材用原反シート１から複数列に亘って包材５を得るこ
とができる。

【００１６】さらに、上記実施形態に於いては、シート
体２の他面２ｂの全面に、離型剤８がコーティングされ
ているが、例えば、他面２ｂのうち、粘着層３に対応し
た位置にのみ離型剤８が設けられていたり、或いは、他
面２ｂのうち、粘着層３に対応した位置を中心として所
定の範囲にのみ離型剤８が設けられていてもよい。さら
に、上記実施形態に於いては、シート体２は、合成樹脂
フィルムからなるが、例えば、紙製シートや合成樹脂と
金属箔との積層フィルムなどを用いてもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、本発明に係る包材用原反
シートは、切断予定領域を除いて粘着部が設けられてい
るので、包材を得る際に回転刃などの切断刃でシートを
切断しても、刃に粘着剤が付着するおそれがない。この
ように、本発明の包材用原反シートによれば、熱線を用
いることなく、切断用の刃物のみで原反シートを切断
し、包材を簡易に得ることができる。

【００１８】さらに、前記シート体の他面には、離型剤
がコーティングされているので、原反シートをロール状
に巻き取った際に於いても、粘着剤によるシート体間の
接着などが生じにくく、従って、円滑にロール状のシー
トを引き出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の包材用原反シート及び包材の一実施形
態を示す一部省略平面図。尚、切断予定線を一点鎖線で
示す。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】本発明の包材用原反シートの他実施形態を示す
一部省略平面図。尚、切断予定線を一点鎖線で示す。

【図４】本発明の包材用原反シートの他実施形態を示す
概略斜視図。

【符号の説明】

２…シート体、３…粘着部、５…包材、７…切断される
予定領域

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シート体（２）を幅方向に切断すること
により、複数の包材（５）を得ることができる包材用原
反シートであって、前記シート体（２）の一面には、前
記切断される予定領域（７）を除き、長手方向に沿って
粘着部（３）が設けられていることを特徴とする包材用
原反シート。
【請求項２】前記シート体（２）の他面には、離型剤
がコーティングされている請求項１記載の包材用原反シ
ート。