JP2001301781A - 医薬医療容器用ゴム栓 - Google Patents

医薬医療容器用ゴム栓

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JP2001301781A
JP2001301781A JP2000117674A JP2000117674A JP2001301781A JP 2001301781 A JP2001301781 A JP 2001301781A JP 2000117674 A JP2000117674 A JP 2000117674A JP 2000117674 A JP2000117674 A JP 2000117674A JP 2001301781 A JP2001301781 A JP 2001301781A
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JP
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stopper
medical
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leg
medical container
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English (en)
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Moriaki Sudo
盛皓 須藤
Koichi Asai
幸一 浅井
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Daikyo Seiko Ltd
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Daikyo Seiko Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天板と該天板の下面に突出する円筒状の栓脚
とを有する医薬医療容器用ゴム栓において、小型でも、
薬液と接触する栓脚の凹部底部を良好に洗浄することが
できる医薬医療容器用ゴム栓を得る。 【構成】 中心部に凹部を有する栓脚に、その先端部か
ら天板に向けて、略等角度間隔で3個以上の開口部を形
成した医薬医療容器用ゴム栓。洗浄槽内で洗浄すると
き、ゴム栓の姿勢や洗浄流の方向に拘わらず、確実に栓
脚の凹部底部に達する洗浄液流が生じ、洗浄効果を高め
ることができる。開口部の数は4個が最も好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、医薬医療用容器の口部を封止す
る医薬医療容器用ゴム栓に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】医薬医療用容器の口部封
止材には、一般にブチル系ゴムなどのゴム材料が使用さ
れている。このようなゴム栓は通常、容器の口部内に挿
入される略円筒状の栓脚と、栓脚より大径で口部の外側
位置する天板とを備えており、栓脚には天板の反対側に
凹部が形成されている。このゴム栓は、ゴム自身の持つ
表面の粘性を抑え、表面滑性を向上させるために、シリ
コーンオイルで表面処理したり、薬液との相互作用を防
ぐために、フッ素系樹脂や超高分子量ポリエチレンなど
の樹脂材料でラミネート処理することが多い。このよう
な処理は一般的に、ゴム表面の表面張力を増大させ、溌
水性や汚染防止効果をゴム栓に付与する。
【0003】これらゴム栓は、加硫成形後、脱パイロジ
ェンや、異物、微粒子の除去を目的に洗浄される。この
洗浄は、薬液が接触する円筒状の栓脚の凹部底部まで完
全に行う必要がある。
【0004】ところが従来のゴム栓は、円筒状の栓脚の
凹部底部まで十分洗浄されないことがあり、特に最近の
小型のゴム栓では、栓脚の凹部底部の洗浄が不完全にな
りやすいことが分かってきた。すなわち、近年の医療技
術の進歩は、医薬品の高精度化、高純度化を促進し、少
ない容量で高い効能を発揮する医薬品が増えている。従
って、同薬液を収納する容器及びそのゴム栓も小型化し
ている。ゴム栓が小型化すると、ゴム栓を洗浄液中に浸
漬したとき、表面張力の影響で栓脚の凹部底部に気泡が
残留したりして、洗浄液が栓脚の凹部底部に十分接触せ
ず、洗浄が不十分になるという問題が生じた。洗浄行程
では、洗浄槽の撹拌のために空気を送り込む場合があ
り、このような装置では、栓脚の凹部底部にエアバブル
がより発生しやすく、より洗浄が不十分になる。特に、
表面に合成樹脂フィルムでラミネートを施したゴム栓
は、気泡が発生しやすい。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来の医薬医療容器用ゴム栓
についての以上の問題意識あるいは問題点の発見に基づ
き、栓脚の凹部底部を良好に洗浄できる医薬医療容器用
ゴム栓を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、天板と、中心に凹部を有し該
天板の下面に突出する略円筒状の栓脚とを有する医薬医
療容器用ゴム栓において、この円筒状栓脚に、略等角度
間隔で、その先端部から天板に向けて、外面と中心凹部
とを連通させる3個以上の開口部を形成したことを特徴
としている。栓脚にこのような3個以上の開口部を形成
すると、洗浄槽内で洗浄するとき、ゴム栓の姿勢や洗浄
流の方向に拘わらず、確実に栓脚底部に達する洗浄液流
が生じ、洗浄効果を高めることができる。開口部は、洗
浄後乾燥する際にも効果的に作用する。洗浄乾燥効果、
成形性、シール性及びハンドリング性を総合的に考慮す
ると、開口部の数は4個が最も好ましい。
【0007】円筒状栓脚の外周面には、容器口部内面に
強く密接するシール用環状突出部を形成する場合があ
り、このときには、開口部より天板側に位置させて、こ
のシール用環状突出部を設ける。
【0008】開口部の深さに関しては、円筒状栓脚の先
端部から開口部底部までの距離をh、円筒状栓脚の凹部
の深さをtとしたとき、 0.4≦h/t≦1.0 を満足することが好ましい。
【0009】開口部の周方向長さに関しては、栓脚の先
端部の円周長さをL、開口部の円周長さの合計をSとし
たとき、 0.2≦S/L≦0.5 を満足することが好ましい。
【0010】本発明は、特に小型の医薬医療容器用ゴム
栓に効果があり、具体的には、栓脚の中心凹部の最大径
が7mm以下のゴム栓に適用して非常に効果がある。
【0011】本発明の医薬医療容器用ゴム栓は、例えば
IR、IIR、NBR、BR、EPDM等のゴム材料か
ら構成することができる。また、表面の少なくとも一部
をフッ素系樹脂や超高分子量ポリエチレンフィルム、例
えばテトラフルオロエチレン樹脂フィルム、エチレン・
テトラフルオロエチレン樹脂フィルム及び超高分子量ポ
リエチレン樹脂フィルム等からラミネートすることがで
きる。
【0012】
【発明の実施形態】本医薬医療容器用ゴム栓は、円板状
の天板11と、この天板11の裏面に位置する、天板1
1より小径の略円筒状栓脚12とを有する。略円筒状栓
脚12は、別の表現によると、円柱状突起の中心部に、
天板11側に向けて凹部12aを形成してなっており、
凹部12aは、図示例では円錐台状をしている。栓脚1
2は医療医薬用容器の口部20(図4)の内径に嵌めら
れ、天板11は同口部20の外面に接触する。
【0013】天板11の表面には、環状凹部からなるタ
ーゲットリング(薄肉部)13が形成されており、栓脚
12の外周面には、長さ方向の中心部より天板11側に
位置させて、断面略半円形のシール用環状突出部14が
設けられている。ターゲットリング13は、注射針を刺
す部分であり、シール用環状突出部14は、栓脚12を
容器口部20に挿入したとき最も圧縮されてシール性を
発揮する。
【0014】栓脚12には、その天板11とは反対側の
先端部から天板11に向けて、先端部が開放された開口
部15が等角度間隔で4個(すなわち90°間隔)で形
成されている。この開口部15はシール用環状突出部1
4には達しない。開口部15の形状は。円滑な流体流を
妨げない形状であれば、台形、四角形等任意の形状とす
ることができる。
【0015】栓脚12にこのような開口部15を形成し
たゴム栓は、洗浄槽内で洗浄するとき、開口部15から
凹部12aの底部に達する洗浄流が生じる。特にこの実
施形態では、開口部15が等角度間隔で4個形成されて
いるため、ゴム栓の姿勢や洗浄流の方向に拘わらず、確
実に栓脚底部に達する洗浄液流が生じ、洗浄効果を高め
ることができる。開口部15の数は、洗浄効果、成形
性、シール性及びハンドリング性を総合的に考慮する
と、4個が最も好ましいが、3個または5個以上でもよ
い。2個では、洗浄流が阻害されることがあり、気泡の
発生を抑制することが難しい。
【0016】開口部15の深さは、栓脚12の先端部か
ら開口部15の底部までのを距離h、栓脚12の深さを
tとしたとき、 0.4≦h/t≦1.0 を満足することが好ましい。下限を下回ると、開口部1
5が浅すぎて洗浄液流が栓脚12の底部に十分接触でき
ず、上限を上回ると、容器口部20とのシール性が不完
全になり、または天板11が厚くなって、ターゲットリ
ング13から注射針を刺すのが困難になる。
【0017】開口部15の周方向長さ(幅)は、栓脚1
2の先端部の円周長さをL、開口部15の円周長さの合
計をSとしたとき、 0.2≦S/L≦0.5 を満足することが好ましい。SとLは、同一円周上での
長さである。下限を下回ると、開口部15が狭すぎて洗
浄液流が栓脚12の底部に十分接触できず、上限を上回
ると、栓脚12が軟弱になって容器口部20とのシール
性が不完全になる。図示例では、4個の開口部15の幅
は同一(L/4)であるが、若干の差を与えてもよい。
【0018】本発明のゴム栓は、栓脚12の中心凹部1
2aの最大径が7mm以下のゴム栓に適用して非常に効
果がある。
【0019】上記実施形態のゴム栓では、栓脚12の外
周面にシール用環状突出部14を形成しているが、シー
ル用環状突出部14を形成しないタイプにも本発明は適
用可能である。シール用環状突出部14を形成する場
合、開口部15はシール用環状突出部14に達しない深
さにして容器口部20とのシール性を確保するのが好ま
しい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、中心部に凹部を有する
医薬医療容器用ゴム栓の栓脚に、その先端部から天板に
向けて、略等角度間隔で3個以上の開口部を形成したの
で、小型のゴム栓でも栓脚の凹部底部を良好に洗浄する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による医薬医療容器用ゴム栓の一実施形
態を示す平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同底面図である。
【図4】図1のIV‐IV線に沿う断面図である。
【図5】同一部を断面として示す斜視図である。
【符号の説明】
11 天板 12 栓脚 12a 凹部 13 ターゲットリング 14 シール用環状突出部 15 開口部 20 容器口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB05 BA01 CA01 CC08 CC10 EA04 EB03 EC09 EC10 FA09 FC01 GA08 GB12 GB19 HA03 HB01 HC06 HC10 HD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と、中心に凹部を有し該天板の下面
    に突出する略円筒状の栓脚とを有し、 この円筒状栓脚に、略等角度間隔で、その先端部から天
    板に向けて、外面と中心凹部とを連通させる3個以上の
    開口部を形成したことを特徴とする医薬医療容器用ゴム
    栓。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の医薬医療容器用ゴム栓に
    おいて、円筒状栓脚の外周面には、開口部より天板側に
    位置させて、シール用環状突出部が形成されている医薬
    医療容器用ゴム栓。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の医薬医療容器用
    ゴム栓において、円筒状栓脚の先端部から開口部底部ま
    での距離をh、円筒状栓脚の凹部の深さをtとしたと
    き、 0.4≦h/t≦1.0 を満足する医薬医療容器用ゴム栓。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    医薬医療容器用ゴム栓において、栓脚の先端部の円周長
    さをL、開口部の円周長さの合計をSとしたとき、 0.2≦S/L≦0.5 を満足する医薬医療容器用ゴム栓。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    医薬医療容器用ゴム栓において、栓脚の中心凹部の最大
    径が7mm以下である医薬医療容器用ゴム栓。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    医薬医療容器用ゴム栓において、開口部の数は4個であ
    る医薬医療容器用ゴム栓。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    医薬医療容器用ゴム栓において、表面の少なくとも一部
    が合成樹脂フィルムでラミネートされている医薬医療容
    器用ゴム栓。
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